○スピンフィッシャー4400ssと4500ssのボールベアリング交換

 

 4400ssの一番よく使っている個体が調子悪く、巻き取り時にゴリゴリする感じがあった、分解清掃してグリスとオイルを差し直しても復活しない。

 ハワイで持っていった大森マイコンがベールスプリングが折れて引退。かわりに現地で買った4400ss最初の一台で、ハワイが2000年の夏休みだから、12年近くなんじゃかんじゃと釣ってきたので、そろそろギアの摩耗とかでパーツ交換かなと思い、代理店のエイテックにメンテと必要ならパーツ交換を依頼した。

 しかしながら、以前ゴリゴリいっていた別の個体はメンテに出したらパーツ交換無しで帰ってきて快調そのもので、プロのメンテは当方のような素人メンテとはモノが違うと敬服している。今回もひょっとしてメンテだけで復活するかも知れないと思っていた。

 エイテックのPENNの修理担当はペンリールジャパンのころからの職人さんである。非常に信頼できる。

 しばらくして、ベアリングが交換になって帰ってきた。ベアリングなんて4桁ssスピンフィッシャーには3個しか入っていないうえに、割と内部にあるパーツなので、交換したベアリングが錆びているのを見てやや意外だった。水没させた覚えはないけど、塩水が入り込んだようである。

 12年使ってまだギア摩耗してないのかよ。という感じでなかなかリール一台使いつぶすというのは時間のかかることだなと思う。まあ末永くよろしくという感じ。

 

 夏休みに使うために、昨年の秋に使って以来の4500ss、よく使っているハンドルノブが手製の個体を、ちょっと使う前に油でも差したろうかとおもってクリクリ回してみると、回り出しが重い。グリスでも固まってしまったかなと、メインシャフトとハンドル回りギア回りに注油して回してみるがやはり回り出しが重い。

 本格的にバラしてみて、ひょっとしてと思ってスプールの根元のメインシャフトのベアリングの回転具合を確認してみると、これが錆びているのかうまく回らない。この個体はカヤックでよく使っていて塩水かぶりまくりなので中に塩水が入っていても不思議ではない。

 とりあえず、ベアリングだけ購入するかパーツ取り寄せするかで対応するとして、同じ型のベアリングがハンドル軸の両側にも入っているので、回らなくなっているベアリングをとりあえず、すぐに取り外し可能な位置であるハンドル軸の左側と交換してはめて一旦メンテを終了した。

 何げなくハンドルを回すと、なんとスムーズに回るやないの。ハンドル軸の片方のベアリングが、回らない単なる金属のスリーブ状態だが、回転具合は何の問題もないように感じる。

 スピニングリールにベアリングなんてメインシャフトに1個ついていれば良いだけではないのか?ほかの部分のベアリングは実は不必要で錆びない素材のスリーブ噛ましておけばいい程度じゃないのか?という疑いがいま当方の心を占めている。

 たくさんベアリング入っているスピニングリールは、どこに何のためにベアリングが入っていて、それらは必要かくべかざるものなのか、一回メーカーの人にでも聞いてみたいところだ。

 単にベアリングの数が多いのが高級リールとされているので、高い値段で売るために突っ込んだだけ、というような気がしてならないが、うがった見方だろうか。

 

 リールいじくってあれこれ考えるのは釣りの楽しみでも極上の部類に入る気がする。手入れしたリールが調子よく回ってくれると無上の喜びを感じる。

 

メモ:4500ss、4400ssベアリングサイズ 外径16mm、内径8mm、幅5mm

 

(2012.7.29) 

 

4500ss用ベアリング 規格品例:ミネベアDDL-1680HH

メモ:7500SSベアリングサイズ 外径22mm、内径9.5mm、幅7mm 規格品見当たらず

   ssj用ラインローラーベアリング 外径7mm、内径4mm、幅2mm 規格品例:ミネベアDDL-740

(2016.4.21)

 

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