○ゆるふわ戦記2017

 「ヘラ釣り」を新たに始めて、試行錯誤しながら釣っていく様子を、あちこちに書き散らしていたものをまとめてだいたい時系列に並べて、その流れが分かるようにしてみました。人様のブログとか読んでてちょくちょく不満に思うのは、ずっとリアルタイムで追っていると分かりやすいンだろうけど、後から読み始めると過去の読みたい情報がどこにあるか分からないというところ。なので、こんなのはどうかなと試しにまとめたところです。参考になれば幸い。楽しんでいただければなお嬉しい。

 

<ブログ>2017年2月19日日曜日

へら学ことはじめ

 「サクラが咲いたらオレ、へら釣り始めるんだ」などと、死亡フラグ臭い台詞を吐いている今日この頃、皆様お加減いかがでしょうか。 
 私、リハビリの方は3歩進んで2歩下がるというか三寒四温というか、まあ悪くはなってないからいいか、という感じの進み具合。あせっても仕方ないと自分に言い聞かせる日々。 

 春のシーバス釣りは楽しくて、リハビリの励みにはなっているんだけど、2月3月は近所ポイントを攻めるとして、4月5月がここ数年、港湾部の立ち入り禁止の強化で釣り場が激減してちょっと苦戦している。この傾向は東京オリンピックを控えてることとかテロ対策とかでこれからも進む方向だろうから気が重い。 
 事故とか起こった場合の管理責任とかもあるだろうから、立ち入り禁止にしてしまえば管理は楽なんだろうけど、事故なんて滅多に起こらない上に、釣り人でも人がいる限り、本来人気のない暗い港湾部での密輸やら傷害やらの事件が起こりにくくなるという、放っておけばタダで巡回警備員が雇えている状態なのに馬鹿臭いことやってるなと正直思っている。 

 河川はまだ港湾部ほどうるさくないので4月5月も河川を中心にシーバスは狙っていくけど、河川は潮の効きが釣果に直結するので、いつでも条件がそろうわけじゃない。 

 ということで、この時期のシーバスの裏作として何か面白い釣りはないかと探っていた。オイカワ釣りはそこそこ楽しくて割と安パイなんだけど、もうちょっと新鮮味のある釣りものも開拓したい。 

 これまで、いろんな釣りをやってきたけど手が出せていない釣りに、アユの友釣り、本格的な磯釣り、チヌ釣り、ヘラブナ釣りなどがある。これらは、高度に技術が体系化されていてトーナメントとかも行われる、ちょっと敷居が高いと感じる釣りである。素人がひょいと手持ちの道具で、というのは難しい。アユもグレもチヌもヘラも釣ったこと自体はあるのだけど、専門的に狙うとなると道具への投資からしてちょっと覚悟がいる。 

 ところが、ここ数年、故郷のF師匠がライギョ釣りに行った池でヘラ釣りの人に竿を握らせてもらったところから、ズボッとはまってヘラに夢中になっている。ずいぶん面白いようで、これはそろそろ私もヘラ釣り始める時期なのかなと思い、そもそも近くでヘラ釣りできるところがないか調べてみた。 
 一カ所テナガポイントの近くの河川敷に人工の池があってヘラ釣りのオッサン達がパラソルさして釣っているのは知っていたが、調べると他にも自転車で行ける範囲に公園の中の半自然の砂利採取跡池を使った管理釣り場があることが判明。 
 偵察に行ったところ、クソ寒い中桟橋にオッサン達が並んで座って釣っていた。事務所には「例会」の告知とか貼ってあって本格的な感じ。 
 とりあえずこの管理釣り場でヘラ釣りを始めて、F師匠の通信教育とあわせて、隣の人の釣り見て我が釣り直せで行こうかと思う。 
 当日は寒くて全く釣れてなくて、暇そうにトイレ休憩にきた釣り人をつかまえて、竿とかどんな長さが必要かと聞いてみたら、春なら9尺とか10尺の短いのでできるけど、冬は沖目の底を釣るので18尺とか20尺とかを使うよとのこと。とりあえず春浅い棚で釣れる時期に始めるとして、10尺をまず買ってみようと思う。 

 ということで、F師匠お勧めの入門書「ヘラブナ釣り入門」でお勉強を始めたところ。 
 なにはさておき道具そろえるのがまず楽しいよね、ということでヘラ釣り独特の「竿掛け」あたりは既に専門店に発注した。 
 ヘラ釣りと一口でいっても、中層を釣るか底を釣るか、餌は何を使うかとかで、いろんな釣り方があるようだ。 
 とはいえ、始めたばかりの素人が様々な釣り方の技術を使い分けることなどできるわけがないので、まあおいおい憶えていくにして、まずは「ヘラ釣り」といったときに真っ先に連想する、2本バリの上針に寄せ餌であるバラケ餌を、下針に食わせ餌であるグルテン餌を使って、魚を寄せて中層を釣る「宙づり」から始めてみたい。 
 ヘラ釣りは、浮きの微妙な動きで餌の状態と魚の状態を探りながら釣る釣りのようなので、浮きはちょっと良いのを選ぶ必要がありそうでF師匠おすすめの三千円ぐらいの中級グレードのを何本か買おうと思う。 
 浮きであたりをとるのはもちろん、餌の状態、バラケ餌がだんだん減って浮きが微妙に上がってくる様子だとかまでみるようなので、ちょっと慣れるまで難しいかも知れない。 
 餌も、バラけるスピードやらハリ持ちの良さやらを、各種餌の配分やら捏ね方、付け方で魚の活性や棚などの状況に合わせるとか、いろいろ考えなければならないようだ。 
 左手で餌付けして、テンポ良く振り込むとか、ぬれタオルで手を拭いて餌を扱うとか、効率的に釣っていくための手練も必要だし、必要な道具を自転車で運んで釣り場で整理良く使いやすく展開するための運搬収納方法とか、いろいろ試してこれまた工夫せねばである。 

 まあ、最近はネットで映像も見られるし、ぶっちゃけ管理釣り場なら隣の人にあれこれ聞くというのもありだろう。もちろんF師匠の通信教育も頼りにしているところ。 
 どうしても上手くいかないようなら魚のいっぱいいるらしい釣り堀も電車でちょっと行くとあるのでそこで修行しても良いだろう。 

 結局釣りはどんな釣りでも実際に釣ってみて、課題を持ち帰って考えて、また実釣で試してという試行錯誤の繰り返しだと思うので、とにかくサクラが咲く頃突撃してみようと思う。

<ブログ>2017年2月25日土曜日

沼に足を突っ込んでみなければ「奥が深い」か分からない

 前々から「奥が深い」という言葉自体に違和感を覚えることが多かった。 
 まあ、極端な例を出せばその道うん十年の求道者とかが言うならそうなんだろうなと思うが、TVのレポーターとかが体験コーナーとかでちょっと囓っただけで「奥が深いですねー」とか言ってるのをみると、「思いっきり浅いところしかオマエみえてないやろ!」と突っ込まずにいられない。 

 まあ、どんな趣味だろうと事がらだろうと、突き詰めていけばどこまででも深く探求できるのが人間の好奇心とか向上心とかの性質で、逆に「奥が浅い」物事などないとも思うのだが、割合良く目にする台詞である。 

 ヘラブナ関係の情報をネットであさっていても「奥が深い」という言葉は散見されるので、まあ浅いわけはないだろうが、ネットに転がってる程度の情報でいちいち「深い」と感心するほど「うぶ」でもないスレッカラシな釣り人なので、いかにも大層なことをやっているような大仰な書きぶりの割りにしょうもないことしか書いてなかったりすると鼻ほじりながら半笑いで読ませてもらっている。 

 しかしながら競技の世界もあり、釣り具メーカー、餌メーカーが本腰入れて普及させている釣りだけあって、様々な試みがなされていて技術の情報から道具餌の情報から、多種多様な情報に溢れている。玉石混淆なんだろうけど、どれが玉やら石なのやらまだ判別もつきかねる。 
 こういういろんな釣り方やらがあることを指して、えてして半可通は「奥が深い」とか言ってしまうんだろうと想像に難くないが、情報が多様に広がっている様は「深い」のではないと思う。 
 じゃあどう表現するのかといえば、正解はないのかも知れないけど、椎名誠先生が釣りをするようになって防波堤周りの釣りがいろんな釣りものがあって「情報が華やいでいて楽しい」とか書いていて、なるほどなと読んだことがある。シーナ先生さすが物書き。紋切り型の「奥が深い」よりはずいぶん的を射ている気がする。 

 そういう「情報が華やいでいる」ヘラ釣りについて勉強していて、自分はどんな「ヘラ釣り」をしたいのか?という問いが頭に浮かぶ。 

 最先端のテクニックや道具、餌を駆使して数を釣りまくり、競技の釣りで勝ち抜けるようなトーナメンターを目指すのか? 
 たぶん違うだろう。ハゼとかワカサギとか100釣っても全部美味しく食べられる釣りなら数を目指すのも一興だと思うが、釣りを楽しむためだけに数を競うのには正直抵抗がある。罪深き釣り人がなにを今更な感じだが、シーバス釣りで間違って1日5匹以上とか釣れると、なにか悪いことしているような尻の据わりの悪さを感じるときがある。 
 ヘラ釣りにおいて数を釣るという方向を試行するのはある程度必然だと思うが、数が目標なのか、もっというと人より釣りたいかと考えると、それ程釣りたいとも思わない。 
 じゃあ一発大物かというとヘラブナはそういう性格の釣りものではあまりない気がするし、近所に管理釣り場があるから、気楽に行けそうだから釣りたいのであって今のところそれ以上ではない。 

 ということで、結局いつのも他の釣りものと一緒で、「面白く釣る」「楽しんで釣る」ぐらいしか根本的には目標がない。 
 まあ、あんまり釣れないとつまんないので、そこそこアタリとかの反応が出て、半日なり1日釣って5から10も釣れれば、匹数的には充分じゃないだろうか。 
   
 その中で、渋いときにでもコンスタントに釣果は出すとか、良く釣れるときには色々実験してみるとか、最初のうちはスカ食うカモだけど楽しんでみたい。 

 当面は何とか実戦で使えるようなスカ食わないレベルの技術の取得が課題になるだろうが、そのうちやっつけてしまいたい「ナマジ的課題」もすでにいくつか見えてきたように思う。 
 見えてきた課題を総括すると「ヘラ釣りでは高度で複雑な技術とそれを支える最高の道具や餌が必要だ」という、「その幻想をぶち殺す」だろうか? 

 趣味の世界だから、職人が作った工芸品的な道具にお金をかけて道具の目利きから楽しんでももちろん良いし、商品の売り上げと自身の価値観をかけたトーナメンターが時に宗教じみた信念で己の信じるテクニックを世に問うてもぜんぜん構わない。好きにしてくれだ。 
 でも、そいういうのが前面に出てきちゃうと敷居が高い感じがしてきて、テキトーにゆるふわな感じでちょっと近所でヘラでも釣ったろかという人間は肩身が狭くてやりにくい。 
 なので、シンプルに低コストにを念頭に「ゆるふわなヘラ釣り」を真面目に考えてみたいと思っている。 
 しょせん私の釣りは、生活も名声もなにもかかってない、ただの暇つぶしの釣りである。楽しく暇がつぶれればそれで重畳。 

 「ゆるふわ」に楽しむのにまずは、ヘラ釣りって道具がめんどくせえという印象があった。釣り座にパラソルとか付いてて道具が多そうだと感じていた。 
 でも、実際に道具を買って準備してみると、普通の釣りに無いもので必須なのは「竿掛け」ぐらいで、腰痛持ちなので背もたれ付きのクッションマットなんてのも買ったけど思ったほどお金もかからなかった。餌まだ買ってないけど全体で4万5千円ぐらい。今時そのぐらいは竿一本でもかかったりするけど、竿は安竿が好きなので大手メーカーの初心者用を中古で買ったら1本3千円ぐらいだったので長さ変えて2本買った。道具入れとか竿ケースとかは他の釣りで使っているものを流用できそう。 

 でもって、一番お金がかかったのが「浮き」で今後かかりそうなのが「餌」。 

 「浮き」は、天然素材であるクジャクの羽の芯とかを使って手作りなので、1本3千円からするのもまあそんなもんだろうとバルサ製やウッド製のルアーの値段と比較しても納得はする。 
 納得はするんだけど、でもこの釣りの肝の一つの道具だとはいえやっぱり高いと思ってしまう。 
 浮きの性能を決める要素って、目盛りの振ってある「トップ」の素材(の違いに由来する太さの差)、本体ボディーの「浮力」、トップから足まで含めた全体の浮力というか重心のバランス、の3点が主なもので、他の要素としては水の抵抗とか慣性力とかもあるんだろうけど、まあそれ程大きな要素でもなさそう。あとは趣味や好みの話で、だからこそ売ってる「ヘラ浮き」はどれもクジャクやカヤ製のボディーでそれ程奇抜な形はなくて失礼ながら似たような形に収斂されて落ち着いているのだと思う。 
 だったら、自分で作ってしまっても良いんじゃないかと考えてネットで情報収集してみると、結構作っている人もいる。それでもカヤを熱したガラスチューブで整形してとかは面倒くさそう。 
 もっと「ゆるふわ」に、見た目とか気にしないのなら、いい加減に作ってしまえないだろうかと考えている。 
 まずは、使える「浮き」というのが釣り場でどういう動きをしてどんな機能を持っているのかは釣ってみないと知りようがないので、とりあえずはF師匠と釣り具屋さんに勧められた浮きを使って釣れるようにまでなってみて、そこから「いい加減な」浮き作りに挑戦してみたい。 

 「餌」のほうだが、これがまた餌メーカーのお抱えテスターとかの記事を読んでいると、使い分けがどうたら、ブレンドの比率がどうたら、作り方がどうたら、複雑怪奇でかつ人によって言ってることが違う。 
 まあ、この辺はルアーと全く一緒。メーカー側はいろんなの売ろうとして躍起になってるけど、実際には自分の釣り場やら釣り方にしっくりくるパターンやら得意パターンやらを作ってそれをベースにアレンジするぐらいが休日釣り師には関の山で、沢山あって迷うのは楽しいかも知れないけど、ルアーと違って「餌」は日持ちの問題もあるので、そんなにいろんな種類買えるかよという感じ。 
 餌は練れば粘ってバラけにくくなるし、水を多くするとばらけやすくなるというので、その辺の微調整で何とかなることも多いだろうし、極論すれば一番バラけやすい餌と一番バラけにくい餌の2種類を買って混ぜてやれば好きなようにできる理屈である。 
 「餌はバラケだけが要素じゃない」とか理屈と膏薬はどこにでも付くんだろうけど、メーカーからも親切に初心者用に釣り方別に配合比率を調整した餌も売ってるので、素人の暇つぶしの釣りぐらいそれで何とかなるように、餌以外の仕掛けだとかも含めて技術を磨いた方が正しいように思う。 
 ルアーでも釣れないときに、ルアーが原因だと思い始めるとドツボにはまりがちなのと一緒だろうというのは想像に難くない。釣れやん魚はなにやっても釣れやんのである。 

 もういっちょ、ついでと言っては何だけどナマジ的には重要案件。「おもり」は重さの微調整のできる鉛の板おもりを使うのがヘラ釣りの常識だが、水鳥の口に入る大きさのおもりには鉛を使わないと心に決めているので、スズ製のガン玉で何とかする。小さいサイズの個数調整や必要なら削って調整で対応する。水鳥は小石を飲んで砂嚢(砂肝)に貯めて食べた餌をすりつぶすのに使っている。散弾銃の弾や釣りのおもりなどで小石大の鉛が環境中にばらまかれると、それを食べた水鳥が鉛中毒で命を落とす。ラインが高切れしておもりが水中に残ってしまうことなど稀なことかも知れないが、暇つぶしの釣りごときで水鳥の命を危険にさらすのは可能な限り避けておきたい。スズ製のおもりは鉛製に比べて若干軽く、そこそこ高価だが釣り業界全体で考えて欲しいと思っていて、とりあえずはスズ製のおもりで充分釣りになることを証明していきたい。ハゼ釣りテナガ釣りワカサギ釣りではスズ製おもりで何の問題もなく釣りができている。 


 とまあ、釣る前からゆるふわにして壮大な野望を抱いているのだが、実際に釣ってみれば思うようにはいかなかったり、思いもよらない発見があったりするのだろう。 
 正直言って、隣で座って釣っても技術で差が出るような「技術的」な釣りって、私の最も苦手な釣りだと思っている。 
 ルアーの釣りにおいては「技術なんて投げて巻くだけ」と割り切って、釣り場やタイミングの選択でいかに「釣れる魚」を見つけるかを主眼において釣ってきたつもりである。 

 ただ、釣りにおいて「技術」なんていうのは、「どんなアタリも拾える魔法の浮き」やら「どんな食い渋りでも口を使わせる奇跡の餌レシピ」とかみたいな、ちょっと考えただけであり得ない詐欺のような都合の良い技術ではなくて、丁寧に基本を押さえた手順とかちょっとずつ工夫を加えて手にした手返しだとかの効率化とか、辛酸舐めて頭と体にたたき込んだ得意技とか、そういう地道なものだと理解するぐらいには老成した釣り人になってきているので、座って釣れる釣りならジジイになってもできるだろうし、そろそろ始めて良いタイミングなのかなと思う。 
 始めてみて「やっぱりオレには合わん!」となるのか、ハマって毎週詳細に複雑な餌の混合についての報告を書き始めるのか、まあ釣ればおいおい分かるだろう。できれば気楽に長くつき合うことができればいいな。 

 「釣り」についての人それぞれの考え方は、前の方でも書いたけど時に宗教じみていると感じられる。 
 いまの「ヘラ釣り」の競技の釣りをベースにした考え方がある中で「ゆるふわ」とか、真面目にやっている人からすれば馬鹿にされたように感じるかもしれない。 
 せっかくそれで楽しんでいる人がいっぱいいるのに、それに反旗を翻すようなコトを書くのは、教会とかに行って「神などいない!」と叫ぶような無粋な行為かもしれない。でも書く。どんな神を信じようと自由だし、神などいないと信じてもいい。ここは教会じゃないし、ナマジは少数派の天邪鬼の代弁者でありたいと思う。 
 お気に障ったらご容赦を、鼻で笑いながら楽しんでいただけたなら幸いです。こうご期待。

 

<浮子>○「ゆるふわ」に浮子を作ってみる

 

ゆるふわヘラ浮子

 堅苦しくなく「ゆるふわ」にヘラ釣りを楽しんで、ヘラ釣りの敷居を下げてとっつきやすくしてみたい。それが私の「ゆるふわヘラ道」と志して、ヘラ釣り全くの初心者が、あまたのベテラン達のいうことを聞いたり聞かなかったりしながら「ゆるふわヘラ道」開祖として道を切り開いていきたい、と分もわきまえずに思っている。

 僕の前に道はない、僕の後ろに道はできる的な思い上がりを胸に突き進みたい。

 

 でもって、ヘラ浮子なんだが、現状全くもってユルくない。

 「現在のヘラ浮子は細分化された釣り方毎に設計されているので、サイズを変えて各種必要なだけ買いましょう。なるだけ同じ制作者のでそろえた方がイイです。」的なことを読むにつけ、「一本3千円からする浮子をそんなにポンポン買えるかい!」と思ってしまう。

 まあ趣味の世界なので、金かけていい人はかければいいという話だが、もうちょっとなっとかならんのかと考えるが、買う限りはなんともなりそうにない。

 クジャクとかカヤとかを使って手作りで作っているので、どうしても単価は3千円から上くらいになるのは、同じような手作りのバルサやウッドルアーも2〜3千円からはしてくるので納得できる。

 じゃあ、金型作って発砲素材で成形するなりバルサなんかを機械で削るなりして大量生産してコストダウンの方向はどうかというと、これがどう考えても新しい市場を開拓して金型代を回収できるほどの数を売ることは容易ではないとしか思えない。日本のせまーい趣味の世界で既に「浮子というものは職人が手作りして高価な物だ」という認識があるなかで、安く良い物を供給したところでたいして売れるわけがない。

 現時点でも釣り具量販店に行くと、千円しないような安いヘラ浮子が売ってはいるが、どういう釣りのために作られたのか説明もなければ分かりようもなく、店員さんに聞いて選んでもらうという手はあるけど、自分ではなんだかわかんないまま進んでしまうのは釣りをつまらなくしてしまう気がする。ゆるふわでテキトーな釣りを目指すといっても、いい加減な理解のまま進んでしまおうということではない。ややこしいことも理解したうえで単純化、明確化、簡便化していこうというのが私の「ゆるふわ」の狙いである。

 

 ということでいつものことだが「売ってなければ作ってしまえば良いじゃないか」ということになる。

 浮子作りって、まあトーナメントに勝つためにその人の釣り方に合わせた微妙なセッティングまで仕上げようと思えば難しいのかも知れないけれど、釣れればいい程度のものならそんなに難しいと思えない。ルアーのようにリップの角度一つで複雑な動きが決まってくるような性格のものではなく、要するに錘と餌を背負って浮いて、魚が引っ張ったらその分沈むだけの簡単なお仕事です。物理法則を無視した「魔法の浮子」は作りようがないけど、既存の浮子のマネをして、その浮子にどんな性能を求めるのかを理解して作っていけば使えないレベルの「ダメ浮子」にもならないはず。

 ブログでヘラ釣りを始める宣言をしたときにも、「浮きの性能を決める要素って、目盛りの振ってある「トップ」の素材(の違いに由来する太さの差)、本体ボディーの「浮力」、トップから足まで含めた全体の浮力というか重心のバランス、の3点が主なもので、他の要素としては水の抵抗とか慣性力とかもあるんだろうけど、まあそれ程大きな要素でもなさそう。あとは趣味や好みの話で、だからこそ売ってる「ヘラ浮き」はどれもクジャクやカヤ製のボディーでそれ程奇抜な形はなくて失礼ながら似たような形に収斂されて落ち着いているのだと思う。」と、テキトウなことを書いているが、色々と本やDVD、ネットで勉強した今も、そんなに間違ってないような気がしている。

 他の要素として以外に大きく無視できないのが「表面張力」で、大前提として忘れてならないのが、ルアーと違って浮子は単体で使うことはなく、オモリと餌がぶら下がった状態で使うということだろうか。同じ浮子でもオモリの調整次第で違う性格になり得たりするようだ。考えてみれば当たり前。

 

 複雑に考えていくとキリがないけど、浮子の性能で求められるのは、大きくは”睥蓮↓感度、Nち上がりの良否の3つに集約されていくのかなと思う。ちょっと浮子をいじったことある人なら「安定性が抜けてる」とかあれこれ思いつくかも知れないが、安定性はに含まれていくようなユルい考え方で整理してます。

 

 まず、,痢嵒睥蓮廚世韻鼻⊂さなアタリを感度良く拾おうと思えば、浮子は小さい方が水の抵抗やら慣性力(浮力自体は錘で殺せば浮子が大きくてもいくらでも小さくできる)やらもろもろが少ないので、水深が深くなると使うオモリが重くなるとか、餌を大きく重くすればそれに見合ってとかで大きくせざるを得ないけど、なるべく浮子全体を小さくするために基本比重が小さい素材をボディーに使った方が良い。必要あれば浮子全体を重くするのは重い素材を組み合わせれば簡単で、軽くするのは苦労するところ。

 ということで比重が小さい素材として、クジャクやカヤが選ばれている。こいつらの比重が、実際に浮子制作されている人が公開していたデータによれば、クジャク0.17、カヤ0.23と実に水の2割前後しか比重がない軽い素材である。浮子の素材として好適とされているのも納得である。

 でも、カヤも十字に切れ込みを入れて削って絞ってとか浮子の制作過程を公開している人の方法を見ると面倒くさい。

 ルアーマンなのでバルサなら削っていくらでも細工できるので「バルサじゃダメなの?」と調べてみると、バルサの比重は等級にもよるようだけど0.1〜0.25と全く問題なさそうな比重なのである。ということで「ゆるふわな浮子」制作のボディー材としてはバルサを選んでみたい。

 

 次に、一番論点になるだろう◆峇凝戞廚世韻鼻▲モリや餌が許すなら小さい浮子が高感度なのは間違いなさそうで、実際オモリの小さい浅棚の釣りほど小さい浮子が使われる。

 でも普通浮子の感度と関連して語られるのは浮子の目盛りの振ってあるトップの部分の「感度」である。魚が餌の付いたハリを引っ張るなどしてラインが引かれると、その分トップの部分が水没し、釣り人はその変化でアタリを読む。

 この場合、考慮すべき点はトップの「太さだけ」なのが本来である。「浮力」は風呂に入ったアルキメデスが「ユーリカ!」と叫んだように、水中のモノが押しのけた水の体積分働くので、細ければ細いほど長さあたりの浮力は小さく同じ長さを沈めるのに必要な力は少なくてすむ。なので、太い中空のパイプトップより細いムクトップの方が同じアタリの力なら大きく動く。

 ただ、細いトップの場合浮力が小さい分沈んだ場合に浮き上がる浮力も小さくて戻りが遅くアタリの出方はユックリになるとされている。

 なので、特に餌が沈降していく段階でのアタリを拾いたいときに、餌が落ちる変化を長く把握しつつ、その中でのアタリを拾うために長めのポリカーボネイト(PC)製のムクトップを使うというのが今時の浮子の一つの大きな流れのようだ。

 トップの浮力だけで考えると感度の善し悪しはトップの細さにのみ起因していて、トップの素材の比重はあんまり関係ないように思えるけど、次のNち上がりの良否とも関係するんだけど、浮子全体での浮力と重さがどうなるか、そのバランスがどうかには関わってくるので、冬の底釣りでは比重の大きいグラスムクのトップがいい。というようなことが出てくるのだと思う。グラスムクの細さにくわえてトップに重い素材を持ってきたことによる立ち上がりの悪さ(こけやすさなのか?)が小さなアタリを拾うのには向いているのではないかと現段階ではとりあえず理解したような気になっている。

 まあその辺マニアックなところは機会があれば突っ込むとして、まずはF師匠のお勧めもありPCムクトップから入って、パイプトップとの比較あたりに進んでいきたい。

 

 最後の「立ち上がりの良否」だけど、まあバランスの問題であるといっていいかと。トップに長くて重い素材が使われていたら立ち上がりにくい(長いと表面張力も結構効くとのこと)、ボディーの浮力の中心が上に来るような「肩の張った」デザインなら立ち上がりやすい、足の部分に長くて重い素材が使われていたら立ち上がりやすい。どれも逆もいえる。加えて立ち上がりの良否に大きく影響するのが、全体の浮力をどこまで殺すかというところで、オモリの重さで当然バランスが変わってくる。重くしてトップがかなり沈んで浮力が小さい状態なら立ち上がりは良い。

 餌が沈み始めた早い段階からアタリを拾うなら、立ち上がりは良い方がいいのだが、底釣り用の浮子の多くでは、足に浮力のありそうな竹とか使っていてわざわざ立ち上がりが悪いように設計しているとしか見えない。

 何でだろうなと考えていろいろな説を読んだけど、結局、底釣りでは餌が着底してから餌が減りつつ浮子があがってくる中でアタリを取るので、立ち上がり悪くして餌が沈むときのアタリを捨てて、浮子があがる方のアタリを取るためにコケやすいぐらいの設計の浮子を使っているのかなと今のところ理解している。かつ、最近は底釣りでも餌が落ちる段階のアタリも拾うようになってきているので立ち上がり早そうな底釣り浮子もある。

 まあ、その辺もいまいちよくわからんので実戦で釣具屋さんに勧められた底釣り用の足が竹の浮子を使ってみて考えたい。

3本の浮子(左2本がPCムクトップ、右がパイプトップの底用)

 

 

 ということで、ヘラ浮子に求められる要素もだんだん分かってきたので、まだデビューもしてないのに現時点の理解をもとに、いっちょゆるふわっと作ってみました。

 

 今回は、良くできた「使える」浮子のマネをして作った「ゆるふわ」な浮子がどのくらいお手本に近づけたか見てみたいと考えて作成。

 お手本としてはクルージャンのCHO<深宙>ストライド3のサイズ2、ボディー8.0cm、トップ15.5cm、足6.0を持ってきた。

 クルージャンの浮子の良い点は、まだ使ったことがないので正直F師匠にお勧めされたから大丈夫だろうという信頼感だけで全然分かっていないのだが、使ってなくても箱裏に浮子の各部位の素材や長さ太さが明記されていて、釣り方毎に設計されている設計思想的なモノをちゃんと分かりやすく説明してくれているところに真っ当さを感じる。

箱裏

 ということで、なるべく似たような太さの素材とかを探してきて設計の大まかなところをパクらせてもらうことにしたのである。パクりというと人聞きが悪いので、クルージャンにインスパイヤードされて制作した、とカタカナ使ってごまかしておこうか。

 

 作り方は簡単。

 

 6ミリのバルサ棒と中心決め用の針を刺す器具をタナゴ釣りの得意な「釣り具すがも」のネット通販でゲット、直径1mmPCムクパイプは渋谷の大きなJ屋で、直径1mmのカーボン棒は通販で模型屋から購入。

材料

 バルサを必要な長さにカット。浮力の塩梅が分かりかねるので、使っているバルサ棒の比重がクジャクより大きめと仮定して、あまり形状は削って絞らず円柱をベースに上下ちょっと面取りする程度にしておく。複雑な形にしてしまうと後で比較実験とかするときに条件変わってしまうというのと、面倒くさくなくて良いというズボラな判断。6.5mmと7.5mmの2本作る。できあがりのボディー長が7cmと8cmになる予定。

 

.丱襯気遼世鮴擇蟒个靴董▲肇奪廚搬も必要な長さにカット。ほぼ考えなしにお手本のマネ。

切り出し

 

∨世凌燭鹵罎某眥召坊蠅魍ける。「ウキ穴開け金具」は中心に穴の開いた真鍮の栓が付いた金属管をバルサの棒にかぶせて、穴に細い針を突っ込んで中心に垂直に穴を開ける仕組み。細い針で開けた穴を、太い針、カーボンという順で突っ込んでいき拡張していく。穴はだいたい垂直に開いたが、ちょっとズレたりもした。その時は穴を大きくしてしまって接着時に調整した。けどまあ厳密に中心とれてるかというと、ちょっとぐらいズレてても気にしない方針。

真ん中取り

ボディーを面取りして形を整える。ペーパーもかける。

面取り  サンドかけ

 

し蠅縫謄トウに切ったドブ漬け用のカーボンを刺してウレタンクリアにドブ漬け。乾燥させて、逆からドブ漬け、再度ドブ漬けの3回コーティング。軽い方が良いだろうと薄めのコーティングで済ます。

ドブ漬け

ゥΕ譽織鸚榁綺泙髻突っ込むPCトップとカーボン足につけて、穴にネジこむ。ウレタン接着剤をちょっと盛り気味にしてボディーとトップ、足間の段差をなだらかに埋める。足の先にも気持ち程度塗って浮子ゴムへの引っかかりを良くしておく。そして乾燥。

接着

乾燥

μ辰鬟泪献奪で入れて完成。

銘

 

 乾燥の時間がかかるので足かけ3日ほどかかっているが、作業時間自体は小1時間もかかっていない。ルアーメイキングに比べれば費用も時間も手間も極少なくてすむ。

 とりあえず「ゆるふわ PCT(ポリカーボネイトムクトップ)」70と80の完成である。真ん中がお手本。

本物を真ん中に挟んで

 写真で比較すると長いトップをぶった切って使ったのでか、目盛りが間延びしている気がする。必要なら黒で仕切りを描くか?

 とても手軽に作れて、こんなので大丈夫かしら?という不安もあるけど、どう考えてもこれで、少なくとも真似た本の8〜9割ぐらいの性能は出るような気がしてならない。トーナメントに出るなら残りの1、2割は死活問題だが、遊びの釣りなら遊びながら詰めていく要素が残っているのもまた楽しい。

 これで良ければ、ヘラ浮子恐るるに足らずである。これからヘラを始める人には、フライを始める人に当然フライも巻くように薦めるのと同様に、浮子を作るように薦めることができるというモノである。

 浮子を作ると、「浮子の役目って何だろう」あたりを考えざるを得なくなるので、たぶん自分で作るのはそういう面でもいい手だと思う。実際に釣ってみて、浮子について、ああしてみたいこうしてみたいが出てきたときに自分でいじれるのは、楽しいし自分の中での正解に近づくための手段としても正しいと思う。

 早く使ってみたいもんだ。

 

(2017.3.24)

 

<ブログ>2017年3月25日土曜日

ウキウキしちゃうの!だって春だもン!


 春になると頭に虫でも湧くのだろうか。なんとなく気もそぞろ。

 都心では桜も咲き始めたとかで、今週ヘラブナデビューしてしまおうかと思っていたけど、リハビリで通勤の練習のため電車乗って出かけるというのをやっていたら、思いの外疲れてしまい機会を逸した。
 朝のラッシュは避けたのだが、混んだ電車ってこんなに疲れるもんだっけ?という感じでボチボチとリハビリに励んでおります。

 電車に乗って出かけた先は、まあ釣り具屋だったりするのだが、その他にも三鷹市美術ギャラリーで開催されていた「根付−江戸と現代を結ぶ造形−」という企画展を見に行ってきた。

 根付けというのは財布とかを紐で帯に留めるために使う3〜5センチぐらいの象牙や木製の細工物で、美術蘊蓄マンガ「ギャラリーフェイク」でプロフェッサー藤田が指摘していたように、現代だと携帯ストラップに通じるような日常に根付いた彫刻作品である。
 もう、そういう日常品にちょっとした「粋」を求める日本人の感性の象徴みたいなモノで、展示されていたのは当然逸品ぞろいだというのもあって、なかなかの眼福であった。
 ヤツデの葉の上に鹿の角が落ちていて、その鹿の角の裏側に蜂がとまっているなんていうのは、どうやって彫ったのかと感心するとともに、表側に蜂を彫らないところは美意識と技量の誇示と共に、帯に留める時に引っかかって壊れないようにヤツデの葉と鹿の角の間に蜂を配したんだろうな、とか想像すると、実用の中の美というのが立ち上がってくるように感じる。
 300個ぐらい展示されていたんだけど、その中で一番そそられたのが、現代の職人さんが彫った「綱渡り」という作品で、ナマズの髭をアマガエルが綱渡りしているという滑稽感たっぷりなもの。
 3センチぐらいの小さい象牙の作品なのに、ナマズの腹びれのピッと両側に開いた感じとか、アマガエルのアイラインとか特徴がキッチリおさえられていてナマズ、カエル大好きなナマジとしては、一瞬、警備の隙を突いて盗み出すにはどうすれば良いかと考えてしまうほど魅力的だった。

 そういった名工達の職人芸に触発されてというほどでもないんだけど、今週は「ヘラ浮子」をサクサクッと作ってみた。作成の様子などはサイトの方の「工夫」に「ゆるふわヘラ道」のコーナーを設けて「「ゆるふわ」に浮子を作ってみる」という題で上げているので、興味があればお暇なときにでもご笑覧いただきたい。

 浮子を作るために、ネット、書籍、映像、様々な参考資料にあたってみたけど、何というか「ヘラ浮子」の世界では、物理法則を無視したような「オカルト」な浮子が存在するような説明が散見されて胡散臭さに苦笑を禁じ得ない。まあ、想像通りという感じではある。

 私がヘラ釣り始めるというのを知って、最近へらにハマっているという釣友が電話してきてくれた時にも、「物理分かってないような人が浮子作ってたりもするから、浮子は自分で作ってみるといいよ」とお勧めされていたのだが、「物理分かっていない」のレベルがこれほどまでかとは想像していないぐらいに酷かった。
 もっとマニアックに、私などなら考慮に入れないぐらいの、浮子のボディー形状の違いによる浮子が沈むときの流体力学的な水の動かしかたの変化だとか、その辺の難しい「物理」で、なにも分かってない私のような初心者を煙に巻いて「オカルト浮子」を売ろうとしてやがるんだろうなと思っていたら、なんと「アルキメデスの原理」の否定という「ちょっと待ってくれ」なご無体をしれっとやってて驚く。

 「アルキメデスの原理」は簡単に書けば「液体中の物体は、その物体が押しのけている液体の重さと同じ大きさで上向きの浮力を受ける」となるだろうか。
 なので、浮子がオモリと餌を背負ってバランスしている状態からアタリがあって、例えばトップが1目盛り沈んだとしよう。その場合に生じる浮力、言い換えるとアタリで引っ張られた力と同等の浮力はトップ1目盛りが押しのけた水の重さと同じである。
 浮子のボディーが軽くて大きかろうと、沈んでいない分のトップがいくら残っていようと、バランスした状態からトップ1目盛り動いたのなら、そのトップ1目盛り分だけ浮力が発生する。

 にもかかわらず大手メーカーのサイトで、テスター様がご自身の作ったらしい浮子を説明して「トップのグラスムクも足のカーボンも沈む素材なので、アタリに対して沈む方向に力が生じます」的なことをのたまっている。アタリの時点で素材の比重で沈む方向に力がかかってるんだったら、そのまま水底まで沈むってば。バランスして浮いてる時点で沈む方向の力なんてゼロになってるでしょ。浮子からオモリからハリ餌まで含めた仕掛けが重力に引っ張られる力と生じた浮力とが足し引きゼロになってるんだって。アタリがあったからっていきなり謎のフォースを発生させないで欲しい。
 そのオカルト浮子にアタリが大きく出る理由は、物理の基本通りグラスムクが細いので同じ長さを沈めるのに力が少なくてすむのでアタリが大きく出るというのが主なモノで、派生して魚が引っ張ったときに感じる違和感が小さいのでそのまま引っ張る距離が伸びるという視点もあるだろう。
 わざわざ浮子自体の浮力の小さいものを使った効果としては、ひょっとして、その分使うオモリが軽くなって魚が横に引っ張ったりするときの抵抗が小さくなったとかもあり得るかも知れない。
 「物理が分かっていない人が浮子を作っている」の意味がよく分かった。

 逆に、メーカー側の方が丁寧に説明しているブログに粘着質にオカルト理論をひっさげてクダを巻いているのも見かけた。
 アタリの時の感度について「トップが押しのけた水の重さが生じる浮力であり感度である」「同じ太さならムク素材だろうとパイプだろうと感度は一緒」というような説明に、最初「水中ではバランスしているが、その上の空中部分は別に考えなければならない」などと意味不明な供述をしており、浮いている船の水上部分と水中部分を分けて考えるようなことはしなくていいですよ的な説明になおも「ラインが金属で変形しないならそうだけど流れもあるからラインはたるむこともあって云々」と浮子の水上部分と水中部分を分けるべきという最初の主張を勝手に引っ込めてなおもクダを巻く往生際の悪さ。
 まあ、浮子とオモリ、餌の間にラインがあることによる浮子の感度への影響はなくもない気がする。極端な例を出すと、魚が食い上げてオモリを引っ張り上げてラインがたるんだ、てな時に浮子自体が比重の軽いモノならすぐに浮き上がってアタリの出る「感度の良さ」があるのかも知れない。逆にムクトップを使った比重の重い浮子なら、オモリが同じ重さだったなら、より大きな浮子になっているはずでユックリと「感度の悪い」鈍感な反応をするはすだ。
 でも現実的にラインたるむまで食い上げたりするんだろうか?食わなくてもラインにあたる「さわり」を感じ取れるかどうかという話もあるので、まったく考慮が必要ないわけでもないけどとりあえずは無視して良いのだろうか?底釣りの浮子では足に竹まで使って全体の浮力を出しているような浮子が多いけど、実は餌の重さ分軽くなる食い上げアタリを取るためにそうなってたりするとかあったりするんだろうか?まあ細かいところはおいおい考えていくとしよう。


 ただ、細かいところはさておくとしても「感度ってなに?」ということを真面目に考え始めると、先のブログの方の説明はちょっとバッサリ切りすぎな気がする。
 「浮子のトップの動く長さ」がすなわち「感度」なのかというと、それは言い過ぎのように思う。
 「同じ太さならムク素材だろうとパイプだろうと感度は一緒」という説明について、実験で同じ太さのパイプとムクのトップの浮子を作って、バランスさせた状態から同じオモリを追加でぶら下げてみて、さあ同じ目盛りだけ動きました。やっぱり「感度」は太さだけが関係するでしょ?というのを良く目にした。
 どれだけ力をかけたときにどれだけトップが動くか、つまりトップの最終的な「動きの大きさ」だけが「感度」そのものならその通りだが、私は違うように思う。まだデビューもしていない新米ヘラ師志願兵の私が違和感を覚えるぐらいだから、実釣経験の豊富なベテランから異論が出るのもむべなるかな。

 この実験に私なら、追加で別の実験を見せて印象を反転させることができるように思う。
 同じ太さの同じ素材のトップを2本用意して、ボディーの大きさを極端に変えた浮子を作る。そしてバランスさせた上で同じ重さのオモリを追加する。
 当然バランスさせる時点でオモリの重さが全然違う。でも、追加したオモリで沈むトップの長さは太さが一緒なら全く一緒。
 じゃあこの実験に使った2つの浮子というか、オモリも含めた仕掛けの「感度」が一緒か?と聞けば、誰でも直感的に「違うでしょ」と理解するだろう。
 仕掛け全体の重さ大きさが違えば慣性力だの水の摩擦抵抗だのかかってくる「ややこしい物理的な力」が違うはずで、動き出させるのに使う力や落ち着くまでにかかる時間が違うはずである。
 一緒だというのなら大が小を兼ねてしまう。浮子などクソでかいの1本しか使わなくていい。

 「感度」って何に対してなのか?という視点によっても全く答えが違ってくると思う。
 乱暴に言ってしまえば、小さなアタリを大きな動きで拾えるのが「感度」だとすれば細いトップの方が大きく動くので「感度」が良いとなるし、瞬間的な素早いアタリを拾えるのが「感度」が良いとすれば太いトップの方が戻りが早いはずで「感度」が良いとなる。
 浮子のトップが大きく動くにはそれだけ魚が長い距離を引っ張っているわけで、浮子のトップ以外サイズと比重が同じだとしてもその分時間がかかるので、ユックリともたもたと「大きく動く浮子」は動く。その間に、「小さく動く浮子」は短いアタリを複数回とらえ得る、なんてことが言えるように思う。
 机上の理論で素人が馬鹿臭いことを書いていると思われるかも知れないが、どんなヘラの教科書にもヘラ浮子は、アタリ以外にも魚がオモリやラインに触れた「サワリ」や餌の状況なども含め水中を知るための指標である的なことが書いてある。
 「サワリ」の感度なんていうのが、ジワーッとアタリが出る細くて「大きく動く」トップの浮子では良くなさそうだというぐらいは想像できる。たぶん、間違ってないだろう。

 じゃあヘラ釣り師が浮子に求める「感度」ってなんなのよ?と考えると、それは状況によりけりでその時々で違う、というありきたりなしょうもない答えになってしまうのだろう。だからこそ、あまたの種類のあまたのサイズのヘラ浮子が作られているのに違いない。
 浅棚で「サワリ」を出しながら、魚の寄り具合を探りつつ「食いアタリ」を取っていくのなら、太めのパイプトップの軽めの浮子が良さそうだとか、冬場の動かない魚が食った微妙なアタリを大きく拾って、かつ魚に違和感を感じさせないようにするなら、ほっそいムクトップの付いた比重もあんまり大きくない引っ張られたらそのままズルズルと水没してしまうぐらいのダルい浮子が良いんだろうなとかぐらいは分かるとともに、どんな状況でも「ハリがかりするするようなアタリ」だけを拾えるような魔法の「オカルト浮子」は、やっぱりこの宇宙の物理法則に従うかぎり存在しないんだなと理解するところである。

 「感度」が良い。というのを「トップが大きく動く」という意味だけで考えていると、「グラスムクの細いトップの付いた浮子が一番感度が良いらしいから、それが一番良い浮子だろう」と勘違いしてしまいそうである。それでいいのならもっと極端に、徐々に沈んでいく浮子とか作れば良くなってくる。
 またナマジが何もわかっとらんくせにあほなことを書いていると思うかも知れないが、徐々に沈んでいく浮子はグレ釣りとかタナゴ釣りでは当たり前に存在する。
 なんで、わざわざ沈めるんだろうと薄ぼんやりとした疑問が頭にずっとあったが、ここ数日ヘラ浮子を作って、浮子のことを考えて頭を整理していたらとても納得がいった。沈みつつある浮子は浮いてる浮子より抵抗なく引き込めるという単純明快な利点。
 今時のヘラ浮子ではポリカーボネイトのムクトップの優位性が謳われている。そのなかで、餌がユックリなじみ込む時のアタリが拾えるから的な記述をいくつか目にしたが、まさにその状態は餌の重みで「沈みつつある浮子」なんだなあと合点がいった。最初なんでそんな短いタイミングのアタリをことさら重視するのか良くわからんかったが、正直、理屈じゃなくて経験則でそれを導き出しているであろう先人達に敬意を覚えるところだ。

 にしても、浮子なんてオモリとハリと餌背負って浮いてるだけだし単純な話のはずで、あれこれいろんな種類の浮子があるのも、どうせ作ってる方が売りたいだけやろ、と勘ぐっていた。その勘ぐりはある程度正しくもアリ間違いでもあった。
 ずぶの素人が、ここまで整理するまでたどり着くのに、いかに多くの記述にあたらなければならなかったか、いかに「オカルト」な謎理論が横行しているか、「誰か正しくわかりやすく整理してくれよ!」という感じである。まあその役割の一端をゆるふわに担うしかないのかなと思うが。

 ルアーの釣りというのは、そもそもがたまたま湖に落としたスプーンにマスが食いついたのが発端という説があるぐらいで、釣れるとかいう「現象」があって、後から餌の魚のようにキラめくからとかいう「理屈」がついてくるような「それホントにあってるの?」という疑問がつきまとう「経験則」な釣りなので、勢い「オカルト謎理論」が猛威を振るっているのだけど、餌釣りって外から見ているともっと技術的に体系立てて理論が整理されているモノだと思っていたのだが、そこは同じ穴の釣り人であり、どうしようもなく「釣り人」らしいと思わされる有様だと痛感した。

 比較的単純だと高をくくっていた「浮子」ですら釣る前からこれほど悩まされるのである。これからヘラ釣りで一番面倒くさそうな「餌」について、事前のお勉強をしなければなるいまいと思うと、気が重いとともに同じぐらい楽しみでもある。つくづく面倒くせェ釣りに手を出してしまったモノだ。

 

<餌>○餌色々の研究

 

 ヘラ釣りの餌を勉強していて一番驚いたのは、「ふまつげん」が倒産していたことだ。

 ヘラ釣りの餌といえば、最大手「マルキュー」と「ふまつげん」の2社体制だと思っていたので、これは「マルキュー」独占状態で釣り餌界のマイ○ロソフトのような、客に製品を押しつけてくるような商売になっているのではないかと不安になった。

 そういえばヘラ釣り始めることになって、ネットで初心者向けのヘラ釣り講座的な番組をいくつも見たが、マルキュー提供の番組ではマスコットキャラクターの「九ちゃん」がターンテーブル回して「キュッキュキュッキュ キュ〜ちゃーん♪」とかラップかましてたりして、そういわれれば調子に乗ってた臭い気がする。

 

 という心配をよそに、実際にはマルキューブランドの他に「ヘラ餌本舗」と「ベーシック」からも、現在ヘラ釣りの餌は発売されている状況で一安心。

 一社独占体制にさせないためにも、弱小メーカーを応援したろうかと思ったら、「ヘラ餌本舗」はダイワのヘラ餌ブランドで大手も大手だったので、消去法でラインの「バリバス」で有名なモーリスの「ベーシック」ブランドの餌をメインに使うことに方針を決定。

 釣り餌メーカーとしての歴史や実力は正直言ってマルキューが一番なのかも知れないが、マルキューの餌の種類の多さはハッキリいって初心者にとっては「何使って良いか分かりません」状態で混乱を招く。もちろんマルキューからも初心者用に単品で使える餌も出ているが、ベーシックにも同じように単品爆釣系の餌があるようなのでそちらを当面使ってみたい。

ベーシック

 

 ヘラ釣りの方法を餌で整理すると、細かく分ければいくらでも分けていけるのだろうけど、大きく2つに分けられると思う。

 「セット」の釣りと「両ダンゴ」の釣りの2種類である。

 また乱暴なと思うかも知れないけど、そのぐらい単純化してから考えていかないと整理がつかないぐらい餌の要素は複雑怪奇で、正直まだ釣り場に出ていない現時点では分からないことだらけである。

 分からないなりに、「セット」の釣りと「両ダンゴ」の釣りを整理すると、

1.「セット」の釣りでは、餌は魚を寄せるためのバラケ性の良い練り餌を上バリにして、撒き餌のように煙幕を張り、それに紛れさせて刺し餌である、麩餌やウドン餌を食わせてしまうというもの。

2.「両ダンゴ」の釣りでは、2つのハリに同じ練り餌を付けて、適度にバラケさせつつ食わせる。一つの餌に寄せ餌と刺し餌の役割を兼ねさせるもの。

 という感じだと思う。この私の整理の中でグルテン餌は、セットで使えば刺し餌だし、両方のハリに使えば通常「両グルテン」と分けているようだが「両ダンゴ」の1種だと考えたい。

 

 「セット」の刺し餌については、それ程迷いはない。とりあえずグルテンと麩とウドンを用意して、食わないようならローテーションでもすれば良いし、時期によって釣れる餌とかもあるだろうから隣の釣り人にでも聞いてしまえば良い。釣ってればそのうち得意な餌とか絞れるだろう。

 グルテンもいろんな種類が出てるけど、マルキューの「グルテン1」をタナゴ釣りとかで使うため品質低下防止で冷凍庫で常備しているのでそれ使おうと思う。わざわざ別のものを買う必要性を感じないので、信頼できるし馴染みのものを使わせてもらう。

 麩餌は、バラケ餌の溶けた粒子に紛れこませてヘラに食わせるということで、小さくせこいのが良いのだろうと思って「一発ハード極小」というのが、一番ズルそうな雰囲気だったのでとりあえず買ってみた。5ミリ角ぐらいの麩で水で湿らせて使うようだ。

 ウドンは、ウドンといっても実際にはワラビ餅やタビオカであり、自分で作るとなるとゆでたり面倒くさいけど、こんなもん半透明でプルプルした食感のものならなんでもええんとちゃうんかい?とコンニャクとかグミとか使って釣れないかと調べてみたら、コンニャクは割と愛用者いるようで、シラタキをちぎって使うのが一番簡単そうだ。とりあえず「ウドン」はシラタキで。

 

 ということで、「セット」の釣りをする場合の刺し餌はあんまり考えず、手間や費用もそれ程かけずにいけそうだけど、セット釣りの上針に付ける練り餌と両ダンゴに使う練り餌である「バラケ餌」が面倒くさい。

 両ダンゴの場合でも深い底で使うなら重くて粘りの強いモノとか、浅ければある程度バラケやすく集魚効果の高いモノをとかがあるようで、かつ、セットの上針に付ける場合は食わさなくて良いのでさらにバラケやすいものを、ということらしい。

 正直、各種出ている餌をベースに配合を変えて、「もっとバラケやすく」、「もっと重くして下方向にバラケさせる」とかの細かい調整をしていく「ブレンド」なんてのは、初心者が「ゆるふわ」にできるものではないし、「ゆるふわ」を突き詰めていく方向性においては、「そんな面倒なブレンドとかしなくても大丈夫です」ということをこそ示していきたいと思うので、あんまり複雑化していきたくない。

 しかしながら、何も知らない初心者が「バラケ餌」というのはどんなモノかということを知るためには、いくつか違う性格のモノを買ってみて調べて比べてみないことにはどうにもならない。

 そもそも、「バラケ餌」って何なんだろうと調べると、粉砕した麩をベースにサナギ粉とかの集魚材やその他粘りを出すためのつなぎの素材やらを混ぜた餌らしい、教科書にしている「ヘラブナ釣り入門」では、要素として「粘り」「重さ」「バラケ性」があると書いてあり、「粘り」と「バラケ性」って単に逆の要素では、粘らないとバラケやすいってことじゃないの?とか疑問に思いつつ、いろいろな人の書いたものを読んでいくと、ちょっと違う概念のようにも思える。よく分からんというのが正直なところ。

 

 当初、極論すれば一番バラける餌とバラけない餌を買っておいて、テキトウな比率で混ぜれば良いんじゃないの?とか考えていて、一番バラけやすいセット用のバラケ餌と一番バラケにくいグルテン餌を混ぜてしまえば、自由自在に好きなバラケ具合の餌ができるんじゃないのかと考えたが、そう単純ではなく、徐々に溶けていって欲しいとか、深いところで使うには沈みやすい重さとかも必要とか、いろいろあるらしく、そうなると、もうちょっと場合分けが必要な気がしてくる。

 ということで、とりあえず両ダンゴ用の単品餌でややバラケやすい方の「両ダンゴB」と、重くて粘ってバラケが弱い「底釣り」というのを買ってみた。

 「両ダンゴB」は比重、バラケ性、粒子すべて「中」と表示されている。セット釣り用の餌にはさらにバラケ性が強いものもあるが、あんまりガンガンと寄せ餌を効かせて力任せに魚を寄せるのは下品かなと思うのと、金もかかりそうだということで、セット釣りのバラケ餌も兼用でこのくらいにしといたろうかというところ。

 「底釣り」は比重は重く、バラケ性は弱く、粒子は小さいという表示。「バラケ餌の比重調整にも使えます」となっているので、両ダンゴBに混ぜて下に煙幕を張りたいような状況時(うわずりを抑えたいとかそういう状況があるらしい)に使えたりするのではないか、両ダンゴBがバラけすぎると感じるときは調整できるのではないか、などということを期待して買ってみた。

 

 

 でもって、実戦前に実験である。浮子で餌の様子を知るのがヘラ釣りだといったところで、ズブの素人が見えない水中の何を知れるというのかというところ。自分の技量に全く信頼を置いていない状態なので、まずはハリに付けたときの水中での溶け具合の確認などしてみて、混ぜたり、単品でもコネたり水を加えたりしたときにどう変化するか調べてみたい。

 ということで、「両ダンゴB」と「底釣り」それぞれを、,△泙螢灰佑討い覆ぁ屮椒愁織奪繊廚箸い錣譴訃態で比較、その後。両者をボソタッチの状態から■院В韻悩合、コネコネして練ってからハリに付ける、ぅ哀襯謄鷄造鮨兇蠅けてから混ぜてハリ付け、ィ瓜間放置後ハリ付け、Σ耽絽絅魯衂佞院△半魴錣鯤僂┐覆らペットボトル利用の水槽でタイマー片手に実験してみた。

実験水槽 ボソタッチ

 結果と感想などは以下のとおりとなった。

 

,△泙衫っていないボソタッチの「両ダンゴB」と「底釣り」の溶け方

ボソ ハリ残り

          両ダンゴB      底釣り

ボソタッチ

    1回目     25      2:00止めた

    2回目         20              20ハリ残り

  3回目         20                20ハリ残り

<コメント>

 「両ダンゴB」は端からボロボロと崩れながらだんだん小さくなっていき溶けていく。まさに、溶けて魚を寄せながらハリに残った小さくなった餌を魚に食わせるというイメージにマッチしている。ただ、20〜25秒で溶けるのは早すぎないだろうか?パッケージ裏には最初はバンバン溶かして魚を寄せろ的なことが書いてあるのでこれで正解なのか?

 「底釣り」は安定しなかった、たぶんハリ付けがしっかりしていた1回目は2分以上持ったのだけど、他は20秒でボロッと割れて落ちて若干ハリに絡んだ粒子を残すのみになってしまい。「着底してからユックリバラケる」という説明文とやや異なる状態。この餌は練らねばいけないのか?

 

▲椒愁織奪舛両態で両者混合

混合

                  ボソ混合              

                 1回目        15

                 2回目          25

               3回目      1:00

<コメント>

 ,痢崢貭爐蝓彳瑛佑飽堕蠅靴覆し覯漫A瓩っ奮で割れ落ちることが多い。

 

N昭圓鬟椒愁織奪舛ら空気を抜く感じで押しつけながらしっかり練った

こねた

こねた とれない

 コネ 

   1回目        1:57    2:00 とれない

   2回目        1:18        1:57 ボロッと

   3回目        1:14        1:48   ハリ残り

<コメント>

 「両ダンゴB」劇的に持つ時間が長くなった。溶け方はユックリになっただけでそれ程違っていない。

 「底釣り」こちらも持つ時間が長くなった。1回目は完全に粘土状態になった部分が残り揺すってもハリから取れなかった。

 

ぅ椒愁織奪舛領昭圓縫哀襯謄鵑鯢縮未白くなるぐらいにかけてから混ぜた

グルテン+ グルテンふりかけ

グルテンふりかけ 

  1回目     55       31ボロッと

  2回目          45               50

  3回目          30          1:05ボロッと

<コメント>

「両ダンゴB」予想していなかったが、良い塩梅に溶けるまでの時間がのびた。溶け方も徐々に溶けていく感じで使えそうな感触。

「底釣り」溶け落ちるまでの時間はのびたのだが、大きく割れてポロッと落ちるのが「これでいいの」かと不安。

 

1時間後再試験まで、左手で団子を丸める練習。

練習

 

ィ瓜間後再試験

1時間後

ボソタッチ  再試験

    1回目          26                               26

  2回目          21                            1:24

  3回目         20              25

<コメント>

 「両ダンゴB」経時変化で粘りがでてハリ落ちしにくくなるという予想だったが、作りたてとあまり変わらず。1時間経ったらさすがに練ってでもペースダウンした方がいいのだろうか?

 「底釣り」こちらもあまり変化無し。

 

Α嵶哨瀬鵐苅臓廚鬚気蕕縫丱薀韻気擦襪燭瓩某紊鮠量加える

加水

ボソタッチ 1/4 水追加

  1回目          13

  2回目            5

  3回目            8

 

<コメント>

 早く溶かすのなら、単純に水を加えてやれば行けそうな感触。

 

 

 と、なった。

 結果を見て思うのは、私が餌毎の餌付けをどうすれば良いのか分かってないということと、そもそも餌付けが上手くできていないので結果も安定しないということとが明らかになった。これが分かっただけでも、今時、ユーチューブでも餌の水中映像ぐらいあるけれども実験してみたかいがあった。実際に水中で自分が用意した餌がどう溶けていくか、上手い人が付けた餌とへたくそ初心者の自分が付けた餌では水中で全然違ったりすることがあり得るということだ。

 「底釣り」はボソタッチじゃなくて、ある程度練って使うべきなのだろうか?そのあたりも分からないので、「底釣り」を「両ダンゴB」にブレンドして粘りや比重を調整といっても、現時点ではそもそもがよく分かっていないので調整した結果の評価がしようがない。

 もう一点、これは良かった発見だが、練って堅くしたり、水を加えて開きやすくしたりという調整は思った以上に効果的だ。あと、グルテンかけるといういい加減な調整方法も「両ダンゴB」に対してはそこそこ使えそうな感触。

 

 なので、当面は「両ダンゴB」はセットのバラケ餌としては基本そのままのボソタッチで使用。両ダンゴで使う時には魚がよってきたらちょっと練って餌持ちを良くしてとかの調整で対応してみる。

 それから、「底釣り」に関しては、底釣りの餌はどう作るべきか的な基本からお勉強。

 

 というところだろうか、本当は真っ当な手順としては、エキスパート達の薦めるブレンドをあれこれ愚直に試してみて、自分の得意なブレンドによる調整方法を身につけて、そこから、よりシンプルに使う餌の種類を絞っていき簡素化していくのだろうが、今回「ゆるふわヘラ道」では、最初からなるべく簡素な餌構成を意識して試行錯誤していきたい。

 ベテランに、「餌これだけです」と縛りをかけて釣らせたら、結構、練り方の調整やら水量調整でしのいで、無いなら無いなかで釣りを成立させそうな気がする。その無い中でやるベテランの釣りの域に、ゆるふわっと接近していくのを意識して釣ってみたい。

 正直、餌に関してはあまりにも多くの餌が売られているし、いろんなブレンド、使い方が紹介されていて、浮子のときほどこれといった方針が見えてこないでいる。

 まあ、新しく始める釣りである。そんなもんだと思って、実釣から学び、考えて試し、という感じで行くしかないのだろう。現時点ではなんにも分かっていない気がありありとする。

 

 分からんことは色々あるけど、とりあえず準備は整った。あとはとにかく実戦あるのみである。

(2017.3.31)

 

<ブログ>2017年4月1日土曜日

ヘラ釣りの秘技を会得した!!


 部屋の中に何かいるような気配を感じて朝目が覚める。
 枕元に、ふくよかな羽織袴の爺様が立ってこちらを見下ろしている。
 片手には釣り竿を、もう一方の手で大きなヘラブナを抱えている。
 物盗りの類いではなさそうではあるが、格好から想像される人物だとするとあまりにも現実離れしていてバカバカしい。
 しかし「あんた誰?」という問いに対するその爺様の答えは、その現実離れした想像を裏打ちするようなものであった。
 「ワシはヘラブナ釣り師のための恵比寿神じゃ」
 頭の中にタッタランタラララン〜とヱビスビールのCMが流れる。
 春になって頭の具合が悪い気はしていたが、とうとう幻覚を見るところまできてしまったかという落胆にうちひしがれる私をよそに、恵比寿神様(自称)は突然の来訪をわびるわけでもなく、単刀直入に用件を話し始めた。
 年寄りの話はくどくて長くて、すべてを書いていると日が暮れそうなのだが、要約すると「お前は熱心にヘラブナ釣りの勉強をしていて感心である。皆がなじみやすいようなヘラブナ釣りを追求しようという志も立派。ついては褒美にヘラブナ釣りの秘技を伝授してやる。」とのこと。
 秘伝を使って良い釣果を得てヘラブナ釣りを皆にひろめよ。それがこの神の思し召しらしい。
 人様に正解だけ教えてもらっても面白くもなんともないので、丁重にお断りしようとしているのだが、恵比寿様(自称)は、「そのような慎み深い態度もますますもって褒美に値する」とこちらのいうことを聞かない老人状態。
 そうこうするうちに、「では早速」とかいいながら恵比寿様(自称)は後頭部あたりからなにか触手のようなものを引っ張り出してきた。なんでもこれがUSBコードのようなモノで、脳から脳に直接情報を伝達することができる都合の良いSFのような有機的情報伝達機器らしい。
 どうみてもファンタジーもののマンガとかでヒロインを絡め取りそうな不気味な触手でしかないので、それをこちらの耳から脳に突っ込むとかを神を自称するジジイに迫られて、心の底から逃げ出したいと思い、その旨伝えたのだが、「大丈夫、先っちょだけ入れるだけだから、痛いのは最初だけ」とか、「絶対だまされる!」としか思えない台詞とともに不思議な力で抵抗する力を奪われ、不気味なジジイにそっと身をまかせるしかないのであった。
 ヌルヌルとした触手が耳の穴を押し広げるように入ってきたかと思うと、チクッと痛みが走った。
 はじめての経験にわななく暇も無く、次の瞬間膨大な量の情報が、論理立てた言語として、同時にイメージを伴う映像的に、重ねて経験したかのよう五感に響くように雪崩れ込んできて、一瞬にしてそれらありとあらゆるヘラブナ釣りに関する技術的、戦略的な情報を自分が理解したことに気付かされた。
 浮子はどうあるべきか、餌の状況毎の調整の方法、ヘラブナ釣りの歴史と展望、人はどこから来てどこでヘラブナを釣るのか、戦争とヘラブナ、愛することと知ることとヘラブナ釣り、技術論にとどまらず哲学や信仰に近い部分までを網羅した情報は「ヘラ釣りの秘技」と表現してまず間違いのないものであろう。
 来週、月曜か火曜にはヘラ釣りデビューだが、今の私ならヘラブナの5匹や10匹釣ることは造作もないことである。
 例会や大会に出ても、タイトル総なめにできるだろう。そうやって、正しいヘラブナ釣りを普及させていくのが「ヘラブナ釣りの恵比寿様」が私に望むことだと理解した。
 私は、神と共に行く。私の歩みを止めるものはいない。


 まあ、嘘です。4月1日ですからね、ちょっと楽しいネタをと書いてみました。

 餌は、どうすりゃいいんだろ?と悩むばかりで、一応作戦を練って事前の実験などもしてみたけど、グチャグチャ考えとらんといっぺん釣ってこいっちゅう話で、まあ釣りながら考えるのかなというところ。一応苦戦具合はサイトの「工夫」に「餌色々の研究」として上げてますので、これまたお暇なときにでも。

 仕掛けも作ったんだけど、ハリ結ぶのも外掛け結びでよければ楽勝だろうと思っていたところ、年食って手先が思うように動かない感じで、刺し餌用の2号のハリとか結んでると上手く結べなくてイィーっとなるので、商品名「スピードハリ結び」というハリをつまんで固定して、磁石の間をグルグルくぐらせてホイな感じの道具を買いました。便利。





 オモリが鉛を使わないという縛りでいこうとすると、一番小さいスズのガン玉でも微妙な浮子のトップの目盛りの上下調整には大きすぎて、かといって削るにしてもスズのガン玉結構堅くて上手くいかない。なんとかならんかと考えて、スズ製の板オモリはなくても、スズの針金ぐらいホームセンターとかで売ってないだろうか?と調べたところ鉛不使用のスズ主体のハンダというモノがあることが分かり、これとスズのガン玉の組み合わせで調整しようと今のところ考えている。スズハンダはパイプに巻き付けてみたが、これで絡まったりしないか実戦で様子を見てみたい。

 もいっちょ、たも網であるが、むかし外国の研究者がネットの素材毎にリリース後の生存率を調べたデータを見た記憶があり、その時一番良かったのがラバーネット、次に良かったのが意外なことに目あいの大きなネットで、その他は細かい目のネット含めあんまり成績良くなかったように記憶している。
 リリースが徹底されているヘラブナでも友アユのダメージが釣果に関わってくるアユ釣りでも、もっというなら観賞魚の世界でも目の小さな網が「ダメージ少ない」という理由で使われていると思うし、特に観賞魚の世界とか商品傷つけないことには神経つかってるはずだけど、このデータとの乖離はなんぞや?と疑問は晴れない。
 まあ、でもラバーネットはよさげに思うので使ってみて、ヘラ釣りには目の細かいネットが良いという人がいたら、その根拠を教えてもらうこととしよう。

 準備はちゃくちゃくと進んでます。秘技はおろか基本的な技術の習得から始めなければならない初心者だけど、そのあたりもおおいに楽しんで進んでいきたい。
 桜も咲けば、魚も釣れるだろう。

 

<顛末記>○4月4日

 近所の桜も5分咲きぐらいで週末には見頃だろう。季節も良し、いざヘラ釣りデビュー戦。

 ヘラ釣り師としては荷物少ない方だと思うが、それでもカヤック本体運んでたコロコロ付き背負子に船用の防水バックとロッドケースくくりつけて自転車乗って20〜30分は結構疲れる重さ。

背負子

 受付で日釣り券をを買って桟橋を歩いて行く。釣り人結構いるのだが、全く竿が曲がっていない。どっか釣れているところを探して横に入ってしまおうと、開場してからしばらくのタイミングで入ったのだが、こりゃイヤな予感。

桟橋

 池自体は割と大きくて、結局どこも釣れてないので対岸の一番奥近く沖の島との間の水道にカワセミがいたのでこの辺でやってみるかと準備。カワセミ顔が隠れていて写真は今一。

カワセミ

 しかし、粘土オモリ付けて深さを測ってみたら1mもない浅場でちょっと移動。

釣り座

 常連さんが、根掛かりある場所とか教えてくれて一番奥から2番目の場所に入る。

 ここは水深1.5mぐらいはある。とりあえず底近くの両ダンゴの宙釣りで始めて、反応無ければ刺し餌各種で段差の底釣りという方法を試すことにする。

 「両ダンゴ用B」をカップで4杯、水1杯、かき混ぜてしばし放置する間にオモリの調整。とりあえずスズのガン玉で大まかにちょっと沈むぐらいまでにしてから、スズハンダをちょっとずつ切って、トップ4目盛り分出るように調整。

 最初はドンドコと餌を投入してバラケさせて魚を寄せねばと、ゆるい目にハリ付けすると、これが振り込み時に抜けて足下に落ちる。投入後浮子の動きを見ながら左手で餌を丸めて準備して、最初トップが沈みかかってるぐらいのが餌が落ちて戻って4目盛りになったら引き上げて餌付け。という手順だが浮子を見てると手がおろそかになり、引き上げてからアタフタと餌を付けると崩れて抜け落ちる。何という手際の悪さ。どのくらい手際が悪いかというと、こぼした餌を目当てにでっかいコイがワラワラ集まってくるぐらいにどうしようもなく悪い。

400

 なに水面にコイ集めてるんだと、仕掛けのある棚にヘラブナ集めろよ、と思うのだが、なんともしがたいところが初心者のもどかしさ。最初、浮子の立ち上がりがやけに遅い気がしていたが、頭の中でヘラブナ釣りの映像を再生してみたら、なんか餌打ち込んだ後に竿先を水中に突っ込んでたような気がしたのでやってみると、浮子の立ち上がりが早くなった。竿先から浮子までのラインが浮いてると表面張力で浮子が立ち上がるのを邪魔するようだ。まったくもって知らんことだらけだ。

 とりあえず餌はバラケさせなくて良いからしっかりハリに付けようという方針にして、ちょっと餌を左手でコネコネして粘らせて付けるようにしてから、最初沈んだ浮子のトップが餌が溶けて少なくなるにつれて戻る「なじみ幅」がなんとかコンスタントに分かるようになってきて、小1時間ほどすると、浮子がひょこひょこ動くようになってきた。ヘラブナが寄っているのだと良いのだが、この管理釣り場は元々自然の池を利用しているのでモツゴも沢山いると聞く。

 とりあえず浮子が鋭く動いたときは合わせ食らわすことにして、しばらくからぶっていると、なんかかかった。

モツゴ

 モツゴちゃんでした。ちょっとまずいところにハリがかかってるので「スマンスマン」とリリースしたら、ヨタヨタと泳いでるところをコイにバックリと食われてしまった。コイ何でも食いやがる。

 アタリは割とあるんだが、どうもモツゴばかりのようで、2時間ほどで計3匹ゲット。

モツゴ

 これは本格的に釣れなさそうな雰囲気になってきたなということで、サンドイッチ食って昼飯休憩。一番奥の人は早々に見切りを付けたのか撤収。便所行きがてら偵察に回るがとりあえずこちら岸みんなボウズ。桟橋の端の人が何回か竿曲げてた、とかいうレベルで全体的に釣れてない模様。

 メシ休憩後はせっかく作った「ゆるふわ浮子PCT70」を投入。何というか、素人目には何の問題も無い浮子に見える。でもヘラ釣ってないからなんとも評価しようがない。

 そろそろ別の手も使ってみるかと、上針を短いハリスにしてバラケは引き続きの「両ダンゴB」、下針を長めハリスの小さいのに変えて下針はちょうど底につくように調整して、刺し餌は角麩、シラタキ、グルテンのローテーションで釣ってみる。

 アタリは引き続きあってモツゴは釣れてくるのだけど、ヘラはいるんだかいないんだか。しかしコイたち水面でワシワシこぼれた餌に群がってるけど、底の方にあるハリついた餌には全く食わんのナ。かかったらタモにも入らんしどうしよかとビビってたけどそんな心配してる暇あったら、餌こぼしとらんと棚に入れろって。

モツゴ

 その後も好転のきざしなく、何かをつかむこともなく4時頃あきらめて撤収。

 事前の情報でも、それ程釣れる池ではないということは分かっていたけど、上手い人のブログとか見ると30匹とか釣れているし、あんまり気合い入ってない人は1日やって2、3匹とかという感じだったので、まあ季節も桜が咲く頃ノッコミ前後なら、30釣る方の人じゃないけど2、3匹の人よりは初心者といっても釣り自体を初めてやるわけでもあるまいし釣れるだろうとたかをくくっていた。

 どんだけ甘い見積もりだったかと。ハチミツ好きの熊の利き手よりも甘かったと言わざるを得ない。

 帰り道、疲弊した体に背負子が重く感じられ、自分の今の体たらくに、久しく覚えたことがないぐらいに、はらわた煮えくりかえるほどに、憤懣やるかたない思い。この悔しさのためだけにでも新しい釣りに手を出したかいがあったというものだ。

 たぶん行かなくても良いだろうと思っていた、プールみたいな「箱」にどっさり魚を放してある「釣り堀」に次回は行きたい。是非行かせていただきます。自分が一番苦手な「技術のいる釣り」に手を出したからには、覚悟決めて一番下から積み上げるしかなさそうな気がしてきた。とりあえずは餌しっかり付けろというのととにかくヘラブナ釣ってみろというところからか。

 

<顛末記>○4月10日

 ヘラデビュー惨敗後、サクラも満開なのに天気が悪い日が続いていた。1日曇りの予報になったので出撃。

 前回の敗北はなかなかにこたえたので、近場の釣り堀で良いかそれとも遠出してでもメチャクチャ濃いところを探すべきか悩んだが、電車で1時間かからないぐらいの一番近い釣り堀が「魚影は濃く、初心者でも十分に楽しめます。あまり大型はいませんが、中小型のヘラが良くウキを動かしてくれます。」と紹介されていたので、「「ウキを動かしてくれます」って微妙な表現やな、ウキ動いてもハリにかからんかったら意味ないんやぞ」と、あつものに懲りてなますを吹く状態で心配し始めるとキリがないけど、まあ大丈夫だろうと決定。

 荷物ゴロゴロ引っ張りながら午後から出撃。前回朝から夕方までやったら体あちこち痛いし、メチャクチャ疲れて2日ぐらい体調崩すくらいだったので、今しばらくは半日操業で行く。

 到着して、半日料金を払って早速釣り場へ。学校のプールよりちょっとせまいぐらいか?住宅地の中にある釣り堀。6人ぐらい先客がいて、竿曲げている人もいる。

釣り座

 しばらく様子をみて、一番あたりがあるような動きをしている人の横の角に入る。準備しながら見ているとアタリは結構あるけどハリにかからないようで苦戦している。タナは1mちょいぐらいで、どちらのハリにもグルテン餌がついてるけど寄せなくて良いのか?とか疑問に思いつつとりあえず「両ダンゴB」で両ダンゴから始める。タナは1.5mぐらいで始める。

 まあ最初はバンバン餌うちまくって魚寄せちゃおうと試みたが、寄せる必要もないのか割とすぐにウキが動き始め、何回か空振りの後、トップがスポッと入ったのをあわせたらかかった。初めてのやりとりなのでどのぐらい力かけて良いものか分からずやや慎重に時間をかけてあげてくる。無事ネットイン。ヘラブナ自体は釣ったことあるけど「ヘラ釣り」で釣ったのは初めてであり感慨深い。

初物

 こりゃ楽勝かなと思ったらやっぱり甘くて、その後はアタリはあるけどかからない。自分がへたくそなのでダメなのかとも思うが、周りもそんなには釣れていない。かかったと思ったら途中で軽くなって鱗だけというのが結構あって、スレでも釣れてきたがあんまりかんばしくないので、刺し餌シラタキのセットの釣りを試す。ちなみにこの釣り堀は刺し餌に角麩は禁止とのこと。

 しばらくアタリを取り損なって、やっとかけたと思ったら刺し餌のシラタキじゃなくてバラケ餌の方を食っていたので、また両ダンゴに戻す。

2匹目

 バラケ餌は前回同様今回もこれまで単品爆釣を謳っている「両ダンゴB」の単品でやっていたが、Oニーサンから「B単品じゃ餌付け無理だと思う。A3:B1からスタートして」とのアドバイスをもらっていたので餌持ち重視の「両ダンゴA」も買ってあった。ということでA3:B1を試してみる。「両ダンゴA」グルテン餌っぽい粘りがあって格段に餌付けしやすい。かつ水中での餌持ちも良いようでズンズン餌の重さでトップが沈んでいって水没するのでオモリを再調整した。

 アタリは結構続く、でも空振りとスレばかり。ということはもうちょっと餌を小さくつけて吸い込ませるか、1発2発アタリを放置してある程度餌が溶けて小さくなってからのアタリを合わせるか、それともトップが沈んでいくときに出る早いアタリを取るべきか、とか色々やってみたがコレが正解というほどのものはなく、早いアタリはまるっきりスレがかりもないので、沈んでいくときのアタリは捨てて2発目か3発目のアタリを拾うのがなんとなく良いかなという感じで1尾追加。

下目

 なんというか、プランクトン食の魚独特なのか下の方についたタレ目がレンギョとちょっと似ている。

 餌小さくなった方がヒットするような気がするうえに、となりのオッチャンは両グルテンで同じぐらいは釣れているので、再度セット釣りに仕掛けを変えて刺し餌をグルテン1してちっちゃめに付けた。

 とりあえずビンゴってほどではないものの、ポチポチと拾えるようになって5時の終了までに4匹追加。合計7匹。

最後

 アタリが全部ヘラブナなのか分からないけど結構ある中で、たぶん上手い人ならもっとボカスカ釣ったんだろうなという気はするが、まあ初心者はこのぐらいの難易度で実戦経験積んでくのが良いのかなという感じ。とりあえず釣れてホッとしたというのが正直なところ。

 今週末は潮がわりと良いのでシーバスの予定だけど、いよいよ東京湾奥の釣り場は「禁止」の場所が増えているようで、釣っていい場所の確認からか、それとも裏技開発に走った方がいいのか悩ましい限り。釣り場がなくなるとどうしようもないけど、なんともしがたい現実。

満開

 

 

<浮子>○ヘラ浮子「ゆるふわ」増殖中

 実際にヘラブナ釣ってみると、自作の浮子でも特に問題はないように思える。と同時にもう少しトップが太ければどうだろうとか、サイズ違いのが欲しい、とかも出てくる。

 欲しくなったら作れば良いのが、浮子を作る場合の大きな利点。早速増産体制に入っている。

 まずは、最初に作ったポリカーボネイトムクトップのサイズ違いでもう少し小さくて軽いオモリで狙えそうなサイズの60と50を追加。トップの径は1mmから0.8mmのテーパー。

PCT60、50

 

 両ダンゴで餌が重いと細いムクパイプは沈没したりしたので、もうちょっと太いトップのものをということで直径1.4mmのパイプトップで作ってみた。トップの直径の違いと素材の違いは使い勝手にどう影響するのかとかも見てみたい。PT70、PT60、PT50の3つ。トップと足の長さとかは例によってクルージャンインスパイヤード的な猿まねでいきました。

PTシリーズ

 

 ついでに、超小型の浮子で軽く作ったら、オモリも軽いしヘラブナが抵抗なく引っ張ってくれるのではないかと、ボディー長2センチ、3センチという極端に小さいものを作ってみた。

チビ浮子

 PT30のトップは1.2mmの細めのパイプ、PT20のトップは1.4mmのパイプ。

 実際には、軽い浮子とバランスする軽いオモリでは沈むのが遅くて手返しが悪くなったりして、使いにくくなるのかも知れない。この程度の思いつきは過去あまたのヘラ浮子作成者が試してきたはずで、その結果、表層近くを釣る「かっつけ釣り」用の浮子で最小ボディー長30mmぐらいらしい。なのであえてそのぐらいのとさらに小さいのを作ってみた。小さければ小さいほど感度良くかつ魚に違和感を感じさせないんじゃないか?とか思いついてしまったら試さずにはおれないところ。ぶっちゃけバルサの丸棒の端が余ったというのもある。ヘラに使えなければ小物釣りに使えば良いさ。

 こいつを、オモリが軽いので餌で沈めるぐらいにして棚1m規制の1mちょいの釣りで使えないか試してみたい。

   集合

 という感じで、メインのポリカーボネイトムクトップのシリーズが4本、両ダンゴを想定した1.4mパイプトップが3本、浅棚を想定した小型浮子が2本の9本のラインナップとなっている。買えば1本3千円で2万7千円がとこだが、材料代はポリカーボネイトムクトップが300円とちょっとお高いほかは話にならないぐらいに安い。ルアーメイキングだと材料費や道具代がかさんでとっても経済的じゃない「自作」という行為だが、ヘラ釣りにおいては実に費用対効果に優れ、かつ欲しいものがすぐに自分好みに作ってしまえるという釣りをする面での利点も大きく、「ヘラ釣りするなら浮子も作るべし」と現時点で強く思ってしまっているところ。また欲しい浮子が出てきたら作っていくつもりである。

(2017.4.17)

 

<顛末記>○4月21日

 水曜に行こうかと思ったけど強風で断念して金曜に延期した。ヘラ釣り3戦目も「箱」に行きます。

 午後一、半日料金を払って前回と同じカドが空いていたので入る。釣り人は4人で爆釣してる感じはなかったけどチラホラ竿を曲げている。

 先週のおさらいという感じで、まずは一ヒロぐらいの棚でバラケとグルテンのセット。バラケは最初は両ダンゴAとBを1:1でバラけさせて寄せる感じで行く。

 浮子は「ゆるふわ」のポリカーボネイトムクトップのボディー70mm、オモリは前回使ったスズガン玉とスズハンダだと、ちょっとグルグル回ってた臭いのでスズハンダ1mmをチューブにグルグル巻いて真っ直ぐにしたものを用意した。ハリス0.4号上針10センチ、下針30センチ、ハリはがまのアスカ5号3号。竿はダイワの陽舟という定価もないような安竿。

オモリ

 餌落ち目盛りは下から2つ(間延びした目盛りなので普通の浮子なら3つ分ぐらい)とややトップ出し気味にして、とりあえずトップ水没近くなる大きめのバラケを付けて、グルテンが残るのでトップ4つぐらい戻したぐらいで打ち直す。

 10分ぐらいでトップが沈みながらもぞもぞし始めて、そのうち落ちてく途中やなじんで戻し始めてからもあたりだしたので、落ちてく途中は我慢してあわせず、戻し始めてからのわりと大きく動く明確なあたりをあわせていくと、割とあっさりと1匹目ゲット。

1匹目

 割と良いペースで3つめぐらいまで釣ったのだが、その後アタリはあるのにかからなくなる。ほかの釣り人もあんまり釣れているようではないが、さすがに餌の練り方やら付け方やら変えながら小一時間も空振りしていると、対策が必要なのは明白。

 前回は、もっとスレ掛かりがおおかったような気がする。そういえば前回はウドンセット(ウドンとはいってない)の仕掛けのままでハリスもっと長くてハリもちっさかったかと、ハリス40、コム2号に変更。確かにスレは増えて2発ほどスレ掛かりしたが、そうじゃない。しばし粘って1匹釣れたけどぜんぜんしっくりこないので、逆にハリス短くしてアタリがダイレクトに出るようにしてみようかと25センチぐらいに縮めるも、しばらくやって1匹釣れたのみ。

 アタリは毎回のようにあって、なじんだ浮子がバラケが溶けきって戻すまでいかないぐらいなので、コレは活性自体は良いのかなと、仕掛け変更で両ダンゴを試すことにする。競技会とかで勝ってる釣り方はF師匠にやってみろと薦められている提灯ウドンセットの釣りと浅棚両ダンゴが多いような気がする。とりあえず両ダンゴでも浮子を小さくオモリ軽くできる浅棚のメーター両ダンゴなら食い込みが良くなるんじゃないかという素人考えもこれあり。ちなみに釣り場の規定で浮子とオモリの間は1m以上取ることになっている。

 違いを極端に出そうとボディー2センチの浮子を作ってきたのでまずはそれでいく。餌は両ダンゴA単品で持たせる方向。浮子はボディーがちょうど水中にあるぐらいのトップ全出し。ハリス20、28、アスカ4号。オモリは0.6mmスズハンダとスズガン玉小でかなり軽めになっている。

2センチ

 最初、あっさり水没したので小さめに餌付けして、浮子が立ったなと思ったらスコンと沈んでヒット。

2センチで

 その後も、毎回のようにアタリがあって、割と短時間で2匹追加して8匹、これは爆釣モードに突入かと思ったらそうはいかず。オモリ軽いので1m沈むのもそれなりに時間がかかるなと思っていたが、それにしても浮子がなかなか立たなくなった。しばらく何でだろうと餌大きくしてみたりしたが、どうも落ちていく途中に魚にあおられて餌が沈んでいってない気がする。水面で横に寝た浮子がピクピクしている。

 浮子サイズアップで3センチ、オモリ追加。なんとか浮子が立つようになって2匹追加してつ抜け。しかし、今度は魚がどっか行ったのか餌が持ち始め反応薄くなってしまった。

 もう4時頃で5時終了で片付けの時間とか考えると、あと1手ぐらい試して終わりかなということで、F師匠がとりあえず一番釣れると思うから試してみるようにと言っていた、提灯ウドンセットに挑戦。バラケの煙幕の中にウドン(といいつつヘラ釣りではタピオカだったりワラビ餅だったり)を落とし込む。かつ誘いをかけて食わせのウドンを落とし込んでリアクションバイトみたいに食わせる。んだそうな。難しそうでとてもできると思えないんだけど、まあやってみる。

 「提灯」というのは竿の長さギリギリに棚を設定して竿先のすぐそこに浮子がくるようにする。竿先のすぐそこに浮子があるので、竿を前後に揺すると浮子が上下して餌も上下するという感じ。

 この釣り堀は2mから3mの水深らしいので、10尺3mだと底につきそうなので、8尺を用意した。これがまた真面目にヘラ釣りやってる人から怒られそうなクソ竿。「白滝牽横苅亜廚箸いΕ哀薀垢里里抓箸任△襦小物釣りに愛用していた800円で買った「NEW白滝」が塗装も剥げちょろげてしまい新しい竿を物色していたときに第4世代の「白滝」が出ているのをネットで見つけて買ったはいいが、およそ小物釣りには向いてない物理的に太くて丈夫そうなバットを持った剛のモノで、とてもハゼ様やらテナガ様を釣るような繊細さを持ち得ない代物だったのでお蔵入りさせていた。しかし、ぶっといバットはヘラ釣るならちょうどよさそう。竿先部分は私好みのネチョッとダルいグラス独特の感触。コレで釣ったら楽しそうな竿。

白滝

 浮子はクルージャンのCHO−080だけど、当然ながら竿の方が安い。ハリス上10、下40、アスカ5号、コム2号。餌は使ってた両ダンゴAにテキトウに両ダンゴB混ぜて水かけて調整。刺し餌は「シラタキ(うどんとは言っていない)」。

 シラタキの入ったマーマレードの瓶を開けると「プシュッ」っと音がした。なんでや?よく見ると表面泡が浮いて発酵してるッぽい。ままよと付けようとするが、最近見なくなった茹ですぎて箸でつまむとボロボロ落ちるような駅蕎麦みたいにちぎれる。「腐ってやがるbyクロトワ」。

 もうね、真面目にヘラ釣りやってる人に謝れと。ウドン(うどんとは言ってない)の代わりにシラタキですまそうとするいい加減さもそうだけど、竿もわざわざウケ狙って「白滝」とかふざけやがって、たいがいにしろと。そのうえ餌腐らせただとか、もうちょっとシャンとせんかい!我ながらあきれる。

 シラタキなんざ冷蔵庫に入れときゃ1月ぐらいもつんで、腐んないつもりになってて、常温でヘラ釣り初戦の前日からずっとママレードの瓶に入っていたんだが、さすがに腐った。明日ゴミの日に出さねば。

 仕方ないので刺し餌はグルテンで行きます。「タピオカとかワラビ餅より小麦グルテンの方がうどんに近いつっ!お前はウドンや!」とグルテンに言い聞かせ、自分もウドンがついてるつもりで釣り始める。

 もう、今日の釣りは終わったなと思いつつ、なじんで浮子が戻し始めたぐらいで竿を前後して誘いをかけてというのを何度か繰り返して、餌を打ち直す。ウドン(うどんとは言ってない)だと餌持ちが良くて誘っても食わせが落ちずに待ち続けることもできるようだが、正味グルテンなので割とまめに打ち直す。

 5分ほどしたらもぞもぞとサワリだして、誘って一呼吸でスコンと綺麗にトップが入った。予想外だったがあわせはオートマチックに決めていた。マジかよ釣れるじゃん。

ボロボロ

 次の1投でも、誘ってスコンという感じでヒット。連続ヒットなんて初めて。すぐにもいっちょ追加。これも誘ったら食った。

 スゴい、なんというか、ヘラ釣り初めてやっと何かをつかみかかったような気がした。気のせいかもしれんが。やっぱり持つべき者は良い師匠だな。後「白滝牽横苅亜廚倭枋蠶未蠅卜匹け梅の釣り心地。グラス独特のどこまでもグニャンとまがって引きに追従する感じはありつつも、太いバットが力強く寄せる。

 提灯ウドン(うどんとは言っていない)セットで釣れた3匹とも古傷があって、浅い棚で食ってきた魚は傷があったとしても、まだ血のにじむような新しい傷なのとは魚体の印象が違っていた。同じ釣り堀でもいろんな魚がいるようだ。こういうボロボロな魚体もヘラブナっぽいといえばそうなのかも?

 しかし、その後またあたるけどかからなくなったので、そろそろ終了かなと思ったら、最後にモツゴが釣れてきた。

クチボソ

 かからんアタリの多くはこれが正体かもしれん。最初ヘラが寄って食うけど、その後モツゴとかジャミが寄って大さわきしてたとか。分からんけど。

 今日は13匹も釣ってしまい多すぎた気もするが、新しい技術とか練習するにはいくつか釣らんと分からん部分もあるのでヘラブナ達には申し訳ないがお付き合いいただいた。感謝。満足。

 

<ブログ>2017年4月23日日曜日

あなたの知らない安竿の世界

 薄々感づいておられる方もいるかと思うところだが、ナマジは安竿が好きだ。って何回も書いてるからご存じか。

 なぜ好きなのか?「好きだから」と書いてしまうと終わってしまうのでつらつらあげていくとすると、まずは比較して高い竿が嫌いだというのがあるのだろう。

 高い竿のドロドロとした欲望まみれの金儲けの腐臭が漂ってくるところが嫌いだし、薄くて軽くて折れやすいのが嫌いだし、感度だとか飛距離だとか魚をかけたことがない人間でも評価できる要素ばかりに力を入れているのも嫌いだし、ピカピカの高級ロッドが放つ俗臭さが嫌いだし、なにより高くて買いにくいのが嫌いだ。

 その点安竿は良い。まあ安くてだめな竿もたくさんあるけど、素人が乱暴に扱っても大丈夫なように丈夫に作ってあるところが好きだ、田舎臭く分厚い巻きの重量感が好きだ、ダルくて感度が悪くて人も魚もかかったことに気づかなくて早あわせしなくてすむのが好きだ、デカい魚がかかったときに折れてもいいやとギリギリ曲げられる気安さが好きだ、その時に意外に折れずに魚が上がってくる頼もしさが好きだ、自慢臭くならないさりげなさが好きだ、なにより財布に優しいところが好きだ。

 たぶん古今東西の安竿のうちベストオブ安竿を選ぶなら、シェイクスピアのアグリースティックでまず間違いのないところだろう。特にアメ人とかオージーとかの労働者階級の釣り人なら分かってくれるはず。特権階級はセージでも使ってろ!俺たち労働者階級はアグリースティックの透明なグラスソリッドティップを愛するッ!
 主にカヤックのシーバス用で愛用。突然の青物にも余裕で対応の頼もしい竿たちだ。

 ゆうても、普段シーバス釣りに使っている竿は、それほど安物ばかりではない。
 今年一発目に大物スズキを釣る幸運に恵まれたときに、ケン一から「どうせまた安モンのパックロッドとか使ってたんやろ?」とおちょくられたが、ジャクソンの「ブリストールBP805L」を安竿というのは失礼だろう。まあ、手間のかかる5本継ぎで発売当時の定価で2万円くらいだから良心的な価格だとは思うが。

 ケン一のいう安モンのパックロッドとは、仕事帰りの釣りとかで活躍してくれる「NEW WAVE minipack210」のことだと思うが、これは正真正銘の安竿で中古屋で300円で買ったのである。
 しかし、そんな安竿でいいのなら竿なんて何でもいいんだろうと勘違いされては困るのである。ぜんぜん狙って設計していないんだろうけど、たまたま私のシーバス釣りに丁度いい調子に仕上がってしまった奇跡の安竿なのである。
 それまで、鞄に放り込んで仕事帰りや出張のお供としていた竿は、リョービの「ジョイスピン606ML」というパックロッドで、これまた中古で2千円ぐらいの安竿だったけど、竿先は堅いカーボンソリッドでアタリをはじき、突っ込まれると耐えきれずに身切れでバラし、リングのリールシートは滑ってリールがよく落ちるという、なんとかならんのか?という竿だった。しかし、安いルアー用のパックロッドって当時それぐらいしかなくて、出張先で先輩も同じ竿使ってたというような竿であった。
 もっといいパックロッドがあったら買い換えたいと思って、中古屋とかで餌釣り用も含めてパックロッドがあったら伸ばして調子を見てみたりしていたけど、なかなか良いのには出会えなかった。耐久性とか心配な針金ガイドの竿とかは安くても実用性が無いし、ちょっと良い竿だとやっぱりティップが堅かったり全体的なバランスがいまいちだったりする。
 そんな中で、地味な見た目でワゴンで安売りしてそうな「NEW WAVE」は、まず安竿のくせにガイドがハードガイドが付いている。伸ばして調子をみてみると「これはいける!」と確信が走った。ソリッドグラスのティップが柔らかく全体としての調子もダルめのシーバスのアタリをはじかないような調子。しかも値段は300円。ためらうことなくレジへ。実釣での性能も文句なしで超お気に入りの1本となった。石積み護岸でこけて穂先を折った後も、穂先交換して使い続けている。
 中古釣り具屋にいくと、もう一本ないかとパックロッドのコーナーを今でも探してしまう。
 安竿すべてが良い竿ということではなく、安竿にも良い竿があるということだと思う。

 運河でよく使っているフェンウィックも「ランカーギアX」は売ってた当時で実売2万円ぐらいの中級モデルといって良い竿だけど、姉妹竿の「イーグル」は実売1万円ぐらいの立派な安竿である。
 こういう、大手メーカーがいろんなグレード出している中の安い方のシリーズの竿って「当り竿」があってお買い得。単に安出来でダメなのもあるけど、例えば先のフェンウィックなら、ランカーギアXもイーグルもブランクス一緒なのである。ガイドがSICかハードガイドかなんて普通実用上差がでるほどの違いじゃない。上位機種譲りの性能でお値段控えめはお得感大。
 ダイワも初心者用から競技用の高級機種まで、いろんな竿をだしているけど、グラスのオレンジ色の「アタッカー」の時代からダイワの安竿にはお世話になっている。
 「パシフィックファントム」の振り出しシーバスロッドも丈夫で良い竿だったし、カレイの船釣りで使っていた「早船」も良かったので、もう一セット新しく買ったときにもまた「早船」買ったった。インドネシア製で換え穂も付いて1万円台とお手頃な安竿だった。実用性問題なし。
 というわけで、へら釣り始めるにあたって、まず1本にダイワの「陽舟10尺」を選んだ。中古屋でシマノ「抜作」というイカした名前のと迷ったが、抜作先生の方は中古で1万円ぐらいと、ちょっと高級ロッドぽい感じだったので安竿感満載の「陽舟」に決めた。3千円ぐらいでお財布にも優しいし、初心者にはこのぐらいのがお似合いというものだろう。ダイワのウェブサイトで確認すると全17シリーズにもわたるダイワのヘラ竿のうち一番下のグレードの定価もなくオープン価格のシリーズである。竿の善し悪しが分かるぐらいに上手くなれば良い竿買えばいいようにも思うけど、たぶんそうなっても安竿を愛用しつづけそうな気はしている。

 ヘラ竿としては、もいっちょ13尺の天竜「天昇峰」というのを、これも3千円くらいで買って、やや広い池の管理釣り場はこの2本で始めてみようということになったのだが、管理釣り場で惨敗。「箱」での修行にF師匠から「短竿の提灯ウドンセット釣りを練習するように」との指令があったので、関東の釣り堀では竿は8尺からの規定が多いらしいので8尺を買おうと思って、ハタと気が付いた。8尺って、2.4mだとすると我が家に結構あるんじゃねえの?
 ハゼ釣りやらテナガ釣りに使う小物竿には確かに「NEW白滝240」とかがあるが、小物竿でヘラ釣ると弱すぎてあげるのに時間がかかって案配悪そう。
 でも、「NEW白滝240」が塗装も剥げちょろげになって買い換えたときに、後継の「白滝牽横苅亜廚鯒磴辰燭藁匹い韻鼻⊂物竿にあるまじきごっついグラスの太竿だったのでお蔵入りして、結局「風雅」というカーボンの小物竿を買ったのを思い出した。
 お蔵入りしていた第4世代「白滝」の出番が来た。
 写真見て「小継渓流」となっているのに、なぜ小物用として買ったのか、ナマジはアホなのかと思われるかもしれないが、アホなのは否定しないけど、「NEW白滝」は渓流とか書いてあっても、実にいい案配に柔らかいグラスの小物竿だったので油断した。通販の怖いところである。
 「白滝検廚倭綾劼里茲Δ縫丱奪箸太いグラスロッドなので竿受けに乗るかちょっと心配だったけど、ギリギリ乗りそうなので、ヘラ竿として活躍してもらうこととした。
 へら竿っていったって、長尺の竿なら軽い方がいいとかあるんだろうけど、短尺の竿ならそこそこの丈夫ささえあれば何だって良いんだろうと正直思っている。
 特に提灯釣りならあまり振り込みも必要なく竿の性能は掛けてからの楽しさを重視したっていいんじゃなかろうか?竹竿とかはそういう性格もあるんだと思う。
 グラス竿のグネグネとした釣り味は竹にも通じる面白さがあるとかないとか聞くけど、個人的にはとても好きである。
 実際、この竿でヘラを釣ってみて、実にいい案配に竿が魚をいなしてくれるし、グニャっと曲がりつつも太いバットはしっかり魚を寄せてくれて実にいい。8尺は白滝犬嚢圓。「白滝検廚膿わせ餌「シラタキ」で釣るというくだらない釣りを真面目にやるつもりだ。

 そもそも、この「白滝」シリーズは、九州の釣り具販売チェーン店の自社ブランドっぽい「タカミヤ」のグラスののべ竿シリーズで。お店の入り口近くのワゴンのあるあたりにぶら下がっている安竿である。九州時代に小物釣りしようと思い立って「とりあえず800円で安いしこれでいいや」と買って、そのまま気に入って「NEW白滝」を使い続けていたのである。ちなみに今タカミヤのウェブサイトをみると「白滝V」となっていて笑えた。第5世代に突入したという、由緒正しい安竿である。
 「NEW白滝」の引退に伴う買い換えで、第4世代白滝はゴツすぎて一端お蔵入りになり「風雅」を買って実戦投入しているが、実はその後「NEW白滝」長さ違いで何本も中古屋で見つけて買ってしまった。「風雅」がくたばったらまた「NEW白滝」を使いたい。ついでに初代「白滝」も中古で見つけてしまいゲットした。
 「白滝シリーズ」第3世代が見つかれば現行第5世代は入手は可能なので全世代コンプリートである。まあ、誰もうらやましがらないコレクションだけど、第3世代の「白滝」を見つけた方はタレコミよろしくお願いします。たぶん名前は「白滝掘廚藩汁曄

 とまあ、安竿への愛を書き綴ってみたところだけど、私が安竿を使うのは「愛故に」というのが一番の理由だけど、「道具なんて安モンでいいから興味があるなら釣りは始めたらいいよ」と声を大にして言いたいからというのもある。
 釣り具屋側は高い道具を買って欲しがるけど、そんなのとりあえずは無視していいよと、釣り具屋に騙されるのも釣り人の努めだろうな、とは薄々感じつつも、天の邪鬼の役目として安竿への愛を謳うのである。

 

<顛末記>○4月24日

 天気も良いし、前回の良い感触の残ってるメーター両ダンゴと提灯ウドンセットをこれからの基軸となるぐらいに固めようと「箱」詣で。

 午後一、定位置となりつつあるカドが空いていたので迷わず入る。今日は結構賑わっていて7人。相変わらずボチボチとしか釣れてない感があるが、競技志向の人とかはこういうひなびた「箱」には来ないのか?割と気に入ってきて好きな釣り場となりつつある。魚が沢山いるのは間違いなくて、でも適度に難しいのが初心者の技量にあっているように感じる。定年後の暇つぶしの釣りが似合う「箱」。

 メーター両ダンゴ、前回の小さく軽い浮子はさすがに軽すぎて、魚が集まってくると仕掛けがもまれて沈んでいかなくなったので、ちょっとサイズアップして4センチボディーのを2つ作った。片方が1.4ミリのパイプでもう片方がやや細い1.2ミリのパイプでトップ短め足長め。1.4ミリのほうがトップが太くて長い分大きな餌が使えるはずなので最初大きめの餌をバラまく用で使い、魚が寄ってきて仕掛けがもまれ始めたら立ち上がり重視の1.2ミリのほうで小さい餌を付けて食わせていこうという目論見。結局サイズ感も含め売ってる浮子と似たようなところに収斂してしまった。まあ予想できたことだけどね。

ゆるふわPT40 

 浮子とオモリ以外は前回同様、ハリス20、28、アスカ4号。餌落ちでトップは一目盛りだけ沈めた。両ダンゴA、B1:1から始める。

 最初はあまり待たずに打ち返す。10分もしないうちに浮子がもぞもぞし始めてアタリも出だす。なかなかかからないアタリが多いがなんとかかけた。

1匹目

 今日は小物釣りで使っているカウンターを持ってきた。沢山釣るつもりまんまんである。

センター

 しかしながら、それ程ペースは上がらない。ボチボチと3匹釣ったあたりでちょっと浮子が立ちにくくなってきたので、浮子を細いトップの方に変えて餌を小さめにしてしっかり練り練りして付けた。

 浅棚両ダンゴの釣りではあんまり待たずに、餌がぶら下がって戻し始めたら打ち返すぐらいで良いような記事を読んでいたので早めに打ち返していく。浮子が立った直後とぶら下がった直後ぐらいにアタリが出るように思うのでそのタイミングに集中して拾っていく作戦が上手くいったように思う。割と短い時間で4匹追加。瞬間最大風速的に一番竿曲げてたんじゃなかろうか。

 しかし、そこからなぜか失速。魚が減った感じでアタリが遠のいた。打開策を考えてたら風が吹き始めたので、とりあえずメーター両ダンゴはこんなモンかなという感じで終了して提灯ウドンセットを準備。数釣りを追求するならメーター両ダンゴももっと詰めた方が良いのかも知れないが、ゆるふわに楽しむ程度ならこのぐらいで充分だろう。ここまで正味1時間ぐらいで時速7匹なら充分楽しく釣れている。

 提灯ウドンセットの刺し餌も今回はぬかりなく準備。昨夜はすき焼きしてシラタキ確保、刺し餌は比重とか違う餌で目先を変えた方が良いということなので、「力玉」というワラビ餅系のウドン餌も買った。念のためグルテン1も用意しておく。

ウドン

 竿は例によって白滝牽横苅亜∋迭櫃韻倭芦鵑醗貊錙ハリス上10、下40、アスカ5号、コム2号。餌はそのまま1:1、浮子はクルージャンCHO−080。沈め気味のトップ5目盛出しで始める。

 割とすぐにサワリが出始めて、最初シラタキ刺し餌だったけどなかなか食わないので、力玉に変えてしばらくしたら誘ってスコッという感じでヒット。

力玉

 こうなるとどうしてもシラタキで釣ってみたい。シラタキにチェンジして誘いをかけているとスコッと浮子が入った。キターッという感じで久しぶりのフルパワーフッキングをかましてしまい、一瞬重さが乗ったあと、パスッと切れたような感触を残して竿が跳ね上がり、目の前をクルージャンの3千円くらいする浮子がシュパパと水を切って沈んでいった。

 「やってもうた合わせ切れや!」と思って、なんでハリスやなくて道糸高切れしたんだろうと竿先を見ると、穂先のリリアンが無い。リリアン抜けくさった。安竿は褒めたとたんにコレかいな。ガックシ意気消沈。浮子浮いてこないかなと恨めしげな視線を水面に向けていたらヒョコッと浮いてきた。一番の勝負浮子だと思っていたので一安心。これまで出番の無かった13尺が初めて活躍して浮子無事回収。リリアン見たら端っこしか接着剤ついてないの。タカミヤさんしっかり品質管理してよね。って定価で2千円しない安竿に無茶な注文か。安竿にはこういうリスクもあるということで、しっかり目利きして使いましょうということなんだろうな。広い管理釣り場でやらずに良かったというところ。リリアンぐらい直して補強しとくのはわけないので引き続き安竿使い続けます。2千円の竿で釣っても楽しめるよってぐらいやらないと、ヘラ釣りの敷居は低くならないと思っているので、そこは初志貫徹でいきます。

 でもトイレ休憩して、改めて10尺だして準備してで小一時間ほどくってしまった。ハリス上10、下40、アスカ5号、コム2号。餌はそのまま1:1、浮子は「ゆるふわPCT70」で提灯っぽく棚深めにしたけど、10尺だと提灯にしてしまうと底につくのでちょっと竿先から浮子まで離れてしまう。これで提灯の時のように竿を前後して誘うと浮子ごと仕掛けが手前に寄ってきてしまい素人目にも塩梅が悪い。それでもしばらく餌打ち繰り返していると、アタリが出始めシラタキ餌で初のヒット。

シラタキ

 その後もアタリはあるんだけどスレ掛かりのみでなかなか釣れない時間が続く。そうこうしていると浮子がなじみにくくなってきた。魚が寄りすぎなのか仕掛けがあおられてる臭い。なんか手を打たなければということで、餌をA3:B1にしてバラケにくくして、ハリスを短くして刺し餌を落ち着かせるイメージで行ってみた。これが劇的に効いたという感じでは無いけど、ぽつりぽつりと釣れるようにはなって、風も強まる中終了までボチボチと釣り続けた。刺し餌は力玉もシラタキもアタリはそんなに変わらない感じで、シラタキの方が餌持ちが良くアタって空振りでもそのまま使える位。シラタキなかなか使える。

13匹

 最終的に13匹で地味に終了。提灯釣りの時は水深に合わせて竿の長さを変えるようにと解説されているが、その重要性がよく分かった。長竿でまねごとしてもやりにくい。

 毎回毎回ネタには困らないトラブル続きで困ったモノだけど、新しいことに手を出して下っ端から始めるというのはそういうことで、いちいち失敗から学んでいくしかないのかなと思う。自分のへたくそさ加減、抜け作具合に腹が立つが、そういうものだろう。頭いい人はもっと要領よくやれるのかも知れないがアホだから仕方ない。それでもちょっとずつ前進しているので、もうちょっと基礎技術固めたら管理釣り場でリベンジマッチだな。その前に今週末はシーバスも釣らねば。

 

<浮子>○さらに増殖中

   第3シリーズ

 浮き作り、簡単なので実釣で「もっとこうしたい」とか欲しい浮子が出てくると作ってしまう。さらに使うアテもないのにとりあえず今後出番があるかもということで底釣り用の浮子も作ってみた。

 一番上の妙に長いのは、大きめの餌を付けたときにトップが水没するのを見ていると、「もう少しトップ長いと良いかもしれんな」と思うので作ってみた。「PCT70長」。実際には長いトップを水面上に出すとその分魚が引っぱらなければならなくなる浮力が増大するし、立ち上がりが遅くなるので使ってみるとダメな浮子のような気がする。でもおそらく浮き作りを始めた人間なら1回は作ってしまう類いの浮子だと思う。

 真ん中の2本はメーター両ダンゴ用。3センチボディーでも使えないことはなかったけど、ちょっと小さすぎて仕掛けがあおられると立たない時があったので、4センチボディーにしてみた。1.4ミリパイプの大きめの餌用と、1.2ミリパイプでトップ短め足長めの立ち上がり重視仕様の2種類作ってみた。「PT40」と「PT40細」。使ってみて正直違いが分かるほど差は無かったかも知れないけど、魚は釣れてまずまずの使い心地だった。

 下の2本は底釣り用。パイプ1.2ミリでオモリをそこそこ背負えるように9センチと10センチを作ってみた。長さのバランスは例によってクルージャンインスパイヤード。「PT90底」と「PT100底」。そのうち出番があるのか無いのか。

(2017.4.25)

 

<小ネタ>○ゆるふわヘラ釣り小ネタ便利集

 上手い人についていって、まねして釣っていれば当然知っていそうなことが、通信教育と本とネットの自主勉強以外に情報元が無いと、意外に知らないことが多くて、ふとしたとき気づいて愕然としたりする。
 もし、私と同じように一人で釣りに行っている人がいたときのために気づいたらそういうことも書き留めておきたい。
 加えて、ちょっとしたことで良い方法を思いついたときも書きとめて、誰かの役に立てればと思うところ。

 

1.ヘラ用仕掛け巻きの使い方
仕掛け巻き

 ヘラ用の仕掛け巻きは、統一的な規格があって材質とか仕上げとかで高かったり安かったりはあるようだけど、基本的に同じような形で、ヘラ用の仕掛巻きを収納する巻物やらケースやらはその規格に対応している。
 まあ、安いのを買ったわけだが、最初使い方がわかっていなかったので、いまいち使いにくいなと感じていた。
 右側の穴のあいた金具が2個にはハリをひっかけるんだろうし、あまった左側の金具に竿につなぐチチワのほうをひっかけるんだろうというのは分かったが、上下のハリスの長さはまちまちなので、うまく2つの金具の位置にハリがこないことが多いし、チチワもちょうど良いところにくるとは限らない。「梯子みたいにハリかけるところが沢山ある仕掛け巻きの方が便利じゃん」と思って、でもみんなこれ使ってるってことは不便無く使う方法があるんかな?と疑問に思ってしげしげみていると、どうも金具がスライドしそうだということに気がついた。スライドして位置調整すればどんな仕掛けでもハリが2本、チチワが1つのヘラブナ仕掛けなら対応できる。実際にスライドさせてみたらあっさり動いて、やっぱりそうやって使うものだと理解した。初見じゃわからんってば。
 ということで、使い方は分かったのだが、安物の仕掛け巻きなので金具のエッジが効いてるというか、面取りしてなくて丸くなっていない金属板なので、ふつうにチチワのあたりの道糸を挟んでおくと、糸が傷ついて切れそうになっている。これはまずいということで、対策を考えた。竿のリリアンに取り付けるためにチチワを2回作っている、その2回作ったチチワのうち竿からはずすときの持ち手になる方のチチワにスライドさせて金具の爪を入れることで金具ではラインを挟まないようにした。
 持ち手の方のチチワなら間違って挟んで切れたとしても仕掛けが高切れするわけじゃないので、高い浮子をなくさなくてすむ。
 売るときに説明の一つも入れておいてくれよという感じだ。

 

2.ウキ止めゴム再利用

浮子ゴム移植
 ナイロンラインはそこそこ使うと傷もあるだろうから2回も釣りに行けば交換する。仕掛け作り直しなのだが、ウキ止めゴムはラインに一回通したら抜いて再度使うということができないので、オモリとかは再利用できるのにもったいないなとケチくさいことを考えた。ものは試しと2回巻きの小さめの電車結びで古い仕掛けと新しいラインを接続して、結び目をネロッと舐めてからゆっくりとズラしていくと、なんと、上手く移植可能だ。我ながらビンボくせえが、こういうちまちまと小物を大事に使うのって節約した感があって好きなのよね。ヘラ釣りみたいな金かかる釣りをやる人はこんなこと気にしないのかな?私はなるべく金かけずにやりたい。でもラインはケチるとダメなのはこれまでの釣りで重々承知してるのでマメに交換してます。(改良版の方法を「9.」で書いてます)

 

3.やっすいウキ入れから使うウキを取り出す方法

浮子入れ
 ヘラ釣りの道具は何でもかんでも高い。ヘラウキを綺麗に並べておく木の箱なんてそれだけで5千円以上したりする。値札みて衝撃を受けている私の表情をみて、Sスイ川釣り館の店員さんが「これで良いんですよ」と、お習字の筆入れのようなプラの筒を出してきてくれた。数百円である。良い店員さんだ、やさしさをありがとう。
 まあ、1本1万円もするような高級浮子を買うわけもないし、これで十分と買ったのだが、高級浮子は買わなかったけど、自作の浮きを精力的に作ってしまっているので、釣り場で使う浮きを出そうとすると、全部ひっくり返して出さなくてはいけなくてめんどくさい。こんな時、パカッと開く高級浮子箱様ならすぐ選び出せるんだろうな。とうらやましくなったが、オジさん金はケチってもアイデアはケチらないよということで、対応策を考えてみた。
 まあ正直、沢山浮子作ったけど、その日使う浮きなんてその日の釣りの課題にあわせてあらかじめ分かっているので、そいつらだけ取り出しやすくしておけばいいのである。写真のように使いそうな浮子にだけ発砲ウレタンの棒の下駄を履かせた。これで、蓋開けてすぐに手が届くトップを引っ張れば使いたい浮きが出てくるという段取り。当面これで十分だろう。

(2017.4.26)

 

<餌>○期待の「特餌」シラタキ

 提灯ウドンセットの釣りを練習するにあたって、バラケはそのままダンゴの餌の使い回しでいくとして、刺し餌をどうするか?色々悩んだけど、まあ半透明なフニャフニャッとしたものをバラケの煙幕の中に紛れ込ませば良いんだろうといういいかげんな認識で最初は行くことにして、一番楽ちんな餌をと考えた。

 今の「ウドン餌」はワラビデンプンやらタピオカデンプンが原料のものを使うらしい。家でレンジでチンして作るタイプのウドンも釣り場で作るタイプのウドンも、ポンプで絞り出したりせねばならず面倒くさい。敷居が高い。

 売ってる餌だと、「力玉」というのがビンに入っている白いイクラのようなというか、そのまんまタピオカドリンクに入ってそうなという見た目のワラビ系の餌だそうで、これでもいいんだけど、小瓶で300円からするのでこんなモン、食料品としてワラビ粉とかタピオカとか買ってきたらクソ安いはずだろうと考えて、そういうことをやっているヘラ師がいないかネットをさまよったところ、当然そういうことをやっている人はいたうえに、ぶっちゃけシラタキ買ってきて付けるのが一番安上がりで手間もかからないよ。とのことだったのでシラタキを第一選択の餌としたところである。

 でもって、提灯ウドンセットの釣りを特集している雑誌記事を読んだところ、餌は比重とかの違う数種類用意してローテーションしたほうがいいよ的なことが書いてあったので「力玉」も買ってみた。

 実際に使ってみると、シラタキは餌持ちが力玉以上によくて割と使える餌だと言うことが分かった。もちろん力玉でも釣れた。

 じゃあ「力玉」と「シラタキ」はどのくらい違うのか?あんまり違わないようなら力玉はやめて、もっと重いらしい「力玉ハード供廚箸いΔ里鯒磴Δなと思って、とりあえずお風呂テストを敢行してみた。

ウドン餌シラタキと力玉

 まあ、ルアーマンが初めて買ったルアーとか風呂場で試すのはお約束よねってところ。

 力玉はこういう小瓶で売っている。シラタキは前回腐らせたときに使っていたママレードの瓶がデカすぎて使い切れるわけがなさそうだったので、鮭フレークの瓶にサイズダウンした。

 実際に使うのはちぎって1センチあるかないかなので、なかなか減らないので鮭フレークの瓶でも大きいくらい。サイズ感はこんな感じ。

ウドン(うどんとは言っていない)

 で、風呂に投入してみて驚いた。力玉がわりとストンと沈んで行くのに対して、シラタキはサスペンドに近いような状態で漂いながらユックリユックリ沈んで行く。

 これだけ比重というか沈み方が違えば、全然アピールの仕方が違うだろうというモノで2種類持っておく意味は充分あるだろう。活性高い時ほどストンと沈めて、低活性時はユックリ漂わせるように沈めるのが基本らしい。シラタキは細軸のハリとか長ハリスとかと合わせたら低活性時の「特餌」となってもおかしくないんじゃないだろうか。

 ぜひ上手な人に使ってもらっていろんな「手」を考えて欲しい。きっといろんな使い方ができるのではないだろうか?

 風呂桶を漂うシラタキの写真をアップしようとしたんだけど、シラタキも力玉も半透明なものが水中にあると、まったくもって見つけにくい。写真は風呂桶しか写ってない。このハッキリしない見た目も警戒せずに「誤飲」されやすい要因ではないだろうか。

 

 皆さんも、鍋を囲んだ後にでも、お風呂にシラタキといつも使っているウドン餌などを持ち込んで、実際に沈む様を観察することをお勧めします。釣りをするときに水中の餌をイメージしやすくなると思うのでなかなかいいです。ただし、サナギ粉漬け力玉とかの臭い餌を持ち込んでご家族に怒られることのないよう気をつけてください。

 風呂場は一番身近な実験水槽。

(2017.4.26)

 

<餌>○第2回バラケ餌実験

 ヘラブナ釣りの餌については、正直複雑すぎてあいかわらず全然分かっていない。とりあえず最初に考えた、バラケ餌を軽くてバラけやすい「両ダンゴB」と重くてバラけにくい「底釣り」を適宜混ぜて調整して使おうというのは、実験段階であんまり混ぜても思うようなバラけかたにならなかった。逆に練り込んだり水を加えたりの調整はかなり効果的なのので「両ダンゴB」のみで、バラけかたを練り方や水量で調整して使おう、1種類ですめば簡単でいいや。と、始めてみたモノの、実験時そっと水中に吊していた「両ダンゴB」は実戦で振り込むと、いとも簡単に抜けて足下に落ちてコイたちの餌となった。

両ダンゴA&B

 「どうにも餌つけって難しいな〜」と悩んでいたら、顛末記を読んだOニーさんから「B単品じゃ餌付け難しいよ、バラけにくい両ダンゴAとバラけやすいBを3:1でスタートして状況によって調整加えていくと良いよ」と教えてもらい、早速試してみると「両ダンゴA」はグルテン餌に通じるまとまりの良さ。餌付けは左手で丸めるのに慣れてきたのもあって格段にやりやすくなった。

 とりあえず初戦惨敗の反省点である「まず餌をしっかりつけろ」についてはなんとかなってきた。「複雑な餌使い」については相変わらずさっぱりだが、それでも釣りにはなるくらいになってきた。

 そうやって釣っている中で、餌が開きすぎて(バラけすぎて)魚が寄りすぎたかなと思ったら、餌を丁寧に練ってつけたり、配分を変えたりして、ドンピシャという感じにはまだまだ決まらないものの状況が改善したりして、ちょっとずつその辺の「餌使いの基本」的な面白さも見えてきたように思う。

 

 ついては、今使っているバラけにくい方の餌である「両ダンゴA」について、単体でどのぐらいバラけにくいのかとかの基本的なイメージをつかんでおきたいのと、AとB混ぜたときの変化の具合をつかんでおこうということで、第2回目のバラケ餌実験とあいなりました。

 それでは実験スタート!

バラケ餌

 

[哨瀬鵐苅舛販哨瀬鵐苅造糧羈

 こねずにていねいめにハリ付け(15分放置後からスタート)

AB比較1 AB2

     両ダンゴA               両ダンゴB

 1回目    2:42 浮く粒子あり         24

 2回目    2:10                  11崩れ

 3回目    2:05                                  23

<コメント>

 まずは実際の釣り場で使う標準的な餌の付け方で両者単品での比較。

 両ダンゴ「B」の溶ける早さは相変わらずで、そっと吊して20秒かそこらなら、振り込んで水中をオモリに引っ張られて沈んで行けばあっという間に溶けて無くなるだろうし、棚より上にもだいぶ餌をまいてしまうだろう。2回目のようにパカッと割れて空中落下や棚まで届かずハリから落ちることもあるだろう。意図的に棚に届く前にハリから落とす使い方は「抜く」というらしく。そういう使い方をすることができるということは念頭に置いておいても良いけど、単品でこねずにふわっと目に餌付けするのはあまり出番はなさそう。それでもこねて付けた場合には、実戦でもちゃんと浮子がなじんでから餌落ちの「戻り」が出るのを確認できたのでバンバン餌をバラまきたいときには使うかも。

 両ダンゴ「A」については、餌を作っている段階でしっとりとまとまり始めて手にもくっついてきてグルテン餌にも似た感触。

 餌持ちは充分で、かつそこそこバラけながら徐々に小さくなっていく。魚が寄ってきた後、あんまり寄せすぎても餌があおられて落ち着かなかったり、ハリスや道糸への「さわり」ばかり多くなって「食いアタリ」が出にくくなるようなので、そういう時は単品やそれに近い配合で小さめに餌付けして過剰な寄りを避けながら釣り込んでいくというのが基本的な戦略なのだろう。

 あと、細かい点だが気になったのが、写真のように溶けたときに浮く粒子が結構あったということである。15分ほど放置して吸水させた後に実験スタートしているので実際の釣り始めと似たような条件である。

浮いた

 水中では単純にバラけて下に沈下していく粒子ばかりではなく、浮き上がっている粒子もあるということで、こういうのが仕掛けが沈む段階で棚の上でバラける餌とともに、魚のうわずりを招く要因になり得るかも知れない。

 

 

⇔哨瀬鵐苅繊В臓。院В院,劉,了弔蠅蛤能蕕ら混ぜたもの比較

基餌と粉から1 基餌と粉から2

     残り物                                  初めから

 1回目  2:02                                30 崩れた

 2回目    1:58                                48

 3回目  2:20                                44

<コメント>

 今回の実験で一番驚いた!

 ようするに、AB単品を作った後、あまり練ったりせずに下の写真のような「ボソ」の状態でおいてあったものを1:1で混ぜたものと、粉の状態で混ぜてから水を入れて作った場合の比較である。

基餌

 実際の釣りの場面では、「ボソ」の状態の餌を「基餌」としてある程度保存しつつ、使う分だけ取り分けて使いながら、必要なら「基餌」に別の調整用の餌を混ぜるような使い方をしているのを良く読む。

 ということもあるので、あまり混ぜてない「基餌」の状態から混ぜても、元の水を加えてない状態から混ぜてもそれ程差はないだろうと思っていたのだけど、結果は全く違った。

 「基餌」状態の残り物どうしを混ぜたものは、A単品に近い持ちの良さを発揮した。最初から混ぜた場合は、A単品とB単品の間のややバラけやすいB寄りになっている。全然結果が違う。こういう予想に反する結果が出るから実験はしておくべきだと思う。いかに先入観や思い込みというのが自分の頭の中にはあるかということを思い知る。

 各メーカーのテスターが推奨する複雑怪奇な餌レシピには、例えば「A」「B」「C」の3種類の餌があって、先に「A」と「B」を混ぜて注水ししばし吸水させた後に「C」と水をを加えて混ぜる。というような手順を踏めと紹介されていたりする。そんなもん面倒くせえし「A」「B」「C」最初に混ぜてから水加えれば良いジャンかよ、たいして変わるかよ。と思っていたが、どうも変わるからそういう手順を踏んでいるようだ。「おまじない」の類いだと思っていたが違うようなのである。

 なぜそうなるのか、基餌どうしを混ぜた場合「両ダンゴA」が粘って「両ダンゴB」を包み込んでまとめる役割を果たすとかそういうことだろうか?よく分からんが事実としてそういうものだと知っていれば、後々応用を効かす場面が出てくるだろう。

 とりあえず、バラけにくい配合の餌で釣っていて、寄りが悪いとかで餌をバラけやすくしようとするときに、残ったバラけにくい配合の基餌に単純に新たなバラけやすい粉を足して混ぜても思いどおりには調整しにくいということで、最初から作り直すか、後から追加したときの調整に必要な分量をあらかじめ把握しておくなりが必要というぐらいは頭に入れておきたい。

 第1回の実験で、「両ダンゴB」と「底釣り」を基餌の状態で混ぜた結果、思うような結果が出なくて「底釣り」の方は放置しているが、始めから混ぜて実験すればまた結果は違うのかも知れない。底釣りに挑戦する前には再実験が必要な気がしてきた。

 

 

N哨瀬鵐苅繊В臓。魁В韻硲院В海糧羈

1:3と3:1

     3:1                 1:3

 1回目  1:60                                22

 2回目      46                                12

 3回目    1:05                                 38

<コメント>

 これは、実際の釣りの場面を想定した配合比率によるバラけかたの確認。

 ´△侶覯未塙腓錣擦討澆襪函■礎栄覆任錬押В娃斡、3:1では1:00前後、1:1では0:40前後、1:3では0:20前後、B単品でも0:20前後という感触だと思う。

 1:1で中間的なバラけかたになるのではなくて、A:Bを3:1でだいたい中間のイメージを持っていればよさそう。Oニーサンに「A:Bを3:1から調整していく」と聞いたときには「何でA寄りから始めるんだろう?」という疑問があったが、単純な分量ではなかったわけで、実験してみて納得。

 バラけさせたいなら1:1に持たせたいならA単品にという感じだと思う。

 

 

の哨瀬鵐苅繊В臓。院В院”佞永の違い

ゆるふわとしっかり

 「ふわっとゆるく角張らせて」と「手で揉み込んで丸くしっかり表面もなめらかに」の比較(上の写真参照)

ゆるふわしっかり1 ゆるふわしっかり2

     ゆるめ         しっかりめ

 1回目  22 空気で?浮く   4:13  

 2回目    22            3:09

 3回目    19                       1:00

<コメント>

 付け方の違いはやっぱり大きい。かなり付け方で調整がきく。

 それにしてもゆるめを意識して付けると20秒前後とか、バラけやすい両ダンゴB単品並みのバラけかただ。今回使ったのはA:Bを1:1で混ぜたものだったが、揉み込むと4分超えて持つこともあった。

 それから、ゆるめに付けた場合には中に空気を含むためか最初浮いた。そのうち沈んだがうわずりを誘発する要因になるかも知れないと頭に置いておこう。餌がもまれて落ち着きにくいような場合には、餌持ちを良くすると同時に空気を抜くためにも、もんで付けることを意識した方が良いだろう。

 

 

 以上が、第2回目のバラケ餌実験の結果である。

 既に、実戦投入しているバラケ餌「両ダンゴA」についての基本的な確認ぐらいの軽い気持ちで、新たに得るような知見もたいして出てこないだろうとやってみたが、やってみると色々わかってくるものである。やってみて正解。水中で何が起こっているかを私のような釣り人は実際には見ていないという至極当たり前のことを再認識した。

 実験の小さなペットボトルの世界と実際の池の中とではまた違う部分もあるのだろうけど、浮子の動きで池の中の状況を想像するためには、ペットボトルの中で起こった現象のイメージがきっと手助けになるだろう。

 バラケ餌について、主にバラケ方に着目して実験してきたが、バラケ餌の要素としてはバラけ方だけではなく、拡散や沈降の速度やら粒子の大小、「棚まで持たせてその後一気にバラける」とかのタイミングの調整とか種々あるようだが、当面は「バラケ方」に注目して餌の基本的な扱い方を習熟していきたい。

 バラケ餌のバラケ方以外の調整としては、「上ずりを押さえたいので、基餌にパッと重めのペレットの粒を混ぜてしまう。」、「開きの調整で、粘らせるために基餌に別の餌を混ぜる。」とか色々あるようではある。でもあんまり基本が分かってないうちにあれこれ手を出すと収拾がつかなくなりそうに思う。「粘り」と「バラけにくさ」とは違うのか?とか今一良く分からん。

 粘ればバラけにくくなるという話なら後者はとりあえず、配合を変える、練りこむという基本のほかに、グルテンをフリカケてしまうというのがあるといえばある。どの程度実戦で使えるか不明だが試してみる価値はあるかも知れない。

 前者は、比重のある餌でバラケ餌を下にバラけさせてうわずりを押さえるための調整だと考えると、まずは棚までしっかり届けた後で餌を開かせる方向を試すのだろう。餌を長く持つ配合に変えたり、浮きを大きくオモリを重くして早く棚に届けるとか。そこまでやらなくてもバラケ餌を練って丁寧につけるだけでだいぶ違うのは実験結果のとおりだろう。その上で必要なら竿をあおって開きを促進したり、いっそ「抜き」といってどこかの段階でハリからバラケ餌を落としてしまうというのも手としてはあるようだ。

 いずれにせよ、今ある餌でやれるだけやってみたい。結構やれることはあるはずである。

 いろんなテクニックに対応するべくいろんな餌が売られているが、あんまり餌の種類と使う技術を増やしすぎると、要素が増えすぎて判断が難しくなり、なにより荷物が増えるしお金もかかるしめんどくせえ。

 「ゆるふわ」が単純で手軽な釣りを目指す方向であるからには、なるべく餌の種類は少なく、打つ手も単純化していきたい。

 繰り返すが、競技会で勝ちたいわけでもなければ、数を競いたいわけでもない、巨ベラもねらわない、楽しく10匹もつれれば重畳という釣りにおいては、ギリギリのドンピシャまで詰めきれなくてもいいと思っている。

 おおむね傾向から対策が立てられて、状況が多少なりとも改善していくのが実感できて、何匹か釣れてくれればそれでめでたしめでたしだ。

 

 というわけでしばらくは、バラケ餌は両ダンゴでもセットの釣りでも「両ダンゴA」と「両ダンゴB」の2つの使い分けと、混合比率の調整、ハリへの付け方や、浮きとオモリの仕掛け交換、ハリスワークなどで対応していくこととする。

 刺し餌は、グルテン1、シラタキ、力玉、角麩があればとりあえず充分だろう。

 釣り方ごとに考えていくと、今メインで練習している提灯ウドンセットと浅棚両ダンゴは何とかそれでいけそうな感触がある。

 その延長で、他の長尺の竿を使わない浅棚と提灯の釣りの範囲まではそこそこ行けそうな気がしている。

 中尺以上の竿をつかう底の釣りがまったく手を出せていない。底釣り用のダンゴ餌を買ったがちょっと実験だけして放置してある。さすがに両ダンゴのAとBでは比重が軽すぎて底でフワフワあおられそうでもありまずそう。今からは水温上昇して魚の活性はあがっていく季節なので、底釣りの練習という感じじゃないけど、秋になったら練習してみたい。

 底釣りでも刺し餌のついた下針だけ着底させる「段差の底釣り」は近所の釣り場はいずれもそれほど深くないので、バラケ餌は今やっている提灯ウドンセットのバラケと同様で行けそうに思う。

 単純化して底釣りは段差底釣りと、両グルテンだけにして両ダンゴはやらないという割り切りもありかもしれない。でも段差じゃない上下のハリを着底させる底釣りは「バランスの底釣り」と呼ばれて独特の面白さがあるようなので両ダンゴにしろ両グルテンにしろそのセットにしろ挑戦はしてみたい。

 ということで、餌はとりあえずは、バラケ餌がバラけやすいのとバラけにくいのの2種類、刺し餌がグルテン1種類、ウドン系2種類、角麩1種類と都合6種類となったところ。このぐらいで済めば「ヘラブナ釣りは餌の種類が多すぎて使い方が分からない、敷居が高い」と言われなくて済むのではないだろうか。

 餌の種類が少ないことによって、対応できる状況が限られてしまってはつまらないので、そうじゃなくて「少ない種類の餌」という「縛り」の中でいろんな工夫ができて、憶えなければいけない技術は沢山あって、充分ヘラ釣りの楽しさを堪能できるんですよ。ということをこれからの釣りで示していきたいと思う。

 難易度は高いのかもしれないけど、現時点でさえかなり面白いと感じているので、不可能なことに挑んでいるという感じもしないし、挑戦と失敗と反省と工夫の日々の楽しさを伝えていきたいと思っている。

 

 F師匠と、最初にヘラ釣りを覚えるのに「ヘラが沢山いる釣り場」が一番大事だということを話した。釣れないと楽しくないし、何が正しいのかもよく分からない。そういう意味でヘラ釣りに向いているのは、ヘラ釣りが盛んな地方に住んでて、初心者でも釣れるような魚の多い釣り堀とかが近くにある人間なのかもしれない。

 その点で私はラッキーである。でもまあヘラの釣り場がないような土地には、ほかの釣りモノがあるだろうと思う。

 近くに良さそうなヘラ釣り場があれば、競技で勝ったり巨ベラ釣ったりするのは難しくても、何匹か楽しく釣るぐらいはぜんぜん難しくもないし、敷居も高くないので是非挑戦してほしい。と始めたばかりの新米ヘラ師がエラそに誘う。

(2017.4.28)


 

 

<顛末記>○5月7日

 GW最終日は「箱」詣で。別に平日行けば良いような気もするけど、仕事復帰したら休日行くことになるだろうから、どんなもんか見ておきたいし混雑してても釣れるようになっておきたい。

 午後から風が強い予報だったので午前中半日釣ることにして、開場7時のちょっと前に到着したら、既に10人ぐらい始めてた。このいい加減なゆるさがまた良い感じ。今日はさすがに混んで最終的に13人釣っていた。釣り座の半分以上が埋まっている盛況。でも運良くいつものカドに入れた。

 今日は、混雑して食い渋りの中、提灯ウドンセットの釣りで釣り込んで、提灯ウドンを必殺技に育てるぜ、という意気込みで、竿は例によって白滝牽横苅亜∋迭櫃韻郎2鵑癲ハリス上10、下40、アスカ5号、コム2号。餌はとりあえずはバラケめのA:B1:1で、浮子はクルージャンCHO−080。沈め気味の餌落ちでトップ5目盛出しで始める。

 抜けたリリアンは、竿先まずは引っかかりが良いようにフライのスレッドで下巻きを荒くかけて瞬間接着剤でコーティング。その上からリリアンかぶせて根元をスレッドで巻き止めてから瞬間接着剤で固めた。これで抜けまい。

 餌は、力玉とシラタキと今回遊びでコーラグミも用意した。まずは実績のシラタキで。最初バラケをゆるめに大きめに付けてトップを水没させて、沈んだらちょっと誘ってトップを出して、というのを繰り返して餌を打っていく。これまですぐに浮子にサワリが出たのだが、今日は出だし反応が薄く、20分過ぎたあたりで浮子がなじむときにもぞもぞとし始めた。周りは奥で3つ4つ連発している人の他は、スレ掛かりがあったぐらいで全体的に低調な滑り出しか。

 サワリが出始めたら、すぐにあたるだろうと思っていたけど、しばらくかかって、何発かそれらしいアタリを空振りして、やっと1匹目。白滝犬妊轡薀織餌で初ゲット。

シラタキ白滝

 うーむ渋い反応。前回、前々回のイメージだと1、2回誘った直後に浮子がスコンと入るイメージだったけど、結構何回もさそってやっとあたったりという感じで、なかなかあたらない。あたっても空振りが多く開始1時間で2匹というスローペース。魚はいるようなんだけど今一食ってこない感じ。

 餌をローテーションしていると、コーラグミはお気に召さないのか反応一番少なく、力玉が今日は一番あたる。でも合わせるとすっぽ抜けて餌も落ちていて餌持ちが悪い。シラタキはあわせ軽くからぶってもその後の落とし込みで食ってくるのを待てるぐらい餌持ちが良いが力玉は良いアタリがきてからぶるとハリに残っていない。

 でも、力玉であたりを沢山出していくのが手堅いかなと、刺し餌は力玉多めでたまにシラタキで、魚は充分寄ったようなのでA:B3:1にして、小さめしっかり目にバラケを付けて釣っていく。空振りが多いので途中「裏技」的に思いついたハリスを試すが全くあたらなくなり失敗。元のハリスに戻してボチボチとは拾えるようになって、1時間で5匹追加。

 周りも魚が寄ったのか、スレも多いようだが魚は上がりだした。両ダンゴで1.5mぐらいの棚を釣っているようだ。

 その後、どうにもかからない時間が長くなったので(周りはボチボチ釣れてるのに)、トイレ休憩入れて、竿交換で10尺出してメーター両ダンゴ、浮子は4センチボディーの1.4ミリの太いパイプの方、ハリス20、28、アスカ4号。餌落ちでトップは一目盛りだけ沈めた。両ダンゴA、B1:1に戻す。

 ちょっと寄りに時間がかかった印象だが、サワリが出始めたと思ったらすぐに今度は餌がもまれて沈みにくくなり浮子がなかなか立たなくなった。浮子を細いパイプに変えてしっかり練った餌を付けると、今度は餌が持ったときには水没する。浮子を1.4ミリパイプに戻して、ここからあたるけど乗らない時間が長く続く。餌の付け方を小さくしたり大きくしたり練って持たせたり、ユルく付けてみたりしたが、隣のオジサンはそこそこかけているのに、アタリはあるけど空振りばかり。そのうち水面下で黒っぽくヘラブナが湧き始め、餌がもまれて浮子が立つ頃には餌が無くなってなじまなくなってきた。途中で餌がもまれないように浮子を大きくオモリを重くしてストンと沈めようかと思ったけど、餌が持てばいいんなら、刺し餌にウドンつかったらどうなの?とためしに両ダンゴ仕掛けの下針に力玉付けて放り込んだら、良いアタリで食ってきた。

 これは、メーターウドンセットってやつで釣れるんじゃないだろうかと、上針を10センチ、アスカ5号に変えて力玉とシラタキで打っていくと、やっぱり力玉が今日は反応良くて時間かかったが3匹追加。

尺ぐらい

 うーんしかし、アタリはあっても空ぶる「カラツン」が多い。魚が寄りすぎてるのもダメなのかもと、バラケを小さくしてみたり果てはバラケ無しのウドンのみとかもやってみたが、バラケ無しウドンは1投目はあたるけど、2投目以降あたらない。やっぱりバラケの粒子が漂ってる中で食わせないといけないようだ。

 力玉が軽いシラタキより当たるということは、スーッと落ちていく落ち込みの距離を伸ばしてやれば良いんじゃないか?と考えて下ハリス40センチ、コム2号にしたら、スレ掛かりの連発でダメだったのでハリスを30センチに詰める。

 時間も正午近くなり最後1匹釣って帰ろうと、餌をもっとバラまいたらどうだと、手水でバラケをユルくして打っていると、やっとかかったらバラケに食っていた。なんとも冴えない一日を締めくくるにふさわしい1尾で終了。最後に釣って帰るヘラブナを「あがりベラ」と呼ぶそうな。

 11匹なら匹数的には文句言うほどではないけど、餌がもまれて持たない、アタリがでてもカラツンという状況を打破する「これだ!」まではいかなくても「これでなんとかかんとか」というような手に行き着かなかったので、まだまだ勉強も経験も足りてないなというところ。次の釣行までに「ヘラ専科」やらネットの記事やら読んで、こういう場合どういう手があったのかおさらいしておきたい。

 魚が黒く湧いてくるぐらいの中、メーター両ダンゴとかで爆釣している映像も見たことあるけど、メーター両ダンゴ不発。素人が同じこと再現しようとしてもなかなか上手くいかないものだ。


 

<顛末記>○5月11日

 水曜雨が降って木曜日、天気も良いしリハビリも飽きてきたしヘラ釣りに行こうと思って考える。「箱」でメーター両ダンゴと提灯ウドンセットの釣りの練習の続きをしたいと思っていたのだが、心の隅で声がする「冒険しなくてええのんか?」。「箱」に行けばまずまず手堅く釣れることは釣れるだろう、まだへたくそなので経験値を積むのも大事だろう。でも、初戦で手痛い敗北をくらった管理釣り場にリベンジマッチもそろそろ行かねばならんのではないかという気がする。べつに50の巨ベラを釣れというのでも大きな大会で優勝しろといっているのでもない、ちょっと魚薄めの管理釣り場で釣ってこいという簡単な話である。山にたとえるなら8000m級の冬山単独行じゃなくて、定年後の100名山夏のハイキングみたいなもんである。夏山ハイキングでもそれなりに準備やら知識やらは必要だろうけど、その程度の知識と準備はできただろう。今切れそうな手持ちのカードは「メーター両ダンゴ」と「提灯ウドンセット」の2枚。まずは両ダンゴ試して、駄目ならウドンセット、それで釣れなきゃまた「箱」で修行する。竿も10尺と8尺2本だけ持っていざゆかん。

 8:30分の開場にちょっと遅れて到着。結構な賑わいで桟橋の手前から釣り座は埋まってっている。人の間のせまいところに入るのは好みじゃないので奥の方の沖側に広々と釣り座を構える。

 後ろの方のオッチャン達が話しているのを聞いていると「昨日は両ダンゴで良く釣れた」「棚は1本から1本半(1m〜1.5m)くらい」というのが聞こえてきて、これはもらったなと10尺出してメーター両ダンゴから始める。餌はA:B1:1、浮子は4センチボディーの1.4ミリの太いパイプの方、ハリス20、28、アスカ4号。餌落ちでトップは2目盛り沈めた。

 すぐに浮子がピクピクし始めて、コレはジャミが寄ったなと思いつつも、それなりに浮子が沈むのであわせるとモツゴ。しかもだいぶ濃く寄っているのかハイペースでかかってくる。

モツゴ

 まあでも、魚寄せないことには始まらないんだろうからバンバン餌打ってくし、それ臭いアタリがでたらあわせてくしかないかな、と餌の堅さ大きさを練ったり手水加えたりして色々変えつつやってみるが、モツゴしかかからないのよね。周りでもたまーにスレ掛かりとかあるようだが釣れてない。1時間以上やって変化がなく周りでも「全然アタらないよ」とか聞こえてきて、餌が切れたタイミングで8尺出して提灯ウドンセットに変える。

 白滝牽横苅阿縫魯螢江紕隠亜下40、アスカ5号、コム2号。餌は引き続きA:B1:1で、浮子はクルージャンCHO−080。餌落ちでトップ5目盛出し。

 ウドンの方がジャミに食われずに餌持ちが良いだろうと思ったが、力玉はモツゴにも人気で上下のハリにかかってくる始末。

モツゴ一荷

 消去法でシラタキ刺し餌でトップ水没するぐらいのバラケを付けて水没したら縦誘い、バラケが落ちたら何回か誘って打ち直すという作業をモツゴゲットしながら続ける。

 いい加減飽きるぐらい続けてもモツゴのみ。小さいアタリはモツゴだろうと捨てて、ハッキリ大きめのアタリだけを合わせていると、やっと重くなった。よっしゃと上げてこようとしたらすぐに外れてしまった。スレだったのかなんなのか少ないチャンスを逃してしまった。でも、ヘラも寄ってきたのは確かなようなので続ける。

 オッチャン達の会話を聞くともなしに聞いていると「段底」という話が飛び交っていた。段差の底釣りってウドン餌を着底させて、バラケ餌は底を切ってウドンの上にバラけさせるという冬の低活性時の釣りじゃないのか?と、まあオッチャン達それでバンバン釣れだしたら真似しようかぐらい思ったが、そういえば底釣り用の13尺は今日は持ってきてない。かつオッチャン達も極たまに釣れてるだけなので、引き続き提灯ウドンセットでせっせと誘いをかけ続けていた。

 しかしモツゴしかこない。そのうち隣に釣れてないのか移動してきた人がいて、15尺ぐらいの竿で底を釣っているようだ。「こっちはモツゴしかおらんから何やっても駄目ですよ」と心の中で思っていたら、割とあっさりと1匹ゲット。その後もちょくちょくアタリがあるのかシュバッとアワせる音が聞こえる。

 これは、段底するしかないのかと観念して、10尺で底取れるかなと下針にゴムオモリ付けて測ったら大丈夫だったので、とりあえず前回ウドンセットやってたときの仕掛けでやってみる。ハリス上10、下40、アスカ5号、コム2号。餌は引き続きA:B1:1で、浮子はゆるふわPCT70。餌落ちでトップ4目盛出し。

 底釣り初めてなので、着底させてバラケの重さでなじんだ浮子が戻してきたときのアタリを取るんだっけ?トップパイプの方が良いんだっけ?とか、やる予定なかったので予習が間に合ってなかったけど、たぶん段底は深宙の釣りの延長線でアタリも大きく出るのでムクトップで良かったような気がしてムクにした。

 しかし、引き続き底でも浮子のトップがコンコンコンコンコンとモツゴのアタリで動き続ける。餌は一応力玉とシラタキのローテ−ション。そのうち風向きが変わったと思ったら、水面アオコが覆い始めウルトラマンのオープニングみたいになってきた。

アオコ

 だいぶ疲れてきて、こりゃ駄目だ、な感じでほぼ心も折れかけて昼飯休憩。今日もボウズかと悲しい気持ちであと1,2時間やって帰ろうかなとダラダラと続けていた。周りはポチポチ釣れているが単発で時合いが来たという感じにはならないようだ。

 1時過ぎて、そろそろ帰ろうかなと思い始めたころになって、風向きがまた変わってアオコもどこかに行ってぐらいの時間経過の後、なんか浮子が変な動きし始めた。モツゴのコンコンコンコンコンじゃなくて、ユラユラッという感じに横揺れする。「あぁこれヘラが来てる臭い」と思っていたら、シュコッと浮子が入った。アワせると乗ったが、えらい勢いで突っ走り始めた。残念ながらスレ掛かり臭いがせっかくなので顔を拝んでおこうと思ったら何度目かの突っ込みでハリスが飛んだ。0.4号はなかなか切れんと思ってたけど切れるときは切れるんだな。

 少ないチャンスを逃して、万事休すかと思いつつも、スレたということはバラケと刺し餌が遠すぎたのかな?とか思って、下針のハリスを30センチにして再度、底を測り直して力玉で打っていたら、またユラユラッとなった。これは来る、絶対来る。

 どんなアタリがあってどんなアワセをしたのか記憶が飛んでいるが、なんかアタってアワせたんだろう。さっきハリス切れたので結構ビビりながらも、頭がこっちに向くときは寄ってくる感触があって間違いなく口にかかっていそうなので、バレるなバレるなと祈りつつ時間かけてあげてやっとこさっとこネットに入れた。

リベンジの1匹目

 「箱」の魚よりちょっと大きめ。まあ30センチぐらいだけど超嬉しい。興奮で我を忘れて記憶を飛ばしたのなんて、フロリダでターポンかけた時以来だと思う。たかが管理釣り場のヘラで記憶飛ぶまで興奮するなよと思うが、興奮したんだモン仕方がない。

 なんか、どっかでヘラが寄ってきた「サワリ」に連動したアタリを逃さずアワせろ的なことを読んだ気がするが、こういうことかと納得できた。

 もいっちょぐらいいけると良いなと、打っているとしばらくして、また来ました。浮子がユラユラッと。何回かそれっぽいアタリを逃したけど、それでも魚はいるようでユラユラッとしているので、その後のジワッとした浮子の沈みに試しにアワセを食らわせたら乗りました。

2匹目

 段底釣れるやン。

 その後、しばらくしたらそれらしい反応がなくなって、ちょっと休憩。コイも物欲しそうにたまにこちらを見てるけど、今日のオレは1月前のオレとはちょっと違うぜ、振り込むときに餌落としたりしないんだゼ。

コイ

 休憩してたら周りでちょっと釣れた時間があったので、もう1匹釣ろうと餌新たに作る。

トンボ

 しかし、かなりの時間反応なく、浮子にイトトンボが止まる始末。

 ところがどうして、そろそろ餌もなくなってきて帰ろうかというタイミングで、浮子がユラユラッとし始めて、何回かからぶった後にヒット。

3匹目

 これで餌もちょうどなくなるタイミングだったので終了。

 水面に餌を落とすことはなくなったけど、ハリに付けてる時にボロボロこぼして足下の桟橋を汚してしまったので水で流しておかなければなと思っていたら、座椅子片付けたら速攻でドバトがやってきて綺麗に掃除してくれた。オレが片付けるの今か今かと待ってたような感じ。

掃除やさん

 4時頃、撤収。帰り際オッチャン達の話しているのを聞いていると、今日は一番釣った人で16匹というのが最高のようで、平均して5,6匹というところだったようだ。

 全然釣れてない下っ端グループに属してしまっている屈辱も、たった3匹で記憶飛ばしたぐらい楽しめた新鮮さも、初心者時代ならではの楽しみだと思っている。

 高い山じゃないけど冒険して、たった3匹だけど目一杯楽しんで、初めての底釣りも経験して手札を増やして、リベンジは大成功だったと満足している。

 

<ブログ>2017年5月13日土曜日

ほの暗い水の底では

 あからさまに食ってきたようなスコッという感じのアタリが浮子にでて、よっしゃ来た!とばかりにアワセをくらわせると、あにはからんやハリがかりせず空振り、というのをヘラ釣りでは「カラツン」と呼んで、いかにカラツンをちゃんとかかる「食いアタリ」にするか、そのためにハリスの長さ調整やら餌の硬軟からありとあらゆる手を工夫しているのが今の管理釣り場や釣り堀におけるヘラ釣りの「技術」のかなりの重要部分であるように見受ける。

 ヘラ釣り初心者の私もカラツンには悩まされる。正直、ハリがかりしたときのアタリとの違いが全くもってわからない。ほんとにヘラブナが餌くわえてるのか?と疑問になってくるぐらいで、モツゴとかのジャミアタリなんじゃないのかとも疑ったりもするし、実際にモツゴの多い自転車で行く管理釣り場ではモツゴが釣れてくるけど、ヘラの多い「箱」の方ではアワセが決まるとヘラが釣れてくるのでジャミもたまにはあるかもだけど、どうも「箱」ではカラツンの正体はヘラブナで間違いないように思う。管理釣り場のほうでも「ジャミばっかやン」と思って油断している時に隣の釣り人がヘラ釣ったりして、ヘラのアタリも混ざっていたくさい。
 連発でことごとくカラツンになると、頭に来きてイーッとなると同時に水中に頭つっこんで実際に餌の周りでなにが起こっているのか見てきたくなる。スレがかりするのもあるから単にハリスに魚体が触れてるだけの「糸ズレ」とかだったっりしないのだろうかとか、疑い始めるときりがなくなる。

 昔、関西には「ヘラブナ喫茶」なるものがあって、喫茶室から釣り堀になっている大型水槽を横から眺められるというものだったと記憶している。「イレブンフィッシング」だったかで、その水槽で水中のヘラの動きと浮子の動きを同時に見せるというのをやっていた。ヘラなど興味がない少年時代に見たのを今でも記憶していたのは、当時、ヘラが餌を吸ったり吐いたりするのが浮子の小さな上下になって現れるので、吸ったときにあわせないとかからないとかまことしやかに語られていたのが、実際見てみると、ヘラがその場で餌を吸っても吐いても浮子には何の動きもなく、ヘラが餌をくわえて移動して初めて浮子にアタリが出たというのが意外で、水中のことを見てきたように語る釣り人の、いかにいいかげんであてにならないことかと印象深かったので憶えていたのだろう。

 最近でも、高級リールの軽い回転だと魚が食う前の寄ってきた水流変化による「前アタリ」を感じることができる、とか水中のことを見てきたように語る釣り人を、正直「またなんかしょうもないことを言ってるワ」ぐらいにみている。バスでもシーバスでもイワナでも追ってくるのが見える食ったのが見える状態で釣ったことがある人間から見れば、ルアーと同じスピードで追ってきて食った場合には、竿先にも手元にもラインテンションにも何の変化も現れない。見えてるからアワせるけど、見えてない状況で同じような食い方をされたら全くアワせることができない。
 竿先やらに変化がでるのは、食ったうえにハリがちょっとかかって、魚が首を振って初めて「アタる」とうすうす思っていたら、「ザ・シーバス」というシーバスの水中でのルアーに対する反応を納めたDVD付きの書籍が2006年に出て、そのことを裏付ける映像に大いに納得したものである。
 「前アタリ」があった時点で、賭けてもいいけどルアーは口に入っていると思う。口に入って魚が止まってラインがちょっと引っ張られて、高感度な高級リール様を通じて釣り人が「前アタリ」を感じると同時に魚も違和感を感じてペッと吐いているんだと思う。それでもしつこくルアーに食いついているうちにハリがどこかにかかって首振ったのが「本アタリ」として出る。というのが「前アタリ」の正体だと思っている。誰か水中撮影してみてほしい。

 ちなみにルアーが口に入っただけの、竿先とかにはアタリが出ないはずのアタリを出す裏技はあるようで、クランクベイトなりバイブレーションなりのブルブルとルアーの動きが明確なルアーを使って、ルアーの動きが消えた瞬間にアワセを食らわすというのを聞いたことがある。まあ、私は見釣りを除けば、感度の悪い道具立てで釣り人も魚もハリがかかるまで気づかないようにするという方針なので実践したことはないのだけどね。

 話をヘラ釣りに戻すと、カラツンの水中映像である。今時小型の水中カメラとかもそれなりの値段で入手可能で、一般の釣り人がそういったカメラを使ってヘラブナの補食シーンをとらえた映像もYOUTUBEとかに投稿されていて結構ある。でも、なんちゅうか撮影がへたくそなのか、釣りがへたくそで写すべきものが何なのか分かっていないのか、いまいちカラツンが生じる状況が見えてこない。
 良い映像ないもんかなと探っていると、ちょくちょくとDVDの予告映像がヒットしてきて、どうも私がほしいカラツンが起こっているときの餌付近の映像をヘラ釣りの上手い人の釣っている水面の浮き映像と同時に見せているDVDがあるらしい。「ヘラ管理池REALカラツン大解明」というタイトル。

 3980円と、浮子よりもお高く、安竿2本買える値段だけど、これは買っておくべきかなとアマゾンでポチッた。
 届いたのを早速視聴して、安い買い物だったことが判明。もろにカラツンが起こっている状況の水中。頭を池に突っ込んで見てきたかったその映像が納められていた。
 詳しい内容は買って見てあげてほしいが、高活性時のヘラが集まった状況下で、とにかく想像していた以上に餌がヘラの口に入りまくっている。その上で吐きまくっている。
 浮子にアタリが出ないその場でハリの付いた餌を吸って吐いてとか、溶けた餌やハリから落ちた餌は警戒せず吸っているのは、ある程度想像してた状況だったけど、釣ってる熟練のヘラ師の方が「糸ズレでしょう」「糸ズレかな」と言っているような浮子にモヤモヤとした動きが出たときにも、ものすごい高い確率で餌を口にしているのには驚いた。今時の浮子は吸った角度にもよるけどちょっと吸って吐いた程度でも結構動く。でも絶対それでアワせてもかからんだろうという感じの早いタイミングで吐き出している。そしてカラツンの時もハリスの抵抗を感じているのか何なのか速攻で吐いてるのもあったし、下から上向いて口を開けて食っててアワせても口から餌が抜けていたのとか、正直おそれいった。何十年ってヘラを釣ってきたであろう熟練の釣り人も水中の真実のあまりの予想外の様に衝撃を受けているようだった。

 人の反応速度は、普通に目で見て大脳で判断してという場合、自動車免許の講習で習うと思うけど1秒近くかかる。素人のアワセの早さはこのレベルだと思う。見ていて「遅いって!」ともどかしくなるのもむべなるかな。
 これが、反復して修練を積むと、大脳の判断を経由せず小脳経由で短絡した反射的な反応経路ができて、0コンマ1秒以下ぐらいまで早く反応することができるようになるとされている。そういう事実が知られるまでは、陸上のスタートで0.1秒より早くスタート切った人間は「理論的にあり得ない反応速度」とされてフライング扱いになっていたとか※。「アワセ早いな〜」と感心するレベルの熟練の釣り師とかも、0.1秒切るぐらいの反応速度なら普通に出ているんじゃないかと思っている。
 それでも人間がそのぐらいの早さで反応できるなら、養殖されている種だとはいえ、半野生種ぐらいのヘラブナがそれ以上の早さで反応するのは想像に難くない。しかも、実際にはラインがたるんでいる分が真っ直ぐになったっりする時間なんかも経て浮子に動きが出るわけで、反応速度の早さを競う方向ではヘラブナに勝てる理屈がない。

 だからこそDVDの中でも、ハリスを長くしてくわえたときに感じる違和感を減らす方向で調整して、再度連発に持ち込んでいたように、ハリスから餌から、仕掛けからテンポからなにやらかんやらを調整して、ヘラが吐き出すまでの時間を稼いで、浮子が動いてアワセが決まるまで口に餌を入れておけということにつきるのだろう。
 0.1秒も稼げばアワセは決まり始めるんじゃないだろうか。たぶん、ハリスの数センチの違いとか、餌の食いやすい堅さの微調整とか、上手くいっても100分の1秒単位でしか時間を稼げないかもしれない。それでも、そういう微妙な違いを他の要素も加えて重ねていって、なるべく長い時間ヘラの口に餌をとどめて、なるべくたくさんのアタリを出していって、結果ハリがかりする「食いアタリ」を増やしていくという、ヘラ釣りの教科書に書いてある通りのことをやるのみだと再認識できた。

 水の中のことを見てきたように語るには、水の中を見てこなければいけないと肝に銘じておきたい。普段見えない水の中では結構驚くべきことが起こっている。
 今回みたDVDの映像のような現象が、すべての釣り場、すべての状況で起こっているとは限らず、いろんな状況はあり得るんだろうけど、一つの典型的な例として水中の状況を想像するには極めて有用な映像だったと思う。
 面白かったッス。新しい釣りを始めて知らないことだらけで、日々学ぶことがあって嬉しい。


※って書いたら、翌朝短距離の桐生選手が0.1秒切りのスタートで失格とのニュースがあり、いまだにそのルールが生きていることにあきれた。


<顛末記>○5月20日

 予報では27度まで上がるという暑くなりそうな一日。テナガも良い時期だけど潮がいまいちな週末なので、管理釣り場に自転車でGO。ここは休日は朝6時開場と早くからやっているので、まあ前回の感じだと午前中ぐらいで5〜10匹位釣って、そのぐらいで満足して帰ってこれるだろうと思っていたが、この見通しが太郎冠者と次郎冠者が舐めきった桶の中身より甘かったとは、このときは思いもよらなかったのである。さてもさてもオレは釣りっちゅうもんを舐めてたということか。

 スタート並んで入場して、前回同様桟橋奥のすいてるあたりを目指して、午前中影になりそうなポンプ小屋のわきに入る。準備しているとスズメがチュンチュンとやってきて胡座かいている靴の上を跳ねていくのでちょっと餌をあげたら喜んで食べていた。ヘラもこのぐらい素直に食ってきてほしいものだ。

スズメ

 準備していると昨日の情報とかも聞こえてきて「ダンゴで釣れてた」ということなので、とりあえず10尺でメーター両ダンゴ。まずは餌をまくいつもの作戦。餌はA:B1:1、浮子は4センチボディーの1.4ミリの太いパイプの方、ハリス20、28、アスカ4号。餌落ちでトップは2目盛り沈めもいつものとおり。このいつもどおりが正しいのかどうなのか釣れてないので今一よく分からんが教科書どおりだからまあこんな所から始めるんだろう。

 今日もアオコが酷く、2日ほど前に雹混じりの土砂降りがあったけど短時間だったので水質改善するほどではなかったようだ。ヘラの糞だとおもうけど緑の紐状のものも浮いている。

 とりあえず、コンコンコンコンとジャミが突っつくような反応が続く。たまに浮子が大きく沈むのもジャミかなと思いつつもあわせると案の定モツゴ。

いつものモツゴ

 でも、周りでもみんなジャミが多いとぼやきつつもチラホラ釣れ始めて、ジャミのアタリの中からヘラの食いアタリを拾ってくしかないのかなとコンスタントにモツゴゲットしつつもそれらしいアタリにあわせていく。左斜め後ろの人が連発していて、餌持たないぐらいの柔らかい餌が良いと言っているのを横耳で聞いて餌を手水で柔くしてみたり逆に練ってみたりしたけど、どうにも変化ないので8時頃にウドンのほうがジャミには強いかとメーターセットにチェンジ。ハリス10センチ、35センチ、アスカ5号、コム2号、刺し餌はしらたき、力玉、角麩の3種。これも角麩と上針にモツゴが来るのみ。左隣の爺様が地味に、でもコンスタントにアワセを入れていて3つぐらいは釣っている。両ダンゴの底釣りのようだ。

 今日はまた底釣りの日かなと9時前に段底にチェンジ。すぐにあんまりサワリもなくスコンと浮子が入って1匹目ゲット。

1匹目

 やっぱ段底やな、とここから隣の爺様のようにこつこつと数を稼いでいこうと思うのだが、なんともかんとも反応が薄い。ジャミっぽいコツコツとした動きは浮子に出るけどユラユラッという感じのヘラが寄ったサワリがでない、でもたまに浮子がスコンと動くのでヘラもいそうなのだが、餌ローテもハリスの35から40への交換も打開策にならず、全然釣れない。隣の爺様はなにげにペース変わらず。左斜め後ろのオッチャンもたまにバタバタとあげている。

 ほかは私と同じように釣れない時間帯なのか、移動してきたり、だれてしゃべくっていたりとダレダレな雰囲気になってきた。聞くともなしに聞いているとなぜか釣り場ではよくしてしまう下ネタからちょっと面白いやりとりやら暇つぶしにはちょうど良いが、もうっちょっと悩める初心者のためになるような技術的な話もしてくれんものか。

 A「宙の両ダンゴがいいって」、B「ヘラも食ってこんのに両方のハリにダンゴ付けたら金かかってしょうない」、B「そんならあんたは両ウドンでやってな!」

C「短い竿でテンテン(提灯のことか?)が面白いよ」、D「浮子動くの?」、C「誘いかけたときに動くよ」、D「それは魚が食って動くっていう意味、それとも動かしてるから動くだけ?」、C「魚なわけないだろ」

 偏光グラスかけて日焼け防止にフェイスガードでポーカーフェイスに決めてたのに吹いてもうたやろ。おもろいオッサン達だ。

 正午までやって、自分の段底ではあかんなという気がしてきたので、メシ休憩後に8尺で残りの餌分ぐらい提灯ウドンセットをやって、それであかんかったら隣の爺様の真似してバランスの底釣りかな。

 で、メシ休憩後提灯ウドンセットわりとすぐに誘った後にスコンと入って今日2匹目。太めで良い感じ。

2匹目

 やっぱり提灯ウドンセットが釣れるンやんケ。と午後から来たつもりでこれからコツコツ釣っていこうと気合いを入れ直す。小屋の日陰はすでに向こうに行ってしまい暑い。正直帰りたいけどもうちょっと釣らんといかんきがする。

 ところが、2時間近くたまにヘラ臭いアタリはあるもののスレ掛かりすらなく、2時近くなって隣の爺様も12匹だかそこら釣って満足して帰って行った。今日はもう釣れんなと思いながら、どうせ釣れないのだったら爺様のまねして両ダンゴかなと思って、買って実験だけして放置していた「底釣り」と割と信頼し始めている「両ダンゴA」を2:1で混ぜて作ってみた。今一「底釣り」の粘土みたいな感じが釣れそうに思えないので「両ダンゴA」も混ぜてみたけど粘土感は変わらずコレで釣る自信がでてこない。両ダンゴみたいに「段差」じゃないハリス40、35のアスカ5号にダンゴとグルテンで行ってみることにした。バラグルセットのバランスの底釣りだな。グルテンは小物釣りで愛用の「グルテン1」。

 底を取り直してバランスの時は上針を底に付けるように調整して、たるみの分3センチぐらいずらしてスタート。浮子は買って使ってなかった竹足の底釣り用の「かちどき」の9センチボディーのパイプトップ。 

かちどき バラグル

 餌が底について、斜めに入っていたラインが戻りつつ餌も溶けつつ浮子のトップが餌落ちまで上がってくる途中でカチッと小さく入るのをあわせるんだな、と思っていたらスコンと入ってアワせたら乗ったけどスレ掛かりで沖につっ走ってハリが外れた。

 アタるやんケ。それ程時間かからず2回目もスコンと入ったけど、これは口にかかったっぽい動き出しだったけど、途中からえらい勢いで走り出してハリス飛ばされた。うーんスレ掛かりだったのか?スレでもしっかりやりとりして、あげてハリ外して終わりたいんだけど、道糸0.8のハリス0.4はここでは細いのか?

 その後も、地味なアタリも積極的にあわせていってスレ掛かりが2回。アタリはないわけじゃないので餌を柔らかくしたり堅くしたり。4時半頃餌が切れたタイミングで終了。底釣り用の浮子、そんなにムクトップの浮子と違わない気がしたのは2mかそこらの浅い底でかつ釣れなかったからか。

 終了間際には片付けている釣り人間で種々情報交換がされていたけど、一番釣った人で18匹だそうな。ちょっと前は釣れてたとか、増水するぐらいの雨が降ったらとかとか、釣れてなかった組は言ってたけど、そんなこと言ってたらずっと釣れない気がする。だいたいここの釣り場はこんなもんだろう。

 左斜め後ろのオッチャンは、ウドンセット、段底、両ダンゴ浅棚、深棚、バランス底と色々試しまくったけど、どれも2,3匹釣ったら続かなかった「決まらなかった」と言ってたけどそれでも15匹ぐらいまで数伸ばしてた、ひたすら両ダンゴの底で拾い続けていた爺様と好対照。たしかに私の今日釣れた2匹も釣り方変えた直後で、釣り方変えてアタってスレもあった。魚はいないわけじゃなくて、いて食ってこないということらしい。そいつに食わせてかかるアタリを出すには、爺様の底釣りのように信じられる必殺技かオッチャンのような使えるレベルのワザの引き出しの多さか、どちらにせよ要修行ということか。暑かったし粘って疲れました。10時間で2匹は時速0.2匹。「釣れてなかった組」を早く脱出したい。

 

<餌>○刺し餌に「突きコンニャク」「力玉大粒サナギ粉漬け」を追加

 小さい池で魚の密度が濃い「箱」では好釣果だった「シラタキ」だが、やや魚の薄い大きな「管理池」では反応少なく、「力玉」は反応良いのだが餌持ちが悪い。ということでウドンセットの釣りの刺し餌のバリエーションを増やしてみた。

 夏限定で、マルキューから力玉の固くてハリ持ち良い「力玉ハード供廚箸いΔ里販売されるそうだが、先週時点でまだ売っていなかったので、シラタキの反応不足と力玉のハリ持ち不足を補う餌をということで、太くてアピール度の高そうな「突きコンニャク」と、サナギ粉に漬けて水分を飛ばしてハリ持ち良くしつつ集魚効果も高めた「力玉大粒サナギ粉漬け」を入手した。「力玉大粒サナギ粉漬け」は自分で漬けても良いのだが面倒くせえなと思っていたら、釣具店で漬けた状態のが「サナギ玉」として売っていたので購入。わりと人気と実績のある刺し餌で雑誌とかでも良く紹介されている。

突きコンサナギ玉

 サイズ感はこんなもんで、サナギ粉が取れるとやや黄色い。

特餌 手のひら

 水中ではシラタキと力玉は見つけにくい。サナギ玉と突きコンニャクはそれなりに存在感があるので見た目の違いも食いかたに影響を与えるかどうか。

水中

 沈降速度は、シラタキと突きコンニャクがほぼ同じで非常にユックリ沈む。力玉とサナギ玉は比較するとストンと落ちる感じだが、水分飛んで比重が増しているのかサナギ玉の方がやや早く沈む。

 最終的に「力玉ハード供廖屮轡薀織」の2種類ぐらいに絞れると用意が面倒くさくなくて良いなと思うけど、しばらくは使えそうな餌を色々試してみる。

 

<餌>○第3回バラケ餌実験

 「箱」から「管理池」に主戦場を移して、季節もすっかり高活性期だし、底釣りはまた寒くなる頃にでも勉強しようと思っていたら、「管理池」は食い渋ると「底釣り」が手堅い感じで、実地で泥縄式に底釣りをせざるを得ない状況に突入している。

 加えて、「提灯ウドンセット」と2枚看板にする予定だった「浅棚両ダンゴ」が「管理池」では全く不発。その理由の一つにはジャミが多すぎてどうにもジャミアタリとヘラの当たりが分からないということがあると思う。底釣りだとジャミが下に引っ張るアタリが出ないので、ジャミ対策としても底釣りは有効と感じているところ。

 底釣り用とされるダンゴ餌、その名も「底釣り」を既に使っているところだが、いまいち底釣り用の餌がどういうものかよく分かっていないのでとりあえず基本的な実験をしてみたい。

 もう一つは「餌をあわせる」ことができていないような気がしているところ。まあ、ややこしいブレンドとかはやる気がないのだが、どうも「管理池」では練った固い餌よりはボソッけのある柔らかい餌がヘラのお口に合うらしい。とはいえどんどんボソッけを出す方向、柔らかくする方向でばらける餌である「両ダンゴB」の比率を増やしたり、水を加えたりしていくと、確かに柔らかくはなるのだが餌持ちが悪くなって、棚まで持たずにジャミの餌ならまだしも、振り込みで落ちてコイの餌になっては初戦の惨敗に逆戻りである。ということで、柔らかいまま餌持ちを良くする方法を、今持っている餌でと考えると第1回の時にちょっとやった「グルテン振りかけ」がどんなもんか追試しておきたい。

 ということで、明日釣りに行く前にと実験スタート。

 

 嵶哨瀬鵐苅臓廚函崢貭爐蝓廚裡院В浦合追試(最初から混ぜる) 

餌付け

        ややラフ付け         押し練りしてしっかり付ける

    1回目    20              2:50 

    2回目        30                           5:30

  3回目        41                           2:06 割れた

<コメント>

 第1回の時に「後から混ぜても一緒やろ」と考えて基餌どうしを混合していたが、第2回の実験で基餌状態で混ぜた場合と始めから混ぜた場合とは結果が違うということが明らかになったので、始めから混ぜた時の確認である。

 押し練りの3回目を除くと、どちらもちゃんと形を保ちながら膨らんで端からポロポロと粒子が落ちるようにして溶けていった。餌持ち時間から1:1押し練りは良い塩梅かも知れない。

1:1

 前回のボソッけのある「基餌」状態から1:1で混ぜたときは、端からではなく塊で崩れて最後割れて落ちるような感じだったので、固くて粘る底釣りの餌に関しては後から混ぜるのはあまり好ましくないのかも。

 

◆檻院嵶哨瀬鵐苅繊廚函崢貭爐蝓廚虜合 練らずに丸めて付ける

       A1:底2         A2:底1

  1回目         50         2:02

  2回目         52                  2:51

  3回目      1:07                  3:45

<コメント>

 「底釣り」単品だと余り溶けずにいきなりボロッと割れてハリから落ちる印象があったので、しっとりとまとまる餌である「両ダンゴA」と混ぜてどのぐらいの比率で混ぜるべきか調べるために実験。◆檻韻任藁らずにハリ付け、次の◆檻欧任藁ってハリ付け。

 結果としては「底釣り」の方が粘りがあると思っていたので、両ダンゴAが多い方が長持ちするのはやや意外。溶け方はどちらも徐々に芯を残しながら溶けていって良い塩梅。

 とりあえず、A2:底1は餌持ちも溶け方も良い感じでこれも候補か。それ程深いポイントではないのでA単品でも良いかもしれない。そのあたりは実釣で詰めるか。

 

◆檻押嵶哨瀬鵐苅繊廚函崢貭爐蝓廚虜合 押し練りをくわえて

       A1:底2         A2:底1

  1回目       2:00割れた       5:42

  2回目       9:38            2:02割れた

  3回目       5:23割れた            2:01割れた

<コメント>

 練らずに丸めたときと逆に、「底釣り」が多い方が長持ちしたように見える。いずれにせよ練ると最後ボロッと割れてハリから落ちることが多いように思う。1:1で練ったときには割れ落ちてないので、餌付けがまだ安定していないというところもあるのか。

 しかしながら、最後割れ落ちるまでは適度に粒子が溶け出して落ちていたように見えたので駄目っていうほどでもなさそう。

 とりあえず、「底釣り」と「A」混ぜて、ボソタッチで様子を見てトップの戻りが早すぎるようなら練って付けるとかで対応か。

 

「両ダンゴA」「底釣り」2:1の加水と加水+グルテンふりかけ

     加水(ハリ付け時指に水がしみ出るぐらい) 加水+グルテンふりかけ

  1回目     43割れた                             2:20

  2回目      1:02割れた                             1:19

  3回目      1:04                                        41割れた

<コメント>

 バラグルセットの底釣りはスレが多かった気がする。教科書読むと上針トントンからたるませる幅が大きすぎるとスレが増えると書いてあったりするけど、餌が今一あってなくて吐き出すのが早い可能性もある。ということで柔らかくしてみたいけど餌持ちは確保したいというようなことが可能か実験してみた。

 1回目の結果では、思った通りに餌持ち時間を延ばすことができたと思ったのだが、2回目、3回目はそうでもなかった。もう1回グルテンを振りかけた餌で追試したのが次の−2。

 

−2「両ダンゴA」「底釣り」2:1のグルテンふりかけ2倍

  1回目     6:20           

  2回目        2:19        

  3回目        3:32

<コメント>

 柔らかい状態の餌を柔らかさを保ってハリ持ち時間を延ばすことができたと思う。

 ブレンドとかはあまりいじらないので、バラケの早い遅いと餌の食感の固い柔らかいぐらいはいじってみて、駄目なら餌での調整はあきらめる。ハリスとか浮子とオモリとか釣り方とか竿の長さとか他にもやることはあるのであまりこだわりすぎないようにする。

 

ぁ崢貭爐蝓彙栄丙道邯

     ボソのまままとめる        押し練りあり

  1回目     1:17 割れた           5:41割れた

  2回目          57 割れた         2:53割れた

  3回目          40 割れた     10:00打ち切り 塊残っている

<コメント>

 前回はまだ餌の付け方もままならなかった気がするので、「底釣り」単品について追試。

 どちらも以前の実験より時間が延びて、餌付けが上達したことがうかがえる。

 「底釣り」単品では、写真のように溶け落ちる粒子は少ない感じで、膨らんでから大きく崩れるように思う。底釣りにおいて比重が大きいこととしっかり残って「待てる」ことが求められるのだとおもうが、押し練りしてあまり溶けずに残っているのが正解なのか?両ダンゴAのように残りつつも徐々に溶けて粒子が散った方が良いように思うのだが、良く分からんので釣り比べてみるしかないのか。

底釣り

 まあ、餌の溶け方や持ち方はペットボトルの中と釣り場ではまた違って、ジャミがつついたり振り込んで棚まで沈んで行く途中の水流やヘラの煽りもあるなかで、浮子のトップのなじみ方や戻し方を見ながら実釣の中で詰めていく必要があるように思う。

 というわけで、釣り場でも色々試して考えてみたい。

(2017.5.23)


 

<顛末記>○5月24日

 昼間引く良い潮回りに突入しているが、テナガは夏でもできるけどヘラ釣り本格的に暑くなると日なたで長時間は死にそうなので今のうちにヘラに行っておくことにする。今日は曇り空で明日は雨の予報。

 作戦としては、浅棚両ダンゴはジャミアタリと食いアタリが区別できないので捨てて、まだマシなウドンを使った提灯ウドンセットで朝一何とかして、その後の渋い時間は底釣りでポツポツ拾っていこうという作戦。前回入った桟橋奥のポンプ小屋の手前は空いてなかったので午後日陰になる奥に釣り座を構える。昨日は風は強いは食いは渋いはで駄目だったという情報。まあこの池はいつも渋いと見た方が正解だろう。その中でどう釣っていくか。

 で、提灯ウドンセットだが、いつもの8尺で仕掛けも一緒。刺し餌に「サナギ玉」と「突きコンニャク」を追加してローテーションで狙っていくが、いつものようにジャミの猛攻。

刺し餌 モツゴ

 なんとかならんのかと、バラケを小さくしたり、刺し餌ジャミが反応しにくいコンニャク系にすると誘ってもジャミアタリさえ消えて「これでいいのか?」と根拠になるような経験も自信もないので不安になって元に戻す。

 周りも「底狙ったらエビしか釣れん」とかぼやく中、両隣がコンスタントに釣っている。これが同じ釣り方なら今日の正解はそれだと絞るんだろうけど、右隣は浅棚ウドンセットでとにかくジャミアタリでもあわせまくってジャミも釣りまくるけど時々ヘラをまとめ打ちという感じ、左隣は両ダンゴの底釣りのようでアタリこそ少ないようだがコンスタントに釣果をあげている。両隣に魚がいて自分の前だけ魚がいないわけがないのだが、それらしいアタリがなかなか出ない。やっとかかったと思ったらスレだったようでバラして、でも魚はやっぱり目の前にもいるようだとハリス40センチから30センチに変えたり、バラケ緩めてみたりしたが、11時過ぎても良い反応無いので、10尺出して段底に。

 バラケもそのまま、餌もそのままハリスいつもの40センチでスタート。ジャミのアタリしか来ないなと思っているといきなりスコンと入るのが1回あったけど、スレだったのかすぐバレた。浮き下のずらし幅を2,3センチ前後させたり餌もラフに付けたり練って付けたりしてみたが、良いアタリが出ないというか浮子がユラユラするようなサワリが出てこない。

 12時頃餌もなくなったので、仕掛け換えてバラグルセットの底釣りに変える。スレでもあげられるようにハリスを0.5号にあげて道糸も1号に、浮子は「かちどき」9センチ、上針40センチ下針50センチのやや長めから始める。餌はバラケが「底釣り」「両ダンゴA」1:1、グルテンはいつもの「グルテン1」。しかし、コレもパッとせず1回いきなりアタって鱗だけ。魚はいるんだけどどうすりゃ良いんだか。

鱗

 とりあえず飯休憩後、コレは今日は本格的にスカ臭くなってきたなと思いつつも、なんかここから出せる手はあるだろうかと考えて、竿の長さ変えたら何か変わるかもだからこれまで浮子回収しか出番のなかった13尺テンリュウの「天昇峰」を継いだ。浮子は「ゆるふわ10底」ハリス0.4号に戻して40センチ、33センチ。

 割とすぐにスコンと入って、バレないように思いっきり祈りを込めて慎重に浮かしてゲット。やっぱりなんか変えると変えたすぐに釣れるというのはあるかもしれん。「天昇峰13」もボウズ竿脱出。

1匹目 天昇峰

 これで、ここから連発してくれれば、長めの竿で底釣りが良いのかなと思うところだが、その後全く反応無く、それではまたなにか変えてみるかと段底にしてみるが反応無く。段底からそのまま棚をあげて浅棚ウドンセットも右隣のオジサンはポチポチ釣れているので試してみるが、浅棚はジャミアタリが多すぎてイラついてどうにも自分には合わない気がする。

 やれる手出し尽くしたかなと、これで今日は終わりだろうなと思いつつも、左隣のオジサンがつ抜けして終了した3時半過ぎ、朝からの逆コースで釣り方変えてみようと、また10尺出してきてバラグルセットの底釣り。

 あんまりやる気もなくボーッと浮子を眺めていたら、コンコンコンコン続くジャミアタリじゃないような、間隔の開く浮子の動きが出始めて「まさかここに来て釣れ始めるとかないだろう。やっぱりあわせたらジャミだろな。」と思いつつスコンと入ったのにあわせたら乗った。やっぱりなんか変えるとくるやん。

2匹目

 「まあでも続かないのよね〜」と思いつつも餌を丁寧目に練ってつけて浮子をしっかり見る。底釣りのアタリは、餌が底に擦っている状態で斜めに入ったハリスと道糸の分、浮子のトップがなじみこんで沈んでいたのが、餌が軽くなってハリスやらが真っ直ぐに戻すにつれて浮子が戻してくるときのツンというアタリをとると教科書に書いてあるのだが、なじんだ後あんまり戻さずにしばらく待っていると浮子がぽこっという感じで上がってくることが多い。昨日ペットボトルで実験したとおりのことが水底で起こっていて、「底釣り」「両ダンゴA」1:1の押し練りして付けた餌は、しばらく粘って粘って最後割れて崩れてハリから落ちているんだと思う。

 てなことを観察していたら割とすぐにサワリ臭い動きが出て、またスコンと入ったのでアワせるとまた乗った。連チャンやんけ。口周りやら鱗の剥げたあとやら傷が治っている古強者っぽい個体。

3匹目

 そしてなんということか、またそれらしいサワリの後モコモコと浮子が浮いてきたので食い上げかなとアワせたら、えらい勢いで走り始めたのでスレだなと思いつつも、竿ためながらいなしてあげてくると口にかかっていた。今日一のサイズ。0.4あれば30や40のフナぐらい余裕であげられると思っていたけど、深場から盛期の大きめのを引っ張り上げてくるには0.5あった方が良いのかも知れない。まあ、単に延べ竿での走る魚のあしらい方にまだなれていないからかも知れないが。

今日一

 どうしたことだろう、明らかに餌食ってくる魚が目の前にいる。釣れる気プンプンしているし実際釣れる。追加して5匹目。

5匹目

 しかし、時間が無情にも4時を過ぎ残り少ない。1発バラした後で、もういっちょ釣って帰ろうと粘っていると帰りの放送がかかっている時に来た。いい突っ込みしてる。コレをあげるとスレじゃなくて良いサイズなんだよなと思ってあげてくると胸ビレにかかっていてスレでした。チャンチャン。

 オチもついたところで終了。撤収作業して一番最後にゲートをくぐって帰路に。

 「ゆるふわヘラ道」の当面の目標である1日釣って5〜10匹ぐらいを楽しんで釣るというのが達成されつつある気がする。最後になっての連発は何が良かったのか分からないが、とにかくチャンスがある限りあきらめるな粘れという精神論なのかなんなのか。

 みんなが片付けしている時間帯に連発したので、いろんな人が声かけてくれて、チョコチョコ話を聞いたりもした。ヘラのネットが目が細かいのはハリがあちこち絡むと始末におえないからだそうで、だったらトリプルフック2本付いたルアーを想定しているラバーネットはハリが絡みにくいので合格な気がする。グルテンはジャミに暴れられるから駄目だと思ってたと言っている人もいて、素人の強さというか知らないから先入観無しに使えたのが良かったのかも知れない。確かに小物釣りにおいて絶大な信頼をおいて使っている「グルテン1」がバラケが抜け落ちて打ち直そうとしたときにまだハリに繊維が残っているぐらいなのは不思議といえば不思議。グルテンは餌持ち良いので餌付けがちゃんとできてるか心配な素人には安心感がある。今日も釣れてる組で10から15匹くらい、平均は5匹前後か、釣れてない組には「おでこ」食らった人もいるようだった。平均組に出世しました。

 3時半時点で、これはまた「箱」で修行のやり直しかなと思っていたけど、勝負は下駄を履くまでわからんものである。たった5匹だけど充実した1日だった。

 

<浮子>○また追加

鉄足

 上は、ボディー45ミリのポリカーボネイトムクトップ。浅棚用のパイプトップを2種作ったので、ムクトップのも試しに作ってみた。

 下のやけに足が短いのは、浅棚用で立ち上がりが一番早いのはどういう浮子かと考えて作ってみた。足が重いと立ち上がり始めのタイミングは早いんだろうけど、長い足は立ち上がり自体に時間がかかるはず。と言うことで重いステンレス棒で足を作って、多くの場合ヘラ釣りでは自立浮きは禁止らしいので自立しないギリギリぐらいのバランスに仕上げた。これなら下に重心があって足が短く立ち上がりが早いはず。でも浮子自体に自重があるので背負えるオモリが小さくなっているかも知れない。実釣でどんな塩梅か見てみるか?

(2017.5.26)

 

<小ネタ>

4.餌落ち目盛りをハッキリさせたい

 餌落ち目盛りを、6目盛出しにしたんだっけ、それはさっきの底釣りの浮子で、この浮子はオレンジ色まで出すんだったっけ?とか釣っててすぐに忘れて混乱する。まあ餌落ち目盛りぐらいちょっと餌を付けずに打って確認したら良いだけのことかも知れないけど、ボケジジイ化しつつあるなかで頻繁に生じる状況なので解決策を考えてみた。だいたいその浮子で餌落ち目盛りにする所って、パイプ浮子とかは下から1/3ぐらい、ムク浮子なら、なじみ込みを長いストロークを生かして長くとりたいので沈ませ気味にとって真ん中へん4目盛出しぐらい、と多少あとでも調整することはあってもいつも最初にセットする基準は決まっているので餌落ちの時に水面に出てくる目盛に黒マジックでラインを入れた。これで釣ってて、このラインが出たら餌落ちという単純な整理で良くなる。割と良いと思うんだけどどうでしょう。

餌落ち目盛り

 

5.竿の乾し方

竿乾燥

 竿を使った後、濡れていれば部屋で乾すわけだが、表面は布で拭けるのだが、竿の内側が濡れているときに拭くことができないので、基本栓を外して乾燥させておくのだが、けっこう1週間経っても水分残っていたりする。どうにかならんのかと考えて、とりあえず竿の表面が湿るほど水分があるなら、下向けておけば水分が下がって乾きやすいのではないかと試してみたら、2日ぐらいで乾燥するようになった。まあ、釣り場で餌でベタベタの手で触るなとか、竿を綺麗に使うためには気をつけた方がイイと思うけど、釣ってる最中の竿交換とか気をつける余裕ない中でやっているので、帰るときにぬれタオルで拭いて汚れを取って、帰ったら逆さにして乾燥という手入れが妥当なところかと。

(2017.5.26)

 

 

 

<ブログ>2017年6月3日土曜日

貧乏金なし

 あまり知られていないことかもしれないが、私ことナマジは安竿が好きである。知ってるって?


 まあ、そんな安竿大好きな私がヘラ釣りを始めるにあたってまず買った安竿が以前紹介したようにダイワの入門モデルのヘラ竿「陽舟」10尺で、快調な使い心地を楽しんでいるところだが、さすがに安い竿でしかも中古なので、ひょっとして耐久性とかに難があったりしないだろうかという不安はちょびっとある。
 安い割に軽くて使いやすいように感じていて、軽いということは、薄くてパワーやら耐久性に劣るのではないかという心配が無いわけではない。
 まあだとしても値段相応なわけで、すぐに折れるような不具合がなければ問題ないとは思うのだが、気になってちょっと使用感の報告とかネットに転がっていないかと検索かけてみたら、良い評価も悪い評価もあって、結局自分で使い込んで判断するしかないと思わされたところなんだけど、なかには初心者モデルを買うにあたってダイワかシマノか悩んでいる質問者に「陽舟とか言ってる奴はヘラ釣りなんて金のかかる釣りはやめておけ」とか書いている奴がいて非常に腹が立った。

 ヘラ釣り始めるにあたって、正直目標が自分でも明確ではなくて、まあとりあえず5匹10匹釣って楽しめるようになろう、ぐらいのゆるふわっとした目標で始めてみたところだけど、始めてみて自分の目標というか、戦うべき敵が明確に見えてきたように感じている。

 ヘラ釣りを妙に小難しい訳の分からん理屈で語って権威付けしようとしたり、高い道具じゃなければダメみたいなことを言って、さも自分が高尚な趣味を楽しんでいるかのように見せかけたり、全く鼻持ちならねえ野郎どもがウヨウヨいるのに反吐が出そうになる。
 そういう輩にネットの片隅から唾吐きかけて喧嘩売って、バカにしておちょくりまくったことを書くのが、そういうしょうもない輩どもに戦いを挑んで打ち負かして楽しく釣るのが、私のヘラ釣りの目標だ。

 もちろん、ヘラ釣りの技術を緻密に理論立てて真面目に求道的に研鑽している人たちもいるし、高い道具の「趣味の世界」だからこその贅を尽くした美しさや機能美に魅力を感じないわけでもないし、それらを楽しんでいる釣り人を悪く思っているわけでもない。
 そうじゃなくて、そういう楽しみじゃなくてちょっと休日釣り堀でヘラ釣りでもしてみようというような初心者やら休日釣り師を小馬鹿にする事によって、自分たちがさも上にいるかのように振る舞うバカどもにムカついているのである。他人を下に見たところでおまえの立っている位置は1ミリだって高くならないんだってわかってるか?

 「高い道具じゃなければダメ」というような奴にとっては、安い道具で快適に釣られてしまっては立つ瀬がないのだろう。どうせそんな連中は魚釣りにおいて唯一自慢できるのが道具の値段だけで、釣果も技術も凡百のヘボ釣り師の馬群に沈んでてなんの特徴もなく、たいして技術の習得に努力も払ってなくて、ゆえに他人の釣技の正当な評価もできず、他人が釣れるのはラッキーで自分が釣れないのは運が悪いぐらいに思っているから、いつまでたっても運など回ってこないことに気づいてもおらず、そういうことを背中で教えてくれるような師匠もいないんだろう。おかわいそうなこって。

 まあ、そういう輩は無視しておくのが精神衛生上も得策であり、相手にしていては自分も同じレベルになってしまうというのはわかっちゃいるのだが、でもまあ自分はお行儀良く賢い人間ってわけでもないしバカで結構、好きに書かせてもらう。
 サッカー元フランス代表のジダンがワールドカップで相手選手に頭突きかまして一発退場食らっていたけど、あのときは相手選手に母と姉を侮辱されたんだといわれている。フランス男児にとっては近しい女性を侮辱されたらブチ切れなければならないものなのだろうし、私にとっては安竿をバカにされたらやはりブチ切れなければならないというものである。愛の問題である。

 ヘラ釣り始めるときにもあんまり金はかけないでおこうと思っていたので、以前にも書いたように餌抜きでだいたい4万5千円ぐらいしかかかっていない。
 餌も、まあそんなに種類を増やさないようにしたりシラタキを鍋したときに確保したりで1日5百円前後かなという感触である。今時ゴカイ買ってもミミズ買ってもそのぐらいはするし、ことさらヘラ釣りが餌代がかかると思わない。
 べつにヘラ釣りするからって、ほかの釣りと違う特別な費用がかかる訳じゃあないと始めてみて実感している。浮子を自作しているのは大きいかもしれないので、貧乏人は浮子を作れと書いておこう。楽しいし。

 他の釣りと違う金がかかる要素をあえてあげるとすれば、竿掛け・万力の組み合わせと座るマットだろうか。
 正直なくても釣りできないことはない。でも短尺の竿はともかく長い竿には竿かけは無いとしんどいだろうし、短尺の竿でも竿を置いて餌付けするときの手返しとか考えると、無しというわけにはいかない気もしてきた。
 座るマットも長時間座る釣りなので、ないとお尻がいたいし、腰痛持ちには背もたれも欲しいところ。

 今使っている竿掛け・万力セットは「おり釣り具」というところが出しているセットもので7000円ぐらい。万力は木製、竿掛けは竹でできていてなかなかに趣があって良い。F師匠に薦められて買ったのだけど、同じような値段のもので竹製とかはあまり売ってなくて、金属とカーボン製のかなり安っぽいものになる。まあそれでも釣りにはなんの不便もないのだろうが、竹製の竿掛けはヘラ釣りの気分を盛り上げてくれるので気に入っている。
 でも、7000円のセットものなんていうのはヘラ釣りの世界では安物で、釣り具屋で黒檀とかで作られた万力を見ると平気で5万円とかしていてちびりそうになる。ヘラ釣りの道具は何でも高い。


 今使っている竿掛け・万力に全く不満はないのだが、竿かけて置いておくぐらい、ホムセンでクランプとか買ってきて細工すれば金なんてたいしてかからんだろうと思っってしまった。そういうやり方を示しておくのも「ゆるふわヘラ道」においては意味があるかなと、渋谷のハンズの金物コーナーでクランプ手にして実際に組み合わせてみたり「ここをこう締めて、こっちは木を持ってきて」とかいじり回していたら、結局竿掛け用の万力に求められる機能は、足下の木の棒に竿掛け全体を固定することと、木の棒と90度交差する形で竿掛けを角度を自由に調節できる形で固定すること、の2つだと理解した。その2つの固定をやってのけるにはクランプが2つあればできるということで、写真のような感じになった。これで竿掛けの万力として使えることは実際に竿掛け用の万力を触ったことある人なら理解してもらえるだろう。
 費用は1000円弱ぐらい。竿掛けは適当に余っているノベ竿をつかって、キャップのようにはめるY字とクランプに挟む木の棒を竿尻に上手く突っ込んで固定できるように削れば出来上がり。たいして手間もかからない。
 実釣でもどんな塩梅か使い心地を確かめてみたいところ。  

 座るマットについても、5000円ぐらいでそれほどお金がかかっているわけではなく、背もたれ付きのを買ったので腰が楽で良いといえば良いのだが、難をいうとデカいのである。マットの厚さと長時間の座り心地は関係深そうなので安易に安い薄っぺらいものに買い換えるわけにもいかなそうだが、もっと安くて腰の痛くならない空気で膨らませるタイプか折りたたみ式のものがないかと探していたら、プロックスから出ている「あぐら椅子」というのが、座面は低くて広くてヘラ釣りにも良さそうだけど、仕舞った時の体積は今使ってるマットの半分ぐらいで、かつ値段が1500円程度と安いのでものは試しと買ってみた。しばらく使ってみて、使用感など報告してみたい。

 とまあ、お金をあまり使わなくても楽しめるよといういうことは発信していきたい情報だが、ちょっとお金をかけたら楽しくなりそうというものもあったりして、買うべきか否か迷っている。
 水中映像の有用性を市販のDVDで感じたところだが、今時、個人でも水中撮影できるようなビデオ機材は手に入る。タブレット端末に接続してリアルタイムで水中の映像を見るような機材はそこそこお高いけど、小型のいわゆる「ウェアラブルカメラ(着るカメラ)」といわれるようなバンドで頭にくくりつけて撮影できるようなビデオ機器でマリンスポーツなどにも対応する専用防水ケースのついたモデルが5千円ぐらいの安価で売られている。
 スイッチを入れたままドボンと水中に放り込んで撮影するので「ドローン」ならぬ「ドボーン」とかいうらしい。
 水中で撮したい方向にどう固定するかとか検討するべき技術的な課題はあるけど、ルアーの釣りのような、どこで魚が食ってくるかわからない釣りとは違って、垂らしている餌のところで食ってくると分かっている釣りなら撮りようがある気がするし、リアルタイムではなくても後から釣れてなかった時間帯に魚が居なかったのか居ても食わなかったのかとか分かるだけでもかなり価値が高い映像だと思う。
 竿のグレードをあげるために使う金が5千円あるなら、こちらに使った方が釣りが楽しくなると思うのだがどうだろうか。ちょっとポチッと発注するべきか迷っている。

 釣りにおいて水中撮影を発展させていくと、その延長線上で水中映像をリアルタイムで見ながら釣るということも機材さえそろえればできるように思うけど、「ヘラ釣りは浮子で水中の状況を把握しながら釣るもの」という固定観念があるのか、いまいちそれは面白くなさそうに感じてしまう。まあ他の釣りでは偏光グラス使っての「見釣り」なんていうのを当たり前にやっていて、その楽しさも知っているつもりなので昭和の男のくだらないこだわりなのかもしれないが、ヘラ釣りでそれは何か違う気がする。

 まあ、情報機器の発達はすごい勢いなので、そういうのに触れて育った世代は抵抗無く自然にそういった機器を使いこなした釣りをするようになっていくだろうと思う。
 そうなった頃に若い衆にそういう釣りを教えてもらうのもまた一興かもしれない。
 ドローンも小型高性能化しているし一般化すれば、釣りキチ三平でラジコンでデカバルト狙ったような釣りのさらなる発展系がありえるだろうし、水中カメラも小型化や低価格化はもとより、先端技術のイルカ型の音響カメラなんかだと濁った水の中でも魚の映像が手に入ったりする。
 とりあえず貧乏人にも手が届くような、広く一般に普及した機器ぐらいは使いこなせるようになっておいて損はないように思う。

 でもまあ釣りなんて、お金がなくても拾ってきたラインとハリを竹藪から引っこ抜いてきた竹にくくりつけてもできる。お金をかけようと思えばいくらでもかけられるけど、なきゃないなりに手持ちの札で勝負するしかないのである。釣りぐらい金が無くても十分楽しめるということは示して情報発信していきたいと思っている。


<顛末記>○6月4日

 暑くなりそうな1日。管理池のヘラ釣りも「平均組」に出世したところだし、午前中に5匹ぐらい釣って暑くなる前に帰ろうという見通しが、平手でたたくとドベシッっと重低音が響く感じの西瓜より甘いということは、午前中日陰になるポンプ小屋の隣に陣取ったときには思いもよらぬことであった。

 とりあえず新たに買った「あぐら椅子」は安くてコンパクトにたためて座り心地も良い。合格点。

胡座椅子

 最初は8尺提灯ウドンセットで始める。刺し餌に夏の限定販売餌「力玉ハード供廚皺辰┐董▲丱薀韻錬唾栄覆任い弔發茲蠅燭さん撒いております。なのだがウンともスンともな反応。2時間は粘らねばなるまいとがんばったが9時半頃バラケ餌も撒ききったのであきらめる。今日はジャミの反応もややおとなしい。

 周りも相変わらずたいして釣れていないが、それでも一人飛ばした右隣のオジサンがコンスタントにペースを作って釣っている感じ。両ダンゴの底釣りのようなので、今日はバランスの底釣りの日かなと、両ダンゴAと底釣り1:1とグルテン1で10尺出して37、45の0.4号ハリスでスタート。

 しばらくして、ジャミっぽい反応のあとにスコンと入ってあわせたら乗った。割と素直によってきてタモに納めて写真撮ってリリースしようとしたら、ハリが顎の下からかかってました。ヘラ釣りでは「スレ」判定。「アッパー」というそうな。

スレ

 しかし、魚がよっているのか浮きのトップがゆらゆらとそれっぽい動きをしているので気合いを入れて狙っていくとまたスコンと入ったが、あわせるとすぐにばれて鱗だけ。またスレ。まだ来るやろと思っていると時合いなのかもいっちょきたがあわせたら乗らない、と思ったらハリス切れてた。あわせ切れってあわせ強すぎ。

 その後反応なくなり、なんか変えてみようかと13尺出して段底するも今日は風の影響か流れで仕掛けが止まらず、バランスの底釣りなら餌が碇になるのでバランスの底釣りに変更。しかしこれも反応無い。

 11時くらいからしばらく誰も釣れてない時間があって、一端飯休憩後、クランプ2個ででっち上げた万力・竿掛けセットを試しつつ、やったことない提灯両ダンゴをパイプトップの「ゆるふわPT70」を試しがてらやってみる。ハリス45、37、アスカ5号。餌はA:B1:1。万力問題なさそう。

クランプ式

 最初5目盛り出しにしてみたら水没したので、7目盛り出しにして餌をラフ目小さめにしたらちょうどいい感じになった。しかし反応無い。ジャミあたりはたまにあるがジャミもたまにしかかかってこない程度。

 しばらくやっていて飽きてきて、水没したときに着低していた臭い感じだったので、粘土おもりつけて測ってみたら8尺でぎりぎり底がとれそうだったので、そのまま両ダンゴで底釣り。

 変えるとすぐにくるというのはやっぱりあるのか、すぐにあたってかかったのだが、何とも制御不能な引きをしていて、またスレ臭い。おまけに桟橋の下に潜り始めて竿水中に突っ込んで耐えていたけどパイプかなんかに擦れる感触があってハリス切れ。今日スレばっかり。

 でも、底が自分の中では手堅い気がするので、再度10尺出してきて、また餌作ってバラグルセットのバランスの底釣り。たまに両ダンゴ、両グルテンも試す。ハリス0.5号、40、50。この時点で2時はすぎていてあと2時間半ぐらい。

 アタリは忘れた頃にやってきて、スコンとはいるのだがなかなかかからない。

 かけたと思ったら胸ビレでした。今日はスレばっかり。スレになる原因は、餌があってないので吐き出すのが早い、ズラし幅が大きすぎる、ハリスが長いぐらいかと思って、ハリスを40、33に詰めて、餌を手水で柔らかくして、底取り直して、これでどうだと始めるとヒット。

 しかしこれがまた明らかなスレがかりでテールウォークしてやがる。しかもまた桟橋の下に潜り込んで根がかり。道糸切れて、予備の仕掛け出してそろそろ3時半を過ぎて皆帰り始めたので、ここで時合いがくるんじゃないかと期待する。一瞬、アタリが出始めた時間があってここから連発じゃと最後の気力を振り絞るもかからずアタリも遠のく。

 斜め後ろの人が連発しているようで、トロロのセットのようだ。オレにも魚を!との願いもむなしく、帰りの放送が始まって最後バラケがなくなって両グルテンの数投も反応無く終了。

 「釣れてなかった組」に逆戻りどころかスカ食ってしまいなんとも悔しい。今日も釣れてた組で10匹台くらいで中には20匹以上釣った手練れもいたようだ。平均は5匹ぐらいか、釣れてなかった組にはオデコの人間も、少なくとも私と右隣のオッチャンがそうだったと確認している。始めて2ヶ月かそこらでその道ウン十年の猛者どもに勝てるなんて失礼なことは思ってないけど、負けるにしてもダブルスコアとかトリプルスコアぐらいには持っていきたいところ。スカは楽しくない。

 平均組か釣れてた組に入ってしまえば、1日5から10数匹とちょうどいい難易度なので、できればこの管理池で修行を続けたいところだけど、スカ食ったし次は「箱」で楽しく修行のやり直しかな。

 道具やらは煮詰まってきた気がするけど、技術やら経験値やらはすぐにはつかないので行ける範囲で行って経験値つんでいけということだと思うけど、次回「管理池」の作戦としては、とりあえずバランスの底釣りを中心に回して、ハリスは0.5で短めにぐらいか。バランスの底釣りでも最近は長めのハリスで落とし込みを追わせるとかなんとか読んだのでそうしてたけど、落ちパクのアタリなんて全くなかったので古きよき時代っぽい短いハリスが良いのかもしれない。セットの釣りはハメると連発する時間があるようだけど、コンスタントに拾っていくならバランスの底釣りが良いように感じた。本当のところは良く分からんけど、とにかくやってみて考えよう。「箱」も底がとれるので底釣りも練習してこようと思う。

 朝はまだカッパ出すぐらいに涼しかったけど、日が昇ってからは暑くてしんどかった。真夏になるまでに午前中で撤収できるところまで出世したいものだ。まあ甘い目論見なんだろうな。

パラソルの花


 

<顛末記>○6月6日

 朝、出がけに出勤準備中の釣りのうまい同居人に「ここ4回スカ食らってるんだけど何かアドバイスを」と教えを乞うたところ「殺気が糸を通じて伝わってるんだよ、釣ろうと思うな」とのお言葉。そうはいっても釣りたいジャンよ。

 でもまあ、今日の「箱」ではそんなに釣れなくても良いぐらいの練習のつもりで「底釣り」の底の取り方の復習から始めようと、両方のハリを小さめの粘土オモリに刺して、浮子に浮力を増す発砲ウレタンのリングを付けてゆっくり糸張りつつ沈めつつまずは浮子の先っちょが出るように調整していくのだが、何度やっても微妙にトップのでる目盛りが変わる。しばらく何でだろうなと悩んでいたが、水底がかけ上がりになっていることに思いあたった。その程度のことがわからない初心者の釣り。

 そんなこんなで半時ほどかかり7時半頃からスタート。陽舟10尺、浮子は「かちどき底釣り9」7目盛りだし、ハリス長めの0.5号40センチ50センチ。アスカ5号、餌は「両ダンゴA」:「底釣り」1:1、とグルテン1のバラグルセット。適当に両ダンゴ、両グルテンも織り交ぜる。ハリスは0.4号はスレとかで突っ走られると切れることがあるので0.1上げた。ハリスの選択としては食い方にあわせて細くしたりも当然普通にある選択だが、太い方が好きなので基本0.5でいく。

 打ち始めてまもなく、ゆらゆらツンツンし始めて、10分後ぐらいに1匹目。

1匹目

 昨晩、F師匠と電話で話したときに、底釣りで浮子がスコンと大きく入るようなら何かがおかしいはずで、なじんで戻して1、2目盛りチクッとかムズッと入るのが理想と聞いていたので、ずらし幅を1、2センチずらしたり、打ち込み場所を遠目近目と調整したりして、トップ1、2目盛り分ぐらい残して深めになじみ込むときにそんな感じのあたりがでるので、そういうなじみを出すことを意識して打ち込んでいく。

 ポツポツ釣れてきて上バリのダンゴも食ってくる。上顎の真ん中にかかると魚の引きを制御しやすく「センター」と呼んで理想とされているようだ。

センターバッチリ

 魚はいっぱいいるのかアタリは多いのだがカラツンになるので、まずは餌かなと餌を手水を打って緩くしていく。バラケ餌がやわらかいほうが反応は良いようだが、戻しが早くなって持ってない気配があるのでグルテン振って粘らせる。これで早いアタリを見送っても続けてアタリが出るようになり、どの段階のアタリをあわせるべきか試してみると、落ち込みの途中とか早めのアタリはまるでかからない。戻し始めて1発見送って、あと2目盛りぐらいで餌落ちというあたりで待っていてアタるのが一番かかる。でもアッパーやら鱗やらのスレが多い。

 落ち込みのアタリもとるべくしゃらくさい長ハリスにしているが、そんなもん初心者にはあつかえんことが明白になってきたので、35、40に詰める。

 これで早めのアタリ見送って小さめのアタリをとっていくと釣れ始め、5連発ぐらい取って9時15分くらいにつ抜けした。いい感じに詰め将棋的なヘラ釣りができてる気がする。

つ抜け

 周りもボチボチとは釣れているけど、明らかにハイペースで釣れてるので、離れた釣り座の人が釣り方聞きにきた。釣り方説明して、説明どおりのアタリであわせたらカラぶった。3回連続。見学されると緊張しちゃってよう釣らんがな。でもちょっとうれしかった。

 ペース落ちたものの、そこそこ釣れ続けて10時20分頃20匹目。

20

 このあたりからどうも魚がうわずってきたのか、餌が落ち着かないような動きがでてきて、餌を堅めに練ったのに戻すとか両グルテンとかやってみたけど、いまいち回復せず。餌も一桶打ったし、ちょっと間をあけて落ち着かせるために餌作りなおしてトイレ休憩。こういうのを「床休め」というらしい。

 床休め後、ついでにもっと早く落とすためにちょっとオモリを背負える「ゆるふわPT底9」に変えて、ハリスもちょっと詰めて35、28にして打っていくが打開できず。まあそんな簡単にはいかんわな。

 午前中に30匹まで釣っときたかったけど、餌も2桶目使いきって30匹にちょっと届かず飯休憩。

 

 餌打つと水面魚がバラケを吸っているのが見えたし、手前でも手を洗うとヘラがよってくるぐらい魚がうわずっている。

エサくれよ〜

 こうなったら、午後からは浅棚両ダンゴに挑戦するしかないだろう。8尺白滝犬亡畔僂┐読盪劼肋さめの「ゆるふわPT40」にハリス35、42で始める。餌は両ダンゴA:B、1:1。ここは浮子とオモリは1m以上離すという「メーター規定」があるので1mちょいの棚。餌打つと水面黒くなるぐらいにヘラがわくけどスレるけど食わん。ハリスをちょっと詰めて30、35にしても改善しない。浮子は動きまくっているのだが、しばらくやっても突っ走ってバレたり鱗だけだったりのスレばかりなので、これは速攻で餌だけ吸われて仕掛けがあおられて浮きが動いてるだけかなと、餌持ち重視の浅棚ウドンセットにチェンジ。変えてすぐに1匹追加したけどダンゴ食ってた。

浅棚

 下ハリス42から段階的に25ぐらいまで詰めたりして1時半頃もう一匹追加して30匹。上バリモツゴスレ、下ヘラでウドンは力玉ハード供

ダブル

 次もダンゴに食ってきて、これは短いハリスのダンゴで良いのかと15、20のハリスで再度浅棚両ダンゴ。すぐ食ったのでこれで決まったか?と思ったがその後はパッとせずボチボチペースという感じ。

 はやる気持ちでハリス引きチギりながら交換しているので残ったチチワがサルカンのところでグチャッとなってて几帳面な人が見たら卒倒しそうな感じ。

チチワ房掛け

 水面ヘラが黒くワキワキになっていて、こういうときに雑誌とかだと名手がボコスカに釣っていたりするのだが、いかんせん腕が足りん。パターンはめて釣り込むのをヘラ釣りでは「決まった」とか表現するのだけど朝棚は決めきれなかった。

ワキワキ

 ということで、魚が多いのは間違いないので提灯ウドンセットも練習しておく。浮きはストロークの長いポリカーボネイトのムクトップの「ゆるふわPCT60」、餌は浅棚と同様でいく。湧いてるヘラの近くに打つとバラケがそいつ等の口を出たり入ったりしてるのが見えて沈んでいかない。餌消えたときにアワせれば乗るけど競技の世界では浮きが立ってない状態での合わせは違反なので見送る。そのまま浮きが立つまで引っ張っていってくれればいいのに吐きやがる。

 誘っても待ってもアタリも意外に少なくアタってもカラツン。バラケに興味がいっているようなので下バリを42から30、25と詰めてウドンを近づけていってやっと1匹。その後はスレが続いてやっと釣れたと思ったらダンゴ食ってきた。

上針

 これは、提灯で深場にダンゴ餌送り込んだ方が良いのかもと、バラケがいまいち吸われて持たない気がしたのでグルテン作ってバラグルセットの提灯釣りにする。

 ウドンセットの上バリ食ってるぐらいだしハリス短めが良いのかと考えて15、20で始めるとスレ多い。短すぎたかと35、27に変えたら決まった感じ。水面のヘラの群をよけつつ打つんだけど、棚近くまで沈んだときに、浮子がフラフラして餌がもまれるときはよくわからんアタリは見送って待って落ち着いてからのアタリをあわせるといい感じ。スッともまれずに沈んで行くときはなじんでる最中ぐらいの早めのアタリにあわせると良い確率で乗った。調子良いとアワセも決まり始めて、若干水没するぐらいのはずのトップが途中で止まるだけとかの渋いアタリも拾えた。

 15時15分ころ39匹目を釣って40匹越えて、またカラツンで釣れない時間がきた。魚はもう水面盛り上がりそうなぐらいにうわずってしまった。餌打ちきって、あまりバラケない餌で吸われても落ちないで棚まで届くようにとA単品の両ダンゴで行く。フワッと柔らかく空気を含ませてみたり、練ってしっかりつけてみたり、どちらもポツポツ食ってくる。両ダンゴA単品は軽くて、AB混合だと水没していたトップがA単品では沈まないくらい。ユルめにつけると特に軽い感じでゆっくりと沈んでアピールしているように思う。ペットボトルの実験では分からん違い。

39匹 49

 ここまでくれば50まで釣って帰りたいが、スレも多くペースはあがらない。だんだん棚に入っても良いアタリがでなくなったし、ミスって水面に湧いてるヘラにつかまっても餌が残ったまま落ちるようになった。

 45匹から苦戦。この仕掛けのまま浅棚をやってみたらどうかと試してみると何か変えたら来るの法則で1匹追加。しかし続かない。提灯に戻してポチポチ追加して49匹まで来たけどしばらく足踏みで終了時間までに50釣れるかドキドキ。

 また変えたら食うかもと、浅棚にすると落ちてく途中で食ったのか浮きがそのまま沈んで、なんとか50匹目。終了15分前の4時45分。

50

 写真撮ろうとして逃げられたので、もういっちょ釣ってて「あがりベラ」にしようとしてすぐに食い上げアタリをとったと思ったらアッパー。しかし粘って55分に無事あがりベラをゲットして終了。

あがりベラ

 癒しの「箱」は、魚多くて予想外に釣れた。

 朝のバラグルの底釣りと夕方の提灯バラグルセットはヘラ釣り始めて初めて「決まった」という感じがした。

 上手い人なら100匹釣りそうな状況だったけど、ゆるふわヘラ道としてはむしろ釣りすぎたぐらいだろう。楽しく遊ばせてくれた「箱」の魚たちに感謝。魚は命がけだから残酷な遊びだけどね。それでも釣れれば夢中で釣ってしまう釣り人の業の深さよ。いろいろ試して工夫してたくさん釣れたらやっぱりうれしいわナ。

 前回「箱」に来たときより季節が良くなっているけど、技術もそれなりに向上しているように思う。引き続きゆるふわっと研鑽に励みたい。

 今日は曇りがちでそれほど日差しも厳しくなかったけど、そろそろ1日やると倒れそうな季節になってきた。数釣りはしばらくいいやな感じなので「管理池」のほうで午前中に5〜10匹釣って帰れるようになりたいものだ。梅雨入りしそうなのでテナガもやらねば。週に釣り2日、リハビリ4日、1日完全休養のペースで行こうと思う。

 

<餌>○第4回バラケ餌実験(予告)

 「バラケ餌」とここでは呼んでいる「麩餌」のブレンドの考え方が相変わらず良く分からない。

 基本的な性質っぽい「粘り」と「開き」の関係とか、かなり雑誌やネットで記事を読んだ現在でも良く分からない。粘りが強くなれば開きが悪くなるという単純な理解で良いのか?「ネバボソ」とかいう粘りは強いけど開きは良さそうな語感の餌の「タッチ」の描写とかがでてくると、それっていったいどういうことか?と疑問しかわかない。

 たぶん統一的な見解が示されているわけではないので、言葉を使う人によって違う状態を指しているようなことが普通にあり得るだろうし、そもそも「ダンゴ餌は練ってはいけない」「練らないと芯ができない」とか正反対のことを言っている場合もあって、何を信じれば良いのやら。

 釣りにおいて、すべてのことが客観的に説明可能で再現可能だとは思わない。魚の機嫌なんてその時になってみなければ分からないから理屈通りには行かない。だから経験則で導き出された法則も当然ありで、「理屈は知らんけどこうすれば釣れる」という方法があること自体はよく知っているしそういうものだとも思っている。

 ただ、「麩餌」のブレンドの仕方が、なんか分からんけど上手い人が経験則で考えた方法をありがたく信仰しておくだけってどうなのよ?と思う。麩餌っていっても麩の堅さやら粒子やらの違いから加えるサナギ粉などの集魚材からまとめるためのグルテンやら何やらで多くの種類があるだろうことは理解しているけど、そうはいっても実際に目の前に存在して練ろうが水加えようが混ぜようが自由にできる素材である。それについての基本的な物質的な性格の違いや混ぜた時に起こる物性の変化なんかが、それなりに言葉を使って客観的に、あるいは物理的な粘性とか数式ででも物質間の反応的な化学式でも使っても良いので、分かるように誰か説明しとけよと怒りを覚えている。

 雑誌「ヘラ専科」でマルキューの人が「ヘラエサの核心」という連載を始めたので、そのあたりがきちんと説明されると良いのだが、どうなるだろうか。

餌について

 

 とりあえず知りたいのは、「粘り」「開き(=バラケ性?)」「まとまり」「柔らかい」「堅い」あたりの基本的な言葉とそこから派生した表現「ヤワネバ」「カタボソ」「ネバボソ」「しっとりボソ」なんてのの意味とそこにどういう物性が絡んでいるのかというところと、ブレンドを行う順番に関係する混ぜた時の変化についてぐらいか。

 混ぜた時の変化については、第2回の実験で基餌状態どうしを混ぜた時と粉から最初に混ぜておいて水を加えた時に結果が違っていて、どうしてそうなるのかが知りたいというのが端的な例で、他にもブレンドする際に「最後に混ぜた餌の性質が強く出る」、「基餌で混ぜると単品の性質が強く出る」とか「重い餌は最初に全体量の水でドロドロに溶かして数分おいて吸水させてから他の餌を混ぜるといい」とかブレンドする際の順番を左右する要素があるようなので、そのあたり「順番の基本的な法則」があるならそれを知りたいし、その時なぜそうなのかをやっぱり知りたい。基本法則がどこにも示されていないので、上手い人の真似以外にとっかかりが見つからないのが現状だと思う。

 このぐらい、どこかで過去に書いた人がいてもおかしくないのだが、今現時点でググってもかけらも出てこないということは、過去にもきちんと書かれてはいなかったのだと思っている。

 本来、そのぐらいの説明は餌屋の責任であると思うので、もう少し質問事項が絞れたら公開質問でもヘラ餌作ってるマルキュー、モーリス、ダイワぐらいに送りつけてやろうかとも思う。まあマルキューが頑張って「ヘラ餌の核心」でその辺明らかにしてくれれば良いのだが。

 

 とりあえず今時点で何も分からない中手探りで、宙の釣りのダンゴ餌とセット釣りのバラケ餌はベーシックの「両ダンゴA」「両ダンゴB」を3:1を基準の餌として、始めからバラまくことを意図している場合は1:1やB単品、しっかり持たせたいときはA単品というふうに餌を作るときの「ブレンド」を変えている。

AB(「BASICヘラエサハンドブックvol.4」より)

 このとき「A」「B」がどちらも比重も粒子も「中」でバラケ性だけ「中」と「弱」と違っている割と似た餌なので、ブレンドはシンプルに決まると思っている。

 「バラケ性」だけが違うので、元の餌の比率を調整することで「バラケ性」だけをいじることができるので単純である。

 こういう単純なブレンドを薦めている名手は結構いて、基本となるベース餌中心に、バラけさせるときは「バラケ性の強い餌」を多く、まとめるときは「バラケ性の弱い餌」を多くブレンドしたり、後から追加で調整したりという方法を推奨している。このぐらいのブレンドなら意図も結果も分かりやすい。そのあたりをとっかかりに「より比重のある餌を」とか明確な意図を持ってブレンドする場合もまだ分かりやすい。

 それが、始めから5種類も6種類も異なる要素を持ったような餌を混ぜ始めると、何を意図しているのか分からないのでどう調整するべきかもさっぱり分からなくなる。

 ブレンドした後の調整は、調整用の餌をまた加えますというのは、なんぼなんでも「餌屋」の言いなりすぎではないだろうか。どんなけ餌買えっていうのだろうか?

 

 最初、ブレンドする場合なるべく違う要素を持った餌を2種類買ってそれを適宜混ぜていけば思いのままの餌が作れるのではないかと、バラけやすく軽い「両ダンゴB」とバラけにくく重い「底釣り」を混ぜてみたが、違いが大きすぎて思うように調整しにくい印象の実験結果となったとともに、実用的な調整にならないようにも思う。考えただけでも「両ダンゴB」をもっとまとまらせてみようと「底釣り」を混ぜるとまとまると同時に重くなってしまう。2つの要素が同時に変化してしまうことになり、やりたい意図通りの調整だけに絞れなさそうだと分かる。

底釣り(「BASICヘラエサハンドブックvol.4」より)

 餌毎の持っている要素にしろ餌の種類にしろ、要素が種類数が増える毎にものすごく複雑になっていくことがおわかりだろうか。単純化しないとまず意図したようにはコントロールできない。

 ということで、「底釣り」の調整に関しては、単品だと粒子が小さく粘る餌の特徴なのかもしれないが、あまり溶けずに粘ってボロッと崩れてハリから落ちるというのが気になっているので、まとまりつつも徐々にばらけていく「両ダンゴA」との混合を試しているところである。

 

 現時点で、底釣り以外のバラケ餌は「両ダンゴA」「両ダンゴB」を混ぜるか単体で使用し、作った後の調整は主にハリへ付ける際の強さの調整で行い、場合によっては手水を打って柔らかく開きやすく調整、逆にグルテンを打ってまとめる調整を行うことにしている。それ以外の調整が必要なら餌の作り直しで対応。主戦場の管理池は水深が2.5m前後なのでそれ程深くはなく、今のところ餌に「重さ」を加える必要性は感じていないが、うわずり対策とかで必要になってくるかも知れないので、「底釣り」を加えるブレンドについては検討しておきたい。バラケ性については、「B」単品をラフ付けすれ棚に届く前に「抜け」て溶けきるぐらいにもできるので、「A」「B」あれば調整幅はかなり広くダンゴ餌としてもセットのバラケ餌としても充分間に合うと考えている。

 底釣りの餌については「底釣り」と「両ダンゴA」で重量でしっかり着底し落ち着いて、しっかり粘ってハリに残り続けるというのが良いのかなと思っているので、そのあたりをもう少し条件詰めていきたいと思っている。

 加えて、ちょっと言及した「ブレンドの順番の基本的な法則」についても、調べてみたいと思っていて、この場合実際の釣りを想定して「底釣り」と「両ダンゴA」で実験を設定すべきか、それとも変化の分かりやすい差の大きい餌である「両ダンゴB」とで実験すべきかちょっと悩んでいる。どっちもやれば良いのかも知れないが面倒ではある。

 「ブレンドの順番の基本的な法則」について、いま目に付いているのは「重い餌は最初に全量の水でドロドロに溶かして吸水させろ」「基餌状態で混ぜると元の単品餌の性質が出る」「最後に混ぜた餌の性質が強く出る」ぐらい。

 最初の「重い餌は最初に全量の水でドロドロに溶かして吸水させろ」は何でか今一わかりにくいが、後の二つは割と分かる気がする。基餌の状態である程度まとまった粒子になっていて、基餌どうしを混ぜれば、完全には混ざり合わなくて双方の単体での性質がある程度残る、基餌状態に最後に追加した餌が基餌を囲むように混ざるとしたら、最後の餌の性質が粘れば基餌どうしをくっつけて粘るような餌に仕上がる、ということだろうかと想像している。

 

 てなことを考えて、以下のような実験を考えたところで、いい加減午後も遅く夕飯の時間となり、実験は次の機会にとあいなったので、しばしお待ちいただきたい。

 

<第4回バラケ餌実験計画>

両ダンゴA2:底釣り1:水0.8

〆能蕕ら混ぜて水を加えて混ぜる

 ボソッけのあるまま丁寧に付けてダンゴ餌用

 しっかり練って底釣り用

∈能蕕暴鼎け造鮨紊罵呂い萄ぜる(底釣りを水0.8で溶いて10分吸水)

最後に重い餌を混ぜる(「A」を先に混ぜてから「底釣り」)

の省を「基餌」から混ぜる(「A」水0.5、「底釣り」水0.3)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 試験

     ○                ○

  1回目     

  2回目        

  3回目      

<コメント>

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(2017.6.3)

 

<餌>○第4回バラケ餌実験(結果ほか)

 

両ダンゴA2:底釣り1:水0.8のブレンドの順番を変えてみる

〆能蕕ら混ぜて水を加えて混ぜる

〆能蕕ら  ̄舵佞

 ボソッけのあるまま丁寧に付けて宙釣り用(左)

 押し練り5回しっかり練って底釣り用(右)

       ○宙釣り用             ○底釣り用

  1回目   1:58               9:45

  2回目      2:54               7:10

  3回目      4:19               9:30

ー存鈎

<コメント>

 宙釣り用は塊でボロボロと崩れる感じがありやや不安定か。

 底釣り用はジョジョに崩れつつもねばる感じで、最後割れ落ちたりせず安定して溶けていった印象。

 今使っている底釣り用のダンゴエサは「A」:「底釣り」1:1をあらかじめ混ぜて水を加えており、この結果ともイメージとしては似ている気がする。

 

∈能蕕暴鼎け造鮨紊罵呂い萄ぜる(底釣りを水0.8で溶いて10分吸水後)

⊇鼎け袖杰最初「底釣り」に水全量加えドロドロに

∈ぜた 薄緑 餌付け

       ○宙釣り用             ○底釣り用

  1回目   1:11              5:54

  2回目      3:14              3:38  

  3回目      1:05              7:10

⊆存鈎

<コメント>

 「最初に重い餌を水で溶く」というブレンドの順番にどんな理由があるのだろうかということで実験。

 まず出来あがりの見た目、色が違う。深緑の「底釣り」を薄緑っぽい「A」が覆っている感じで薄緑っぽい。基餌の粒子自体は細かく均一な感じ。

 「底釣り」は一般的な底釣りの餌がそうだと思うのだけど、焼いた麩を砕いた粉末を主体とした「麩餌」より魚粉主体とした養魚用餌料いわゆるペレットとかの比率が高いのだと思う。麩餌のグルテン繊維でモチモチとまとまる感じと違って、素材の粉末が粘土のようにネバッと粘っている印象。

 実験結果としては、比較的ばらけやすく「開き」が良いという結果。

 最初に基餌状態にした「底釣り」の粒子を「A」がグルテン繊維とかでつなぎ止めていて、「つなぎ」になっている「A」がそれなりにバラける性能があるので、結果バラけ易くなっているということだろうか。

 比重調整で開きをなるべく損なわずに重くするなら、魚粉系を最初吸水させてという、この順番が良さそう。「重い餌を最初に水で溶くように」というブレンドの順番は、宙釣りのダンゴ餌の開きを重視する場合の「順番」のように思うがどうだろうか。

 

最後に重い餌を混ぜる(「A」を水0.5と先に混ぜてから「底釣り」+水0.3)

A後入れ

       ○宙釣り用             ○底釣り用

  1回目   7:23                           16:14割れた

  2回目      6:02割れた            30:28

  3回目     4:31                22:23割れた

3かない

<コメント>

 「最後に混ぜた餌の性格が良くでる」の検証。

 はい、今回のびっくり結果はこれ。

 まあ、餌持ちが良くなる場合でも、「底釣り」「A」を単品で練った場合を越えないぐらいだろうと思ってたけど、まさかの30分越えも飛び出した。△終わった時点で、今度は「A」を「底釣り」が覆って「底釣り」がつなぎになる感じだろうから、底釣り単品並の持ちになるのかなと思っていたのにこの結果。

25分時点

 まず「A」単品の基餌状態がグルテンぽいまとまり方で粒子が均一ではなく、そこに「底釣り」の粉をさらさらとかけてかき混ぜてもダマになって均一に混ざっていない感じ。

 でも、餌付けしてみるとボソボソで付けにくいかと思った予想に反して意外とまとまって餌付けしやすい。

 水中に入れると宙釣り用も底釣り用もどちらも開きが悪い。粒子がボロボロと崩れながらも芯を残しつつ、というこれまでの多くの結果とちょっと違って、溶け落ちる粒子の数が少ない。結果として餌が持つ持つという感じだけど、「底釣り」単品が長時間持った時のように溶けない粘土状で固まっているのではなく、適度に膨らみつつバラケるペースが遅くて持っている感じ。

 あまり溶けないので集魚効果は薄いけど、野池の一発大物ねらいとかで、餌を打って延々回遊待ちとかするときに10分以上持つ餌というのは使えるのかもしれない。まあ当面は出番なさそうだけど知っているといつか使えるかも。

 こんなに長時間持つようになった理由がさっぱりわからない。「A」のグルテンと「底釣り」の粘りがあわさると、とかなんかだろうか?

 

<昼飯休憩>

 午前中ぐらいに終わる予定が、で思わぬ時間を食ってしまったので一旦休憩。

 卵かけご飯でサッとすます。

卵かけご飯

 左手を熊手のようにして混ぜたりはしなかったが、箸で混ぜながら「卵と醤油を混ぜてご飯にかけるより、ご飯と卵を混ぜてから醤油を後で入れた方が醤油が舌の表面によく接触するから塩分控えめになるんじゃないか?紫蘇わかめフリカケをブレンドするタイミングは最後か?」とか頭がそっち方面になっているのでくだらないことを考えてしまう。

 

 

の省を「基餌」から混ぜる(「A」水0.5、「底釣り」水0.3)

ご隸唾奮 ずぜて餌付け

       ○宙釣り用             ○底釣り用

  1回目   4:42               19:50

  2回目      4:18                9:38割れた

  3回目      6:07                6:55

つ盛澆垢詢鎧劼目立つ

<コメント>

 まあ、に近いような結果になるんだろうなという予想のとおりの持つ時間の結果となったが、ちょっと気づいた点もあるので書いておきたい。

 とりあえず基餌どうしで混ぜると、よりもさらにダマが残る感じ。2種類の餌が斑になっている感じ。

 気になったのは、ときどきボロッという感じで、ある程度の塊がバラけて沈下しているのが目立つこと。特にに宙釣り用。どちらもバラケ続けつつ持っていてアタリを待つ餌の状態としては悪くはない。

 うわずり対策で「餌の開きを押さえ」「餌を重くして棚に届ける」「下にバラけさせて魚の注意を下に向ける」という方向でいくなら、このブレンド、後から基餌状態の「底釣り」を追加する方法は混ぜる量を調整する必要あるだろうが使える気がする。現実的にはちょっとずつ混ぜていくのかな。

 

<総括>

 ということで、たった2種類の餌で、混ぜる比率も一定にした状態でも、混ぜ方の順序なんて微妙なものの違いで4とおりの違う餌ができてしまう。それに手水を打って開かせてみたり、逆にグルテン振ってまとめてみたり、フワッとつけるか練り込むかといった餌付けの方法でも調整ができる。

 バラケやすい「両ダンゴB」も併せれば、3種類のバラケ餌でやることは山ほどあるというか切るための手札は充分あるのではないだろうか。

 

 今回の「A」「底釣り」のブレンドにおいても、ベースを最初から粉で混ぜた状態で考えておけば、開かせたければ△里茲Δ棒茲法崢貭爐蝓廚鮑ぜるブレンドで、開きを押さえて餌持ちをよくしようと思えば、いを選び特にうわずり対策ならい隆隸造匹Δ靴鮑ぜるブレンドか。

 ただ、い蓮孱繊彙栄覆濃箸辰討い襪箸に追加で施せるブレンドだが、△榔造虜遒蠶召靴必要となる。

 開きを押さえてしまわずに、うわずり対策で魚の興味を下に向けるために、粒状のペレットを使っている餌に追加するという対応策があるらしいんだけど、これだと追加した餌が混ざるわけではないので、ほとんど使っている餌の性格を変えずに追加したペレットが混ぜた餌もちょっと道連れに沈んでいって魚の興味を下に向けられるということらしい。餌の作り直しは必要ない。いろいろ先人は試行錯誤してきたんだろうなと感心する。

 

 でもまあ、今のバラケ餌3種類体制でもかなり行けそうな気がしているし、これまでの実験でもいろんな使い方のヒントをつかんだ。どうしてもダメなときにはまた種類増やすかもしれないが、当面はこれでいいという確信が得られたし自信を持って餌を使っていきたいと思う。

 経験も少ない中で、餌屋の回し者といっちゃ失礼かもしれんが、沢山餌を使うように薦めてくるテスターやらの上手い人の言ってることも鵜呑みにするわけにいかず、自分の中で芯になる根拠のようなものが欲しかった。実験は手間がかかって正直めんどくさかったけど、餌が溶けていくのをジッと観察しながら、いろいろと考えを巡らすことによって、それがいい塩梅に得られた気がする。

 回を追う毎に餌付けが安定してきているためか、同じ条件、例えば「A」:「底釣り」1:1とかでも前回と今回では今回の方が持つ時間が長くなっている。それだけ「餌を付ける」という基本中の基本が難しくもあり結果を左右する大事な要素だということも肝に銘じておきたい。

 

 バラケ餌のことを真面目に考えている人には、かなり役に立つ基礎的な情報となったという自負があるのだけど、情報必要としている人に届くだろうか?まあ、ネットで公開しておけば見る人は見るだろう。

 みなさまのお役に立てれば幸い。

 

<餌>○力玉ハード

 力玉より堅くてハリ持ちが良く、比重も大きいと聞いていたが、ハリ持ちは確かにいいのだが、比重はお風呂実験でみるかぎりあまり力玉と違わないように思う。とくに水分とばしてハリ持ち良くなってる「さなぎ玉」とは違いがあまりないように思う。

力玉ハード 粒

 まあ、ハリ持ちいいのは使いやすいので使ってみよう。

(2017.6.12)

 

<小ネタ>

6.クランプ式万力・竿掛け

クランプ式万力

 今使っている竿掛け・万力セットは「おり釣り具」というところが出しているセットもので7000円ぐらいのもの。

 今の竿掛け・万力に全く不満はないのだが、竿掛けて置いておくぐらい、ホムセンでクランプとか買ってきて細工すれば金なんてたいしてかからんだろうと思っってしまった。

 かつ、竿掛けを適当な小継ぎ竿を利用しておけば、仕舞寸法も短くかつ軽く、荷物の軽量小型化に役立ちそう。

 そういうやり方を示しておくのも「ゆるふわヘラ道」においては意味があるかなと、2セットあって困るものでもなしいっちょ作ってみることにした。

 渋谷のハンズの金物コーナーでクランプ手にして実際に組み合わせてみたり「ここをこう締めて、こっちは木を持ってきて」とかいじり回していたら、結局竿掛け用の万力に求められる機能は、足下の木の棒に竿掛け全体を固定することと、木の棒と90度交差する形で竿掛けを角度を自由に調節できる形で固定すること、の2つだと理解した。その2つの固定をやってのけるにはクランプが2つあればできるということで、写真のような感じになった。これで竿掛けの万力として使えることは実際に竿掛け用の万力を触ったことある人なら理解してもらえるだろう。もちろん竿掛けの角度も自由に調整できる。

材料 イメージ

 木に固定するクランプに幅のあるものを、竿掛けを固定する方のクランプを薄っぺらいものにするのがキモといえばキモか。

 費用は1000円弱ぐらい。竿掛けは適当に余っているノベ竿をつかった。先にキャップのようにはめるY字と竿尻を乗せるY字は中古釣り具屋で数十円で売っていたが別に公園で拾ってきても良い。クランプに挟む木の角棒を竿尻に上手く突っ込んで固定できるように、突っ込む方を円柱状に削って「コミ調整」。たいして手間もかからない。

釣り座にて

 実釣でも特に問題はなかった。旅打ちとか荷物を減らしたいとき用や予備用として使いたい。  

 

7.あぐら椅子

 座るマットについて、5000円ぐらいで背もたれ付きのを買ったので腰が楽で良いといえば良いのだが、難をいうとデカいのである。背中に積む荷物がパンパンになっている。マットの厚さと長時間の座り心地は関係深そうなので安易に安い薄っぺらいものに買い換えるわけにもいかなそうだが、もっと安くて腰の痛くならない空気で膨らませるタイプか折りたたみ式のものがないかと探していたら、プロックスから出ている「あぐら椅子」というのが、座面は低くて広くてヘラ釣りにも良さそうだけど、仕舞った時の体積は今使ってるマットの半分ぐらいで、かつ値段が1500円程度と安いのでものは試しと買ってみた。

大きさ比較

 椅子の上でもあぐらがかけるし、椅子の前で足を組んであぐらをかいても良いし、体育座りでも足を投げ出しても良いという感じで意外に自由度が高く、背もたれもゆったりとしていてなかなか座り心地は良い。

あぐら椅子

 1日使ってみたけど、尻が深く沈む感じなので腰の曲がりがやや固定的でその点では背もたれ付きマットにやや劣るものの、長時間のあぐらの後の膝と股関節の痛みはこちらの方が軽くて甲乙つけがたい。収納性はこちらの方がずいぶんといいので、背もたれ付きマットは釣り部屋の作業用座椅子として、当面こちらを使って耐久性とかみていきたい。

 

8.ハリス回収瓶

ハリス回収瓶

 ヘラ釣りしていると戦略的にハリス交換したりヨレたハリスを交換したりという機会が多く、ハリス掛けのウレタンフォームにハリ付きなら刺しておくのだが、ハリス切れでハリスだけゴミになった場合とか道具入れにグシャグシャッと突っ込んでいたりすると、帰ってから道具出すたびにピロピロと出てきたりしてじゃまくさい。

 F師匠は釣り場でガムテープを用意しておいて張り付けて飛び散らないようにまとめているとのこと。

 そういえば、フライマンはハリスゴミを回収するためにフィルムケースにマジックテープの引っかける方をぐるっと貼り付けたものを作ってフィッシングベストにぶら下げてるなと思いだし作ってみることにした。

 なぜフライもやったことある私が今まで作ったことなかったかというと、私のフライフッイシングはハリスをほとんど交換しないインチキフライフィッシングなので必要性を感じなかったからである。フライを交換する度に短くなっていくハリスを気にせず使い続けさすがに使用に耐えない長さになってからハリス交換。ハリスの太さを調整?イワナ釣るときはフロロ1号しか使わんかったけど何か?

 というわけでフライマン式のハリス回収瓶を作るのだが、今日日フィルムケースというのがその辺に転がっていない。あれはフックのケースと並んで小物入れたりするのに重宝するケースだったのだが、無いものは仕方ない。

 なんか良いものがないかと部屋の中眺めていると花粉症の目薬の瓶が目に入った。今年の花粉シーズンは乗り切ったしこいつの中蓋をはずして使うこととしよう。ハリはふたを取って中に回収。ハリスは外に巻き付ける。

材料

 作り方は簡単。瓶に細いマジックテープの引っかける方を表にして巻き付けて接着剤で貼り付ける。リングとスナップを付けて道具入れにでもぶら下げておく。

中蓋 完成

 使ってみると問題なさそうなのだが、帰ってきてグルグル巻いたハリスをはがすのがめんどくさかった。

 渓流を歩き回るフライマンが使うには携行性を考えると最適解に近いのかもしれないが、釣り座で移動しないヘラ師の場合にはF師匠方式で粘着テープを手の届く道具入れとかに端っこだけ裏返し接着面を上にして張っておくなりして、ハリスゴミがでる度に貼り付けていって、釣りが終わったらグシャっとまるめてゴミ箱に捨てるというのが簡潔でいいように思う。

 まあ作っちまったから使うけど。

(改良版の方法を「10.」で書いてます)

 

9.浮子止めゴム再利用法(改) 

もやい結び

 浮子止めゴムの再利用法を以前書いた。その時は2回巻きの電車結びで新旧の道糸を接続して結び目を舐めてからズラすというものだったが、ハリスを太くして道糸もあわせて0.8号から1号に変えたら太くした分結び目が大きくなったのか上手くいかなくなった。

 何か方法は無いかと考えていたら、結び目が一番小さな結び方はたしか「もやい結び」だったよなと思いだして、古い道糸でもやい結びをして輪っかを作って、その輪っかに新しい道糸を通して結ばずに折り返しておいて引っ張ってみた。今時のナイロンラインは良く滑るのでもやい結びが滑って締まっていき失敗かと思ったら、締まっても切れはせずに上手く浮子止めゴムを通り抜けてくれた。このやり方の方が良さそう。もやい結びはエラい!

(2017.6.7)

10.ハリス回収瓶の改良

 ハリス回収瓶について、釣りから帰ってきてハリス引っぺがすのが面倒くせえ、と書いたらフライマンのケン一から改良方法についてメールが来た。

 要するに、裏表にスリットを入れて、回収したハリスを引っぺがすときはまず片方のスリットにハサミを入れて切断。そうしておいて裏側のスリットにハサミの背かなんかを突っ込んでグジグジと引き剥がすというもの。

 なるほどという感じである。フライマンは毛針を自作するのが基本で、他にもフライラインとバッキング、リーダーの接続方法とか細かい工夫の好きな人種である。ハリス回収瓶一つとっても細かな改良を加えて楽しんでいる様がうかがえてなかなかに感心する。

 作り方だが、既に8.で作ったものにハサミを入れてスリット入れるだけだと思ったら、目薬の瓶の素材とウレタン系接着剤の相性が悪いのかペロッとマジックテープが剥がれてしまった。こういうときはプラスチック系全般に強いコニシの「SU」かなということで接着やり直し。

ハサミ入れ コニシ

 無事くっついて完成。

スリット入り 

 写真だと表?しか写ってないけど裏にも同様のスリットが入っている。

 まあ、ケン一も「一日まず動かんヘラならガムテの方が簡単そうで手返しも間違いなく良さそう」と書いてたけど、せっかく楽しく作ったしこれからも使っていく予定。

 

11.仕掛けを穂先に取り付けるためのチチワの改良

 コイがかかったときに仕掛けが高切れして、浮子をなくしたのも痛いけど、いらんゴミを出してしまって申し訳ない気持ち。スレバリなので外れたと思うけどコイもごめん。

切れたチチワ

 ヘラ釣りの仕掛けは、ハリス0.4号なら道糸0.8号という感じで基本道糸が2倍の強さになっていて、ハリスのサルカンへの接続は8の字結び、穂先のリリアンへの接続も8の字結び(細かく言えば持ち手も作ってるけど)と同じなので、偶然にも2本のハリスの長さのズレの分ズレて2本ハリがかかってハリス2本対道糸1本の引っ張り合いになっても、短いハリスの方がショックを吸収できずに先に切れるようになっている。

 なっているんだけど、物事そんなに理屈通りにはいかなくて、チチワ結んだときの摩擦で強度劣化していたり、浮子ゴムの摩擦でそのあたりが弱っていたりして、道糸が切れることはたまにあるようで「コイに浮子持ってかれた」というのは雑誌とかでも割と目にする。今回も切れたのは上の写真のようにチチワの所。

 というわけで、なんか改善策を考えねばとなった。単純な方法としてはハリス0.4に道糸1号とか道糸の号数を上げてしまえば簡単。私自身はこれで良いと思う。切れたらその太さの道糸を扱う技量が無いということの証明であり、そういう下手くそは太い糸使っとけ、だと思う。

 だと思うんだけど、釣り人の「細い糸信仰」って絶大なものがあって「糸を太くしましょう」と書いたって誰も参考にしてくれない。それでは書いて公開する意味がない。自分の道糸だけ黙ってひっそり太くしとけって話になる。正直0.8号から1号にしたことによる水の抵抗の差が仕掛けの沈降速度に影響してどうたらこうたらとかクソどうでも良いと思っている。餌の動きに直接影響するハリスの太さはまだ分かる。でも道糸はオモリ付けて2mかそこら沈めるだけの釣りで太さでどんなけ違うかよと、150mの海の底に300グラムのジグ沈めていた人間は思う。150mだとPE4号と6号は明らかに違う。

 なので太さを変えずに道糸の接続部分の強さを改善する方法を考えた。まあ、ルアーマンならそうするよねという感じで、チチワを作るのを簡単で実用性充分な強度が得られるけど100%ノットではない8の字結びを、今時の高性能ナイロンラインで作ると100%ノットのスパイダーヒッチに変えた。ここでナマジ大好きなビミニツイストにしなかったのは、チチワを小さく作りやすいというのと、チチワをユルくあらかじめ撚っておくことで穂先の絡みも防止できるのでは、と思って輪っかにする前に撚るのにビミニは向かないのでスパイダーヒッチを選んだ。スパイダーヒッチのやり方が分からなかったら丸橋栄三先生の本でも読んで勉強してね。

 スパイダーヒッチで小さめのチチワを作るには普通にダブルライン作るときのように指に巻いていくのではなくて、指先で順番につまんでいって、後でつまんだ輪っかから解放しながらメロッと舐めてユックリ締めていくと上手くいく。この辺写真では分かりにくいかもだけど、分かる人には分かるだろう。

スパイダーヒッチ小

 撚りはあまりきつすぎると穂先に取り付けるときにチチワに指が突っ込めなくなくて取り付けられなくなるので、上の写真ぐらいのユルい感じがちょうど良いと思う。穂先への絡み防止のためだけなら8の字結びをするときにも撚ると同じようにできる。

「スパイダーひねり」できあがり

 これで、チチワが根元で切れる可能性を小さくしつつ、適度にハリのある2本撚りの穂先への接続部分になって、穂先への絡みも軽減できるのではないだろうか、と思っている。「蜘蛛撚り式チチワ」と名付けたい。中二な命名もキマって良い感じだ。

 でも、よく考えると最近は竿先には「からまん穂先」とかついてて、撚り糸つけなくても絡まないのか?ちなみに私がヘラ釣りに使っている竿は3本ともそんなご大層なものはついていない。

(2017.6.18)

 


<顛末記>○6月13日

 潮が良く動くうちに、もいっちょテナガの予定だったけど朝起きると結構雨振ってて明日にしようかと思うが、9時頃には一旦降り止んだ。梅雨入りしてるし明日の天気もどうだかわからない中、YAHOO天気予報も「海快晴」も午後からはあまり降らない予報だったので、降ったり止んだりは覚悟して暑くないなら雨の方が良いかと出かける。出がけに長袖と半袖Tシャツの2枚では寒いぐらいだったので、お日様出れば荷物になるかもだけどもう1枚長袖Tシャツ重ね着して自転車でGO。

 10時半頃、釣り場につく頃にまた雨が降り出してカッパを着てスタート。

(テナガ釣り場面省略)

 正午頃潮止まりっぽくなってアタリが途切れて雨足もまた強くなってきたので、一旦橋の下に入って雨宿りと片づけ。14匹でテナガ終了。

 

 今日はここからヘラ釣りにいく。遊漁船で2種類以上の釣りものを続けて狙うのを「リレー」と呼んだりするけど、テナガからヘラブナへのリレーの釣りである。

 船なら2種類の道具持ち込んでも運ぶのは船だから問題ないけど、自転車の釣りでしかも道具の多いヘラ釣りって、大荷物しょって出かけたのか?と思うかもしれないけど、そうじゃないところが今回の課題というか試行。

 釣り具はすべて、家を出る時点ではカッパもウエストバックも膨張式の浮き輪も写真左のリュックに収まる。

道具一式

 まあヘラ釣りって言ったって、分類すればフナ釣りの一種で、フナ釣りなら小継竿1本にグルテン餌のみで釣ってたぐらいだし、その延長線上で釣るのもありではないだろうか。とはいえ餌打って寄せて釣り方を調整しながら釣っていくヘラ釣りの面白さは楽しみたい。

 ということで、まず餌だけど両グルテンのみという男らしい選択もありっちゃありだが、せっかくなのでバラケ餌も用意した。というか実は逆で実験で使ったバラケ餌のあまりをゴミの日まで冷凍保存しておこうとしたときに「ゴミで捨てるのももったいないな、これ凍らしておけば次の釣りでも使えるんとちゃうか?」と思った瞬間に、家で作ったバラケ餌を持っていけば餌桶がいらないことに気がついて、それなら荷物がかなり減らせるということから妄想が始まって今回の試行に発展した。もちろん使いきればそこでバラケ餌を使った釣りは終了だし「ブレンド」もいじれないけど、底釣り中心なら2、3時間の短時間はやれそうな量があるし、手水やグルテン振りかけで餌の調整もできる。グルテンとウドン代表の「さなぎ玉」もかさばらないので用意して、餌の手札はそれなりにそろえられた気がする。

 「ハリス掛け」とか、かさばるので持ってかない、長めのハリスをダンゴ用とセット用2組ずつという最低限の数に絞ってハッポーの仕掛け巻きに巻いて用意。太さはあまり大型のいる釣り場ではないようなので0.4号のみ。基本短くしていくハリス調整方針。小物であと持っていくのはハサミと棚とり用のゴムおもり、浮子の調整用のスズハンダ。

 浮子はパイプとムクの2本、「ゆるふわPT70」と「PCT60」、浮子にあわせて仕掛けも2つ用意。

 竿は初登板の「白滝V240」。いつも使ってる竿やんケと思うかもだが、ハリスを0.5号にあげたら割と竿の限界近いような力任せの取り込みもできるようになったんだけど、実際の限界がどの辺なのか、折れたらもう買い直せない「検廚任六廚だ擇辰道遒擦覆い里埜醜團皀妊襪痢孱屐廚鯒磴辰拭テナガ用の2本と一緒にパイプに入れた浮子と仕掛け巻きと併せて、リュックに収まるプラパイプに収納。

 タモは落としダモ方式だとかさばらない。竿掛けは8尺の短竿なので無しでいけるだろう。グルテン皿は持っていくが計量カップは持っていかない。なぜなら「グルテン1」の小分けの袋には水量を測る線が引いてあるから、という素人向けの親切さ。

 一番迷ったのが椅子。晴れてれば地べたに直であぐらが一番荷物が増えないけど、雨振ってるし、とりあえず混んでる新幹線の通路で座るのに使っている折りたたみの小型パイプ椅子を用意。背もたれないのがつらいところだけど、2、3時間ならどうにかなるか?座り心地を追求すると大きくなるし、どうしたものかとりあえず様子みてみる。

 という感じで荷物は少ないけど、バランス底釣り、段底、ダンゴ宙釣り、セット宙釣りができて、餌もちょっとはいじれるし、浮子も2種類ある、手札はそれなりにあって勝負はできそうに思う。「縛り」がある中で楽しむのもまた一興かと。

 釣り場はテナガ釣ってた対岸の野球とかサッカーとかのグラウンドの隅の方にある川から水を引き込んだ人工の池で、ヘラブナの放流はされているけど特に料金とか必要ない自由に釣って良い池。テナガとシーバスのポイント探していて、ヘラ釣ってる人が結構いるのを憶えていた。これまで釣りに行かなかったのは、川の土手を含め上り下りが多いので自転車で大荷物かついで行くのがためらわれたのと、ネットで情報収集してみたらそれほど釣れていないし魚も小さそうなのであえて行こうと思わなかった。のだけど、テナガのついでで行けるならやってみようかとなった。

雨に煙る釣り場

 雨足の弱まるのを待って移動、12時半頃到着。平日の雨の中ということで人影少なく結構細長い池に3人ほど。うち一人はパラソルもカッパもなしという漢らしい装備で恐れいった。寒いけど私もがんばろう。

 ちょっと釣ってる様子を眺めていると、皆浅棚狙いなのか1mぐらいの浮子下。活性高いのか?

 ぐるっと池を回って川から水を引いている水門のある区画、グラウンドからの排水も入っていて濁り始めている。その区画はイナッコとコイがいるのが見えたのでパスして、ヘラの脱走を防ぐためか柵で仕切られた柵付近の池側で始める。濁りはじめは濁ったところを攻めるのは定石かなと。底取って意外に浅いのにびっくり。干潮時で川とつながっているので水面低くなっているのだろうけど1mぐらいしかない。みんな底釣ってたんだ。

 とりあえず両ダンゴの底釣り。ハリス最初は長めの60、50にしてあったのをいきなり引きちぎって35、27ぐらいに詰めた。浮子はパイプのほう。

 ジップロックに手を突っ込んでダンゴを丸めて餌付けするが、雨が降ってるのでつねに手水状態。まあいいか。とりあえず実験で使った「両ダンゴA」「底釣り」2:1の練った分と基餌状態のをぐらいは分けてあるので、最初は基餌状態のをラフに付けて、7目盛り出しのトップが2目盛り出しぐらいまでなじみ込む幅になるよう打っていく。大きめのなじみ幅で戻しが分かりやすいにして餌をバラ撒いていく。

 ここのジャミはイナッコのようで、浮子がコンコンコンコン動くと思ったら餌じゃなくて浮子を直接つついていた。

 どのくらい餌打ったら魚よるんだろうかと、寒さは増すばかりの中、30分もたたないうちに浮子がモゾモゾとし始めて、これはジャミじゃないなとおもっていたら、スコンとアタり始めた。でもカラツンになるのでしばらく餌を小さく堅めにつけたり逆に手水でゆるくしてみたり、早めのアタリを見送ったりしたけど、やっぱりカラツンでジャミじゃないだろうという大きくスコンと入るアタリ。

 待てよ、底釣りのアタリはなじんで戻して「ツン」で「スコン」じゃないだろう。ということで大きめにしていたなじみ幅を小さくする方向で浮子を1センチちょい2目盛り分ぐらい上げた。ハリスが張っているのでアタリも大きいけど違和感感じて吐いていると想定。

 これで、あたりがツンとかモゾッとかいう感じになって3回ぐらいからぶった後にヒット。

釣った! シンプルな釣り座

 小型と聞いてたけどそこそこあるジャンな尺手前ぐらいのヘラ。ちゃんと釣れたのでうれしい。

 これで連発やろというのは甘いのが世の常で、一匹釣ったらみんなどっか行ったのか警戒したのかサワリもなくなった。

 また最初から寄せ直しかよ?と思いつつも餌を打っていくと10分くらいでまた浮子がそれ臭い動きをし始めた。

 しかし、警戒しているのかなんなのかアタリになかなかつながらない感じで、たまにアタっても空振り。

 こういうときはとりあえず手を変えるか、ということで一番簡単にちょっと底を切って両ダンゴの宙釣り。

 しかし、これはいまいちな反応でサワリもあまり出ない。

 また、戻して底釣りにしてみると、変えると来るの法則か床休めになったのか、良いアタリが出始めて、しばらくしてヒット。が、バレた。チクショウ。

 バラしても警戒するのかしばらく反応なく、また10分ぐらいしてサワリが出始めるも、餌とかズラシ幅を調整しても良いアタリにならず苦戦。

 このあたりから明らかに寒さで疲れて気力もなくなってきて、ハリス交換とか釣り方を変えるとかが必要な気がするけど面倒になってくる。なんか餌つけにくいなと思ったら右手で餌付けしてたりして集中力を欠いていて、明らかに止め時なんだけど、サワリはあるのでどうにかしてもう1匹釣りたいと粘ってしまう。「なんちゃって段底」でハリスそのままで下バリにウドンつけてみたりはしたけど、まじめに両ダンゴで釣ってて釣れないのに、なんちゃってで釣れるほど甘くない。

 ちょっと気分を変えるためにトイレ休憩してストレッチしてその辺軽く走り回ってみる。人が見てたらアホに見えたかもしれない。

 これが床休めになったのか、残りの餌が練ってないのしかなくなったので、最後ボソッとつけて餌撒いて魚寄せる方向で行こうという方針がよかったのか、小さく入る良いアタリが出始めた。ココで釣って帰るよ!と集中。何発か空ぶった後にヒット。した瞬間にそれとわかるでかいコイ。ものすごいダッシュで竿を折れないように魚向けるのが精一杯で次の瞬間切れた。しかも高切れでチチワで切れてる。釣り場にゴミして申し訳ない。「これで帰れ、ということやな」と納得して帰る。3時すぎてて2時間半ぐらい釣っていたか。

 コイに引導渡してもらって良かったぐらいに疲れてて、疲れは飯食って風呂入って暖まったらそれなりに回復したけど、腰がかなり痛い。椅子はやっぱり背もたれ必要かもしれない。今回使ったような安い作りので背もたれあるのを探すか。

 スカ食わずに1匹釣ったのは素直に良かったと思うけど、疲れた時間帯に次の手がなかなか出なかったのが反省点か。ちゃんとした段底もウドンセットも割と好きになってきつつあるバラグルもやってない。出せるもん全部出しとくべきだった。病気療養中の身で寒いなか粘ってしまったのは反省しない。あそこで帰れるかヨというところ。

 まあ、今回は予想外の寒さにやられたというのが要素としては大きいかも。天気には勝てん。2、3時間でも釣りになるぐらいには魚がいるのがわかったので、また次につなげていこう。楽しく「箱」でたくさん釣っとけば技術的には上手くなる気もするのだけど、それは1日5〜10匹楽しく釣る釣りにはあまりつながっていかない気がして、まあスカ食ったら問答無用で「箱」修行だけど1匹でも釣れてる間は管理池とこの人工池で、サワリとかの反応の中から情報を拾って、少ないチャンスをキッチリものにする「技術」なのかなんなのか今はまだ分からないものを手に入れたい。切実に手に入れたいと思う。

 

<ブログ>2017年6月18日日曜日

鉛よさらば


 鉛という金属は何かと便利である。ある程度柔らかく融点が低いので、電化製品の基盤とか溶接に使うハンダに使われたり、昔は割れにくい柔らかさから水道管にも使われていた。
 釣りの世界ではその「重金属」とも分類される比重の大きさ、つまり「重い」という性質から仕掛けを沈めるオモリとして好適で、オモリという意味で「ナマリ」と使うぐらいに利用されてきた。融点が低く加工が楽で様々な形に成型可能、柔らかく板オモリのような使い方もできる。
 そのうえ、鉛は貴金属ではなく割とありふれた金属で値段も安いので、釣りに限らず様々な分野で利用されているところ。

 ところが、この鉛には毒性がある。水道管に使われていたぐらいで、表面がすぐ黒ずんで酸化皮膜に覆われて水に対しては安定していて普通健康被害が出るほど溶け出したりしない。
 ただ、鉛には毒性とともに蓄積性もあるようで、普段の食事から摂取される量の鉛ぐらいなら尿とかで排出されるようだけど、削れた砕片などが口から取り込まれるとか、排出が追いつかない量になると体内に蓄積され中毒を起こし様々な健康障害を起こすようだ。
 ということで現在では、水道管も塩ビ管に置換されていっている。

 釣りの世界で、鉛のオモリを使うことが問題視されるようになってきたのはここ、10年来ぐらいであろうか。
 その論拠は主に、散弾銃の弾の鉛と併せて、池とかにばらまかれた鉛玉を、水鳥が餌をすりつぶすために砂嚢に貯める砂利などと一緒に飲み込んでしまい鉛中毒を起こして衰弱し死んでしまう、ということを防ごうという趣旨からのものだと理解していた。

 中には、海の中に鉛のオモリを残してくると、その周りに貝も海藻もいっさい生物が付かなくなる。海で鉛のオモリを使ってはいけない、と主張する意見もあり。鉛ごときで付着生物が防止できるのなら船低塗料に毒性の強い有機スズとか使う必要なんてなかったわけで、なにを言ってるんだ?という気がする眉唾な話だと思う。鉛はダイオキシンやらPCBとは違ってもともと天然に存在し、まあぶっちゃけ海水中にもそれなりに溶けている。

 ということで、鳥の口に入りそうなサイズのオモリを鉛から、スズだのタングステンだの鉄だののものに置き換えていけばいいやと思っていた。


 なので、ヘラ釣りを始めるにあたって、オモリは鉛の板オモリを使うことが常識となっていたが、スズ製のオモリで何とかならないかと考えて、最初は市販のスズ製ガンダマを使おうと考えていたのだけど、微調整がきかないので困ってしまい何かないかと調べていたら、「鉛フリー」のスズ主体のハンダが売っていることがわかり、これの直径1ミリのと0.6ミリのを買って、仕掛け用パイプに巻き付けることで微調整も可能な「鉛非使用」のヘラ用のオモリとすることができた。上の写真のような感じである。
 調整幅も自由自在でちぎったり追加したりも爪でできるぐらいで簡単。仕掛けが絡んだり回転したりもなく不具合なく使えている。
 機能性やらをいい始めたら、もっと高性能なオモリ周りの工夫もあるかもだが、環境影響をふまえた評価をすれば、現時点で最も進歩した最先端のヘラ釣り用オモリになっているという密かな自信がある。
 スズは鉛より比重が小さいので沈降速度が遅くなる可能性はあるが「ゆるふわヘラ道」ではそんな細かいことは気にしないし、気にする人はヘラ用のタングステンシンカーは市販されているので、それと組み合わせて使ってみてはどうだろうか。高比重のタングステンシンカーでストンと沈めつつ重さの微調整はスズハンダでってやれば完璧かと。

 ついでに、ハゼ用の中通しシンカーとかもスズハンダをパイプに巻いて作ってみたりと、スズハンダを使ったオモリのバリエーションを考えていて、ふと「なんで「鉛フリー」を謳うハンダなんか売ってるんだろう?」と疑問が浮かんだ、鉛主体のハンダを使っていると、鉛の削りくずとかができて、それを吸い込んだりして人間に健康被害が生じるからかな?とかボヤッと思っていたが、今時そのぐらいはネットでサクサクッと調べられるので調べてみた。

 欧州基準では、既にハンダは「鉛不使用」が原則になっているらしい。
 電化製品の基盤やらに含まれる鉛ハンダは最終的には埋め立て処分される。それで昔は問題がなかったのだが、近年欧州で問題になっている酸性雨が最終処分場の埋め立てられた鉛を溶かし、地下水や河川を鉛で汚染するという状況が生じており、生態系への影響やひいては人間への健康被害を防ぐため喫緊の課題として「鉛不使用」が進められていて、欧州へ家電製品とか輸出するためには、鉛不使用でないといけないらしい。
 というわけで、日本でも普通に「鉛フリー」表示のハンダが売っている。
 日本ではまだ酸性雨の被害は顕著になっていないので、問題としては表に出てきていないけど、地球規模で起こっている環境問題なので明日は我が身というつもりでいた方がいいように思う。

 オモリを始め、鉛を使った釣り具は可能な限り、スズやタングステン、鉄などを使ったものに置き換えていくべき時期にきたのかもしれない。狩猟の世界では既に北海道で鉛の散弾が禁止となっている。釣り人も続くべきだろう。

 アメリカの通販では鉄製シンカーとか豊富な種類がそろっていて、かの国のこういうところでは真面目な姿勢がうかがえる。
 日本でもバス用のシンカーなら高比重でストンと沈められる高性能なタングステンシンカーが種類豊富に出ている。
 非鉛素材のオモリのメーカーとしては「フジワラ」というところが、鉄製の海用の大型オモリから、スズ製のガンダマやワカサギシンカーとかも作っていて、是非ガンダマとかはここのスズガンダマを買ってあげて欲しい。テナガ釣りとかに私も愛用している。

 という感じで、ナマリ不使用の動きはすでに釣り具業界でも始まっているので、利用できるところから利用していってはどうだろうか?とすべての釣り人に押しつけてみたい。

 とりあえず私も各種オモリに加え自作のルアーのオモリはスズハンダ使うことにして、新作の「お手元ルアー改環境対応型」とかも作ってみている。

 魚釣りなんて、魚がいなければできない遊びだから、しょうもない目先の釣果のことばかりを考えていないで、たまには釣り場を含めた環境のことも考えるべきだろう。


 環境に配慮した釣り具で、私が推薦しまくっていた「生分解性ショックリーダー」は、全く流行らなかった。今はどこからも出ていない。
 多少太くて伸びるぐらいの性能の悪さぐらい、我慢して使えよ、そこをカバーして釣るのが、上手いつり人ってもんだろうがよ!と思うのだが、世の多くの釣り人はちょっとでも細くて強くとか、低伸度で感度良くとか、正直ショックリーダーにはあんまり必要ないことにこだわっていて、本当に大事な釣り場のためになる性能を評価しなかった。

 とても残念なことだ。 

 

<浮子>○浮子増産

ゆるふわ第2世代

 だいたい必要な浮子は既にそろっている。浅棚用の小さなのも深棚用の大きめのもパイプトップ、ムクトップそろっている。底釣り用も作ってあるし、いくつか実験的な浮子も作って、余裕ができたら試してみようと思っている。

 さはさりながら、釣っているといろいろと気づくこともあるし、新しい釣り場に行ったりして新しい釣り方が必要となる状況に出くわすと、またそれにあわせて浮子を作りたくなる。作りたくなったら作ればよい気軽さが「ゆるふわ」な浮子の良いところで、ここのところ細かい改良やらを加えた浮子をせっせと作っていた。

増産風景

 これまで作っていたベーシックなものとはちょっと性格の違うものも出てきて応用編的な性格が強く出始めてきているので、これまでの浮子を「ゆるふわ第1世代」として今回作った奴からしばらくを「ゆるふわ第2世代」という整理にしたい。まあどうでも良いことだろうけどそうしてみた。

 ニュージェネレーションの作成にあたって、命名方法も若干変更。

 これまでは「ゆるふわ」+「トップの素材のローマ字略称」+「ボディーの長さミリ単位」+「特徴」となっていて、たとえばパイプトップのついたボディー長90ミリの底釣り用の浮子なら「ゆるふわPT90底」となっていた。

 知られていないかもしれないが私はローマ字略称が嫌いだ。知ってるって?

 にもかかわらずローマ字略称を使っていたのは「ゆるふわ」のいいかげんな実態や語感と、なんかトーナメント仕様みたいなスペック表記との間に違和感が出ていいんじゃなかろうかと思ってつけてみたけど、やっぱりローマ字略語が気に入らないのと、パイプトップの「PT」とポリカーボネイトムクトップの「PCT」が似てて紛らわしいというのもある。ということで、第2世代からは「トップの素材」については「カタカナ頭文字」でいくことにする。先ほどの浮子なら「ゆるふわパ90底」になる。

 「キハ」「クモハ」とかの電車感が出てきたりもして、こっちの方がやっぱり好ましい。 

 

 ということで新作の紹介だが、まずは「ゆるふわグ60」。管理池でなかなか提灯ウドンセットがうまく決まらないという相談に、F師匠からいつも使っているポリカーボネイトの太さが0.8ミリなら0.7ミリの浮子も試してみるといいよとのアドバイスがあったので、0.7ミリのムクを探してみたけどJ屋にちょうどいいのはなく、0.8〜0.6ミリのグラスムクのテーパートップが一番条件近そうだったのでそれで長めのトップにして作ってみた。細くなった分ゆっくり長く餌が沈む間を稼げるはず。いつもの0.8を使っていまいちな時に、ハリスを長くすると同時に浮子もグラストップの細いのにチェンジ、という使い方を想定。

グ60

グ60銘 

 

 次に、底釣り用のパイプトップの浮子だけど、今使っているのは「かちどき底釣りオールマイティー9」という竹足でセミショートの細目のパイプトップのものが主力で、そのほかにもクルージャンの箱裏を参考にカーボン足で作った「ゆるふわPT100底」「ゆるふわPT90底」も使っていて、それらでも釣れているのだけど、底釣りで最初に選ぶ浮子が「かちどき」だからというせいもあるかもだけど、「なじんで戻してツン」な基本の底釣りでは「かちどき」使ってる時によく釣れていて使いやすい印象がある。正直足が竹だろうとカーボンだろうと関係ないだろうと思っていたけど「足まで浮力があって全体として軽い=同じ大きさで背負えるおもりが大きい」、「足に浮力があるので立ち上がるタイミングが遅い」というのに何か意味がありそうに思えてくる。思えてくると、カーボン足で立ち上がりの早い底釣り用の浮子は、今時の着底前の早いアタリも拾っていく底釣りにはいいのかもしれないけど、早いアタリを捨てて戻し始めた後のアタリを拾う「なじんで戻してツン」な底釣りにはやっぱり竹足なんじゃないだろうか?という気がしてきて、そういう「気がする」というのは自信を持って釣るには大事な部分だと思う。ので、竹足の底釣り浮子を増産してみた。

竹底

竹底銘

 竹の細い串がほしいと思って、小料理屋でギンナンが刺さっているような奴がないかとハンズに探しに行ったら「海老串」というのがあってちょうど良い太さ。でも100本は多すぎる気がする。まあ浮子いっぱい作ろう。

エビクシ

 見本とした「かちどき9」がボディー9センチだけどかなり細くてシュッとした形なので、上下面取りしただけの丸棒である「ゆるふわ」の形状だと80ミリ前後が同じオモリ負荷量になるかなと、90ミリ、80ミリ、70ミリを作ったつもりが、同時に作っていた両ダンゴ用のパイプトップのボディー70ミリのと途中で間違えてしまい。70ミリが75ミリになった。竹足だとバルサのところから足に接着剤を盛った部分の長さが長くなる。その部分もボディーの長さに数えている。トップの太さは「かちどき」と同じくらいの1.2ミリ。

 「ゆるふわパ90底竹」「ゆるふわパ80底竹」「ゆるふわパ75底竹」の3本。

 これまでの浮子について学んだことを反映して、トップの長さはセミショートにあたるらしい100ミリにほぼ統一。

 なぜなら、浮子のボディーは背負うオモリの大きさで変わる。つまり深さとかの要因で変わる。でもトップは餌の大きさが変わらなければ、なじみ幅も戻す幅も、もっと重要なことは「トップに現れるアタリの大きさ」も基本変わらない。なので、調子良く釣れている「かちどき9」のセミショートトップの長さがちょうどいいのであるという判断。

 「なんでセミショートなんだろうな?」と思っていたけど、底釣りではムクトップを使った釣りのように長いストロークを利用した大きななじみ幅を出したりはしない。なじみが短ければ戻りも呼応して短い。アタリもツンと小さくでる。必要な長さは限られていて、長いトップは風に揺らされたり、魚が引くときの抵抗を増やしたり邪魔でしかない。

 「浮子のボディー長はオモリ負荷で決まる。浮子のトップの長さは釣り方と想定される使う餌の大きさで決まる。」というのが原則だと今のところ考えている。

 餌がなじむ幅がトップの長さを決めるということかな。

 なので、干潮時水深1mぐらいの「自由池」での底釣りを想定すると、ボディーは朝棚メーターの釣りで使うぐらいの45ミリぐらいがちょうど良いだろうけど、トップは90ミリと同じセミショートトップの長さが必要なのだと考えている。ということで「ゆるふわパ45底竹」にも90、80、70と同様の長さのトップをつけている。

 でも、使う水深がもっと深くて、道糸もシモってトップの動きは大きく出るし、餌も大きめにつけないと持たないとかいう場合にはトップもその分長くするのかな、でも、沈む間に結局魚の口に入る大きさになって一緒のような気もする。ので130ミリは気持ち長いトップとしている。「ゆるふわ130底竹」は3m以上とかの深さを狙うときがきたら使う予定だが、いまのところ行く釣り場は深くて2m半ぐらいの水深なのでしばらく出番はないだろう。

 

 両ダンゴの宙釣りを想定した太めの1.4ミリのパイプトップ、カーボン足の浮子も70、60、50と作ってあったけど、コイをかけたときに高切れで「ゆるふわPT70」が殉職。

 その分補充しつつ、ちょっと違うタイプのをと2本追加。「PT70」の後継は「パ75底竹」のところで書いたようにボディーを間違えてしまったので「ゆるふわパ65」として再登場。

パ

パ銘

 両ダンゴって以外に重くて浮きのトップが沈没する。魚がガンガン削ってきて棚に付く頃に食いごろになっているのが理想らしいが、餌打ち始めとか魚が寄っていないときには大きく重い状態の餌をぶら下げたまま浮いていてほしいときがあった。

 ので、もともと太めの1.4ミリのパイプを使っていたけど、2ミリのパイプをドカンと長く付けたモデルを作ってみた。

 「ゆるふわパ80太」と「ゆるふわパ45太」で、ここでも、トップの長さは餌の大きさで決まる。という考え方から45ミリボディーの朝棚用の小浮きにも、重いダンゴをしっかりぶら下げるという目的から、長めのトップとしている。

 

 クルージャンの箱裏とか見ていても、浮きの全長が小さくなっていくと、トップ長もボディー長も足の長さも徐々に短くなっているが、それはたぶん深い方が大きなオモリと大きな餌を使うという前提だと思うんだけど、せいぜい2mちょいぐらいの深さの釣りだと、朝棚だろうと提灯だろうとそれほど基本の餌のサイズは変わらない。なので、トップの長さ、ついでにバランスをとる足の長さも、それほど変える必要がないのではないかというのが、今のところの私の考えである。

 ただ、この考え方は、浮子の立ち上がりはトップと足が短い方が早いという要素などは無視している。朝棚の小浮子に短いトップは、立ち上がりの早さが生きてくる使い方があるようにも思う。

 などなど、まだ、両ダンゴの釣りの経験が多くないので、またいろいろ経験すると、浮子に求めるものも違ってくるかもしれない。そのときはまた作って試して評価してというのを繰り返していくことになるだろう。

 浮子は作るとへらブナ釣りの楽しさが加速する気がする。

 ああっ!早く作った浮子で釣ってみたい。

(2017.6.19)


 

 

<顛末記>○6月20日

 あまり釣りたいとばかり思わないようにする。きちんと底をとって3か4目盛りぐらいのなじみ幅を安定して出すようにして、水底の同じ場所に餌を積む練習のつもりでやる。新しく作ったグラスムクの細いトップがついた浮子を使って、8尺提灯でしっかり餌を棚でなじませて、縦誘い3回ぐらいで抜けるぐらいとか棚に届く頃に抜けるようにとかの餌付けの練習のつもりでやる。そのあたりの練習をたまたま魚のいる管理池でやっているので、たまさかヘラブナも釣れることがあるかもしれない。練習のじゃまだが釣れてくるものは仕方ない。

 ぐらいの落ち着いた気持ちで釣り場に向かいたいのだが、いつものとおりいきり立って「今日は絶対釣ったるねン」と鼻息も荒く開場8時前に並ぶと意外に人が少ない。釣れてないので少ないのかと思ったら、なんのことはない開場時間間違えてた。8時半開場時には桟橋だいたい埋まるぐらいに人が並んだ。

 定位置になりつつある桟橋奥のポンプ小屋手前に入れた。

 そろそろ基本のキの字ぐらいはできてきた気がするし、浮子もいっぱい作ったし、道具も固まりつつあるし、経験だって3ヶ月近くなったし、平均組にはそろそろ安定して入れても罰は当たらないだろう。スカはもう勘弁してほしいところ。

 ということで、まずはここのところ重点的に取り組んできた「バランスの底釣り」から入る。10尺で餌は「A」:「底」1:1、「グルテン1」の2種類作って、バラグル中心に両ダンゴ、両グルテンも状況により試していくことにする。浮子は安定した仕事を続けてくれている「かちどき底釣りオールマイティー9」と新しく作った竹足の80あたりが、どのくらいお手本の「かちどき」に近づけたかも釣りながら試したい。ハリス35、42の0.5号。

 上バリとんとんからスタートすると、餌落ち7目盛り出しの5、6目盛りなじむ感じなのでややなじみ過ぎかなとズラしを大きくして3、4目盛りなじむぐらいに調整。とりあえず淡々と餌を打っていく。

 30分ぐらいして周りも全く釣れていない中、ジャミあたりも少ないなと、今日もまた渋い一日になりそうだと覚悟し始めたあたりに、浮きのトップがもぞもぞし始めた。ジャミかもなと思いつつ、モゾッと入るアタりにはアワせていると割とすぐにヒット。早々にスカ脱出してほっと一息。グルテンじゃなくて上バリのダンゴを食っている。

1匹目 

 これは両ダンゴの日かもと両ダンゴで打つのを多めにバラグルも混ぜていく。「ジャミあたりもない」とか嘆く声も聞こえる中、割とさわり臭い浮子の動きはあって、しばらくしてまたかけたけど、これは惜しくもアッパー。

 その後もたまに小さく鋭く入る「これはヘラやろ」というようなアタリがでるのだがしばらく掛からない時間が続く。餌を柔らかくしたり堅く小さくしたり変えていくと柔らかい方が反応はいいように感じた。

 まわりでも「デコ脱出!」とかの声が聞こえ、ちらほら釣れ始めたようだけど、なかなかかけられないので、こういうときはなんか変えてみる作戦で、とりあえず浮子を変えてもう少し軽めのオモリで食いこませようと、新作の竹足の浮子を試す。「かちどき」9センチの背負っているオモリで「ゆるふわパ80底竹」はボディーまで出て、「ゆるふわパ75底竹」ではゆっくり沈んだ。バルサ6ミリの寸胴ボディーは市販のシュッとした羽製の細い浮子より2サイズ近くオモリを背負う感じ。

ゆるふわパ45底竹

 ちなみにヘラ釣りでは「スカ」とか「坊主」とかより「オデコ」略して「デコ」という人が多い。

 オモリちぎって調整して釣りを再開すると、やっぱり何か変えると来るの法則はあるようで、程なくしてゲット。

独眼竜

 片目が無いなかなか迫力ある面構え。誰か目玉釣った人がいるのだろう。

 その後もしばらく反応あって、スレばらしが2回ほどあり明らかに周りの釣り人よりアタリとれてるのだが、なかなか追加できず、沈黙の時間帯が来た。とりあえずバラグルと両ダンゴの底釣りは今日も割と堅そうなので、何か変えると来るを期待して13尺に竿を変えた。浮子は竹足じゃない「ゆるふわPT100底」。

 これが、風は気持ちいい感じで悪くないのだけど、流れが出てきて道糸がシモってなじみ幅が安定しなくて、時間帯が悪いだけかもしれないけど「やっぱりなじんで戻してツンな基本に忠実な底釣りは竹足の浮子使わんといかんのと違うのか?」と思えてくるぐらいに、アタリの頻度自体減った。60、50だったハリスを10センチぐらい詰めたりもしたけど改善せず。昼近くなって餌も一桶打ったので、底釣り一旦終了して、8尺出して宙釣りやってみる。

 今日はいつにもまして渋くて、周りもぜんぜん釣れてなくて2匹は割と釣れてるほうという状況。釣れてないので場所移動してくる人もいたりするけど、どこも釣れていない様子。そんな中でも釣る人は釣っていて両ダンゴの宙釣りで8匹とか。

 そう聞くと、提灯両ダンゴかなという気がしてきて、魚の反応薄そうだし、とりあえず餌撒かなきゃな気がして「両ダンゴB」単品で行く。8尺の提灯なら目の前ポトッと落とすだけなので「B」単品でも餌を空中で落とさずにいけるだろう。

 とりあえず前回の「箱」のメーター両ダンゴの仕掛けがあったので、オモリも軽い方がいいだろうとそのまま流用。ハリス25、30、浮子はせっかく作ったので2ミリの太パイプの「ゆるふわパ45太」。

 すぐにジャミアタリっぽい動きが出始めて、やっぱりここの池は宙釣りするとジャミが酷いなと思いつつ、それらしい大きめのアタリが出たらあわせていると、やっぱりモツゴが釣れてきて、ヘラおるんかいなと思っていたら、ジャミアタリと全く区別つかないアタリにあわせたら、スレで鱗が付いてきた。ヘラおるやんけ、とヘラ釣りに来ておいてなんだけど驚きつつ、どうにも浮きの立つのが遅いので「ゆるふわPT45細」に交換。太パイプを長くすると当然立ち上がりにくい。まあ机上の思いつきで作った浮子は「頭でっかち」だったというところ。

 ジャミが適度に餌を削ってくれるのもあって、浮きが立ってなじむ頃にはトップが水没しないぐらいの良い案配だなと思っていると、いいアタリが出始めた。けど乗らないのでハリスを42、35にのばしたらヒット。これはスレがかりで制御不能な感じで走り出して、0.5号のハリスは最初の走りを止めて竿も良い感じにブチ曲がった。スレでもあげられるようになったかなと一安心していたら、2回目のダッシュでハリス切られた。0.5でも切れるかよ。

 ちょっとしてまたかけて、今度は口かそのあたりに掛かっているっぽい感じだったけど、寄せてきて足下に突っ込んだと思ったら根がかりしてしまった。ポンプのパイプのアンカーロープかなんかだろうか?止めようとしては切られ、慎重に行っては潜られ8尺の「白滝V」がまだ使いこなせてない気がする。0.5号は強いので基本強気の寄せで、でも短竿なのでスレとかの突っ込みには腕も使って柔らかくしのいで、というのが理想か。

 道糸途中から切れたのでお昼も過ぎたし一旦飯休憩。その後、せっかく作ったグラスムクトップの「ゆるふわグ60」も使おうと提灯ウドンセット。

ゆるふわグ60

 隣のおじさんがウドン得意なようで、朝から段底と提灯ウドンセットとずっとウドンポンプを絞って釣っているけど釣れてないので、ウドンセットも結構厳しいんだろうということで初めて使うような70センチの長ハリスを試してみる。バラケは引き続き「B」単品。刺し餌は「さなぎ玉」「しらたき」「グルテン1」のローテーション。

 桶半分ぐらい残っていたバラケ餌を打ち切ったけど良いアタリは出ず。

 でもとなりのウドンのおじさんはオデコ脱出していた。ウドンセットが釣れないというわけでもなくて、まだ私のウドンセットには何か足りないのだろう。「ウドン愛」か?

 「ウドン愛」はまだ芽生えてないけど「バランスの底愛」は芽生えつつあるので、2時も過ぎてそろそろ終盤戦、最後は10尺バラグルと両ダンゴの底釣りで行こうと決める。

 流れが出たり止まったりで、シモった分なじみ幅をまめに調整しつつアタリを拾っていく中、良い感じのツンとかモゾッていう小さめのアタリがたまに出るし、浮子がゆらゆらと食ってきそうになったりと反応はあるんだけど、これがなかなか掛からない。

 下のハリスをのばしてみたりもしたけど釣れず。だんだん周りも片づけて帰っていく中、最後まで釣りきろうと粘る。正直今日は前回よりも渋いくらいで、平均組で2、3匹じゃないだろうかという状況。そんな中でデコくらわずに「箱」でも練習した「なじんで戻してツン」の底釣りで釣ったし、新作の浮子もいろいろ試せたので、2匹という貧果の割には楽しめている。欲を言うならもう1匹釣って「あがりベラ」で気持ちよく帰りたい。

 4時を過ぎてもう時間もあまりない。餌を思いきり水で柔らかくしたら、ジャミに嗅ぎつけられて浮子がピコッピコ動いてどうにもならなくなってしまう。グルテン振りかけで開きを押さえても後の祭り。4時半には帰りの放送がかかるけど、もう4時20分。でも、ジャミにどっかに行ってもらうには一旦トイレ休憩でもして「床休め」ぐらいしか思いつかなかったのでトイレに行く。

 再開して餌を打っていくと、狙いどおりジャミの猛攻はおさまったけど、ヘラもアタらんのよね。

 帰りの放送も無視して、せめて最後にアタリにアワせて終わりたいと粘る。4時40分頃、今日3度目の「最後の一投」でムズッとアタった。

あがりベラ

 ちゃんと口にかかってました。腕がない分はガッツで何とかした一匹に気持ち良く、でも急いで撤収。

 一番最後にゲートをくぐった時には4時55分。あと5分やれたナ。

最後の釣り人

 たくさん釣らなくても、巨ベラをしとめなくても、たった3匹でかなり楽しんでいるというのを文章で伝えたいんだけど伝わっているのだろうか?前回なら釣れなかったような魚を今日釣って、自分なりに試行錯誤して前進して、なにより「デコ」を食わない。実にいい塩梅に楽しめている。

 技術的な課題は引き続きちょっとずつやっつけていくんだろうけど、ちょっと厳しくなってきたのが暑さで、今日は風もあって過ごしやすかったけど、夏になったらどうするか?午前中限定とか何か考えないと茹だりそう。まあ、きつくなったら秋まで中断でもいいけど、楽しくて仕方がなくなってきたから、暑さ対策もなんか考えながらやるんだろうな。


<顛末記>○6月24日

 明日から、雨の予報だがここまで梅雨入りしてからも、2日ほどダバッと降った程度で空梅雨っぽい。今日もからっと晴れて暑くなりそうな一日。もう6月も後半で、しかも今日はお昼にぎっちり干潮の潮周り。テナガ上流のノッコミポイントにまず入ってきていると見て良いだろう季節。

 今日はヘラからテナガへのリレーで釣ってみる。朝涼しいうちに、一桶分の餌でヘラをサクッと釣って、ガッチリ引いてるノッコミポイントのテナガをホイホイと釣って昼過ぎには帰ってシャワー浴びて昼寝の予定。

 とりあえず、ノッコミポイントも越えて下流のグラウンドの隅の「自由池」へ、天気も良いので8時頃着いたけど既に細長い池全体に20人ぐらいは竿を出している。

 前回と同じ所に入ろうと思ったら、今日は引きかかっている時間なので、流れが池に入ってくる方向ではなく、池からグラウンドの排水とかも合流している小さな調整池に向かって水門から水が流れている。餌で魚を寄せる関係から上流から下流の魚をよせる形が望ましいだろうと、調整池側で釣る。池本体からの水が出ている水門のワキの淀みに餌を打つことにする。この調整池は過去ヘラが釣れているのも見ているし、シーバスがイナッコ追い回しているのも見ている。コイもいるし魚はなんかいるはず。

 前回、背もたれの無い椅子で釣ったら、2日ぐらい腰にダメージが残るぐらいだったんで、四隅を支柱で支えて、座面をハンモックのようにぶら下げる椅子を買った。折りたたむとリュックの横ポケットに立てて持ち運べる。割とデカくて座り心地は問題ないというか快適。ちょっと失敗したのはこれ3000円くらいの安いのを買ったんだけど、ヘリノックス社「チェアワン」という製品のコピーもののようだ。こういうのは本物買っておくべきだった。コレが壊れたら次回は同社の最新作収納時500のペットボトルより小型軽量という「チェアゼロ」を買うので許して欲しい。ちょっとお高いけどね。

リュックに搭載 展開

 早速、「底釣り」:「A」1:1で作ってきた団子と「グルテン1」でバランス底釣り。浮子もこの水深が浅い「自由池」用に作った「ゆるふわパ45底竹」で、ハリスは0.4号、27、35スタート。4目盛ぐらいなじむぐらいに浮き下調整。地面に置いた餌皿に左手が届きにくく椅子の座面高いなと思ったけど、リュックの上に餌皿置いたら解決。

釣り座

 今日は他の人釣れているかなとたまに横目に見るけど、釣れているシーンを見たのは1度だけ。

 まあ、自分の浮子に集中。30分ぐらいして浮子が微妙に上下しているような揺れているような動きが出始めて、ムズっと入るのにあわせていると、何度かカラぶったけどヒット。と思ったら上げてきたら胸ビレにスレてて残念。

 これで、しばらくまた反応無くなるなと思っていたら、割とすぐに反応出始めたんだけど、何か沈んでいるのか2回根掛かり。ちょっとペース乱されたけどそこをよけて打っていく。

 また反応出始めて、カラぶるので、さっきスレたので迷いどころだけど、ズラしを大きくしてなじみ幅を1か2ぐらいにした。しばらくしてかかった。と思ったらすぐにバレた。ちゃんと口にかかってないのか?

 でも、餌打っているとまだ反応はあるっぽいので、集中してアタリを拾っていたら、根掛かりのような感触。でも動き出した。コレってもしかしてコイなの?なトルクフルな引きで走りもせず右方向に悠々と泳いでいくので、椅子から立ち上がってテクテクと追っていく。調整池は5m四方ぐらいの小さな水域なので走り回れないのか、たまたまそういう個体なのか、こちらには釣り人私だけなので時間かけて顔上げさせてハリ外す所までやろうと、長期戦を覚悟。白滝さすがに竿立てると折れそうな感じなので竿あまり立てずに頭の上に掲げるようにして太いバットでコイにプレッシャーかけていく。結構寄ってきたりしてシッポは何回か見た。でもしばらくしてハリが折れた。今時のナイロンハリス0.4号は強い。急な力をかければ切れるんだろうけど、ジワジワ引いてやればハリより強いぐらい。

 だいぶ、騒がしくしたためか、しばらく餌打っても反応しなくなったので、ちょっとトイレ休憩で床休め。

 「床休め」効果はやっぱりあるようで、また反応が浮子に出始めて、ツンッと良い感じに入ったのをあわせたらヒット。小さい魚だがえらく元気に走り回る。ここはイナッコもジャミとして釣れてくるらしいのでイナッコか?釣れたら何でも良いよ。と思っていたら小さいけどフナでした。

フナ

 ヘラだと思うんだけど顔がマブナっぽい気がするが気のせいか?フナの各種同定は難問中の難問(答がないのかも?)なのでそのうち整理を書いてみたいと思う。ヘラかそれ以外かを見分けるだけでも最終的には鰓耙の数を確認する必要がある。ヘラ師のオッサンらが気楽に「半ベラ」とか書いているのを見ると、ホントに分かって書いているのかと疑問に思う。

 とにかくよっしゃ、別にヘラじゃなくてもかまわない釣り人なので、小さいけど「デコ」脱出で、このサイズでも良いので続けていこう、と餌を打っていくが、また釣れない時間が来た。

 何か変えると来るの法則でも試そうかと、「サナギ玉」出してきて、上針12センチ、下針40センチコム2号で「浅棚」っていっても底近くになっちゃうんだけどウドンセット。ラフに餌付けして浮子が沈没したら縦誘い戻ってきたらしばらく待って縦誘い2,3回でまた打ち直し。というのを30分ぐらいやったけど浮子にハクがアタックしてきただけで暇なので、そのまま下針に粘土オモリ付けて下針トントンを測って、段底に移行。バラケを早めに落ちてしまうぐらいにユルく付けて、落ちたバラケの中にウドンが転がっているという感じにしてしばし待って反応無ければ打ち直し。というのをやっていて、1度だけ「ミッ」という感じに浮子が微妙に入ったけど、見送って次のアタリを待ったら来なかった。あれアワセとかなあかんかったのか?

 とりあえず、出せる手は餌の堅くしたりユルくしたりも含めてだいたい出した。宙の両ダンゴ系をやってないけどまあいいや。餌も最後近くなってきたし、「床休め」でその後、バランスの底釣りに戻す。

 トイレ休憩で本流まで行くんだけど、だいぶ潮引いていて、干上がりかかったテトラの間に、黒くイナッコが密集しているな、なんかに追われてるんだろうか?と見ていたら下からシーバス突き上げてきた。結構しつこくバコバコと食い上げていて、ルアー持ってれば投げたのにと思ったけど、まあ夏の昼間のハクボイルって難しそうではある。

ハクボイル

 シーバス見学で適当に時間も空けたので、床休めは充分だろうとバラグルの底で始めると、やっぱり床休め効果はあるようで、反応ではじめた。そして、ズンッと力強く入ったのにあわせたらかかってバレたと思ったら鱗回収。スレでした。わりと良い型のヘラの鱗。

うろこ

 釣ってもバラしても反応は無くなる、というのも法則のようで、その後は反応無く餌打ち切って11時頃終了。デコくらわなかったのは良かった。けど、ここ魚少ない気がするけどどうなのよ?前回雨の日は反応多かったけど今日は、激渋の中、来たアタリ逃さず合わせてスレたり釣ったり、コイだったりって感じだけど、アタリ自体がとても少ない。みんな釣れてる気配ないし、こういうショボい釣り場には上手い人来ないから釣れてないだけで、上手い人ならバコバコ釣ったりするんだろうか?まあ、テナガのついでにチェックしていこう。

(以下テナガ釣り場面省略)

 

 

<ブログ>2017年6月25日日曜日

まだ使いきっていないと思いたい


 人生初になると思うが、ドブ漬けコーティング用の「ウレタンクリアー」を使いきった。 



 最後、ドブ漬けというより底にたまっているウレタンを傾けて入り口の方にトロッと流れ出しそうになる状態にしておいて浮子を突っ込んでクルクルと回してコーティングしていた。ここまでくれば残りは新しいウレタンに混ぜてしまえば良い。



 いつも、ルアーとか作りたくなって買ってきて、ひとしきり作って飽きると放置しておいて、次にルアー作りたくなったときに出してくると、中で固まっていたりゲル状になっていたり、という惨状はルアー作りやったことある人には「あるある」ネタだと思う。
 それを使いきったのは、ここしばらく精力的に「ヘラ浮子」を作りまくっていたので使いきったというのが直接の原因なのだが、ヘラ浮子作り始める以前に買って、ルアーのコーティングに使ってしばらく放置していたウレタンクリアーがぜんぜん劣化していなかった理由を小ネタ的にみなさんにお伝えしておきたい。
 まあ、どっかで過去にも書いたけど、「冷凍庫」に入れておくと空気や水蒸気と反応したり2液が化学反応したりするタイプの塗料、接着剤は「低温では化学反応は進行が遅くなる」という一般的な法則どおりで、常温で放置しておいた時と比べて飛躍的に使用できる状態が永く保てる。


 写真が我が家の冷凍庫のドアポケットだけど、ロッド補修用なので使いきることが少ないけど、放置しておくと2液混ぜてもいないのにやっぱりゲル状になっていたりするエポキシコーティング材、おそらく使うときにはカラカラに乾燥していて買い直すのはどなたも経験しているだろうアロンアルファは水と反応するシアノアクリレート系、ネジのゆるみ止めのロックタイトも同系統。意外なところでペイントマーカーのペン先がガチガチに固まって使えなくなるのも冷凍庫に入れておくとかなり防げる。ウェーダーの穴をふさぐアクアシールも一度でも封を開けてしまうと冷凍しておかないと使うときに固まってる。
 ちょっと、別の話のようで、でもたぶん「酸化」という化学反応が遅くなるという原理は一緒だと思うのけど、右端に入っているインド土産のカレー粉。何年も前のものだけどいまだに辛いし、香りも結構する。
 冷凍庫は偉大だ。家庭用冷蔵庫は昔「三種の神機」の一つに数えられていたがむべなるかな。

なかなか使いきれないもの、となると一般的にはボールペンのインクとか100円ライターのガスとかもあるかもだけど、我が家で使い切れそうにないのは50LBのボビン巻きのナイロンライン「クインター」。同じボビン巻きでも巻き換えの多いシーバス用のメインラインのダイワ「ジャストロン」8LBは毎シーズン使いきるぐらいに使うのだが、50LBはショックリーダーとして買ったのだけど、50LBをショックリーダーにするシイラ釣りとかなかなか行かなくなったのでほとんど減っていかない。まあ、使うときでも一ヒロずつぐらいしか使わないリーダーなので一生分あるだろう。
 その並びで、ハリスなんて1回に使う長さは短いので、すぐにはなくならないつもりでいたら、へら用のハリスは意外に消耗が激しくバリバスの0.5号50mは使いきって、ダイワの0.4号も底が見えている。
 ヘラ釣りではハリスの長さを変えて反応をみていく場面が多いのに加え、ちょっと絡んだりして縮れたりヨレたりしたハリスも交換していくので思ったより使う量が多い。
 へら釣りの道具は何でも高いけど、ハリスも高くて高級品だと50m2千円したりする。たしかに今時のナイロンハリスの性能には感心するばかりだけど、正直、直線強度、結束強度ともに太くしてしまえばある程度稼げるので、私はそんなに高性能なラインを必要としていない。安定してそこそこの性能なら問題ないので、50m千円ぐらいか75m千5百円ぐらいの「普通」ので良いのを探したい。とりあえず今使ってるバリバスの「スーパーへらハリス」は合格点。ダイワの「スペクトロンへらXP」はちょっと高性能すぎて値段も高い。とりあえずバリバスかなという感じ。

 とまあ、良い感じにヘラ釣りに熱中しているんだけど問題発生。

 腰がッ!

 腹筋の方法を変えてからこっち腰の調子は良く、これは腰痛とはおさらばできたかと思っていたら、台所でしゃがんでペットボトルの包装を剥がしたり分別作業をしていたら、いきなりお尻に衝撃が走った。
 悶絶して、前のめりに倒れたのを横向きに転がるのも必死。10分ぐらいしてゆっくりと手を使って起きあがると過去のぎっくり腰より下の方のお尻のあたりに重い痛みがこもっている感じ。歩けないほどではないけどこれは2週間は完治にかかりそう。
 昨日は午後早めに釣りを切り上げたけど、実は2、3日前から脇腹が原因不明で痛くて、今思うと体に疲れが貯まっていたのかもしれない。
 ここしばらく雨の中でも渋い釣果でも根性出して粘れていて、体力はまだ回復途中だけど根性はけっこう戻ってきたと思っていたんだけど、体の方は思ったよりも回復していなかったのかもしれない。

 もう体の方は使いきってしまってたりしたらどうしよう?と不安になってくるけど、まあそれならそうでも仕方ないか。とりあえず来週は梅雨空のようだし安静に寝ておきます。

<ブログ>2017年6月30日金曜日

ハリスはどっちだ


 腰の具合は思ったほど酷くなくて、この分なら明日は釣りに行けるかなという感じになってきた。痛みというよりは違和感程度にまで回復。

 ヘラ用の0.5号のハリスを一巻き使い切ったのを買い足しに行こうと思って色々考えた。
 まずは、いつもの台詞で申し訳ないが「ヘラ釣りの道具は何でも高い」 というのがなんとかならんのか?と思うところ。
 50mで2千円以上とかの高級品の横に並んでいるから、50m千円のハリスも「普通」の値段に見えるけど、これまで親しんできたルアー用のナイロンラインなら、割と良いやつで100m千円、費用対効果抜群のダイワ「ジャストロン」なら500m千円しない。

 正直、それが相場だから、ヘラ釣り用のラインは中級グレードは50m千円、高級品は50m2千円とかの価格設定になってるだけで、実際の原材料費だの製造費だの製品としての価値だのとかとは別の所で値段が高く設定されているような気がしてならない。

  まだ、ハリスは分かる。直接魚に触れる部分だし、吸い込みよくしなやかで、でも短くても切れないように強度も必要とか結構難しい条件を満たさないといけない。
 でも道糸なんて、見やすくて安定した強度がある以上に求められる要素ってあるの?伸びないように吸水性を抑えるコーティングが、とか流れの影響を受けにくいようにあるいは早く沈むように細く、とかあるのかもだけど、前者は今時のラインならルアー用だろうがなんだろうが当たり前の処理で、ヘラ用だけ高級な理由にならない。後者はフロロカーボンでも使ってろって話。

 なので、最初0.8号の道糸はダイワの良いやつを買ったけど、ハリスを0.5に上げたときには、道糸新たに買うのも馬鹿臭くなって、1号っていったら4ポンドだろうから、昔渓流でルアー投げてた時のがあっただろうと、ごそごそ探してみたら、10数年前の当時お気に入りだったザウルスの「バスラインスピニング4LB」が残っていたので、想い出深いコレを使ってみた。とっておいても仕方ないしね。ナイロンラインって経年劣化する印象が強いかも知れないけど、暗所で紙パッケージに入れて保存してあると、かなりの長期間でもさほど劣化せずに使える。ちょっと試しに結んで引きちぎってみて充分な強度が残っているようなので使っていた。道糸高切れもなく問題なく使えていて、渓流でルアーの航跡を目で追えた白系色の視認性の良さも健在。
 でも、ナイロンラインは2回ぐらい使ったら交換という早めの交換でバンバン使っていくので、半分ぐらいは残っていたと思うこのラインももう使い切りそう。
 ということで、手頃なナイロンラインでまた視認性良いのをと考えると、残念ながらジャストロンが2号以上しかないので、ルアー用で派手めのカラーのを探してみたら、バリバスの「スーパートラウトアドバンスサイトエディション」というのが、蛍光緑で見やすそうで値段も100m千円強とまあこんなもんかというところなので4LB1号相当のを買ってみた。

 道糸用のラインは余り悩まずに済んだのだけどハリスは悩ましい。最初に買ったときに「今時ナイロンハリスなんだ!」と驚いたぐらいで、細ハリスならフロロカーボンの時代に、あえて柔らかいナイロンにこだわらないと吸い込みが悪いと聞くし、細けりゃ切れる確率は上がるしで細くて柔らかくて強くて結びも丈夫というのはけっこう条件難しい。
 とりあえずバリバス「スーパーへらハリス」は50m千円の中級グレード品で、まったく使用に問題を感じていないのだけど、正直「こんなのヘラ用じゃなければもっと安く売ってないのか?」と思ってしまう。
 
 ので、ネットで色々と調べてみた。狙い所としては、ヘラ専用じゃない「銀鱗」とか「スタークU」あたりの一般的な安めのハリスで良いのがないかというのと、そもそもハリスじゃなくて良いから今時の高性能ナイロンで0.5号とかの細いのがないかあたり。

 「スタークU」は既に代替わりで「スタークU2」になって値段もお高くなってしまっている。「銀鱗」は今でも健在で、これの0.5号とか50m500円くらいで使えるかもしれん。とか思っていたら、ヘラ釣り界隈では使える安ハリスとして東洋ナイロンの「レブロン」というのがあるという情報をみつけ、ちょっと調べてみたら、「安いけど太い」という批判もあるにはあるけど「安いのに丈夫」「アワせ切れしにくい」という好評が多く、どうもこれは「当たり」っぽい。特にフライマンがティペットに使ったらアワせ切れがなくなったとか書いているのは、ナイロンラインらしくビヨーンと伸びてショックを吸収してくれているからのような気がする。値段も定価は50m千円だけど実売は600円くらいとお安いので早速買ってみた。

 もう一方の、ハリスじゃなくて今時の高性能ナイロンの細いのも探してみたが、これがあんまり無い。細い道糸自体は管理釣り場のトラウト用にあるにはあるんだけど、だいたい見やすい色が付けられていてハリス向きじゃない。でもまあ東レ「ソラローム競肇薀Ε肇螢▲襯侫.ぅ拭璽┘螢▲好撻奪スーパーソフト」というのとバリバス「トラウトエリアマスターリミテッドSVGナイロン」というのは条件に合致しているようなので、バリバスの方が馴染みがあって好きなのでバリバス「SVG」を買ってみた。
 「最高峰ナイロン」を謳うこのラインはなんと、0.5号相当の太さで3LBという強度があるらしい。普通今のナイロンラインは1号相当で4LBなので比率で行けばその1.5倍というメチャクチャな強さ。ホントかよ?という感じだが、お値段は150m千5百円(実売1350円)で安ハリス代表のレブロンより単位当たりの値段は安い。
 製法自体が他のナイロンと違うような説明で、今までのラインの2クラス上の強さとのことだが、それにしては同じバリバスのヘラ用高級ハリス「プロバージョンVへら」「スーパーステージ マスタースペックへら」にはその「SVG製法」は使われていないようで、これはヘラハリス向けじゃないフロロみたいな堅さがあるとか、直線強力があるけど結束強度が落ちるとかそんなのかな?と解せない気持ちが湧いてきた。

 まあ、そんな場合は実験だよね。ということで実験、実験!

 今回の実験は単純明快。バリバス「スーパーへらハリス」、東洋ナイロン「レブロン」、バリバス「SVG」の0.5号をアスカ5号に結んで8の字チチワ作って50センチのハリスに仕立てて、ハリを段ボールのカドに刺してハリがどっかに飛ばないようにビニールテープを被せて貼って、チチワの方を秤にかけてゆっくり引っ張って切れたときの数値を読む。3回平均ぐらいでいく。

 0.5号ナイロンは普通引っ張り強度2ポンドぐらいのはずと認識。だけど、100%ノットでもなんでもない外掛け結びでハリを結んでいるし、8の字結びも強度低下するだろうから、1ポンド約454グラムで2ポンド約908グラム、結束による強度低下分で8掛けするなら700グラム台ぐらいが基準で、今時のナイロンならもうちょっと出てくれても良いかなという心づもりで実験スタート。

 まあ、部屋での実験なんてのは、実際に釣り場に行けばまた色々条件違ってきて、あんまり実験の結果に印象引っ張られたりしないように気をつけなきゃなぐらいで、参考程度のものだと思っている。
 思っているんだけど、実験するたびに自分の思い込みがいかに間違っていたか、自分が何も知らないということを知ることになるので、実験はしておいた方がイイと思う。

 でもって、驚きの実験結果。
 まず、バリバス「スーパーへらハリス」が、940g、1230g、1190gの平均1120g。
 いきなり2ポンド余裕で超えました。切れたのはチモト2回、高切れ1回。2回目なかなか切れないと思っていたら「高切れ」ってどんだけ結束強度高いのかって話で、ちょっと信じられない。
 50m千円で高いとかいってゴメンナサイ。

 次に、期待の「レブロン」。事前情報で号数より「太い」と聞いていて、デジタルノギスで測って太いことを証明している人もいたりしたのだが、正直どう太いのか分からない。0.5号のハリスのちょっと太いのが感覚的にわかる人ってスゴいなと感心する。
 結果は、810g、1065g、790gで平均約887g、このぐらいが今時の高性能ナイロンハリスの性能だろうと予想していた数値だけど、もうこのレベルは一昔前の性能なのかも知れない。でも1キロ越えたときはチチワで切れていて(他はチモト)ハリの結び方次第ではもう少し強度稼げるかもという感じ。
 ただ、柔らかくてしっとり伸びる感触があって、実釣では数値以上の使いやすさを発揮するかも知れないと感じた。全然悪いラインじゃないと思う。愛用者が多いのも分かる気がする。

 最後の「SVG」だけど、ひょっとして表示通りの3LBなら1.5キロ近く出てメチャクチャ強いんじゃないかと期待したけどそれ程でもなく、結果は、970g、1030g、1080g。平均約1027gチチワで2回、ちもとで1回切れた。
 「0.5号で3LB、コレまでのナイロンラインの2クラス上」という宣伝文句に偽りありじゃないのか?と思って、試しにスパイダーヒッチでダブルライン作ってそれをダブルにして8の字でチチワ作ってスプールから直接引っ張って切ってみたら、あっさり1200g越えて、どうも直線強力自体が3LB相当というのは嘘って訳でもなさそう。でも結束による強度低下がわりとあって、このラインの本来の性能引き出したいならビミニツイストでダブルライン組んで1号とかのフロロのリーダーに接続してやるべきだろうけど、管理釣り場のトラウト狙いでナイロンラインを使うならリーダー無しで直結してそうで、そのへんどういう使われ方をしているのかちょっと気になった。まあどうでも良いか?ハリスとしては強度はこれだけあれば問題なさそう。値段もヘラ用ハリスに比べればお買い得。あとは実釣で「レブロン」と逆にちょっと堅くて伸びが少ないようなところが、合わせ切れやら食いの悪さにつながらないか見極めていきたい。フロロほどは堅くはなくて割といけそうに思う。

 ということで、しばらくメインの0.5号は「バリバススーパーへら」「レブロン」「バリバスSVG」をローテーションで使って使い心地を試してみたい。
 もうすぐ使い切りそうな0.4号、次はとりあえず手堅く「バリバススーパーヘラ」でいこうと思っている。今使っているダイワの「スペクトロンへらXP」は「高級品」だと思うけど、いきなり走られさえしなければ60ぐらいのコイが寄るぐらいで強さは充分なんだけど、ヘラでもスレ掛かりで突っ走った時とかにあっさり飛ぶことがあって、ショックを吸収する適度な伸びは「高級品」より「中級品」のほうがあって、バランス的には「中級品」が普通の釣り人にとっては優れているのではないかと今のところ感じている。
 そのへん、「箱」でバンバン釣って比較してみると良いのかも知れない。

 しかし、思いの外ハリスが丈夫というのが分かって、心配になるのが道糸の方が先に切れるんじゃないかということ。
 試しに、買った4LBの道糸を8の字で輪っか両側に作ってペン片方に刺して足で押さえて片方を秤に掛けて引っ張ってみたら、案の定1200gぐらいで切れることが多くて、「バリバススーパーへら」なら上手く結べているとハリスの方が強くなってしまう。
 チチワのところで道糸高切れした時になぜそうなるのか不思議に思ったけど、これはなるわナ。
 「小ネタ」にも書いたけど地味に最近改善策として実施している、竿先に繋ぐチチワをスパイダーヒッチで作る「蜘蛛撚り式チチワ」だとどうだろうと、4LBの道糸を両側スパイダーヒッチでチチワ作って測ってみたら、だいたい1700gぐらいで弱くても1500gは越える感じで、やっぱりこの方が安心である。

 ヘラ釣りの教科書にも、上手い人の仕掛けを見ても、道糸はハリスの2倍の号数というのが定石で、昔の弱いハリスならそれで良かっただろうし、今の強いハリスでもそれにあわせた「高級道糸」を使うのならチチワを8の字で作っても問題ないのだろう。
 でも、私のように道糸はあんまり高性能なのいらないだろうと思って「普通」のナイロンラインにしてしまうと、ハリスが信じられないぐらいに強くなっているので道糸のチチワから高切れする可能性が高くなる(サルカンに結ぶユニノットをもっと弱い結びにすればサルカンで切れるようにはできるか?)。

 私のような初心者が結ぶの下手で高切れするのは、まああることなんだろうと思っていたが、雑誌とかで「手練れ」がコイに浮子ごと持ってかれたとか書いていて、そういうケースはそれ程特殊じゃないと感じるようになるにつれ、なんで糸太くするなり、結びを変えるなりしないんだろうと違和感を感じていたけど、今回の実験でなんとなく原因は分かった。みんな、ハリスがこんなに強いなんてイメージできていないのではないだろうか。

 古くからの慣習的に、道糸はハリスの2倍となんの疑問も持たずにやってきていたのだろうと思うけど、時代と友に道具も進化していくので、常に釣り方は更新していかなければならないと思ったところである。まあ、難しいけどね。

 私もヘラ釣り初心者だから、真っ白な頭で疑問に思ったことには突っ込んでいけている気がするけど、5年も釣っていけばドップリはまって手癖で釣り始めるだろうから、今の「初心」のうちに思いつく疑問やら何やらは意識して拾ってチマチマとつめておきたい。

 

<浮子>○引き続き浮子増産

第2世代その2

 腰をやってしまい、部屋でゴロゴロしているのも暇なので浮子をセッセと作る。

 だいたい必要な浮子は作ってあるので、微修正やらスペア作成が主なもの。ついでに、関西の水深が浅い小さな「箱」で両ウドンとかで釣るときには、とても細い浮子を使うようなので、ちょっと試しに作ってみた。「自由池」の1m無いような浅い場所での釣りとかで違いが出るのかどうか。

 パイプトップの「底竹シリーズ」は「管理池」ではバランスの底釣りが手堅い釣りっぽいく主力となってきそうな気配なので増産。「パ80底竹」「パ75底竹」はよく使うサイズだと思うので予備を作った。「パ70底竹」は前回サイズ間違えて「75」を作ってしまったので改めて作成。「パ75太底竹」はパイプを1.2ミリの細パイプから、1.4ミリに太さを上げて違いがあるのか試してみたい。

底竹増産

底竹増産2

 

 底釣りで手堅くデコを逃れたら、時期的なものかセットよりも両ダンゴが周りの釣り人見ていると良いような気がするので、8尺で軽めのオモリで提灯両ダンゴもしくはバラグルをやるために1.4ミリパイプの「パ50」「パ60」をトップと足を長くして再生産。魚の多い「箱」では提灯の棚に餌が届くまでに結構削られるのだけど、「管理池」ではジャミに削られる程度で大きいまま餌が届いて小さめに餌付けしてもトップが水没する傾向にあるのでトップ長めにしたのを前回作ったら、トップ長いと立ち上がりがもたつくのでバランスとって足も長くしてみた。「ポ50」はついでに予備増産。 

提灯用全体

提灯用アップ

 

 細い浮子は材料がバチルアー用に買った直径4ミリのバルサがあったので4ミリで作った。「自由池」用の「4パ100底竹」「4パ80」とついでに「管理池」で使うサイズ「4パ145底竹」も作った。

4ミリ

4パシリーズ

 直径6ミリと4ミリのバルサって直感的には、1.5倍ぐらいのイメージだけど、実際には体積は半径の2乗に比例するので、3×3=9、2×2=4で9:4と2倍強の結構な差がある。ので同じ程度のオモリを背負える浮子を作ろうとすると意外なぐらい長くなる。下の写真でボディー長70ミリと145ミリが並んでいるが、バルサの部分は9×60ミリと4×135ミリでだいたい同じぐらい。

スリム

 まあ、断面積見て比較すると納得するんだけど。

断面積

 長さと太さが変わることによって、何か違いが分かるほど変わるのか比べてみたい。

 明日は釣りに行けるだろうか?行きたいところ。

(2017.7.1)

 

<顛末記>○7月2日

 腰を痛めて寝ているあいだに梅雨の雨で状況が好転すると読んでいたけど、北陸とか豪雨なのに関東は空梅雨でちょろっとしか降ってない。「管理池」のヘラは今日も渋そうだけど、渋い状況でもデコ食らわないというのは重要な課題なので6時開場にならんで入場。曇り空なのがまだ救いだが暑くなりそう。無理せず早めに切り上げるというのもまた重要な課題。

 いつものポンプ小屋の手前は人が入ったので奥に釣り座を構える。

 とりあえず10尺出して、「底釣り」2:「A」1のダンゴと「グルテン1」のバランスの底釣りでスタート。浮子は前回釣ってる「ゆるふわパ75底竹」、ハリスは27、35スタート。

 昨日も渋かったという情報が飛びかっているが、それでも30枚近く釣った人もいたようで、ここは基本渋い釣り場だという心づもりでいくのだが、それにしても渋い。1時間ぐらいしてやっと当たりっぽいのが1度あっただけで周りも釣れていない。

 9時近くになってやっと周りでチラホラ釣れだしたのだが、私の浮子は20分に1回ぐらいしかアタリらしい動きがない。ジャミアタリもややおとなしい感じ。餌を手水打って柔らかくしたり、ずらし幅を調整してみたりしても思わしくない。アタった時には逃さずアワせてるのだがかからんもんはかからん。

 ハリスを伸ばすついでに、浮子もせっかく作ったのを試そうと細いボディーの「ゆるふわ4パ145底竹」にチェンジ。いつもの太さの70ミリボディー相当の浮力だと計算していたけどなぜか75ミリボディーよりオモリを背負った。

 たまにサワリっぽい動きがある中、やっとかけたと思ったらスレで鱗だけゲット。スレで魚が散ったのかその後はまた反応無い時間が続く。まわりもコレといって釣れていない中、アタリがある底釣りで粘るべきか提灯両ダンゴに切り替えるべきか迷うが、とりあえず浮子をまた変更で「ゆるふわパ80底竹」。浮子大きくしてストンと落としてハリスも短くしてアタリを明確に出させようという方針でなじみ幅も大きめに。

 でもいかんともしがたいので、10時過ぎにアワせるチャンス少なくてまだ餌残っているけど、一旦底釣り終了して8尺出して提灯両ダンゴ。「B」単品。浮子は「ゆるふわパ60」。

 「B」単品の集魚力は凄くて、水面モツゴボールができるぐらいにジャミが寄った。餌が棚に届いていない感じでなじまないので、しばらくそれでも寄せるつもりで餌を打ったあと、グルテン振りかけたり練ったりして棚まで届けてなじませようとするけど、なかなかモツゴボールを突破できない。

 ただ、今日はこれだけモツゴがいるのに食いアタリっぽい動きがほとんど出ない。前回とかアワせて空ぶったり、モツゴがかかってくるからジャミアタリだと思っていた食いアタリっぽい浮子の動きが、どうもヘラが食ってたんじゃないかという気がしてきた。でも良いアタリと思って貴重なアタリにあわせるとやっぱりモツゴだったりして頭の中が疑問でいっぱいになる。

モツゴ

 モツゴボール突破がなかなか難しいので、試しに底釣り用のダンゴを付けてみるとあっさりと浮子のトップが水没するぐらいになじむ。モツゴでさえ餌は選ぶようだ。「B」に底釣りの基餌状態のをちょっとづつ混ぜていって、削られつつギリギリ突破する加減を探ってみたら、割と思うような餌にできたけどヘラの反応はなく、可哀想なモツゴが何匹かお腹に針が刺さってコイの餌となった。

 1桶打ちきって両ウドンにして放置しつつ飯休憩。

飯

 「今日は半分近い人間がデコってるんじゃないか?」とか聞こえてくる状況の中、それでも10匹以上釣っている人もいたようだ。沖目じゃないと駄目とかいう声も聞こえたので、メシ休憩後は13尺出してまた底釣り。ダンゴは試供品でもらったクロレラ配合とかいうやつを試してみる。

 両隣も段底でたまにスレぐらいでデコってる。っていうぐらいで正解というほどの方法はなさそうなのでバランス底釣りで押し通そうと決める。けど全然反応少ない。たまにユラユラッとなっても食いアタリにつながらない。少ないけど魚はいる。でも食ってこない。餌ユルくしてみたり「B」混ぜてみたりグダグダと1時頃までやってみたが、反応自体少なく、竿が長めだと振り切るとナジミが大きすぎたり手前に落とすとなじまなかったりでイマイチコントロールできていない。

 そろそろ切り上げ時だなと、最後10尺で餌使い切って帰ろうと細い浮子で始めると、1投目ジャミにつつかれまくりながらなじんで「ツン」ときた。反射的にアワせたら乗った。

 デコ脱出していた隣の釣り人にも「竿換えたかいがあったね」とねぎらいの言葉をいただいたが、上げてきたらアッパーでした。ガックシ。

 ヘラ釣りのスレ判定は厳しくて口の外だと全部「スレ」。ルアーだったらなんの疑問も無く「食った」と思うような口周りにかかっていても駄目。別に競技会に出るわけじゃないし「自分ルール」で釣れたことにしても良いようなものだけど、そこは初心者とはいえ「ヘラ釣り師」として修行を始めたのなら厳しくするのは良くても甘くするのは釣りをいい加減なものにしてしまいかねないので駄目。ということであと2センチをつめる方法を考えつつ次の魚を待ったけど、餌打ちきって2時前に終了。

 オデコ転落。実に厳しいけど釣果以外でもそろそろ暑さが厳しい。今日はそれでもまだ曇りがちだったけど今の体力では限界近い感じで、デコったし次回「箱」で今まで学んだことをおさらいして一旦「管理池」でのヘラ釣りは涼しくなるまで中断。ヘラブナはテナガついでの朝一「自由池」でちょろっとやるぐらいでしばらくいきたい。


 

 

<顛末記>○7月5日

 梅雨前線ひっかき回したりして各地に被害をもたらしてる台風3号もあまり雨をもたらさずにサッと行きすぎた空梅雨の関東。それでも多少涼しそうな曇り空なので、へら釣りファーストシーズンを締めくくるべく「箱」へ電車でGO。

 7時半頃から、10尺で両ダンゴの底釣りにバラグルも混ぜて始める。魚が多いのですぐに反応は出始め1匹目も割とすぐ来たけど、その後なじみ幅いい感じに調整してもいまいち合わせが決まらない感じでやや苦戦。

癒やしの箱

 しばらくアタリを送ってみたり、餌を柔らかくしていったりレブロン0.5号35、42のハリスを今日はレブロンとSVG交互に試してみることにして42、50に伸ばしてみたりしたけど、スレも多くポツポツという感じで、餌は柔らかい方が反応多いけど、途中でつかまるのか「ウケ」が強くなかなかなじみにくくなってきて、1時間ほどするとうわずってきた臭い感じ。ハリスを30、35につめて、餌にグルテン振りかけて開きを押さえたら、やっと2連発、と思ったら、3発目あわせ切れ。浮き止めのところで切れた。浮き止めゴムの代わりに結んだこぶで止める「浮き止め糸」を使ってみたけど、水を吸うときつく締まってずらし幅の調整とかするとラインを痛めることがある、とは聞いてたけど、割と愛用者も多く安上がりなので試してみたが、やっぱり浮子下調整の多い底釣りでは使わない方が無難なようだ。浮子下一定のメーターの釣りや提灯では浮きの立ち上がりを妨げない「松葉」とともに使ってみよう。

 気を取り直して、ついでに浮子も大きめにしてストンと落としてやる感じで行くと、すぐ釣れて、このまま連発かと思ったら、そう甘くも無くボチボチペース。ナジミながらもあたってくるぐらいなので早めのアタリも拾った方が良いのかとか試すけど、結局早いアタリを捨てて「なじんで戻してツン」の方が確率良かったと思う。9時半頃つ抜け。

つ抜け

 底釣り用の餌も一桶打ったので、A3:B1でダンゴ作って、8尺提灯両ダンゴ。魚はだいぶ上ずり気味なので楽勝かと始める。最初は1発で消し込みアタリで来たのだがその後苦戦。

提灯

 すぐに水面にヘラボールができて、餌をピンポンし始める。35、42のハリスを42、50に伸ばしたり戻してさらに27、30に詰めたり、餌を練ったりバラケさせたりと試してみるが、良い感じのアタリもカラツンになりがちでなんともしがたい。手前にも魚が湧くぐらいで魚が上ずって浮子がなじまなくなってどうも餌が棚に届いてないようなので、餌に「底釣り」をちょっとずつ混ぜて重く粘らせてピンポンされるのを突破するように調整。上手く突破するようになって、なじませながら待っているとシュポッと入る良いアタリが出るのだがほとんどカラツンでたまにかかるとスレでどうして良いのかわからんちん状態。

ワキ

 浮子が立つとともに消し込みアタリで釣れたので棚をメーターに上げてみる。変えると来るの法則で1発目でヘラとモツゴが来たので、これは浅棚が正解かと思うと、その後はまたカラツンの嵐。

ダブル

 しばらくやって、変えると来るの法則を期待して、浅棚ウドンセット、パイプトップの浮子をグラスムクに変えての提灯ウドンセットと変えるけどスレるけど食わず。食ったと思ったら提灯ウドンセットのバラケに食ってくるので、グラスムクのまま10,17ぐらいの短バリスにして提灯両ダンゴにしたら、ナジミ込む時に良い感じにアタリが出始めてポツポツと2匹ほど食わせたがコレもイマイチ続かず。正直お手上げ。ちなみにバラケに食ってくるというので、それではと両ダンゴに変えるとあまり成功しないというのは「ヘラ釣りあるある」らしい。知っててもやってしまうけど。

 平日ですいていることもあり、魚の寄りは凄くて、着水場所をずらしながら打っているけど、それでも寄ってきて水面近くで餌がつかまると、バフバフと吸ったり吐いたりされてしまっているくらいなのだけど、なんとも詰め切れない。現状この位の力量ということか。ちなみに浮子が立つまでのアワセはルール上認められないことが多いらしいので食ってるの見えててもあわせないことにしている。そのまま持っていって浮子が立てばアワせるのだが、さんざん学習しているのか持ってはいかない。

 11時半ころ、そろそろアガリの時間も意識して、最後もう一度バランスの底釣りをやろうということで10尺を再度継ぐ。

 最初、餌がピンポンされてなかなか底につかなくて苦戦したけど、堅めに練っていたら底には届くようになって、ポツポツと拾いながら20匹手前まで釣って、イマイチ釣れてない感じがしてきたので餌を柔らかくしつつ朝のようにグルテンで開きをおさえたら明らかに反応増え始めて20匹。

20

 12時過ぎて餌無くなるまで打とうと粘る。ナジミ込んでるときに連続して明らかに良いアタリが出るようになったので、これが落ち込みで追わせてアワせるタイミングか?と浮子が立って早めにアタったのを一発送ってさらに追いかけているのかなじんでる途中にアタるのをあわせると乗る。

 3匹ほど追加して23匹で終了。

アガリベラ

 結局4月に始めて3ヶ月で、まがりなりにも使えるようになったのは、「箱」で練習した提灯ウドンセットでも浅棚両ダンゴでもなく、「管理池」の苦戦の中で泥縄で学んだバランスの底釣りだけだったというていたらく。まあ底釣りの基本「なじんで戻してツン」を憶えただけでも収穫か。一旦中断秋に再開予定だけど、まあ何年もかけて永く楽しんでいくつもりなので、今のところはこのぐらいで勘弁しておいてやろう。

陽舟

 「陽舟」お疲れさん。こっちが遊びなのにいつも命がけの魚達にも感謝。

<ブログ>2017年7月9日日曜日

君の名は。超難問フナ編


 ヘラ釣り始めると、雑誌でもネットでもあちこちで「半ベラ」とあるのを目にする。
 ヘラブナとマブナの交雑種とされていて純粋なヘラに比べると「ハズレ」扱いで、記録ものの大型でも半ベラは記録認定してくれない。でも、じゃあ半ベラってどう見分けるのよ?って調べても誰もどこにも決定的な方法を示せていなくて、記録認定している雑誌とかでも「こちらで判断させてもらいます」というていたらくで、判断基準は明らかにしていない。
 だいたい、マブナっていうのがいわゆるギンブナのことなら、ほとんどが3倍体といわれているギンブナと普通に2倍体のヘラブナとの間に交雑が起こるとは考えにくく、一般にヘラ師がボンヤリと思っている「半ベラはヘラとマブの混ざったヤツ」というのは疑わしいことこの上ない知識である。
 だいたい「釣り師魚を見ず」で、釣り人って自分たちが釣ってる魚なのに、いい加減なことばかり言っているのはいかがなものかと思ったりする。
 一昔前の磯の底物師とかが、チャイロマルハタでもヤイトハタでもマダラハタでも「クエ」とか言ってたのには呆れるを通り越して怒りを覚えていたほどだ。
 まあ、そういういい加減な釣り師の言ってることの中にたまに学者も知らないような真実が紛れ込んでいたりするので油断ならないのだが、もうちょっと自分の釣る魚をはじめ魚についても勉強してもバチはあたらんのではないかと思う。
 私だって、知らない魚もいっぱいいる、同定しそこなうことだってあるだろう。でも自分の好きな「魚」について知ろうともしないというのはおかしいのではないかと思う。「無知は罪、馬鹿は罰」だそうである。罰は甘んじて受けるつもりだが、罪からは逃れられるものなら逃れたい。

 というわけで、当然ヘラ釣りを始めるにあたって、ヘラブナとは何ぞや、フナってほかにどんな種類がいるのか、それぞれの見分け方(同定方法)は?ということを勉強してはみたんだけど、勉強する前から「フナ問題」は数ある同定難易度の高い魚のグループの中でも、最高にややこしい問題だと知ってはいたので気が重かった。お気楽に「これは半ベラ」とか言ってくれるなよと言いたくなる。

 まず、ヘラブナっていうのが何か。これはそれほど問題ない。細かいところは諸説あるけど、琵琶
湖原産のゲンゴロウブナを釣りのために体高高いのとかを選抜して育てたカワチブナと呼ばれるフナがもとになって、釣り堀文化や関東での天然湖沼への移入を経て全国に散らばったもので、現在でも食用に供されることは例外的で、ほぼ釣り用のためだけに増養殖されているという、世界でも他にはアメリカ南部のラージマウスバスやNZのニジマスぐらいしか例をみない特殊な釣り用の魚である。ラージやニジマスがあっちはキャッチアンドリリースのイメージがあるけど結構釣った後食べられることも多い中、ほとんど釣られてから食べられることが無いのも独特。歴史的には100年ぐらいは遡れるけどヘラ釣りは日本伝統の釣りと言われつつも、割と新しいハイカラな釣りなのである。まあ浮子を使ったフナ釣り自体は江戸時代ぐらいにはすでにあっただろうから、その流れで行くともっと古い釣りにはなる。
 生物としての種的にはゲンゴロウブナであり、釣り用に選抜育種しているのでその1品種として考えてもいいかもしれないけど、あまりヘラブナを品種ととらえるのは一般的ではないので、ゲンゴロウブナの釣り用に増やした「飼育型」のヤツがヘラブナぐらいの認識で正解だろうと思う。ヘラブナも種としての標準和名はゲンゴウロウブナで問題ないはず。

 次に「半ベラ」との関係もでてくるのだけど、日本には他にフナの仲間にはどんな種がいるのか?それぞれの同定方法如何というお話だが、今のおそらく最新の知見を元に出さざるを得ない答えを最初に書くと「日本にはゲンゴロウブナとその他に名前の確定していない1種類のフナがいる。」ということになるだろう。
 なにをナマジはトチ狂ったことを言い始めたんだ、また自分が同定できないものは同一種とか無茶苦茶言ってるんだろうと思うかもしれないが順次説明していく。

 まあ、3倍体で雌が生んだ卵が他のコイ科魚類の精子の刺激で発生を始め雌だけでクローンで増えているギンブナとされていた魚の存在と、北の方にはいるとも聞くギンブナの雄が本当にいるのかどうか、雄雌いるキンブナとの関係性はどうなのか、魚類学会でも答えがでていないようなことを聞いていたので、あらかじめ覚悟はしていた。
 とりあえずは同定するなら「日本産魚類検索(第1版)」をということで、全種の同定をうたっているぐらいだし、基本はここからだろうと紐解いてみる。
 同検索図鑑によれば日本にはフナの仲間はゲンゴロウブナ、ギンブナ、キンブナ、オオキンブナ、ニゴロブナ、ナガブナがいるようだ。ちなみにゲンゴロウブナだけ種レベルで違い、その他の5種は同じ種内の「亜種」の整理(なのでこの整理でも2種といえば2種である)。
 最初に分けられるのは、ゲンゴロウブナとギンブナの2つとそれ以外のフナで、同定の最初の分け方は体高と体長の比率で、体長が体高の2.1〜3.0倍と体高高いのはゲンゴロウブナとギンブナ、2.8倍〜3.6倍と体高が低いのは以外の4つのフナなので次のページへという感じになっている。愕然とする。
 いままで、「フナ」は沢山釣ってきたが、明確なヘラブナ(ゲンゴロウブナ)以外はまあギンブナなんだろうなということで、しっかり検索図鑑すら見ていなかった自分の不明と不勉強を恥じる。
 検索図鑑の最初の外見上の見分けるポイントで分かれないジャン。比率が2.8〜3.0倍の間のフナはどちらもあり得るということである。かつ体高高いギンブナもいるということになる。よく言われる「ヘラは体高が違う」というのは傾向としてはあるかもだけど決定打にはなってない。
 九州で釣ってた「マブナ顔のフナ」はいつも、東海地方にある実家の近所で釣ってた「マブナ」より体高があるので「なんなんだろう、これが半ベラってやつか?」とか思っていたけど、ギンブナ自体がフナの中では体高高いグループに属していて九州の「ギンブナ」は体高が高いということなのかも知れない。
 写真は上が九州のフナ、体長は体高の約2.7倍でヘラブナかギンブナで顔からいってギンブナと思う、写真下は関東のフナ約2.8倍でなんとも言えないということになる。数値以上に体高が違うように感じるのがおわかりいただけるだろう。まあ、放流由来のヘラブナ以外どこのフナもそれぞれの地域にしかいないフナなんだと思って愛でておくのが正解なのかも知れない。

 他にもヘラブナは外見では右の写真ででも分かるように目が下の方向いてるとか、上唇があまり伸びないとか言われている
 けど、確かに典型的な個体を見分けるには役に立つかもしれないが、そんな数値化されていない基準、中途半端な個体がでてきたら通用しない。
 まあ厳しめに疑わしきは「ヘラ以外」とすれば、純粋なヘラを混じりなく抜き出すのには十分で、ヘラの記録認定とかの場合にはその方法を現実的にはとっているのだろうけど、じゃあその「ヘラ以外」とされたフナは何者なのか?多くのヘラ師にとってはどうでもいいことなのかもしれないが、私にとってはどうでもよくない。大型の体高高い「ギンブナ」なのか、それとも半ベラとよばれる交雑種(キンブナやオオキンブナと交雑?)なのか、それとも「ヘラ以外」判定を受けたけどやっぱりヘラなのか。
 
 幸いなことに、形態上の同定のポイントで第1鰓弓の鰓耙(サイハ)数は、ゲンゴロウブナとそれ以外のフナで明確に分かれる。植物プランクトンを水ごと吸い込んで鰓耙で濾し取って食べているゲンゴロウブナは鰓耙数が92以上と多い。魚を殺す必要がでてくるが、ゲンゴロウブナを同定することは可能となる。琵琶湖でヘラブナとゲンゴロウブナと区別は付かないし、鰓耙数多い半ベラがでてくる可能性は否定できないけど、生物について絶対の正解を求めるのが土台無理で鰓耙数で見て92以上ならヘラブナも含むゲンゴロウブナ、72以下ならそれ以外のフナ、72から92ならたぶん交雑種か例外的な変な個体ぐらいの整理しかないだろう。今時DNA鑑定すりゃ良いじゃん、というのは後で言及するけど、「3倍体のフナ」かそれ以外かを分けることができるぐらいで、従来のフナの仲間の分類通りの同定には今のところ使えそうにない。
 いずれにせよヘラブナ(ゲンゴロウブナ)については植物プランクトンを吸い込んで補食している魚だからこそ、釣り餌を吸ったり吐いたりする事によって、餌自体も釣りの技術も随分とややこしく特殊で面白くなっているなっているのだから、植物プランクトン食という生態に起因する鰓耙数の違いを基準に同定していく、というのは釣り人的にもしっくりくる。100%の同定が無理だとしても納得がいくのだがどうだろうか。

 さて、比較的すっきりしたゲンゴロウブナだが、じゃあその他のフナであるギンブナ、キンブナ、オオキンブナ、ニゴロブナ、ナガブナをそれぞれ同定するポイントはどこなのか、検索図鑑読んでも、ゲンゴロウブナ、ギンブナとその他のフナの見分けるポイント以上にカブリまくりで、中間的な個体が区別つかないというよりは、むしろその種の特徴が際だっている個体しか同定できない基準になっている。
 待ってくれよ、せめて琵琶湖で漁師が値段いいので明確に分けて狙って穫ってるニゴロブナぐらい形態的に違いあるだろうと思うのだが、ネットで検索図鑑に加え原著論文にもあたったらしいマニア氏が整理したカブリ具合の表をみても同じ結果で、マニア氏もこれじゃゲンゴロウブナとそれ以外のフナに分けるのに加え、特徴がよくでている個体は同定できることもあるかもぐらいと書いていて、同定お手上げに困惑しているようだ。
 ニゴロブナはなんで珍重されるのかというと、割と動物食が強くて内蔵が短いので琵琶湖名物「鮒寿司」にするときに歩留まりが良いのが好まれるらしい。ゲンゴロウブナは逆に植物食なので内蔵が長くて鮒寿司にされることはあっても自家消費やニゴロブナの代替品あつかいが多くて「高級品」にはならないようだ。なので、腸管の長さとかデータ取りまくったら違いがでてくるのじゃないかと思う、というかありそうな気がするけどどうなんだろう?鮒寿司自分でも漬ける鮎迷人でも聞いてみたいところ。

 というわけで、形態で差がつかなければDNAだろと誰でも考えるところで、魚類学者も調べてぼちぼち報告されてきている様子。
 その今のところの報告によれば、ゲンゴロウブナ以外のフナ5亜種を分けるような遺伝的な差異は認められない。ということだったらしい。論文も色々出ているようだけど、マーカーとする遺伝子やら、たぶんサンプルの引っ張り方によっても結果が違うようでまだ最終的な答えにはなっていない感じ。5亜種と関係なく3系統に分かれるとか、それとも異なる結果が出たとか混乱に拍車がかかっている気がする。
 まあ、あたり前っちゃあたり前。内水面のような閉鎖的な環境では、それぞれの水系ごとに違った遺伝子集団がいて当たり前で、違うと言い始めれば水系ごとに全部違って5種類やそこらで済むわけがないし、でも現実としてちょっとずつ違っていて、5亜種に特徴的な個体を持ってくればそれなりに違っていたりする。でもその中間的なやつの出現を拾っていけば、全部が一つながりの「種」に整理するしか無いというのが基本的な分類学の整理なので、仕方なく最終的に「ゲンゴロウブナ以外の日本のフナは1種」に整理するしかオチどころがないように思っている。どのみち「種」とか「亜種」とか言ったって線の引けない自然の現象に線を引くための整理でしかないので限界はある。
 でも、商品価値が明らかに違うニゴロブナとなじみがないけど北陸、山陰とかにいるらしいナガブナは体型が細長いので「細長系」として、いわゆるマブナなんだろうなと素人目に見える「マブナ系」のギンブナ、キンブナ、オオキンブナの2つのグループ間の違いぐらいは形態でもいいので分けて亜種のあたりを再整理してほしいと思うのだけど、どうなることやら結果がでるのはまだ先になるようである(沖縄の在来のフナは遺伝的にもちょっと違いがありそうという結果もあるようで、そこは新たに分けられるかも。)。
 ちなみに半ベラに注目してDNA調べたような報告は今のところ目にしていない。いずれにせよDNAの違いはフナではよく分からんようなので、誰か真面目に本当に「半ベラ」とされているのが鰓耙数数えてどっちにあたるのか調べてほしい。鰓耙数が中間ならほんとに交雑してる可能性もでてくるだろうし、どちらかに判定できるならどっちかだと整理するんだろう。
 個人の主観的な判断に基づいて「半ベラ」とかいって、他人の釣果と魚自体を貶めるような姿勢は、たとえその判別方法が結果正しかったとしても気分が悪いので止めていただきたいものである。どうせ私も含めみんな分かってもいない癖して偉そうなこと言うなと。でっかいフナが釣れたら喜んでおけば良いじゃないのかという気がする。このことについては文句があるなら根拠を示せと書いておく。写真の個体、ちょっと上唇伸びてるけどヘラかそうじゃないか客観的な判断基準を持って判定できる人がいたら是非教えて欲しい。

 とかく「ヘラ釣り」を始めて鼻につくのが、他者を貶めようとしているとか思えない言動である。
 「半ベラ」しかり、安竿をけなす言葉しかりである。
 そういう輩が信望している「高尚なヘラ釣り」像について坊主にくけりゃ袈裟まで憎いで、唾吐きかけて雑菌まみれのクソを塗りたくりたくなってしまうので「それをいっちゃあおしまいよ」かもしれないが書いちまおう。
 「ヘラ釣りは日本の伝統的な釣りで・・・」なにをいけしゃあしゃあと、100年だかの歴史しかないくせに。餌木とかの漁具を除いても、19世紀初めの湯川へのカワマス放流とかの時代に始まっただろう日本のルアー・フライとどんだけ歴史に違いがある。
 「大自然とのふれあいが・・・」ほとんどの釣り場で釣り用に放流されてるヘラブナが「大自然」かね?意地悪な言い方だけど、自然環境を破壊する移入種じゃないの?

 とまあ、ボロクソ書いたわけだが、じゃあ3ヶ月ほどそれなりに真面目にかつ「ゆるふわ」にヘラ釣りをやってみて、ヘラ釣りが嫌いかというと、まあ顛末記読んでもらえば分かると思うけど、正直かなり好き。深い沼におもいっきり足がハマってしまった感じがする。

 ヘラ釣りの歴史なんて、今のヘラ釣りはたぶん、餌に水中で溶けてバラケるマッシュポテトを使い始めたあたりが大きな転機で、植物プランクトン食の魚に対するある種のルアーのようにヘラ餌自体が進化し始め、日本人ならではの凝り性でガラパゴス的に他の国ではあり得ないような、訳の分からないぐらいの多種多様な楽しみ方が生じているように思う。そういう先人たちの突っ走った取り組みを、文化を享受して楽しむことができることを釣り人として幸せに思う。

 ヘラブナは釣り人のために選抜されてきて放流されてきた極めて不自然な魚である。別に漁業のためとかのような産業的な意味は小さく、観光資源とかにはなるだろうけど、自然環境にとってその放流が善か悪かと問われれば、客観的にみれば悪い面の方が多いかもしれない。
 過去に放流されたっきりで後は自然繁殖しているような釣り場であっても、同じように放流されて自然繁殖しているラージマウスバスと同程度には悪影響があるだろう。
 でもまあ、ヤマメにしろアユにしろ日本の内水面の釣りなんて、放流無しなら成り立たないぐらいのことは分かる。
 それでも若い頃は、放流由来のヤマメより自然に繁殖している支流のイワナとかをできれば釣りたい、「大自然」を堪能したいという気持ちが私にもあった。でも年を食うとそのあたりは、どうせ自然環境もグダグダに変えてしまったのに、魚だけ昔のままにと願ってもどうしようもないだろうと考えるようになった。
 今でも残っている「大自然」や古き良き里山里川里池は大事にとっておくべきだろうと思うけど、自然環境破壊の代名詞的なダムだとか、三面護岸にしちゃって日本の魚たちの多くが産卵繁殖できなくなった池とか、散逸の問題を無視すれば別にバスがいても良いし、別にヘラがいても良い。そこを利用する人たちで決めればベストだし、そうならずに釣り人のゴミとか迷惑行為が原因で立ち入り禁止になるなら、それも自業自得と思っている。

 ラージマウスバスは随分釣ったので、割と良く知っているつもりだけど、バス釣りだって自然に親しむには悪くない方法だと思う。少なくとも私の感覚ではペレット食って育った成魚をガンガン放流した自然河川を「釣り堀化」してのヤマメ釣りより自然な釣りである。随分バス釣りから学んだ。正直もっと賢くバスを利用する方法が、特定外来生物法とかによるレッテル張りで閉ざされてしまった状況が歯がゆく思うが、未だに外来生物の投棄とかがなくならない状況を見ると、愚かな釣り人が「賢く」バスを利用するのもやっぱり難しく思えてくるので、バス問題の答えは私の中では残念ながらまだない。


 でもって、「釣り堀」で浮子を眺めるという場面を想像すると、たぶんそれはヘラブナであるというぐらいの釣り堀の代表的な魚であるヘラブナだけど、釣り堀のヘラ釣りが嫌いかというとそうでもなくて、ちっちゃなプールにごっちゃりヘラブナを入れて釣る「箱」の釣りも面白いと思ったし、「箱」の中で1mの棚規定で1m以浅では釣られないということを知っているかのようなヘラブナの学習っぷりとかには恐れ入ったし、「箱」の中でモツゴが増えて稚魚が湧いているのとか見て、閉鎖された「箱」の中であっても生物はどこまで行っても、多様性にとむ複雑で興味深い「生物」でしかあり得ないのだなと感動したりもする。「箱」の中にも自然は宿る。
 「箱」でのんびりと糸を垂れる爺様達の醸し出すユルい風情も「箱」の魚たちと共に癒やしの空間を醸し出していて味わい深い。


 「箱」でも「管理池」でもヘラ釣りはキャッチアンドリリースの釣りなので、結構ボロボロの個体も釣れてくるし、死んで浮いている魚も散見される。
 嫌でもイヤっていうぐらいに、釣り人が楽しみのためだけに魚を釣って遊んでいるということの罪深さを感じてしまう。
 シーバス釣りならまずあんまり釣れないのでそんな罪悪感は年に数度の大釣りの時しか強くは感じないし、ハゼ釣りやらテナガ釣りなら「食うために釣っている」という心の免罪符があるので、実際にはリリースしながら釣るときでもあまり意識しない。
 でも、食おうがなにしようが、釣られて死んだら魚にとっては同じで、別に楽しみのために釣っているという事実が違う訳じゃない。食ったら成仏するとか、釣り人側の信仰であり、そう思うのはご自由にだけど、それで自分だけ手を汚してないつもりで他人の釣りを批判するべきじゃないと思う。釣り人に限らず現代社会に生きてる人間は他の生物に酷いことして返り血浴びまくりながら生きていることに違いはないはずだ。そう思わないのなら想像力の欠如である。
 釣られた傷が治って、鱗が変な配列になってたり口がゆがんでいたり、あるいは目がなかったり、そういう魚が無言で訴えてくる、釣り人の罪に対する断罪を我々釣り人は忘れてはならないのではないかと思う。
 そういうことを意識させてくれるだけでも、ヘラ釣りは面白いと思う。ヘラ釣りは罪深いと思う。それでも、その罪で、死後の世界がもしあって地獄に堕ちて口にでかいハリをかけて吊されるとしても、釣りをやめられない釣り人の「業」を体現している魚が「ヘラブナ」だと思っている。

 そういう、水の中では地獄のような責め苦を魚が受けているのに、水の上では釣り人が長閑に(あるいはせっぱ詰まって)釣っているという対比の認識が、餌屋やらメディアの垂れ流す情報を鵜呑みにして「高尚な釣り」だと信じているような釣り人には欠けているのではないかと思うので、ヘラ釣り真面目にやってる人が読んだら気分を害するような文章を書いてみたところである。

 ヘラ釣りは残酷な釣りだ、他のすべての釣りと同じように。だからこそ私のようなあなたのようなサディストでありつつマゾッホであるという矛盾を抱えた「釣り人」の心に深く突き刺さって抜けないのだと思う。
 ヘラブナが植物プランクトン食という他の釣りの対象魚にはあまりない食性を持つことから、餌や釣りの技術が、凝り性な日本人の性格も相まって、特殊にマニアックに追求され続けていて楽しまれてきていて、その釣りの楽しみのためだけに生産されている魚がいて釣り場が成り立っている、というこれまた特殊な背景を持ちつつ、釣り堀から天然湖沼まで様々な釣り場で親しまれている、というのがヘラブナ釣りを俯瞰した全体像だろうか。

 ヘラブナの植物プランクトン食という食性から生じる「粒子を吸い込んで捕食する」という独特の餌の食い方は、ともすればバラけた餌だけ吸われたり、吸ってもすぐ吐かれたりということに直結して、そこを何とか口の中にハリの付いた餌を少しでも長く入れさせようとするところに駆け引きや多様な技術が生じて、ヘラ釣り独特の面白さの根本的な要因の一つになっていると思う。べつにマブナ釣っておけば極論餌はミミズで済んでいただろうし、マブナ釣りが面白くないわけでもないだろうに、なぜ先人はヘラブナをそうまでして釣ろうとしたのかよくわからないが、とにかくヘラブナを釣りたいと願った釣り人達がコレまで積み上げてきた多種多様な技術には、よく考えたものだと感心させられるし、そういった技術を一つ一つ練習していくのはとても楽しい。始めて3ヶ月の初心者だけど技術の基本を体に憶えさせて、ちょっとずつ魚が釣れるようになる楽しさを味わっている。憶えなければならない技術がまだ山ほどありそうなことにも楽しみを覚えるところ。
 
 炎天下の釣りは今の体力では耐えられそうにないので、秋までいったん小休止だけど、これからもゆるふわっと、でも真面目にいろんなことを考えながらヘラ釣りを楽しんでいきたい。

 

<顛末記>○9月13日

 涼しくなってきたのでヘラ釣りにということで準備していたのだが、台風の影響か暑さが戻ってくるような予報。朝起きて判断しようということで天気見てみると風がややあってまあ良いんじゃないかという都合の良い判断。行きたいときには行ってしまうブレーキの壊れ具合。

 自転車で管理池へ。8時半開場を待って、桟橋へ。荷物背負って歩くと膝が痛む。今場所休場の力士が目立つけど良く分かる。気温が急に上がったり下がったりすると膝にくるでごんス。

 いつもの奥の方のポンプ小屋両サイド既に先行者ありで、同じあたりのいつも岸向いて釣ってる反対の沖側に入る。

 まずは10尺継いで、バラグルと両ダンゴの底釣りから、ということでいつもの浮子「ゆるふわパ75底竹」を取り出したらパイプ折れてた。前回使ったときに根元で折れてたらしく接着剤でブラブラとくっついている状態。さい先悪いが仕方ない。ちょっと小さいパ70底竹にして、ハリス35,42、ハリを前回までよりちょっと重くして角マルチ6号で、餌は底釣り:ダンゴA2:1とグルテン1。

 もたついたけど底取りして、餌付けて、なじみ幅が2か3目盛ぐらい出るように浮き下微調整しながら打っていくが、これがなんともかんとも反応が薄い。ジャミにもあまりつつかれず、1時間ぐらいでやっと1回ムズっと入るアタリらしいアタリが来たけどその後も渋い。

 そうこうしている間に、左隣2人がスレも多いモノの、コンスタントにアワセ始めポチポチかけ始めた。ウドン付いているので最初段底かなと思ったけど、浮き下が1.5〜2mくらいでウドンセットの宙釣りのようである。大きめのバラケ餌は打ち込むたびに水面モツゴボールができてて、それをコイが襲ってという阿鼻叫喚ながら、けっこうな頻度でビシッとあわせている。

 コレはしばらく底やってダメなら宙を狙うべきだなと思って、1時間ほどで2回ほどしかアタリ無かったので仕掛け換えて1.5m棚を狙ってみる。A:B1:1でバラけ目の餌を作ってまずは両ダンゴで。マコちゃんに自作のカッツケ用浮子をもらったので(マコちゃんありがとね)、棚1.5mぐらいカッツケ用浮子が背負う軽いオモリでも行けるだろう、むしろオッチャン達水深の割に妙に大きな浮子使ってるからカラツン多いのであって、小浮子ならバシバシかかるんじゃないか?と期待して投入する。下のがもらった浮子、ゆるふわ浮子と違って綺麗に塗装されてて売り物みたいに良くできてる。

浮子

 しかし、オモリ軽いと餌がモツゴボールにつかまってなかなか沈んで行かないうえに、棚まで沈むと餌が持ってない。オッチャン達の大きな浮子には重いオモリでモツゴボールを突破して餌を棚に届けるという、通い慣れてこのジャミの多い釣り場に適応させた工夫が隠されていたのであった。

 浮子をパ60に変えてオモリ背負わせて両ダンゴ。棚には届くようになったけど、コンコンコンコンとジャミにつつかれておしまいで、ヘラっぽいアタリが出ない。

 しばらくして、餌もだいぶ撒いたしということで、ウドンセットにチェンジ。アスカ5号10センチ、アスカ3号40センチで刺し餌は力玉ハード供▲汽淵玉、角麩を用意。相変わらずジャミにつつかれまくるけど、それっぽいアタリもたまにあってあわせるとカラ振りかモツゴちゃん。

モツゴちゃん

 11時過ぎまでやって、左隣2人はコンスタントにかけて口に掛かってたのも5匹まで数えている。餌をヤワくつけたり、逆に固めに練って大きくして持たせてみたりしながら、何が違うんだろうと見ていると、下ハリス短くて30センチないぐらいなのに気付いたので、40センチから27センチくらいに詰めてみたけどあまり変わらず。これはオレのウドンセットの力量ではどうにもならん気がしてきて、飯休憩。

 日陰でサンドイッチ食いながら、何が違うんだろうと考えたら、そういえば10尺出してる自分の浮子だけ近くにあって、13尺ぐらいで振り切っている左隣、それから右隣の段底と両ダンゴ底の人も13尺ぐらいの竿で釣っている。岸側で釣ってたときは、左右見渡してもいろんな長さの竿出している人がいて、10尺で底とるとちょうど穂先近くに浮子が来る提灯に近い感じになるので、餌の落ち着く底の場所の深さとかが安定して釣りやすいので、まずは10尺第1選択で来ていたけど、ひょっとして沖側はちょっと沖目で食ってくるとかあるのか?と気になったので13尺出してバランス底釣り。オモリ重めに背負えるパ90底竹、ハリも戻してアスカ5号。沖に振り込むと徐々に深くなっているようで、岸向きでつかった時の浮き下より30センチぐらい深くした。かけ上がりになっている感じでこの地形変化に付くのかも知れない。

 最初、反応なく、あんま関係なかったかと思ったけど、その後1時間ぐらいでユラユラと揺れたりしながらムズっと入る、コレはヘラやろ!なアタリが5回ほどあった。あったんだけど、これでもかというぐらいに良いタイミングでアワセ入れられているのにウロコ1枚。

ウロコ

 13時頃餌打ちきって、気温すっかり夏のように上がってヘロヘロでどうにもならん感じになってきたので、悔しくて後ろ髪引かれる思いだけど撤収。

 久しぶりだけど、季節も良いしデコはくらわんだろう。いつもの桟橋岸側空いてなかったけど沖向きでもかわらんだろう。オッサン達の道具立てって自分たちがヘラ釣り覚えた頃の流行のもので釣果とはそんなに関連してないんだろう。すべての見立てがシジミチョウの幼虫がアリをたらしこむために舐めさせる蜜よりも甘かった。

 今日もたぶん釣れてた組で10以上、平均組で5匹前後、釣れてなかった組は2,3匹で私はその下のカースト「デコった組」である。この釣り場が素人には無慈悲に厳しい渋さなのはいつものことなので、技術やら力押しで何とかすることができないウブな初心者なら、なんとかデコ食わないようにもっと丁寧に慎重に釣り場に向かわねばならない。とりあえず桟橋の沖側にはなるべく入らない。次回箱では、13尺使って沖目の1.5mぐらいの棚での両ダンゴとウドンセットも練習してみたい。とはいえまだ暑いのでもうちょっと涼しくなるのを待つ。くやしいッ!! 

 

<顛末記>○12月15日

 ヘラ釣り行きたいけど、腰が痛いとか風が強いとかいっててなかなか行けてなかったので、気合い入れなおして行くことにする。幸い風はない。薄曇りで気温が10度までいかない予報だけど風強いよりは釣りやすいだろう。

 電車に乗って久しぶりの「箱」。さすがにもう冬なので魚のゴチャッといる箱でも渋くて苦戦するだろと目標10匹で、まずはバランスの底釣り試してだめなら段底か。

 午後から半日ということで実釣3時間ほど。陽舟10尺で浮子はパ75底竹、ハリス35、42でSVG0.5にハリが初めて使う角マルチ5号、ハリ変えて他のハリスと区別つくようにした。餌は底釣り:ダンゴAの2:1とグルテン1。

 私の他に4、5人いてポツポツとはあがっている。しかし、なかなか反応でない感じで不安になる。30分ぐらいしてなじみ込むスピードが明らかに遅くなって煽られているっぽくなってきて浮子も微妙に揺れ始める。もっと餌ばらまいて寄せた方がいいのかとバラケに水加えて柔らかくしてみる。

 なじんで戻してモゾッという感じのを何度か空振りしてやっとかけたと思ったらほっぺでガックリ。今日は目標デコ脱出の日か。

 しかし、その後教科書通りのなじんで戻してツンで1匹目。冬なのであまり引かないのかなと思ったら割と小さくて、魚体に傷もなく綺麗で、これが秋に放流した「新ベラ」ってやつかという感じ。

新ベラ

 その後しばらく苦戦。魚は寄っているようで煽られている感じはあるし、戻しも魚が吸って吐いてしているような早い段階でいきなりググッと大きく戻してくるのが増えてきた。でもその大きく戻す前に出るアタリがとれない。今のアタリだったのかというようなモゾッともいかないモニョっとした動きでアワせてやっと追加。しかし勘が鈍っているのか同じようなアタリが出ても手が動かず拾えないし、そもそもアタってるのかよくわからん。

連発?

 対岸の人がそこそこコンスタントにかけていて焦る。魚はいるのにあからさまに技術が劣ってて釣り負けてるのって悔しい。まあ新米ヘラ師だしあたりまえか。

 もうちょっとハリス張ってアタリを明確にしようと振り込む先を深くなる沖目にしてなじみ幅を大きくしてみたり、餌を水加えて柔くしていって最終的に振り込みで落ちるぐらいにしてからグルテンで粘らせてみたところ、やっとなじんで戻してツンな感じのアタリが出始めて両ダンゴも混ぜつつ良いペースでポンポンポンと5匹まで数をのばす。

連発??

 後1時間半ぐらいあるので、これは目標の10匹まで行けるかなと思ったら甘くてそこからしばらく沈黙。30分ぐらいして1匹追加してしばらく反応無く一端トイレ休憩。

6匹目

 魚は寄ってきているようで、活性が低くて激渋というほどでもない感じなので、提灯ウドンセットを試してみようと白滝坑玄棔■丕達僑亜▲魯螢坑亜ィ瓦僕遒箸靴藤隠汽札鵐腺苅殴札鵐舛妊灰爍街罅餌はA:B、3:1でくわせがサナギ玉とハード供

 餌しっかり目につけて深めになじませて戻したら2、3回誘ってという感じで、サナギ玉で始めてしばらく寄せて、餌が煽られてるっぽい感じになってきたけどアタらないのでハード兇吠僂┐燭蕕覆犬狹喘罎妊灰鵐辰箸△燭辰禿漸箸諒刀びっくりアワセでアワセ切れ。反射的にびっくりアワセしてしまうのは避けようがないので、アワせてる最中にブレーキかけて腕を上げるのを止める感じでやってたはずだけど忘れて大アワセ。ハリス0.5のほうがいいなこりゃ。

 食ってはくるようなので、ハリ結びなおしてハード兇覗世Δ箸垢阿砲た。7匹目。

ウドンセット

 よっしゃ終了も近いしここから3匹この感じでと思ったけど、そのあとアタるけどスレ2発バラし2発でいいところにかけきれない。どうしたもんだろうと誘いしつこめにしたり餌ゆるめにしたりしたけど、そうこうしているうちに反応しなくなる。

 残り時間30分ほどで、ここからハリスワークとかで再度食わせる自信がまったくないので、思い切って仕舞った10尺出して餌も残ってたのでまたバランスの底釣り。

 アタリ臭い動きはちょこちょこでて、やっとかけと思ったらえらい勢いで走り始めてスレだった。SVGはかなり強度はあるようでアワセ切れもスレで引きちぎられることもなく合格点だと思う。次回はレブロン0.5を中心に試してみたい。

 その後何ともできずに16時終了にあわせて片づけ。

 半日で7匹ということで、それなりに楽しめたけど、しばらくやってなかったので大したことない腕がさらに鈍りまくりで苦労した。寒くて手がかじかむのもあって、もう少しハリスワークで工夫できたかもしれない場面で手が出なかった。もっと渋いかと覚悟していた割には活性良くて反応はあったのでどうにかしたかったのだけど、まあ今はこれが精一杯ということか。

 寒いのもあったと思うけど半日座ってただけで、夜は腰が痛くて顛末記書く気力もなくグッタリで一夜あけても尻の筋肉とか普段使わないところが痛い。たまにしか行かないからそんなことになるわけで、機会を見つけて通っていくしかないんだろうなと思う。あったかめの日を選んで年内あと1、2回行っておきたいところ。次回はムクの細いトップの浮子で小さいアタリを取る段底の練習かな。

 

<顛末記>○12月23日

 風も無く穏やかな土曜、の後ちょっとと天気は崩れるとの予報。これは土曜にキッチリ「箱」でヘラ釣って釣り納めしろということだなと、金曜は課題としてた段差の底釣り「段底」の準備して、ネットで名手の解説映像見たり「カラツン大解明」のDVD観たりしてパソコンの前でエアアワセくらわせて「名手と同じくらいの早さで反応出来てるやン」と悦に入ったりして目覚ましかけて寝る。

 起きたらなぜか「箱」の開場時間の7時を過ぎていて、泡食って準備してあった荷物を担いで緊急発進。したものの乗換駅で反対方向の電車に乗ってしまったりして、到着したのは9時近くなっていた。ちょっと体調悪めで疲れてたけど、良い天気の日を逃すまいと出かけてきたが朝からヨレヨレのグダグダである。

 天気の良い休日ということで釣り人も多く20人ぐらいで盛況。奥の角の定位置が空いてたので入る。ポツポツと竿は曲がっていて、まあ前回すいてた平日よりは難しいかも知れないけど、時間は倍くらいあるし5匹ぐらいは何とかなるでしょ、という皮算用が福砂屋のカステラの底に敷いた紙に付いたザラメより甘いことをこの時は知るよしもないのであった。

 準備しつつ聞くとはなしに周りの会話を聞いていると、とりあえず段底は手堅いようだけど、宙のウドンセットの釣りが意外と良いとのこと。でも午前中に2,3匹かなという声も聞こえてきて渋めではあるようだ。のわりに角をはさんで右手の釣り人が準備してる間にも2発ぐらいあげていて良いペース。

 10尺だして、浮子はポリカーボネイトムクのPC70にハリスはレブロン0.5号、ハリはアスカ5号10センチ、アスカ3号50センチでバラケが底釣り:ダンゴA:ダンゴB:1:2:1で刺し餌はハード供▲汽淵玉、シラタキを適当に順番に。

 確実に底をとるためには下針トントンから5センチずらしが良いと名手が解説していたのでスタートは5センチずらしで、でも30分ぐらいしても反応ないしどうもなじみ幅が小さくて弛みすぎててアタリとか出てないような気がしたので下針トントンぐらいにしたら、なじみ幅は3つぐらい出るようになって浮子がユラユラし始めた。ハード兇韮曳からぶって2発目かけてよっしゃと思ったらホッペにかかってた。でもまあ段底なんとかなりそうだなと思ったら甘い甘い。なんか魚は確実に寄ってるようで、浮子が沈みにくくなる「ウケ」もでるしトップがユラユラするサワリもたまに出るんだけど食いアタリにつながらない。刺し餌ローテーションしても、バラケをユルくしたり大っきくしたりしてもアタリらしいアタリが出ない。こういう状態をサワるのに「落とさない」というようだ。と知るぐらい周りも苦戦気味なんだけど、右と左の釣り人はぼやきつつもコンスタントに釣っている。特に深めの宙のウドンセットで釣ってる右の釣り人には後ほど「2,3匹釣るとパタッとアタらなくなる」という台詞に、私が怒りのパワーで覚醒するタイプの能力者ならなんらかの超能力を発現していてもおかしくないぐらいの怒りを覚えた。クッソ余裕こいてくれやがって。

 左の釣り人もわりと釣っている。浮子小さいし棚も1.5mないぐらいの浅棚ウドンセットでアタリは頻繁にあるのか結構あわせてる。

 まあでも手堅く行こうと段底続行なんだけど、なんか変えないとだめだろうと、ハリスを0.4号に細くして43センチに短くしハリもコム2号に落とす。しかし、アタリはごくたまにという感じで、なんかモヤッとしたアタリをあわせたらスレ。

 2時間以上使ってスレ2発ではどうにもならないので、これ浮子下だけあわせたら宙のウドンセットになるんじゃネ?という当たり前のことに気がついて、ちょっと底切って深宙に挑戦するがまったくアタリらしいアタリがない。ちょっと大きめのバラケをフワッと目につけてトップ水没したらちょっと誘ってというかんじだけど、しばらく左の釣り人のやり方見ていると全く誘わないし、浮子のトップ近くまでなじませたらじっと戻すのを待ってて、かなり待ってからアタっている感じ。今時のへら釣りでは刺し餌の沈下中に食わせるんじゃないのか?思いっきりぶら下げて待ってるんだけど、どうなっとんのやそのへん?ワシの浮子待てど暮らせど動かんぞ。

 昼前にあきらめて、いったんトイレ行って飯休憩後、浮子そのままで、餌新しく作ってバランスの底釣りでバラグルと両団子を1時間ほど。これがまた、なじんで戻してサワってもそこから待てど暮せど音沙汰なしで、サワってると思うゆらゆらしてるので食ってるのとちがうかとアワせてみても、腹ビレスレが一回で食ってなさそう。でも魚はおんねン。

 その間も両隣はコンスタントにあげてるし、昼からリュックサック一つに竿一本でやってきた若い衆を「今日は素人はデコって帰る日だよ」と見ていたら、浅棚ウドンセットでサクサク2匹ほど釣りおって、そういう軽装備でちゃっかり釣るのってオレがまさにやりたいことジャン、と嫉妬に煮えたぎる坩堝のような我が心。彼はかなりの「ゆるふわ」の使い手だったか。

 頼みのバランスの底もコケて、なんか変えやんといかんなと考える。おっちゃん達ほぼ仕掛けの変更とかせずにぶら下げて待ってるように見える。左の浅棚ウドンセットの釣り人は、浮子が小さくてオモリも小さい。浮子にでるぐらいのアタリになるには軽いオモリで食い込ませるというのはあるかもしれないと思って仕掛けを軽くしてみるかと竿を8尺にしてグラストップのグ60にハリス70センチぐらいの長ハリスで提灯ウドンセット。変えると来るの法則で最初何度かアタリがあったけどかからず。そのうち無反応に。

 両隣ハリス長くないので、ハリス45センチぐらいに詰めてぶら下げて待つ。ハード兇膿い上げたと思ったけどスレだった。

 どうにもならんなと思ってたけど、シラタキ刺餌で待ってると、戻しきったあたりでアタる。たまたまかと思ったけど、やっぱりそのタイミングでアタるような気がする。バラケがあるうちは溶けて落ちるバラケ食ってて、バラケが溶けきって浮子が戻した状態で待つと仕方なく刺餌にも食って来るという感じだろうか。実態はどうなのかわからないけど今日初めて釣れそうな感じがしてきた。

 何発かからぶってやっとかけた。アワせもびっくり合わせじゃなくうまくやった。パソコンの前で映像の中の名手に負けないぐらいの反応速度が出せるのは、映像では食った瞬間を切り取っているので来るとわかっている短い時間だけ集中すればいいのでできるのである。いつくるのか分からない中で数時間同じ集中力を維持することはできない。だからアタる瞬間が予想できるようなパターンがはまればアワセはきく。戻しきったら来ると待ってれば小さいアタリにも反応できる。

 反応できたつもりだったんだけど、あげてみたらケツの穴に刺さってけつかる。なんで2,3センチはある餌の入り口である口にかからず、2,3ミリしかない出口の肛門に刺さるかな?理解に苦しむ。泣けてくる。

 でも、アタったのは間違いないだろと集中するが、だんだん反応しなくなって沈黙してしまう。

 後1時間もなくなって、みんな帰り支度はじめたけど、なんか変えようと13尺継いでパ90底竹でバランスの底。ゆるめの両団子で餌ばらまいてバラグル混ぜつつ、暮れゆく光線のなか、見やすい位置に頭を持って行きながら3目盛りぐらいなじませて戻しきる前に早めに打ち返していく。しばらくして魚が寄った気配がしてきて、なじんで戻してツンなアタリがでて、バシッとアワせた。頭の方にかかってる感触でアタり方も良かったのでやっとデコ脱出したかと思ったら目にかかっててゴメン。良い型なのに。

目

 がっくりしつつも最後までしつこくいく。もう一発アタってかけたけど明らかにスレで突っ走ってる。でもあげたら型の良いのの口がかりってこともあってもいいんじゃないの?とすがるような気持ちであげてくると頭にかかってる。

 時間まで打って、最後の一人になって終了。

 

 釣れてた人は20,30釣ってたのにこの始末。自分がへら釣り師として一番下の階層「デコった組」に全く否定しようもなく属してしまっているこの屈辱。

 自分でも、この手の、魚はいるけど釣るのに技術がいる釣りは苦手だと思っていた。いつも釣れやん魚なんか無視してやる気のある魚探しゃいいやんと人の行かない裏道ばっかり通ってきたツケをここにきて払わされている気がする。

 まあしょうがないよね、実際新人だし。全く実力通りの結果で、あとどのくらい足りないのか目と鼻の先ぐらいの違いなのか、口と肛門ぐらい離れているのか?とにかくいろんなところで足りてない合計が結果に表れているんだと思う。いうても食らったスカの数で魚を釣ってきた釣り人を自認してる私「デコが怖くて山本崇一朗先生のマンガが読めるかヨ」とサブカル者にしか分からん切れ方しておるところであります。

 とりあえず、管理池のジャミ対策で刺餌は餌持ちの良い堅めのをそろえていたので、柔らかくてアワセでハリ落ちするプルルン食感な力玉とかも次は用意する。浅棚ウドンセットの予習して軽い仕掛けを用意する。後は、ベテランみたいに信じて賭けられるほどの手がないのならもっと頻繁に手を変えることで「変えると来る」を意図的に作るべきだとも後になって思う。管理池のように広い場所で回遊を待つ必要があればある程度粘りは必要だろうけど、箱のようにとりあえず魚は一杯いるのなら目先を次々変えていくのもありのような気がする。

 ほんとに口使わなくなる厳冬期に今の技量で突っ込んでいっても無謀というものなので、ゆるふわ的にはそこは回避して、まだ風が吹かなければ手がかじかまないぐらいのうちに復習して復讐するのですよ。納竿か?初釣りになるか?体調とお天気に訊け。

ジャミすら釣れんでスマヌ

 

<顛末記>○12月29日

 水曜日あたりから寒波がきて日本海側大荒れだったようだけど、金曜には関東は穏やかな天気の予報。土曜は天気下り坂ということで金曜しかないよねということで泣きのもう一回で「箱」に電車でGO。

 今回は準備もおさおさ怠りなく、前日は9時には眠剤かっくらって床につきちゃんと6時前に目覚めたほかに、F師匠に泣きの電話を入れて策も仕入れてある。

 F師匠のおっしゃることを要約すると、

「スレるのは魚がクワセの上に集まった「うわずり」の可能性がある。その場合、まずバラケ餌の拡散を抑えて締めるのが基本。

 魚が寄ってるのにアタらないというのは、アタリが分からなくなってるのかも。やってみると良いのは細いトップ長くて細いハリス、軽いハリで沈降速度を落とすことで明確なアタリを出させる。逆に短い堅いハリスで仕掛けを張ってアタリを明確にするという手もあり。雑誌とかに出てくるレベルの対策だとみんなやるので、結局釣れなくなりがち。邪道なぐらい極端なレベルまで一回試してみた方がいい。

 寒くなると冷たい水が底にたまるので底釣りは極端に食い渋ることもある。底よりちょっと上を狙える提灯ウドンセットがお薦め。というか通年使えるので提灯ウドンセットを練習するように。」

 とのことであった。確かにアタリが遠のくとコマセが効いてないのかと思って餌打ちペース早めたり、餌に手水加えてバラケさせたりしがちである。「邪道」はどちらかというと得意分野っていうか大好き。人のやってないこと自分だけして爆釣とか最高やン。

 ということで、食い渋り対策でふつうハリスは0.3ぐらいまで落とすようなことが解説読むと書いてあるのでそれ以上の0.2号買いに行ったら、カタログにはあるのにヘラ用ハリスのコーナーには売ってなくて焦る。渋谷のJ屋とSスイ川釣館にないとなると実店舗では他にあてがない。通販では見つけていたが買い出し行った時点で水曜日で配達が間に合わん。ちょっと焦ったけど、細い糸なら鮎釣りだろうと鮎コーナーに行ってナイロン水中糸バリバスの「エクセラ鮎0.2号」を無事ゲット。鮎釣り用ってなんでもヘラ釣り以上にくそ高いイメージあったけど千五百円ぐらいでまあ今時の高級ナイロンならそんなもんかなと思っていたけど後で気づいたけど30m千五百円だった。10m5百円は今まで使ったナイロンラインでは最高額。まあ、その分強けりゃ文句言わねえっす。ハリもがまかつの一番軽いイズナの1号買って、浮子もグラスの既製品のトップをサンドペーパー掛けてテーパーつけて先端付近0.4ミリぐらいまで細くしたのを作った。

細糸 新作浮子

 年末休みに入っているからか前回ほどではないけど、最終的に15人ぐらい入ってそこそこ混雑。今日もいつもの角に釣り座を構えてまだ浅薄暗くて寒い中、気合い十分で8尺白滝で提灯ウドンセットの準備。手先のかじかみ対策で古いネオプレンの手袋を指切って餌付けできるようにして、手のひら側に小さい使い捨てカイロを貼った。手首の内側に動脈が走っているので手首内側にカイロ貼るといいというのは東北で教わった。その応用。

手袋

 浮子は作ったばかりのグ45でボディーも小さめ。アスカ5号10センチ、イズナ1号ハリス0.2号60センチ。バラケは団子A:底3:1。刺餌は力玉、さなぎ玉、ハード供白滝のローテ。

 とりあえず餌落ち目盛りを一番重いハード局佞韻疹態で3目盛り出しに設定。目盛り今回自分で描いたので、今までの倍ぐらい細かくして6目盛りごとに黒の線を入れている。割と見やすくて良い感じ。まずはバラケをあらっぽく付けてバンバン撒いていく。トップ水没したら縦誘い気味に根元まであげて落としての繰り返しで餌落ちしたらちょっと待って打ち返し。割とすぐにピコッという感じでアタるのだが0.2号なので慎重に縦誘いぐらいのアワセを入れるがかからず。しばらく反応無い時間が続く。

 周りでも昨日は釣れたけど今日はピクリともこんというボヤキが聞こえる。左となりのバランスの底のおっちゃんがさい先良く釣った後はどこも釣れていない。

 しかし、力玉が反応良かったように思うので、力玉半分に切ったのとハード業省に切ったのをメインに刺餌サイズ下げたらピコピコし出して、なかなかかからんけど魚は寄ってて、これは何とかしたらヒョッとして俺だけ爆釣タイムに入っちゃうのかとワクワクしてバラケが落ちたらしばらく待って2,3誘いというのをやってたらヒット。アワセも小さく上手にできたけど魚が違う。モツゴちゃんでした。ヘラぜんぜん寄ってなかったってことか?今年最後の魚はこいつの可能性が俄然高くなってきて痺れてきた。もうかれこれ2時間ほどたってるが、前回はまだ自分だけ釣れてなくてそれはそれで業腹だったが、周りも釣れてないのに俺だけ釣れるわきゃないと弱気になる。

モツゴ

 この釣り場にはコサギが待機していて、餌ボウルとかに入れて差し出すと文字通り飛んでくる。モツゴには悪いけど献上しました。ショバ代払うと釣れること多い気がする、なんていうジンクスにすがるあたりが弱ってる証拠か。

コサギ

 気を取り直して、アタリ全部がモツゴだったと考えなくてもいいだろうと、たまに着底して根がかるぐらいに底ギリギリでもあり伸ばすのは難しそうなので、まずはバラケにクワセを近づけてみるかと、10センチほど詰めるも特に反応はなく、しかたなく伸ばすのも試すかと、浮子下を短くしてもう提灯じゃなくて浅棚うどんセットみたいになってるけど80センチの長ハリスもためすが、ウンともスンとも。どうしてもバラケがついてる間は水没した浮子を誘って上げる感じになるけど、そうすると手前に寄ってきてしまい最終的に根がかる。たいした物は沈んでなくて外れるけど提灯ウドンセットがハリスの永い段底になってしまってアタッても分からん。竿は8尺以上の規定があるし道糸短くするというのは以前管理池でやったけどバラケ付けるときに上バリが手元にこずやりにくいことこの上なかった。ついでにもう一本作ってきたボディー細い方の浮子も試したけどトップ先端0.4ミリを目指して削ってたら楕円形に削ってしまい先端付近が薄っぺらくなっていて、浮力なさすぎてバラケが落ちても戻してこないことが多いサスペンドタイプの浮子になっていた。使うとすればもう少し太い下の方に餌落ち目盛りを設定する必要がありそう。細けりゃ良いってものでもないようだ。

 3時間ほどスレすらない状態でめげて、周りもぼちぼちデコ脱出しているようなので提灯ウドンセット終了。提灯ウドンセットそういえばここでやってる人見たことないけど浅い釣り場には向かないのか何なのか。たぶん上手い人がやったら上手に釣る方法がある気がする。

 まあ、自分の中でこういう渋い状態の中で切れる札ってまずはバランスの底だろうと、13尺継いで餌もいつもの感じでダンゴとグルテン用意して始める。変えると来るの法則は渋くても健在で、なんか寄ったっぽいゆらゆらが始まって、なじんで戻してツンで乗った。スレがかりっぽくない走り方で上げてきたら口を上げているのでヤレヤレとネットに入れて写真撮ってハリはずそうとして愕然とする。アッパーですがな。

アッパー

 写真でも口に入ってるように写ってるんだけど、伸びる蛇腹みたいな部分の外側からかかってるので蛇腹が収納されると口がかりっぽく見える。あと1センチが遠い。

 で、当然のようにその後は反応しなくなっていきデコ脱出が遠のく。

 飯休憩の時間も惜しく、着底するまでの待ち時間でカッ食らう。が、トイレ行きたくなったので休憩で床休め後、10尺出して段底。

 段底用の浮子も作った。やっぱり底釣り用の浮子はムクトップでも竹足の製品が多いようなので、足を軽くするためにカーボンじゃなくてトップと同じポリカーボネイトにした。トップ0.8ミリを若干テーパー付けて先は0.7ぐらい。餌落ち12目盛りだし(いつもの浮子の6目盛り分ぐらい15センチのトップの真ん中ちょっと上)ぐらいにして下バリとんとんで行く。ハリはアスカ5号3号、0.5号10センチ、0.4号50センチ。水没したら引っ張り上げて餌落ちでたらしばし待って打ち直しという感じ。

 これが、変えると来るの法則でいきなりアタリだして、絶対チャンス到来しているのに生かしきれない。刺餌は力玉とさなぎ玉が良いようだけど空ツン多くて掛けてもスレるので浮子下伸ばしたり戻したり、ハリス詰めたり、細くするついでに今回初めて試すフロロ0.3にしてみたり、アタるしスレで掛かるけど後一歩が詰めきれない。段底もうちょっとで何か掴めそうな感じだったけど1時間ほどで計4匹スレであげて反応なくなる。午後に入って明らかに活性あがっていたようで対岸の長尺でウドンセットやってるっぽい人がコンスタントに掛けていたように見えた。隣のオッサンはひたすら同じ仕掛けでバランスの底オンリーで私同様スレが多く2匹目が遠い様子。

 活性あがってるなら前回左の人がやってたように、浅棚ウドンセットで小さめのバラケでじっと待つというのはどうやと、仕掛け作ってあったのでマコちゃんにもらったカッツケ用の小浮子で1mちょいの浮子下。下バリコム2号0.4号45センチ。

 やっぱり変えると来る。けど今回ショボかった。2回ぐらいピョコとアタっただけでその後反応なくなり、今日はもっと強力に寄せるべきと違うのかとハリスを0.2号60センチに伸ばして、棚をやや深めにして餌を着水すぐにハリから落ちるぐらいにゆるっと付けて「抜き」っぽく餌バンバン撒いてみた。バラケにシラタキ混入してシラタキ刺餌とかもやってみた。全くの不発。

 後2時間ぐらいだけど、札切りきったような気がする。デコ確率9割以上ぐらいの感じか。そういえば今日は10尺でバランスの底やってないなとさっきの餌も残っていたので、再度バランスの底。ハリスが0.5のレブロンの仕掛けだったのを、変えたら来るはずの少ないチャンスでスレだと次のチャンスはなくなりそうなので、ハリス0.4に細くして下バリをアスカの4号に落として小さめの餌付けで行く。なじみ幅もいつもより小さめに2目盛りぐらいに調整していって仕掛けの張りをゆるめにして、全体的に食い込ませることを意識した。

 やっぱり変えると来るでユラユラし始めて、なじんでジワっと小さく戻して小さくツンでバシッとあわせたら掛かった。

デコ脱出

 やっとデコのがれて心底ほっとした。

 もいっちょぐらい来ても罰当たらんだろうと両ダンゴやらも混ぜつつ粘るけど、たまにアタるけど掛からずで、魚の気配はしているので再度段底に変える。

 さすがにもう効能ないのか反応渋く。ユラユラするけどいいアタリがこない。

 日が陰り始めそろそろ終わりかなというあたりで、隣のおっちゃんが連発し始めた。スレが多いけど終了までに5発ぐらい掛けて半分ぐらいは口だったと思う。

 あと30分ぐらいだったけどあわててまたバランスの底に戻す。やっぱり時合いだったのか、ユラユラし始めてたまに明らかに体にアタってるようなピョコンと上がるようなアタリもあるけど、なじんで戻してツンな良いアタリがでない。ダンゴを柔くしていったり両グルテンしてみたりして、ああこれがうわずってる状況なのかもと、基餌の状態で緩くしてなかった餌を小さく堅めにねって両ダンゴで打つと、ちょっとアタリが出始めて、よっしゃかけたと思ったら鼻面。

鼻

 最後まで粘るぜと、後五分というところでもう一発掛けたけど明らかなスレでお腹あたりに掛かってて、本年納竿とあいなりました。

 今日も釣ってた人は10匹以上釣ってたと思う。午前中であきらめて帰った人以外ではたぶん最下位で相変わらず底辺層から脱出できていない。このぐらいの渋さで5匹ぐらい釣れるようになると、当面のゆるふわな目標は達成だと思う。もうちょっとのような気もするけど4,5年はかかるんだろうな。まあデコくらわんかったから良し。ルーキーイヤーとしては悪くなかった気がする。まあ永く楽しもう。

 ヘラに限らず体調の割には今年も楽しく釣りができたような気がする。来年は来年でまた楽しく釣りたい。

 

<浮子>○冬の小さいアタリ用浮子

浮子3種

 提灯ウドンセット、トップをシャーペンの芯ぐらいに削ったグラスムクの浮子で、細い分ゆっくり沈めてアタリを拾え、とのF師匠のお言葉。端の方は0.4ミリぐらいまで削るとか。

 確かに同じオモリなり餌なりを支える浮力を発生させるのに、押しのけたのと同じ体積の水の重さが浮力だから、トップ細い方が長さは長くなるので、距離が長い分浮くにも沈むにも時間がかかりそう。水の抵抗とか細かいことを考え出すと厳密にはそんな単純じゃないかもだけど。同じ力がかかっても太いパイプトップが小さく鋭く上下するのに対して、細いムクトップは大きくゆっくり上下するのを思い描くとそんなに間違ってないように感じる。

 とりあえず部屋には0.8〜0.6ミリのテーパーのグラスムクトップがあったのでそれを削って先端付近は0.4ミリぐらいになるようにノギスで測りながら作ってみた。

材料

 冬場はオモリも軽めで浮子のボディーも小さめの5センチぐらいとのことだったので、塗装薄目の直径6ミリのバルサボディーだとちょい小さめでボディー45ミリ(バルサの部分は40ミリ)で作った。「グ45」。

浮子新作3本

 ついでに、もう一本直径4ミリの「4グ75」も作ってみた。細いボディーの浮子って関西の浅い「箱」では愛用者がいるようで、なんか違うのかと以前にも作ったけど、単純に同じ体積のボディーで作るとよりオモリを背負うようになる。予想と違ったので何故なのか不思議だったけど、どうも水深が深くなるに連れて水圧がかかってくるので長いボディーの下の方は上の方とはかかっている圧力が違うのかもしれないと思ってるんだけど、ネットで調べてもこの辺の物理難しくてよく分からん。けど、他に思いつかないのでその辺かと今のところ整理している。ということで、だいたい同じぐらいになるだろうという見当で75ミリ(バルサの部分は70ミリ)の長さのを作ったけどこれでも少し直径6ミリの45ミリよりオモリを背負う。同じ体積にするなら4ミリの方はバルサ部分で90ミリのはずであり結構差がでている。結局、浮子のボディーが細長い方が小さい体積でより重いオモリを背負えるということになりそうだ。体積小さいボディーなら慣性力だの水の抵抗に関係してくる表面積だのが小さくてより動きが出やすいというのがあるのかもしれない。

 こいつに付けたトップは削りすぎて楕円形になって先端ペラペラになっている。先端近くに餌落ち設定したら。明らかにバラケもう落ちてるだろうという時間がたっても上がってこないような鈍くさい動きをするようになった。表面張力とか慣性力とかを突き破れてないのかもしれない。細すぎるのも扱いづらいととりあえずは感じたところ。

 3本目は段底用。「ポ60底ポ」。バランスの底用と違っていったんバラケの重さで深くなじんでから戻してくるのでムクトップの長い目のがついている浮子が主流のようで、それならウドンセット用のポリカーボネイトムクトップの浮子でいいだろうと使ってみたけどいまいちシックリこない。売り物は竹足のが多いので、足を軽くしてみようとトップと同じ0.8ミリポリカーボネイトの短めの足にしてみた。たまたまだったのかもしれないけど使ったらアタリはトップがよく揺れて分かりやすかったのでとりあえずこのタイプの浮子で段底はしばらくやってみよう。

 浮子の横揺れはたぶん船の復元性と似たような考え方が適用されて、トップヘビーだと安定するけど復元性が悪くて、浮子で考えると立ち上がりが遅くて横揺れしにくい。頭が軽いと逆に立ち上がりは早くて安定しない。例えるなら起き上がり小法師のような感じ。横揺れはしやすいのでサワリを横揺れで見るのとかはトップが軽い方が良いことになる。横揺れのしやすさは足も短い方が良いと思うので、軽いパイプトップに軽くて短い竹足というのが一番横揺れでサワリが見やすい浮子なのかもしれない。と思うと市販の底釣り用浮子がそうなってるのも得心がいく。逆に細く重いムクトップで上が重くかつ足長で安定する浮子は、横揺れしない中で縦方向のアタリだけしっかり大きく拾うはずで、ガチャガチャにあおられる中でアタリを判別するとかには向いているのかなと思う。他にもいろいろ要素はあって簡単じゃないけど、機敏な反応で変化をとらえる頭が軽い浮子と動きはユックリだけど小さなアタリも大きく拾う頭が重くて細い浮子があって、その中間やらなにやらのいろんな特徴を持たせた浮子があるんだと今のところの理解。ほどほどの中間的な浮子で広く対応させるというのもできるんだろうけど、当面はいろんな釣り方での浮子の役割を学ぶためにも専用の浮子をあれこれ作ってみて試していきたい。

 今回からトップの塗装もやってみた。見やすいオレンジと黄色の蛍光塗料を刷毛の幅分ぐらい細かく交互に入れて6目盛毎に黒のラインを入れておいた。見やすくて良い感じにできたとおもう。一番下のは比較用の市販のポリカーボネイトトップ0.8ミリ。

トップ 

(2017.12.30)

 

<小ネタ>12.オモリ巻く堅いパイプ

パイプ堅め

 仕掛け作る時にオモリのスズハンダをウレタンパイプに巻き付けていた。これだと仕掛けを新しいのに作り直すたびにハンダもまき直す必要がある。ウレタンパイプ柔らかいので穴が潰れて締まっているので新しい道糸が通せない。オモリがずれないのは良いんだけど仕掛け作り直すたびに面倒。堅くて潰れないパイプならズレの問題は浮き止め糸で止めれば良く、堅いパイプを探してみた。浮子のパイプトップも使えるけどもっと安い方がいい。ヘラコーナーには板オモリの幅のしかなくて、海釣りコーナーで仕掛け用のを見つけた。これで浮子と浮力調整したオモリをそのまま引き継げそう。

 

13.安くて便利なハリス掛け

発泡製

 ヘラ釣り用のハリス掛けは結構長細くてハリスを伸ばしたまま収納できる。でも今時のハリスって巻き癖とか引っ張ればすぐとれるし正直ハリス掛けに長さなんぞいらんのとちゃうかと思っている。ハリスとハリの種類が増えるとハリス掛けにかかってるのを見ただけで分かるわけもなく整理がしにくい。こんなもんは海釣りで使ってる安い発泡スチロールの仕掛け巻きで十分ということでマジックで情報書き込んでジップロックに釣り場ごととかに分けて収納。最初右左に上バリ下バリ分けてたけど、上のように上下に分けた方がたくさん掛けられる。使うときは外側のハリから摘まんで外す。まずまずの使いやすさになっていると思う。

 

14.ラバーネット万歳

 ヘラ用たも網の目が細かいのはハリを刺さりにくくして絡みにくいようにしてあると聞いた。ラバーネットはトリプルフック2つ付いてるルアーも想定していてハリはぜんぜん絡まない。プリッと張りのあるシリコンかなんかの樹脂でできてて結び目もなくハリがかかってもゆるめたらすぐとれる。そのうえ最大の利点は魚すくった後に臭くならないこと。そう、臭くならないのである。シーバスすくってるナイロン網のネットでもシーズン中部屋の中でちょっといい匂いを漂わせているぐらいなのに、臭いの強さじゃ結構なレベルのコイ科魚であるヘラ釣ったら洗っても干してる間に、編んだ細かい繊維の網なんて落としきれない粘液が醸すいい匂いがそこらじゅうに充満しそうである。ラバーネットはさっと洗って持ち帰って部屋で干してるだけだけど全くといっていいほど臭わないのでちょっと寂しいぐらいだ。

ラバーネット

 リリースした場合の魚への影響も小さいそうだし安いし良いとこばかり。ヘラ釣りで使ってる人見ないけど、木の一点ものの高級なタモ枠とかに安っぽいラバーネット張ってあったら意外性あって目を引くかも。おひとついかが?

(2017.12.30)

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