○ラインの切れ目が縁の切れ目2 −ライン管理−

 

■ライン管理

 ラインは消耗品で、ラインを巻き替えたり、ストックしておいたりするライン管理は、私のようないろんな釣りに手を出す人間にとってはけっこう煩雑で面倒な作業であったりします。

 しかし、ラインの管理がおろそかでライン交換しないまま痛んだラインを使っていたり、ストック中に劣化したラインを使ったりして、せっかくかかった魚をラインブレイクで逃してしまうことはお粗末なことであり避けたいものです。

 

 私がラインを管理するうえで気をつけていることや手間やコストを省くための工夫について書いてみます。

 

<紙の箱に入れる>

 釣具は中身が把握しやすい透明な衣装ケースに入れることが多いのですが、ラインに関しては意図的にウェーダーの箱など紙の箱に入れています。

紙箱でストック(ラインストック)

 ナイロンラインの劣化の原因の大きなものの2つは、紫外線と吸湿による劣化だということです。

 透明なケースではどんどん紫外線劣化してしまうので良くないと考えています。

 また、吸湿については、以前釣り雑誌「ロッド&リール」の実験記事で読んだのですが、店の棚にさらされていた紙箱入りの古いナイロンラインの強度を測ったところ、「かなり劣化しているだろう」という予想に反して実用上問題のない強度が保たれていたという結果でした。

 解説では、紙のパッケージに適度に湿度を調整する機能があり乾燥状態が保たれていたのではないかとのことでした。

 理想的には冷蔵庫のような乾燥した冷暗所での保存が良いと思いますが、全てのラインを冷蔵庫に入れようとすると食べ物が入らなくなるので、特に劣化が激しいと思われる生分解性ラインの「RTE」のみ冷蔵庫で保管し、他は紙の箱でストックしています。

味噌、ヨーグルト、RTE(冷蔵庫保存)

 

<ボビン巻き>

 ラインは消耗品なのでボビン巻きで買うことが多いです。

 無駄にラインを消耗したくはありませんが、劣化したラインで魚を逃がさないようにどんどんライン交換するには、ボビン巻きでドカンと買っておくと頼もしく感じます。

 強度毎に色を変えておくと一目でライン強度の判別が付くので便利です。

 ちなみに今私のナイロンラインは6LBがオレンジ、8LBがピンク、12LBがグレー、14LBがシマシマ、16LBがまたオレンジとなっています。

色分け(色分け)

 

<スプール備蓄>

 いろんな釣りをやる場合、同じリールで違うラインを使うことが結構想定されます。

 例えば7500SSを使ってロウニンアジなどのキャスティングの釣りをする場合は単色系のPE8号あたりを使いますが、同じリールでカンパチなんかを釣りに行くときは10メートルごとに色分けされたPE4号を300mとか巻いたりします。

 めったに行かない遠征ならそのつど巻き替えるという選択肢もあると思いますが、正直長さもあるのでおっくうです。

 さらに普段使うシーバス用のリールで通常のPE系の糸の他に太いナイロン使いたい状況等もあるので、これをいちいち巻き替えていては面倒以外のなにものでもありません。

 私の愛用しているPENNスピンフィッシャーはスプールが比較的安価なので、用途毎に違うラインを巻いたスプールを用意して、なるべく巻き替えなくて済むようにしています。

一部です(替えスプール軍団)

 そうやっていろんな太さのラインを同じ大きさのスプールに巻いていると、ナイロンラインは既に書いたように色で区別できるようにしていますが、PEラインはどのメーカーでも普通10m毎の色分けになっているので、パッと目にはよく分からなくなったりします。

 これを整理するために、簡単なことですがスプールの裏にライン強度や長さ、バッキングが何かなどを油性ペンで書き込んでいます。こうしておけば、交換する前にスプールの裏を見ればスプールを間違えて交換することが防げます。

 遠征でたまにしか使わないスプールなどは、使用回数も書いておくと良いかもしれません。

落書きではありません(スプール裏)

 

<ラインストリッパー(バークレー)>

 ラインストリッパーは、モーターで回転させたゴムのローラーでリールに巻かれている使用済みのラインを引っ剥がす道具です。初めて見たときには、「そんなモン手で引っ張ればいいんじゃないの?」と思いましたが、リールの数が増えて、沢山のラインを巻いてあるデカイリールのラインを捨てる必要なども出てくると、この道具のありがたさが身にしみて分かるようになりました。手でやっていては日が暮れるような作業を短2電池2個で素早くやってくれます。

 ゴミ袋めがけてラインを放出していると、みるみるうちにスプールが細くなっていき頼もしい限りです。必需品かもしれません。

ラインストリッパー(ラインストリッパー)

 

<巻き替えスプールNo.3(第一精工)>

 ラインは早めに替えるべきだと思いますが、なんかもったいない気がするんですよね。

 特に、良く使う先の方は傷ついているかもしれないけど、奥に巻かれた部分なんてほとんど使われてなくて新品同様のはずです。

 というわけで、ラインは早めに1回ひっくり返して使うようにしています。

 タイミング的にはナイロンラインなら3時間程度の釣行2回、PEラインは色が抜け始めて毛羽立ち始めたときにその部分を切ってひっくり返します。

 その後、傷つきやすい先をしばらく切り詰めながらスプールがちょっと細くなるまで使って捨てるようにしています。

 ラインをひっくり返すには、ラインが巻かれていないリールが2台使えれば良いのですが、釣具屋にはそれ用にその名も「巻き替えスプール」という商品が売られています。

 リール2台用意するよりはるかに安いし、巻き取りスピードもけっこう早いのであると重宝します。

巻き替えスプール(巻き替えスプール)

 

<スプール下巻き>

 マグロを釣りたいとかギリギリの強度で長いラインが必要な釣りではスプールに目一杯繋ぎのないラインを巻いた方がよいかもしれませんが、普通ラインは先の方の50mぐらい、まあ150mも使えば長い方で、それよりちょっと余裕を持たせてメインラインの長さを決めて、それ以上の長さのラインはそれなりの強度のあるラインをバッキングとして巻いておいて、メインラインとループトゥーループで接続しておけばだいたい間に合うと思います。

 そうすれば、ラインを交換する際にバッキングはそのままでメインラインだけ交換すればよく経済的だし手間も減ります。

 メインラインを必要なだけ巻きたいときにバッキングがどれだけの長さ必要か分からないときには、まずメインラインを必要量巻いたあとにバッキングラインをスプールいっぱいになるまで巻いてライン全体をひっくり返せばできあがりです。

 そのときにバッキングラインがスプールのエッジから何ミリのところまで巻かれているかをノギスで計測しておくと、次から同様のスプールを作るときにいちいちラインをひっくり返す作業が必要なくなります。

 最後に私がPENNスピンフィッシャーにラインを巻くときのバッキングの目安を参考まで示しておきます。

 

7500SSスプールに、。韮塒傳丕釘狭罍横娃娃躊く場合の下巻き。エッジから1.8センチ、■韮塒傳丕釘狭罅淵侫紂璽献腑鷏蓮烹隠械毅躊く場合の下巻き。エッジから1.6センチジギング用PE4号200m巻く場合の下巻き。エッジから1.2センチぅ献ング用PE4号300m巻く場合の下巻きエッジから1.7センチ

9500SSスプールに、。丕釘狭罍横娃娃蹐両豺腑┘奪犬ら1.1センチ、■韮塒傳丕釘狭罅淵侫紂璽献腑鷏蓮烹隠械毅躊く場合の下巻き。8号200m。

6500SSスプールにPE4号200mの場合エッジから1.4センチ。

5500SSスプールにナイロン16lb100mの場合、エッジから0.9センチ

 

(2008.8) 

 

○ 2014年4月20日(日)のブログの再掲

最近のナイロンライン

 最近、シーバス釣りにはほぼナイロンラインしか使っていない。
 
 PEラインはノットが難しい面はあるものの、強度は同じ太さのナイロンラインの3倍くらいはあって、細くて強いラインが欲しいときにはPEラインしか選択枝はないぐらいだと思っている。
 
 抵抗少ない細いラインで、必要な棚まで素早く落とす必要があるジギングや船での餌釣りでもそうだし、限界ギリギリの綱引きのようなファイトをやらなきゃいけなくなるロウニンアジのキャスティングの釣りとかだとPEライン以外を使うメリットはあんまり無いと感じる。

 ただ、シーバス釣りに関しては、当方があんまり飛距離を投げない近距離特化型であることもあり、あんまりPEラインに魅力は感じない。引っ張り強度的には、陸っぱりでは8LBナイロンを愛用しているけど、根ズレでリーダーが切れることはあっても、ファイトでラインを引きちぎられるということはこれまでもなかったし、今後もないと思っている。擦れ対策で太さが欲しいときはあっても引っ張り強度が欲しくなる状況というのは思いつかない。
 実際問題、8LBラインでドラグを堅く締めて思いっきり力かけても、シーバスロッドのパワーではラインが切れるところまでなかなかいかない。ドラグを常識的な範囲で設定していればなおさらシーバスの引きごときでは8LBナイロンは切れない。

 となってくると、値段が安くて巻き癖付く前に毎回のように巻き替えできるとか、腰もあってさばきやすくライントラブルが少ないとか、適度に伸びてバラシにくい、とかのナイロンラインのメリットがありがたく感じる。

 ということで、ナイロンライン愛用者なのだが、ナイロンラインは基本安く買えるボビン巻きを愛用している。以前使っていた「GILL」という中古釣り具チェーンのショップオリジナルのラインは適度に太くて性能安定していてお気に入りだったのだが、最近8LBは作っていないようで、次の候補をいつくか試していた。
 ヤマトヨのラグーンというのがコストパフォーマンスでは良いけど、ダイワのジャストロンがもう一昔前なら高級ナイロンラインとして通用するような使い心地でボビン巻きのナイロンラインとしては抜群に良い。8LBに関してはジャストロンの蛍光黄色を今は使っている。

 ということで、8LBでだいたいの状況は問題無いのだが、もっと細いラインで飛距離を出したい、とか、もっと軽いルアーを使うためにラインを細くしたいという状況が、無いわけではない。
 特に、バチ抜けも終盤に入ったこの時期以降は魚がバチについてからの期間が長くなるにつれ、あまり派手に吸い込まなくなる傾向にある。ルアーは軽く小さくしたくなってくる。
 人気ポイントは叩かれまくりで、近場のライズは全くルアーに反応しなくなったり、遠くでライズしていたりする。

 昨年もHHポイントで、遠投して好釣しているダイキリさんの横で全く刃が立たずに苦戦した。しかも次のリベンジマッチでPE1号巻いて遠投したにもかかわらず、あたりはじいてばっかりで返り討ちにあっていたりする。
 PEラインは伸びが少なくて、それが感度の良さに繋がるけど、PE用に設計された今時の竿じゃないと、どうもあたりをはじいたりする傾向があるように思う。と、自分の腕を棚に上げて竿のせいにしてみる。

 というわけで、PEじゃなくてナイロンで細くて良いラインを使って飛距離アップをせねばなるまいという気がして、ちょっとお値段が張るラインを買ってみた。サンヨーナイロンのアプロードGT−Rピンク6LB。75m×4の300mで定価2400円、ジャストロンは500mで750円くらいなので5倍ぐらいの値段の高級ナイロンラインである。

 昨晩、実戦投入してみたが、5倍良いかと聞かれればそれほどではないかもしれないが、それでも多少お金をかける価値があるぐらいには性能が良い。
 太さを落としているので当然だが、ジャストロン8LBより良く飛ぶ。ラインに適度に腰があってさばきやすく、ライントラブルはほとんど無く快適で、5センチの小ニョロもストレス無く使える。

 ついでに昨夜は強度的な限界を試すようなファイトがたまたま生じたのだが、非常に強度的にも信頼できると感じた。たぶん記録申請とかするときには使えないぐらい「強い」んじゃないだろうか?
 6LBでスレがかりのアカエイとやるのはしんどかったけど、良いテストになった。これで安心して使える。

 ということで、ジャストロン8LBとアプロードGT−R6LB巻いたスプール用意して、後半戦のバチ抜けシーバスシーズンを闘いたい。

 今シーズン苦戦中だが、大きいのや沢山は釣れなくても、新しい6LBのシステムが機能して1匹釣れたら、もの凄く楽しい夜になると思うのだが、どうなることやら。

 

 

<太くて長いラインをリールへ巻くときの方法>

 リールにラインを巻くときは、2ピースの竿のバット側にリールをセットして、ラインのボビンをフリーで転がしつつ、バットガイドのあたりで濡れた靴下にラインを2回ぐらい巻いて握ってテンションをかけつつ巻くか、ラインのボビンに心棒になるペンなどを突っ込んで、それを靴下履いた両足でペンを足指ではさみつつボビンを足ではさんでテンションをかけつつ巻いているかどちらか。

 太めのPEラインとかはきつくテンションかけて巻かないとグズグズになるので結構一所懸命テンションかけているところだが、サメ釣るのにデッカい両軸リールセネター9/0にPE10号300m、ナイロン80LB500m巻くにあたって、計800m同じテンションかけ続けるのは難しいなと思い、釣具屋にボビンをはさんでテンションかける、商品名でいうところの「ラインマーキー」の類を探しに行ったが、渋谷のでっかいJ屋にも大型の物は売っていなかった。

80LB

 店員さんに、大型のリールに沢山ラインを巻くときテンションはどうやってかけてます?と聞いたところ、実際のやり方を見せてくれた。

 鉄板から心棒が突き出した形状の台があって、その心棒にラインのボビンを刺して、その上に必要なテンションにあわせてオモリを乗っけて巻くとのこと。

 割と単純明快な方法である。ご家庭でも固定された心棒と穴の空いたオモリがあればできそうである。

 早速、地震対策で天井との間にはめてあるつっかえ棒を、本棚の下にはめて、オモリはダンベルのを流用してみた。

本棚ポール ウェイト方式

 ちなみに巻くときは、ハーネス、ジンバルフル装備で気分出してやってみた。強めのテンションかけるので左手で保持しているだけではグラグラして安定しないし、手が疲れる。

スタート巻けました

 思ったより簡単に、強めのテンションかけてラインをリールに巻くことができた。無事終了。

 J屋の店員さんありがとう。

 

(2014.7.05) 

 

 

○2018年9月1日土曜日のブログ再掲

さもなくば海はラインでいっぱいに


 9月に入って、まだ暑いけどそろそろシーバス秋の陣開幕にむけて、偵察に行ったりルアーを選定したり。ハゼも今年は魚の動き次第かつ渋い闘いになりそうだけど「落ちハゼ戦線」参戦かなと思ってるので、それ用の道具をどうするべきかとか考えている。
 しばらく延べ竿の釣りばかりでリール使ってなかったし、ライン巻き替えたり落ちハゼ用のスプール用意しなきゃなと、釣り部屋のよく使うリールと替えスプールを収めた棚をゴソゴソとほじくり返してみた。
 上の棚にリール。タオルが掛かってるのは埃よけ。下の棚に各サイズの替えスプールでいつでも出撃OK準備万端にしているつもりだった。

 アチャーやってもうた!


 久しく使ってないシイラとか用の5500SS、カヤック用の4500SSのPE巻いた替えスプールで塩の結晶が浮いて析出してて、一部スプールの金属を腐食している(念のため書いておくけどPENNスピンフィッシャーの替えスプールです)。
 「ちゃんと塩抜きしとけよ!」というお叱りはごもっとも。
 でもまあ塩水で使うリールは大なり小なり塩にやられるわけで、あんまり神経質になってもしょうがないな、といい加減な性格なので正直思ってる。もちろん釣りから帰ってきたら真水で洗って乾燥させてるけど、水道水でジャーッと洗ってタオルで拭いて終了って感じでそれ程丁寧には「塩抜き」していない。
 スプールの腐食もラインが当たるエッジ部分以外ならかまわないとさえ思っている。だって釣りするうえで腐食してようが性能的には特に関係ないんだもん。スプールエッジじゃなくても右のスプールのように、見えるところが腐食してるのはさすがに手入れ怠った証拠みたいでみっともないけど、よくあるスプールの中の方が腐食してるのなんて見た目みっともなくさえならない。
 でも、さすがにラインが当たるエッジ部分は腐食してるとラインがこすれて、飛距離落ちるぐらいは気にしないけど強度が落ちるのはゆゆしき問題である。
 強い張力がかかった状態で擦れるガイドにおいては傷が致命傷になるのと違って、スピニングリールのスプールエッジの傷に関してはライン放出するときの緩んだ状態で擦れるだけなのでそれ程極端な滑らかさとかが要求されるわけじゃない。なので腐食されても穴空いているような大っきなものでなければコンパウンドかなんかで磨いてツルッとさせておけば問題は生じない。左のスプールのエッジにかかるかかからないかぐらいの位置がザラついている程度なら放置でも良いかもしれない。
 
 とはいえ腐食させないにこしたことはなく、「塩抜き」なり海水使用後のスプールの保管方法についてはちょっと反省して考えねばとあれこれ調べたりしてみた。
 今回もそうだけど経験からいっても塩吹くのは4本編み8本編みのPEラインが酷い気がする。樹脂で固めたファイアヤーライン、単繊維のナイロンラインはたいしたことなくほぼ無視できる程度。まあ編み糸って海水吸ってジクジクと乾きが悪く長時間湿ってそうだもんね。

 ちゃんと釣行後は真水で洗うといっても、ドボンとスプールごと水につけたりして洗った程度では中の方ほとんど洗えてないのは明白でその程度では到底塩は抜けきらない。
 本格的に塩を抜きたいならフライラインのストッカー方式で、昔ばあちゃんが毛糸のセーター編み直すときに毛糸グルグル巻いてたような隙間の空くタイプの「糸車」みたいなのにまき直して水洗いしないと、堅く巻いたスプールのままでは塩はなかなか抜けてくれないように思う。
 「糸車」ってフライマン以外にはイメージ湧きにくいかと思い「幅の広い「台湾リール」みたいなやつですよ」って書こうと思ったけど、台湾リールも今時沖縄のオジィでもなきゃ知らんかなと検索かけてみたら、今でもちゃんと台湾で作られてるみたいで日本の釣具屋でも通販しているところが見つかった。「風車リール」とも呼ばれるベアリング入ってて横転する糸車を竿に取り付けるだけという思いっきり原始的で単純なリールなんだけど、巻き取りは糸車に指突っ込んで回すか軸の部分を竿持った手の親指で弾いて回すかで、後者ができるので艪を練りながら片手で道糸が出し入れとかができて、餌木でクヮイカ釣りするオジィに長く愛用されてきたらしい。いうなればハンドルさえないダイレクトリールであり軸をサミングしつつチョイと投げることもできるらしく値段も安っすくて物欲を刺激されまくったけど、残念ながら使う釣りモノも思いつかないので購入は見送った。何か自作できそうな単純さでリール自作って難しいだろうなと思うけど、いつか挑戦するなら「台湾リール」でいくべきかもしれないな。


 というわけでPEの編み糸を塩抜きしたいなら「糸車」系のラインストッカーとかが必要そうだけど、別にワシャ塩抜けなくてもPEライン自体はナイロンほど吸湿劣化とかはしないので、ぶっちゃけリールのスプールエッジが腐食されなきゃそれで良しだと考えた。
 ならば、塩抜き及び乾燥がやりやすいストッカーを使わずとも、とりあえずスプールからライン自体を抜いて別に保管しておけば用は足りる。ということで電動ドリル使ってライン巻いてあった樹脂製の空スプールに巻き巻きしてマジックでどのリール用の何号の何メートルかとか書いて、ライン保管用の段ボール箱に保存。樹脂製スプールは塩で腐食されないし塩漬けで傷むようなラインなら海で使えるかよだと思うので、ライン乾かす手間も面倒くせえだけなので塩抜きは特にせずそのまま塩漬け保管ですよ。


 ナイロンラインはさすがに経年劣化とかあって、次回そのまま使おうかとはなりにくいので、もったいないけど使った痕跡があるのはモーターでラインを引き出す「ラインクリッパー」使って捨てた。替えスプールとして用意しただけで使ってないッぽいのは、まだ使えそうなのでケチ臭く次回も使う。使う前に引っ張って切れるまで強度試験して必要な強度があるのを確認したら問題ないだろう。

 しかし、レジ袋に詰めた何百mっていうラインゴミを目にすると、釣りという遊びがいかに環境とかに悪い遊びか視覚化されるようで心にチクチクとした痛みを感じる。けど、いまさら釣りやめられないので自分が悪いことをしてるということだけ頭に置きながら生きて、死後の世界とかがあるのなら閻魔様のお裁きには罪を認めて従うことにしよう。カエシの付いた針の山とか登らされそうでいやだなぁ、バーブレスの針山ならいいってわけでもないけど。


 これは、しばらく使ってない他のリールとかも確認した方が良さそうだなと、隣の棚の塩水用のフライリールを布袋から出しておそるおそる見てみると、

 ラ・ラ・ラムソンがぁーッ!!

 シャブの白い粉かと思うような綺麗な結晶状に塩吹いている。ダメ絶対!な感じである。なんでこんなに盛り上がって水抜き穴から溢れるぐらいに一部分からだけ塩吹くのか不思議で仕方がない。ないけど実際吹いてるもんはシャーないねン。


 PEの編み糸巻いてあってしばらく使ってないスプールといえば、遠征用の7500SS用とかのスペアスプールがこれでもかとある。ラムソン以上の惨状を半ば覚悟して、あれだったら見なかったことにしてソッ閉じだなとリールと一緒に保管している段ボール箱を開けて、遠征時持っていきやすいように段ボールで作った筒に入った替えスプールも含め確認してみると、ありがたいことにまったく塩析出していない。
 何でだろう?
 薄ぼんやりとそうだろうなと思うのは、多分塩吹くのって空気中の湿度を吸って溶けたラインに着いてる塩が再度結晶化して析出してるんだろうから、湿度変化が紙の箱の中では室内より少ないことが良いんだろうとは想像できる。


 「紙は神」なのかもしれない。新品スプールも紙箱に入ってるし、昔のラインが紙箱に入ってたのも経済的な理由以上に意味があったのかもっていうのは、サイトの方のライン管理のネタの所でも書いたけど、昔ロッドアンドリール誌上で古い紙パッケージに入ってたナイロンラインの強度を測ったら、実用充分な強度が保たれてたなんて事実からもうかがえる。
 何しろ紙ってようするに薄っぺらく加工した木なので、段ボール箱でも桐のタンスのように湿度吸ったり吐いたりして中の湿度を一定に保ってくれているのかもしれない。
 ということで、7500SS替えスプールはこのまま段ボール箱で放置で今後も定期的に様子を見て塩吹かないか観察してみたい。正直数が多いし距離が長いしでスプールから抜いて別保管は面倒くさいというのもある。

 いずれにせよ、ラインの管理は紙の箱、もしくは衣装ケースみたいな樹脂製の箱なら底に新聞とかの紙を敷いておくか乾燥剤ぶち込んでおくというのが方法としては良さそうだと改めて感じたところ。

 ただ、もっと的確に塩吹いてリールが腐食されるのを防ぎたい、なんで塩吹くのかあたりの理屈を知りたいとググっても正解っぽいのに行き当たらない。原因の根本が分かってないのに対策が立てられるか?と思うのでその辺基本だと思うのだけど、何なのこの情報砂漠。
 湿度高い時に空気中の湿度を吸って溶けて「潮解」、その後乾燥してだかなんだかで再結晶化して「析出」してるんだろうなというぐらいはわかった。純粋な塩化ナトリウムは20°Cでは湿度75%まで潮解性を示さないけど、混じり物とか他の固体と接触してるとかの条件でも変わるよ、とかの基礎情報は検索してちょっと調べればわかる。でも、それが具体的に海で使ったリールのスプールではどうなっているのか、湿度変化はどう関係してくるのかあたりになるとさっぱり情報出てこない。
 釣りから帰った後の道具の手入れ方法や塩抜きするためのラインストッカーとかの商品情報はいくらでも出てくるけど、そんなもんワシら年季の入った玄人(って自分で書いちゃうのはどうにもやっぱり恥ずかしい、でも書く)にとってはいまさらクソ拭く紙ほどの役にもたたん情報である。
 詳しい方いらっしゃればどうか迷える子羊にご教授願います。

 まあ、とりあえずのところをまとめるなら、
・ 使用間隔が空くときはPEの編み糸は紙の箱で保管(樹脂製の箱使うなら紙を底に敷くか乾燥剤を使いましょう)。抜いて樹脂製の空スプールとかに巻いておくのがモアベターよ。
・ 通常の使用間隔なら普通に水洗いして乾燥後やっぱり紙の箱で保管しておくべし。
・ 湿度変化の大きい室内の空気にさらしっぱなしではダメ絶対!白い粉!!
というところだろうか。皆さんもスプール腐食させてしまわないようにお気をつけください。

 

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