○「本のページ」第2部 −ナマジの読書日記2008途中から−
「本のページ」第1部が釣友ケン一との本に関するメールのやりとりで、第2部として当方の「ナマジの読書日記」のページを立ち上げることとします。
顛末記と同様、新しいのが上に来るような形で年ごとにまとめる予定。
適当に、予告も報告もなしにダラダラと更新していければと思っています。
<09.1.5(読んだのは年末)>
○大槻ケンヂ「猫を背負って町を出ろ!」「神菜、頭をよくしてあげよう」角川文庫、「オーケンのほほん日記」「オーケンのめくるめく脱力旅の世界」新潮文庫
年末仕事も忙しめだったので、ストレスたまった。こういうときは、大槻ケンヂがグチャグチャと思い悩み、ストレス解消として様々なことにノホホンと取り組むエッセイがサクサク読めてありがたい。再読ものだが今一読み物に集中できない時にもスッと頭に馴染む感じで読める。
○川雅之「もやしもん」6,7巻 講談社
農業大学を舞台に「発酵食品」にスポットを当てた漫画。講談社漫画大賞受賞。6巻ではフランスを舞台にワインについて、非常にわかりやすく解説しつつストーリーやギャグでも楽しませてくれた。個人的には「日本食にワイン」をボロカスにこき下ろしてくれていたのが爽快だった。ワインブームとかで何でもかんでもワインを合わせることの馬鹿臭さと、味が合う合わないだけで食べ物(飲み物も)の美味しさを語ることの馬鹿臭さを感じていたので痛快。食べ物は味だけでなく、その食べ物が生まれた文化的背景や食べさせてくれた生産者から料理人、一緒に食べる人の気持ちまで含めてありがたくいただくべきであり、「味」なんていうものは「美味しさ」を構成する1要素にすぎないはずである。まあ「ワインブーム」を味わうという楽しさがあっても良いが、はんぱなうんちくを聞かされると下戸の当方としてはアンチワイン派にならざるを得ない。
年末22日発売の7巻では、日本を代表する発酵食品、味噌、醤油、日本酒について扱われていて、これまた、漫画としては異例の「説明漫画」になっていますが、とても整理が良く、これを読んだだけで基本はおさえられてしまうのではないかと思える充実ぶり。ストーリーももちろん楽しませてくれる。男気ある長髪の方の主人公の先輩が個人的にはお気に入り。
<08.12.15>
○ヘイエルダール「コン・ティキ号探検記」ちくま文庫 何度目かの再読だがあいかわらず面白い。考古学者が太平洋の島々の人と文化は南米起源であるという自説(現在ではメインの起源はアジアとされている)を証明するために、バルサの筏で南米ペルーからタヒチまで航海するお話。とにかくバルサの確保からして雨季のジャングルから筏を組んで下ってくるなどハチャメチャな道中。しかし力強い風と海の流れに導かれて進む航海は、サメやマグロ、様々な海の生き物も登場して「オレも一緒に航海したい」と思わせるような胸躍る旅路。最高。
○沢木耕太郎「敗れざる者たち」文春文庫 スポーツの裏舞台に迫ったノンフィクション。マラソンランナー円谷吉三の「燃え尽き」っぷりは泣ける。
○西川治「世界ぐるっと朝食紀行」新潮文庫 いろんな場所で現地の人が食べてるような朝食を食べてる。旨そう。朝飯だとグルメ臭い蘊蓄があまり出てこないので素直に読める。
○塚田努「だから山谷はやめられねえ」幻冬社アウトロー文庫 普通に就職する意味に疑問を感じた若者が、ふとしたきっかけから日雇い労働に従事。そのルポ。「何のために働くのか」、「自分には何ができるのか」と悩みまくる若者の視点が結構共感できる。良い大学出て良い会社入ってという価値観に何も疑問をおぼえない幸せな人種には分からない感覚だろう。
○楠本政助「縄文生活の再現」ちくま文庫 素人考古学者のオッチャンが、鹿角で釣り針作ったり銛作ったりと面白そうな実験している。開高先生も鹿角での釣りを試しにやってきていた(たしかどっかでエッセイに書いていた)。漁労文化中心に研究しているので興味深かった。
<08.11.26>
○草下シンヤ「裏のハローワーク」彩図社 裏稼業といわれるような仕事の実態が紹介されていてそれなりに興味深かったが、最初に紹介される職業がマグロ漁船員というのにはウーンと唸ってしまった。マグロ漁船員の人怒るでしかし。
○町田康「テーストオブ苦虫2」中公文庫 シリーズ第2弾でそろそろ名人芸となってきた町田節。安定して楽しめます。
○岡田斗司夫「オタク学入門」新潮文庫 オタクについての定義がなかなか良く整理されていて納得。オタクな映画の楽しみ方などの実例はさすがオタクと感心する。
○柳田国男「日本の昔話」新潮文庫 教訓有り、笑いあり、シュールな味わいあり、恐怖ありと素朴な中にも味わいのある日本の昔話を集めた労作。
<08.11.21>
「凍」を探す間、読む本が切れて森村雨村「猿猴 川に死す」を再読。やっぱりなかなか良い。釣り人の今も昔も変わらない心のありように安心する。
満を持してゲットした「凍」を読了。平常な心で読んでいられなかった。登山の世界の超一流の人間の挑む限界の領域は俺のような登山の素人で専門の釣りでも一流にもなりきれない人間にはとうてい理解できない。確かに命を削るような領域に踏み込んでいく山の人の執念には「凄み」を感じる。
ものすごい先鋭的な登山家夫婦が、普通の一流ぐらいの登山家なら3回ぐらい死んでいそうな感じの「山に登って降りてくる」話である。読んでて現れる絶望的な状況がおそろしくて胸が苦しかった。ほんとに生きて帰ってきて凄いと思う。
二人の、ものすごい飛び出た凸とものすごく深い凹とが合わさったような夫婦の絆にも感動を覚える。
シンプルな装備で少人数で登るというスタイルで、多くの資金を必要とせず、スポンサーやマスコミなどからも比較的自由な位置を確保して、好きなことに純粋にのめり込んでその才能を発揮する様にはあこがれをおぼえる。
心の奥底の部分をガリガリとほじくられて痛かったけど心の奥行きが深くなった、というような読書体験だった。よかった。
一つだけ難をいえば、沢木君、シェルパに荷物担いでもらってルートに沿ってロープを伝ってエベレスト登るようなレベルの登山家に対する扱いが厳しすぎ。そりゃ自分の取材対象と比べりゃそう思うかもしれないけど、それでも自分の心の山に登るために一生懸命仕事に折り合い付けてお金も作ってトレーニングもしてやってくる「草登山」レベルの人にそんなにダメ出ししなくても良いじゃないかと思う。その人たちにとっては一世一代の大勝負だと思うけどどうなんだろ?
<08.11.13>
立て続けに2冊面白かったが、読み切ってしまい、ケンイチお薦めの「凍」を探すも見つからず今日は本屋で長考してしまった。HNKの映像は見ていてかなり衝撃受けたのでぜひ読みたい。
○星野道夫「長い旅の途中」文春文庫
立ち読みした時点でどうも読んだことあるような無いようなで判断が付きかねたが、どうせ内容忘れてしまってるからもう一回読めばいいやと買ったところ、この本は星野道夫の死後、どこにも入っていないような原稿を整理してまとめたもののようで、既出のエッセイなどと一部内容が重なっているものも入れたとのこと。道理で読んだことあるような無いようなであったわけである。内容は面白かった。死ぬ前に星野道夫がアラスカに腰を据えて子供もできて、これからワタリガラスの伝説をテーマに一仕事やってみようという決意が語られていたりして、その仕事をもはや目にすることはできなくなったことを残念に思う。星野道夫はいまのネイティブアメリカンのメインとなった人々以前にどうも海から船でたどり着いた人間が居たのではないかとワタリガラスの伝説から考えていたようだ。自然を相手に生きていくということは、不確実性に命を晒して生きていくことだということを、この人のようなスペシャリストでもクマに食われてしまうということからは考えさせられる。残飯あさっているような人をおそれない根性悪のクマだったと聞いたが、そういうことも含めて自然は基本的には読みきれないことを覚悟しておかねばならないだろう。
○千松信也「僕は猟師になった」リトルモア
京大卒猟師というオモロイ経歴の人。罠猟でイノシシやシカをとるテキストとしても読めるが、猟師の家に生まれたわけでもない普通の人が猟師に興味を持って実際に免許を取って猟を初めるという経過がなかなか面白い。命を奪って糧を得るということについて真面目に向き合っていて好感が持てる。当然生き物を殺す残酷さとかも感じているのだが、真面目に狩猟に取り組む中でその残酷さと自分の中でどう折り合いをつけているのかについても率直に語られている。ちなみに狩猟だけでは禁猟期もありとうてい食っていけないので、狩猟好きが多い職場でアルバイトしながらの狩猟生活である。有害動物?を駆除するにもハンターが高齢化しオオカミも既にいない状況でケモノの個体数の調整が上手くいかないとも聞く。オレもそのうち狩猟やってみようかなと思ったりして。銃じゃなく罠っていうのも原始的で魅力的。
「10Nov/俺の読書」 byケンイチ
まいどケンイチです。
イナダ好釣やな! 羨ましい限り。 伊勢湾はあっという間にイナダ消えて、○島とかの有名ポイントとかでもバカ釣れはしていないみたい。 そのかわり○橋〜河口〜●江の河口界隈で先週の大潮周りはランカーシーバスのラッシュやったみたい。 そいつをフライで、となると話はまた別物。 イチから考え直して組み立てが必要。 そろそろ波かぜ強い日ばかりになってくるし、シーズン最後のいい凪の日に魚見てからカヤック片付けたいもの。
一太郎→ワードのコンバート、そもそも一太郎の入ったパソコンが身近にない! 過去に一太郎で打ったデータはFD(フロッピー)にあるだけで、それを開くこともできんのだ。 自宅の昔のPCは死亡(ワード入ってないし)、会社にあった一太郎のはいっていたパソコンも一掃されてしまい、だれかそこそこ昔のパソコン使っている人探してそれ使わせてもらうしかない状況?
「凍」 沢木耕太郎 新潮文庫、読んだ? 沢木耕太郎得意のノンフィクションもの。 夫婦でヒマラヤの難峰のえげつない壁に挑む話しやけど、凍傷で殆ど指の無い奥さんのフォローしつつ、壁の中でビバークポイント見つけられずザイルをブランコ状に渡してそこに腰かけ一夜明かすシーンが印象的でした。 有名になりたいとか、「初」登頂とかに興味が無く、自分がやりたい壁を、理想のルートで登りたいだけ、という人柄も胡散臭さ無く書かれていて今の世に稀有な人柄の登山家というのが良く伝わってくる。 読書中に「何かこの夫婦知っとるような?」と思っていたのだが、NHK(BSやったか)でグリーンランドの氷河脇の巨大な壁に登るルポを見たことがあった。 テレビでも、殆ど無くなったしまった奥さんにも握れるようにピッケルやらカラビナやら改造するシーンがあった。 山にとり憑かれた人、というのは、他のもの(例えば釣り)にとりつかれた人というのとはまた違う独特の凄みがあるな。
「魔頂チョモランマ」今井通子 中公文庫、はずっと前買って途中挫折したのを読み返している。 前に挫折したのも納得、延々登山記録(日誌のような)が続く。 今後のヒマラヤ・エベレスト本読むとき、理解度に多少なりともリアルさが増すかな?と思って読んだ。 山の世界にどっぷり浸かってないのでも無い限り「おもしろさ」にはたどりつけんような気がする。
でわまた。
「07Nov/俺の読書」 byケンイチ
まいどケン一です。
秋の夜長の読書の方はというと、読書量だけはキープしているけど、本屋で偶然見つけるオモシロ本とのめぐり逢い、というのがまったく無いのが寂しい。 ●●パークと、○○中学の横にできたモール内の本屋は、僻地○●になかった品揃えで仕事中・仕事帰り問わずよく行くが、ぱらぱらっとめくって「これや!」という本にはイマイチ出逢えておらず、最近読んだのは「神々の山嶺」(4回目ぐらいか?)、「75才のエベレスト」、「荒野へ」、竹内久美子の「アタマはスローな方がいい」など。 積読してあるのは「剣岳」、と全部ナマジお勧め本ばかりで紹介できるようなのが無いのが申し訳ない。
「神々の〜」は、独立してちょっと時間的余裕のできたOニーサンに勧めたら「めちゃくちゃおもろかった。ああいう小説書くヒトの頭の構造理解できん」という最大限の賛辞に、勧めたおいらも嬉しくなって再読。
その流れで「75才〜」読んだが、小説家ではない三浦雄一郎の言葉足らずも、「神々の山嶺」のリアルな描写が実話を補完してくれて単独で読むのより数倍楽しめた。 好きなことに邁進していく人の生き様にはどんなものでも惹かれるが、しかし30半ばにして腰痛いやら、体ダルいやら言うとるオイラとは別の生きもんっちゅう気もせんでもない。
竹内久美子は「オトコの指の秘密」が見つからんだので、同シリーズの「アタマは〜」を読んだが、学者のくせにシモネタ上等、理系素人にも充分理解できる文章、普段の読書では得られない、「今まで知らなかったことをどんどん吸収している」、という実感を36にもなって持てたのが嬉しかった。 おいらなりに秘かに思いながらも公言できなかった「きれいなおねーさんはスタイルも良い」というのが、エストロゲンという女性ホルモンの為せる業(オトコの場合テストステロン)、と文中にあったのにはおいらの観察眼・感性も捨てたものでないな、という感動があった。
ナマジお勧め本以外では、最近リバイバルもの(色んなとこから原稿かき集めた?)でシリーズで出ている角川文庫(グルメ文庫)「食の王様」開高健を読書中。 恐らく30年ぐらい昔の原稿が殆どやと思うが、30年の歳月はまったく感じられず、言葉の洪水とか称される文体に没後20年(たしか俺らが17のときやったよな?)の今日びに今まで読んだことのなかったエッセイを読める幸せを感じている。
「パーネ・アモーレ」田丸公美子/文春文庫は、文中の「大阪万博の時学生で通訳アルバイトデビュー」から察するに60前後のオバハンらしいが、話しは年齢感じさせないおもろいエッセイ。 イタリア語通訳という職業を通じてイタリア人と日本人の文化歴史人間関係考察がシモネッタ(イタリア風)ありで笑わせてくれる。 文中「通訳はその言語の文化に同化する」とあるようにこのオバハンもかなりラテンな感じが伝わってきて、しゃべくりのプロやけど文章も相当上手いな、と思わせる。 そういやこないだ「いつも旅のなか」角田光代、はおもろない、とこのメールでこき下ろしたが、その理由の一部が何となくわかった。 直木賞はじめ、かなりの文学賞若いうちから受賞しているにも関らず、私の旅と言えばいつも汚い格好してバックパック担いでるのよ、というのを再三強調するあまり、直木賞作家が嘘つけバーロ、アジア専門の旅ルポライターでもあるまいし、といった白々しさ読者に残すのが一つの原因なのでは?と思った。
本来の読書とはまったく関係ないけど、膨大な量になってきた手書き〜一太郎時代の俺の釣りを、最近WORDに打ち直し始めている。 常人からすれば、ご苦労なこって、の一言に尽きるが、ぱちぱちキー叩きながらじっくり読み直すとこれがおもろい。 今では考えられん初歩的なことに延々悩んだり、一喜一憂する若かりし日のオノレの姿が笑える。 その分、海フライなんかでは世に言う師匠も無し、情報共有できる地元フライマン皆無という環境やけど進歩の跡もあって我ながらそれなりに頑張っているじゃないか、と感慨にふけるシーンもあったりで当分楽しめそうです。 一太郎だけでもワードにコンバートできればいいが、パソコン音痴のオイラはひたすら打ちまくるのみ。
オモシロ本探すのにナマジの「本のメール」読み返していたら気になる顛末記発見。 こないだメールした、H沖で大量に浮いていたサッパの訳が今もわからんままやけど、11下旬〜12上旬のランカーラッシュの顛末記で20cm超えるコノシロやボラがメインベイト、とあってやっぱりでかいシーバスが絡んどるのか!? 全長25cm、体高10cm近いサッパのイミテーションって、シイラ飛び越えてセイル狙う針やんか、そんなのHの浅場で投げまくるのもこれまた海フライ??、フライの世界での手付かずの釣り、未知のフィールド、要するに新モノ開拓することにヨロコビを感じてしまうオイラはコノシロのメール記事に胸ドキドキしている。
○→返信
ナマジです。
>るというのを知って安心した。
あたりまえや。釣りに行った方が体調良いので努めて時間作っていくようにしてるけど、腰は痛いし怠いしでどうにもしんどいときはあるよ。
> 本来の読書とはまったく関係ないけど、膨大な量になってきた手書き〜一太郎時代の>俺の釣りを、最近WORDに打ち直し始めている。 常人からすれば、ご苦労なこって、の>一言に尽きるが、ぱちぱちキー叩きながらじっくり読み直すとこれがおもろい。 今では考え>られん初歩的なことに延々悩んだり、一喜一憂する若かりし日のオノレの姿が笑える。 >その分、海フライなんかでは世に言う師匠も無し、情報共有できる地元フライマン皆無と>いう環境やけど進歩の跡もあって我ながらそれなりに頑張っているじゃないか、と感慨にふ>けるシーンもあったりで当分楽しめそうです。 一太郎だけでもワードにコンバートできれば>いいが、パソコン音痴のオイラはひたすら打ちまくるのみ。
たしかに毎年同じような釣りしながら「全然進歩してないな。」と嘆いていても10年前を振り返ると結構な距離進んできてたりするよね。
一太郎の文書上の絵とか図とかは難しいけど文字はドラッグして白黒反転させておいて、右クリックでコピー選択して、あらかじめ別に立ち上げといたワード文書に持っていけばそのままコピーできんかったっけ?それが難しかったら、一太郎を「名前を付けて保存」の時に形式を「テキスト保存」にして、テキスト文章化すればワードでも読みこめるはず。
> オモシロ本探すのにハマジの「本のメール」読み返していたら気になる顛末記発見。 こ>ないだメールした、二見沖で大量に浮いていたサッパの訳が今もわからんままやけど、11>下旬〜12上旬のランカーラッシュの顛末記で20cm超えるコノシロやボラがメインベイト、>とあってやっぱりでかいシーバスが絡んどるのか!? 全長25cm、体高10cm近いサッパ>のイミテーションって、シイラ飛び越えてセイル狙う針やんか、そんなの二見の浅場で投げま>くるのもこれまた海フライ??、フライの世界での手付かずの釣り、未知のフィールド、要す>るに新モノ開拓することにヨロコビを感じてしまうオイラはコノシロのメール記事に胸ドキドキ>している。
ちなみにベイトが20越える場合でもルアーは15もあれば充分だった。12でも好反応。ブリブリ泳ぐルアーのアピール力はそれだけ大きいということか、それともそれほどセレクティブではないということか。前者ならフライやととりあえず長さだけでもいるのかな?まあ普通に10センチ以上のでかいフライならえり好みせずに食ってくると思うけど。
<08.11.3>
ここしばらくで読んだ本をいくつか。
○ジェイムス・P・ホーガン「造物主の掟」創元SF文庫
以前同じ作者の「星を継ぐもの」というのを読んで面白かったので、違うのを読んでみたらこれまた面白かった。はるか昔に進んだ文明をもつ星から土星の衛星タイタンに送られてきた自動展開拡張型鉱物採集ロボットシステムとでもいうものが、送り主の滅んだ後も機能し続け、複製システムの故障から彼らの遺伝子とでもいうべき複製に必要な設計データがコピーの際に「突然変異」を起こすような状況が生まれ、淘汰の末の進化のはてに独自の生態系を作り、ついに中世ヨーロッパのような社会を作り出すに至った時点で、近未来の人類と出会うという設定。生命とはなんぞや進化とはなんぞやという議論が頭にある人間が読むと非常に楽しめる。機械が森林や里山の風景を作り出す様の描写シーンはちょっとシュールでかつ詩情にあふれた不思議な味わい。良くできたSFであり、かつ登場人物のいろんな立場の人間の視点から物語が展開され、超能力者(=詐欺師)を主役としてのピカレスクとも読めるし、機械人間「ガリレオ」の真実を求める旅として読んでも面白い。
作者の視点が結構私と似ているので共感する部分が多い。「超能力者、霊能力者のほとんどは詐欺師で残りの少数は脳か精神に何らかの問題がある。」、「宗教は多くの人にとって必要だが、宗教が与えてくれる答えだけを鵜呑みにする姿勢には共感できない。自分でとことん考えろ。」、「政治で世の中が良くなるわけがない、政治家は選挙の間だけ選挙民を騙す能力のみを求められる。」等々、思考パターンに似たものを感じる。
○今野敏「ST警視庁科学特捜班」シリーズ
今野敏面白かったので、別シリーズにも手を出した。このシリーズはどちらかというと軽い読み物系で警察を舞台にしたゴレンジャーのような戦隊モノのノリ。楽しくサクサクと読めるがシリーズ4作目を今読んでいるが、ちょっと飽きてきた。続編は読むモノ無くなったときのためにとっておくか。
○寺沢武一「コブラ」の「カゲロウ山」登り MFコミックス
最近コンビニで昔の名作漫画の区切りの良いところを切り取って350円くらいの低価格で売っているので、懐かしい漫画が出ているとつい読んでしまう。「コブラ」はアニメ化もされた少年ジャンプ連載の劇画っぽいSF。何と30周年になるそうだ。小学生の頃当時「Tバック」という言葉さえなかった時代に、ほとんど線のようなパンツしかはいていないべっぴんさんたちの登場にはストーリー以上に興奮させられたものだ。今読みかえしても面白いし、絵も古くない。べっぴんさんたちも充分にセクシーだ。何冊か買って読んだけどコブラの中で一番好きな「カゲロウ山」の話がやっぱり面白かった。存在を信じていないと消えてしまう幻の山に墜落した旅客機、そこに積まれていた金塊を争奪するため、悪人どもが生死をかけた争奪戦を繰り広げるのだが、結局山に登れたのは金塊が目的ではないコブラと案内人だけという結果に。山に登るための動機としては金では安すぎるというところが渋くてカッコイイと少年時代も今も思う。しかし、今読むと金塊目当てに山のぼってもあんな重いモノ持って帰れないという矛盾に気づいてしまったりして、少年の日の純粋な感動が汚れてしまい年は取りたくないと思ったりする。
<08.10.22>
○石田衣良「灰色のピ−ターパン」文春文庫
池袋ウエストゲートパークシリーズの文庫版最新刊。相変わらず面白い。
○町田康、写真荒木経惟「俺、南進して。」角川文庫
アラーキーの写真と小説が関係付けられながら展開するのだが、写真に制約されているのか、いつもの町田康のグチャグチャした独特のリズムがいまいちスムーズじゃない。面白くないこともないが、いまいち消化不良。アラーキーの写真も正直私には何が良いのかいまいちわからん。
<08.10.16>
○いしいしんじ「うなぎのダンス」河出文庫、「ポーの話」新潮文庫
いしいしんじという作家はとらえどころのない作家というか、二面性を持つというか、うなぎのダンスのようなちゃんぽらんな一面と同時に、「ポーの話」のような、独特の世界観を構築する素敵な物語を紡いだりもする。うなぎのダンスは基本的に対談集なのだが、印刷製本機械との対談とか、対談時に既に故人であった勝新との対談とか、しゃべりNGのトランプマン(なるほどザワールドに出ていたマジシャン)との対談とか好き放題やっている感じがありあり。この系統には町田康との共著「人生を救え」や中島らもとの対談「その辺の問題」がある。好き放題やってるいしいしんじのエピソードで一番好きなのは、イヌかなんかの着ぐるみを着て銀座にのみにいってへべれけになった上で某百貨店の前のライオンの銅像を後ろか襲って、虎箱に入れられ、翌朝警官に「いしい君、君は重罪だよ、強姦罪で獣姦でホモだ。」とホモの人に怒られるようなことをいわれたという話。中島らももエッセイでネタにしてた。
しかしこのだらしないオッサンが、なぜか長編の物語を書くと、いい年こいたオッサンの心の奥のセンチメンタルな部分をえぐるような仕事をしやがる。「ポーの話」はどこかちょっと昔のヨーロッパを思わせる町と川と海が舞台で、主人公は川に住む一種の妖精のような妖怪のような生き物「うなぎ女」の息子。と書くとSFチックな設定かと思えるが、むしろ味わいとしてはヨーロッパの昔話。まさに「ものがたり」というのがしっくり来る文体。単純な善でも悪でもない、純真なゆえに残酷でやさしい主人公のものがたりに引き込まれていく。これまでの長編も良かったが、「ポーの話」はこれまでとちがって大円団的な終わり方ではなく、永遠を感じさせるようななぞめいたラストでなかなかに痺れた。こういう文章を書く作家を他に知らない。2冊とも「うなぎ」つながりだがうなぎに限らずこの人は魚とか海とかが好きで、三崎に家があって(長野にもある)三崎での魚中心の食生活をレポートした「いしいしんじのごはん日記」というのもある。
<08.10.14>
○今野敏「朱夏」「ビート」新潮文庫
今野敏面白かったので、「リオ」のシリーズ続編よみました。スーパーヒーローじゃないオッサンの活躍と家族愛みたいなテーマがおじさん世代には心地よい。今野敏は空手エッセイしか読んだこと無かったけど警察小説も面白いと認識しました。
<08.10.6>
○今野敏「隠蔽捜査」「リオ」新潮文庫
本のメールを整理していて、ケンイチおすすめの今野敏そういや読んでなかったな。と思い最近文庫のコーナーに「山本周五郎賞、ミステリーグランプリ、吉川英治文学新人賞 3冠」と帯つきで目立っていたのを買って、先週あたりで2冊とも読んだ。どちらも警察を題材としている。警察小説って「新宿鮫」ぐらいしか読んだこと無かったけど、ああいう一匹狼のヒーローじゃなくて組織の中の一人の警官として、捜査本部とかの中で他の警官とかとのいろんな人間関係や家庭との関係の中で、思いを巡らせながら事件を解決していく様に親近感をおぼえる。どちらもなかなか面白く続編もあるようなので楽しみ。
「05Oct/俺の読書」 byケンイチ
とうとう「本のメール」も顛末記HP版になってしまったな。 公開を前提にしてあたり障りのないのじゃなく、今までどおりの本のメール頼みます。
・人間はどこまで動物か/日高敏隆/新潮文庫
彦根にある滋賀県立大学の元学長らしく、琵琶湖周辺の植生とか昆虫の話しに始まって、カザフスタンのアラル海の問題とかの大きな問題まで興味深い内容多し。 このアラル海に流入するシル・ダリャ(シル川)って、ナマジがヨーロッパオオナマズ釣りに行った水系と違うんかい? 表題になっている「人間はどこまで動物か」の短いエッセイが印象的。
・陽気なギャングが地球を回す/井坂幸太郎/祥伝社文庫
2008本屋大賞、の宣伝文句に釣られて読んだ。 ストーリー構成や描写、文中に度々出てくる演説でのエピソード等々、このヒト若いのに(と言っても多分同級生)すごいな、と思うに充分。 小説ってものは自分よりずっと齢上のヒトが書くもの、という思い込みが未だにあって、現役の30代より若い作家の小説は対象外やったのにとうとう手を出してしまったという違和感があった。 ずっと齢上の作家が20代で書いた小説は平気やのに、この違和感は何なのか?
・闇の子供たち/梁石日/幻冬舎文庫
タイを舞台にした児童買春、臓器売買がテーマ。 幼児趣味の変質者のグロテクスな描写多いが、多分現実の話し。 バンコクのパッポンを始め、仕事柄アジア各国の雛壇の並ぶ売春宿に行ったこともあるが、底流にこの小説のような人間が居ると思うとドキッとさせられる。 解説の「個人的経済援助」と笑ってすませる感性‥‥、のくだりには胸の痛みを覚えたりして。 しかし海外出かけてまで女買い漁る連中は本なんか読まんのやろな。
・からいはうまい/椎名誠/小学館文庫
激辛、を求めて韓国・チベット・遠野・信州のルポ。 移動の日々を綴っただけのエッセイとか「外したな」と思わされることもある椎名本の中でも真面目に書かれた方の一冊。 ちょうど岩手出張中に遠野編をタイムリーに読んだ。 旅先でその土地のことが書かれている小説なりルポを読むのは、街の匂いとか微妙な部分を共有している感覚が本読み的には幸せを感じさせる。
辛いの得意ではないが、信州の辛味大根で食う蕎麦、機会あれば是非挑戦してみたくなった。
・いつも旅のなか/角田光代/角川文庫
直木賞作家らしいが、文章的には素人の旅エッセイの域を出ておらず、なんとなくこのヒト学生時代モテなかったんと違うか?と勝手な想像してしまう語り口というか、文章。 文中に、おいらも行ったことのある都市がいくつかあったが、その街行きゃだれでもそう思うっしょ、という文章が多かったのが残念。 この人かなり酒飲みらしく、各国の酒のんで酔っ払ってるところは好感持てる。
<08.10.5>
ここしばらくで読んで面白かった本
○新田次郎「劔岳」文春文庫
新田次郎モノはだいたい読んだような気になっていたが、今度映画化されるというこの作品は読んでなかった。測量士が山岳信仰の強い山に三角点を作る話で、冒険としての登山ではなく、業務としての登山ならではの視点が山岳小説には珍しく、かつリアリティーがあって楽しめた。
○池澤夏樹「パレオマニア」集英社文庫
池澤夏樹のまだ読んでいない分厚い文庫本が鞄に入っていることの頼もしさといったらなかった。しばらく電車の苦痛を気にせずにすみホントに助かった。
今回は、大英博物館で気に入った展示物について、その出土した場所まで旅して、その地でそれら展示物が作られた背景や文化に思いをはせるという、旅と理屈をこよなく愛する池澤夏樹の真骨頂発揮という感じの内容だった。いろんなところで副葬品や彫刻などの作られた時の、作った人見た人の心情に思いを馳せるのだが、知性と平和を愛する彼には、古代インカ帝国だかの人身御供を中心とした文化がどうしても理解しがたかったようでちょっと意外ではあった。あまりに残虐な文化がなぜ生じて維持されたのか。
私は割とすんなりと理解できる気がする。人間の持つ残虐性と、大事なモノを得るために一番上等の供物を供えるという感覚も理解できるし、そして人間社会を維持する上で意外と重要な、人口増加を抑える社会システムとしても人身御供は機能していたのではと想像する。人口増加を抑えて「楽園を維持するための殺人」というテーマには、マービンハリス「人はなぜ人を食べたか」という古典があって理屈好きにはお薦め。
○小林多喜二「蟹工船・党生活者」新潮文庫
「蟹工船」プロレタリア文学というか共産党のプロパガンダ小説として最高傑作というのもうなずける分かり易さ面白さ。共感した現代のワーキングプアーなプロレタリアートがゾクゾクと共産党に入党しているとか。
しかし、後ろについてる「党生活者」読んでなにも感じないのか?と疑問に思う。「党生活者」では日本で非合法であった時代の共産党員の活動ぶりが描写されているのだが、まあ理想を持って戦うのは良しとするが、理想が人のために役立つというより、理想のために人をこき使うのを当然とするようなシステムが、基本的に自分の幸せを第一に願う人間の社会で多くには理解を得られず、上手く回らないのはわかりそうなモノだがと思うのだが。
ソビエトも崩壊するわけである。個人をないがしろにして幸せにしない思考パターンを持ったシステムが人間を幸せにするとは思えない。まあ、個人の欲望を寄せ集める資本主義的社会システムもそのうち破綻するのかもしれないから、評価は現時点ではまだ早いのかもしれないけど。
○夢枕獏「陰陽師シリーズ」文春文庫
陰陽師シリーズは漫画化、映画化もされた人気シリーズ。シリーズ第3弾ぐらいまでだいぶ昔に読んでその後読んでいなかったが、久しぶりに新刊が出ていたので、まとめて読んだ。面白い。ザッツエンターテイメント。
陰陽師安倍晴明と物の怪のやりとりや、「まず言葉ありき」的な哲学的な問答も面白いが、晴明の相方の天然モノ良い男キャラが素敵。私と正反対のようなキャラだからそう感じるのか。
○石田依良「4TEEN」新潮文庫
駅やコンビニに置いてあるフリーペーパーに「R25」という、若いサラリーマン向けの情報をちょっとした読み物形式で集めたモノがあるのですが、このフリーペーパーの最後のコラムの欄は、石田依良と「やせれば美人」等の著作がある高橋秀実が交互に担当していて、いつもなにげに読んでいたところ、高橋秀美はなんかなよなよと頼りなく面白くないと思ったのですが、石田依良はいつも考えさせられるような文章で結構気になってました。基本的に真面目な正義感をもち、当たり前のことを当たり前に主張できる素直なモノの見方をする人で、ひねくれた私のような人間は反省させられることしばしばでした。
代表作の「池袋ウエストゲートパーク」を同居人が図書館で借りたので読んだらやっぱり主人公も真面目な正義感を持った良いヤツで、その他のキャラクターや作中の時事ネタ的な事件への対応もスッキリするモノが結構ありました。「池袋」はシリーズ化されていて文庫化されているシリーズは速攻全部読んで、他に何か無いかなと思って探していて、これが作者の出世作で直木賞獲ったということなので読んだところ、面白かったです。
今時の都会の少年を取り巻くいろんな問題を絡めつつ、少年たちの友情が描かれていて素直に感動できました。
○三浦雄一郎「75歳のエベレスト」日経プレミアシリーズ
富士山、エベレストからのスキー滑降で名を馳せた三浦雄一郎の年食ってからの挑戦。自信の半生も振り返っており大変面白い。エベレストスキー滑降の映像見たことあるが、途中でパラシュート開いて減速しつつもひっくり返ってぶっ飛んでいくシーンが衝撃的で頭にこびりついていたが、そのときの状況を読んであらためていかにすごい冒険行為だったか思い知らされた。生きているのが不思議。
しかも、65ぐらいでメタボな自分の腹をみて「このまま穏やかな余生を送るのなんかオレの人生じゃネー」と一念発起、心臓病の治療も受けながら70歳と75歳でエベレスト登頂に成功。年を取っても病気を抱えていても冒険はできると思うと勇気がわいてくる。すごいじーさんだ。
ものすごい偉業を成し遂げて、その後は講演と隠居の日々というのはある種理想のような気がするが、登山家でそうしたのはNZに帰って養蜂業を営んだというヒラリー卿ぐらいしか思いつかない。まあヒラリーの場合はその当時思いつく最大の冒険をやってしまったので次に挑戦する対象が見つからなかったというだけかもしれないが。
分野変わるが、柔道の野村選手が2連覇したあと、もう柔道はやらないと引退して、綺麗な嫁ハンもらって外国行ったりして遊び歩いていたけど、結局満足できずに引退撤回して3連覇したというエピソードも思い出される。
冒険や戦いの中にしか満足を見いだせない種類の人間が居るようである。不肖私も釣りの中にしか満足を見いだせない種類の人間として、レベルは全然違うけど共感をいだかずにいられない。
最近読んでる漫画で面白いモノいくつか
「宇宙兄弟」小山宙哉
定期購読中のモーニング誌上で連載中の近未来モノ、宇宙飛行士の弟を侮辱され上司にジダンばりのヘッドバットを喰らわし1発退場でリストラされた車の設計技術者ムッタが、幼い日に弟と約束した宇宙飛行士の夢に向かって再度挑戦を始めるというストーリー。
ちょっと見栄っ張りで3枚目だけど情熱家の主人公などキャラクターそれぞれが生き生きとしていて、JAXA(日本の宇宙航空研究開発機構)などへの取材に基づくリアルな舞台背景設定などもあいまって読んでいて引き込まれる。
今物語は宇宙飛行士の試験の3次試験が終わったところ。3次試験では閉鎖空間の中でグループ内で知力体力をテストされる中、54歳で妻子とも別れ、JAXA職員の職も辞して、体力、頭脳など年齢による衰えを感じつつも最後のチャンスと奮闘する福田さんというオッサンが、「私の夢は年を取っていない」と自らを奮い立たせるシーンに最近あちこち衰えを隠せない私もグッと来ました。
今連載中の漫画では一番勢いに乗ってると思います。講談社漫画大賞は近いうちにとるでしょう。今後も楽しみ。
「ひまわりっ」東村アキコ
同じく、モーニングで連載中。宮崎を舞台にしていたが、現在舞台は東京中野に移りました。ドタバタコメディー。宮崎編初期では主人公である漫画家志望のテレホンオペレーターあき子の父の尋常ではない面白さが際だっていたが、徐々に漫画内の名物的寸劇がヒートアップ、こっちがメインに?漫画で「寸劇?」と疑問に思った方は読んでみてください。あまり他に類をみないパターンのギャグです。魔夜峰夫がパタリロで若干やってたか?ともかく、ネタがマニアックで、私と同世代あたりのちょっとオタク気味の人間でないと理解できないような精度の高いギャグがツボにはまりまくり。「悪魔将軍」と称される通称「節子」のおそろしさもイイ。
「ケロロ軍曹」吉崎観音
子供向けに劇場版映画とかも毎年作られるお子様に人気の漫画。となめていたら想定外の面白さ。
基本、ドラえもんスタイルの、一家の居候に異種族がやってくるというパターンを踏襲しているのですが、ドラえもん役は侵略宇宙人5人?の一個小隊、のび太役はオカルトマニアで静香ちゃん役?が大金持ちで2重人格などなどなかなか個性的なラインアップ。
基本的なストーリー自体もケロロ小隊隊長ケロロ軍曹と主人公冬樹君の友情をベースに、ハートウォーミングありドタバタありと面白いのですが、いろんな漫画や映画のパロディーがこれでもかというぐらいちりばめられており、ケロロ軍曹がガンダムのプラモのマニアでガンダムネタのパロディーが多用されるのを始め、その他にもドラゴンボールやスラムダンク、宮崎駿などのアニメネタは豊富で、時にはこんなの子供は知らネーだろというような文学ネタとか時事ネタも出てきて笑えます。オタクから子供まで楽しめる漫画。我が輩寝る前に読んでいるであります。
業務連絡:ケン一へ いつでも「俺の読書」メールして下さい。載っけます。
(2008.10)