○「本のページ」第20部 −ナマジの読書日記2026−

 

 2026年もダラダラと更新していきます。



<2026.3.3>
 つくみず「シメジシミュレーション」1〜4巻、同作者の前作「少女終末旅行」は終末モノのとっても読み応えのあるSFであり、そのSF的終末世界に少女の日常のホノボノとした描写とがシュールに重なっていく良作であった。今作は学園モノということで、まあ普通の少女の日常モノなんだろうなと思っていて、なんならキララ系みたいな感じかなと思ってたら、まったく違った。少女の日常はあるんだけど、そこにワケの分からん夢の世界と現実が融合するようなSF展開が侵食してきて、ちょっとなんじゃコリャというぐらいにぶっ飛んでて素敵。
 古賀亮一「ニニンがシノブ伝プラス」は、対照的にというか芸風大きく異なりコテコテの下ネタフルスイングなギャグの手数で攻めてくる。これぞ古賀作品という感じで、まあゲノムのパクマンの代わりに忍鷹の音速丸が大暴れする作品。くノ一忍ちゃんが一般女子高生の楓にぞっこんな百合展開もまさに古賀マンガ。アニメ化もして完結したマンガの続編で、その辺のメタネタも導入部で擦ってて笑えます。 
 「堕天作戦」の山本章一先生が、学校だかで講師してたんだけど生徒に性加害加えて児童売春かなんかでとっ捕まって、連載切られて、その後、ペンネーム変えてマンガ原作書いてたらしいんだけど、それを小学館の編集者が主導してやらせてたということで、ネットとかでエラい叩かれている。悪いことしたら仕事切られることもあるだろうってのは今のご時世わからんでもない。ただ法に定める罰をうけて民事で被害者と片が付いてからなら社会復帰してマンガ描いて良いのと違うのか?花輪和一先生なんて銃刀法違反でムショに入れられた経験ネタに「刑務所の中」って傑作描いてるぞ。堕天作戦、堕天ってそういうことかとか謎がだんだん解けてきて、終幕に向けて盛り上がって来たところで止まってしまってるので、ある種の治外法権地帯なガロ系の青林工藝舎の媒体とかで連載再開してもらえぬものか?隠して”品行方正”な媒体でやろうとするからムカつくし社会正義の戦士様達に叩かれるのであって、堂々とそういうのもアリな媒体で「前科者です、反省してますから再出発させてください」って言いつつやりゃ良いのにと思う。罪を犯すのは悪いこっちゃ、被害者かわいそう、それは分かる。でも更生の機会も与えられないってのはやりすぎだろうと思う。ネットにさらす”私刑”がちょっと度が過ぎると感じることが多い昨今である。”疑わしきは罰せず”の近代裁判制度がヌルいってのは分からなくもないけど、そうじゃないとえん罪やら恣意的運用とかで中世の魔女狩りに逆戻りしかねないのに、ネットの匿名の誰か達が根拠もないような噂やデマに踊らされて裁き始めたら魔女狩り以下の最低なことが起こるのが目に見えてて恐ろしい。と天邪鬼の努めとしてあえて犯罪者を擁護してみる。

 

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