○日本全国釣り行脚計画

 

 パソコンのハードの古いデータとかを整理していたら「日本全国釣り行脚.jtd」というファイルがありました。2001年作成の古い一太郎ファイルです。

 「「日本全国釣り行脚」っていったら魚信さんだよね?何じゃこりゃ?」と開けてみたところ下記のデータが・・・

 

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日本全国釣り行脚 検討基礎データ

 

(初期投資)

○自転車 荷車 ロッカー 20万ぐらい

○干物干し

○地図

○引っ越し費用 5万円

○その他 5万円

計30万円

 

(継続的に必要な費用/1年間)

○食費

・食費完全自炊の場合 月1〜2万円 魚食えば1万以下  約20万円

・コンビニメインの場合

 朝昼パン500円 夜700円 一日1200円 ×30 3万6千円 約45万円

+酒 ビール1日1本150円×30×12 約5万4千円

○風呂

 400円×20×9ヶ月(夏は水浴び)  7万2千円

○電話 月1万円×12 12万円

○電気(電池等) ?5万ぐらいか?

○釣り具代 12万円

○本代 5万円

○その他消耗品 5万円

○保険

 国民保険 ?

 釣り保険 実質負担年1万円以下

 生命保険 年12万円程度

○通信費 要らないものの送付等 3万円

○交通費 いるものを取りに行く冠婚葬祭等 10万円

 

122.6万円+国民年金

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 思い出しました。仕事がきつくて嫌で、仕事やら世間のしがらみやらから逃げて放浪の旅に出たら、どのくらいコストがかかるのか計算したときのファイルです。

 何もかも捨ててさすらいたいという気持ちは今も止みがたく心にくすぶっているので、昔ッからこんなこと考えてるんだなと、我ながらバカさ加減に笑えました。

 当時、「生きていくだけで年間100万以上もかかるのか!」と愕然として、仕方なく明日からもネクタイ締めて働くことを覚悟したように記憶しています。

 

 基本的なスタイルは自転車で家財道具・釣り道具を積んだリヤカーを引き、良い季節の良い釣り場を求めて放浪。当然宿はテント、寒い時期には南に下り、暑い時期には北に上れば寝袋一つでクーラーも暖房も必要ないだろうという判断。

 リヤカーには鍵のかかるロッカーを固定して防犯もバッチリ、ていうか竿ぐらいしか金目のモノは無いはずですが。

 なるべくなら自炊して、釣った魚で干物も作ってお金を節約。健康なら問題ないけど病気になると大変なので、ちゃんと保険はかけておく設計。

 そういえば酒は飲めなくなったので、今ならその分費用は少なくて済みます。

 なかなかよく考えているというか、良くここまでくだらないことを大まじめに考えたもんだと感心します。

 自転車というのは、坂道が多い日本では厳しいものもありますが、時間があるはずなのでいざとなればリヤカーに乗せてえっちらおっちら歩いて引いても良いでしょう。

 カヤックも積んでおけば、燃油価格高騰もどこ吹く風の「1馬力」の釣りシステムが出来上がりです。なかなかどうして実に良い感じじゃないですか。

 

 今見てて気づいたのですが、年金を払うことを想定していることから、年金受給年齢まで蓄えが持てばその後は年金で生きていけばよいと考えると、ある程度仕事を辞めても大丈夫な時期が計算できる気がします。

 

 つまり、仮に年金制度が崩壊せず受給年齢65才で維持されるとすると、65才から年齢を引いた数字を1年の「釣り行脚」維持費150万円(ちょっと余裕見ます)に賭けた金額がその年齢での貯蓄を下回っていれば、貯蓄が無くなる頃には年金がもらえるので、死ぬまでOKということになります(厚生年金受給額が平均収入に左右されるようですが150万円は何とかなるでしょう)。

 ちなみに、国民年金の支払額はフリーターの場合月額1万5千円ぐらいのようです。免除の制度もあるので放浪の身なら使えるかもしれません。

 

 具体的に考えると、例えば50才なら、(65−50)×150=2250万円あればOKという計算になります。

 ちなみに数年後にやってくる40才で「日本全国釣り行脚」に旅立とうとすると、(65−40)×150=3750万円必要となります。

 うーん、ちょっと宝くじの前後賞でも当たらんと届きそうにないですね。とりあえず50才2250万円を目指すこととします。

 

(2008.12)

 

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