○死ぬまでに釣っておきたい魚とつり場

 

 2001年テツ西山が亡くなったときには、52才という若さもあって、釣り人たちには悲しみ以外にもいろいろな思いを胸に抱くことになりました。

 いろいろな思いの中でも、現役バリバリの釣り盛りに亡くなってしまった釣り師の突然の死に出会い、多くの釣り人の頭には、「オレは死ぬまでに一体あと何回釣りに行けるのだろうか?」という思いが駆けめぐったことだと思います。

 とある先輩は「テツ西山と同様50代まで後20年は生きるとして平均年50回釣りに行くとすると、私に残された釣りの回数は1000回しかない。行きたいときになるべく釣りに行って、テツ西山の分も楽しまないと実はそれほど残された釣りに行ける日は多くはない。」というようなことをいっていました。しみじみとしてしまいました。

 

 当時、年間100日は釣りに行っていた私は、まだ2000回以上あるなと思っていましたが、それでも永遠に釣りの日々が続くという印象で漠然と考えていたところを、具体的な数字が出てきて締め切りが設定されてしまったような焦燥感をおぼえた記憶があります。最近では釣りに行くペースもさすがに年100日とはいかず確かに残りの人生における釣りに使える時間には限りが見えてきたように感じます。

 自分の釣りで何が重要で、どれだけその釣りに時間や情熱をつぎ込めるかを頭に入れておかないと、手を出したは良いけれど死ぬまでに釣るところまでたどりつけなかったり、それならまだましですが、後回しにしておいたらやりたかった釣りに手も出せなかったということにもなりかねず、優先順位と目的意識をもって整理しておくことは必要かなと考えています。

 

 先日、釣友とのメールのやりとりを読み直していたら、「はやいうちに、カザフのヨーロッパオオナマズとクリスマス島のボーンとGTはやっておきたい。」と書いており、そのうちのカザフの方は今年何とか挑戦することができました。化け物サイズは釣れませんでしたが、一生が終わる前に行けたことを感謝したくなるような釣りでした。クリスマス島はまだ体力的に不安があるのでもうしばらく実現までかかると思いますが、どこかで「これが釣りたい」というようなことを宣言して書き留めておくと、常にそれを意識せざるを得なくなくなり実現の方向へちょっとづつでも向けていく力になるような気がしています。

 

 これからとりあえず現時点での「釣りたい魚」もしくは「釣りたいつり場」を整理しておきたいと思いますが、とりあえず10年ぐらい前に整理した釣りたいターゲットがあるので、それを現在の視点で洗い直すことから始めたいと思います。

 

<10年くらい前の「夢のターゲット」>

・ラージマウスバス60オーバー

 バス釣りは一生続けると思うので1匹でいいから釣ってみたい。

・サクラマス

 日本のアブラビレ狙いの釣り師にとっては1種のステータス、そのうちロシアあたりででもゲットしておきたい。

・イトウ

 北海道M川のJさんお薦めのポイントもやってみたいし、遠征してサハリンなんかで2mをめざしてチャレンジしてもみたい。

・スズキ

 とりあえず80オーバーの文句無しのスズキが釣りたい。

・オオナマズ

 琵琶大、アメリカナマズ等日本のビックキャットフィッシュはメインテーマの一つとして一生かけてやりましょう。海外の化け物(ヨーロッパ、アマゾン)も機会があれば狙ってみたいものです。

・オオイワナ

 アメマスでも本流イワナでも湖産イワナでも良いから50、60オーバーの超弩級が釣りたい。

・ジャイアントトレバリー(ロウニンアジ)

 海外遠征のメインターゲットとして位置づけ30kgオーバーをしとめるまでがんばろう。

・マグロ・カジキ

 とりあえずシイラやメジ、キメジあたりの経験を積みつつスタンディングで大型回遊魚と渡り合えるだけの実力をつけたい。

・その他いつかチャレンジしたい海外の名魚

 アラスカ・ロシアのキング、スチールヘッド、アマゾンのパヴォン、ドラド、オオナマズ、オーストラリアのアロワナ(サラトガ)、バラムンディー、カジキ、東南アジアのスネークヘッド、怪魚(マシャー等)、アフリカのタイガーフィッシュ、オオナマズ、ナイルパーチ、コスタリカのバショウカジキ等など

 

<おまけ>

「目指せグランドスラム」

普通エライとされるのは1日でやることだがとても無理なので生涯で行く。

 

○カジキ

対象:シロカジキ、クロカジキ、マカジキ、メカジキ、バショウカジキ 

実績等:予定なし

 

○ソルトウォーターフライフィッシング

対象:ボーンフィッシュ、ターポン、パーミット

実績等:尺ターポン(パシフィック)のみ

 

○世界三大有鱗淡水魚

対象:ピラルク、ナイルパーチ、マーレイコッド

実績等:ピラルク以外は不可能ではないのでは?機会があれば挑戦。

 

○世界三大ナマズ

対象:ウエルズ(ヨーロッパ大ナマズ)、ピライーバ、プラーブック(メコン大ナマズ)

実績等:プラーブック以外は可能性有り。特にウエルズはやりたい。

 

○日本産ナマズ

対象:ビワコオオナマズ、イワトコナマズ、ナマズ

実績等:残すはイワトコナマズのみ。余呉湖あたりで泊まり込みで狙うべし。

 

○日本に生息する淡水のナマズ類

対象:ビワコオオナマズ、イワトコナマズ、ナマズ、チャンネルキャットフィッシュ、ギギ、ネコギギ、ギバチ、アリアケギバチ、アカザ、ヒレナマズ、マダラロリカリア

実績等:ビワコオオナマズ、ナマズ、チャンネルキャットフィッシュは済み。

イワトコナマズとかはともかく、アカザとかマダラロリカリアは釣りの対象となるのか不安。

 

○日本産イワナ

対象:オショロコマ、ミヤベイワナ、イワナ(アメマス、ヤマトイワナ、ニッコウイワナ、ゴギ、キリクチ)

実績等:希少種と言って良い、ミヤベイワナ、ゴギ、キリクチ以外はゲット済み。

 

○ブリ系青物

対象:ブリ、カンパチ、ヒラマサ、シマアジ

実績:ブリ、カンパチ、ヒラマサゲット済み。

 

 

1日でやりたいモノ

○木更津グランドスラム

対象:スズキ、ニゴイ、コイ、マルタ、ボラ

実績等:3種まではたまにある。

 

○葛西グランドスラム

対象:スズキ、ボラ、マルタ

実績等:それぞれ別々の日にしか釣れたことがない。

 

○東北根魚グランドスラム

対象:アイナメ、クジメ、クロソイ、タケノコメバル、ギスカジカ

実績等:アイナメ、クジメ、タケノコメバル、ギスカジカの日はあり。

 

○サーフグランドスラム

対象:スズキ、ヒラメ、コチ

実績等:難しい。

 

とまあ、いろいろ書いてますが、基本的に全部釣るには元気で200才くらいまでは生きてないといけないでしょう。・・・それでも無理だな。

 多すぎるので面白そうなターゲットに絞る必要がありますし、この時点以降で興味を持った魚もいるので取捨選択の必要があります。

 せっかく釣るなら誰も釣っていないような魚種が面白いとは思いますが、シーバスとGTは私なりに真面目にやっている釣りなので、まあ人様に多少やってるんですよ、と説明するときにそこそこ感心してもらえるぐらいのサイズを釣っておきたいという見栄と、目標にしていた数値が現実的に近づいている感じがあるのでなんとか仕留めておきたいと思ってます。

 

 GTの30キロは今時の基準では小さいのかもしれませんが、私の始めたころは20キロが一応大物の基準でした。40キロ50キロのサイズはよっぽどパワーがあるかテクニックがあるか経験があるかその全てでないと、ラッキーで獲れることがあったとしても狙っては釣れないと思います。

 当方のパワーとテクニックと経験値で、死にものぐるいで魚の引きをある程度コントロールして、まぐれではなしに、なんとか釣ることができるサイズは20〜30キロぐらいではないかと感じています。そのサイズはまだ下手くそな頃に何匹かかけていずれも切られてますが、体力がもうチョイ戻れば今の技術ならやれるという感覚があります。だからこそ20キロUP30キロぐらいまでを目標に釣りたいのであり、逆に40キロとか50キロとかはかかってもあげられる気がしないのでむしろかかって欲しくない気がします。ラッキーにもあげられることができれば拒むつもりはないですが。納得できるやりとりで自分の限界近い魚が釣れれば心の中で満足できると思います。

 写真の魚は、釣ったときにガイドに20キロオーバーといわれて、よせばいいのに「じゃあ何キロだろ?」と測ったら実は20キロなかった魚ですが、自己記録魚です。GT狙いで10回ほどは南の島に行ってますが、ヘタクソの素人のやることですからこんなモンです。まあ忸怩たる思いがあることをご理解下さい。クリスマス島あたりでガチュンと20キロUP仕留めておきたいなとここ数年熱望しており、むしろボーンフィッシュはやたら楽しいおまけぐらいで考えております。

GT20キロ未満

 スズキに関しては、一応目標の80UPは現時点では数匹釣っているのですが、いずれもボートシーバスでの成果です。ボートシーバスはよく釣れて楽しいのですが、釣り自体はそれほど難しい釣りではなく、隣で明らかに昨日今日始めたようなおぼつかない釣り手が釣っていても、当方と同じぐらいかそれ以上に釣ります。ジギングや餌釣りでは同じ船に乗っていても技量の差で釣果に大きく差が出ますが、シーバスボートの場合は船長が上手かどうかが最も重要で「オレの腕ってあんま関係ないのかな?」という気がして、デカイの釣れて嬉しいときにもどっかに「これは船長に釣らせてもらった魚だよね。」という思いがあって手放しで喜べないのです。

 というわけでカヤックかオカッパリでの80UPは引き続き狙っていきます。とあるエキスパートは「60のシーバスを10匹釣った人の70は本物、70を10匹釣った人の80は本物、たまたま1匹釣れたのは本物の実力じゃないので再現性がない。」というような意見をサイトで書いていました。確かに70も1匹釣れてからは毎年数匹ずつ釣れるようになっています。そろそろ実力で80UP釣れるかなと考えています。

 写真は九州で航空写真と足で探したマイポイントでかけたオカッパリでの自己最高。かけたときに今までにないサイズだったのでメチャクチャ緊張・興奮して釣り上げた後にちょっと前に食べたうどんを吐いちゃいました。測ってみたら80ちょっと足りませんでしたが、自分の中では港湾のセイゴから始まって50前後のフッコが釣れるようになって、さらに60が釣れるようになり、70も何とか釣れるようになってとステップアップの末に釣れたので、かなり満足のいく魚でした。80のシーバスについてはいつきても準備OKという感じです。

シーバスとうどん

 ラージマウスバスとサクラマスについては、すっかり情熱さめてます。バスは良いつり場が近くにあまり無くなってしまいましたし、サクラマスは日本では個体数がそれほど多くなく釣りの対象魚としてその分希少価値はあるのだろうけど、遠征で狙うには確率が低すぎる気がして、国内では完全に釣る気失ってます。東北在住時に北上川に10回以上行きましたが、釣り人も多いしそのくせ釣れてないので情報も蓄積していかないしで自分の力量でどうにかなるモノではないと感じました。タイメン釣りにロシアでも行ったら釣る機会あるかもしれません。

 イトウはタイメンも含めて、まだあきらめてません。国内は有名つり場には場所取りがあるような状況になっているそうで興味を失ってますが、ロシアとかではまだ2mクラスのが居るような話も聞くのでルアーやロッドは買っていたりします。話半分の1mでも充分。

 

 オオナマズ系ではヨーロッパオオナマズは何とか釣れましたので、次に機会があればアマゾンの「人喰い」ナマズピライーバを機会があれば狙いたいなと思ってます。ちょっと遠いのでいつになるか分かりませんが頭にはちらついてます。

 アマゾンといえばピラルクーやパヴォン、ドラドが人気ですが、あんまりいろんなのを欲張って釣ろうとするとろくなことにならないので、僕がアマゾン行くならピラーイーバを中心に考えようと思っています。

 さらにオオナマズ系ではメコンオオナマズというのがいますが、これは種苗生産されていて、天然の池に放して釣らせる形式の釣り堀?で結構釣れるらしいですが、なんかそれはちょっと味気ない気がするのでいまいち食指動かず。むしろ中国の方にいるらしいヨーロッパオオナマズにつぐナマズ属(日本のナマズの仲間)では2番目に大きくなるという「南方大口ナマズ」とかいうナマズの方が謎めいていていい気がしますが、いかんせん情報不足。

 ほかにナマズ系ではアフリカに捕食音のような音で餌の魚を追い込んで食べるという面白い行動をするナマズなど、クラリアス科という日本のナマズのような細長い体型にヒレを上にも長く付けてヒゲを増やしたようなアフリカンクララと呼ばれる一群のナマズたちが居るのですが、こいつらは1mを越えて釣りモノとして面白いのではないかと思っています。

 

 オオイワナについては、正直現在意欲が薄れています。あんまり釣りに行く機会がないですからね。

 でも、ホッキョクイワナには興味があります。カヌーイストの野田知佑さんの写真を撮ったりしている佐藤秀明氏がカナダの北極圏でのイワナ漁を紹介しているのですが、湖にいる魚が小さい間は氷に穴を開けて釣って、海に下ったのが登り始める夏の終わりには海岸に刺し網を刺してボンボコ1mオーバーのイワナを獲っているようで、ちょっと涎が出るサイズととれっぷりです。観光地ではなさそうなのでどうやって潜入するかが難問ですが、行ければ良い釣りできそうです。

 

 「マグロ・カジキ」と「海外の名魚」については、ナマズ系とバスタックルで楽しく釣れそうなオーストラリアアロワナ、スネークヘッドは機会があればやってみたいですが、ほかは、今となっては取り立てて釣りたいとは思ってないですね。

 こういう人気の魚は私が釣らなくても誰かが釣ってくれるだろうし、私よりよっぽど上手に釣るでしょう。そういうのはその人たちに任せておいて、私が釣らなければ埋もれてしまって楽しさに誰も気づかないようなところを攻めて、楽しさ独り占めにしつつチョビッと紹介して皆様の楽しい釣りの参考になれば幸いという感じです。

 

 ついでに当時書いた「目指せグランドスラム」もバカっぽいのでおまけとしてそのまま載せてます。ピラルクーが可能性無しとしているところが時代を感じさせます。ナマズ系グランドスラムは今でもあこがれますね。

 マダラロリカリア(熱帯魚屋で「プレコ」という名ででています)は沖縄の川に定着しつつあるようです。植物食なので鯉の吸い込み仕掛けで狙ってはどうかと割と真剣に考えています。

 

 さて、これで以前に書いた「釣りたい魚」の整理は終わったので、その後釣りたくなった魚について整理したいと思います。

 

 まずはなんと言っても、今釣りたい魚筆頭のサメでしょう。

 サメといってもたくさん種類があり、その中のどの種をターゲットとすればよいのかすらまだ分からないような状態ではありますが、とりあえず相模湾に入ってくるクロトガリとかヒラガシラとか呼ばれるあたりの種を狙っていきたいと思っています。ルアーでも釣れているし、キハダマグロの外道としてイワシ餌でも釣れていますが、狙って釣る方法がいまいち分からないので試行錯誤しています。

 東京湾の深くなっている部分「東京海底谷」のゴブリンシャーク(ミツクリザメ)を初めとした深いところにいるツノザメ類などのサメもちょっと興味が出てきています。200m以深の世界ですがギリギリやれない深さでは無い気がしています。でも船が手配できそうにないのでなんか手がないか検討中です。

 サメをやっていると最終的にはキチ○イみたいな大物の世界に行き着きますが、行けるものならいってみたいと思っています。ちなみにプランクトン食のジンベイザメやウバザメは釣りの対象になりませんが、釣りの対象となるサメとして大きいものはホホジロザメ、イタチザメ(タイガーシャーク)、ニシオンデンザメでいずれもまぎれもない海の怪物です。

 ちなみにIGFA認定の世界記録は、ニシオンデン775kg、タイガー810kg、ホホジロに至っては1t越えの1208.38kg。唖然としてしまいます。

 海産ほ乳類食のホホジロは日本では珍しい部類ですが、亀まで囓る雑食のタイガーは奄美や宮古では漁師さんの仕掛けにかかった魚を食い荒らすので嫌われており、駆除の対象になるぐらいいます。駆除では400キロとかのが獲れていて充分怪物サイズです。

 ヨーロッパオオナマズでお世話になった旅行会社が釣りモノにならないか企画中のようで期待していますが、こんなもんとファイトしたら体壊れます。やるなら一から鍛え直す必要が出てくるでしょう。

 

 海外遠征で、最近釣りたいのがパイク。開高先生が「暴君」と呼んだこの魚、でかいのは1mをこえ20キロ近いのもいるそうで、ヨーロッパの釣り人には結構人気ですが、アラスカやロシアではそれほど人気無いように感じます。特にアラスカやカナダではサーモンやトラウトの人気に隠れて忘れられているのではと感じています。サーモンやらは他の人に任せておいてパイクのおっきいのを釣りたいなと、それ用のマスキー系のルアーを結構買いためてあります

 

 それから、いくつかプランとして頭にあるものの、実現しそうにない対象があり、展開によってはチャレンジしたいと考えています。

 

 まずは、「ボウウオ」、漢字ではどう読むのか分かりませんが魚感とも書くそうです。2mにも達するコイ科ウグイ亜科Elopichthys属の魚で、中国やアムール水系などに分布しているようです。

 コイ科の魚食魚ではインドの川の虎ことMAHSEER(マシャーとかマハシールとか表記される、ちょっと古い記録で約55kgというのが釣れてます。)が最大かと思っていましたが、ひょっとするとこのボウウオが最大かもしれません。

 実はこの魚については昨年始めて知ったのですが、中国の大金河というところでダムができてしばらくして、でかい魚に仕掛けにかかった魚を食い荒らされる事件が起こり始めたということで、その魚を苦労して釣ったところ見たこともないような魚だったのでニュースになり、日本でもネット上の未確認生物関係のサイトで話題になっていました。パイクのような顔に、明らかにパイクやサケマスとは異なるヒレの配置。何じゃこりゃという話になっていて、独特の1直線になったクチの関節の感じから私は合成写真かと思っていました。

 しかし結局、未確認の新種でも何でもなく、国内移入種かなんかで魚自体は既に知られている種だったと判明したのですが、お隣の国に住むルアーの対象魚にもなりそうなこんな大型種を知らなかったとは不覚と反省した次第でした。

 移入先で爆発的に増えている状況なら、かなり美味しい釣りができるのではと興味を持ちましたが、中国のつり場を一人で開拓するほどの力量があるわけでもなく今のところ空想で終わっています。

 

 も一つ、空想で釣れたら楽しいだろうなと思っているのが、ライギョダマシです。

 脂の乗った白身の高級魚メロとして売られているのはマゼランアイナメと近似種のこのライギョダマシのようです。寒い南極の海に適応し、血液に糖タンパクだかなんだかを蓄えて凍らないようにしているコオリウオ科(ノトセニア科)の魚で、1mから2mぐらいになるようです。名前にライギョと付きはしますがライギョとはちょっと雰囲気がにている意外には直接関係ない魚です。

 南極の基地に越冬する人たちが、氷に穴を開けて釣っていると釣れることがあるらしく、南極まで行く手段もない(行けても南極条約たらいうややこしい条約があるので調査目的以外で勝手に釣りできるとも思えませんが)私としては指をくわえているしかなく非常に残念です。

 釣れたらライギョ好きとしては「ライギョ魂−!」と南極のオーロラのもと雄叫びをあげてみたいところです。

 穴ぼこにジグとか落として釣って、穴から大きな魚が出てきたらかなり面白いと思うのですがどうでしょう。

 穴ぼこからでかい魚を釣る釣りとしては、グリーンランドで氷に穴を開けてニシオンデンザメを釣るというのがあるらしく。こちらは金と暇の都合さえつけば実現可能であり、ちょっと興味を持っている段階です。

 

 最近、なにげに実行したらバカっぽくて楽しいかもしれないと思っているのが、アメリカオオアカイカ(通称アメアカ)をメキシコかペルーあたりまで釣りに行くことです。

 アメリカオオアカイカといっても聞き慣れないかもしれませんが、世界最大の食用イカとされていて、10キロ程度は当たり前、40キロ150センチオーバーなんてのも居るようです。単一種として世界で一番漁獲されているイカでもあり、メキシコからチリにかけてが主な生息域です。肉に塩化アンモニウムを含み、独特のえぐみがあるので、ボイルしてえぐみを除いたり味付けして加工したりして使われています。

 日本にも結構入ってきていて、遠洋イカ釣り漁船が獲ってきた生の冷凍品が「イカステーキ」として売られていたり、ボイルしたものがサキイカの原料として輸入されたりしています。駅ソバとかのイカ天ぷらで衣とイカの間に妙に間があいているのがあったらそれは熱で収縮しやすいアメアカとみて良いでしょう。

 さてこのアメアカ、動くモノなら何にでも飛びつくといわれており、餌が無くなった海域ではほとんど共食いだけで生きているというようなえげつない食性を持っていて、集魚灯への反応も良く漁船が灯りを付けると水面近くまで浮いてくるそうです。

 日本の漁船は遠くまで航海するためのに大きいですが、現地の漁師は3トンかそこらの船外機船で金属製のクソデカいイカ角をつかって手作業で一匹一匹釣り上げています。テレビの「ウルルン滞在記」たらいう番組でも取り上げられていたので見た方もおられると思います。

 そういった現地の漁船をチャーターして漁期に海に出られれば、ほぼ釣れるのは間違いないことだとかってにきめつけています。

 エギか角か特注で作ってもらうか自分で作る必要ありますが、タックルはジギングロッドで良いでしょう。1mを軽く越えるようなイカに地球の裏側で水吹きかけられるのもオツだと思うのですが。

 船を手配するめんどくささを考えると尻込みするのと、こういう酔狂のためにどこまでコストをかけるべきかというあたりでまあ現時点では空想に終わっています。

 

 最後の魚種は私の釣りたい魚の中では究極の夢とロマンと妄想の対象魚です。

 それは「南米のシーラカンス」。もちろん釣れれば新種か新しい生息地の発見です。

 アホかと思われるかもしれませんが、結構現実味あると思っています。そもそもシーラカンス(ラチメリア種)が前世紀まで発見されなかったのは、200mぐらいの深さの急深の岩場の穴などにいて、底引き網等には入りにくく、穴から出てくるのは夜で、夜間その深さに棲む魚を獲る漁業でもなければ延縄にも刺し網にもかからないのでほとんど漁獲の対象にならずにひっそりと暮らしてきたからだと思います。

 最初に見つかった個体は、たまたま流されてきた個体が本来の生息地から離れた場所でサメなどとともに底引き網に入ったものです。

 最初に生息地が見つかったのは、サメやバラムツなどを獲る漁業が昔からあったコモロ諸島で、ここでは「ゴンベッサ」という現地名もあり、昔からたまに獲れていたようでした。

 しかし今では、調査が進み漁業がないところでも、生息に適した場所では次々と発見されておりタンザニア中心に南アあたりまでアフリカの東海岸の広いエリアでシーラカンスは生息していることが明らかになっています。

 くわえて、インドネシアで第2の現存するシーラカンスであるメナドエンセ種が発見され、シーラカンスはコモロ諸島だけに奇跡的に存在する魚、というよりは生息条件に合った場所に飛び石的に生息しており今後も生息地の発見は続く。ひょっとしたら新種の発見もあり得る。というのが妥当な見方というか、そのぐらいの期待はして良い状況だと思います。

 さてそうなってくると、次にどこで新発見があるかということですが、もちろんまだ発見から日も浅く調査も進んでいないアジアのシーラカンスであるメナドエンセ種の新たな生息場所を探すのが王道だと思いますが、ここは素人の自由な発想で考えたいと思います。

 アフリカにいて、アジアにいてとくると、どうしてもゴンドワナ大陸時代からいる古いタイプの魚はゴンドワナ大陸が分かれた後のアフリカ、アジア、オーストラリア、南米大陸にいるというパターンが頭に思いつきます。アロワナや肺魚などにみられる淡水魚の話ですが、大陸のそばの特殊な環境を住処とするシーラカンスではけっこう大陸にくっついて同じような移動をしているのではないかと考えてしまいます。

 そうなると、アフリカにいて、アジアとオーストラリアの境目のインドネシアにいたら次は南米でしょうという話になります。

 実は、この話は私のオリジナルではなくどっかで読んだことがあるのですが、出展忘れました。たしか、ちょっと怪しげなオーパーツとかについても紹介してある本で、インカの壺にはとっくの昔に絶滅したはずの恐竜やシーラカンスに見える絵が描いてあるというネタも載っていました。

 南米の東海岸は広大な大陸棚が続くなだらかな海底ですが、西海岸はアンデス山脈が落っこちたような割と急峻な海底地形のようです。シーラカンスの生息に適した場所はたくさんあるでしょう。しかも漁業はアンチョビーとアメリカオオアカイカが大量に獲れるのでシーラカンスが混獲されるような鮫なんかを獲る漁業はなさそうに思います。

 ちょっと真面目に海底地形を調べて、夜釣りで頑張ればひょっとするとひょっとするのではないかと思っています。

 

 どなたか、TV局でも出版社でも良いのでスポンサー集めて私にシーラカンス探しに行かせてくれませんか。

 シーラカンス釣れなかったとしても、最悪アメリカオオアカイカは釣ってきますので、押さえの絵もバッチリ。どうでしょうかね?

 

 

 とまあ、これから釣りたい魚のことを思いつくまま書いているととてもワクワクして楽しめました。

 ゴチャゴチャ書きましたが、整理すると私の釣りたい魚は、実現性のありそうなところでは、

.汽疥燹柄衞蕨僉法↓⊆前でスズキ80UP、GT20キロUPとボーンフィッシュ(クリスマス島)、ぅ僖ぅ、ゥ織ぅ瓮鵝↓Ε▲侫螢ンクララ、Д團薀ぁ璽弌↓┘ーストラリアアロワナ、スネークヘッド類、マダラロリカリア

 

まあ、妄想レベルで夢のある話としては、

‘酳討離掘璽薀ンス、▲織ぅーシャーク、アークティックチャー、ぅ薀ぅョダマシ、ゥ▲瓮螢オオアカイカ、ゥ椒ΕΕ、Ε乾屮螢鵐轡磧璽

 

となりました。

 

 取捨選択どころか、ややこしいターゲットが増えただけのようですが、まあ生まれ変わって来世も使ってでも釣りたいというのが正直な気持ちです。

 

 

<参考>

 佐藤秀明「アザラシは食べ物の王様」青春文庫

 JOHN WILSON'S Fishing ENCYCLOPEDIA

 JGFA YEARBOOK 2008

 サマンサ・ワインバーグ「「4億年の目撃者」シーラカンスを追って」文春文庫

UMAファン〜未確認動物〜(WEBサイト)

 

(2008.11)

 

 

 

.汽疥燹柄衞蕨(の外))ゲット

 2009年5月24日クロトガリザメ釣りました。なかなか男らしいサイズだったと思います。

ファイト中クロトガリザメ

 

⊆前でスズキ80UP

 2011年11月23日。目標だった、カヤックでのスズキ80センチをゲットしました。

80スズキ

 

GT20キロUPとボーンフィッシュ(クリスマス島)

 2011年9月22日〜27日クリスマス島遠征、ボーンフィッシュゲット、GTは17キロまでで目標達成ならず。

初日良型

 

 2014年9月25日〜30日クリスマス島再戦、ロウニンアジ31.5キロで目標達成!

31.5

 

Ε▲侫螢ンクララ

 2013年9月18日〜20日 香港にて90UP4匹ゲット。

ぶら下げて9498の顔97

 

スネークヘッド類

 2013年9月18日〜19日 香港にてハロワン(プラーチョン、ストライプドスネークヘッドとも)2匹ゲット

ハロワン53

 

 

○2013年9月29日のブログから転載 

未来顛末記

 

  充実した香港遠征を終えて、データの整理などしている。

 5年ほど前に、自分の目標とすべき魚を明確化することによる「言霊」効果を期待して「死ぬまでに釣りたい魚と釣り場」を書いたのだが、その達成度はいかなるモノかと整理するというのは、ちょっと仕事のノルマ達成度評価みたいな感じでいかがなモノかと思わないでもないが、これがあらためて整理してみると、思った以上に成果が出ている。「言霊」効果はやっぱりあるのかもしれない。

 現実的な目標の方の10項目について、まずは1位「相模湾(湾外だったけど)のサメ」、2位「自前で80UPのスズキ」を達成している。立派。
 3位「クリスマス島のボーンと20キロUPのGT」に関しては、ボーンは釣ったがGTは17キロどまりと、目標達成できてない。しかしながらこの釣行は、健康面体力面に不安のある中でクリスマス島に行って釣りを成立させたことが、「これからもオレは遠征のハードな釣りもやれる!」という自信を取り戻す、当方の釣り人生において、とても大きなターニングポイントになった遠征だった。顛末記にも書いたが勝ち負けで言ったら「負け」ではなく「勝ちの持ち越し」であったと認識している。
 そして香港では第6位の「アフリカンクララ」をゲット。整理して気付いたが、なにげに9位にしていた「スネークヘッド類」もハロワン2匹釣って楽しんできたので達成している。
 むろん、アフリカに行ってアフリカンクララを釣りたいという思いはあるし、スネークヘッド類もチャド−やらフラワートーマンやらも釣りたいので、これでよしとは思っていないし、さらには、どうも当方は再度香港にも行くつもりらしく、気付くとヤフオクで落としたシュガペンが郵便受けに入っていたりもするが。
 でも、目標10項目たてたうちの5つに手が着いているというのは悪くない結果である。
 この5年、面白い釣りをしてきたという充実感があり、正直誇らしい。

 さらに、データ整理していて、結構メモリアルな記録が目前に迫っていることが判明した。香港でのアフリカンクララ、ハロワン、カワイワシを加えると、今まで釣った魚種(ヤマメとアマゴのように亜種もカウント)が、ルアーフライ餌、国内国外合わせて199種となっている。あと1種で200種達成である。いろんな魚が釣りたいという思いは、当方においてデカイ魚を釣りたいという思い以上に強い。次にどんな魚に出会えるのか楽しみだ。

 そういう状況を踏まえた今後の目標は、まずはなんと言っても、ロウニンアジ20キロUPだろう。そろそろ15年来の宿題にけりをつけなければなるまい。とにかく、来年から、釣れるまで毎年クリスマス島巡礼である。GTが安定して釣れ続けている釣り場を他に知らないので、通うならここしかないだろう。
 GT20キロUPを片付けたら、そろそろ人生後半戦なので「夢のターゲット」の方にも手を出したい。沖縄方面タイガーシャークを始め「デカいサメ」を狙いたい。
 
 とはいえ、来年の話をすると鬼が笑うっていうぐらいで、目の前の釣りもこれまた楽しみである。来週からカヤックシーバススタート予定なので、昨日今日でウェーダーの穴をふさいだり、押し入れからカヤック引っ張り出したりと準備している。ついでにアカエイの小マシなサイズも釣りたい。

 当方の未来の釣りも、きっと面白いに違いない。

 

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