○5番フライタックル
リールはダイワのファントムフライで、取り立ててどうこういうところのないクリックブレーキのリール。
竿がちょっと異色。中国製なのは今時珍しくありませんが、どうも元々は中国国内用らしくメーカー名か単に生産地を書いているのか「大連?」、「長城」とあり、商品名らしい「飛越」とともに中国独特の省略された漢字「簡体字」で書かれています。その他に2072の数字は2m70cmで2ピースを表しているらしく、ブランドロゴっぽいGWFPとFLYの文字も見えます。
(「飛越」「大連」「長城」の簡体字版と思われる)
(ブランドロゴか?)
なんと値段は3千円。新古品というかいわゆるバッタモン。九州在住の頃に、変な中古なんでも屋(アダルトコーナーがあってジョシコウセイのパンツなんかも売っていた)の釣具のコーナーで発見しました。
どうも中国の下請けメーカーが、2級品かなんかで発注元に納めなかったものを自国用にアレンジしてつくったもので、売れずに二束三文でたたき売られ流れ流れて九州の中古屋へという運命をたどったのではないかと想像しています。
他にも、なぜかテネシーグリップのシーバスロッドやバットエンドがギンバルに対応していないトローリングロッドなど、絶対どうやって使うか分からずにつくったと思われるロッドが何種類かあり、グラスの2ピースのジギングロッド?も筋トレの際にダンベルぶら下げるために購入してます。
しかし、フライフィッシングというものをまったく知らずに作っているようで、ライン番手の指定がどこにも書いてない。適当に5番ぐらいのパワーのを購入。とりあえず5番ライン投げられたので5番ということにしておきました。
ブランクスはちょっと前のオービスみたいなグレーでコルクは隙間が多くちょっとバルサで埋めました。ガイドはなんかそこら辺の金物加工屋さんで安全ピン曲げて作ってもらった感じです。
当時、同居人がNZにワーキングホリデーで滞在中だったので訪ねていって、二度目のNZトラウトフィッシングか、それとも海でヒラマサでも釣るか迷っているところでとりあえず5番ぐらいの竿が欲しかったところでした。
フライロッドに限らずですが、当時の日本製の高価な竿のなんか嘘くさい宣伝文句に嫌気を感じていたので、こういう安竿でトラウト釣ったら結構気分良いかもなと思い買ってみましたが、結局NZにはヒラマサ釣りに行ってトラウトは釣らずじまい。
せっかく買ったので、性能テストもかねてコイ釣りしてみたところ、ガイドが怪しいのでぶっ壊れるかもと半ば期待してましたが、特に問題なく釣れました。いつの日かトラウトも釣ってみたいと思っています。
(2008.8)