○ジッターバグ ジッタースティック フレッドアーボガスト
古くて殿堂入りした個体と今ナマズボックスに入れている現役を中心に集合させてみた。蔵を探すともっとあるはず。
うんちくは、ネットで検索かければいくらでも出てくると思うのでここではあまり書かない。
とにかく、ナマズ釣りにはジッターバグとジッタースティックは必須だと思っている。
初めは、どっちでも良いのだと思っていたが、ナマズ釣りまくっていた九州時代に、たまに片方しか食ってこない夜があって違いがあるように感じた。
九州時代によく使ったジタバグ。カラーは実家の近くの野池でもナマズ用によく使っていた、黒ベースに背中がグローのもの。左は九州時代によく売っていた「夜用黒虎」と呼んでいたカラー。最近見かけないカラーだ。
ナマズ釣りでは、でるけど乗らないというのが悩みの種で、フィッシュケーキを参考にハンガーを作ってトリプルフック3本つきとかを試したこともある。フッキングは良いのだがナマズの顔がハリ傷でグチャグチャになるのですぐやめて、写真のジッタースティックのようにシングル3本に変えた。そうすると正直、フロントをスプリットリング付きのトリプルフック、リアをシングルフックにした場合と大差ない。ちなみにハンガーはイソマグロ用の単線ワイヤーを加工して作った。
ジタバグには様々なバリエーションがあるが、戦争下の物資不足からカップが金属ではない時代があったと聞くが、その復刻なのかプラカップのバージョンもたまに目にする。
最近、カップにパテントナンバーを刻印するのはやめにしたようだ。ちょっと寂しい気がする。
上が最近のモデルのカップ。
ルアーについた歯形を目で吸ったり、ラインを引いてドラグを鳴らしてみたりするのは、書斎の夜の最高の楽しみと開高先生が書いていたが、とあるルアー制作者は傷のついたルアーは我慢ができないと言っていた。
当方は、断然、開高先生の意見に賛同する。フックサークル、ナマズの歯形。惚れ惚れと見ほれてしまう。
プラドコ製だろうと何だろうとジッターバグ・ジッタースティックは良く動く良いルアーで、あまり文句はないのだが、やっぱりプラの強度だけは文句を言っておきたい。向こう岸の草むらに引っ掛かったのを外してこちらに飛んできて、足元の護岸にぶつかって割れた。そんなに激しくぶち当たったわけではないと思う。
いま、ジッタースティックは生産していないようだが、次回生産時には丈夫なやつをお願いしたいところだ。
夏の夜の楽しみ。
(2012.7)