○ルアー図鑑うすしお味 一気食い用 

 

2015年4月25日土曜日

薄塩味のルアーの楽しみ方列伝攻略法カタログ 序章


  「井上博司のブラックバス攻略法」とか「ブラックバス釣りの楽しみ方」の昔から地球丸の「バスルアーカタログ」、Dab氏のサイトの書籍版「B級ルアー列伝」あたりまで、ルアーの紹介が沢山載っている本って大好きである。

 少年の日にワクワクして読んだし、オッサンになってもやっぱり胸ときめく。

 先週、ニールズマスターネタを書いて、書いてて楽しかった。いろんな思いが胸に去来したしインビンシブルにあらたな愛も芽生えたように思う。


 そして、いろいろと「蔵」を探っていたときに気付いたのだが、我が家の蔵には結構レアなお宝が眠っている。それはまあ、あんまり人気とか価値のあるルアーではないのかもだが、「B級ルアー列伝」あたりから、そういうちょっと本流から外れたルアーについても結構好きで注目している人がいて、それなりにB級ルアー紹介にも需要があるんじゃないかと感じている。


 ということで、まあ人様の企画のパクリっちゃパクリなんだが、そこはそれナマジならではの、ちょっとあんまり語られることのない塩水系のマイナールアーなんぞを多めにして独自色出していきたい。

 単なる模倣は「パクリ」だが、本家にリスペクトを持って自分の表現に取り入れる場合それは「オマージュ」というらしいということを免罪符に、しばらく「蔵からひとつまみ」という感じで他に書くことあったら休み休みの不定期でぐらいでと、ゆるい感じでやってみたい。


 レアもので気に入ったルアーとか、デカイの釣ったときの記念のルアーとかは、写真の両開きのプラノのボックスに入れている。この中のルアー中心にやっていこうと考えている。
 B級ルアーやマイナールアーもちょっと注目浴びつつあるといっても、それはバスルアー、トラウトルアー中心で、おそらくソルトウォーターの古いルアーの情報とかあんまり需要はないのかもしれないが、それでも書く。なぜなら書きたいからである。

 一発目は、「序章」ということで、ジャブっぽくB級ルアーでは割とメジャーなエスコ社「ボナー」を取り上げたい。このあたりならまだ知ってる人も多いだろうし、読んでくれる人はいるだろう。
 科学的に解明した魚が水を動かす動きがどうちゃらとかいう「ごたく」だったようだが、まあ、およそ釣れそうにないルアーで釣具屋でもいつまでも売れ残っていたのだが、なにをトチ狂ったのか貧乏学生のナマジ君は買ってしまった。パッケージの値札シールには1200円とある。1200円もあればもっと別のルアー買えただろうと思わなくもない。結果パッケージも開けずに残ってるわけだが、これで魚釣ったことある人ってどれぐらいいるのだろうか。
 でもまあ、人のルアーに掛ける飽くなき探求心と、消えていったものの持つ哀切とか味わい深いルアーである。
 結局、実験室や会議室の科学的な理論なんてのは、経験則や天才の思いつきとかにはなかなか勝てないのではないかと思うところだ。
 なにげにフィンランド製で、ラパラ、ニールズマスターと出身地は同じ。フィンランド人はいろんなルアー作りおる。



 もいっちょ、科学的に解明した的な「ごたく」で大ゴケしたルアーとしてフレンジーミノーをついでに紹介しておく。
 既に日本では「リアルミノー」が登場した90年代くらいの登場で、登場時点でもうそのナチュラルプリントが古くさかった。ので全然売れなかったと思う。
 今見ると、不気味なプリント模様がオリジナリティーあって悪くないように思うのは気のせいだろうか。
  メーカーは分解性素材のワームのガルプシリーズで大当たりをかましたバークレイである。
 オッサン世代にはラインのトライリーンが懐かしい。


 まあ、このあたりが後から思えば充分メジャーだったと振り返られるぐらいにマイナーなところを狙っていきたい。


 ご用とお急ぎでない方はごゆるりと楽しんで行ってください。

 

 

2015年4月26日日曜日

フランス人全てがオシャレでもなければイタリア人全てにデザインセンスがあるわけでもない

 「薄塩味のルアーの楽しみ方図鑑列伝攻略法カタログ」第2弾ってシリーズ名なげーヨ!
 ということで、今後略して「ルアー図鑑うすしお味」でよろしくです。第2弾は軟質ボディーモノでいきます。

 おフランスって「ふらんすに行きたしと思えども、ふらんすはあまりに遠し」なんて昔の詩人が憧憬したぐらいの、オシャレな国で、釣り具関係でもミッチェルだのメップスだの、おフランス感あふれるオシャレな製品を産出しまくっている。

 ルブレックスもスピナーは普通にオシャレな感じなんである。でもプラグを作らせるとなぜか、この写真のフロピー。

 ぜんっぜんオシャレじゃない。軟質ボディーに、リップの角度が変えられるギミック付きと、むしろ変態っぽい。名前もノリピーみたいな軽いノリで軽薄な響き。

 こういう退廃的な変態的美学もフランスっぽいといえばそうなのだろうか。 
ノリピーも清純派アイドルだったのに覚醒剤使用で捕まって、元アイドルがシャブを「あぶり」で嗜むとかの絵面を想像すると退廃的で背徳的でなかなか衝撃的だったので、芸能ニュースなんてほぼ興味ない人間だけど記憶に残っている。

 ここまで3つのルアーを紹介してきたが、どれもネットでは語る人も多く、「B級ルアー列伝」だとフロピーなんか後期型のボディーがハードプラスチックになったバージョンなんかも出てきたり、さすがと唸らされるところで、ここまで読んで「何だ、ナマジもたいしたことないな、パクリ企画が本家以下とか読む価値無いジャン」と思われたかも知れない。
 
 お待たせしました。そろそろ本気出します。


 イタリアから来ましたバラクーダルアーです。

 まあ、こんなルアー紹介したところでほとんどの人が素通りだろうし、「そんな海外旅行の土産物なら確かにマイナーだろうけど、日本じゃ誰も知りもしないってだけジャン」と思われるだろう。

 違うんです。

もう、このブツを知ってる人には「アレをナマジ氏は買ってたか!!」とあきれられることが確信できるのですが、80年代とかに普通に日本の釣具屋のルアーコーナーの隅にホコリかぶって売ってたしろものなんですこれが。ちなみにワームみたいな軟らかさではなくもう少し堅め。
 同じメーカーのゴリっぽいやつとかもあって、安くて安心のブレットンスピナーの後ろにつけてメップスミノーもどきのブレットンミノーを作ったりもしてました。なので輸入代理店とかがあって日本の釣具屋にある程度流通させていたモノなんです。たぶん。

 でも、今ネットで検索かけたらまったく引っ掛かってこない。オレが書かなければたぶん歴史に埋もれてしまうんじゃないかというぐらいのマイナーさ。もう書いてる本人も「イタリア製なんて珍しいな1個買っとこ」と買ったけど、何をどう釣ればいいのか分からずパッケージに入ったまま残っているぐらいのしろもの。ゴリっぽいやつはスピナーとのコンビでチビバス良く釣れましたが、こっちはもう投げる気がそもそもしなかったというレベル。
 
 今時でもあるんだけど、単に魚の形に似せて軟質ボディーで作りましたリアルでしょ?っていう、デザインセンスの欠片も感じられないクソダサさ。そりゃ当時からホコリかぶるわなと納得の逸品。

 イタリアってったら、車でもランボルギーニとか死ぬほど格好いいデザインの製品産出しまくりだが、このルアーのデザイナーさんのセンスはどうなのよと責任を追及したい。

 まあ、日本でも水産業界紙(「水産週報」とか「水産経済新聞」とかあるんですッ!)の端っこの宣伝見てると、漁具にまんまカツオとかサバとかの形した軟質ボディーの「まるっぽシリーズ」とか売ってるのを見たことあるので、どこの国でもこういうこと考えつく「戦犯」はおるんだなと思うとります。
 よく考えたらフランスにも「戦犯」いて、さっきも書いたメップスミノーのミノーの部分なんてまさに魚の形で軟質ボディーなんだけど、そこにスピナーとコンビ組ませちゃうとオシャレで格好良くなっちゃうという不思議。

 ついでに、業界紙の宣伝コーナーで見た漁具としてのルアーで最高だったのが、「イカが抱きついたら放さない!」とかの宣伝文句もネーミングセンスも秀逸な「おっぱい針」。
 いか釣り漁船ってイカ角いっぱい付けた縄をドラムに巻き付けながら自動でしゃくる「自動いか釣り機」を20台以上舷側にぐるっと並べて操業するんだけど、イカ角はコストや扱いやすさの制限から胴とハリで構成されるシンプルな形のルアーになっている。その胴の色についてはイヤというほど試行錯誤されてきたんだけど、その歴史に胴の素材の柔らかさという新機軸をひっさげて参入してきた「おっぱい針」、イカが本当に柔らかいと抱きついて放さないのか、エギだと表面の布が無くてプラスチック剥き出しだとすぐ放すとかも聞くのでそういうこともあるのかもしれないが、それにもまして「おっぱい」という、柔らかさを表現するのに、これ以上海の男が納得する単語は無いんじゃないかというド直球なネーミングの吸引力があってこそ、大ヒット業務用イカ角になったのだと思う。

 実力があっても時代の要求やら歴史の綾やらで日の目を見ずに消えていくルアーも多い。
 ネーミングセンスやら宣伝やら伝説やら、ルアーの持つ実力とは別に、ルアーに魅力を与える要素があって、そういう部分も含めてルアーって面白い「嗜好品」だと思うのである。

2 件のコメント:

  1. うわ〜すげーな。どれも見たことない。爆

    でもなにがすごいって、今持ってること。なんで残ってるんですの?笑

    当方、小学4年生の時に初めて買ったリール用の竿が、2ピースのルアー用ロッド
    でした。グラスの安物でメーカーも不明。当時3千円後半でした。それだけはある。
    雷魚釣れなかったなー。70’sの田舎の釣り具では鉄板打ち抜きの金属片スプーン
    オンリーだった気がする・・・。     Kazu 


    あ、うちのBBS書き込みありがとうございます。サクラマス釣ったの私じゃなくて
    ネット友達のRANさんです。笑 私は・・・・・まだGW来てませんです。はは。 



    返信削除
  2.  

    80年代のガキのころ買ったルアーなんて、なんで今でも持ってるんだろうと自分でも不思議ですが、「蔵」から出てくるんですねこれが。
    自分では「コレクター」では無いと思っているので、ほとんどが「これ面白そうやな、今度つこてみよ」と普通に売ってる時に買ってるので後からプレミアついた価格で買ったりは「あんまり」してないのですが、変なルアー結構あります。

    サクラマス、良いの釣ってるなと思って早とちりでした。失礼しました。

 

 

2015年4月29日水曜日

一本筋のとおったヤツら


 ルアー図鑑うすしお味第3弾。 


 そろそろちょっと塩味効かせて、海用のポッパー、ペンシルです。 


 現在、GT用のルアーの多くが木製で、中心にステンレス線なりステンレスの棒で組んだリグなりが貫通していて、フロントフックは下から穴を開けて貫通しているステンレス線などにスイベルを通す形で接続しリアフックも含めフックにかかる引っ張り強度に対して、かなり丈夫なつくりになっています。 






 こういう作り方のルアーの源流を遡っていくと、どうも米国東海岸あたりにたどり着けそうです。 


 その東海岸のルアーメーカーの代表格が「ギブス」でございます。 


 まあ、古いGT野郎の皆さんにはお馴染みかと思いますが、今時の人はあんまり知らないでしょう。 

 ということで、あんまり書いてる人いないだろなと思いつつギブス関係検索かけてみたら、結構詳しく書いている人がいたので「どんな人だろ」と思ったら、知り合いでしたというオチ。釣りの世界は世間が狭い。 
 昔、Sスイにいて今は実家の方で釣具屋の店長さんをしているYさんで、私がGT釣り始めるときに道具やらいろいろ教えてもらった人なので、当然同じルアーに思い入れあるわけだ。 

 でも正直私がGT戦線に突撃していった20年ほど前にはギブスは既に一線をひいた感じがしていて、フィッシャーマンのポッパーとかが高いのでボックスの増量剤として買っていたように記憶している。 

 まあそういう2軍ルアーなので魚はあんまり釣っていないけど、投げてないので切られず残っていたりして、わりと笑える数が残っている。 

 代表選手はカップが斜めに切られているポッパーの「ポラリス」。 




















 3-1/2OZとかの重量ですが、ステンレス線とオモリを用意すれば重量アップとか改造も簡単。

 消耗が激しい(と期待していくが一発も出ないので結局消耗しない)ショアからとかサメ狙いとかの時には高いルアーもったいないので今でも用意していきます。




 シイラ釣りとかしていてサメが出たときにアタフタとワイヤー用意していると間にあわんので、あらかじめワイヤー装備したのを用意したりしてます。 







 GTルアーにメッセージやら落書きやらはお約束。 









 次に早引き系ペンシルの「ギブスペンシル」。 


 どっかで書いたけど、こいつと、またそのうち書くであろうヨーズリサーフェスクルーザーが、ロングペンが登場するまではペンシル2大巨頭だったはず。確か3-1/2OZと2OZがあって大きい方で20センチぐらい。 

 息とめて短距離走ぐらいのつもりで左手高速回転させて早引きで使ってました。早ければ早いほど釣れると信じられていました。
 スイマータイプのポッパーやメタルジグでもとにかく「早引き」というのが我々世代の塩水系釣り師の記憶にすり込まれていて、今でも釣れないと「スピード足りんのとちゃうか?」と不安になって早引きして、今時のスロージャークな釣り人に鼻で笑われたりしております。 
 でも、たまに早引き効いたりするのでなかなか止められない習性。 

 とまあ、ここまでは古くからのGT野郎の家の道具箱の隅あたりをつつくと転がっているだろうと思いますが、「ギブススイマー」はわりとマイナーかなと。 


 何でこんなもんを持っているのかというと、けっこう真面目にロシアとかの2m級のイトウの仲間(タイメンと限定しない意味が分かる人には分かるかな?)を釣るときどうするか?というのを考えて、とにかくサーモンロッドとかでは苦戦必至なので、最初っからキャスティングタックルで一番パワーのあるGTロッドで狙っちまえばそこまで苦戦しないだろうというアホなことを考えておりました。 

 そうするとGTタックルでPEライン使用だと、普通のエイト管とかでフックがぶら下がっているミノーはたやすくぶっ壊れるというのを聞いていて、当時ワイヤー貫通構造のGTロッドでキャスト可能なミノーなんてタックルハウスのソルティアミノーぐらいしか無かったので、他にないかなと調べたらギブスからミノーとは言い難いけど、こういうのがあると聞いて試しに買った物です。 
 結局、2mオーバーのイトウの仲間を狙いに行く機会もなく、最近では丈夫なミノーも各種あったりして「蔵」の肥やしと化していますが、久しぶりに蔵から出してみました。 




 こういう、日本ではGTルアーとして使われていた異常なぐらい丈夫なデカいルアーがなぜ米国東海岸で作られたのか、日本にいるとあまり想像できないかもしれません。 
 GTで使うようなサイズのトップのプラグって何に向かって投げていたのか、東海岸は大西洋に面しているので太平洋とインド洋の魚であるロウニンアジいません。ジャッククレバルという似たようなヒラアジ系の魚がいますが南の方にしかいないし、「ジャックと名前につくのはいい加減な扱いを受けている魚の法則」からいっても、あっちの釣りの本とか見ても、それほど狙われていないように思います。 

 実は、こういう東海岸メイドのデカルアーはストライパーに向かって投げることを目的につくられたのです。と断言。あとブルーフィッシュも狙ってたかも。 

 ストライパー(ストライプドバス)は、それ用のルアーであるボーマーロングAのおっきいのとかがシーバスミノーとして日本では認識されているし、写真見てもシーバスっぽいしシマズズキなんて呼ばれたりもするので日本人だとスズキの親戚のイメージで見ているかと思いますが、割とスズキとは遠目の関係で、川でも海でもやっていける生態が似ているので姿形が似ているだけで他人の空似的な別物です。スズキは海で産卵しますがストライパーは河川に遡上して産卵して、陸封型とかもいるというのを知ると、別の系統の魚だなと思えてきます。スズキ目ではありますが、その下の科が既に違うので、タイとスズキぐらいに違います。モロネ科の魚。 
 で、日本のスズキのイメージでみているとびっくりするのがそのサイズ。ストライパーは30キロ超えるような大型が知られており、昔トライリーンの公告にガタイの良い白人のオッちゃんがエラに両手突っ込んで顔まで持ち上げてやっとシッポが地面を切ってるような写真があって、長さもすごいけど顔がオッちゃんの顔以上にデカいド迫力でたまげた記憶があります。 
 開高先生がニューヨーク郊外だかコッド岬だかでストライパー狙う話を書いてたけど、その時にルアーというより「ボーリングのピン」みたいなものをサーフで延々投げてスカ食ったとかなんとか。まさに、ギブスポラリスとか木製でくびれもあってボーリングピンぽいので、このあたりを投げてたんだろうなと想像しています。 
 30キロとかが首振ったら、ヤワなリグはぶっ飛びます。メーターぐらいまでならロングAやらレッドフィンやらの20センチとかでもいけるかもですが、それ以上はワイヤー貫通構造の出番なのでしょう。 
  
    
 大型ストライパー用のポッパーとして、ワイヤー貫通構造の物はいろいろつくられていたようで、いくつか小さめのはシイラ用とかで買ったのが蔵に残っていたりするので紹介してみる。


 老舗クリークチャブのその名も「ストライパーストライク」は、元々は木製だった臭いけど、私が買ったころには既にプラスチック化していてスローシンキング。でもリグはエイト管ではなく丈夫な貫通式を踏襲。クリークチャブと言えばラージマウスバスの世界記録がこの社のウイグルフィッシュ(別のルアーだった説もあるようだが)で出ているが、たしかこのルアーでもストライパーのラインクラス別世界記録が出てたと記憶している。


 もいっちょ、貫通式のポッパー、アーボガストもつくってるんですよこれが、と知ってる人なら当たり前に知っているけど、意外にバスマンは知らんかも、な「スカッダー」。 2OZ。
 名前忘れました、こいつもアーボガストで貫通式です。JOSさんに、もうGTルアー使わんから、ということでギブスやらと一緒にもらったような記憶があって、「釣れるんですかコレ?」と失礼なこと聞いたら、「それ以前に波がある海上ではイマイチペラが回らん」とか言ってたように記憶してます。ボディーを貫通するワイヤーの前後にペラ付けてねじって処理している強引さがアメリカン。



 これもひょっとしたらそうかも。
 コットンコーデルのペンシルポッパー。お尻がステンレス線グルグル巻き付けた処理になっていないけど、フロントフックはスイベルなのでおそらくワイヤー貫通だと思う。ラトル入りのプラスチック製。2OZぐらい。 



 このあたりの先例があって、日本のGTルアーはワイヤー貫通構造という木製プラグを超丈夫につくるのに適したやりかたを踏襲して発展していくのである。 

 そのあたりの、ジャパニーズGTルアーの元祖的なアレについて次回のルアー図鑑うすしお味では取り上げてみたい。 

 しばらく塩味が続きます。海の塩辛さに何十年も泣かされ続けてきたオッサン達は楽ししみにしておいてください。 

2 件のコメント:

  1. おはようございます。

    40cmくらいのストライプドバスは埼玉県に居たころに釣ったことがあります。
    もちろん管理釣り場でですけどね。

    小雨の中、その頃は誰も使っていなかったポッパーで連続ヒットさせたのも嬉しかったし、塩焼きの味もよく覚えていますよ。15年も前のことなのに。
    釣たての白身魚に飢えていたというのもありますが、あれは本当に旨かった。

    その管理釣り場ではペヘレイ、イトウ、ブルック等々いろんな魚種を釣って食べられたし、高速トゥィッチ+8の字メソッドやら、13cmミノーやら、ガン玉を多段打ちしたマイクロミノーで吐水口の激流を狙いやらで周囲を驚かせたりするのも最高に楽しくて、たまにまた行ってみたいなあなんて思います。

    ・・・なんていつの間にやら本文とあんまり関係ない話になってしまいましたね。
    ストライパーと聞いてついつい懐かしくなってしまいました。

    返信削除
  2.  

    ストライパーはNYでスカ食って釣ったことないんですよこれが。
    私の場合は、スカ食ってくるのも持ち味なのでまあ良いんですが。

    管理釣り場が実は苦手で関東の割と有名なところでスカ食ったことあります。とこれまたスカ自慢。

    九州ではスカ食わないようにしっかり釣ってきます。
    前半暑そうな天気予報でいい条件なので明日もうライギョはイイ感じに釣っちゃう予定。

    行ってきます。

 

 

2015年5月9日土曜日

「クレイジー」とくれば、バスマンなら「クローラー」、GT野郎なら「スイマー」、ジョジョファンなら「ダイヤモンド」


 ルアー図鑑うすしお味第4弾は、クレイジースイマーです。

 

 まあジャパニーズGTルアーはこのあたりから始まったということだと思います。前回のスカッダーや次回書きそうなハワイのピリーとか、オーストラリアのローカルGTルアーあたりを参考にしたのかなと思いますが、石垣島に移り住んでフィシャーマンブランドでロッドやルアーを作り始めた鈴木文雄氏がデザインし、実釣で鍛え上げつつ、今も巨大な170とかのサイズで作られ続けている超有名名作GTルアー。基本スイマーというカテゴリーのルアーは早引きで泡を引きながら尻振りながら泳いでくるという、トローリングヘッドみたいな動きをします。「泡引きポッパー」ともいったりもします。私がロウニンアジの釣りを始めたころには、しんどい早引きじゃなくて、バッコンバッコンと竿を煽ってポッピングする方法が流行りつつあったので、早引きよりポッピング多めで使ってました。ポッピングに適したバランスのモノには背中に「P」と書いてあったりしましたが、そうでない個体でも概ねポッピングもできました。


 B級でもマイナーでもまったく全然ありません。でもまあ今時の170とかのデカいクレイジーズイマーとか今時のカラーしか知らない人にはあんまり見たこと無いルアーだろうと思うし、古い人には懐かしいかもしれない話も書いてみようかなと思います。



 左の写真の3つは中古屋でゲットしたのですが、私がロウニンアジ釣りを始めた90年代半ばより以前の製品のようで、背中に「FISHERMAN」の表記がありません。でもカラーリングの感じとか、後部のステンレス線の処理の仕方とかからみてクレイジースイマーのわりと初期型で間違いないと思っています。最初のモデルはもっと細長かったとどっかで読んだ記憶が。この時代のは割とレアものかな。だとしても塩水系のルアーってべつにコレクターがいるわけでもなかったりするので、こうやってデータ化して公開でもしておかないと、歴史も過去も振り返ることすらできないと思うので、振り返ることに意味があるのかどうかも分からんところではあるが、書き留めておくことにする。




 でもって、右のが私がロウニンアジ釣り始めた時代のクレイジースイマー。背中の「FISHERMAN」表記が見えるように背中側から撮影してますが、真ん中のオレンジの背中のには「90/96」と書かれているのが確認できます。これは90グラムクラス(必ずしも実測重量と一致しなかったりする。バスルアーの5/8OZとかと一緒)で1996年の生産という意味です。まさに私のGT元年に買ったルアー。結構消耗して「P」のつく個体とか1個も残っていませんが、たぶん残っているのはポッピングが「苦手」な個体なのかな。




 この頃のカラーリングは今時のGTルアーの手の込んだモノと比べるとシンプル。せいぜい背中と腹と色が違って背中に縞が入ってるぐらい。でも、このぐらいのシンプルなカラーがルアーらしくて良いし、あんまりカラーリングに凝ってその分値段が上がるのは歓迎できない。左の水色はカップが蛍光黄色だけどボディーは水色一色で、これが結構な人気カラーで「ムーミン色」と呼ばれていた。ムーミン、トーベ・ヤンソンの原作挿絵とかでは白いけど、日本のアニメ版ではたしかにこんな色してた。
 クレイジースイマーから派生したGTPの105ムーミン色で永らく自己記録だった18キロを釣っている。

 
 右のこいつはクレイジースイマーじゃなくてGTPだけど、歯形とフックサークルでボロボロになるぐらいまでパラオで釣った個体で、緑と白のツートンで実に良い塩梅のカラーデザインだと思う。最近のGTルアーのカラーではキリバスで使ったクラフトベイト社GT−2のピンククマノミなんてのが、シンプルでポップで楽しいカラーリングでとても良いと思った。南の島の明るい空の下ではカラッとポップで安っぽいぐらいのシンプルなカラーが気分である。
 ちなみにクレイジースイマーの派生ルアーとしては、引き抵抗軽くするためにカップの下を削った結果ポッピングもしやすくなってるこのGTPと、リアフックだけのキャスティングマーリンと言うのがあったと記憶している。



 ただ、90年代当時の塗装は、剥がれやすくて難儀した。左の黒もワンバイトで塗装が剥げまくった。最近のGTルアーは車の外装用の塗料を使ったり丈夫な塗装になっている。まあ、それでもボロボロにされるし、ボロボロになったルアーを見て、想い出の海に、心は再び旅立ったりしちゃうんだけどね。




 GT用ルアーの小型版って、可愛い上に性能も良かったりして、シイラ釣りとか用に結構所有している。そのうちのいくつか。50グラムサイズと一番下は30グラムサイズ。ついでに右の2個は背中に記載無しでチョット古め。
 カタログ見ると10グラムサイズというメッキ釣りサイズもあるようだ。




 クレイジースイマーも、今時は凝ったカラーリングで、サイズも170グラムサイズとかあって、今の釣り人はそういうのがGTルアーだと思っているだろうし、それが当然だとも思うけど、私は私がロウニンアジ釣りを始めて修行した時代の90年代のクレイジースイマーにこそ、GTルアーらしさとでもいうべきものを感じるのです。
 GTルアーらしさというか、海のルアーらしさとでもいうべきでしょうか。トローリングヘッドとスカートのカラーパターンとか漁師のバケの鶏の毛の染め色のパターンとかにも通じる、紫、ピンク、青、黄色、緑、白、黒とかを割と単純な組み合わせであしらった感じ、あとワンポイントの赤とかの色使い、何が来るか分からない海の獲物を想定したシンプルな機能と丈夫な作り、なんかが「海の基本」だと思うのです。
 。

 今回の最初の集合写真も、そんな海のルアーらしい色が目に眩しいように感じたところです。

2 件のコメント:

  1. おはようございます川尻です。
    シーバス、短い時合のチャンスタイムに無情の雨とは厳しかったですね。昨年と似た状況なので、6月もチャンス有りそうです。平日も行ける時有ったら行きましょう。

    ルアー、シーバス編も有ったら楽しみです。。

    返信削除
  2.  

    ホントに「ここで降るかよ!?」という極めつけのタイミングで降られました。天気には勝てません。

    6月までチャンス見つけてリベンジしたいですね。

    シーバスルアーは今のところチョットだけ出てくる予定です。

    返信削除

 

 

2015年5月17日日曜日

中身の詰まったヤツら


 ルアー図鑑うすしお味第5弾もGTルアー関連。樹脂充填系の中身のギッチリ詰まったルアー達です。こいつらもワイヤー貫通構造で丈夫にできてます。



 まずはGTルアーの源流の一つと考えられる、ハワイのピリーです。下のが発泡素材を中心に入れているヤツで、上の反射板入りはカガミピリーと呼ばれてたと記憶しています。
 GT「ルアー」の源流自体はギブスの所でも書いたように米国東海岸にもあったと思いますが、GTのルアーフィッシングという「釣り」の源流は、たぶんハワイとオーストラリアに遡れるんだと思います。
 オーストラリアの方の、たぶん今の木製GTルアーの原型の一つであるオーストラリアのローカルルアー、バリー・クロス氏製作のダウンアンダースポーツフィッシングGTポッパーは残念ながら所持していませんが、ハワイの方のピリーはいくつか使ったのが残っています。
 見て、気付く人は気付くと思いますし、ハワイと聞いて分かると思いますが、こいつの発想の原点と製法の基礎はカジキ釣りのトローリングヘッドにあるとみて間違いないと思います。
 トローリングヘッドも角削った天然素材のモノもありますが、ピリーと同じように反射板を埋め込んだ樹脂製のモノも一般的です。トローリングヘッドは後ろにタコベイトとかのスカートを追加して、船で引っ張って泡を引かせてカジキなどをさそうルアーです。カジキのトローリングが盛んなハワイで、キャスティングで現地でウルアと呼ぶロウニンアジを狙うためのルアーをと考えたときに、トローリングヘッドと同様に泡引きして魚を誘うルアーをということで、キャスティングしやすいようにスカートのない一般的なポッパーの形状にして、フックも通常のプラグタイプのルアー同様にトリプルフックを2個付ける方式にして丈夫さを確保するためにワイヤー貫通構造にした、というところでしょうか。ちなみにシンキングですが早引きして水面から水面直下で使います。
 この樹脂はたぶんレジンとかの透明で比重の高いプラスチックで、こういう素材で作られているGTルアーは現在廃れて、メッキ用ルアーとかにその伝統を引き継いだものがみられます。


  でもって、樹脂充填系のもう一つの雄が世界に羽ばたく佐賀の漁具系釣り具メーカー「ヨーズリ(現デュエル)」の発泡樹脂製ポッパーのサーフェスブルです。
 発泡樹脂を型に充填して固めて成型したルアーって、その昔、米国のブーンという変態ルアーメーカーがジグザッガーとかニードルフィッシュとか作ってて、ルアーとしての源流はそのへんにあると思いますが、GTルアーとしては主流となった木製ワイヤー貫通式に押されて、ほぼヨーズリしか作ってません。でも、GTルアーとして無くてななら無い存在感を放っています。
                                                            
 チョット待て「節子、それサーフェスブルやない」と思われる方がいるでしょう。
 普通サーフェスブルといえば左の集合写真のような形状のルアーだと思うのではないでしょうか。確かにこれがサーフェスブルGT200ではあります。ちなみに集合写真撮ろうと思ったら、かなりのストック数があったので出すのめんどくさくなって現役ボックスに入っているのだけ撮影しました。GTルアーとしては一番沢山持ってるのがたぶんこいつというぐらいお気に入りです。

  でも右の写真のコレ、間違いなくサーフェスブルです。腹に書いてあるのを見てもらっても分かると思います。
  実はサーフェスブルの初期型です。たぶん。
 JOSさんにもらった古いGTルアー軍団の中にあったと記憶していますが、我々が良く知っているサーフェスブルGTの20センチと比べるとサイズが少し小さく17センチほど。カップの切り方とかヘッド周りのデザインがイマイチたどたどしくて、初期型な感じがしています。
 この辺、ヨーズリ大好きなナマジとしては歴史的ルアーとして殿堂入りさせたいぐらい愛しているのですが、誰もこの気持ち分かってくれないだろうなとは理解しています。


 初期型の次は最新型で社名もヨーズリからデュエルに変わって、ビックブルーというシリーズの「ブルポッパー(F)200」で出ています。素材が「破壊不能」な高強度のものになっているようですが、デザインとサイズは踏襲。使用感もほぼ変わらず相変わらずイイ塩梅のGTルアーです。曲線が美しい。特にお尻のあたりの微妙に縦扁しているあたりと、カップ周りの角のとれた感じが良いんですよこれが。  



  そして、一番なじみ深く思い出深いサーフェスブルGT、右の写真の上が200で下が150のサイズ。150はシイラとかに良いサイズ。
 特に上のクロームに青の背中の「青銀」と呼んでいたカラーが、オーストラリアのガイドに薦められてから大のお気に入りで、ロウニンアジはもちろんキハダやバラクーダ、デカいヨコシマサワラなんかも釣ってて、もう何個もロストして最後に残った1個体となっている。
 こいつは記念に取っておいて、使うのは新型のブルポッパーのクロームサンマカラーあたりだろうな、とか次ロウニンアジ釣りに行くのいつか分からないのに思っていたりする。


 海の世界では漁具系と表現したように手堅い実釣向けのルアーを作ってきたヨーズリだけど、淡水の世界では、金魚ルアーとか回転するオケラとか、B級変態系ルアーを作りまくっていて、その実力を、海向け海外向けにぶち込んでキタのが、左のサシミブル150である。
 海外でのヨーズリブランドの強さは日本では想像できないと思うけど、釣り具通販の世界のメジャーリーグだと思うバスプロショップスでもヨーズリは長く定番商品としてそのルアーがラインナップされている。他にもラッキークラフト、メガバスあたりも海外で強い印象だが、ヨーズリが海外では一番の老舗日本ブランドだといって過言ではないと思う(追加注:ダイワ、シマノの大手は除いての話)。
 なので、海外で売るときはブランド名もヨーズリのままだし、ルアーのシリーズ名も「SASHIMI」ともろ日本風オリエンタリズムあふれるモノとなっている。ポッパーの他にペンシルやミノーがあるらしい。
 ベースになっているのはあきらかにサーフェスブルGT150でサイズも形状も似通っているが、2つほどナンジャそれなギミックをぶち込んできている。

 一つは「ヨーズリサウンドシステム」というヤツで、お腹の所に透けて見えるラトルルームが設けられている。まあ、ルアー作る時に、ラトルルームって教科書どおりにバルサで左右位置を合わせて作るのめんどくさいので、あらかじめストローとかでラトルルームを作ってそれをはめ込むっていうのを良くやっていたけど、それと一緒である。
 発泡樹脂を型に充填して作るときに、ラトルルームのおさまるスペースを作っておいて後で装着するという、発泡樹脂製のルアーの製法上そうなるのが自然なんだろうなという感じで、ついでに外から見えるようにして釣り人の目を引こうという意図かなと思う。 

  もういっちょが、やや変態度が高いその名も「カメレオンフィニッシュ」で、パテント取った技術のようだ。
 表面に線が入っているのが分かると思うけど、コレが山型になっていて、山の両斜面で色を変えてあって、前から見たときと後ろから見たときに色が違って見えるということである。
 それが、どう釣果につながっていくのか全く不明な点がもう、変態ルアーメーカーとしてのヨーズリの実力を遺憾なく発揮している感じがして最高である。
 むかしこういう見る角度で絵が変わる表紙の本とかあったよね。



 確かに、後ろから見るとやや黄緑がかった色なのが、前から見るとブルーである。
 それがどないしたっちゅうネン。という気もするが、手にとって一瞬でも釣り人が「オオッ!」っとなって、レジまで持っていかせることができればメーカーさんの勝利である。
 実際、私がそうやってメーカーさんの策略にはまっている。

 海外向けの商品でマイナーなルアーではあるけど、売って無いルアーではないので、このルアーは今でもたぶん手に入ると思います。
 私も普通にSスイの棚で見つけました。
 チョットネットでググったら、海外通販でなくても国内の通販でも手に入るようです。
 ネタ的になかなか美味しいうえに、釣る能力は実力派のサーフェスブルGT150と同等だと思うので、シイラ釣りなんかに1個いかがでしょうか?割とお勧めのルアーです。
 サシミブル200もあるようですが、ロウニンアジに投げるルアーとしては堅実な漁具系を引き継ぐブルポッパーがイイかなと思ったりしてます。


 ヨーズリネタもうチョットだけ続くんじゃ。
 ということで、サーフェスクルーザー。
 左の方が200で20センチ、右の方に200よりちいさいのが2サイズ。
 このルアーも海外で人気を博した逸品。まあ、ギブス社ペンシルポッパーと似たようなサイズと形状なので、当然アメリカの釣り師はストライパーやブルーフィッシュに向かって投げていたようで、バスプロショップスのレビュー欄には「素晴らしく丈夫。コレで自己記録のストライパーをゲットしたよ」とか「デカいブルース(ブルーフィッシュのことらしい)にはこいつが最高だぜ!」とか絶賛の嵐だったのが印象深い。
 ビデオで当時ヨーズリにいた津留崎氏がサーフェスクルーザーで30キロぐらいのGTを釣った時にポッキリ折れて、それでもワイヤ−貫通構造なので無事ゲットしてたのも印象深い。丈夫な作りなんだけどそれでも折れるというのが、海の釣りの恐ろしさ。ナイロンラインの時代でそうなので、より負荷が掛けられるPEラインの時代になって、デュエルになったヨーズリが発泡素材の強度をさらに上げてきたのは理由あってのことなのだと納得する。基本海のルアーでは実力主義なメーカーさんなのであった。
 とはいえ私がGT戦線に参戦したころにはGT用ペンシルはフィッシャーマンのロングペンが一世を風靡しており、あんまり出番の無かったルアーだったというのが正直なところです。でも、今後こいつらで勝負を決めるシーンがどこかに出てきそうな気がしているルアーです。シンプルで基本性能が高いルアーは時代を超えて活躍するという予感がしています。

 はっきり言ってヨーズリブランドはメチャクチャ好きです。ミノーとかジグとかも実力派揃いで最高です。ヨーズリらしいルアーじゃなくて今の社名になった「デュエルブランドっぽい」というと、分かる人には分かると思いますが、妙にジャパニーズハイテクルアーっぽいリアル路線のルアーは正直好きではないのですが、ヨーズリっぽいルアーが健在な限り、私は買い続けて使い続けるでしょう。


で最後におまけ、この一見サーフェスクルーザーっぽい10センチほどのルアーは、ヨーズリでもギブスでもコーデルでもなくダイワです。
 塗装の感じとかから、こいつも発泡樹脂製かなと思ってたら、どうも木製のようです。
 名前はトップジャンパーらしいです。シーバスに良さそうなサイズだと中古屋で買った代物ですが、まだ使ってません。

 

 

2015年5月23日土曜日

ジギングの発祥の地は北欧なんです


 ルアー図鑑うすしお味第6弾。は北欧モノメタルジグ三点盛りでございます。


 上から、スティングシルダー(社名同じ)、ソルブクローケンのピルケン、ABUのシャイナーでございます。

 言葉が変になってございますが気にせずつつけさせていただきます。

 産地は上からノルウェー、ノルウェー、スウェーデンとなっております。


 北欧スカンジナビア半島の国の位置関係は「乗る上」で、北がノルウェーと憶えておきましょう。地理の試験に使える知識です。地理の試験受けるような学生さん読んでくれてますか〜?



 北欧ルアーメーカーって何気に金物作ってるなと気がつく釣り人も多いかと思います。実際にスプーンやメタルジグは結構作ってます、メジャーなABUはメタルジグは他にエゴン作ってますし、スプーンも名作トビー始めいろいろ作ってます、ソルブクローケンでもスプーンのパラバンとか、他にもマイナーメーカーモノ含め金物沢山作られています。

 スプーンはタイセイヨウサケ、ブラウントラウト、パイク、パーチあたりを釣るんだろうと想像に難くないですが、ジグがいろいろ出てくるのはなんでだろうと、不思議に思うかも知れません。

 これは、おそらく「タラ類」を釣るために作られたのではないかと私は考えています。次回とあわせてそのへんを掘り下げようと思いますが、メタルジグに関してはありとあらゆる種類のジャパニーズメタルジグが売られている今の日本の釣具屋の状況を見ると、イマイチ想像しにくいのですが、メタルジグの元々の本場は北欧始めヨーロッパで、今の日本のジギングの源流はそっちにあるんだと思っています。そして欧州からアメリカという流れがあって、アメリカでもバス用のカストマスター、クリップルドヘリングなんてのの小さいヤツもありますが、そっちは海の使用が多いジャパニーズスタイルのメタルジグにはつながっていかなくて、東海岸のストライ-パーやらブルーフィッシュやらとやっぱりタラ系とか釣ってた、ダイヤモンドジグとかルーハージェンセン製のデカ物たちが、日本のジギングへとつながっていったのだと考えています。


 その辺のデカ物のジグ達については次回にといたしまして、ヨーロッパのタラ類について、ひとくさり書いておきましょう。

 タイセイヨウタラは英国とアイスランドのタラ戦争の原因となったぐらいに、ヨーロッパでは重要な漁業資源であります。

 英国は食い物がイマイチな国として定評がありますが、その中では朝食と紅茶とウイスキーとフィッシュアンドチップスは、まあ美味しいと言われていて、フィッシュアンドチップスの主な原料は、「THEコッド」であるタイセイヨウタラのほか、小型のタラ科の別種、ポラックやらハドック、他にアブラツノザメの類やカレイ類、カスベ類等も使われているようです。

 英国に限らず欧米では、タラの仲間に代表される、白身で軟らかくそれほど脂がのっていない淡泊な身質の魚は好まれていて、一昔前ならメルルーサと呼ばれた一連の南半球産のタラ科じゃないタラ目メルルーサ科の魚なんかも世界中から買い集めていたし、最近ではニュージーランドのタラ目マクルロヌス科のホキなんてのが世界中に「白身魚」として供給されていたりする。

 ホキは皆さん白身魚フライとかで知らないうちに食ってると思うし、スタンドアップファイターの皆さんなら、NZのホキ漁のトロール船の後ろにくっついて、網からこぼれたホキを飽食している巨大マグロを狙うなんてのも目にしたことがあるかもしれない。

 

 チョット脱線しましたが、ことほど左様に、欧米ではタラの仲間は特別な魚なんです。

 そういうタラ類に対する熱い想いを持った人が「英語では同じタラの仲間でも日本語のスケトウダラのように「○○ダラ」で済ませずに、ポラックとかハドックとか呼び方が違う。タラの仲間に関しては英国人の方が日本人より親しみを持っているんです。凄いでしょ。」とか書いているのを見たことがあります。

 微笑ましくもありますが、我々日本人にタラぐらいしか食ってない英国人が魚に関して勝ったなどと思うのはチャンチャラおこがましいと、ここで反論してたたきつぶしておきましょう。

 日本人だってタラ科の魚でも「コマイ」なんて「○○ダラ」じゃない名前を付けるぐらいはやってます。当たり前。

 ご指摘のように日本でタラ科でないタラ目の魚に「○○ダラ」の名を付けることが多いといわれればそうですが、逆に英語をみれば、もっと酷くて何にでも白身の魚に「コッド」と名付けやがって、いい加減にしろといいたい。アイナメの仲間にリングコッドはタラ目ですらないにしてもまだ許せるが、ハタ類全般的にコッドって思いっ切りカブってるやないかい。グルーパーとごっちゃにしやがって。

 そのへんよく反省してからもの言ってこい、という話であります。まあそれだけ、欧米ではコッドは特別な魚というかコッド以外はあんまり魚扱いしていないということだと思います。

 なので、北欧でもメタルジグを深くまで沈めてしゃくるという釣法を考えてまで、タラ様を釣りたかったのだと思います。まあ、スプーンの遠投特化版としての需要もあったとはもちろん考えられますが。

 


 ということで、ノルウェー製のスティングシルダー。
 もの凄い昔からあります。

 小学生時代の愛読書、小学館の「釣り入門」といえば三平君の表紙が懐かしく思い出せるオッサン世代ですが、その70年発行らしい入門書にルアーとして紹介されている一つにスティングシルダーがあります。たぶんもっと昔からあって、メタルジグはジャパニーズ高機能メタルジグの登場までは、こういう金属片に鱗模様切ってメッキして目を貼ってというのと、ダイヤモンドジグのようなモロ金属片そのものの2パターンしかなかったのかと思います。



 おケツの所をよく見ると「MADE IN」までしか書いてないのだけど、ひっくり返すと腹側上にした文字で「NORWAY」と来る。


 実に渋い味わいである。 






次に、ソルブクローケンのピルケン。こいつは外国勢としてはいち早く、反射板を装備して人気を博した。もともとはスティングシルダーと同じように、鱗模様の付いた金属片タイプだったのに金型作り直さず、そのままその上に反射板シートを貼り付けてコーティングしている。その、やっつけ仕事ぶりが、尻の方の反射板の切れたアタリに注目するとおわかりいただけると思う。
 でも、反射板でアピール力強化したおかげか良く釣れるルアーで、こいつもシイラかカツオ釣った歯形だと思うが歯形だらけである。
 シーバスジギングにも使っていてそれ用にフックをPEで2本ぶら下げてる。



 ABUのシャイナーは、金属片であるメタルジグのアピールを考えると、反射する素材を貼り付けたいんだけど、単に貼ってコーテイングしただけだとすぐ剥げちまうので、どうにかしようとして分厚いプラスチックのコーティングを施したという感じだと思うんだけど、正直コレは使ったことがない。この手の厚いプラスチックコーティングのジグとしてはダイワのファントムが安くて良く釣れる名作だったので、もっぱらそっちを愛用してました。
 でも、子供が描いた魚のようなフォルムといい、可愛いルアーなので持っています。




 てな感じで、メタルジグ編突入しましたが、ジギングさっぱりご無沙汰なので、最近のジギングのトレンドとかあんまり知りません。
 最新のジグの評価とか全く書くつもりも能力もありませんが、日本のジギングがここまで流行った流れの源流のアタリをちょっとほじくってみようかなと考えていますので、しばしお付き合いください。

 

 

2015年5月31日日曜日

ほの暗い海の底へと −鈍器あるいは文鎮のようなモノ−

 ルアー図鑑うすしお味第7弾、引き続きメタルジグです。


 私がGT戦線に参戦して南の島に行き始めたころ、どうもそういう南の島の珊瑚礁の外海の急に深くなっているあたりに、デカいジグを沈めてしゃくってやるとイソマグロとかカンパチのデカイのが食ってきて、これまた凄いのが釣れたりするらしい。ということがつぶやかれ始めていて、GTやりにいくならボックスに200グラムオーバーのジグもいくつか入れておくといいよと釣具屋さんに勧められて買ったのが、こいつら我が国ジギング黎明期のスーパーディープ用メタルジグ達です。一番下のブランカ40グラムは大きさ比較用で、上からヨーズリ社メタリックサーディン、ルーハージェンセン社クリップルドヘリング、同社Dスティンガーの3種で、ルーハーの2つは10オンス(280グラム)の表記、メタリックサーディンも200g以上の重量です。今の釣具屋の棚に、ありとあらゆる重さや形、色の日本製メタルジグが並んでいる様からは想像できませんが、20年ほど前は200グラムオーバーの深場用のジグなど国内向けには作られていませんでした。

 ヨーズリのメタリックサーディンの大型も、実は、日本のルアーマン向けにと、時代の先端の釣りであったディープジギングに対応していち早く開発した、とかではなく、輸出用で元々あったものだそうです。輸出してどこに向けていたかというと、私が聞いたところでは前回書いたように、タラのジギングのための欧州向けだったとのことです。


 おそらく、ルーハージェンセン社の10オンスのジグ達も同じくタラジギング用だったのだと想像しています。

 実はもっとデカいメタルジグも作られていて、それらはオヒョウとか釣るのに使われていたようです。開高先生がオヒョウ釣る時のタックル写真に、1キロぐらいありそうなジャイアントジグとしてエゴンとダイヤモンドジグのクソデカイのが確認できます。人殴り殺せそうな代物です。


 ルーハージェンセンはアメリカのメーカーで、クリップルドヘリングはバス用の小型から、ストライパーやブルーフィッシュ用の1〜3オンスサイズまで各種ありますが、作りはほんとに金属片に鱗模様切って背中に多少色つけた程度の代物です。「挟んだニシン」とは言い得て妙。前回チョット言及したダイヤモンドジグに至ってはタダの金属片だというのが右の写真で分かっていただけるでしょう。まあ、これでも魚を釣る能力は十分あるのですが。

  

 そう考えると、日本の重量級ジグの草分けであるヨーズリの「金属的なイワシ」は最初から良くできている。反射シートがあると、光の少ない深い海でも目だつだろうことは容易に想像できるけど、そんなモンはちょっとシールで貼ったところですぐに剥げちまうのは目に見えている。なので、シール貼った上から熱収縮チューブをかぶせて容易には剥がれてしまわないようにしている。

 ともかく、それまでもキャスティングじゃなくて船から真下にジグを落とすバーチカルジギングはやられていて、20〜60グラムとかのジグなら既にいくつか種類があって、ジグの重さは狙う水深のメートル数とだいたい同じグラム数とかも言われていて、50mだったら50グラムのジグで狙えるとか紹介されていたけど、200グラムとかで狙うような深い海でジギングしようとしても、ラインがナイロンではジグに動きが伝わらず、また200グラムを食ってくるような大魚はナイロン20ポンド、30ポンドではなかなか上がらないということもあって、その頃ルアーの釣りにも普及し始めたPEラインの普及に伴ってやっと、100m以深とかの深場がルアーマンの戦場たり得るようになって来たという状況だった。


 そんな中で、次々と大物が仕留められ始め、それまでの常識では考えられないような魚が上がってくるようになった。

 鈴木文雄氏の小笠原でのヒレナガカンパチ50キロはアングリング誌にレポートが掲載されたので良く憶えているが、重さもさることながら180センチオーバーという大人の背丈以上の体長の巨魚に度肝を抜かれた。その時のルアーがクリップルドヘリング10オンスの形状チューニング版ということで、当時は深場のジギング用の重いジグの選択枝が少なくルーハーものぐらいしかなかったのでチューンニングしてでも使っていたのだということを物語っているとおもう。

 この釣果は、GTのスペシャリストにジギングでデカイのを釣られてしまったということで、ジギングのスペシャリスト達はずいぶん悔しい思いをしたらしい。そういうスペシャリストの一人であろう茂木陽一氏もその時代に50キロオーバーのカンパチ釣っていたと記憶するが、94年出版の「広く、深く・・・海のルアー最前線、今このあたりを走っている・・・」の表紙で氏がカンパチ掲げているその口に掛かっているジグがDスティンガー。やっぱりこのあたりしか使える重さのルアーが90年代終盤ぐらいまでは無かったのである。 


 コレが、90年代も終わりに差し迫ったアタリになって、このディープジギングというもの凄い可能性を秘めているニオイがプンプンとしていた釣りに、参戦せざるを得まいと思ったのは我々釣り人だけでなく、メーカーサイドも同様で、次々新商品が投入された。
 ツルジグ、ヒラジグラ、ラフェスタ、バンジーメタルあたりが先陣を切った。
 ラフェスタは動きがありすぎて深場でしゃくるのがしんどくて小さいサイズは名作だと思うけど重いのはイマイチ、他は一長一短だけど私は、バスディが鈴木文雄氏と開発した、ストンと落ちて引き抵抗が軽いバンジーメタルが一番しっくり来た。カラーも夜光や日本製らしいキラキラな反射系とかあって深場でも目だちそう。
 バスディは何作らせても機能性の高い実用度抜群のルアーを作ってくる。

 もう一つ、少し遅れてスミスからジャックナイフという名前だったと思うが、正式名称忘れるぐらいに「サンマジグ」の愛称でジギンガー達に愛されたこの長モノが、これまた沈みは早いし引き抵抗も軽いし、その割に長くてアピール力はあるしで、こいつとバンジーメタルの2種類、200グラムを中心にときに300グラムで、沖縄、ハワイ、サイパン、NZ、トカラ列島、駿河湾、相模湾、丹後半島etc...と戦った。 
 歴戦の勇者達に残る歯形を見ると、興奮がよみがえるようだ。
 ピンクのがバンジーメタル200グラム、長いのがサンマジグ、ブランカはこれまたサイズ比較用で40グラム。


 イソマグロにはいつもコテンパンな目にあわされて、カンパチは沖縄の屈辱をハワイ本島で雪辱した。NZのミナミヒラマサは爆釣で、国内は概ねシビアな結果だった。


 その後、バーチカルジギングは近海の青物、ブリ(ハマチやイナダも含め)やカンパチ、ヒラマサを中心に、マグロやときに根魚やシーバスまでを対象に発展し流行し、今も沢山の釣り人が情熱を献げている。
 ルアーの釣りの一種というよりは、船釣りの一ジャンルとして日本の釣りに浸透した気配がある。舶来モノのルアーで四苦八苦していた20年前と比べると隔世の感がある。

 ジギングに関しては一発大物を狙うとスーパーディープジギングの腰に悪いしんどい世界が待っているので、ちょっと距離をおいているが、あのしゃくっている竿がガキンと止められる衝撃をまた味わいたい気もするところである。
 150mの水深に300グラムのジグを落として、一所懸命しゃくって魚を掛けてファイトしてというのは、しんどくても楽しい作業であり耐えられるが、反応無くて場所移動で300グラムを150mから巻き取って回収するしんどさには、釣りの上手い同居人が「移動のときだけ電動リールが欲しい」と嘆いたぐらいで、ディープジギングの世界はときに「罰ゲーム」と自虐的に語られるぐらいハードでマッチョな漢の世界である。

 ちなみに重量級のメタルジグで人を殴ったこともなければ今後の予定もないですが、職場で書類をおさえる文鎮としては普通に愛用していたりする。

 

2015年6月7日日曜日

狼王ロボの嫁





ルアー図鑑うすしお味第8弾はメタルジグ編一応の最終回。

ナマジ大好き佐賀の漁具系釣り具メーカー「ヨーズリ」製メタルジグ3点盛り。


 上から、超ベストセラーのブランカ、次がややマイナーなLジャックジグ、一番下は前回も出ましたがメタリックサーディンの60グラムとかの普通のサイズのもの。

 メタリックサーディンは今でもハイパブライトとかいう蓄光塗料で塗装されたタチウオモデルとかもあってよく見かけますし、ブランカはもはや定番なのでいろんな新色も出ていますが、今でも私はピンクの28、40グラムぐらいをカヤックシーバス用ボックスとかには入れてます。


 Lジャックジグが、東京湾ボートシーバスジギングでだいぶお世話になったんだけど、よく使ってた青が使い切ってしまったのか見あたらず。無いと分かると欲しくなる切なさよ。という感じですが、今もう売って無いようです。良いジグだったのに人知れず消えていったようで残念。

 これら、ヨーズリメタルジグ3兄弟は、なんといっても値段が安くて入手も容易で、かつ良く釣れるということで愛用していました。
 メタリックサーディンとLジャックジグは似たような感じでLジャックの方がややスリム。どちらもホロシートをボディーに貼って、剥がれないように熱収縮チューブでコートしてありました。



 とはいえ、自分の中で、絶大な信頼を置いて投げていたのは、ブランカです。これのピンクと青はメッキ釣り用の小サイズから、カンパチ狙いの200グラムまで各種持っていますが、特にショアジギングでシーバスやヤズ(ハマチ)を狙うのに、28グラム40グラムを多数使った記憶があります。特にピンク。

 10年ほど前の九州在住時、北西の季節風の中玄界灘のサーフで釣り人が投げるのは、地元九州は佐賀のヨーズリが作る御当地ルアー、ブランカのピンクと黒。秋から初冬のシーズンには釣具屋の店頭から、これらのカラーが消えるぐらいの人気でした。



 何が良かったのか、正直よく分からない部分がありますが、両サイドを平面的なデザインにして魚っぽい曲面を持つジグに貼るよりホロシートを貼りやすく剥がれにくくして、そこに様々な角度から見てランダムに光を反射して目だつであろう「クラッシャブルホロ」と一般的に呼ばれるホロシートを貼って、安く作って大量に供給したところが爆発的ヒットと、釣り人に「使われた」からこその、実績や安心感を生み、このジグを名作たらしめているのかなと思います。
 ちなみにヨーズリではクラッシャブルホロは「クラッシュレーザーホログラムシート」と表記されます。
 メタリックサーディンやLジャックジグのようにホロシートの剥がれ防止に熱収縮チューブをかぶせたりはしていませんが、接着剤も良いのが使われているのかペタっと貼ってあるだけにみえるのに剥げたことがありません。
 アクション自体はやや後方重心のキャスティングしやすいバランスのスタンダードなジグのフツーの動きで特筆すべきようなモノではありません。

 クラッシャブルホロのように、水中で様々な角度から見てランダムに光る素材としては、アワビの貝殻などの天然素材が知られていて、ルアーの素材としては破格の「お高い」モノにもかかわらず高く評価する釣り人も多いですが、ブランカにベタッと貼られているクラッシャブルホロは同様の効果を、まあ全く同じとはいいませんが、超安価で実現してしまった地味に極めて優秀な素材だと思います。
 釣り人ってなんか値段が高くて小うるさい屁理屈が付いていないとありがたがらない傾向にありますが、こういうのを安く実用レベルで供給してくれたヨーズリさんには、もう最高レベルの評価をしてしかるべきだと思うのです。
 最近のブランカとメタリックサーディンのタチウオモデルに塗られている蓄光塗料のハイパブライトも、部屋で夜蛍光灯を消灯するとボヤッと光っていたりして、メタルジグの蓄光塗料に蓄光するためだけのフラッシュを焚くライトを持って行っていた苦労がバカ臭くなる高性能。技術の進歩って素晴らしいネと感心する。

 今では、クラッシャブルホロに限らず他の反射素材を貼り付けているジグも多種出ていて、昔ほどの優位性がブランカにあるとも思えないんだけれど、私はもうキャスティングで使うジグはブランカさえあればいいやというぐらいに思っている。

 ブランカが出たころの抜きんでた実釣性能を示すエピソードとして、NZ武者修行時代の同居人の釣果を紹介しておきたい。
 同居人ワーキングホリデーの制度を利用して1年強ニュージーランドに行ってたのだが、当然トラウト釣るだろうということでフライロッドは持たせて、ついでに海も何気に凄いらしいからとシーバスロッドも持たせて、ブランカピンクもいくつか持たせておいた。
 
 あるとき、シャチが追い込んできたと地元の釣り人は言っていたらしいが、数日間にわたって河口のエリアにカウアイというハマチに歯を生やして縞模様にしたような魚がボイルしまくっている状況があったらしく、最初の方は釣り人みんな大爆釣祭りでエラいことになっていたのだが、日を追うにつれスレだして反応しなくなり、シビアになっていく中、ブランカ投げている同居人だけ釣れ続けて、地元の釣り人に「キミ、どんなルアー使ってるの?」と聞かれまくったらしい。「日本のブランカ!」とジャパニーズハイテクルアーを誇らしく自慢したとのこと。
 同居人曰く「ブランカ最強!地元の釣り人の投げてる「ダダの鉄」みたいなのには負ける気がしなかった。輝きが違う!」とのこと。
 タダの鉄みたいなジグってたぶんお隣オーストラリアのハルコツイスティとかコレまで紹介してきたクリップルドヘリングやスティングシルダーのような金属片に鱗模様切った程度のローカルジグかなと想像している。
 ルアーの釣る能力って、単純なリアルな形状とかには案外関係無くて、形的にはブランカも単なる金属片の域を出ていない。でも、あのギラッギラのクラッシャブルホロはジモチーが投げる地味な「タダの鉄ジグ」とは別格の煌めきを持ってカウアイを誘惑し続けたんだと思う。

 その辺の、「きらめき」とか水中での色とか見え方について、ブランカのクラッシャブルホロが実に優秀だと納得したのは、ワニマガジン社から98年に出版された「メタルジガー」というムックの特別付録を使って、50m水深の海の底でメタルジグがどういう風にみえるか疑似体験してみた時であった。

 「特別付録」って大仰な書きぶりだが、実物は青いビニールシート1枚である。しかしコレが実に面白い付録だった。
 ようするに、水深が深くなるにつれ、太陽からの光は減っていく。その減り方も光の波長によって異なり、波長が長くエネルギーが高い青い光は深くまで届きやすいけど、赤は波長が長くエネルギーが低くすぐに海水に吸収され届かなくなるというヤツを、赤をシャットダウンして青が見えるように受験生が暗記モノの時にマーカー引いてシートかぶせてってのをやるときに使うような青いシートをつかって再現するという理屈である。シートかぶせるとだいたい50m水深の赤色光の少ない海底の見え方、シート重ねると100m、150mとイメージできると書いてある。

 当時の実験を再現すべく、ヨーズリ3兄弟と、金属片代表ダイヤモンドジグ、金属片に鱗切った代表クリップルドヘリングにも登場いただいた。 












 こんな感じに、かぶせていくと、ホロシートは結構光を反射して光っていて、クラッシャブルホロのあちこちギラついている感じも分かる。

 だがしかし、角度を変えたりして写していると、意外にLジャックとメタリックサーディンのホロシートは光が弱い、写真では全く光ってないように見えるが実際にはボヤッと光っている。ブランカのクラッシャブルホロは、どの角度からもどこかギラギラッと強く光っている。このどの角度からもギラギラというのが、それまでならアワビとかの高価な天然素材にしかできなかった光り方だと思っている。角度によっては意外にただの金属片のダイヤモンドジグがギラリと光る。あと、金色とオレンジは黒く見える。深海魚の体色の赤いのやオレンジのは赤色光が届かない深海では黒と同じとよくいわれるが、なるほどなと思わされる。水面直下引いてくるキャスティングだと色の微妙な違いも意味があるのかもしれないが50mとかの深さに沈めるバーチカルジギングでは青とピンクなんてのさえ同じなのかもしれない。でも銀と金、ピンクとオレンジは明確に違う色でホロシートとの組み合わせや配色で、めだち方とかも違ってくるというのは知っているべきなのかもしれない。なかなかどうしてダイヤモンドジグのギラつきもクリップルドヘリングの地味めナチュラルな感じも釣れそうに見える。

 
 当然我々の目に映るのは、赤から紫までの我々人間にとっての可視光であり、実際には魚の目にどう映るかという問題もあるが、かなり参考にはなる面白い付録だったと思う。

 まあ、本読んであーだこーだと推論しているのも面白いが、結果は釣り場にしか無いので、とにかく「ルアーを水中に入れてこい」ということだとは思う。


 ブランカについて、どこかで書いたネタだがその名前の由来について再度。


 同居人とも「白くもないのになんで「ブランカ」なんだろう」と言っていたのだが、今思えばもうブランカが「白」だと知ったのが何時何からかを思い出せれば、それが答だった。スペイン語で白の意味らしくイタリア語のボンゴレビアンコのビアンコに近い感じではあるが、そこから「白」と類推するまではいかないだろう。

 あるマンガを読んでいて、シートン動物記の「狼王ロボ」が伴侶としたメス狼が、その白い体毛から「ブランカ」と呼ばれていたというエピソードを思い出して、ブランカの名前の由来はコレしかないと、ハタと思い当たった。

 ロボは強く賢い狼で、家畜を襲い人間の仕掛けたどんな罠にもかからず、銃の射程には入らず、伝説的な狼だった。

 このロボを仕留めるために、最後に使ったのがロボの伴侶のメス狼ブランカ。ブランカを仕留めて、「ブランカの死」を「餌」にロボを仕留める罠を張ったのである。

 ロボは、ブランカが敵の手に落ち死んだことを知って冷静さを失い、罠にかかって仕留められるという割とビターテイストな結末。


 どんなに賢く警戒心の強い獲物でも弱点がある。ロボにとっての「ブランカ」のように。というのが命名の由来だと勝手に私の中では確定している。


 そういう、名前の由来も含め、ブランカは釣り人が想いを込めて投げるに値する名作ジグである(断定)。

 クラッシャブルホロシートという、安くて効果的な素材を、平面の多いボディーデザインにしてコストを抑えながら剥がれにくく貼って安い価格帯で売って、沢山の釣り人に多くの獲物をもたらした。
 日本のジギングの歴史の中で、地味だけど評価しておかなければならないジグとして、ここに書き記しておきたい。

 日本型の海のバーチカルジギングの世界は、釣り人とメーカーが共に「ハマって」ここまで技術体系も道具も特殊に、時に先鋭化しながら進歩してきた。
 でもまあ、バーチカルジギングの原点は、なんか金属片を魚の居るところに沈めてしゃくってやると魚が食ってくるというヨーロッパのタラ釣りなんかが原点にあって、どこまで行ってもその延長線上でしかなく、あまり難しく考えすぎずに気に入ったジグをしゃくっておけば良いんだと、あまりにいろんなことが言われすぎてこの釣りに迷っている人がいるなら、そういってあげたい。
 たぶん、クリップルドヘリングやダイヤモンドジグでも最新鋭のジャパニーズジグでも、とにかく水中にルアーがあれば釣れる確率は発生してくるので、まずは釣具屋の棚の前で悩んでいるよりも、水中にルアーを沈めてこいとアドバイスしておきたい。

 実際に釣りの現場に出れば、あなたにしか知り得ないコツや真実が現れてくる。それは必ずしも他人のコツや真実とは異なるかもしれないが、あなたにとってはあなたのコツや真実こそが重要なモノになるはずである。
 魚釣りでは、釣具屋の棚の前での逡巡やネット上の評判は、1回ジグを魚の居るところに沈めてしまえば無意味なモノに成り下がることが多い。

 ジギングなんてのはジグを沈めてしゃくるだけのシンプルな釣りである。それでもそのしゃくり方からジグが後方重心かセンター重心か、反射板系かグロー系か銀貼りかアワビ貼りかカラーの明暗、タックルはスピニングかベイトか、種々悩むことになり、これからももう出尽くしたと思えるジグの種類さえまだ新作が提供されるだろう。
 そういった、釣り人の飽くなき欲カキの部分が釣りの「お汁たっぷり」な楽しみの部分だと思うので、もうジギングはあまりしなくなっている私でも手に取りたくなるようなジグが出てくることを期待している。

 

2015年6月13日土曜日

無敵艦隊再び

 ルアー図鑑うすしお味第9弾はこの企画が始まるきっかけとなった、北欧フィンランドはニールズマスター社インビンシブルのネタについて、以前書いたその後をボチボチと書くヨ。


 インビンシブルネタ書いたときに、「インビン欲し〜!」「インビンシブルで釣って「無敵〜!」とか叫びて〜」と強く物欲が刺激され、チョットだけ先っちょだけ探して買ってみよう。ということで、ネットでトラウトにインビンシブルお奨めしている釣具屋さんの通販で買ったり、中古屋巡りで探したり、Sスイで売れ残ってるのを確保したり、虎ファンちの釣り具部屋から発掘したりで、それなりに数も集まってなんとなく満足しているところである。


 8センチでは早速シーバスも釣ってみた。普通に優秀なバルサミノーで独特の後方に行くとスリムな形状は意外と飛行姿勢安定して、ラパラのF9のような「軽くて飛ばネ感」は無く、シーバス近距離戦なら充分戦力となり得る、というか使った日の活性も良かったが、ばっこし丸呑みされるぐらいに魚が素直に食ってくる。まあ飛距離はフラットラップには負けるが、それはむしろフラットラップが異常に優秀なのである。
 というように正直フラットラップで困ってないので、どうしてもインビンを1軍ルアーに据えて、そのために弾数そろえて、という気にはならないので、このぐらいあればたまに使って楽しめるだろうと思っている。



 インビン通販でまだ売ってる釣具屋さんでは略称は「インビシ」となっていた、マックとマクドの違いみたいなものだろうか。
 いくつか買って送ってもらったら、箱がニールズマスターでオジサン中身のルアー本体より興奮しちゃった。宛先票とか貼っちゃっているのだが、こういうのは綺麗な箱だけくださいとか言って集めちゃうとあざとくてダメで、宛先票ラフに剥がした状態でインビン保存用に何気に蔵にポロッと落ちているナチュラルさを演出するのが乙ってもんでしょ。


 前回、フィンランディアではないかと書いた左のミノーはスタルワートという名前のようだと判明。顎下のキール部は重りが入っていて前傾姿勢のミノーらしい。勉強させてもらいました。もう一つ名前分からなかった太いミノーは結局特定できず。

 ちなみにフィンランディアの今の形はこんなんです。上の2.5センチぐらいのフィンランディアもしっかりキールの張り出しとか塗装とかフィンランディアっぽくて可愛らしいデキ。良いです。  

 




 虎さんとのやりとりで、昔はニールズマスターのルアーもラパラみたいに紙の箱にプラの蓋だったけど、コータックが倒産して放出されてたころのは、「安っぽいパッケージやった」とありましたが、確かに現行品は右のような感じのいわゆるブリスターパックでした。


  なんかニールズマスターの箱見かけた気がして蔵をちょっと探してみると出てきました。
 サイズから言ってスペアヘッドが入っていたようです。
 

  バッチリ入りました。しかし600円の安売り価格で買ってたとは意外。高級ルアーでお宝扱いしていたように思っていたが当時のお小遣いではコレでも高価だったということでしょうか。

 でも、なかなかどうしてブリスターパックも悪くないデザインで、パイクが食ってるルアーのリップには「フィンランド ニールズマスター」とお馴染みの文字が書いてあるというお茶目なイラスト。流石フィンランドやりおるわいという感じである。








 インビンシブルいくつか買って、最近5と8センチにはリップの大きなディープタイプ「DR」もあるらしいと知った。8センチのDRは足場高いところで使うシャドラップの代打打てるかもしれん。


 虎ファンさんにもらった12センチのジョイントは、ジョイント後方が板系のリグで受ける丈夫な作りになっている。初めて知ったがインビン使いには常識だっただろうか。
  8センチも12センチも、いずれ劣らぬナマズ顔で癒される。顔が平べったいと左右の首振りの際に水の抵抗を受ける面積が小さくて、より激しくアクションするとかあるのだろうか?
 キャストの時に幅広のボディー前部が重量を稼いで投げやすいバランスを保っていたりするのだろうか?
 そんなのあんまり関係無く、ラパラと違う感じのミノー作れんかいな?とぼんやり意識しながらシュッシュとバルサ削ってたらなんか良い形ができて、投げてみたら「けっこうイけるやン!」となったんじゃないかぐらいの緩い開発秘話があったりするんじゃなかろうか。そんなとぼけた顔である。

 

 「北欧のルドラ」としてSスイで売り出していたのはこの15センチくらいがメインだったと思うが、こいつもナマズっぽい顔してるが、サイズのせいかちょっと精悍な顔をしているように見える。
 早速トリプルフックをシングルバーブレスに変えて、秋のカヤックシーバスシーズンに導入予定である。まあコレで釣れたら楽しいだろうなというお楽しみルアーである。

 投げたくなるような魅力のあるルアーって良いルアーだと思わないですか?

  色づかいが、オレンジ黄色緑と変化してそれに濃い色の縞が入るという感じで、やっぱり豪州のルアーの色を想い出させる。
 バラムンディ用ミノーの色は北欧の「塗り」をポップにして受け継いでいると感じていたが、このカラーなどは逆にニールズマスターが豪州を意識して塗ったとしか思えない。
 こんなカラーのタスマニアンデビルがあったような気がする。

 ということで、次回は豪州のルアー達に思いを馳せてみたい。
 

2 件のコメント:

  1. ツーテンの虎ファン2015年6月13日 21:31

    こんばんは!
    大分集まってきましたね。
    我が家にはまだ2本あるはず。
    小さ目のジョイントです。
    発掘されたら送りますね。
    B級ルアーと言ってしまうのがはばかれる優秀ルアーですね。

    返信削除
  2.  

     おはようございます。
     正直、ラパラF9のフックに鉛線かまして使ってた時代、インビンの8センチがあれば事足りてたかもしれません。なにげに優秀。実力はA級です。
     顔がとぼけてるのも良い味出てます。一軍控えでベンチ入りぐらいさせておこうと思います。

    返信削除 

 

2015年6月21日日曜日

そして豪州へ

 インビンシブルネタで、インビン15センチの3色カラーがタスマニアンデビルっぽいとか、バラムンディ用ミノーにニールズマスターとかの北欧ミノーのカラーリングがポップになって受け継がれているんじゃないか?とか書いた、そのあたりを書いてみたい。
 ルアー図鑑うすしお味第10弾はオーストラリア編行ってみましょう。

 オーストラリアというのはスポーツフィッシング大国である。何しろIGFAのルールに基づき人間が釣った最大の魚が、この国の庭師のオッチャンに釣られている。実に1トンを越える巨大なホホジロザメである。ホホジロザメが時に2トンを越える正真正銘の化け物である事実をおいても、既に多くの国で保護の対象となってしまったホホジロザメは釣りの対象となりにくく、記録はたぶん、私が駿河湾の底から7mとかのオンデンザメでも釣らないかぎり更新されないだろうと思う。
 オージーの釣りにかける情熱には敬意を払ってしかるべきだと思う。彼らとはクジラネタとかでは絶対わかり合うことは無いかもしれないけど、釣りの話でなら熱く抱擁できるのではないだろうか。

 というぐらいの釣り好き国家なので、トローリングスタンドアップファイトでやっつける1000ポンドオーバーのジャイアントブラックマーリンから、人気の河口域でのバラムンディ、マニアックに内水面ならオーストラリアアロワナ「サラトガ」やらマーレイコッドやら、タスマニア島にはマスの類も移入されているのでトラウトフィッシングもできる。

 当然、自国でもルアーやらの釣り具は作られていて、トラウト用のルアーとしてタスマニアンデビルは日本を始め世界中に輸出されて我が家の蔵にも何個かある。
 3色カラーに縞の入った、前回紹介したインビンシブル15センチのようなカラーを「こういうカラーがオーストラリアっぽいんです」と紹介しようとしたのだけれど、我ながらピンクとシルバーって色目の少ない渋いチョイスである。
 左上の緑に縞がまだマシではあるが、それでも地味。

 でも、パッケージ入り新品が残っていたので、色々と情報は読み取れて面白い。一番下には「彼らは悪魔のように噛み付くぜ!」とか書いてあって、たぶん肉食の有袋類であるタスマニアンデビルの名前の由来と、それをルアーの名前にもらったのを表しているのだと思う。彼を魚と読ませる暗喩もあるかなと。
 メーカー名は「ウィンストンルアーズ」でもろにタスマニア島にあるそうな。 



 ルアーとしては、プラスチックの羽根付きのメタルジグというか何というかなルアーで、タスマニア島に旅行して観光で湖のマス釣りツアーとかの船をチャーターすると100%タスマニアンデビルをボートでトローリングすると聞いたことがある。
 日本ではスプーンみたいにキャストして使われていると思っているが、正直管理釣り場でナンボか釣ったことある程度で本格的には使ったこと無いので性能についてはどうこう書く資格は無い。


 割と一時期流行って、似たような棒鉛の周りにプラスチックでボディーを成形したルアーというのもいくつか出ていて、写真下のルアーなどてっきり同じメーカーの物かと思って買っていたが、今見ると中通しのリグの素材がタスマニアンデビルの方はステンレスっぽいけど、謎のルアーは真鍮ポクて別の会社の製品かもしれない。誰か知ってたら教えてください。
 
 でもって、北欧の流れをくむんじゃないかというバラマンディーミノー達、いくつか蔵にある物を紹介する。


 1個目は、まさにコレがバラマンディーミノーのカラー見本という感じで、どっかの釣具屋か中古屋で目を引いたので思わずバイトしたんだと思うが、1個だけ持っている。
 こういう派手目の3色とかが、ボディー側面にグラデーションしながらというのが、バラマンディーミノーっぽいカラーだと思っている。





 メーカーはリップの裏に貼ってあるシールから「リーズルアー」とかいうメーカーらしい。ハンドクラフテッドとか読めるので、小規模な工房で作ってるのかな。
 
 オーストラリアのバラマンディー釣りにはボーマーのロングAが昔から定評あると聞いているんだけど、ボーマーというかプラドコで豪州向けにバラボーマーというロングAのバラマンディーカラーバージョンを出しているようで、まさにこんな感じの3色の派手派手なカラーになっている。





 でもってもういっちょ、こいつは鮎迷人が大学の同級生と卒業旅行にオーストラリアに行った時の土産なので20年ぐらい前のモノである。我ながら物持ちが良いのに感心する。
 キラルアーと読むのか?3色カラーではないものの、銀で鱗を吹いていて、これがバラマンディーミノーのカラーのもう一つの特徴であり、北欧のミノーのカラーリングを受け継いでいるんじゃないかと指摘する部分でもある。
 アメリカンルアーでも同様の色の吹き方はしているので、正確にどっちが起源と言い難いところだが、雰囲気も含めて北欧起源と私は思うのだがどうだろうか。

 ちなみに対象魚として列記されているのが、バラマンディー、フラットヘッド、マングローブジャック、フィンガーマーク、サーモン、コッド、イエローベリー、テイラー、マーレイコッドとなっている。
 バラマンディーは太字で書かれており一番のターゲットのようだ。
 フラットヘッドはコチですね。マングローブジャックはゴマフエダイというより、まんまマングローブジャックのほうが釣り人には通りが良いか。
 フィンガーマークは知らん魚なので検索してみて画像見て納得。たぶんイッテンフエダイかそれに近いフエダイの仲間なんだろうけど、体側面にある黒点を、つまんだときの「指の跡」に見立てての呼称のようだ。
 サーモンと来て鮭だと思うのは、オーストラリアに興味がない釣り人ならそう思うだろうけど、オーストラリアでサーモンというと、釣りの世界ではツバメコノシロの仲間の大型種スレッドフィンサーモンというのが有名。観賞魚の世界だとクィーンズランドサーモンと呼ばれたという伝承のある豪州肺魚ネオセラトダスなんかもサーモンっていえばサーモン。ようするに英国の流刑地だったりした豪州でお國のタイセイヨウサケを懐かしんで、デカい魚を「サーモン」と呼んだんだろなというところ。
 コッドはここでも叱っておきましょう。ミノーでタラの仲間が釣れる水深を狙うとは思えないので、たぶん河口やリーフにいるハタの類、その名もエスチュアリーコッド(河口ハタ)なんて呼ばれるチャイロマルハタあたりのことでしょう。
 イエローベリーが聞いたこと無いので検索かけたら、淡水のパーチの類でセッパリの独特の体型の魚で釣りの対象としては人気があるようです。
 テイラーは和名がアミキリでブルーフィッシュに近い仲間のはず。そう考えるとブルーフィッシュの仲間って大西洋にしかいないから似たような魚が日本語で例示できないと思っていたんだけど、太平洋にもいるんだよなと再認識。歯が鋭く漁網とか切りまくるので、英語では仕立屋、日本語ではそのハサミになぞらえての命名でしょう。
 最後は日本でも釣り人になら知名度あるマーレイコッド。世界3大有鱗淡水魚の一つでナイルパーチ、ピラルクと共に100キロを越える巨体を誇るとのことだが、100キロほんとにいくんかいな?というような上流部で釣っている写真しか見たこと無い。どこがタラやねん!というツッコミも一応しておくが、オーストラリアについてはサーモンの方が色々と酷いので目をつぶろう。

 ミノーに関しては、ようするに派手な3色ぐらいの独特の色使いで、銀色の鱗模様が吹いてあるのがオーストラリアのバラ用ミノーっぽいというのがまとめである。試験には出ないけど憶えていてもとくに損はないと思います。


 ときて、そろそろ豪州だし汽水域も良いけど派手に大海原に打って出るような、ガツンとくるようなルアーないの?とお嘆きの貴兄に、お待たせしましたオーストラリアの誇る海のルアーメーカー「ハルコ」のご紹介です。

 ハルコと言えば、日本でもお馴染みのこの「ハルコツイスティ」って、写真をバーンと貼り付けようと目論んでいたのですが、これが、蔵から出てこない。あんまり使った記憶がないのでロストしてないだろうしあるはずなのに蔵から発掘できず。無念。
 まああれだ、ぶっちゃけ今時検索かければ画像ぐらいすぐヒットしてくるだろうから気になる人はググっていただきたいが、まあバス釣りに使う円柱状の金属を斜め切りしたのにハリ付けただけのカストマスターってジグご存じかと思いますが、あれをチョット細長くして端っこをピョロッとめくれた感じにしただけです。カストマスター知らんかったらそっちもググってみてください。

 ということで、日本ではほぼハルコツイスティぐらいしか知られていないメーカーですが、実は結構オーストラリアではメジャーどころで、ひょっとしてマニアな釣り人なら知ってるかものマーレコッド釣るのかナイトウォーカーとかいうノイジーやら、もちろんバラ用のミノーも作ってるらしいが、そっちは正直良く知らん。

 しかしハルコと言えば、私の中では海用のデカいバイブレーションなのである。私の中で勝手にそう決まっている。
 
 で、私のお気に入りMAX120。

 ターポン様釣りに行くっていう話になって、最初はコスタリカの濁った河口でやっつけようぜ、という話だったので、それ用に世界の英三先生のお店のオリジナルのターポンバイブレーションとか買いこんだわけだが、他にも100グラム弱2〜3オンスぐらいのバイブレーションって無いのかなと探したら、ジャストサイズだったのが、米国通販大手バスプロショップスで見つけたこのMAX120。たぶん長さが120ミリなんだと思うが味気ないネーミング。
 でも、初めてキャスティング練習も兼ねて近所の川でぶん投げてみて、良くできているのに感心した。
 2−3/4オンスと重いバイブレーションなので遠投がかけやすいっていうかブッ飛ぶ。
 でも、動きが実にイイ塩梅に細かいバイブレーションでラトル音もあってアピール度高くてよさそう。
 さらに特筆モノなのが、引いてるときの姿勢。普通のバイブレーションなら頭を下にしそうなところだが、ほぼ水平に近い姿勢。
 姿勢って、場合によっちゃすくなくとも色以上には重要な要素で、アユの縄張り行動は、水平姿勢でやってくる魚にのみ引き起こされて色はそれほど関係無いってぐらいで、そのへん頭にあったので「やばい当たりルアー」を引いちまったんじゃないかと衝撃が走った。これは、ちょっとミノーの替わりが務まるんじゃないかというぐらいの良作なんだけど、3オンス近いルアーを扱えるタックルってそれこそターポン様やらGTやら釣る道具で、シイラタックルでは既に重くて投げにくいぐらいの重量。
 使えばメチャクチャ釣れそうな気配がプンプンと匂ってきているのにいまだに魚に向かって投げていない。実釣で釣れるようなら大量購入しようかと思っていたが、釣り場に連れて行く前にバスプロショップスのカタログからも落ちてしまった。
 まだ本国では売っているのかもしれないが、世界的ブームには残念ながらならなかったルアーである。意外にこのサイズのルアーを投げる対象魚って無いモノである。マグロ狙いのキャスティングとかに良いかもしれんと思っているのだが、あんまりマグロ釣りには行かないのよね、ということで蔵で眠っているルアーである。

 ついでに、もう一つさらにデッカイのを紹介しておく。ジャイアントトレンブラー4−1/2オンスである。
 試しに買ってみたが、どう見てもキャスティングは無理っぽい大きさで、当たり前だがこのサイズはトローリング用である。

 「さっきのMAX120もトローリング用なんじゃねえの?」と思われるかもだが、裏の取説読むとMAX120はキャスティング又はトローリング用となっていて、ジャイアントトレンブラーはいきなりトローリングスピードとかの解説から入っているので、MAX120はキャスティング用だと思う。たぶん。

 ちなみに左上にはどこのご家庭にもあるだろうTDバイブレーションを比較対象として置いてみた。ジャイアントトレンブラーがいかにデカイかおわかりいただけるだろうか。
 

 


  こういうデッカいバイブレーションでオージーは何釣ってンだ?と思うかもしれませんが、日本じゃそもそも海でのトローリング自体敷居が高くてあんまり馴染みのないなかで、さらにマイナーな釣りモノだけどワフー(カマスサワラ)のトローリングというのは、割と玄人好みのする渋い釣りモノでそれなりに海外の雑誌とか見ていると紹介されていたりする。たぶんワフー釣ってます。

 サワラの仲間って、とにかく攻撃的でルアーは派手な方が良かったり、トローリング速度は速いほうが良かったりと、他の魚とは違うジャンルとして成立するぐらいの味わい深い対象魚のようである。サーフから狙うサゴシぐらいしか釣ったこと無いが、確かにメチャクチャ攻撃的な性格の魚のようです。どのくらい攻撃的かというとサーフトローリングで弓角投げているとガンガンとジェット天秤の方にアタックしてくるぐらいであるといえばおわかりいただけるだろうか。

 ワニマガジン社から出ている「スポーツフィッシング日本語訳版」から引用すると「ワフーは、はっきりとしたカラーでちかちかしたり光ったりするような特定のプラグを好む傾向があるようです。ポピュラーなところでは、ラパラのCD18、22、26マグナム、ヨーズリのボニータ、ハルコのジャイアントトレンブラー、ブレイドのフラッシュダンサーやマルーダーあたりでしょうか。」となっていて、ラパラCDマグナム、ヨーズリのボニータ、ハルコのジャイアントトレンブラーと上位3位まで蔵に転がっていて笑えてくる。


 ええ、ボニータ持ってますよ。小さい目のヤツをキャスティングで使おうと買ってます。というか、トローリングで使うデッカいバイブレーションって世界中でヨーズリ使ってるんだと思ってたぐらいで、ワフー釣りの光景には普通にボニータ見切れてます。似たような別メーカーのかもしれませんが、ヨーズリなら世界標準になっててもおかしくないぐらいに思ってました。
 写真のは2オンスぐらいと小さいですが、2オンスが小さいと錯覚するぐらいにクソデカイのが、デカい釣具屋のトローリングコーナーには延々と売れずにぶら下がっていたりします。標準装備がケンケンバリのダブルフックってところが漁具系釣り具メーカーの面目躍如って感じでしょ。
 バイブレーションって平べったいですが、B5のノートぐらいありそうなサイズの売ってます。
 今検索かけたら、ボニータはそろそろ廃盤で、後継のサシミボニータに伝統は受け継がれていくようです。サシミボニータつぼにハマって超うけまくりで腹痛いッス。サシミとボニータ(美女)の絶妙な語感の掛け合わせの妙。


 てな感じで、脱線しつつマニアックにルアー図鑑うすしお味もここまで第10弾と、とうとう「つ抜け」しました。もうしばらくネタはありそうで20弾ぐらいまでは行けそうです。
 このチョット塩味効いた変な芸風についてこられる方は引き続きお楽しみに。

 

2015年6月27日土曜日

ボンバー!ボンバー!ボンバー!!

 ルアー図鑑うすしお味第11弾は、ロングAを爆心地とする爆弾野郎どもを紹介するゼ。なに言ってるんだか意味不明だが勢いで行くゼ。


 前回の豪州編にチラッと出てきたバラボーマーあたりが気になってたので、ちょっと前にネットでまだどっかで売ってないかな?とか、強度的にロングAって今のメキシコ製エイト管モノはもとより、丈夫さには定評のあった昔のメリケン製ヒートンモノでも、でかいアカメとか狙う人に言わせると「実はブッ壊されます。ルアー自体はぶっちゃけ壊れても良いけどワイヤー貫通してないので獲れないのはいただけません。」とか聞いてて、バラムンディもアカメに近い魚で大型化するから、ロングAで大丈夫なのかい?とか思ってネット情報をさまよっていたら衝撃の事実が発覚。
 なんと、2008年から展開されている「ソルトウォーターグレードボーマー」ブランドで出ているロングAとかのルアーは、強度の高いポリカーボネイト製なんだそうである。ポリカーボネイトってハンドメイドルアーのリップには使われていることあるけどボディーに使ってるのは初めて聞いた。強度が高いといってもいろいろあるが、ポリカーボネイトは海外でデモ隊鎮圧する機動隊が持ってる透明な盾がポリカーボネイト製ってぐらいの衝撃には強い素材で、コストとか加工技術とか大丈夫なんかとビックリする。

 でも、なかなか紹介記事が、メーカーのプラドコのサイトからの引用ぐらいで少ない中、アマゾン持ってったら普通のロングAはピラニアとかの歯で穴開いて浸水しちゃうけど、ポリカーボネイト製の方は塗装剥げたけど穴は開かずに驚きの丈夫さを発揮してたとかなんとかいうのが拾えたくらいで少ない。
 でかい魚の重量級首振りや青物の引きや大型根魚の突進で破壊されないのか、実際の釣りの現場からの報告が見あたらず、どっかで私が実験あるいは実釣で使えるか試すしかないのかなと思うところだけど、少なくとも歯が強い系の魚の攻撃に耐えうるだけのタフさは間違いないところのようだ。ぶつけまくる橋の下パターンには実に心強い。塗装なんか剥げても適当に塗り直しゃよし子さん。



 ロングAについては実は3度めの紹介である。サイトのシーバスルアーの紹介でも書いたし、2012年6月9日のブログでも書いた。まあ、好きなんですネ。
 その際、元々のメーカーであるボーマー社がプラドコに吸収合併されその一ブランドになって、ロングAもエルサルバドルやらメキシコやらで安く作られるようになり、最近は安くてその割に塗装も綺麗でいいけど、強度が足りなくて壊れやすい、と苦言を書いていたのだが、まったく「プラドコさんごめんなさい」という感じで「丈夫な素材で作ってくれ」というリクエストは私がそう書いた時点ですでに知らないだけでかなえられていて、己の不明を恥じるところである。
 罪滅ぼしといっては何だが、思いっ切り何票も入れる感じで爆買いしたところだが、かつ、今から全力でロングAの魅力を紹介していきたい。

 まあ、ルアーなんで釣れなきゃ魅力もクソもない(そうじゃないと思うこともたまにあるが)という話で、歴史を紐解くとボーマーの最初のルアーである爆弾型のディープダイバーからとっくに50周年を越えているらしく、その米国老舗メーカーというか老舗ブランドであるボーマーの初のミノーとしてロングAは70年代終わり頃には登場したらしい。それから既に30年以上の月日が流れて会社も工場も釣り人さえ変わっても、それでも釣具屋の棚から無くならないというのは、いかにこのルアーに釣り人が魅力を感じ、釣れると信頼してきたかということの証明だろう。それも世界中でである。

 じゃあ何が釣れる要素なのかと考えると、アクションはバタバタ派手目、固定重心で立ち上がりは早くて良い。ラトルも入ってて全体的にアピール度の高いミノーである。
 バス釣りの世界では思いっ切り竿を煽ってジャークしてフラフラッと浮かせてまたジャークしてという感じで使うジャークベイトとしてスミスウィックのラトリンログと双璧の扱いを受けている。
 ただそういった使い方しかできないかというとそうでもなくて、ただ巻きでも早めならバタバタとした、デッドスローならヌルヨタな感じの結構良い動きをしてくれるし、固定重心だけどツイッチもかけやすい。
 固定重心なので竿あしらいやリーリングへの反応が素直で素早く使いやすいミノーで、アピール度が高いこともあって勝負が早いルアーだと感じている。
 活性高い魚がいたら多少遠くからでも食わせるパワーが秘められているという感じか。そういう魅力は高性能ジャパニーズミノーの遠投性や繊細な動きとは、まったく別方向の要素で、ボックスにジャパニーズミノーが入っていても、ロングAも入れておいて損は無いような気がしている。ロングAがはまる状況が結構あるように感じている。
 特に私の得意な橋の下パターンとかの近距離戦では、飛距離はいらなくてむしろアクションの立ち上がりが遅いとピンスポットの魚が食ってくるポイントを逃してしまいかねず、立ち上がりが早くバタバタという感触を手元に伝えつつキッチリ泳いでくれるのは心強いモノである。

 でもまあ、他にも同程度の性能のルアーなどいくらでもあるだろう、それでもやっぱり投げるならロングAと思うのは、釣り人達が信頼を置いてきた歴史やいろんな釣り人の楽しい釣りのシーンにあったロングAの印象風景、そういうモノも含めて選んでいるというのと共に、忘れちゃならんのが、このルアーのバリエーションの豊富さで、サイズや色など色々と悩んだり集めて楽しんだり、新色や「こんな色あったんか?」的なレアカラーを見つける楽しみなんかも、ルアーという嗜好品の楽しみとなっているところ大だと思う。

 サイズについては、3インチの13Aは持っていないが、4インチ約10センチの14Aからは持っているので写真もつけてで紹介していきたい。



 14Aはシーバスでは意外に使っていない。シーバス用の小さめのおとなしいルアーはラパラやジャパニーズミノーの出番だということだろうか。
 昔はボーマーのルアーも上のような箱入り娘だった。







 

  15Aは5インチ、約12センチとシーバスには一般的なサイズでよく使うサイズ。 型番の「15A」の一桁のところがインチ数を表していて二桁目は特に意味はないけど、クランクベイトのモデルAと区別するための数字だと思っています。
好きなカラーは派手目の蛍光色でお腹がオレンジで反射板入りですが、白に黒の点線が入ったストライパーカラーとかイナっぽくて気分だし、オーソドックスな黒金も好きですし、濁りの中ではレーベルから移植したGフィニッシュのギラつくパールベースのカラーが良いかなと思って使ってたりします。
 反射板入りモデルではクビもとあたりにラトルルームがあるのだけど、反射板入りではないモデルではボディーの空洞全体にラトルが転がり回って良い音させてます。


 反射板も金銀はもちろん、ホロシート、プリズムシート、夜光シートなどなど、いろんな種類があって、たぶんコレクションとして収集し始めると収拾つかなくなると思います。













 ロングAのネットオークションとか見ていると、「リアヒートン」とか明記されていることがありますが、アメリカ製だったころの古いものはリアフックのアイがヒートンねじ込み式になっていてそのことを指してそう呼びます。
 プラドコがメキシコやらで作ってたのはリアフックのアイもエイト管です。
 プラドコ時代がダメかというと、そうとも私は思ってなくて、メキシコやらエルサルバドルやらで作って安く仕上げた割には、カラーも綺麗で強度以外では文句なしでした。充分コストパフォーマンス考えれば優秀で、橋脚にぶつけるような釣り方じゃなければシーバスに使う分には何の問題もないと思います。ストックしてあるメキシコものどももこれからも使うだろうと思います。



 16Aは6インチで15センチぐらい。ヘビーデューティーロングAと表記されることもあって結構迫力ある大きさ。アマゾンでピーコックバスとか釣るのはこのサイズかと。









 シーバス用には、冬の大型狙いのボートシーバスでストライパーカラーは活躍してくれました。
 オカッパリのナイターでは背中も腹も蛍光黄色の反射板入りを愛用。良い釣りした想い出のカラー。リップ削って水面直下用とかも用意してました。










 17A、ロングAマグナムは7インチで約18センチとちょっと普通のシーバスロッドでは投げにくいサイズ。冬のシーバスボート大型狙いでは、釣れた70UPの口から20センチぐらいのコノシロが出てきたりするので、ルアーサイズもそのぐらいまで上げれば爆釣するのではと、それ用の竿も用意して17A投げてみましたが、反応無かったです。でも普通に16Aや14センチのタイドミノースリムでは釣れてたなんて経験があるので、なんかマッチザベイトなサイズってルアーではあんまり意識しても仕方ないような気がしてます。
 40〜60のシーバス釣るには7〜12センチぐらい、60〜80くらいなら10〜15センチぐらいのミノーサイズがなんとなく良いように感じています。
 デッカイミノーが効く場面もあると聞くのですが、残念ながらそこまでたどり着けてません。
 17Aは強度テストは必要かと思うところですが、化け物のようなイトウ系やナイルパーチのようなアカメ系をやりに行くときに持っていきたいなと思ってストックしていたところです。まあ、その時はソルトウォーターグレードに買い直すんだろうなと思います。

 左は、プラドコ版の欠点にあげたブッ壊れるというのの事例。
 右から、ぶつけた尻が割れてエイト管が飛び出したモノ、真ん中はリップ折れ、一番左は分かりにくいですが、泳ぎが偏るのでアイを曲げて調整して使用しようとしたら、アイの周りのプラスチックがへこんでアイがグラグラになってしまって結局リップをバチバチとニッパで削ったというもの。
 プラドコ版ではロングAもよく壊しましたが、なんと言ってもぶつけて前後に泣き別れにしてしまったのは、橋の下パターンで出番の多いザラパピー。もういくつ壊したか。
 その点橋の下パターンでザラパピー以上に出番の多いラパラフラットラップはぶつけてもワイヤー貫通のバルサボディーなので、ワイヤーが曲がるだけで回収できて軽い曲がりならその場でペンチで直すし、ボディーのバルサまで破損するような重傷なら帰宅後、フックホールシーラーとかで成形しながら直して再生します。



 で、丈夫なポリカーボネイト製ならぶつけても大丈夫じゃネェの?と当然考えて、早速ソルトウォーターグレードボーマーのロングAを買ってみた、というかそれと意識せずにいくつかは買ってたストックに混ざっていたが、今回久しぶりの大人買いで弾数確保した。





 あまり人気無いのか、デカめの釣具屋の棚にもなくて通販で見つけたのだが、ポリカーボネイト製になったからといってそんなに値段は変わらず、安いところでは800円くらいで売ってたりする。
 サイズの大きいのはメイドインチャイナ、15はエルサルバドル製とメキシコ製と色で違った。もう、世界中の工場で作ってる。でも塗装やらのデキははっきり言って安かろう悪かろうではなくて、結構良いんである。特にメイドインチャイナのデキが良いのを見ると日本の白モノ家電とかが、生き残れなかったのがよく分かる気がしてチョット切ない。


 15Aは早速活躍しているが、まだぶつけたりはあんまりしていないので強度的にはどんなもんかこれから評価していきたいが、釣れる能力は素材が変わっても相変わらずで文句はないところ。
 日本で、PENNのリールにフェンウィックのロッド、プラドコのルアーとか使ってるとアメリカかぶれな人のタックルに見えるが、その実リールは中国、ロッドは台湾、ルアーはメキシコと、どちらかというとグローバルスタンダード側の釣り人という感じなのだろうと思う。グチャグチャと屁理屈こいて抵抗してみたところでグローバルスタンダード様の手のひらの上からしょせん逃げられない運命ということか。

 ついでに通販のネットカタログ見ていたらソルトウォーターグレードボーマー、他にも面白そうなミノーがあったので買ってみた。



 一つは、Aラインソルトミノー、ロングAからの派生らしいが、16Aに近いサイズでややスリムにもかかわらず重量アップで1オンス、16Aはフックが3本で邪魔くさいと感じていたので2本フックは好印象。派手なラトルの固定重心だけど割と飛びそうな重量感。こういう、重心移動システムの飛距離は捨てて、固定重心の「釣る力」に力を入れたミノーって、ジャパニーズルアーにはあまりないタイプでいかにもアメリカンルアーだと思う。まあ中国製だけど。ひょっとしたら拾いモノかもしれないと思い秋にカヤックで使う予定で楽しみにしている。



 もういっちょついでに、ウインドチーターミノー。猫科の陸上生物最速ランナー「チーター」とズルとか反則級とかいう意味の「チート」を掛けたダブルミーニングで、風に反則級に強いミノーという感じなんだと思うが、これまた固定重心。まあ実際に強風の中でミノー投げたことある人間なら、重心移動システム付きの飛距離を誇るミノーが結局自重が軽いために風の中で木の葉のように舞って使い物にならないということも経験しているだろうから、全体的にボリュームを持たせて固定重心で飛行姿勢を安定させて風を突っ切るという設計思想はご理解いただけるかと思う。その実力のほども秋には見極めねばなるまいテ。
 というより先に、ちょっとまて、その表面に筋切ったカラーリングはレーベルだろう?と、こんなマニアックなブログを読んでいる人は感じると思うけど、その感覚、正解です。
 もとはレーベルブランドで出していたのを、ソルト仕様ということでポリカーボネート製にしたときにソルトウォーターグレードボーマーブランドに移籍させたみたいです。

 ポリカーボネイトなんていう大仰な素材が、シーバスごとき釣るために必要かという問題は、特殊な状況でぶつけたときの対策で必要なんです、ということより、「ポリカでできたクソ丈夫なミノーで釣ってるんだゼッ!」っという釣り人の精神を鼓舞する中二病的な格好良さのためにひたすら必要だと私は切望するのです。

 「ソルトウォーターグレードボーマー」
 アメリカさんはその辺よく分かってらっしゃると思う今日この頃である。

2 件のコメント:

  1. ロングAは私も好きなルアーです。
    ここしばらくバス釣りをしていませんが、バス釣りをしたいた時は多用していましたが、イメージはシルエットが細いクランクベイトでした。
    ミノーでなく、シャッドでなく、クランクベイトでなく、しかしアピール力がでかいのでいろいろ使ってダメなときに登場させてました。
    ジョイントタイプもバス用にサスペンドチューンして使ったことがありますし、ボートシーバスでも定番ルアーの隙間を埋めて活躍してくれました。
    ルアー自体がぶっ壊れるような魚を掛けたことはないですが、ヒートンタイプで70アップのシーバスを釣りましたが何ら問題ありませんでした。
    ヒートンタイプ以降の8管?タイプはしばらく使うと浸水しましたね。
    そういうのは浸水止めせずにお蔵入りさせました。
    そのへんのもろさも含めて魅力的なルアーですね。
    ミノーのジャンルに置くなら私の中では5位以内の上位入賞ルアーです。

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  2.  

     ナマジ的ミノーベスト5、今のところベストワンはフラットラップラパラ断トツですが、ラパラを分け始めるとベスト5のうち4つまで、フラットラップ、Fマグ、F、CDとラパラで埋まってしまうので、ラパラでひとくくりにすると、1位ラパラ、2位ロングA、3位コモモ、4位シュガーミノー、5位グレートハンティングミノーぐらいかな。
     アスリートとかフライングダイバーも捨てがたい。ブラウニーも結構好きなのでそのうちどっかで書きます。

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2015年7月4日土曜日

私は人種差別と言葉狩りが嫌いだ

 ルアー図鑑うすしお味第12弾では言葉狩りに果敢に挑んだのかなんなのかな名前のルアー達にスポットをあてます。Fワード、差別用語、それがどうしたという感じの名前になってます。



 まずは前回に引き続きソルトウォーターグレードボーマーものです。
 「バドンカドンク」
 9センチぐらいのペンシルです。モノは、ヘドンで出ていたスピッティンイメージをソルトウォーターグレードボーマーに移植したのかな、まあそんな感じのルアーで例によってポリカーボネイト製で丈夫なら橋桁ぶつけても大丈夫かなと、釣具屋の片隅で特価札貼られて寂しげに売れ残っていたのを全部買いました。
 バドンカドンクとは、このルアーを紹介しているブログとかの説明では「黒人女性とかのデカイ尻を表すスラング」とかなっているけど、デカ尻って感じの造形ではないのでググってみたら、
 「バドンカドンク ba-donka-donk=extremely curvaceous female behind=とても曲線的な、女性のお尻(つまりはいいお尻)。黒人英語発祥の表現。」
  「Badonkadonk [バドンカドンク] 1.term used to describe buttocks of exceptional quality and bounce (主にラテン系や黒人女性特有の大きなヒップ・魅力的なヒップ・男 を魅惑するヒップ)バドンカドンク/スラングで“魅惑のお尻”の意だとか」
 とかの説明が拾えて、「魅惑のお尻」が日本語訳としては適切かなと思ったところです。
 でも、流石に直接「魅惑のお尻」としてしまうとたぶんアメリカでもPTAとか東京都条例的なモノとかがうるさくイチャモンを付けてくるんだと思いますが、このルアー、英語表記では「BADONK−A−DONK」と途中のAの前後で単語を切って表記してます。
 実に上手いです。単語を切ってスラングを分解したという言い訳に加え、ボーマーの伝統であるアルファベット「A」を切り出してボーマーの系列だということも表現してます。山田君に座布団アメリカに運ばせたいぐらいですね。


 こういう言葉遊びはルアーの世界でもちょくちょく見られて、ビルルイスのラトルトラップなんかは「RAT−L−TRAP」となっていて、ネズミ罠とラトルを引っかけてるんだろうなと思います。ちなみにラトルのスペルはRATTLE。




 でもって、そのパターンで人権団体が訴えてきそうなルアーが「HOT’N−TOT」カタカナ日本語表記だとホッテントットです。
 ホッテントットは今ではコイコイ人と呼ばれているアフリカの民族で、身体的特徴として女性のお尻が突出しているのが特徴らしく、昔は見せ物小屋でさらされてたりした歴史があってホッテントットはその頃の侮蔑的な意味合いを含む呼び方として使われなくなりつつあるようです。
 私は、言葉だけ使わないようにして、臭い物に蓋をしても全く意味が無いと常々おもっていてこういう言葉狩りは嫌いです。
 ひるがえってルアーの方のホッテントット、メタルリップのディープダーバーで着水後メタルリップの重さで前傾姿勢でお尻をプリッと出して浮いている様を、ホッテントットの人の身体的特徴であるお尻が突出しているのにひっかけたネーミングなんだと思います。
 って、これは流石に「有罪」でしょう、他人様の身体的特徴を揶揄するような言葉の使い方、そういう使い方こそ使わないようにしなければならないことの本質だと思います。
 ホッテントット作っていたストームは既にラパラの傘下にあります、ラパラさん、歴史ある名前ですが、改名についてご検討願います。
 最近のには上のように金属リップじゃないプラリップのモノもあるようです。こいつも尻出して浮くんでしょうか。まだ使ってません。



 同様の民族名ルアーとして「ブッシュマン」があります。ブッシュマンも藪に住んでる野蛮人的な侮蔑の意味が含まれているとして言葉狩りにあい、サン人と最近は呼ぶらしいですが、映画「ブッシュマン」の痛烈な文明批判のユーモアを味わった世代としては、侮蔑の言葉なんかいナ?と疑問に思うところです。
 いずれにせよ、ルアーの方のブッシュマンを作った時代のダイワが映画「ブッシュマン」の人気にあやかりつつ、ダブルフック上向き装着のウィードレス性能の高いブッシュ仕様のルアーとして命名した行為にはブッシュマンへの侮蔑は全く感じられず「無罪」だと思うのです。
 ちなみに、コイコイ人とサン人はわりと住んでる地域とかも近くあわせてコイサン族とも呼ばれるそうです。
 写真のブッシュマンはラバースカート腐って外してあります。スカート無しだと貧相ですが、スカートあるとわりと釣れそうな顔してます。

 PTAから怒られそうなエロ系のネーミングって、日本製のルアー割と多くて、ホッツィー・トッツィーとかのおとなしめから、ゴッツィー・ボッキーとかセクシャルクレイジーとかのどうにかならんのかというあたりを経て、やってくれました旧ヨーズリ改めデュエルさんという感じで、デュエルの「ハードコア」シリーズは英語圏の釣り人には受けまくっているそうである。
 いわゆるFワードである「FU○K!!」も日本語で「クソ野郎!!」的な使い方から「ファッ○ンナイス!」というように、「クソ素晴らしい!」的に肯定的な意味を最上級に高めるために使われる場合ってあって、デュエルも外人が凄い喜んで「ハードコア!!」とか言ってるのを聞いて肯定的な意味で最上級のシリーズだヨという感じで命名したんだと思うが、「ハードコア」といえば普通「ハードコアポルノ」の意味で使われることが多く、まあ「無修正シリーズ」みたいな感じになってしまっているのである。
 それは逆に人気出るよねって、結果オーライなデュエル海外輸出部門なのであった。
 ちなみにハードコアシリーズのミノー、使ったこと無いですがデキは良いようで例によってデュエル社お膝元の九州のシーバスマンなら必携のルアーだそうです。
 写真はそのハードコアミノーじゃなくて、バス用のハードコアジャークベイト。いかにもジャパニーズハイテクミノーって感じの造形が海外向けっぽい気がします。こういう味付けのルアーってイマイチ趣味じゃないけど、試しに買ってみたら使ってみたくなってきました。
 アメリカンルアーはアメリカっぽいバタ臭さを、日本製ルアーは日本製らしいハイテク臭さを楽しむのが乙というものではないかという気がしてきています。

 今回ルアーの名前に注目してみましたが、ルアーのネーミングってやっぱりルアーの魅力を構成する結構重要な一要因に違いないと思うのでした。


 ネーミングがわるいと、JAPAN製でもなくJ−POP、Jリーグにも関係なくジョイントですらない、何が「J」なのかさっぱりわからん、このJプラグのように100円でたたき売られるメにあったりするのである。
 だいたい、何を考えて日本にトローリングプラグなんて需要の少ないモノを仕入れたのか、100円でも誰が買うんだかという感じだけど、私が買いました。


 

 

 

 

2015年7月18日土曜日

ヨーロッパ周遊の旅

 ルアー図鑑うすしお味第13弾はいつ手に入れたのかも忘れたりしながら蔵に入っているルアーで欧州原産のマイナーどころに登場いただこう。
 
 一番手はポーランド、12センチはそれほど長いわけじゃないけど、ご覧のような幅広ボディーなので、かなりバカっぽいデカブツ。スローシンキングのダートさせて使うパイク用ルアーかと思ったら、裏を見るとフローティングとなっていて、カテゴリー的にはペンシルのようだ。
 サルモ社スライダーは、ちょっとネットで調べてみたら、今時流行のS字系ビックベイトの源流と紹介している記事もあった。
 全くそんなこと知らずに、ワゴンセールで見つけて「ポーランドのルアーなんて珍しいやんケ」と即バイト。













 


 似たようなルアー他にもあったよなと、探してみたらあったけど、そういやこいつニールズマスターものやんケ、思いっ切りインビンシブルネタのところで出すの忘れてたので、フィンランド出身ということでここで登場ダートマスター15。
 シンキングで、何釣るために当時のナマジは買ったのか理解に苦しむが、パイクはそのうち釣りに行かんとアカンということか。
 リバイアサン的な巨大パイクを、フィンランドあたりでもよし、オランダの干拓地の水路でもよし、ロシアでも良し。
 アラスカでパイクは一回宿おさえにかかったけど、テロかなんかの影響で航空券が取れるかどうかわからん状態になって流れている。
 パイクは死ぬまでにどこかの水辺でやっつけておきたいと、こういうルアー達を見ていると思う。



 もういっちょフィンランド。
 フィンランドものとしては、クサモなんてのは有名B級ルアーだろう。
 リアルタイムで使ってたわけではないが、うすしお味シリーズ書き始めてから、中古屋で安く売ってるのを見つけたので、ネタ用に買ってみたが、なかなか味わい深い逸品。
 ビッケレとジョイントのがビーサスであってるだろうか。
 JOSさんに連れて行ってもらった古釣り具カフェでビーサスのジョイントのお尻はミノーでは珍しいワイヤーグルグルの処理になっていると教えてもらった。
 たぶん製造工程でジョイント後方は別に作って塗装まで済ませておいて、最後にワイヤーを通してグルグルしてとめたという処理なんだろうと思う。
 







さらにフィンランドおかわり。
なんと読んで良いのか「UKKO」ルアー、インターネットって便利ねェ、ググったらトゥルス社のウッコで正解のようだ。
 豪州のキラルアーと薄い金属リップに彩色している感じとかテイスト似ていると、やっぱり北欧と豪州のつながりを感じてしまう。
 リグがごついのはサーモンだのパイクだのを釣るためだろうか。
 フィンランドに旅行して釣り具屋突撃した人のレポートもググった時に引っ掛かってきたが、ミノーの棚がもうこの手の小規模工房で作ってるっぽいミノーだらけでレポートしてる人も興奮しまくってたが、読むだけでこっちも興奮した。
どこで手に入れたのか、誰かからもらったのか全く記憶にないが、確かにそれは存在するのであった。











 




 ハンガリー出身の名前不明のクランクベイト。手に取ると「男の友情」を実感する。
 カザフスタンにヨーロッパオオナマズ釣りに単身乗り込んだ時に、グループで来ていたハンガリーの釣り人達と仲良くなって、最後、凄腕の「泳がせ」使いの釣り人と同船して、目の前で人間サイズのナマズを釣られて感服した直後、デッキハンドの兄ちゃんがワシの竿先踏みおって穂先折れて涙目の時に、「元気出せ」とくれたルアー。釣り人なら愛竿が時にお金では買えないぐらいの大切な相棒となることは重々承知だろう。彼の竿は竿先がソリッドグラスのPENNブランドの剛竿だった。渋すぎる。
 彼は今もヨーロッパで得意の生き餌泳がせでデカイナマズ釣ってるだろうか。
 オレはあの竿直して、デカイロウニンアジ釣ったよ。
 距離も時間も超越して男の友情は存在し得る。



 スプーン・スピナー欧州モノはパラバンとかパンサーとか蔵には転がってるはずだけど、ここはいっちょフロピーでバカにしたフランスに名誉挽回のチャンスを与えるとしよう。
 フロピーを生んだルブレックス社のオークラである。もう日本のルアーの黎明期こいつがなければ、たぶん忠サンのバイトもついでにダイワのクルセイダーも生まれていないはずっていうぐらいの伝説的な逸物。
 上からオークラ、バイト、クルセイダーだけど、ダイワのこの時代の潔いまでのコピーキャットぶりには「おおらかな時代だったんだな」と思わせられる。バイトもかなり影響受けてるはずだ。




 ついでにフランスネタもういっちょ、メップスミノーの変わり種。
 普通メップスミノーといったら写真上のミノーが付いているのだが、下のはミノーが見たこと無いタイプなのでとりあえず見つけた時に確保して使わず保管していたモノ。ナンジャロこれ。



 欧州、いまだ上陸したことないが、是非釣りに行きたいし、釣り具屋巡りして、欧州ローカルなルアー達をゲットしたりしたいものである。
 南欧のヨーロッパオオナマズ、北欧のパイクやタイセイヨウサケ、地中海の小島で小物釣りなんてのや、内陸のヨーロッパコイ科魚探訪とか、スイスやドイツの河川環境学の旅なんてのも楽しいかもしれん。牧場の川でのべ竿に玉浮きでマス釣ったりなんてのもいいさね。

 なんてのを各国のルアー達をいじくりながら夢想してみる。

 

2015年8月1日土曜日

アメ人は何考えているのかよく分からない

 まあ、アメリカンリールもアメリカンルアーも好きなわけだが、アメリカ人ってのは良くも悪くも発想がフリーダムッ!て感じで、どこの国の釣り人でも、驚くような、あるいはあきれるようなルアーとか作ってくるけど、アメリカは特にすごいというか時に酷いと感じるところがあり、自由の国アメリカをルアーでも感じたりするところである。
 ということで、ヨーロッパ方面攻めたことだし、何回かに分けてアメリカ方面、蔵にあるマイナー風味なルアーを取り上げてフリーダムな感じに攻めてみたい。
 ということでルアー図鑑うすしお味第14弾はアメリカンルアーに注目!



 先頭打者はコットンコーデル社はトップスポット。なんか釣れる気がしたのか貧乏学生時代に奮発して二個も買ってますが、あんまり釣れませんでした。おそらく制作者サイドも若き日のナマジも、バイブレーションしながら泳ぎ上がってきて水面を引けるなんて、他にはないアクションで爆釣間違いないと考えたんだろうけど、なんというか冷静に考えると「それって最初っからトップウォータールアーでいいんじゃね?」という突っ込みに応えられるほどの爆発力はありませんでした。
 さすがにラトル入りバイブレーションの元祖ラトルスポットの名前をいただいただけあって、動きはたぶん制作者の意図したとおりに、バイブレーションしながらちゃんと浮き上がってくる動きをしてくれます。しかし「それがどうした?」という今一な釣れ具合。マイナールアーとして歴史に埋もれました。





 二番打者は割と特徴的な形状で知ってる人は多いかも。袋入りはギルモア社のジャンピングGのビックとスモールの二種類あるスモールの方。トップ使いならビッグを買うところをちょっと腰が引けてスモールを買ってしまうところがマイナー嗜好なのかなと反省するところ。
 どう見てもクランクベイトな形状ですが、トップのペンシルベイトです。
 ギルモア社はペンシルとスイッシャーが得意で、ヘビ皮貼りの高級品カッパーヘッドジャンパーとかもありましたね。写真右のジャンパージュニアとか普通にウッド製普及品価格のルアーも地味で人気はイマイチでしたが動きは良くて良く釣れました。
 袋入りという事から分かるようにジャンピングGは未使用ですが、普通に首振らせたりアクションさせられるそうです。なぜ、こんな形にしたかったのかは謎ですが、その辺がアメリカンルアーの自由さというところかなと思います。




 ヘドン社のブラッシュポッパーをマイナーものとして紹介してはお叱りを受けそうなんだけど、初めて投げたときにというか引いたときに「これ作った人天才!」と感動したのは、愛すべきコーモラン製コピールアー「トンガリ虫」と先に出会っていたからだと思う。
 「トンガリ虫」有眼側というのか顔がある方を上に泳ぐのだが、本家の方は顔を下に泳いでくるのでシングルフックが上向きになって、パラ菱ぐらいのカバーをちょうどすり抜けるぐらいの良い塩梅のウィードレス性能で、結構バス派手に出てくれました。フッキングは悪かったけど。そういう性能面も含め、魚に見える下側に目のある側をもってくるあたりのセンスの良さというのが、アメリカンバスルアーのらしさかなと感じるところである。





  らしさというと、昔のルアーには各社に「らしさ」があって、一目でどこのメーカーのルアーか分かるというのがあった。最近の日本のルアーとかみてどこの製品かわからんというのは、興味が無くなったので知識がないという以前に、似たような流行のデザインを追っかけているのでどれも似たような顔してるという面もあるんじゃなかろうか。対して、昔のアメリカンルアーならヘドン、ボーマー、アーボガスト、コーデル、レーベル、バグリー、ストームあたりの大手でも、それぞれ顔があった。それぞれの会社のポッパーを思い浮かべてもらえばそれぞれ全然違うというのが明らかなのではないだろうか。
 その各社の「らしさ」の典型が、ストームの目の立体構造だったりして、ストームのルアーで立体構造じゃない目を持つリルタビーとかの「タビーズ」は別会社のを版権ごと買ったルアーだと聞いてなるほどと思ったりする。
 スピナーベイトにもしっかり「ストーム目」を入れてきていて、写真のバスホッグはちょっと塗装が粉吹いて見にくいがしっかりストーム目である。隣のチャグバグと出身一緒というのがよく分かる表情になっている。



 っていうような古き良き時代の楽しいルアーには、今時の、売れなきゃすぐ消える世知辛いルアー市場でしのぎを削らざるを得ない結果、没個性になりがちなルアーデザインには無いルアーらしさを感じるのである。
 そのあたりが、古き良き時代のアメリカンルアーの人気の理由の一端かなと思う。思うんだけどそのあたりの人気ルアーはスルーして、次回はちょっとマイナーなというか意外な路線に突っ込んでみたい。

 

2015年8月8日土曜日

塩水系のリールメーカーがなぜかルアーを作った


 ザラスプークなどのペンシルベイトを葉巻型と呼ぶ事があるが、このルアーは葉巻型であるうえに、カラーリングも葉巻を模している。
 その名も「シガールアー」である。


 

 要するにこのルアーで魚を釣ったときに、火のついた葉巻を魚が咥えているというかたちになるジョークグッズなのだが、そういうしょうもないジョークをエーベルというちょっと堅苦しいぐらいのイメージのリールメーカーが作っているところがむしろ面白がるツボである。
 ツーテンの虎ファンさんにいただいた代物だが、「こういうのはフライもやる人間じゃないと面白さがわからんやろなと思ってナ」とおっしゃっていて、確かにエーベルの高級フライリールのイメージとくっだんないジョークのギャップが趣きある逸品である。

 エーベルってフライの世界じゃ「エーベルじゃなくて発音的にはアベルね」とかこざかしいことをいうスノッブなフライマンが愛用しているイメージのあるお高くとまったリールで正直私の嫌いなリールだが、こういうくだらないルアーを作るセンスをみると、やればできるじゃないかと好感が持てる。メーカーとしては触れて欲しくない黒歴史なのかもしれないが。
 英語表記の「ABEL」は確かに、キリスト教文化圏では人類初の兄弟げんかと殺人事件で有名なカインとアベル兄弟(Cain and Abel)のアベルの方の綴りと一緒で、アベルと読んでも良いのかもしれない。どうでもいいことだとおもうし、そもそもカタカナ音読みのアベルじゃなくてネイティブっぽい発音はあるんだろうけど、どうぞ好きに呼んでくれという感じである。

 割とエーベルのことをボロクソに書いているが、高級な道具で武装すれば自分も高級な釣り人になれると思っているようなフシのある俗物には辟易とさせられるので、そういう「高級釣師」が使ってそうなイメージのABELについてゆがんだ偏見の目で見ている事を認めざるを得ない。
 実際使っている人に聞くと、ナマジがクサするほどの高級品じゃなくてちょっと高いけど実用的なリールだよとの話である。




 こいつはまあ見たまんま、ミロー社製のペンシルベイトである。パッケージ裏にはL&Sベイトカンパニーとプリントされていて昔の社名時代のモノかもしれない。ルアーの厚めの樹脂の底に反射素材が埋まっている感じとかまあミローのルアーである。
 ちょっと大きめのサイズで、同社のこのサイズはあんまり見た事無いけど、海のルアー得意なメーカーなので、まあこのぐらいはあってもおかしくはない、けどまあ使わないだろうな、と一旦中古釣具屋の棚から手に取ったのを戻しかけて、「PENN」のシールを目にして驚く。
 PENN社はご存じのようにリールメーカーで、ロッドもトローリング用のとかは有名だが、ルアーは初めて見た。迷わずゲット。
 釣り具業界見回してみると、最近でこそピュアフィッシングやらの合体企業がリールから竿からルアーやラインまで一通り作っていたりするが、昔はそういう総合釣り具メーカーってダイワ、シマノとかの日本勢を除くとABUぐらいで、ルアーメーカーはルアー作ってるしリールメーカーはリール作ってたような印象がある。
 まあ、このばあいPENNがミロー社(当時はL&S社か?)にOEM(相手先ブランド名製造)で作らせたのは明らかだろうと思うけど、味わい深いものがある。

 OEM生産って、釣り業界では割とおなじみで、日本メーカーもブランド力無いときはアメリカメーカーから受注してアメリカブランドでつくってたのよね。ルーのスピードスティックとかね。
 ルアーの名前がどこにも書いていないので、ルアー名知っている人がいたら教えてほしいところ。

 というわけで、ルアー図鑑うすしお味第15弾はアメリカンリールメーカーが作ったルアーを紹介してみました。

2 件のコメント:

  1. ツーテンの虎ファン2015年8月10日 21:26

    こんばんは!
    葉巻ルアー、全然記憶がないです。
    困ったものです(汗)
    ミロのルアーも一見してこの会社の製品とわかるのがいいですね。
    写真のルアーの名前はちょっと調べたけどわかりませんでした。

    ダイレクトリールはいろいろ集めましたが、リールフットを見るとMade in Japanと彫られたものが結構ありました。

    うすしお味シリーズ、面白くて何度か書き込みしたのですが、上手く反映されませんでした。なんかわかりにくいですね。

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  2.  

    こんばんは まいどです

     私も蔵を発掘していて「こんなん何時なんのために手に入れたのだろう?」と首をひねることが度々あります。
     虎ファンさんにもらったのかどうかも本人に記憶がないとなると、いささかあやしくなってきました。誰か「それオレがあげたんや」というかたおられたらご連絡を。

     書き込みしにくいというのをちらほら聞いてますが、世界のグーグル様なんとかしてくれよと思うだけで、対応策が分かりません。困ったものです。

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ナマジ
2016年5月4日 15:42

 ミローの大型ペンシルの名前は「101MR」でした。中古屋で腹に赤字で名前が書き込んである現物エグりました。
 「95MRヒードック」に連なるMRシリーズのようです。ナマジ

 

 2015年8月22日土曜日

マンズについてはワシにもひとこと言わせてくれ


 「マンズ、マンズはどうしてこうなのか...。オイラはこのメーカー大好きです!!」というB級ルアー列伝のDab氏の決めぜりふでB級ルアー界の人気者となっているマンズですが、もちろん私も大好きです。という事でルアー図鑑うすしお味第16弾はマディーウォーターなアメリカ南部はアラバマ州のルアーメーカー、マンズ社について書いてみたいと思います。

 まあ、マンズの有名どころのヘンテコルアーとしては、ハードワームとトゥーファーが双璧ではないだろうか。
 ハードワーム、80年代とかのかなり昔の時代の製品ですが、売っているのはこのシャロータイプしか見た事無かったです。しかし、パッケージの裏にはディープタイプやダブルスイッシャーも書かれていて、かなり力を入れてラインナップを揃えている本気度がうかがえたものです。ただ当時健在だったトムマンおじさんがどんなに本気だったとしても、もうこの見た目の馬鹿臭さ、本来うねうねグニャグニャしているはずのミミズをなんで堅いルアーにしちゃうかね?と突っ込みどころ満載である。だがそれがいい。水面で水しぶきを上げるミミズがいても良いじゃないか!という固定概念をやぶる先進の気質がトムマンオジさんの真骨頂かと。


 トゥーファーは2000年代ぐらいの割と最近の作で、トムマンおじさん亡き後、その志を継いだ社員達が一丸となって開発したのかどうか知ったこっちゃ無いが、もう見たまんましょうもない愛すべきルアーとなっている。どっちが前なのか不明だが、片方のアイに結べばポッパーに逆側に結べばバズペラのフロントスイッシャーにという代物だが、釣具屋の棚で見た瞬間にネタとして1個は買うべきだと確保したが、その後投げてもおらず2個目を買う予定もない。


 でもって、そういうヘンテコルアーの系譜にフロッグマンが並べられていたりすると、ちょっと「失礼しちゃうワ」と感じるところである。フロッグマン扁平なコチのようなシングルスイッシャーなんだけど、「井上博司のブラックバス攻略法」で、開発段階でトムマン氏がデカバス釣りまくった実力派と絶賛されていて、ナマジ少年すでに廃盤になってたのを苦労して友達に売ってもらって試し投げして、「スゲー首振る!」とか感動してあんまり投げずに宝物扱いして未だに残っているという逸品である。割と田舎のルアー少年には人気ありました。



  という、すっかりB級イメージのマンズなんだけど、まあヘンテコルアーばっかりじゃ商売になるわけもなく、カッチリ釣れるルアーも 作っていて、水面びきのクランク、ワンマイナスとかのクランクベイトシリーズ、それから開高先生も愛した「チビのジョージ」ことリトルジョージなんかが堅く釣れるルアーとしてラインナップされている。


 リトルジョージの、1/2オンスとかは馴染みのあるティアドロップ型なのに対して、3/4オンスは半月型なんだけど、割と珍しいかもしれない。売ってる状態で2つあるアイのうち、どっちにフックをセットしてどちらにライン結ぶべきなのか統一性が無くいい加減な状態がアメリカン。リトルジョージは海外通販で安く手に入って良く釣れるので20から30個はストックしている。






 マンズといえば忘れちゃならないのが、柔らかい系である。
 中空フロッグ系もいろいろ作っていて、THEフロッグは九州時代かなりお世話になった良作フロッグ。既に杯盤だが今も足からラバースカート生やしたのとか新作を作っているはず。


 中空フロッグ「系」と書いたのは、この中空フロッグの製法で作られたペンシルベイトであるゴブリンとかの中空トップシリーズというこれまたヘンテコ系があって、フロッグに入れて良いのかどうか分からん怪作なので「系」としたところ。動きはちゃんとしていて首振らせることができます。でもフッキングするんかいなという不安が拭えないところで、釣った実績はありません。

 柔らかい系でマンズといえば、われわれオッサン世代ならジェリーワームを忘れてはならんでしょう。でもまあ私はむしろアーガーテイルとかフリッピングワグラーとかテイルがユラユラ系を使ってました。
 蔵に残ってないか探してみましたが、クリームとか渋いところが残ってましたが、マンズのワームは発掘できず。しかしながらマンズのワームオイルというこれまた渋いものが出てきました。オッサン釣り師の皆さんは甘い匂いを憶えているのではないでしょうか。我が家のはグレープフレーバーでした。良い匂いです。
 匂いは想い出を喚起しやすいというのは、マドレーヌを紅茶に浸して食べたときにその香りから半生を思い出すという小説「失われし時を求めて」の作者にちなんでプルースト現象とかいうそうですが、マンズのワームオイルの匂いもなかなかに楽しい記憶を想い出させてくれます。

 ということで、アメリカンルアーを数回にわたって取り上げてみました。匂いとか思いとかそういうものもまとった嗜好品としてのルアーらしさに溢れたルアー達だったと思います。

2 件のコメント:

  1. こんばんは!

    マンズのルアー、まじめに作っているのか、ふざけているのかよくわからん風貌だけど、人間にも魚にも魅力的みたいですね。
    トゥーファーは、これ、ええな、ええなと買いましたが、キャストしにくくて何度か投げただけでお蔵入りです。
    ワンマイナスにはお世話になりました。
    ジェリーワーム、昔のワームはよく溶けたのでうちのGarakutaの中に残ってないような気もするし、ワームボックスに1本だけ残っていたような気もします。発掘してみます。
    しかし、よくワームオイルが残ってたねえ。
    今どきの物と違って甘い香りでしたね。
    懐かしい。

    ここのところバス釣りから離れていますが、マンズのルアーを見て久々にフローターでプカプカ浮いてアメリカンルアーをキャストしたいなあと思いました。

    マンズ、やっぱりいいですね。

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  2.  

    おはようございます。

    マンズのワームオイルは自分でも発掘してビックリしました。

    しかし、今時のワームオイルというか「汁」のイカ臭さはイカがなものかと思いますね。
    ジッパーから漏れた汁が臭くて閉口します。

    アメリカンルアーわりとシーバスに向かって投げてますが、バス釣りも久しく行ってないのでまたやりたいですね。

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2015年8月29日土曜日

心よ原始にカエル


 前回マンズを取り上げたので、マンズのザ・フロッグにはお世話になっているし、ゴブリンなんかもゴソゴソとフロッグ入っている箱(=蔵)から探し出したわけだが、フロッグも結構マイナー味のしみ出た良い味わいのがあるわけで、そこいらを今回第17弾ではピックアップしてみたい。

 1発目のブツであるが比較用に左に置いたザ・フロッグとの対比でばかでかさがご理解いただけるだろうか。
 中空フロッグダブルフックという、現在のフロッグゲームシーンの中核をなすスタイルの元祖はおそらく、その名もスナッグプルーフ社のフロッグだったと思うのだが、その老舗スナッグプルーフ社の変態巨大フロッグ「フログジラ」である。
 釣り具屋の棚でのインパクトも破壊力抜群で、これはデカイライギョがバフッとバイトしてくるにちげーねーぜオヤッさん。という感じだったのだが、今一バイトとれず、フッキングは悪く。お蔵入りとなったのであった。
 デカけりゃ良いってもんでもないらしい。


 我々オッサン世代がフロッグを語るとなると、「ガルシアフロッグは足が弱くて一発でもがれてしまってね〜」とか「ビルプラマー時代のじゃないスーパーフロッグは浮力強くてバイトは取れるけどフッキングしないのよねー」とかそういう、チョット知った風なご託を並べなければならない雰囲気がある。

 でも、オッサンども、おまえの本当の心のフロッグはそいつらなのか?違うだろう?オレは知ってるんだぞ。恥ずかしがらずに正直に言ってみろよ。どうなんだほら。

 というわけで、コーモランの「かへるくん」シリーズである。
 ガルシアフロッグみたいな高価で壊れやすいフロッグをガキのころ使ってたわけないでしょ。
 スーパーフロッグはバイト取れるけどフッキング絶望的に悪かったでしょ。
 結局たよりになったのは、あからさまにガルシアフロッグをパクッたとはいえ、安くて良く釣れるかへるくんだったでしょ。
 ということで、真ん中がよく使っていた「かへるくん」で足もげずに残っていた奇跡の1個体。
 左はどうも違う時代のものらしい「かえるくん」これはエグったのだが、たぶん商標登録の関係で「かえるくん」使えなくなって、じゃあ「かへるくん」でとなったいい加減な流れが想像にたやすい。
 右の「かへるくんS」はちょっとサイズアップして芯がコルクから発泡樹脂素材に変わった最後の方のモデルだと思うが、使い勝手は軽やかだった「かへるくん」に比べると浮力が小さく、イマイチだった記憶がある。
 まあ、初めてのライギョを経験させてくれたのは「かへるくん」である。きっとそういうオッサンは多いと思う。


 「かえるくん」は目も身体の水玉模様も、黄色に黒という手抜きカラーリングで、全身に目がある妖怪ヒャクメ状態で正直不気味だ。

 「かへるくん」は背中のCORMORANもどことなく誇らしげ。
 上向きシングルフックのフロッグというコンセプト自体はガルシアフロッグのパクリだが、現物から金型起こしたような丸パクリではなくサイズもふくめオリジナル要素結構あって、当時のコーモランルアーとしてはがんばった感じになっている。
 丸パクリルアーも結構イイけどね。




 カエル方面ではヨーズリが変態ルアーメーカーとしての実力を遺憾なく発揮している 。
 ケロちゃんベビーとリトルダーリン2種である。
 左がウィードレスフック付きのオタマのケロちゃんベビー、右がリップ付きのオタマでリトルダーリン。右のリトルダーリンは後のダンスズイールとかにもつながるニョロニョロ感が素敵。

 たしかヨーズリにはケロちゃんベビーのシッポが足になってるケロちゃんフロッグもあったような記憶が。

 さらにいうなら、硬いボディー前半に3種のワーム素材の足を付けるフロッグも確かあった気がするのだが、ググっても出てこない。メーカー違いか?
 



  でも、大学生のころ一番信頼して使ってたのが、ミスターツイスターのホウグフロッグ。これはまあワームなのでフッキングがすんばらしく良かった。
 現在のライギョ釣りでは使うルアーは中空フロッグがほとんどという状況だが、同居人の得意技スワンプラットとか、カエル、ネズミ系ワームの釣りというのも戦略の一つとしてはあり得ると今でも思っている。


 でもって、割と硬いイメージのレーベルが何を思ったか、足がプロペラのバズンフロッグなんてのを作っている。
 カラーリングがカエルでもリアルなのはレーベルお得意のプリントカラー。
 意外にレーベルはカエル好きなのか、カエル型のクランクベイトも作っていたはずだ。






 それから、このチョット小振りな、中空ダブルフックのペラ付きフロッグは、タイ旅行の同居人のお土産である。
 中国や東南アジアのルアーの文化って、そろそろ単なるパクリの時期は終えて、自分たち独自の道を歩き始めている様が、このルアーからもみてとれる。
 単なる安い乱造品にはないデキの良さが写真で分かるだろうか。
 香港の村田さんのブログとかでも、チャイナルアー、東南アジアルアーが紹介されているのを目にするが、なかなかに見ていて楽しいルアーたちが生まれているようだ。
 どこの国の釣り人だって、ルアーを釣りを楽しまずにはいられないということだろう。



 最後の1つはバルサ50から出ていたヒックリージョー。
 則さん達が初期のスーパーフロッグを復活させたモノだったという話は後々知ることになったが、初めて投げた時に、足が絶妙に折りたたまれていてアクションさせる毎にそれが伸び縮みしてカエル泳ぎする様に感動した。
 ウィードガードやボディーの作りや目の表情などなど、当時は最強のフロックだと疑わなかったし、今でも最高に想い出深いフロッグである。
 F師匠にもらった物で、足は菱の池での実釣では必要ないので外してベビーパウダーを振ってベトベトに劣化しないようにして紙の袋にしまってあるが、既に固化して硬くなっているので袋は既に空けることができない。

 カエル自体が可愛いと感じる人間だからか、カエルのルアーも実にキュートなモノが多いと感じるところである。皆さんのタックルボックスにはどんなカエルが棲んでますか?ゲコゲコ 


 

 

2015年9月12日土曜日

日本人ももちろん何を考えているのか分からない

 アメリカ人のルアーに対する創意工夫というか時に奇抜なアイデアにはずいぶん驚かせられるし、楽しませてもらっているが、なかなかどうして日本人もヤル時はヤルというのはルアー図鑑うすしお味第18弾で書いておかねばなるまい。

 何を考えているのか分からない変態系ルアーの制作元として、まずはうすしお味ではこれまでも漁具系実力派ルアーメーカーとして紹介してきたヨーズリをあげずにはいられない。
 写真のミカンの房のようなバイブレーション「ジョグラー」を今のデュエル時代しか知らない若い人がみたら、なんでこんな変なかたちにしたんだろうといぶかしみデュエルと同じメーカーが作っていたとは信じられないかもしれないが、当時の「アタックル」ブランドでブイブイとキワ物ルアーを世に問うていたヨーズリとしてはむしろおとなしい代物である。回転するオケラとかなぜオケラなのか?ボディーが回転するルアー自体は日本でもシマノのミルスピンの前例があり、古くは19世紀ぐらいのイギリスのタイセイヨウサケ用ルアーであるデボンミノーなんてのもあるが、なぜ可愛いシャベルのようなアームを付けたオケラである必要性があったのか?何を考えていたのかさっぱり分からない。田んぼの水入れ時期に土の中のオケラが慌てて出てきて水面を器用に泳いで難を逃れているのは見たことあるが、およそバス釣りするようなところでオケラが泳いでいるシーンは無さそうに思うのだが、そのへんどうなのか責任者に見解を聞きたいところ。
 当時のヨーズリ製トップウォータープラグには奇抜なものが多く、一部海外の好事家にも人気があったと聞いている。もちろん日本のB級ルアーファンにも大人気。蜘蛛とかトンボとか今見ても良いできである。トンボの羽など、繊細でよくぶっ壊れたと聞くが、トンボをモチーフとした造形物としてはアールヌーヴォーを代表するルネ・ラリック作の「蜻蛉の精」に匹敵するぐらいの逸品だと思ったり思わなかったり。


 昆虫系では、ダイワの「生きている蝉」ことリブンシケーダも、一度生産が終わってから、トップウ
ォーターの釣りの流行の中で再度生産されることにもなった人気作である。
 横に外輪船の水車ようにペラを組み込んだメカニックな感じと、妙にリアルなクマゼミっぽいボディとのミスマッチ感がいかにも日本人の作ったルアーという感じで良い塩梅である。確か2度目の生産時にはミンミンゼミサイズのjrも発売されたんじゃなかっただろうか。うまく水車が回らないという噂もあったけど試しに投げたら、ちゃんと水車回って飛沫あげてくれたように記憶している。釣ったこと無いけど2個持っているぐらいには気に入っている。

 お次は、ハトリーズシリーズやヘドンのスミススペシャルカラーとかも有名なスミスのバサロ。バサロと聞いてスポーツ庁長官だかになられる鈴木大地の背泳ぎ金メダルを思い浮かべることができるのは我々オッサン世代。バサロもオッサンが作っていたんだろうなと思うが、普通ミノーでもクランクベイトでもプラグはだいたい横揺れするものだが、これはグネグネと縦揺れ系の動きをするルアーである。背泳ぎのバサロ泳法は水中を天井向いたままドルフィンキックのみで進む泳法で、そのドルフィンキックのイメージから命名されたのだろうが、なぜ縦に揺れなければならなかったのか、何を考えていたのかさっぱり分からない。良くこんな変態的なルアーを考えたものだと感心していたら、どうもこれ元ネタがあって古いアメリカのルアーにこういう動きのルアーがあったようだ。アメリカ人さすがや。

 世間では東京オリンピックのエンブレムのパクリ騒動が騒がしいが、いっちゃあなんだが、日本のルアーというか、デザインとか工業の歴史はパクリの歴史でもあったと暴言を吐いておく。いかにもメイドインジャパンというような個性を日本のルアーが獲得したのは、せいぜい90年代くらいからで、それ以前はモロパクあたりまえで、今でもちょっと売れたルアーがあれば、似たようなコンセプトをパクったような後発ルアーが続々と発売されるのをみると、日本にとってパクりは御家芸で今回の五輪エンブレムのような話は誇るべき話ではないにしても、ある意味実に「日本らしい」騒動だったと思っている。若い人はパクリといえば中国と思っているかもしれないが元々それは日本の御家芸ジャンと。
 「パクり」「模倣」著作権等の問題もあり褒められたモノではないという認識と同時に、私は模倣の過程も無しにオリジナリティーの発現など無く、ただひたすらの前人の模倣、再生産の末に、たまたまポロッと偶然に何かが降りてきてオリジナルの花が咲くものだと思っている。真にオリジナルな「何を考えているのか分からない」ぐらいのアイデアというのはそれ故に稀少で、賞賛されてしかるべきものだと思っている。それが新たな地平を切り開くような革新的なものでなく、一発で消えていったあだ花だとしても、そういったあだ花無しに革新だの進歩だのはあり得なかったと思うのである。


 というような、パクリの歴史をルアーの世界で語るうえで、まあ我々オッサンどもならコーモランという愛すべきルアーメーカーを覚えていると思うが、意外と大手でも昔はモロパクやってたのである。

 写真をみて、腹帯口紅の時代のラパラだと思うだろう。私も中古屋でそう思った。
 でもリップを見ると「RAPARA」ではなく「DAIWA」なのである。DAIWAは版権買って作ってた「フィンチュルー」→「トップケビー」、「ダンスキング」→「ピーナッツ」なんてのもあるが、おそらくこれは無許可コピーで、DAIWAはラパラのライバルのインビンシブルもコピーしていたという平等主義が今考えるとすごい。

 似たような時代だと思うが、リョービのレーベルコピー品。上に置いたのは比較のための現行のレーベルミノーだが、リョービがつぶれてジャパニーズルアーがハイテク化しても今でも、鱗の切り方も変わらず売っているオリジナルの実力には恐れ入る。







 という感じで、今日3Dコピーしたようなモロパクのルアーってそうそう無いんだけど、ちょっとデザイン変えた程度の後発品なんていうのは普通にあって、そういう後発品も含めた豊富なバリエーションの中からルアーを選べる楽しみとか、安易に否定できるものではなくてパクリも結局程度問題でケースバイケースなのかなと思ったりする。あまり杓子定規なオリジナル至上主義はかえって新たな可能性の芽を摘んでしまうのではないかと、ルアーに限らずマンガとかの表現物でも同じように感じる事が多い。
 とはいえ、思いっきりパクったものでいけしゃあしゃあと大儲けとかされると、それは違うだろうと、そういうのは恥ずかしそうにコソッとやれよと感じる。

 オリジナルとパクリの関係なんて実に微妙なもので、善悪の判断は本当は難しいものだと感じている。さんざん海外メーカーのマネをしていた日本の釣り具メーカーの製品が、今や世界に真似される時代である。日本のいろんなメーカーも真似してきてアンバサダーのABU社から明らかにシマノのカルカッタを意識した「モラム」が出たときに、当時既に日本車の丸っこい近未来的デザインがドイツ車とかでも取り入れられ初めていて、工業製品全般にそういう潮流にはあったとはいえ、「あのABUがシマノのパクリかよ!」と自分的には激震を感じたものである。
 海外メーカーをパクリまくった模倣の時代無しに、今の日本のハイテク釣り具の時代など来なかっただろうと思うと、どこまでの「パクり」が許されるのか、法的な判断はそれはそれであるのだろうけど、そういう杓子定規な世界ではない中での線引きは、もっと大らかなときもあれば、逆にもっと厳密なときもあるように思う。などと答えになっていない答えについて、答えのない問いについて考えてみたりする。 

 オリジナリティーというのはものを作る上で最も大事なものの一つであると思う、でもオリジナリティーに達するまでに膨大な模倣の過程をくぐらなければならないという矛盾もまた真実だと思うのである。

 

 

2015年9月27日日曜日

バルサゴジュウ

 「BALSA50」の読み方がバルサファイブオーだということを知ったのは大人になってからだった。非常にショックを受け10年以上バルサゴジュウと呼んできたのに、恥ずかしいし、しっくりこないし、驚いた。

 田舎のルアー少年にとってはBALSA50はバルサゴジュウなんである。


 私が「少年」だった、80年代当時、バルサ50シリーズの2800円という価格はものすごい高級ルアーだと感じていた。

 DAIWAのバスハンターとか安価良作ルアー達が500円台、舶来もののアメリカンルアーでも1000円台だった時代に、2800円は超高級ルアーとしてあこがれの的であった。


 なので、当時をルアー少年として過ごした世代は意外にバルサ50シリーズを実弾として釣り場で投げてはいなかったのではないかと思う。

 その反動で、大人になってから「大人買い」したオッサンたちもいただろうけれど、あこがれのルアーとして、いくつかボックスにあるけれど、あんまり投げずに大事にコレクションしていたのが実態ではないだろうか。


 ということで、タックルボックスの肥やしになっていた私のバルサゴジュウ達を紹介したい。

 

 まずは、バルサ50「オリジナル」。なぜブランド名を冠するルアーがトップウォーターを得意とするブランドなのにクランクベイトなのか、トップ使いするということもできるっちゃできるが、イマイチ腑に落ちない少年ナマジだったが、今思うとクランクベイトって一番バスルアーらしいプラグのように感じて納得している。

 私のオリジナルはリップに50の浮き彫りがあって、西岡さんのサインがある時代のもの。入手時には既に売っているのはリップに50の文字がないタイプに変わっていたので、ちょっと古いのを「珍しい旧型やで!」という友達の言葉に釣られて買った。それでも釣りをやめるとかでずいぶん安く売ってくれたように記憶している。

 こいつもたたき売ってもらった。というのは写真に移っていない側にぶつけて塗装が剥がれた部分があって「コレクションには向かないけど、動きはおかしくなってないし、実際投げるんなら安くしとくし良いと思うよ」と格安で譲ってもらったように思う。でももったいなくてあんまり投げていない。裏に青島さんのサイン入り。このルアーは「ラージマウス」という名前でいま紹介されているが、当時は「ラージマウス・ザ・○ッキー」という名前で売っていた。○ィズニーからクレームが付いたのだろうか。


 似たような登録商標関係でのルアー名の変更ではズイールの「ラスカル」→「アライ君」とか、渋いところでは忠さんスプーンの「マスター」は当初開高先生の命名では「レイカー」だったけど商標とれずに変更したとか、たまにある話である。大人の世界はめんどくせえなと思うところ。


 お次の「ホッツィートッツィー」は伝説的なダブルスイッシャーだが、大事にとってあったのでほとんど使っていない。ふつうトップウォータールアーは背中側に目があって、濃い色で塗ってあるというのが当たり前だが、このルアーは「横向き」になっているのが超格好いい。浮いてる状態で横目で水中のバスを見ている感じだろうか。日本人らしい粋なセンス。

 とまあ、タックルボックスの肥やし的ルアーを3つ紹介したが、バルサ50のルアーで実釣で使いまくったルアーが実はある。 ブラウニーである。東北時代、渓流用のバルサミノーとしてはラパラF7を多用していたが、本流のイワナとかを狙うときに、調子がよくてルアーサイズを上げていく過程において、ラパラのF9、F11は軽くていまいち飛ばないので飛距離がほしい本流では今一しっくりこないのであった。特にF11はフックが3つなのも邪魔くさく感じた。

 ということで、当時ブラウニーは、則さんがサクラマスのミノーイングとかを流行らせつつある状況の中でよく売れていて手に入りやすく、値段はやや高いもののラパラF9、F11よりはずいぶんキャストもしやすく愛用していた。

 ラパラの質実剛健なルックスも非常に好きなのだが、ブラウニーの流麗なフォルムや美しい塗装の仕上げは高い値段の価値はあると納得する出来である。

 特に、その細さ。細いミノーとしてはムラセミノーというのもあるが、ブラウニーの方が細い中にも流れるようなシルエットがあって、今見ても惚れ惚れと見蕩れる美しさがあるように思う。その細い細いボディーの先のごく細くなったところに、バルサ50だと一目でわかる「寄り目」がポチポチと書いてあるのも愛らしい。

 あまりバカでかいのは釣っていないが、尺イワナは結構釣った想い出深いルアーである。

 11センチには写真一番上のやや太めの個体もあって、調べてもよくわからないのだがソルティーブラウニーかもしれない。アユカラーはシーバスの落ち鮎パターン用だろうか。

 

 というような、バルサ50ファミリーというルアー図鑑うすしお味には似つかわしくないメジャールアーをながなが紹介してきましたが、お待たせしました、ここからがむしろ「うすしお味」第19弾本編、バルサ50と同門の「アクアザウルス」「ザウルス」ブランドのちょいマイナー系ルアーを紹介しておこうと思います。


 まずはスピントプス。まああれですね、ブラウニー版のスピナーテールバングオーですね。アクアザウルスブランドは必ずしもバルサ50っぽい寄り目じゃないですが、こいつは寄り目です。ペラ付きのミノーって私はあんまりいい思いしたことないですが、根強い人気があるようで、元祖バグリー製以外にも結構でてますね。


 続きまして、もう忘れられているかもしれないけれど、バイブレーションの頭の部分は平面でなくても良いという、細長めの魚型のバイブレーションの原点になった、割とその後のバイブレーションに影響を与えまくった歴史的逸品。だと私は思っているバイブラザウルスです。バス釣りで結構愛用していて、バイブレーションの常で根掛かりでなくすことが多く、探してみたけどこれ1個しか残っていませんでした。中古屋ではよく見かけます。よくできたルアーなのでお一ついかがという感じ。



 塩味系ルアーもザウルスでいろいろ作ってました。中でもポップトプスは割とマイナーではないでしょうか。ザウルスのソルト用の大型プラグとしてはトビペン、トビポップが有名どころですが、それより前の時代、ナイロンラインでGT狙っていたころのポッパーです。サイズは20センチ弱ぐらいと大きいですが、今時のGTポッパーに比べると細いです。タイプが2つあって片方が普通のポッパーで、もう片方が斜めにヘッドを切ったスプラッシャータイプ。実は使ったことなくてJOSさんからのいただきものです。

 ザウルスは倒産したあとも、版権買ったらしいザウルストレイン名義とかで代表的なルアーは復刻して売ってたりしましたが、中空フロッグのバキーシリーズとかレックスディープの小さいのとかマイナー味の染みたナマジお気に入りのルアーは復刻してくれず、あるのを大事に使うのみとなってしまいました。


 バルサ50もザウルスも日本のルアーシーンを彩った名ブランドで、ルアーマンならいろいろと想い出があったりするのではないでしょうか。

4 件のコメント:

  1. こんばんは。
    バイブラザウルスですか!懐かしいですね!
    根掛かりですぐに無くしてしまったはずですが、何か印象に残っているルアーです。
    ザウルスだとソルティーレックスには何度もいい思いをさせてもらったなあ。

    さて、javaの暴走でパソコンが使えなくなっていたおかげで随分遅くなりましたが、サメ釣りの不発は残念でしたね。
    でもまあ、楽しみが継続したということですかね。再戦を楽しみにしていますよ!

    こちらは連休にシャークミュージアムの隣でモウカの星を食べてました。
    面白い食感で、なかなかいいものですね〜。

    旅の主目的は石巻に自由な遊び場を設置して親子300人ほどに楽しんでもらったり、志津川の仮設住宅を訪問したりすることだったんですが、みなさんに喜んでもらえたし、本当に行ってよかったです。
    夜行バス2泊+ハードスケジュールだったけど、いつもの磯釣り遠征よりはるかに楽でしたしね〜(汗)

    さすがに団体ツアーだったし、釣りをするような時間も体力もなかったけど、志津川の小さい川で渓流竿を出しているおっちゃんや、かさ上げの進む岸壁で投げ竿を出している家族を車窓から見ることができました。
    この時ばかりはバスを降りて、同じ釣り人として話を聞いてみたかったですね〜。

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  2.  

    風雲児さん おはようございます

     東北行お疲れさまでした。ありがとうございます。
     志津川の小さい川はたぶん昔のホームグラウンドの一つだと思います。
     
     東北の釣りも素晴らしいので、また次回にでも是非楽しんでみてください。

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  3.  

    やっぱりバルサゴジュウでしょう。
    ファイブオーと呼ぶのは未だに抵抗があります。
    今から30数年前の中学生の頃、バルサゴジュウを買うために、電車代を節約して自転車でフィッシングサロン心斎橋まで行ったことを思い出します。
    あの時の宝物は未だに手放さずに持っています。

    その頃、西岡忠さんって雲の上の人のように思っていましたが、8年ぐらい前だったかな、府中のイベントでハンドクラフトを売っておられて、他にお客さんもいなかったのでしばらくお話しさせて頂きました。その後も同じイベントでお会いしましたが、ほんと気さくなおっちゃんで、バルサゴジュウがグッと近づいた気がしました。

    私にとってはやっぱりファイブオーじゃなくてバルサゴジュウで、私の釣りの原点の一つです。

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  4.  

     フィッシングサロン心斎橋!懐かしいです。お年玉握って近鉄乗ってわざわざ買い物に行ったものです。階段の段ボールに無造作に放り込まれている特価ルアーを血眼であさっていました。

     やっぱり元ルアー少年にとってバルサゴジュウは心の原風景ですよね。

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2015年10月11日日曜日

東北ローカルルアーと謎のブツ

 ルアー図鑑うすしお味も第20弾ということで、そろそろネタも切れそうでラストスパート。皆様もうしばらくお付き合いのほどを。

 前回、ブラウニーネタ書いた時に東北時代を懐かしく思い出して、当時使っていたルアーなど引っ張り出して眺めたりしていたんだけれど、その中でチョットマイナーで東北ならではのローカルルアーを2つほど紹介したい。

 1発目はアイデックスの「ルアーマン702」。
 見てのとおりの金属を折り曲げてリップのような構造をもたせたスプーン。ルアーの製造で、プラスチックのプラグなんかは割と難しくないけど、スプーンとか金属を設計通りに加工する技術は結構難しいと聞く。
 そういう難しそうな金属加工をやってのけ、リップを設けたおかげで一定の深い層を引けるという謳い文句であったけど、3gの小さいヤツは特にそうなのかもしれないが、あまり普通の重めのスプーンとの違いが分からなかったので、これ1個しか買わなかった。釣れなかったわけではないけど、あえて使う必然性も感じずあまり投げなかったので生き残っている。
 メーカーのアイデックス社は秋田県の十和田湖のあたりにあったのだが、検索してもホームページとか出てこないので無くなってしまったのかもしれない。
  
 もいっちょ、こいつはメーカーも名前も忘れてしまったけれど、当時の東北の釣り具屋さんではよく見かけた代物で、一番下が初期型で上2つが後期型。パッケージにはゴカイを付けて使うような図が書かれており、ブラーのようなルアーと餌の良いとこ取りを念頭においた製品だったようだ。
 ルアーの後ろに餌を付けるのはなんと無く好きじゃないので、普通にルアー単体として使っていた。ルアーを集魚板的に使って餌で食わせるなら、最初から集魚板付きの餌釣り仕掛けを使えば安上がりでめんどくさくないという理屈よりも「なんと無く」という好みの問題である。
 東北ではあまり出番が無くて、南の島の小物釣りとかで使っていた。
 名前が全く思い出せないので、知っている方がいたら教えて欲しい。固有名詞がめっきり思い出せない年頃。

 ついでに、いくつか中古屋で見つけてなかなか味があるので購入したモノの正体が分からないルアーについて、これも名前など知っている人がいたら教えて欲しいということでピックアップ。  

 1発目は、3センチぐらいの可愛いミノー。
 ラインを結ぶアイがみあたらないが、実はボディーの真ん中を貫通する穴が空いていて、ラインを通してフックを結ぶ方式。
 腹側に「KILLROY」と書かれたシールが貼ってあり、アメリカの落書き「KILROY参上」のキルロイかなと思ったが、スペルが微妙に違う。




 リップには、「パーフェクタ システマ」と書いてあるようでドイツ語っぽい語尾と思うが、ドイツルアーなのだろうか?謎である。 

 2発目は、北欧っぽいミノー。5センチぐらいのと7センチぐらいの2つ。シルバーで鱗が吹いてある感じとラパラっぽい作りが特徴だが、どこにもメーカー表示とかが無いのでこれもまた謎。
 なかなかに味わい深く好みのミノーなので中古屋でレジダッシュしてしまった。




 同じメーカーのルアーだと思うのだが、リップが特徴的で角度がきつくて、楕円形の先端を削ったリップになっている。
 空気抵抗が大きそうだが、水噛みはとてもよさそう。実はまだ投げていないがキビキビとした良い動きをしそうだ。





 自宅療養中で、しばらく釣りに行けない日々だが、東北の、どこか異国のルアー達に無聊を慰められるところである。 

2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    うすしお味、毎度楽しみに読ませてもらっています。
    最後の画像のルアーは北欧salmoのものかと…。
    現行のラインナップには無いカラーみたいですが、同カラーのsalmoルアーがいくつか手元にあります。

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  2.  

    norishioさん こんばんは

     salmo社でしたか。情報ありがとうございます。
     欧州のルアーもなかなかに魅力的なのが沢山ありますよね。
     うすしお味楽しんでいただけたなら幸いです。

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2015年10月18日日曜日

スプーン備蓄状況

 先週は東北のルアーの入ってそうなボックスなどをゴチャゴチャとひっくり返していた。



東北の渓流ルアーのメインボックスは当時のまま残してあってこんな感じである。
ミノーはラパラF7が何本かとグレートハンティング70とシュガーミノー50、レーベルバッタ。
 スプーンが忠サンマスター5、コンデックス5、ハスルアー3.5、トビー4ぐらいで、あとジグミノーのサージャーとジグヘッドリグのワームぐらい。




 そういえば、マスターの備蓄とか足りてたっけ?と気になり始めてスプーンの備蓄箱をひっくり返したので、ルアー図鑑うすしお味第21弾はナマジの主戦力スプーンの備蓄具合を公開してみます。


 まずは、忠サンスプーンのマスターアングラー、通称マスター。
 渓流用の5gが少ない。2枚ぐらいしかない。まあ、ボックスにも3枚ぐらい入っているし、滅多に渓流も行かなくなったので、すぐに困るようなことはないが、機会があれば買い足しておきたい。
 ちなみに、27gのデカイのはJOSさんがアルゼンチンでドラド釣るのに使ったのの生き残り。
 当時御在命の忠サンにドラド釣りに使うので、ということで発注かけたら「私のスプーンでドラド釣られるのは開高先生以来かもしれませんね」とおっしゃっていたとか。ドラド爆釣だったらしい。


 ついでに、マスターアングラーの名前になる以前の「レイカー」の目玉付き。開高先生命名のレイカーで商標登録できなかったので名前が最終的にマスターアングラーに落ち着いたと以前どっかに書いたけど、その「レイカー」。


 


 備蓄が充実しているのが、忠サン「バイト」27グラムの大型から、よく使う10g前後、小型の5gくらいまでまんべんなく揃っています。
 30枚ぐらいはあるのかな。
 しばらく遠征のお供やらで持っていく分には困らない備蓄状況。
 バイトはベーシックなスプーンなのでいろんな状況で、様々な魚が狙える応用範囲の広いスプーンなので備えておいて損はないでしょう。





 お次はABU社トビー。よく使っていたのは4グラムのコパ−だけど在庫は既に残り2個。その他はチョット古い目のを中古屋で見つけて確保したり、35グラムのデカイのは、釣り具屋の棚に見つけたのを即バイトしてしまったものだが、店員さんに「何を狙うんですか?」と不思議そうに聞かれた記憶がある。まあ、シイラ釣りとかで投げるつもりだったけど、売ってる方からそういう質問が出るかな?とちょっと面白かった。

 トビーの裏の文字の特徴とかから作られた年代とかが分かるそうだが、その辺は詳しくないのでよく分からない。
  真鍮のキーホルダーって触っているウチに色が剥げたりくすんできたりして味わい深いとおもうけど、トビーは真鍮製のがあってキーホルダーとして使っている。一番左上のがそれ。

  
 ハスルアーの3.5gはヤマメ釣るならこれだけあれば良いぐらいに思って使ってました。
 カラーは緑にシルバーのプリズムシートが貼ってあるカラーで、金も銀も使っていました。
 最初売れ残ってたカラーをまあ色はあんまり気にしなくて良いだろうと使ったら良く釣れたので、それ以降同じカラーがあれば買いためていました。でももう10個もなさそう。最後に買った時のは100円でたたき売られていた模様。

 まさかコータックがつぶれるとは、ということで、備蓄がこれだけになっているコンデックス。

 写真のように「ブレードオンリー」で売っていて、左のように6枚入りの小袋単位で買っていました。

 まあ渓流それほど行く機会もないので間に合うでしょう。








 あと、在庫がほぼ無いのが、ダイワのチヌーク。どっかで安売りしているのを見つけたら買いだめしておかねばならんです。


 ルアーって生産ラインに乗って店に並んでいる時を外すと、手に入りにくいこともあって、アホのように備蓄していたりするのだが、なかなか蔵のスペースをとるので悩ましくもある。

 でも、ごっちゃりと備蓄がある時の「まだまだ使いまくっても大丈夫」という安心感には代え難いものがあるので、セッセと備蓄するしかないのかなと思う。

 

 

2015年10月31日土曜日

にょろにょろにょろにょろ


にょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろ


にょーろにょーろにょーろにょーろにょーろにょーろにょーろにょーろにょーろにょーろにょーろにょーろにょーろにょーろにょーろにょーろにょーろにょーろ

ニョロニョロニョロニョロニョロニョロニョロニョロニョロニョロニョロニョロ

にょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろ




 ルアーうすしお味第2ョロ2ョロ弾でした。

 

 

2015年11月7日土曜日

小っちゃいって事は便利かな?



 アメリカにはパンフィッシュと呼ばれる魚がいる。ちょうどフライ「パン」に乗るぐらいの魚の意味だと聞いているけど、具体的にはお馴染みのブルーギルやクラッピー、パンプキンシードなんかのサンフィッシュ科の平べったい魚をそう呼ぶようで、アメリカのルアーメーカーはバスルアーをサイズダウンしたようなパンフィッシュサイズのプラグをラインナップしていたりして、逆にストライパー用のビックサイズのもあったりするのと併せて、大小眺めてみるのはなかなかに乙である。
 パンフィッシュサイズのプラグはそれほど大きくない鱒類を釣るのにもちょうど良い大きさなので、日本ではトラウトルアーとして認識されているようだし、日本でもこのてのサイズはおもに管理釣り場のマス釣り用に作られていて、メバル釣りへ流用されたり、やっぱり日本でもギル釣りに使われたりと、結構小っちゃいルアーも楽しまれているところである。
 ということで、ルアー図鑑うすしお味第23弾は小っちゃいルアーを取り上げてみたい。
 小型魚用のルアーとして3グラムとかのマイクロスプーン、マイクロスピナーはむしろ小さいのが当たり前なので、今回それらは除いたプラグを中心に紹介する。いずれも2〜5センチの可愛いヤツらである。

 小っちゃいプラグといえば、老舗中の老舗がレーベルでしょう。
 なぜバッタ型のクランクである必要性があるのか分からないが、通称「レーベルのバッタ」は管理釣り場はもちろん、天然モノのイワナにも卓効有り。ある釣り人がバッタで尺イワナ2連発して「バッタポイント」と名付けられた淵が東北のとある里川にある。谷の田んぼの中を流れる小支流でイナゴとか多いことと関係あるのかどうだか不明だが、イワナにバッタが効くことは間違いなさそう。
 写真右下のミノーは1インチ2.5センチぐらいなのだが、それでも立体に鱗模様が切ってあって、まったくもってレーベルミノーなのである。

 次は、ちょっと渋めのアメリカンルアーっぽいところを3つほど。上からヘドン社タドポリー。グデブロッド社バンピングラインド、クリークチャブ社ダーターでございます。

 タドポリー、バンプあたりはオリジナルサイズを開高先生も愛用していた名品ですが、小っちゃいのもちゃんと作られています。
 小っちゃすぎるとイマイチバランスが取りにくいのかやや渓流ではひっくり返っちゃったりしてあんまり使っておりません。
 

  大きさの比較物がないと、ザラパピー、レッドペッパーベビー、ワンダー7、ファントム14グラムとかの「普通」のサイズと違いが分かりずらいですが、全部5センチ内外のサイズで、ザラポーチ、レッドペッパーマイクロ、ワンダー5、ファントム蕎なのです。
 管理釣り場ではトップもよく使いますが、普通の渓流でもイワナは魚食性強いというか、食い意地張ってるのでペンシルとか使えますマイクロペッパーでは釣ってます。
 小さいメタルジグは渓流では意外につかいでがあります。大場所で遠投したり、流のある淵でスプーンが流の抵抗で浮いてしまうような時にも底まで探れます。ジグミノーでも良いですが、渓流行くには1個入れておくと出番があると思います。

 ミノーは各社から各種出ていますが、一番上がいつもカヤックシーバスで10センチを使っていたマリアのフライングダイバーの5.5センチ、ラパラのCD3、シュガーミノー3センチと、さらに小さいバスディのソリッドミノー。
 縦になってるジョイントミノーはオリンピックのインチビック。これは後期型でリップがプラスチック。たしか古いのはリップが金属でした。80年代ころ重めのシンキングで小さいミノーってこれぐらいしか手に入らない時代であったと記憶しています。
 90年代くらいからラパラCD5やらシュガーミノーが出てきてセイゴ釣りがはかどるようになった想い出があります。

 日本のメーカーも、管理釣り場のマス釣りが流行るのにあわせて、今では膨大な種類のそれ用プラグが出ていますが、上のスミスのエルフィンシリーズあたりが元祖的存在なのかなと思います。ちなみにセミのクランクです。
 もういっちょ、リアフックが無くて透明なシッポがジョイントされているのはデュエルのキリーフィシュ。キリーフィシュってメダカのはずだけどパーマークついてます。まあ、あんまり気にしてないのでしょう。気にせず買いました。




 管理釣り場のマス用が多い日本製の小型プラグですが、ザウルスは真面目にギルを釣るために得意のトップのプラグを作ってました。その名も「ギルラ」。
 2センチぐらいの超小型ルアーですが、それでもこのルアーをバッコシ咥えることができるギルは20センチオーバーとかの良型で、10センチ前後の群れてるギルはチュパチュパ吸いまくるわりにフッキングしないので、下のようにダブルフックを外してフライをぶら下げるという鬼畜にせせこましい釣り方をしておりました。


 最後、小っちゃいルアー界で最強のポテンシャルとルックスを兼ね備えていると私が思う、レーベル社タドフライ。
 オタマジャクシというか人魂のようなラブリーな見た目にとどまらぬ、小さいがゆえに魚に嫌われないという、釣る方の実力にも定評のある逸品。
 すれた管理釣り場で浮かべておくと、ペレットと間違えてマスが食うという使い方をしておりました。
 ギル釣りではまたも、後ろにフライをぶら下げてセコく釣っていた形跡が残っています。
 「そこまでして釣りたいのかオノレは?」と聞かれれば、そこまでしてでも釣りたいとしか答えようがないです。
 レーベルは小っちゃいシリーズとして他にもヤゴだのカエルだのも作っていて、この分野のリーディングカンパニーだと思います。

 30センチを越えるようなGT用のペンシルから、2センチぐらいのギル用ルアーまで、ルアーってありとあらゆる種類がありますが、その辺の多様性もまた、ルアーの楽しさの一要因なんだろうなと、小っちゃいルアーいじりながら思ったところです。

 

 

2015年11月14日土曜日

釣るためだけが目的でつくったワケじゃないルアー達


 写真を見て、なんか見たこと無いようなルアーが多いなと思われるかも知れないですが、それもそのはず。
 こいつらは不肖ナマジが作ったルアー達です。
 というわけでルアー図鑑うすしお味第24弾は、自作ルアーの紹介。

 ハンドメイドのルアーって、売っているのはおおむね高級品なので、最初は自分で作れれば安上がりかなと思うものですが、これが手間暇かかるし塗料だのなんだのをそろえるとお金もかかるしで、全く費用対効果的には割に合わないことが多いです。
 サイトの方で紹介した、割り箸使った「お手元ルアー」とか秘密の「フッコスペシャル」とかは、いい加減にササッと作っているので、実弾として実戦投入しても問題無いぐらいに費用対効果も良いハンドメイドルアーになっていますが、普通にバルサなりほかの木材なりを削って成形して、針金のリグを挟み込んだり、ヒートンねじ込んだり、塗装して色塗ってウレタンクリアーでコーティングしてという、いわゆるハンドメイドルアーと聞いて思い描くような物を作るととてもじゃないけど、根掛かりしそうなポイントでは投げる気にもならないぐらいにコストのかかったモノになってしまいます。
 それでも、中学生こころから今でも、たまに思い出したようにハンドメイド熱がぶり返して作りたくなったりするのは、世界中のどこにもない新しいルアーを作り出すそのこと自体に楽しさがあるからだと私は思っています。

 でもって、久しぶりに熱がぶり返して、完成させたのが左の2つ。といっても最初の木を削るところからのスタートじゃなくて、下地のコーティングまでして熱が冷めて放置していたのを完成させたところ。
 永年にわたり、たまにルアー作ってきて、カラーリングはあまり凝ったものにすると塗料を何色もそろえなければならないし、工程が増えるとその分失敗するしで、ろくな事にならないのを学習したところ。ついでにそろえたカラーも次の発熱時には乾涸らびていて無駄になるのがオチ。手作りっぽく木目調をそのまま残して背中とお腹にスプレーでカラーを振って、あとはコーチドック模様でもカエル模様でも筆で手書きしてしまうと、それなりに格好が付く。というのが気にいっている。

 一応、過去にはホイルフィニッシュなんてのにも挑戦して、それなりのモノができているように自負してます。
 ホイルフィニッシュはそれほど難しくなく、いかにもハンドメイドルアーという感じになるので割とお奨めである。
 ホイルを普通のアルミホイルじゃなくて接着テープになっている台所の隙間貼り用のものを使うのが簡単ホイルフィニッシュのキモかな。
 昔使っていたウレタンコーティング剤が何年も経つと茶色く変色するタイプなので、大学生のころ作ったこいつらは結構茶色くなっているが、その辺の古き良き時代感も悪くないと思う。

 左のペラモノも大学生ころ作って、結構バス釣ったルアーである。
 上二つの銀ラメを散らすと結構それっぽい感じに仕上がるというのも、手間がそれほどかからず好きなカラーリングである。
 下2つのお尻にペラのついたペンシルは、「ブラックバス釣りの楽しみ方」に紹介されていたフルーガージャークが全く売ってたりするのも持っている人も見たこと無いので似たような味のを作ってみようとしたモノである。似ているのかどうかは本物知らないので分からないが、結構釣れて一番下のは高い木の上に引っかけてしまったので、もう一度同じようなスタイルで作ったヤツである。
 ハンドメイドルアーはなくすと困るのでボートで使うトップがほとんどだったけど、それでも結構無くしてしまったのはある。
 これらのルアーを見ても分かるように、塗装はテキトーなのが自分の作ったモノには多い。早く使いたくて塗装が早くおわる方向に技術を進めてきたような気がする。


 次の3つは、それぞれラッキー13、バスオレノ、ボーマージャークベイトをイメージして、オリジナルサイズよりも小さめで使いやすい大きさで作っているのだが、今考えると、ラッキー13もバスオレノもJrサイズがあって、わざわざ作らなくても良かったような気がするが、作った時は作りたかったのだろう。
 ルアー作りたい熱はいつ何時、どういうきっかけで、どう発病するか不明の熱病である。治療法はとにかく木を削ることだと思うところ。



 次のコーチドック模様の2つ。
 上のミノーはバルサ50スリンキーに触発されてお腹の膨れたミノーを作ってみたところで、たぶん高校生か中学のころのもの。
 カラーもバルサ50ちっくに型紙切ってスプレーしている。目玉に黒目が入っていないのは、実はこのルアー、目を入れてコーティングする前にスイムテストの段階で50UP釣ってしまって、そのままお蔵入りさせたので制作途中で止まっているのであった。
 下のサクラが背中に咲いているポッパーは、大学受験のころ作っていたルアーで、合格記念にサクラサクバージョンにしたモノである。
 受験勉強の息抜きにしては、力の入ったデキである。当時、勉強机の一番上の引き出しをあけると、作りかけのルアーと道具が入っていた。アホである。

 右のルアーは、小型のいわゆるチマチマサイズのルアー達で、大学生のころダム湖にゴムボート浮かべて良く釣ったルアー達である。特に上二つ。
 当時、小さいサイズのトップが良く釣れるということでズィールのチマチマシリーズが流行っており、高校時代からケン一が愛用していたのだが、同じルアーを使うのも芸がないと思ったのと、ズイールのルアーもわりと高級品だったので貧乏学生は作った方が安いんじゃないかといじましく考えて自作したところである。安上がりには全くなっていなかったと思うが、魚は釣れておおいに楽しかったので、結果オーライであった。

 そして、残っている範囲で一番古いのが、この2個。どちらも中学生のころ作ったモノで、これ以前にもいくつか作っているはずだけど出来が悪かったので捨ててしまっている。逆に言うとこいつらは出来が良くて良く釣れたうえに根掛かりもさせずに生き残った強者である。
 上の頭でっかちのスイッシャーは、ジッタースティックやダルトンツイストをイメージしてバルサで作った。バルサなのでお尻のヒートンがそのままでは抜けてしまうので、ヒートンを固定するためプラスチックの板をバルサボディーに内蔵している。アクションも意図したとおり首振りながらペラが回ってくれて完成時、魚釣った時、メチャクチャ感動したように思う。こいつのコーチドック模様は、たぶんガンプラマニアでルアー作るのも得意だったF師匠に塗ってもらったはずである。懐かしい。
 下のミノーも良く釣れた。7センチぐらいのサイズだけど、小さいミノーって当時は田舎には売って無くて、ラパラの5センチ7センチとかももっと後年の管理釣り場とかの流行までは目にしなかった。でも、小さめのバス釣るのにロングAの12センチとかではデカイのは感覚的に分かっていたので、売って無ければ作るしかないということで作って、実際良く釣れた。野池のインレットとかに群れている30センチ無いぐらいの小バス釣るのによく使ってた。

 引っかけて無くしてしまったりしたのも結構あるけど、残っている自作ルアー達を眺めていると、いろんなことが思い出されて楽しい。
 最初にも書いたように、単にルアーを安上がりに手に入れるという費用対効果を考えるなら、全くハンドメイドというのは割に合わないと思う。
 でも、自分で工夫して苦労して楽しんで作ったルアーで釣って楽しんで、その思い出をまた楽しむということまで含めるなら、ルアーのハンドメイドというのは、苦労するだけの価値のある楽しい遊びだと心の底から思う。
 ルアー作りたい熱に冒されたなら、あきらめてルアーを作ることを皆さんにもお勧めしておきたい。

 

2015年11月21日土曜日

ラパラマグナム屋繁盛記

 しばらく前にカヤックシーバス用に「Fマグ屋でも開店するんか?」という勢いでFマグ11センチと14センチを仕入れていたが、健康面の問題を抱え今年は出番が無く断腸の思いである。


  Fマグ屋状態を写真で公開して以降も中古屋とかで見つけるたびに買っていたので、今では小さめの段ボール二箱にギッチリ、計ったら3キロチョイあった。
 個数的には100以上、11センチ、14センチについては仕入れ具合は充分である。
 特に好きなカラーは青サバと青銀かな。青サバが大量に入手できているので心強い。
 さらには、最近Fマグはステンレスチールマグナムというメッキのようなカラーリングのが新品でも手に入るようで生産中止状態は抜けたらしくホッとしたところである。

 ラパラマグナム系については他にも仕入れており、結構在庫も豊富なので、今回そのあたりをルアー図鑑うすしお味25弾で取り上げてみたい。

 とりあえずは、Fマグ兄弟には9センチ7センチというような弟分もいたようですが、あんまり見かけないし使い道も思いつかないので仕入れていないけど、18センチの兄貴はデカ物狙いにはそのうち役立つだろうとなんぼか仕入れてきたところである。実戦を想定してフックに鉛線巻いたり、ナツメオモリ埋め込んだりという飛距離アップチューンも施したりして準備は怠りない。
 Fマグはワイヤー貫通式でぶっ壊されても魚は獲れるタイプのミノーなので、そのうちミノーをその重量やファイトで破壊するような獲物を狙ってみたいモノである。

 でもって、同じFマグ18センチの旧型で、リップが頭の先から突き出たオフセットリップじゃなくて下顎から突き出ているタイプ。
 緑サバカラーは都心の中古屋でエグリました。赤金は房総の釣り具屋で若い頃にエグリました。箱が壊れたようでガマカツとかのシールが貼ってある袋入りですがプレゼント券が付いていて、82年モデルということが分かります。90年代には今のオフセットリップになっていったようです。また、このころの赤金はマグナムでもホイルフィニッシュです。現在でもCDシリーズとかは赤金ホイルフィニッシュですが、マグナムの赤金は塗りです。


 CDマグナムも結構あります。14センチとちょっとスリムな13センチはコスタリカターポン様用に買ってましたがフロリダに行ったので出番無く、またどこかで出番が回ってくるのを待っている状態。






 CDマグナムはトローリング用として使われていて結構でかいサイズがあります。
 我が家にあるのは手に持っている22センチが最大で、後ろのは18センチ達ですが、最大26センチまでラインナップされているようです。
 




 でかいラパラというと、スーパーシャッドラップ14センチも外すことができません。怪魚ハンター御用達のルアーで、CDとFがありCDのほうが飛距離が出て人気ありますが、あんまり売ってるのみかけません。
 フローティングの方もオモリ埋め込んだりして飛距離アップチューンを施してあります。いつでも怪魚ハンティングに出かけられる状態です。

 最近、12センチでリップが金属でシンキングのマグナムシャドラップというのもアルのを発見して仕入れましたが、14センチほど迫力はなく、CD14を売ってくれた方が助かるのになと思ったところ。




 ラパラでマグナムというともう一つ、Xラップのマグナムダイブベイトというのがあって、これも試しに買っています。
 まだ実戦投入する機会が無く蔵に眠っています。
 でもまあ、Xラップあたりはラパラの系統のルアーというより、ストームやらルーハージェンセンやら吸収したアメリカンなメーカーの流れを汲むようなアメリカンな感じのルアーでラパラマグナムとは同列で語るべきではないのかもしれません。

 金融機関や自動車会社なんかの統廃合が進んで、年末控除に生命保険の会社名を書こうとすると枠からはみ出るぐらいに統合した社名を並べなければならなくてウザかったりするが、同じような統廃合は米国中心に釣り具メーカーにも見られたところである。

 先ほども書いたようにラパラがストーム、ルーハージェンセン、ブルーフォックス、ウィリアムソン、ラインのサフィックス、フックのVMCなんかを合併吸収していますし、アメリカンルアーを代表するようなヘドン、ボーマー、アーボガスト、レーベル、コットンコーデル、クリークチャブ、スミスウィックなんてメーカーはレーベルを中心にエビスコというアウトドア系の総合会社の釣り部門「プラドコ」ブランドに統合されてしまってます。
 PENNはかなり最近まで、フィラデルフィアに本社を置くPENN社として独立してありましたが、数年前に、ABUやバークレー、はてはシェクスピア、ハーディーまで傘下に入れたピュアフィッシングに統合されました。
 時代の流れを感じずにはいられません。

 なんとなく寂しくもあるのですが、ラパラは今でもラパラな部分を受け継いでいるし(Fマグも廃盤にはならなかったし)、ストームのウイグルワートの「不規則揺れ」をラパラで再現させるために幅広い帽子のつばみたいなリップを搭載した「スキャッター」シリーズとか開発してみたり、プラドコに多くのルアーメーカーが合流して、レーベルお得意のGフィニッシュカラーがヘドン、ボーマーなんかのルアーにも施されたり、ソルトウォーターグレードボーマーなんてのはボーマーベースにレーベルやヘドンからの移籍組的なルアーもあってなかなかに面白いことになっていると評価できるし、デカイ会社になって企業の体力が上がって製品が良くなる分には悪くないことだと考えておきたい。

 まあ、世界的な経済の大きな流れからはルアー生産の現場も逃れようがないというのが現実なのかもしれません。気に入らないからといって嘆いたところで仕方のないことなので、「気に入る」ルアーなどが売られていたら、いつものように一票入れるつもりで買っていくというのが一消費者にできる唯一にしてそれなりに影響力を持った手段なのかなと思います。

2 件のコメント:

  1. こんばんは!
    Fマグ大量ストックしてますね。
    去年、私も乳牛チューンしようと10本ほど確保しましたが、そのままになっています。
    私も釣り道具は見つけた時にキープしておくのが基本と思っていますが、他から見たら、ちょっとイッテル人なんでしょう(笑)
    そんな目は気になりませんが。

    身体が一番大事な釣り道具。
    焦らずしっかりメンテナンスをして、次のシーズンに備えましょう!!
    九州で待っています!

    返信削除
  2.  

    おはようございます

    体調の方はボチボチ回復に向かってきたように思います。
    まだ今シーズンラストのオイカワ、ワカサギには間に合わせたいところ。まあ、焦らず行きます。

    返信削除 

 

 2015年11月28日土曜日

ルアー図鑑図鑑


 このシリーズを立ち上げる時にも書いたけど、昔からルアーの紹介記事が載っている本が好きだった。それはもうメーカーカタログでさえ何回も読んじゃうぐらいで、「釣りトップ」の昔から雑誌のルアーレビューコーナーも大好きだし、ルアー紹介がメインの「ルアー図鑑」的な本ももちろん大好物である。中でも、沢山のルアーがポッパーならポッパーというくくりごとに沢山写真と名前だけで紹介されているような形のものより、ひとつひとつのルアーについて、筆者の独断と偏見と愛と執着をもって解説が書かれているものが特に好きである。優れた筆者による解説は、その言葉がいわゆる「言霊」となり、読んだ人間が使う時にも、そのルアーに魂を吹き込むぐらいに霊験あらたかなものだと思っている。なんというか、グッと来る紹介文章が与えられたルアーはメチャクチャ釣れそうな気がしてくるモノだというのは、皆さんおわかりになるだろう。ルアーなんて本当はどれでも大差ないのかもしれない、でも「このルアーは絶対!」と思えるぐらいに絶賛されているのを読んだなら、その言葉を信じられたなら、投げるルアーに自ずと魂がこもろうというモノである。
 
 ということで、ネタがそろそろ無くなったところでもあり、また面白いブツを入手したら、その都度復活することとして、ルアー図鑑うすしお味、一応の最終回第26弾は、本シリーズの正式名称「うすしお味のルアーの楽しみ方図鑑列伝攻略法カタログ」の由来となった、4冊の「ルアー図鑑」について書いてみたい。いろんな人が「ルアー図鑑」を書いていてそれぞれ面白いけど、それらのなかでも特に気に入って何度も読みまくったのがこの4冊である。最近本をだいぶ自炊してデータ化したので4冊とも蔵から発掘できて本棚に収めたところ。流石にこれらの本は単なるデータが印刷された紙として以上の愛着があって裁断して自炊してしまうことはできなかった。


 「今思うとだまされていたのかも。でも後悔はしていないワ」
 不誠実な男への哀切をこめた女性の心情の吐露ではなく、若き日に、釣り飲み会の席で則さん山田さんの「ブラックバス釣りの楽しみ方」が話題になった時のナマジの台詞である。
 割とウケました。
 80年代にブラックバス釣りを始めたような人間にとっては、開高先生の「オーパ!」と共に良くも悪くも影響を受けざるをえなかったぐらいの、バス釣りの、特にこの本ではサーフェイスプラッガーと定義されているトップウォーターマニアにとっては教典といって良いぐらいの1冊。もしこの本がなかりせば、現在に連綿と繋がる「バスは水面で釣るのが最高に楽しいんです」という、一種の思想といっていいような嗜好、「ブラックバス釣りの楽しみ方」は生じえなかったのではないかとさえ思う。
 本書では「バストーナメントに象徴される、効率を重視した釣れればいいという釣りはちょっと違うんじゃないか」、「釣ることのプロセスと衝撃的な出会いを大事に楽しむべき」とかいうことが書かれていて、必ずしもトップ以外の釣りを全否定してもいないっぽいんだけど、読んだ人間の多くは「トップの釣りこそ最高、絶対!」という、水面至上原理主義に傾倒しがちであった。
 でもまあ、田舎のガキが5/8サイズのトップウォータープラグをオカッパリで投げたところで、釣れる魚など滅多にいるわけでなく、おりからのトーナメント指向の釣りからもたらされる、ワームやらクランクやらをつかった新たなテクニックを自分の釣り場に当てはめて釣果をのばしていくのが、心の底から楽しくて、まあ「別に水面にこだわる必要ないんじゃないの?」と思うに至るあたりで、冒頭の「だまされていたのかも」という心境につながっていくのである。
 ただ、釣りのプロセスと魚との出会いを楽しむべきというのは、今でも全くそうだと思っているし、思い入れを込めてこの本で紹介されているような、ラッキー13、タイガーなんかのヘドン勢やバルサ50なんかの「サーフェイスプラグ」をコレクションして、投げてみたりたまに釣れてみたりというのは純粋に楽しかったし良い想い出である。よしんばだまされてたんだとしても、後悔なんてする理由が無いんである。
 この本で紹介されているルアーはルアー図鑑としてはそれほど多くない。でも、それぞれのルアーについて1ページの上半分ぐらいが写真で、その下半ページぐらいが丸々思い入れたっぷりの解説やら、小ネタやら、則さん達のルアーに対する考え方なんかで埋まっていて、それらの綺羅星のようなルアー達を「崇拝」せずにはいられなくなるし、釣り人が道具に対してどのくらい愛着や思い入れを持って楽しんでいるのか、またそうするべきだということを私を含め多くのバスマンは学んだんだと思う。
 この本は装丁やら写真、文章やらもなんというか、それまでの釣りの本とは一線を画す格好良さがあって、「サーフェイスプラッガーのためのテクニカルスタディ」と副題をみると水面のバス釣りの技術指南書という位置づけだが、水面至上主義のバスマンに限らず、バス釣りをやる多くの人間達を虜にし、道具への愛着や思い入れから始まる釣りのプロセスの楽しみ方という、単なる技術を越えた部分までをまさに布教した教典であったと断言できる名著である。若い頃に出会えて良かったと心底思う。

 この本と同時代に書かれた「井上博司のブラックバス攻略法」と平成10年代に入って書かれた地球丸の「バスルアーカタログ」は実は構成が似ている。さらに言うならまとう空気感というか味わいがとても似ている。「バスルアーカタログ」はロッド&リール誌の名物企画だった「三匹が行く」の鉄平君がメインのライターとして企画したようだが、意識したのかしていないのかは別にして、「井上博司のブラックバス攻略法」の影響が色濃くうかがえる。
 どちらの本も、バス釣りに使われるルアーをスイッシャー、ポッパー、クランクベイト、バイブレーションなどの種類毎に分けて、その使い方やらを解説すると共に、代表的なルアーを数多く紹介している。
 どちらもコラム欄やルアーの楽しみ方的なメッセージも楽しめる読み物になっているが、なんといってもルアーの紹介部分が好き者にはたまらない。なるべく沢山のルアーを紹介するために、一つのルアーについてそれほど多くの紙面を裂くことができなかったという制約が、むしろ独特のリズムのある短く切り込んだ紹介文をかたち作っており、なんとも味わい深いのである。
 「攻略法」の方は当時新しい釣りだったブラックバスのルアーフィッシングというモノの格好良さや先進の気風を伝えようとしている入れ込み具合が感じ取れるんだけど、カタカナ用語が多用されていて、今読むとそういう時代感が逆にノスタルジックで懐かしい。
 「カタログ」の方は、きっと哲平君とかのライター陣は「攻略法」とかを読んで育った世代で、バス釣りの、ルアーの楽しさを伝えるための技術とか短文にルアーの魅力を詰め込む味わいとかにおいて影響を受けているんだろうと思うんだけど、30年だかの歴史を経て育まれた感性と経験の分が生かされたぶん確実に進化していてデキが良いように感じる。枕元において何度も読んだけど、何度読んでも楽しい「図鑑」になっている。
 「攻略法」の「インビンシブル(無敵)、まさにそんな感じだ。」とか「カタログ」の「T.D.バイブレーションにはワームさえも及ばない釣れる何かが備わっているようだ。」とか、もうそのルアーを投げずにいられなくなるような煽りップリ。
 ルアー図鑑としては奇をてらわず基本的なところを押さえた作りだが、いずれも「これぞルアー図鑑!」というお手本のような2冊だと思う。

 でもって、「B級ルアー列伝」。Dab氏が「こんなヤツらだけど興味ある方がいるのかな?と、軽い気持ちでホームページをたちあげた」のが、面白くって評判を呼び書籍化、第2弾も発売される人気作となった。
 なんというか、日本のルアー釣りを取り巻く文化も、こんなにも隙間産業的でマニアックなものが受け入れられるだけの歴史的な積み重ねと健全な楽しみの深化がはかられてきたんだなと思うと感慨深い。
 内容的には、イロモノ的だったり社運をかけた超絶技巧が時代の先を行きすぎていたりして、スポットライトが当たることなくタックルボックスの肥やしと化しているような「B級ルアー」に愛情あふれる解説を加えているのだけど、Dab氏の独特の軽妙で明るく楽しい書きップリに、クスクス笑ったりニヤリとさせられたりせざるをえないんである。
 ルアーの釣りの楽しさって、「こんなモノで釣れるんだ」という驚きって確実に要素としてあって、単に効率的に釣れればいいというモノではないと思う。
 ヘンテコなルアーたちを通じて、そういうルアーのおつゆたっぷりのおいしい部分の楽しみ方がこれでもかという感じて伝わってくる。Dab氏のルアーへの愛があふれている。
 バスルアーって特にいろんなヘンテコな工夫が生まれやすい分野だけど、他の魚を狙うルアーだってそういう遊び心的な部分は無ければウソだと私は思っている。
 シーバスルアーとか見てると高性能をうたい文句にした最新のルアーに流行の中心があるように思うけど、そんなのあんまり気にしなくてよくて、単に釣れればいいのなら、例えば自分のスタイルなら堅くフラットラップとかFマグとか投げてれば良いんだろうけど、トップでも釣りたいし(もちろん効果的でもある)、ロングAとかインビンシブルとかも使ってみたいし、この秋は残念ながら釣りに行けてない状況だけどウインドチーターミノーとかも試してみるつもりで用意していたりしていた。そういう、ルアーをあれこれ選んで楽しむ楽しさってやっぱりルアー釣りの楽しみ方の本流だと「列伝」を読むと改めて分かるところである。タックルボックスにゴチャゴチャとあるルアーを選ぶ楽しさって最高だと思うよネッ!てところである。

 
 ルアー図鑑うすしお味でも、これまでいろんなルアーを力一杯紹介してきたところだけど、もし皆さんにも楽しんでいただけたのなら幸い。
 きっとどこかのマニアックな釣り人がクスッと笑ってくれたものと確信して一旦筆を置きたいと思います。どうも皆さんお付き合いありがとうございました。書いててとても楽しかったです。

 


 

○第0弾

2015年4月19日日曜日

無敵艦隊



 今自分の中で北欧フィンランドのニールズマスターというルアーメーカーがブームである。

 JOSさんに連れられて行った、とある「古釣り具カフェ」でニールズマスター社のビッジーを初めて実物見て、さらに店内の水槽でスイムテストもして、何というかゲンゴロウのようなと言うかコチのようなというか、平べったいボディーの魅力にやられて思わず買ってしまった。
 コレクション用として使わないものを買うのは止めておこうと心に誓っているのだが、禁を破ってしまった。良くあることだが。
 写真一番上がそいつである。この愛嬌あるルアーの魅力がとても私の写真では伝えられないことが残念である。
 一番下のは高校生のころ買った同社スペアヘッド。適度に重量があって、槍(スピアー)の頭の名のもとだと思われる鰓の部分の張り出しが飛行姿勢安定に貢献しているのか、小粒な割に良く飛んでくれた記憶があるが、ニールズマスターのルアーって田舎じゃあんまり売って無くて正直思い切ってキャストできないお宝ルアーだった。
 真ん中のは謎の太いミノー、数年前に中古屋でこんなんあったんだ、と購入してしまったモノだが名前が出てこない。どなたか知ってたら教えて下さい。


 でもまあ、ニールズマスターとくればインビンシブルである。ラパラの影に隠れがちだが、厚めで綺麗な塗装とナマズっぽいまるい頭部などラパラとはまた違う北欧ルアーの名作である。
 塗装のパターンとかアメリカモノともまた違って味わい深い。北欧のカラーパターンセンスはオーストラリアのバラムンディ用ミノーにチョットばかしポップになって引き継がれているように感じるのは私だけだろうか。
 ニールズマスターブームが自分の中に来て、なんぼか買い足して12センチぐらいをシーバスに導入しようかと思って、メガネを作りに横浜行ったついでにSスイに寄ったが、今正規代理店が日本にないようで、12センチ売って無かった。20センチとかがあったが流石に使い道がない。Sスイでは一時期インビンシブルを「北欧のルドラ」とかキャッチーなポップを付けて推していたが、あんまり流行ったようには見受けられない。
 インビンシブル自体は、ラパラの向こうをはるぐらいのミノーなので普通に優秀で、釣る能力は高いはずである。メーカーも「無敵」という意味のインビンシブルをその名に付けた気合いの入り方。でも今時のジャパニーズミノーを見慣れた釣り人には、この美麗な塗装も、しっかりした動きの機能も、お好みではなかったのかもしれない。
 店員さんとしては「使って魚釣ってもらえば実力は納得いただけるだろう」との思いがあったのだろうが、今時の釣り人の魚釣る能力ってたいしたことなくて、インビンで魚釣るところまでいける使い手って案外いなかったのかもしれない。
 と言う自分も、実はこいつでも魚釣ってなくて、これまた引っかけたら困る系ルアーだった。上が学生時代の生き残りで8センチ、下が最近中古屋で買った5センチ。
 中古市場とかで12センチで良い色あったら買ってシーバス釣ってみたいところ。

 そしてこれがまた、謎なミノーで、フィンランディアだと思うのだが、一番下の顎にキールがあるのが一番最近のモデル。一番上のラパラフローティングみたいなのも実は20年以上前にフィンランディアの名前で売られていたモノ。
 これら2種の間ぐらいに売られていたと思われる2番目のモノもフィンランディアだと思っていたのだが、なんか違う名前があるような不確定情報がある。
 これまた、分かる人がいれば教えて欲しいところだ。

 北欧ものって、ABUとラパラがメジャーでかつアメリカのバスルアーのような人気はないのが実情だけど、イケアとかの家具やらボルボやらの車でみても北欧デザインの優秀さってやっぱりあるように思っていて、ひそかにタラ釣り用とかで作られてた、メタルジグなんかのソルブローケンとかスティングシルダーとか、海のルアー長い人間は、渋くて格好いいルアーだったよなと想い出すのである。

 北欧、白夜の中でタラ釣りとか、フィヨルドの川に遡上するタイセイヨウサケとか、湖沼のパイクとか、いっぺん行ってみたいものだ。

5 件のコメント:

  1. 一昨年、札幌のタックルベリーに新品のインビンシブルがたくさん並んでました。
    コータックのスプーンも大量に出ていたのでコータックが代理店をやっていたのかもしれません。
    東京湾でシーバス釣ってやろうと手に入れた12cmのジョイントのインビンシブルをまだ持っていたはず。
    釣り具部屋から見つかればGWのお土産にどうぞ。

    返信削除
  2.  

    虎ファンさん こんばんは

     正解!最後の正規代理店はコータックだったようです。フィンランディアの3センチぐらいの管理釣り場バージョンとか日本向けの製品もあったように記憶してます。

     しかし、コータックつぶれたと知ったときはショックでした。渓流で使ってたスプーンのコンデックスとかいつでもどこでも手に入ると思っていたのですが。
     まあ中古探せばまだ買えるのかもしれないですが。

     インビンシブル、シーバス用のミノーとしては弾数確保が難しいのでメインとはしないですが、使ってみたいルアーに自分の中でなっています。8センチはまだネット上で売っているのを見つけたのでいくつかポチりました。

     「このルアーで釣ってみたい」なんていうのもルアーの釣りの楽しみ方としては健全なのかなと、物欲に負けた言い訳を自分にしているところです。

    返信削除
  3.  

     今ネットで調べてたら、どうもフィンランディアの写真の真ん中にあるのは、スタルワートという名前のルアーようです。

     ビッジーとスペアヘッドの真ん中のは、ニールズマスターのルアーとしては他にハーカーという名前が出てくるのでそれかなと思いますが、写真が出てきません。まあ、そのうちどこかで知ることになるでしょう。

    返信削除
  4.  

    やっぱりそうでしたか。
    札幌では見たことないぐらい大量のインビンシブルとスプーンが並んでました。
    コータック倒産の話を聞いた後だったので流れたんだなあと思っていました。
    昔はラパラ並みの紙のボックスにプラスティックの蓋がついていましたが、並んでいたのは安モンくさいパッケージでした。
    コンデックスのいい塩梅のサイズがなく、でかいサケ用と思われるようなのがたくさん並んでいましたが、私は然別湖でミヤベイワナの反応が良かったスプーンをいくつか仕入れました。
    小さいサイズのインビンシブルもいくつか持っていますが、発掘できるかどうか。
    参考になる本もありますが、発掘できるかどうか(笑)
    最近、釣り具部屋の整理が悪くてどうもいけません。
    GWに発掘しますか?(笑)

    返信削除
  5.  

    物欲に連敗中で、今日は仕事帰りに閉店間際の渋谷Sスイに滑り込んで、売れ残ってた15センチの「北欧のルドラ」ゲットしてきました。

    黄色緑オレンジと良い塩梅に派手派手な売れ残りカラーでやっぱり豪州でバラムンディ釣るのが似合いそうなルックスしてます。

    ウチの釣り具部屋も、釣り具はまだ何とかなるのですが、本がどうしようもなくなってます。「井上博司のブラックバス攻略法」とか「B級ルアー列伝」とかニールズマスターネタがあったはずなので読みたいのですが、発掘あきらめてます。

     

    (2015.28)

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