○スピンフィッシャー7500ssのベールスプリング交換

 

 2011年秋のクリスマス島遠征で、ロウニンアジ狙いの3日目最終日に何度かルアーキャスト時にベールが返ってしまい、飛んでくはずのルアーが急停止、目の前の海面にバッチャンと激しく激突してしまうというキャストミスが数回あった。

 キャストする前に起こしたベールのラインローラー部分が手前のベール返しの近くにあるようにしてからキャストすればこういうことは起こらないのだが、ラインローラー部分がベール返しから遠いと、キャスト時にベールごとローター部分がグルンと回った時にラインローラー部分がベール返しに当たってしまい、ベールが返ってライン「放出状態」から「巻き取り状態」になり、結果、手元に結構な衝撃が走ると共に前述のようにルアーが眼前の海面に突撃するのである。

 慣れると自然にベールを適切な位置に来るように左側から起こすようになるし、キャスティングの動作がスムーズになると多少位置がずれていてもローターは回転せずこういったミスキャストはほぼ無くなる。

 慣れない時分には、力一杯のキャストをしたときにベールが返ってしまい、リール内部のストッパーが曲がってしまったこともあった。そのときは石垣島だったので、石垣島のS氏のお店ですぐに直してもらえたが、その後は同様のことが起こった場合自分で直せるように、今回交換したベールスプリングと共に替えパーツを用意して遠征には出かけている。

 ミスキャストが出始めたことから、ベールスプリングが弱り始めていて、押さえつける能力が低下しているために簡単にベールが返ってしまうようになり始めていると考えられた。即座に船上でパーツを交換してしまわねばならないほどの緊急性はなかったが、帰国後次回に備えて交換しておくこととした。

 

 以下簡単ながら、ベールスプリングの交換手順を。

 

1.リールとパーツ、マイナスドライバーを用意。

 細かいパーツはスコットアンドベイトカンパニーあたりで購入すると、パーツ名を書いた小袋につめて送られてくるので、そのままジップロックにまとめてぶち込み、遠征時等に持ち出す分だけ小さなケースに入れて携行している。

パーツ類

 

 

2.古いベールスプリングを外す。

 ベールスプリングはベールアームのラインローラーの根本の銀色のカバーを外すとその中に鎮座しており、外すためにはさらにでっかいマイナスネジで固定されているベールアームのラインローラー側を外してやる必要がある。

ベールスプリングの場所

 ベールアーム側とローター側双方に穴が開いており、そこにベールスプリングの両端が突っ込まれている。

横から

 

3.外して交換。

  古いのを外して、新しいベールスプリングの両端ををベールアーム側ローター側それぞれの穴に突っ込んでから押し込むようにたわませて、ベールアームを例のでっかいマイナスネジでローターに固定する。さび防止に666(クレCRCの海用版)を吹き付けてカバーをつけて交換終了。

 

 と簡単で10分もあればOKの簡単な作業です。このメンテナンスの容易さがスピンフィッシャーの魅力というか、手のかかる子はかわいいというか、そんなところです。

新旧

 新旧ベールスプリングを比較してみると。古くなったベールスプリングはさびているわけではないですがグリス等が付着して、それなりにくたびれ感が出ています。

 

 この7500ssは、パラオ3回、石垣島、サイパンジギング、慶良間諸島2回、ハワイジギング、オーストラリアグレートバリアリーフ、NZジギング、インドネシアバリ島、トカラ列島、カザフスタン大ナマズ、NYブルーフィッシュ、キリバス共和国クリスマス島、ほか相模湾等でのサメ狙いやマグロ狙いにも持ち出しましたし、日本海のブリ狙いなんかも共に闘ってきた頼れるパートナーです。今後も調子よく保って使い続けていきたいと思っています。

 

(2011.10) 

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