○ＰＥＮＮ インターナショナル�僑械娃咤�
とうとうレバードラグの本格的なトローリングリールを買ってしまいました（注１）。
正月に実家近くの釣具屋で展示品が定価の半額以下の５万円程度で売られていたのを買おうか買うまいか悩んだ末に結局買わなかったものの、心の隅に引っ掛かってしまい気になって仕方なく、ヤフオクのアラートに「Penn International-��30SW」を登録。
しばらくして、２万円強スタートで出物があったのでダメもとで入札したらそのまま落札。喜んだものの現物を見てやや落胆。回転にゴロゴロ感があると明記されていましたが、予想以上に程度が悪い。パーツ交換含めオーバーホールが必要だ。さらにボディー側面にイニシャルと思われる文字を彫りかけた痕跡がある。トホホ。
ゴロゴロ感はメーカーオーバーホールに出して、ベアリング交換で７千円程度でスムーズな回転を取り戻せたが、傷跡はしようがないので我らチーム「クールビーンズ」（注２）のステッカーを貼ってごまかしました。ステッカー一枚でチャーミングなリールに。
オーバーホール時にドラグを強化してもらって（７千円也）ドラグ値２０キロ以上出せるようにして、とりあえず使うための準備は整いました（注３）。
なんだかんだで結局は３万５千円程度かかってしまいましたが、まあ中古にはこういったリスクもつきものということで納得するしかないでしょう。
さて、このリールで当方が何を釣ろうとしているのかというと、いわずとしれたサメです。それもＧＴタックルで釣れる数十キロレベルではなく、１００キロを軽く越えるようなヤツを想定しています。
ＧＴタックルではドラグ値は１０キロをごく短い時間かけるのが限界というのが当方の感覚ですが、トローリングのスタンドアップタックルだと、２０キロ以上のドラグ値がかなりの時間かけられるようです。
実際にはそれなりに体も鍛えてハーネスなどのシステムも詰めていかなければ行けないと思いますが、「スポーツフィッシング日本語訳版」の「オーストラリアのスタンドアップ・スタイル」ではイソマグロとのファイトで６０ポンド（２８キロ）のドラグをかけたとの記述がありますし、ネット上でＮＺの２００キロオーバークロマグロを釣った日本人の記事を読むと、ここでもドラグ値２８キロで１時間以上のファイトを行っています。
当方としては当面の目標として２０キロドラグで１０〜２０分程度は練習でも大丈夫なぐらいにトレーニングを積んでいきたいと思っています。
巨大なサメを相手にするには、３０ポンドクラスのリールは小さすぎるのではないか？と疑問に思われるかもしれませんが、これは２つの点で「大丈夫」だと考えています。
まず一点目は、ＰＥラインを使うからです。ＰＥラインは強度があるので、３０ポンドクラスのリールにももっと強いラインを十分な長さ巻くことが可能になります。
このことにより、リールが小型で軽量にできることは、リールをリュックにパッキングして出かける当方のスタイルにもマッチするし、スタンドアップで戦う際に軽量で軽快に扱えるのも利点となり得ます。
次に、糸巻き量ですが、カジキを対象とする場合、１０００ｍぐらい巻くのが普通だそうですが、サメ狙いの場合そこまで長さは必要ないと考えています。
カジキの場合、何もない大海原でヒットするので、１０００ｍ近くラインを「出させる」という戦術もあり得るのだと思いますが、サメの場合を考えると、むしろ大型の種は沿岸性で、１０００ｍ近くもラインを出されたら根ずれか何かでアウトの世界で、むしろそこまでラインを出させないで戦う必要があるのではないかと思います。
そのためにはドラグ値を上げてプレッシャーをかけるのが、船で追っかけるのと並んで取り得る手段だと思います。
ということで、２０キロ以上のドラグ値をかけるとなると、最低でもその倍以上のライン強度が欲しいところです。そのためラインはＰＥ１０号、約１００ポンド、４５キロの強度のものを６００ｍ巻くことにしました。
ヤフオクで７０％オフでディープワンが売っていたのでゲット。
ロッドは、最初は良いやつ買っても、ありがたみがわからないし、そもそもいつ使えるか目処も立っていないので、安いのを探してみたところ、シェクスピアのソリッドグラスの「タイドウォーカー」シリーズ、５０〜１３０ｌｂ対応で５．６ｆのスタンドアップロッド「ＢＴＷ５６ＳＵＲ」が、バスプロのカタログに有り、７０ドル台と、送料が数千円かかるとしても非常にお値打ちな値段だったのでこれに決めました。
ソリッドグラスですから強度的には充分なものが期待できると考えました。ローラーガイドがついた竿は初めてですが、早速全体に、テフロンスプレーをかけてローラーには油をさしておきました。とりあえず１０キロリフトアップしてみましたところ、体力的にはまだ行けそうな気がするのですが、竿の曲がりはそろそろ限界近い感じもあり、２０キロかけるとそれなりにまだ曲がってくれるのか、それとも折れるのか若干不安な感触でしたが、その後２０キロをリフトアップしたところ体は限界でしたが何とか持ち上がりました。１３０ｌｂまで対応するロッドということは、その４分の１までは余裕のはずで、３２．５ｌｂ（約１５キロ）までは通常の想定範囲内のスペックで、さすれば折れにくいグラスソリッドということもあり２０キロもまあ使用範囲内なのでしょう。
ジンバルと、ハーネスについては、ＮＺ製のブラックマジック社のものが良いとの情報もありましたが、とりあえず中古屋で簡易キドニーハーネスとジンバルがそれぞれ３千円程度で入手できたので、とりあえずこのセットで初めてみたいと思います。試しに使ったところ、ハーネスは良い感じにリールを保持してくれるのですが、ジンバルは腰回りに付けることが想定されていて、スタンドアップ用に太もものうえに乗せる形にするとベルトがゆるんで安定しません。ハーネスからベルトで吊すなど小細工が必要な感じです。
リール４万５千円、ライン８千円強、竿１万円強、ジンバル＋ハーネス、６千円、と合計７万円弱でひとそろい揃いました。これでどこまでできるのか。
とりあえず、狙いに行けそうな巨大ザメとしては、ハワイのタイガーシャーク、グリーンランドのニシオンデンザメあたりがあり、そのあたりを狙えるぐらいに体を作って、システムを構築していきたいところ。
（注１）対巨大魚用のリールとして、ＰＥＮＮのセネターというのも魅力的な選択肢でした。映画「ジョーズ」のオルカ号の船長は巨大なセネターとフェンウィックのトローリングロッドというタックルを使っていました。
しかし、長いラインを扱ううえで、２スピードでハイスピードモードがあるということと、ドラグが最初に決めた任意の強度できちっと固められるレバードラグの利点を考えてインターナショナルの２スピードという選択になりました。
ＰＥＮＮセネター９／０ 結局セネターも買っちゃいました。
（注２）２０１０年からケン一やＯニーサンが中心に立ち上げた、ＪＧＦＡ参加の釣りチーム「ＣＯＯＬ ＢＥＡＮＳ」に当方も参加。チームではフライでのラージマウスバスのラインクラス別日本記録が２件出ています。当方もアメリカナマズの１２キロＵＰでオールタックル日本記録ゲットを狙っています。
（注３）レバードラグのリールでは、最初にレバーを一番手前にしたドラグフリーの状態で調節つまみで調整して、レバーをボタン前に上げたストライクポジションやボタンより向こうに倒したフルドラグ状態でどのぐらいドラグをかけるか決めます。
フリーで仕掛けを投入後、ストライクポジションの手前ぐらいにしてアタリを待ち、魚が食いついてズルズルとラインが出始めたら、ファイト体制を取ってストライクポジションにレバーを起こしてフッキング、その後は必要に応じてフルドラグなども駆使してファイトというのが、レバードラグの使い方のようです。
実際には、ストライクポジションを１０キロぐらいに設定してフッキングかますのかなと思いますが、その設定でフルドラグが２０キロを大きく越えてしまったりすると怖い気がしてます。
（２０１１．３）
前にも書いた覚えがあるけど、風邪にはアドレナリンだと思うの。
「アドレナリン」という商品名の風邪薬があると誤解される方がおられるといけないので（そんなヤツぁーいねーか）、念のために書いておくと、動物の体内でつくり出されるホルモンの一種である。
「闘争か逃走」のホルモンと呼ばれるらしく、動物が捕食行動にあるとき、敵から身を守るときにビュービュー分泌されて、筋肉の血管は拡張し、心臓は激しくビートを刻み、痛みの感覚を麻痺させて「戦闘モード」にもっていくホルモンである。
「釣り」なんていうのは捕食行動に直結した遊びなので、アワセ食らわして魚がかかったときはもちろん、釣り場に向かうときからアドレナリンはビュービュー出ているはずだ。
釣り場に行く車中、眠くて今一アドレナリンの出が悪いと感じるときは、大声で叫ぶと割と良い塩梅にアドレナリンが出てくると信じている。
今朝も珍しく早起きしたので眠く、車内で「ワカサギーッ！ワカサギー！」とか「ヌキむそーッ！！（竿の名前）」とか叫んで、良い感じに戦闘モードにもっていった。
一発目でワカサギ４匹連なって揚がってきたときは、たぶんたっぷりアドレナリン分泌されたことだと思う。興奮した。アドレナリンの他にも脳内でいろいろ良い汁が分泌されたことだと思う。
家に帰って、ひとっ風呂浴びてウダウダとしていたら、クロネコさんが荷物を届けてくれた。
そういえば、ヤフオクでスタンドアップファイト用のハーネス・ジンバルセットのちょっと良いやつを落としたんだっけ。
今持ってる簡易のハーネスは高負荷かけると、腹が締め付けられてちょっと健康上の問題があると思う程度に気持ち悪い。ジンバルも上手く股の上に位置が決まらずふらついて危ない。実際２０キロリフトアップの練習中に一回こけてる。
届いたブツは、その名を「ブラックマジック」スタンディングハーネスという。
「黒魔術」でっせ。羊の血でも捧げんといかんのとちゃうかと思ったりもするオドロオドロしたネーミングだが、スタンダップファイトの世界では、このＮＺ製のハーネス・ジンバルは最大手のＵＳＡブレイド社の製品をおさえての、ぶっちぎりの１番人気である。
２０キロ以上の高ドラグ値でのスタンダップタックル使用したサメとのファイトのために、実際に行く段階になったら買おうと思っていたのだが、試しに入札したらお値打ち値段で落とせたのでラッキーだった。
早速、ベルト調整等してダンベル２個２０キロ上げてみる。なんか腰から膝あたりがガチッとそういう形の「竿を保持するための箱」のように固定される感じて、あまりグラグラしない。２０キロ持ち上げるのは限界近いが、道具立てはこれでいけそうな安定感がある。
アドレナリン放出しまくりだ。
まだ、サメ狙いに行くのはいつになるか分からないが、ちゃくちゃくと準備は整いつつある。あとは身体をさらにパワーを重視して鍛えねばなるまいな。
とりあえず今のところ風邪の症状はおさまっている。
風邪にはアドレナリン。