○8番フライタックル 

 

スズキ同じ個体

 

 私の東京湾のシーバスバチ抜け攻略はこのタックルを手に入れて始まりました。

 1998年、ちょうど10年前のことでした。このタックルの竿も4ピースで持ち運びに便利なため、シーバス釣り以外にも実家の近所でニゴイを釣ったり、南の島の遠征で小物を釣ったり、湖のニジマス釣ったり、多摩川でコイ釣ったりとさんざん使い回しています。

ニゴイキントキ系ニジマス

 

 釣り仲間に、釣り場に鞭の替わりにフライロッドを持ったインディアナ・ジョーンズのような出で立ちでバイクに乗って登場するFさんという方がいるのですが、この竿は「使い古したのがあるからあげるよ」ということで彼から有り難くちょうだいしたものです。ナイアード9fの4ピースに改造したものです。

 ナイアードと聞いて「ダイコーナイアードベクター」とかのバスロッドを思い出した人は、かなりのベテランバスマンでしょう。

 恥ずかしながら、ダイコーがフライロッドつくっているのは知りませんでした。

 Fさんはなかなかのクラフトマンで、バイクに乗るのに2ピースは持ち運びが不便なので、ベストの背中に差し込んでバイクに乗れるように4ピースに自分で改造されていました。

 この4ピースにしたときのジョイントの方法が、僕は初めて見る逆インロー継ぎとでもいうのでしょうか、元々のブランクスよりも太いブランクスを継ぎの部分に利用する継ぎ方で「こういうやり方もあるんだ。」と感心した覚えがあります。しかし、後日本人にその話をしたところ、彼のオリジナルではなくオービスとかの竿で割と使われている方法だそうです。でもまあ継ぎの部分の加工は素人には面倒なので、自分で4ピースにしてしまうというのはなかなか器用であることは間違いないと思います。

 

 リールの方は、度々指導いただいているJさんにお古のラムソンのLP3をこれも格安で売っていただいたと記憶しています。

 ラムソンは、見た目は今のサイエンティックアングラーズのシステム2などとも似たようなルックスの。黒いボディーに軽量化のための穴が開いているオーソドックスなスタイルのフライリールです。ディスクドラグ式でシーバス等に使っている分には性能面での支障は生じていません。

 

 これまで10番、9番、8番という順番でマイフライタックルについて書いてきましたが、定価で店で買ったものが皆無だという事実に気付きました。9番のカベラスのロッドは定価といえば定価ですが、元々通販用で値段が安く設定されているシリーズなのでいずれにせよあまりお金がかかっていません。有り難いことです。

 

 こういう買い方のせいかどうか分かりませんが、フライタックルの値段がイマイチ把握できていないことを今回痛感させられました。と同時に、フライタックルのモデルチェンジもかなりの速さで進んでいるのか、知らないうちに私の使っているリールで同じメーカーのものでも現行モデルは私のイメージとまったく違ってしまっていることがあり愕然としました。

 

 ラムソンはどうも私の使っているモデルは廃盤のようで、今のメインのモデルはなんだか近未来的というか、デザイン過剰な感じのいけ好かないリールになってしまっています。好みの問題でしょうが、私は買わないと思います。ラムソン壊れたら次はいまだベーシックなデザインのシステム2かな。

 10番のところで書いた釣友のお気に入りロスも、私が見せてもらったモデルはもう無いようです。値段は相変わらずリーズナブルで評判も良いようです。実際に使っている人に聞いて良さそうなら次に買うリールの候補に入れても良いですね。

 エーベル、ビリーペイトは特に変わっていないようで、さすがに高級モデルはおいそれとイメージチェンジしないようでこれはこれで立派。

 私も愛用しているティボーも軽量化のための穴の形状が変更になったぐらいで基本変わってないようです。しかし、値段が7、8万してます。値上がりしたのか?ティボーの実売価格って5万円ぐらいだと思っていましたが、私の思い違いでしょうか?こんな高級リール使っていたとはつゆ知りませんでした。2万で譲ってもらったのが申し訳なくなってきます。

 

 フライリールって、単純なだけにある程度精度の高いモデルをつくってしまえばそこから改良する部分はあまりないのではないかと思います。

 ビリーペイトなんかは細かい改良はあるのかもしれませんが、基本的なデザインと機能は20年以上変わってないのではないかとおもいます。フライリールに求められる性能を考えると、それでも充分使える性能なんだと思います。

 ドラグぐらいは新しい素材とかが出てくればそれにあわせて改良の余地もあると思いますが、それでも画期的な新しい方式が出てくるとは思えないので、後発メーカーが特徴を出して売ろうと思えば「デザイン」ぐらいしかいじるところはないのでしょうね。

 

 とはいえ、どうせデザインいじるならスウェーデンの「LOOP」社のリールぐらい個性的なデザインが欲しいところです。輪っかのようなスプールがグルグル回る独特の構造とデザインは、さすがに工業デザイン先進国が多い北欧製だなあと感心させられました。

カザフスタンのジェリフハリセンボン沖縄ボラ 

(2008.7)

ボーンフィッシュ クリスマス島ロウニンメッキイエロースナッパー

(2011.9)


(2019.12)



P120178920200120_060923.jpg
(2020.1)

 

○2020年1月26日日曜日ブログ再掲

ダイコー社「NAIAD MODEL SMF-9078"S.M.M.C-SHAFT"」



 ダイコーは相手先ブランド名製造(OEM)で国内外のロッドを作ってたけど、自社ブランドもあって、このフライロッドは自社ブランドの「ナイアード」で出てたんだけど、バスロッドの印象しかなくて手に入れたときに「フライロッドもあったんだ」と意外な気がしたのを以前も書いたところである。
 昔のダイコーの竿は作りがしっかりしていて丈夫でとっても信頼できて、かつお値段控えめで良い竿屋さんだった。
 ワシも輸出用のスピードスティックのバッタモン(ルー社に収めなかったのを無銘で横流しした品?)というのを愛用していたとか、黒くて太い漢の竿サザンクロススティックで人生最大のクロトガリザメを釣らせてもらったとか良い印象が強い。
 この竿も、前の持ち主であるF船長が相当に使い込んだ上でのお下がりで、その後ルアーマンが片手間にくり出すフライロッドという感じで出番はそれ程多くはなかった気がしているけど、実際には永きにわたり世界各地の水辺で振ってきた竿で、ここのところカマスとタチウオで酷使していたところもあって、リールシートを押さえるリングの填まっているコルクがズレて圧迫することにより、その上のコルクが欠け落ちてしまっていた。
 まあ、こんなもんコルクのリングの余ったのがあれば、まずは原因のリールシートのリングをしっかりコルクと共にグリップに接着し直して固定して、欠けた部分はコルク削ってハメてエポキシで接着後、カッターとサンドペーパーで形整えてならしていっちょ上がりってナもんである。
 ブランクスを自社で焼いている”竿屋”の竿だけあって、ブランクス自体はまったくまだ問題ない感じで適度にヘタッてきてはいるんだろうけど、まだまだ現役で大丈夫そうで頼もしい限り。
 ルー社から受注を受けてスピードスティックの試作品を持ってったら向こうの担当者は試作品をバッキバッキと折りまくって、折れ方で「こんな柔い竿じゃ米国じゃ売れん」と、アメリカ〜ンな丈夫な竿を作らされたっていう逸話なんかもあって、竿の耐久性、丈夫さにはこだわりがあっただろう竿屋のブランクスの面目躍如という感じである。
 飛距離?感度?軽さ?フンッて鼻で笑うよね正直。そんなもんでデカイ魚があがるかよって話でワシは米国の釣り人同様、竿は丈夫でデカイ魚もガッチリ寄せて揚げる力強さがなきゃダメだと思ってるし、ガイドだグリップだは補修しながらもブランクスは大丈夫なので使い続けられる竿が愛着持てて良いと思っている。

 渓流のフライはそれまでもやってたけど、シーバス狙いとか海のフライもやってみたいなということで先輩方に相談したら、「そんなの買わなくても使ってないのがあるからあげるよ」とF船長にいただいた竿なんだけど、その時点でコルクグリップの、基本のサムオントップで親指が当たるあたりが削れててなんかベコベコへっこむぐらい使い込まれていて、フライロッド上手に振れるようになるにはグリップ削れるぐらい使い込まなきゃダメなんだなと、チョット感動したのを憶えている。
 写真左の縦に溝が入って削れているあたりがF船長が削った部分である。
 今回グリップ補修するのにしげしげと眺めて「おもえば遠くへ来たもンだ」と感慨深かったのが、写真でみる右の方の削れ方。むしろ削れ方はこちらの方が大きい。
 実は私はグリップの握り方が教科書通りの親指で押す”サムオントップ”ではない。
 最初、フライロッドはそうやって握るモノだと教書で読んで実践してたんだけど、イマイチしっくりこなくてF船長に「軟式テニスのラケットの握りが一番慣れてて力入るのでグリップ正面を親指と人差し指の間で握るのがやりやすいんですよね、ルアーとかはそうしてます」と話したら、あっさりと「サムオントップは基本だけどそれじゃなきゃダメってほどでもないよ、やりやすい握りがあるならそっちでやればいいよ」と教えられ、以降軟式テニスでいうところの”ウエスタングリップ”でフライロッドもルアーロッドも振っている。
 基本は大事だし一番多くの人に適合するんだろうけど、そうじゃない特殊事情の人もいて、そのへんは利点欠点分かったうえで使う分には良いンじゃなかろうかと思っている。ワシャどっちかっていうと異端やから好きなようにやらしてもらいまっサ。
 なので、サムオントップで親指が削る場所は私の握りでは削れず、人差し指の腹がこするところが削れる。のが写真の右側の削れた部分。その削れ方がすでにF船長が削った深さより深くなっているのをみて、20年以上にわたってあちこちで振ってきたことに思いを馳せてしまったのである。

 そりゃ、こんだけ竿ふってくりゃ、技術的、精神的にインチキなフライマンでも魚はなんぼか釣れるようになるよナ、と得心がいった。ちょっと最近釣りすぎだと思っててどうしたんだろうと若干不安になってたけど、まあこれだけ竿ふってあればこのくらい釣れてもバチあたらんだろう。

 にしても、そのぐらい振りまくってもブランクスが大丈夫な昔のダイコーの竿作りは立派なもんだったなぁと感心するところである。





(2020.12)



○8番新調:ロッキーマウンテンアウトフィッターズ8番9フィート

 新調した、といっても中古だけど8番フライロッドの初振り。ロッキーマウンテンアウトフィッターズっていうアメリカのアウトドアのイベント会社らしいところのお客さんに使わせる用の竿らしく、米国モノで初心者用となれば、そんなに華奢には作ってないだろうし極端な性能に振ってない素直な竿だろうからワシみたいなインチキフライマンにはちょうどよいだろう。ルアーロッドには明確に好みがあるけど、フライロッドには特に好みがないっていうか、”より遠くに”とか”長いティペットを扱いやすく”とかの目的に先鋭化した高級ロッドはその性能を引き出せないだろうし、正直違いも分からんと思うのでワシャいらん。送料込みで4千円ちょっとと激安で落札。コルクが思いっきり安物っぽくトムとジェリーのチーズかってぐらい穴だらけで届いてすぐにパテ埋め作業必要だったのは値段相応って感じだけど、ガイド巻いてる糸にもヒビとか入ってないし上等だろって思う。(2021.5.21顛末記から抜粋)



(2021.6.3)

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