写真見てもらっても分かるように、ストームのルア-全般的にそうだけど、色使いが綺麗で独特でしかも種類が多い。左の上から3個目4個目の黄色に黒の骨?模様が70年代我が国のバス釣り創世記あたりのヒットカラーらしくて中古でも弾数多く見かけるんだけど、同じ骨模様でもその上2個のように色違いがあって、真ん中の列が火虎系なんだけどこれまた色目の違うのがいくつもあって思わず蒐集に走りそうになって危ねえったらない。これがまた値段も千円しないぐらいで安いので気軽にポチポチとしてしまう。大っきいのは新品も買ったけど、表面に鱗模様が切ってない一世代前のせいかこれも千円しなかった。
古いルア-でも人気があって値段が付くのは、シャロークランクとかも含めた水面系ぐらいで、ストームのルア-でいえば「ファッツO」の良い色なら5千円とかしてるけど、同系列のディープダイバーであるウイグルワートとかもそれ程値段は付いていない。水面系好きが好むルア-が値上がりしやすいというほかの要因としては、米本国のトローリング用需要とかもあって現役であり生産中止になってないからホットNもウイグルワートも別に古モノに高い金出さずともすむっていうのもあるのかも?チャグバグは水平浮きポッパーの名作だけどヘドンモノとかに比べたら値段は付いていない。縦浮きになって現代風に様変わりしてるけどチャグバグも現役で生産されている。あと本国では人気あるのかストーム社時代のブランド名にもなっていたタナゴみたいな平べったいシャッド「スィンフイン」も現役みたいで日本じゃ人気ないのに意外な気がする。まあ、蔵には転がってるけどな。右の写真が蔵からひとつまみしたストーム軍団で、ファッツO箱入り娘が金黒なんていう実用的な色じゃなくて、左下の方に並べたチャグバグ、ホットN、スーパーシャイナーみたいな”ストーム鱗模様”か左上の方のウイグルワート3個目のアマゴカラーのような”ジャパンスペシャルカラー”とかなら売り払って小銭稼いでまた新しく実用品のルア-が買えたのにちょっと惜しい。ホットNの5センチ使ってても感じたんだけど、こうやって昔のストーム社時代のルア-を並べると、軽くて投げにくいってのが多くのルア-に共通するように感じる。だからホットNの大きい方(マグナムサイズもあるようなので実際には中くらいか?)も欲しくなったんだけど、スィンフィンとかスーパーシャイナーとか典型で軽いし薄いしで投げにくいったらない。チャグバグでさえあらぬ方向に変化したりして投げやすいルアーじゃなかった。だから現行版は投げやすい後方重心の縦浮きポッパーにして今時っぽいポッパーになってるんだろう。実用性は後者に軍配が上がるけど180度近い首振りとか昔の水平浮き版の方が使ってて楽しいっていうのはある。あるけど、魚釣りたいならチャグバグは現行版投げとけだと思う。しかしながら、ホットNだのウイグルワートだのおそらくスィンフィンも軽くて投げにくいぐらいだからこそ、動きがキビッキビで飛距離は出ないけど釣る能力的には高いんだろうなと思い至った。アメリカのバス釣りにおいて日本ほどルア-に飛距離が求められないのは、彼の地ではトーナメントの釣りが宣伝効果的な影響力としては大きくて、トーナメントで陸っぱりやるわきゃないのでバスボートでポイントまで接近してルアー投げりゃ良いので飛距離より”食わせる能力”に長けた、何というか”強め”のルア-が支持されるってのがあるのかなと思う。そりゃ飛距離関係なければロングAが最良の選択肢の一つなのは近距離特化型のシーバス野郎であるワシも納得である。ましてや投げなくて良いトローリングとかなら飛距離なんて関係ない。純粋に魚が釣れる動きのルア-を選択してやれば良い。
必ずしも”強い”動きのあるルア-が釣れる状況ばかりじゃなくて、極端な話すればワシも東京湾じゃ得意にしてた今風に言うと“I字系”になるのか、自作シンペンやフッコスペシャルのような動きのない”弱い”ルア-じゃないと食ってこない場面もあるし、ほどほどにユルヨタなちょっと動くシンペンがぶっちゃけ安定してるってのもあるっちゃある。でも雨のN川排水直下では、インビンシブルDR8が抜群に効いたぐらいで、動きの良いルアーが強いはずで、かつ足下の排水の流れだしを狙えれば良いので飛距離は10m飛べば上等である。流石にハリ掛かり重視でチェーンボールでハリがぶら下げてあるようなトローリングプラグは絡んで投げづらいだろうけど、そうじゃなければトローリングに使われるプラグを投げちまうってのは”有り”じゃねえのかって、またいらんことを考えてしまうわけですよ。
で、我が家の蔵にあったのでトローリングに使いそうなのは写真上「タドポリー」と下の「ハイロー」ぐらいかなと。ハイローも投げやすいルア-じゃなくて大型のでシーバス狙うつもりでハリに鉛線巻いたりもした憶えがあるけど、やっぱりトローリングといえばタドポリーもそうだけど、バナナ型のルア-だよねということで真ん中の「フラットフィッシュ5X」。今どこが作ってるのか知らんけど、ヘリン社のこいつがトローリング用プラグとしては大正義でしょってアタイ思うノ。ヘリン社といえば前ペラのスイッシャーの「フィッシュケーキ」も代表作で、同社製品はハリ掛かりを良くするための左右に張り出した針金にフックを付ける”フックハンガー”が特徴的で、フックハンガー自体が”足っぽくて魚誘ってる節がある”とツーテンの虎ファンさんが言ってたのが印象深くフックハンガー付きのモデルも探したけど、さすがに絡みやすいだろうなというのと、たまたま良い色のがフックハンガー無しのだったのでこいつにした。次の雨には投げてみたいところ。 てなことをやりつつネットの海を漂ってると、変なモノを見つけてしまい。送料込み千円もかけてしょうもないブツを買ってしまいました。反省してます。「ホッテントットスピナー(以下「ホットNスピナー」という)」と言うらしい。ホットNっぽい頭の部分は金属製で重たくて、いわゆる「ウェイトフォアードスピナー」っていう我が国じゃあんまり馴染みのない類いのスピナーで、米国じゃ湖の広大な水草域とかを効率よく探っていくのにブン投げて使ったりするらしい。ハリにミミズを刺したりプラスチックワームを刺したりも定番とかなんとかで、主にウォールアイ狙いで使われるとのこと(ブティック社「ルアー&フライフィッシング―アメリカ流淡水魚釣りのすべて」参照)。
まああれだ、ストーム社はラパラ傘下になってて、かつ同じラパラ社傘下にはスピナー作ってるブルーフォックス社も加わってるので、ストームブランドの名作の名を借りたスピナーをブルーフォックスブランドで出してても何の不思議もない。っていうかスピナーの後ろにラパラをくっつけたルア-は実在するし蔵にも転がっている。何を言っているのかわからねーと思うが、写真見て下さい。ハリ外してあるけど要するにメップスミノーのミノーの部分がラパラになってます。メップスミノーみたいに柔らかいミノーが付いてるわけじゃないけどコレ意外に良く釣れるそうです。残念ながらそうは見えないので既に廃盤(2019年に1回再販かかったようです。ブルーフォックス「ミノースピン」とかいう名前らしい。)。であるからして、くだんのホットNスピナーもブルーフォックスブランドで出てたモノだろうなと思ったんだけど、ブレードを見ると「HOT’N TOT」の他に「PYGMY」の刻印は見られるけどブル-フォックスの刻印もなければキツネ印も入っていない。かつブレードを留めているリグが白い樹脂性のものでブレード着脱可能。このリグどっかで見たことあるけど思い出せなくて悶絶している。どなたか分かる人居たら教えてください。ついでにいうなら、ナンボ金属は樹脂ほど加工が簡単じゃないっていっても、ストームブランドで平面シール目はいかがなものかと思う。ストームと言えば立体のストーム目であり、それは現行版のホットNでも少し今時風になって継承されている。なにしろストーム社時代にはスピナーベイトのヘッドにも採用していたぐらいで、こいつぁ腰砕けの代物である。ストーム目の例外はリルタビー、DDT、タイニータビ-の”タビーズ”でこれは元々別の会社が作ってたのをストーム社が金型ごと版権引き継いだからだと聞いている。
ちゅうわけで極めてパチモン臭く、こいつどこのどいつだ?って話で、「ピクシー」ならブルーフォックスを代表する真ん中に樹脂性のイクラっぽい凸凹の窓?が開いている鮭釣用スプーンだけど、”ピグミー”ってどこのルア-じゃい?、誰かワシに教えてくれーっ!(業務連絡:JOSさん、このへんご存じないでしょうか?あと現物必要ならミノースピンと併せて進呈します。JOSさん作の毛鉤何本かと等価交換でどうでしょ?)
という感じで、ぼちぼち実釣の方は不調から抜けつつあり、今回の”N熱”も抜け出せると良いなと思いつつ、「ルア-図鑑うすしお味」第45弾はストームルア-とちょっとトローリングルア-と謎スピナーでお送りいたしました。皆様花粉症に負けずに良い釣りしましょうね。
叩き売りされているハトリーズを見ても、深呼吸して、連れて帰ることがなくなったツーテンの虎ファンです。
返信削除ハトリーズスペシャルは魅力的ではあるけれど、プラスティックモデルやクラシックシリーズなども十分な実力と魅力のあるルアーです。
それどころか、ハトスペをなかなか手に入れることができなかった90年代に、ハンサムボーイ、プレーリードッグ、ベイシングスパローが登場した時には小躍りして購入し、キャストしまくった思い出深い「ハトリーズ」です。
クラシックシリーズも申し訳ないぐらいの値段で売られていますが、これらもちゃんと仕事をしてくれるありがたい「ハトリーズ」です。
ハトスペこそがハトリーズだって思ったことないな。
釣ったことないのもあるし、うまく動かせないのもあるけど、「ハトリーズ」はどれも好きです。
91年の夏に琵琶湖で羽鳥さんとお会いしたのにお話しすることができなかったことが悔やまれます。
今年こそはたくさんの「ハトリーズ」を持って、羽鳥さんを偲ぶ合宿を実現したいものです。
おはようございます
返信削除”症状”は緩和されたみたいですね。
一週間後すら読めない昨今ですが、合宿実現できる日を妄想して楽しんでおきましょう。
釣りは準備段階から始まって、帰って来てから何度も思い出してニヤけるところまで延々と続く楽しみですからね。