○ルアー図鑑うすしお味 一気食い用 45弾~

 

(2023.8.04)



2021年2月27日土曜日

N熱

  護岸の上の足場高いところから釣るN川で使うのにストームの「ホットN」なんてどうじゃろ?と思って今年に入って最初の雨のシーバス狙いで試してみたら。早速良い仕事してくれて、それなら「ちょっと買い増ししておこうかな、5センチので釣ったけども一つ大きい7センチも欲しいな」などと考えたのが運の尽きで、また変な症状が出始めて、ネットオークションとネットフリーマーケットを毎日巡回してポチポチポチポチと落札購入するという悪い病気を発症してしまっている。毎度のことだけどアタイ病気が憎いッ!

 写真見てもらっても分かるように、ストームのルア-全般的にそうだけど、色使いが綺麗で独特でしかも種類が多い。左の上から3個目4個目の黄色に黒の骨?模様が70年代我が国のバス釣り創世記あたりのヒットカラーらしくて中古でも弾数多く見かけるんだけど、同じ骨模様でもその上2個のように色違いがあって、真ん中の列が火虎系なんだけどこれまた色目の違うのがいくつもあって思わず蒐集に走りそうになって危ねえったらない。これがまた値段も千円しないぐらいで安いので気軽にポチポチとしてしまう。大っきいのは新品も買ったけど、表面に鱗模様が切ってない一世代前のせいかこれも千円しなかった。

 古いルア-でも人気があって値段が付くのは、シャロークランクとかも含めた水面系ぐらいで、ストームのルア-でいえば「ファッツO」の良い色なら5千円とかしてるけど、同系列のディープダイバーであるウイグルワートとかもそれ程値段は付いていない。水面系好きが好むルア-が値上がりしやすいというほかの要因としては、米本国のトローリング用需要とかもあって現役であり生産中止になってないからホットNもウイグルワートも別に古モノに高い金出さずともすむっていうのもあるのかも?チャグバグは水平浮きポッパーの名作だけどヘドンモノとかに比べたら値段は付いていない。縦浮きになって現代風に様変わりしてるけどチャグバグも現役で生産されている。あと本国では人気あるのかストーム社時代のブランド名にもなっていたタナゴみたいな平べったいシャッド「スィンフイン」も現役みたいで日本じゃ人気ないのに意外な気がする。まあ、蔵には転がってるけどな。右の写真が蔵からひとつまみしたストーム軍団で、ファッツO箱入り娘が金黒なんていう実用的な色じゃなくて、左下の方に並べたチャグバグ、ホットN、スーパーシャイナーみたいな”ストーム鱗模様”か左上の方のウイグルワート3個目のアマゴカラーのような”ジャパンスペシャルカラー”とかなら売り払って小銭稼いでまた新しく実用品のルア-が買えたのにちょっと惜しい。

 ホットNの5センチ使ってても感じたんだけど、こうやって昔のストーム社時代のルア-を並べると、軽くて投げにくいってのが多くのルア-に共通するように感じる。だからホットNの大きい方(マグナムサイズもあるようなので実際には中くらいか?)も欲しくなったんだけど、スィンフィンとかスーパーシャイナーとか典型で軽いし薄いしで投げにくいったらない。チャグバグでさえあらぬ方向に変化したりして投げやすいルアーじゃなかった。だから現行版は投げやすい後方重心の縦浮きポッパーにして今時っぽいポッパーになってるんだろう。実用性は後者に軍配が上がるけど180度近い首振りとか昔の水平浮き版の方が使ってて楽しいっていうのはある。あるけど、魚釣りたいならチャグバグは現行版投げとけだと思う。しかしながら、ホットNだのウイグルワートだのおそらくスィンフィンも軽くて投げにくいぐらいだからこそ、動きがキビッキビで飛距離は出ないけど釣る能力的には高いんだろうなと思い至った。アメリカのバス釣りにおいて日本ほどルア-に飛距離が求められないのは、彼の地ではトーナメントの釣りが宣伝効果的な影響力としては大きくて、トーナメントで陸っぱりやるわきゃないのでバスボートでポイントまで接近してルアー投げりゃ良いので飛距離より”食わせる能力”に長けた、何というか”強め”のルア-が支持されるってのがあるのかなと思う。そりゃ飛距離関係なければロングAが最良の選択肢の一つなのは近距離特化型のシーバス野郎であるワシも納得である。ましてや投げなくて良いトローリングとかなら飛距離なんて関係ない。純粋に魚が釣れる動きのルア-を選択してやれば良い。

 必ずしも”強い”動きのあるルア-が釣れる状況ばかりじゃなくて、極端な話すればワシも東京湾じゃ得意にしてた今風に言うと“I字系”になるのか、自作シンペンやフッコスペシャルのような動きのない”弱い”ルア-じゃないと食ってこない場面もあるし、ほどほどにユルヨタなちょっと動くシンペンがぶっちゃけ安定してるってのもあるっちゃある。でも雨のN川排水直下では、インビンシブルDR8が抜群に効いたぐらいで、動きの良いルアーが強いはずで、かつ足下の排水の流れだしを狙えれば良いので飛距離は10m飛べば上等である。流石にハリ掛かり重視でチェーンボールでハリがぶら下げてあるようなトローリングプラグは絡んで投げづらいだろうけど、そうじゃなければトローリングに使われるプラグを投げちまうってのは”有り”じゃねえのかって、またいらんことを考えてしまうわけですよ。

 で、我が家の蔵にあったのでトローリングに使いそうなのは写真上「タドポリー」と下の「ハイロー」ぐらいかなと。ハイローも投げやすいルア-じゃなくて大型のでシーバス狙うつもりでハリに鉛線巻いたりもした憶えがあるけど、やっぱりトローリングといえばタドポリーもそうだけど、バナナ型のルア-だよねということで真ん中の「フラットフィッシュ5X」。今どこが作ってるのか知らんけど、ヘリン社のこいつがトローリング用プラグとしては大正義でしょってアタイ思うノ。ヘリン社といえば前ペラのスイッシャーの「フィッシュケーキ」も代表作で、同社製品はハリ掛かりを良くするための左右に張り出した針金にフックを付ける”フックハンガー”が特徴的で、フックハンガー自体が”足っぽくて魚誘ってる節がある”とツーテンの虎ファンさんが言ってたのが印象深くフックハンガー付きのモデルも探したけど、さすがに絡みやすいだろうなというのと、たまたま良い色のがフックハンガー無しのだったのでこいつにした。次の雨には投げてみたいところ。

 てなことをやりつつネットの海を漂ってると、変なモノを見つけてしまい。送料込み千円もかけてしょうもないブツを買ってしまいました。反省してます。「ホッテントットスピナー(以下「ホットNスピナー」という)」と言うらしい。

 ホットNっぽい頭の部分は金属製で重たくて、いわゆる「ウェイトフォアードスピナー」っていう我が国じゃあんまり馴染みのない類いのスピナーで、米国じゃ湖の広大な水草域とかを効率よく探っていくのにブン投げて使ったりするらしい。ハリにミミズを刺したりプラスチックワームを刺したりも定番とかなんとかで、主にウォールアイ狙いで使われるとのこと(ブティック社「ルアー&フライフィッシング―アメリカ流淡水魚釣りのすべて」参照)。

 まああれだ、ストーム社はラパラ傘下になってて、かつ同じラパラ社傘下にはスピナー作ってるブルーフォックス社も加わってるので、ストームブランドの名作の名を借りたスピナーをブルーフォックスブランドで出してても何の不思議もない。っていうかスピナーの後ろにラパラをくっつけたルア-は実在するし蔵にも転がっている。何を言っているのかわからねーと思うが、写真見て下さい。ハリ外してあるけど要するにメップスミノーのミノーの部分がラパラになってます。メップスミノーみたいに柔らかいミノーが付いてるわけじゃないけどコレ意外に良く釣れるそうです。残念ながらそうは見えないので既に廃盤(2019年に1回再販かかったようです。ブルーフォックス「ミノースピン」とかいう名前らしい。)。

 であるからして、くだんのホットNスピナーもブルーフォックスブランドで出てたモノだろうなと思ったんだけど、ブレードを見ると「HOT’N TOT」の他に「PYGMY」の刻印は見られるけどブル-フォックスの刻印もなければキツネ印も入っていない。かつブレードを留めているリグが白い樹脂性のものでブレード着脱可能。このリグどっかで見たことあるけど思い出せなくて悶絶している。どなたか分かる人居たら教えてください。ついでにいうなら、ナンボ金属は樹脂ほど加工が簡単じゃないっていっても、ストームブランドで平面シール目はいかがなものかと思う。ストームと言えば立体のストーム目であり、それは現行版のホットNでも少し今時風になって継承されている。なにしろストーム社時代にはスピナーベイトのヘッドにも採用していたぐらいで、こいつぁ腰砕けの代物である。ストーム目の例外はリルタビー、DDT、タイニータビ-の”タビーズ”でこれは元々別の会社が作ってたのをストーム社が金型ごと版権引き継いだからだと聞いている。

 ちゅうわけで極めてパチモン臭く、こいつどこのどいつだ?って話で、「ピクシー」ならブルーフォックスを代表する真ん中に樹脂性のイクラっぽい凸凹の窓?が開いている鮭釣用スプーンだけど、”ピグミー”ってどこのルア-じゃい?、誰かワシに教えてくれーっ!(業務連絡:JOSさん、このへんご存じないでしょうか?あと現物必要ならミノースピンと併せて進呈します。JOSさん作の毛鉤何本かと等価交換でどうでしょ?)

 という感じで、ぼちぼち実釣の方は不調から抜けつつあり、今回の”N熱”も抜け出せると良いなと思いつつ、「ルア-図鑑うすしお味」第45弾はストームルア-とちょっとトローリングルア-と謎スピナーでお送りいたしました。皆様花粉症に負けずに良い釣りしましょうね。



2021年3月13日土曜日

どないなっとるんじゃ?

  説明させてください。まあいつもの病気なんですけど、説明させてください。

 長期的にボチボチと安い出物があったらと狙っているものとしてハトリーズ関連のルア-があって、これはコロナ禍で流れてしまって延期になってるけど、元職場の先輩2人と紀伊半島で故羽鳥静夫さんを偲んで”ハトリーズ合宿”をしようっていう話があって、コロナ終息したらやろうねって話なんだけど、まあお二人は正調ハトリーズっていう感じのウッドの主体にくり出すんだろうから、ワシャ”それもハトリーズに数えるんかい?”っていうようなのも含め、樹脂性の安パッチい感じの中心で行こうかなと思ってて、お気に入りのカクーンは右下写真のように既に売るほど持ってるにしても、もうチョイ買い足しておこうかなとスティッキーとかネットオークション・フリマで検索掛けて巡視している。カクーンにはサスペンドモデルもあるし、スティッキーにいたってはリップ付きのタイプ1~3まであって水面下もいけるという万全ぶり。他にも隠し球を用意してコロナ後のお楽しみに着々と備えている。実現可能か未来が読めないけど、準備自体がもうすでに楽しいのよね。

 そこまでは予定通りであり樹脂性の中古ハトリーズは安いので想定の範囲内の散財でどうということはなかった。ところがハトリーズで検索していると検索用の鍵単語として”バルサ50”をぶち込んでる(訂:ゴメン逆やバルサ50に「ハトリーズ」を検索語句としてぶち込んでる)輩が結構いやがって、最初のうちは「ザウルス潰れた時の放出在庫を中古屋で安く買ったけど持てあましてやがるヤツらが居るな」ぐらいの感想で冷静だったけど、何度も目にするうえに値段が安い。オークションの方は開始価格が安くても釣り上がっていくだろうけど、フリマは即決価格送料込みなので、中古屋に沢山転がってた頃より安いぐらいでどうにも気になってつい手が出てしまった。

 樹脂版の”セラフ”とか安いと500円かそこらでっせ。ナンボ中古で弾数多いっていっても、比較対象としてプラドコ版ダイイングフラッターとか、いま新品も売ってるはずで弾数も多いはずなので買い時かなとチラッと山ッケがでて相場見てみたけど千円ぐらいが底値で、人件費安い中米やら中国やらで作ってるルアーより国産の名作が安いのである。堅い材を芯に入れたバルサ製のビックラッシュやホッツィートッツィーで千円チョイが底値。

 これは買っとかなきゃ!となぜか思ってしまって、フリマで底値近くので色が良いのをいくつか買って、ネットオークションはまあ10も開始価格で入札しておけば3つ4つは落とせるだろうとポチッとしておいた。

 ヤバいと気がついたのは入札した日の夜。終了時間が来るたびに落札のメールが来る。高値更新されることは一度も無く初日に10個ほど落札。完全にやってしまってる。月の食費が1万5千円だかの人間が1日で使う予定もないルア-に同程度の金額を突っ込んでしまった。

 ここで手を引けば傷は浅いんだろうけど、こうなってしまうと勢いが付いて毒くわば皿までで、選びたい放題なんだから良い色(コーチドック系と黄色系)が欲しいとか、値が上がりそうなやや弾数少ない大きめの”Big”を狙おうとか歯止めがきかなくなる。結果冒頭写真の通りである。主にビックラッシュスケーター系とホッツィートッツィーを狙ってみて今も実は入札中のがあるという重症具合。

 ハトリーズ合宿参加予定者の一人であるツーテンの虎ファンさんが、中古屋でハトリーズの「インナーハンドWB」が安くたたき売られているたびに「オマエこんなところにおったんか!」と家に連れて帰っててたらエラい数になってしまったと言ってたけど、まあそこまで症状酷くないとは信じたいけど、病気的には同種の病気である。人気絶頂時に欲しくてもなかなか入手が困難だったような状況を知っている人間なら、中古市場に弾がだぶついて安売りされている様をなんかほっておけないのである。ワシ、バルサゴジュウなんて高級ルア-はあんまり使ったことないのにそれでもそうなんである。

 安売りされているのは主にビッグラッシュ、ホッツィートッツィー、スマートアレック、ポップスウィンガー、アンクルスミス系統でオリジナル系やブラウニーなんかは手が出ないようないい値段が付いてる。たぶん工場新設して売りまくろうとしてたのがそのあたりのルア-達だったんだろう。バルサ50はザウルス倒産後、版権引き継いだ”ザウルストレイン”から今でも人気のモデルは売っていて、オリジナルとか8千円ぐらいの高級品だけど売り切れてる。まあ、売り切れモデル多数ぐらいで市場の飢餓感をあおってから売るってのはルア-の売り方としては基本のような気がする。則サンも何をとち狂って大量生産して売れると思ったのか?いずれにせよ、こういうルア-の”ブランド”を会社変わっても引き継いで供給される体制っていうのはありがたいモノだというのはここのところ感じているところで、バルサ50ではワシャそれほど恩恵を感じてはないけど、”忠さんバイト”を引き継いで作ってくれている”アートフッイッシング”さんにはずいぶんお世話になって助かった。ブランドを引き継いだ会社が、そのブランドイメージを活かして新製品を世に問うのとかもなかなかに味わいがあって面白い。ザウルストレインも新商品開発してて、今時の”ジャパニーズトップウォータープラグ”って感じのごちゃついた金具のルア-は正直好みじゃないけど、クソデカい海用のビックラッシュとか何回か手が出そうになったぐらい面白いルア-だと思う。いろんな挑戦をして世に問い続ければ、いつか”元祖”に負けないような伝説的な名品が生まれるかもしれない。バルサ50好きの諸兄におかれては、是非一票入れるつもりで買ってあげて欲しいと人ごとながら思っている。まあワシャ、”バイト”と”マスター”に何票も入れるのに資金使いまくったのでバルサ50はお好きな人に任せる。こういう”ルア-ブランド”が引き継がれて名作が作り続けられていく様は、米国の歴史あるルアーの遍歴に見られるように、ルア-フィッシングの文化の一つのあり方なんだろう。日本でもそういうルア-がそれを取り巻く文化が育ってきたんだなと感慨深いモノがある。

 ってなかんじで、買ってしまったもんは仕方ない。今後値段が上がってくれれば売りさばいて老後の備えの足しにでもできるだろうけど、ザウルスが倒産したのが2003年のことらしいので、もう20年近く昔のことなのに値段が上がってないってことは中古市場に弾数が絶望的に多い。ちゅうことは値上がり期待できないけど逆に補充は簡単。ならば使うしかないだろうの三段論法。シーバスに使うペンシルは横浮き系が良いような気がカクーン使っての感触なので、横浮きで足の長い水面滑るような動きで評判だったビックラッシュスケーターはおあつらえ向きである。実物手に取るとバルサ製の方はクソ軽くてこれは動きは良いんだろうなと使うの楽しみである。流行から外れたって、シーバス用じゃなかったって、魚がそんなの気にして食ってくるわけじゃない。昔流行って今それ程でもない、他魚種狙いで実績有りっ、てなルア-は他の人が使ってないことの利点もあって、まず間違いなく”釣れるルアー”である。ただ、心棒は入ってるとはいえバルサにヒートンなので型の良いシーバスにぶっ壊されるのがやや不安。だけど、8ポンドナイロンでドラグ使ってやりとりする分には大丈夫な気がする。壊れるのはネットに入れてからネットにもフックが絡んだ状態で首振られたりしたときだろう。まあその時は魚は釣れてるんだから、殉職しても壊れたルア-は想い出の品として取っておけば良いだけである。今年はペンシルはビックラッシュスケーターで釣るのをシーバス釣りの”お楽しみ”の一つとして楽しんでみよう。

 ちゅうわけで、”ルア-図鑑うすしお味”第46弾は気がつけば取り上げるの3回目ぐらいの”バルサゴジュウ”でいってみましたとさ。

2 件のコメント:

  1. ツーテンの虎ファン2021年3月29日 22:17

    叩き売りされているハトリーズを見ても、深呼吸して、連れて帰ることがなくなったツーテンの虎ファンです。
    ハトリーズスペシャルは魅力的ではあるけれど、プラスティックモデルやクラシックシリーズなども十分な実力と魅力のあるルアーです。
    それどころか、ハトスペをなかなか手に入れることができなかった90年代に、ハンサムボーイ、プレーリードッグ、ベイシングスパローが登場した時には小躍りして購入し、キャストしまくった思い出深い「ハトリーズ」です。
    クラシックシリーズも申し訳ないぐらいの値段で売られていますが、これらもちゃんと仕事をしてくれるありがたい「ハトリーズ」です。
    ハトスペこそがハトリーズだって思ったことないな。
    釣ったことないのもあるし、うまく動かせないのもあるけど、「ハトリーズ」はどれも好きです。
    91年の夏に琵琶湖で羽鳥さんとお会いしたのにお話しすることができなかったことが悔やまれます。
    今年こそはたくさんの「ハトリーズ」を持って、羽鳥さんを偲ぶ合宿を実現したいものです。

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  2. おはようございます

    ”症状”は緩和されたみたいですね。

    一週間後すら読めない昨今ですが、合宿実現できる日を妄想して楽しんでおきましょう。
     釣りは準備段階から始まって、帰って来てから何度も思い出してニヤけるところまで延々と続く楽しみですからね。

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2021年8月21日土曜日

ストライパーの角度

 アタイ病気が憎いッ!また変なルアー買っちゃった。

 このルアーこの角度で初見でなにか分かったら、多分あなたはもう手遅れな感じに病魔に冒されてます。

 なんじゃコレ?っていう答合わせは後ほどということにして、まずはいつものことながら説明させて下さい。お願いします。

 この地に来て始めての冬、港の堤防外側にカマスが回ってきて、それを追って良型の青物がやってきて、地元の上手い人達に混じって参戦しなんとか1匹ものにしたのもはや2年近く前になってしまいました。

 2回目の冬、今期は堅く釣果を重ねようと思ったものの、そんなに甘いものではなく、港の外側にカマスの群れが付いた期間が短かったこともあり、サゴシ一匹ジャンプ一発でバラしたのみの貧果に終わり悔しい思いをしている。

 ってなこともあって、来たるべき次の青物シーズンに向けて既に戦いは始まっており、戦力増強を図るべく、中古で安いブツは無いかとネットオークションなどを定期的に巡回しているところ。

 狙っているのは、実績ルア-であるブル-アイランド田中版「ザ・スプラッシャー」はすでにしこたま在庫してあるので問題ないとして、ちょっと回ってくる魚の最大が思ったよりデカいということが判明したこともあり、道具立てを強力にして、より大型のルア-をという方針で弾を込めているところである。地元の上手い人達はカマスで泳がせの他はテトラの低い足場とかからダイビングペンシルで結果を出しているけど、ワシ膝が痛いのでテトラ上り下りがしんどくて、堤防の上から投げるのでダイビングペンシルがダイブさせにくい、っていうのと他人様と違うタイプで攻めないと、まともにやってて手練れどもに勝てるわけがないと思い、過去のカヤック青物とかの経験から、水中はミノーとシンペンに任せることにして、水面系ではルアー本体が浮き上がって水面から出そうになって滑走するぐらいの方が、魚にルア-を見切られない感じでブリ一家には効くような気がしているところ。ザ・スプラッシャーがまさにそんなルア-なんだけど、もうチョイ大型のとなると18センチのザウルス「ポップトプススイマー」はビンゴなんだけどマイナーすぎて補充全然できていない。ヨーズリの名作「サーフェスクルーザー」はしこたま買い込んだ。あと、何かヘッドが斜めに切ってあってジャークすれば水面滑走してくれそうなルア-って何があるかなと、候補としてギブス「ポラリス」なんかも増強の方針にしていて、今回の謎ルアーは、ギブスのルア-のオマケとして入手したモノである。
 メーカー名のあたりが削れてて判読不明と説明されていたけど、体側に小さな鏡を並べてある独特の構造を知ってる人間なら一発でメーカー分かるはずである。同社の日本では一番知られていそうなルア-である「ジグザッガ-」にもこういう鏡付きのカラーがあった。

 そう、発泡樹脂充填という独特の製造方法で有名な「BOONE(ブーン)」のルア-で間違いない。コリャなかなかのレアものかもな、12センチ位あるので水面系で大きめのプラグは値段付くからいざとなったら売りさばけるだろうしオマケだけでも”買い”で問題ないなと、あっさり落札。届いてから名前を調べてみたら「サンダンスポッパー」っていう名前だと分かったのと同時に、BOONE社が今でも現役で作ってるモデルだと知って驚愕した。

 さらに驚愕の事実は、動かないシンキングペンシルで元祖”I字系”といっていい怪作「ニードルフィッシュ」と我が家の蔵にも一個転がってた写真の「スピナーナ」と兄弟の「キャスターナ」も現役モデルと言う事実。

 どこから突っ込んで良いのか迷うぐらい突っ込みどころ満載だけど、まずはBOONE社が単独で生き残ってるところに失礼ながら驚いた。同社のウェブサイトをグーグル翻訳で見ていくと、日本じゃジグザッガ-はそこそこ人気だけど、発泡樹脂製ってところからして異端な感じで、スピナーナ、キャスターナ兄弟はダーターというかトローリングルア-としてまともな感じだけど、その他のメンツが、何をすれば良いのか昔のバスマンには理解不能だったニードルフィッシュ(コイツは木製らしい)や、トローリングで使う水面でバシャバシャやって魚の気を引く集魚板の一種である”飛行機”を小型化してバスプラグにした「ブーンバード」とかのキワモノルアーメーカーって印象が強くて、ヘドンやボーマーさえ統廃合から逃れられなかったなかで今も生き残っているとは驚き以外の何物でもなかった。でも、ウェブサイトでお勉強していくと同社の主力商品はカジキ用のトローリングヘッドとかの海のトローリング関連で、そっちでは堅いシェアと歴史を誇る会社のようである。ナルホド、ブーンバードはもともとトローリング用の”飛行機”作ってる会社だからこそ生み出せた怪作であったか。ちなみにブーンバードは廃盤のようだけど元ネタの”飛行機”自体は当然のように現役バリバリ。ついでにもいっちょちなみにジグザッガ-も廃盤で日本の中古市場だと良い値段している。

 「ソフトベイトは我が社が元祖だぜ!」と誇らしく書いているので、日本人としては「チョイ待ったれや!ヤマシタ式のタコベイトの方が先だろ」とヤマリア社のサイトで確認すると、BOONE社はルア-作って60有余年と書いてるので多分1950年代とかの創業ぐらいとして、ヤマシタ(当時)が塩ビ製の「ゴールデンベイト」を発売したのが1948年とあるので、たぶんタコベイトをソフトベイトに数えるならヤマシタの方が本家だと思う。BOONE社が言ってるのはスヌークとか釣るのに伝統的に使われてるジグヘッド内蔵のエビ型ソフトルア-とかのコトかなと。

 まあ、なんにしても立派な会社である。日本人が知ってるような古くからあるルアーメーカーで統廃合の波にのまれず単独で生き残ってるのって、あとはマンズとかバグリーぐらいか?そうそうギブスもなにげに生き残ってるな。海関係は堅いシェアがあればバス関係ほど世界的な流行廃りに影響受けないのだろうか?って考えて海に強い米国製ルアーメーカーって考えるとミローも思いついてミローもそういや残ってるはず。米国人の道具を見る目は確かなものがあるって感じてるけど、まあニードルフィッシュを現役で存在させているぐらいに使いこなしているってところからして、改めて尊敬するところである。ワシがフッコスペシャルとか作るより先に、もちろん日本のアホな釣り人連中が”I字系”とかいまさらながら言われて飛びつくよりはるか昔から”動きの無いルアーが効くときがある”ってのを体験して知ってるってのは偉いよね。

 でもって「サンダンスポッパー」。名前の由来は体側の鏡が太陽を乱反射してサンがダンスっちまってるってところからだろうけど。この形にピンときたらストライパーって感じで、ストライパー狙いに使われているルア-だと見て取れる。などと書くと多くの読者が頭に?マーク状態だろうけど、右の写真でサンダンスポッパーの下2番目に並べたのは、クリークチャブ製のその名も「ストライパーストライク」ってぐらいで、このての形のルア-で米国人が狙うのはストライパーで間違いないと思うのであります。で、ついでにその下はグデブロッド社”ゴールデンアイ”「トラブルメーカー」のストライパーサイズ、そして下から2個はこれまたストライパー狙いの銘品で日本では黎明期のロウニンアジ狙いでも活躍したギブス「ポラリス」で下の大っきいのが18センチ位あって良い大きさかなと。他のはだいたい12センチ前後。

 でもって、コイツらに共通するのが斜めに角度をつけて切ってある頭にくぼみがついていて、引くと飛沫上げると共に浮き上がって水面から飛び出しそうな感じになるところ。実は自分の好み的にもワシがシイラだのロウニンアジだのポッパーで狙う釣りをやってた頃の流行的にも、この手の角度のついたカップを持ったポッパーよりは垂直に近いカップで水噛みが良く、ドボンと低周波な感じの音が出るのが出番が多かった。のでストライパーストライキングもポラリスも今ひとつピンとこず蔵の肥やしになっていた。ストライパーストライキングにいたってはシンキングポッパーという止める”間”で食わせることができない”忙しい”ポッパーでもありとりあえず習慣で2個買ってしまっていたけどちょっと後悔したモノである。

 ところが、ここに来てポッパーやチャガーと言うよりいっそ日本風に”スプラッシャー”と呼ぶ方がしっくりくる、引っ張ると飛沫上げつつ水面上に躍り上がろうとするポッパーが案外自分の冬の青物狙いにハマってくれるんじゃなかろうか?って気がしてきて、まあ米国人の好みのルア-にハズレは無いだろうて、というのもあり、米国東海岸のストライパー用の古強者どもに、その”ストライパーの角度”のついたカップに、いっちょ期待してみるかなと、青物回ってくるのなんて冬になってからなのに、すでにいつでも準備はできているのである。

 備えよ!つねに!!ということで塩味ちょい濃いめでお送りしました、”ルア-図鑑うすしお味”第47弾でございました。

8 件のコメント:

  1. 浜酔人
    お疲れ様です。そちらのコロナ渦状況はいかがですか。横浜は人口のわり医療機関が少ないようで、ワクチン接種も難儀しています。
    私もボッパーが大好きです。リップル持ってサーフィスも持っています。
    ルアーの水面での停止姿勢が肝ですよね。
    ヤフオクメルカリ、ベリーズネットも徘徊しますが‼️最近はアリバイエキスプレスも見てます。
    100%パクリのポッパーも数多くあります。
    見ているだけでも、面白いですよ。
    駅に着きました。ではまた

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    1. 浜酔人さん こんばんは

       こちらは小さな漁師町で人口も少なく人の出入りも限られており感染者は数えるほどしか出ておらず、いまのところ大丈夫な感じではあります。ただ、集団接種に申し込んで日曜に行ったら、日曜休診の近所のかかりつけの先生が注射してくれてて、今医療関係者の方々は本当に休み無しで対応されてるんだなと、改めて頭の下がる思いでした。

       ポッパーの停止姿勢は、そこから立ち上がるときの挙動も含めて私も重要だと思ってます。ギブスのポラリスは縦浮き系なんですが、一本横浮きに改造して先日投げてみたら自分の思ってた感じになってこの冬一軍候補になりました。
       とかやっってたら自分で作ってしまえば早いかなという気もしてきて、暇みて自作もやってみようと思ってます。

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  2. こんばんは❗
    自作も良いですねもう何年もしていませんが……
    タックルハウスの二宮さんの、ホームページをご存知ですか⁉️
    とても良い人で、いろいろな相談に乗ってもらってました。
    ウッドのウェイト移動に伴う削り混みは、ご本人がやっていたそうです。
    ではまた

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    1. おはようございます

       ホームページは以前まとめて書籍になったのは読んでます。シーバスのリリースについて、リリース後に魚がどういう状態になるのかとか実際に飼育実験されてたのがとても参考になったのを憶えています。口の傷はかなり酷くても治るけど、体表を乾いた手で触って粘液はげるとそこから菌類におかされてしまうそうで、とにかく乾いた手でギュッと掴まないっていうのは意識してます。

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  3. ツーテンの虎ファン2021年8月28日 8:05

    見た瞬間にブーンのルアーだろうと思いました。
    書いてあるジグザッカーの鏡付きを持っていたことがあります。やはり海用であったはず。
    でもこのタイプをブーンが出しているのは知らんかったなあ。
    そして何より、まだ会社が存在しているということに驚きました。
    勉強になりました。
    発泡ウレタンはその昔、バスオレノでも使われていましたね。
    新素材開発の流れの中だったのでしょうが、その後、何らかの判断で、素材が変わりましてね。

    最近眠っていた病気が発症しそうになりましたが、両手を合わせてやりすごします。

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    1.  「見たことがある」じゃなくて持ってたってところが、さすがとうかなんというか・・・。お互い病状悪化には気をつけましょうね。

       ちょうど私がバス釣り少年だったころのバスオレノとニップが発泡樹脂製で我が家の蔵にもたしか1個ずつ残ってるはずです。サウスベンドから移籍してエバンス製のころでしたっけ?ルーハーに移籍後はウッドに戻ってたのかな。

       発泡ウレタン樹脂の、実際に発泡するときの事例紹介を東急ハンズの素材コーナーで見たことありますが、反応させるとものすごい勢いで膨らんで”型”を持ちあげるぐらいの勢いがありました。膨らみ具合を制御するのが難しいとかあったと聞きますが、ブーンとデュエル(ヨーズリ)はいまだに発泡樹脂素材のルアー作ってるということは海の大物狙いでは利点があるんでしょうか?謎です。
       

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  4. ツーテンの虎ファン2021年8月28日 9:50

    昭和53年に発行された則さん、山田さんの「ブラックバス釣りの楽しみ方」の中では、「2年前からプラスチィック製になった」とありますが、発泡ウレタンのことを言っているのではないかと思います。その頃に買ったバスオレノもニップアイディーディーも手元に残っていますが、発泡ウレタンです。
    メーカーは記憶が定かでないですが、エバンスだった気がします。
    素材の違いによるアクションや水との絡み方は、各人の好みの部分でもあるので一概には言えないけれど、個人的にはバス用のトップウォータープラグに関してはいわゆる「ウッド物」が好きです。バルサも除きます。
    そういえばヨーズリのトビマルなんかも発泡ウレタンですね。
    キビキビした動きを実現するために、生産の難しさを克服したということなのかな?
    わからんことはいっぱいありますね。

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    1.  エバンスに移籍して、しばらくウッドの後に発泡ウレタンに素材変更って感じでしょうか。

       ヨーズリの発泡樹脂製ミノーはトビマルじゃなくてスイングミノーの方ですね。後に独立した津留崎氏が流れを引き継いだ感じで発泡樹脂製の”ツルミノー”を出してました。

       アクションや水がらみについて、多くの人がプラスチックで木と同じ比重と重心バランスで作れば同じように釣れるルア-ができるはずで、ウッド製をことさらありがたがるのは馬鹿げているてなことを言ってたりしますが、同じ動きが出せたとしても明確に違う部分があると思ってて、それは”音”で空洞のプラ製とみっちり詰まった木とでは、ハリが当たった時とかの音の響きがまるで違うはずで、そういう意味で発泡樹脂充填はより木製に近い製品を金型使って大量生産で、っていう意図があったのかなと、つらつら考えてて思い至りました。
       
       それがどれだけ効果があったのか、わからんことではありますが、効果があると信じて投げるルア-には魂がこもるんだろうなと思うところです。

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2021年9月25日土曜日

実弾補充の名のもとに

  戦に勝つには兵站が重要で、弾がなければ戦えない。第二次世界大戦では伸びに伸びまくった物資輸送経路をぶった切られて、天国のような南太平洋の島々で、我々のご先祖達は地獄のような酷い目に遭ったっていうのは知っておいた方が良いように思う。

 秋のシーバス戦線がショボショボと開幕し、それが終わればフライでカマス釣りつつも大っきなルア-をブン投げて青物狙う時期がすぐにやってくる。兵站ゆめゆめおろそかにすべからずと、日々ネットの海をさまよって出物を探してポチポチと、我が戦略的重要物資から、思わず手が滑って滑らかにポチってしまったどこで使うか良くわからん蔵の不良在庫まで、実弾?的ルア-を着々と弾ごめしているところである。まああれだ、要するにそういう悪い病気がどうも最近悪化してて、”生け簀”こと近所漁港では必需品の水くみバケツをようよう買い換えたぐらいのケチ臭い経費運用をしているのに、使うアテもないルア-やら、既に充分な備蓄があるものまで「釣り具との出会いは一期一会、次買おうなんて思っても次には売ってない!迷ったら買っておけ」という心の中の悪魔的ななにかの囁きにそそのかされて、日々ポチポチとヤ○オクやらメ○カリやらで手を滑らせてしまっている。マウスの滑りが良すぎるンと違うか?と責任なすりつけたところで、全部アタイが悪いのッ!っていうのは明白。

 この地でのシーバス狙いの我が1軍登録選手としては、ワンダースリム70/90、コモモスリム95、海爆リップレス、ザラパピー、ダルトンスペシャルあたりに加えてN川流れ込み専用にホットNぐらいがあれば良く、まあ魚釣るためだけならこのへんだけでも充分間に合う。というわけでこのあたりは常時安い弾があったら補給しつつ、塗装が剥げたら塗り直したりして使っている。冒頭写真はそういった塗り直し組で、黄色に後部シロの”紀伊色”にいろんなルア-を塗ってみたところ。左側の前が蛍光黄色のシンペン達は上2個が海爆リップレス、下3個がワンダースリム70、右側の前がレモンイエローのペンキにドボンと尻尾持って浸けたルア-達は、ボロくて安いので確保して色が気に入らないので塗り直したヤツラで、上4つはハトリーズ関連でシャッティー2個、スーパーミスティーF1個、ステッキーJr2が1個、その下がウンデッドザラスプークにダルトンスペシャルとザラパピー。ハトリーズ関連は”お楽しみ用”でハトリーズっぽく隈取りも描いてみた。ウンザラはガン玉しこたまぶち込んで遠投仕様にしてたのを弾全部抜いてノンラトルにしてついでに色が気に入らなかったので塗り直してみた。

 当地では、シーバスにせよメッキにせよ派手な黄色系は反応が良いので、自分で色塗るときは白を下地に塗って、ドボンとあるいはペタペタと後部を残して黄色く塗ってしまうのが簡単でいい。中古のルアー買うときに塗り直せば良いと思うと、ボロくても気に入らない色でも安ければ買っておけばよくなるので、マウスが滑りやすくなるというのはあるかもしれないけど、反省はしない。

 青物関連では、補充に苦労しそうでいっそ自作してしまおうかと思ってた大型の”スプラッシャー”であるザウルスポップトプススイマー18センチが3本手に入ってしまって、青物狙いはなかなかアタリすら取れないのにルア-がそうそう減っていくモノではないので、今持ってる2本とあわせて5本あれば当面間に合いそうになって来た。まあルア-製作はそれ自体が楽しみでもあるので暇があれば作るつもりで端材は用意してあるけど、優先順位は下がったのかもしれない。

 うち2本は、口の部分をポッパーっぽく発泡樹脂素材を削って改造してあり、そのせいもあってか格安で手に入った。水がらみ良くするための改造とのことだったけど、中古ルア-って改造してあると中古釣具屋でも持ってけドロボー価格が付けられてたりするけど、改造の意図が理解できて悪くなさそうなら、むしろそういう他人の工夫は参考になるのでありがたく安値で買わせてもらうことにしている。オリジナルは大人しめの飛沫であまり首振りせず水面に躍り上がる動きがメインだったけど、飛沫は派手になるとして動きはどうなるのか、時期が来たら実戦投入して試してみたい。試して気に入らなかったらバルサで埋めるかプラ板で蓋でもして”原状回復”すれば良いだけだろう。

 ってあたりまでは、実弾補充で必要経費と割り切れるんだけど、BOONEのスピナーナが現役選手だと知って、これは買いだなと根拠はないけど自信があるので買い増しした。

 動きはとっても良いのよ。細かい動きでたまに不規則につんのめるような動きが混ざって、シーバスに効きそうな動き。

 でも、ちょっと潜りすぎる。狙ってるところが浅いことも多いし、シーバスは水面直下で食わせるぐらいを意識してるので狙いたい水深よりチョイ棚が深い。こういうトローリングプラグなのかダーターなのか、リップレスのプラグって意外に潜ってくもので、試しにダーターの「ミッジオレノ」投げてみたら水面系でチョンチョンでなくダラーッと巻いてくると結構潜る。

 こんなもん、細身のリップレスミノーはコモモを始祖とする日本独特のものかもだけど、コレまでのルア-の歴史の中でリップレスの潜らないダーター系っていうぐらいならあるだろう、って探してみたら、ペラが付いてるけどギルモアの「ホッドラー」とバグリーの「リトルジョン」は頭の角度からいって潜らないんじゃないかという気がしたので、ホッドラーは安い弾がなかったので、リトルジョンの方でマウスを滑らせてみた。6センチ位で小さくセイゴ狙いつつフッコ、スズキを待つ作戦にも良さそうな大きさで、あとは動きと潜行深度がどんなもんか、釣り場で投げてみたい。
 てな感じで、アレコレルア-探してると変なモノが目に付いたりして、反射食い的にマウスが滑ってポチッとしてしまっていたりする。全く困ったモノである。

 左の二つはどちらも、売りに出してる人がなんなのか分かっておらず、値段も安かった。まあなんなのか分かっても高い金だして買うような代物じゃないけどね。

上はギブスの「キャスティングスイマー」の11センチぐらいの小さめの。これもダーターと言えばダーターか?動きもダーターぽい感じだった。ストライパー用だろうからワイヤー貫通で丈夫にできてるので、コイツが輝く場所があるような気もするけど、それがどういった場面なのかワシには今のところ分からない。とりあえず蔵の肥やしだな。

 下は「ラパラかな?」ということで売られてたけど、確かにスキッタープロップとかと形が似てるし木製というのも近いけど、これフレッドアーボガスト製です。「スヌーカー」って言って、コイツは単純な色だけどスヌークっていう魚っぽく1本線が入る塗装が多かった気がする。ペラ付き版があるのはお約束だけど、リップ付けたミノーとかもあって、同じ形で色んなタイプに展開してくのはアメルアのお約束だなと思ったりしました。まあマイナールア-ですね。動きはまだ試してないけどレッドペッパーっぽい縦浮き系だとかいう情報あり。使うアテはない。

 という感じで、実弾補充といいつつも、余計な散財を繰り返す悪癖というか、症状というか、いつもながらの物欲にまみれた感じで行ってみました”ルア-図鑑うすしお味”第48弾でございました。

3 件のコメント:

  1. ポップトプススイマー!良いですね。
    関東の黄色いお店では、最近お見かけしません。カップがあるのも、ペンシルとポッパーの中間のようで、興味あります。ぜひ使った感想を教えてくださいませ‼️浜酔人

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  2. 怪しいルアーがたくさんですね…
    ポップストプス投げたことありますが、自分の地域だと冬の北西風に完敗しました(笑)

    ちょっと違うジャンルですが青物用にコットンコーデル ラトリンスポット(1-1/2oz)はどうでしょうか?
    50gくらいあるのでよく飛ぶし、イワシっぽいカラーもあるし、どこかで強ラトルが効くタイミングがあり得るのではと妄想してます。

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  3. おはようございます

     浜酔人さん、黄色いお店が近所になくなれば”症状”は軽くなるだろうと思ってましたが、なかなかそうはいきません。
     実戦投入は冬になると思うのでしばらくお待ちください。

     norishioさん、たしかに大きさの割りに軽いですが、堤防沿いに群れてるカマスを狙ってやってくる青物を狙うので30mも飛んでくれれば勝負になると思ってます。
     大なラトリンスポットはビワコオオナマズ用にいくつか仕入れたのが蔵のどっかにあるような、バイブレーションとしてはハルコ社の2オンスクラスのがあって良いかもしれんと思ってるのですがまだ投げられてません。そのうち試してみなければです。

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2021年10月2日土曜日

シングルウィングプロップベイトというは浮いて止められるバズベイトと見付けたり

 プラグのジョイントボディーの後半に1枚羽が生えていて、後半のボディー自体が回転するトップウォータープラグというのは、結構昔から北米のマスキー用のルア-では定番的に売られていて、大きさが20センチ近くあるような大型ルア-なので、小型のバスプラグのように単純に金属ペラをお尻に付けるっていうわけにはいかない理由があるんだろうなと思ってたら、どうも数年前ぐらいに”シングルウィングプロップベイト”とか言うらしいけど、その、ボディー後半が1枚羽根で回るタイプのルア-、を小型化してバスルア-にしたのが、米国トーナメントシーンを賑わしたようで、後発のメーカーも含めていくつか同タイプのルア-が出ているようで、ネットでなんか面白いルア-がないかと探してたら引っかかってきた。

 普通のスイッシャーと何が違うんだろう?一部とはいえボディー自体が回るっていう要素を考えると、ミルスピンやヨーズリのオケラのような胴体回転系に近いのだろうか?と疑問に思って使用動画を見てみると、音の質とか水の動かし方とかがむしろバズベイトで、コレまでもあることはあったけど、バズベイト系のプラグなんだなと自分の中で理解した。

 バズベイト系のプラグとして一番有名なのは、本体前部にバズペラを持って来たフレッドアーボガスト社のスパターバズ(右写真、スカート腐ってしまってます)もしくはペラの形はやや違うけど似たようなスパターバグだろうと思う。なぜ、バズベイトのペラを持ったプラグが欲しいのかといえば、バズベイトは止めると沈むので、一瞬沈ませて食わせるという技がないわけじゃないけど、基本着水したら急いでただ巻きの忙しいルア-で、それを浮くボディーと組み合わせると、着水後波紋が収まるまで待って動かすとか、途中で止めて間を作るとかができるっていうのが利点なんだと思う。とはいえ以前にも書いたけど前方に重いペラを持つこの手のプラグは、一旦止めるとペラ部分が沈んでしまい、再度動かすときに立ち上がりがモタクサしてあんまり塩梅よろしくなく、基本タダ引きで使ってしまうので”バズベイトでいいやんけ”ってなってしまう。

 という問題を解決して、バズペラをプラグに搭載しつつ立ち上がりの反応を素早く、って考えたルア-も過去いくつも作られてきていて、一つの解決策としては本体の浮力を大きくしてバズペラの重さを支えてしまうという方法で、今だとアーボガストのその名も「バズプラグ」っていうのがそうだし、古くはバズペラではないけど大型のペラを前方に持ったヘリン「フィッシュケーキ」なんてのもあった。コイツらの欠点としては多分太さゆえのフッキングの悪さがあるはずで、フィッシュケーキについてはヘリンお得意の、虫の足のように張り出した天秤型のフックハンガーでフッキングの問題を解決しようとしているように見受ける。フィッシュケーキはそう考えると、あれはあれで理にかなった設計なんだなと思わされる。

 もいっちょ解決方法としては、前だけに付けるからバランスを欠いて前が沈むので、後ろにも付けてバランスを取るという方式。ただコレは、後ろにバズペラをつけるとその後ろにフックを付けてもバズペラが邪魔してフッキングしにくいのか、バズペラそのものが前後に付いているルアーというのは米国では作られたようだが本でしか見たことないぐらいに稀(バズペラ後ろにだけ付くのはちょくちょくある、レーベル「バズンフロッグ」(写真上段)とか)。あと前後にバズペラはルア-全体の長さが長くなって邪魔くさくなるというのもあるのかもしれない。というわけで、バズペラほど大きくないけど、バズペラと同様に回転するペラの側面が水面を叩く形の、大きめのペラを前後につけたスイッシャーというのは割と存在する。オザークマウンテン「ウッドチョッパー」とかその流れをくむルーハージェンセンのデカいスイッシャー(写真中段)とかがそう。そして前後もあれば左右もあるよ、って話で左右にバズペラを羽の様に備えたヨーズリ「ギャビー(蜂)」とかティムコ「カラバシュ」(写真下段)なんてのもある。左右方式はちょっとキワモノが過ぎる感じがアリアリとするけど、前後方式で使われるような、バズペラほど大きくはないけど水面を叩くペラを付けたスイッシャーっていうのは、とくに大型スイッシャーではその大きさに見合った音や飛沫が期待できるので割と評価が高いように思う。前後ダブルの他に、後方シングル、後方タンデムもあった。

 あと全くのキワモノとして、バズペラ自体が、浮力のある水中浮きにヒレを付けたような形のバズベイト?もあったように思うけど、これはバズベイトの”ペラの側面が水面を叩く”っていう大事な要素が抜け落ちて、むしろミルスピンやらの本体が回る系に実質近いモノだろうと考える。ルアーで釣ってて不思議に思うことの一つに、スピナーベイトでもバズベイトでもワイヤーベイトと呼ばれるルア-では、なぜかブレードやバズペラに食ってくることは少なくて、ちゃんとハリの付いているヘッドの方を食ってくるってのがあって、誰かそうなる理由を上手く説明できる人がいたら教えて欲しいんだけど、ペラを太らせて回転させたらさすがにペラを食ってくると思う。じゃないと「ガウディー」なんていう回転する本体にフックの付いたワイヤーの骨組みをぶら下げたようなルア-は成り立ちにくいだろう。

 話がちょっとそれたが、元に戻して”シングルウィングプロップベイト”だけど、バズペラの重要な要素である”ペラの側面が水面を叩く”というのはまったくその通りの動きになっているのは動画で確認できて、そういう動きの機能の質から、コイツはスイッシャーというよりはバズベイトなんだなとワシャ理解した。でもって、ペラが沈むのは浮力のある本体後部にペラを付けているのである程度防げる。かつ1枚中心から飛びだした羽という形状は、バズペラほどかさばらず、後ろにペラを持って来てもバズペラほどはフッキングの邪魔をしないように思う。メーカーによってはこの羽を弾力のある曲がる素材にしてフッキング向上を謳ってたりもするようだが、多分堅めの素材でも咥える時には羽は向こう側に回ってそれほど邪魔にならないように思う。

 というように考えて、やっとスイッシャーじゃなくてこういう形態の”シングルウィングプロップベイト”がなぜできたのか、なんとなく理解できた。”浮力のあるボディー後半自体を回転させて、ペラが沈まず立ち上がりの早い、浮いた状態で止めてストップアンドゴーとかが上手にできる、ペラの側面が水面を叩いて音と泡、飛沫を出すバズベイト”なんだろうなというワシ的整理。

 ってなことを考えてたら欲しくなってしまうのは、不治の病に冒された患者の症状としては処置無しの末期であり買うしかなくなった。調べてみるとフライフィッシングの世界ではディアヘアの成形で引っ張ると潜ってく形状を持つバスバグの一種?「ダールバーグダイバー」に名を残すラリー・ダールバーグ氏が設計した、リバー2シーというブランドの「ワッパープロッパー」というのが、バスルア-サイズのシングルウィングプロップベイトの先駆らしいので買ってみるかと思ったら、2千円ぐらいしてお高いんでやがる。いくつか他社からも出てて、手に入りやすくお値段も千円前後と手頃だったのでバークレーの「デックス・チョッポ90」というのを買ってみた。

 パッケージ裏に宣伝文句としてデカデカと「浮くバズベイト!!!」と明記してあり、ワシの考察もあながち的外れじゃなかったな。と得心のいく思いだったが、実際に投げてみて「ありゃ?」っと首をかしげることになった。なんか回転するボディー後半部分が細身だなとは思ってたけど、期待していた水平浮き系ではなく結構縦気味に浮く。動かしてみるとスパターバグみたいな前にバズペラのルア-のモタクサ感はなく、むしろ縦浮き系のシングルスイッシャーのような感じで機敏にバズサウンドを奏でながら走り始めるので、これはこれでいいんだろうなと思ったし、本家「ワッパープロッパー」の映像も止めたときの浮き角度に注目してみると斜め浮きで水平浮きじゃない。こういうルア-らしいなどうも。
 でも、せっかく回転部分に浮力持たせることができるなら、水平浮きにすればユックリ止めて進めてってのもできるし、どうせ首なんか振らないんだから、動かしはじめの反応の早さを求めても良いんじゃなかろうかと、回転部分が浮きそうなのを探してみた。本家の米国通販のマスキー用ルア-を見るとあるんだけど、結構お高くて使うアテもないのに突っ込める額じゃない。と思って誰か国内で持てあまして売りに出してる人いないかなと探ったら、ありましたマスキーベイト「スラマーサンダーヘッド」。18センチと男らしい大きさ。800円とお買い得。するりとマウスを滑らせて即確保。いやはやなかなかに格好いい。チョッポ90はそのうちシーバスに使ってみるかなぐらいに思ってたけど、コイツは使い道があんまりなさそう。しかたない、青物にでも投げてみるか?アマゾン(ガイアナ)行くつもりになったとき(結局行けなかった)に買い集めた、側面で水を叩く系のペラが付いてるデッカいスイッシャーとともに、青物にバズ系はどうか試してみるか?投げてて楽しいたぐいのルア-だと思うので、本気で狙いに行く1軍ルア-の合間にお楽しみルア-として投げて、魚が回ってくるまで投げ続ける集中力を持たせるのに役立てるというのが使いどころかな。

 というわけで、ちょいと前に流行ってすでに廃れたような雰囲気ではあるけど、流行ったってコトは効果があったんだろうし、廃ったってことは今使う人間が少ないだろうしで、今が使い時かなという、腐る前の熟れた果実がごとし、な”シングルウィングプロップベイト”で行ってみました”ルア-図鑑うすしお味”第49弾でございました。



2021年12月4日土曜日

ICBMは大陸間弾道弾、CCBCOは小川の小魚餌屋

  リールをモリモリと購入していた間、ルア-熱のほうは落ち着いていたかというと・・・

 そんなことはなかったんじゃ~っ!しっかりそっちはそっちで泥沼じゃったんじゃ~!!

 ということで、合併症でエラいことに。あぁエラいことに。

 事の発端は、秋のシーバスあんまり調子よくない状況が続いてた時、ルア-同じもの投げてるだけだと退屈なので、なんかいつもと違うルアーでも投げてみるかっていう”いらんこと”を思ってしまって、まあ主戦場のA川では「コモモスリム95」と「ワンダースリム70・90」が堅いんだけど、要素としては動きすぎずに静かすぎずという感じのユルヨタなやる気なさそうな泳ぎ下手くそな感じが共通で、泳ぎ下手クソ系?のルア-をと考えたんだけど、当然ながらコモモの真似したような各種リップレスミノーは該当するはずだけど、それならコモモで良いじゃんという気がして、コモモの後発系は除外。シンペン系は海爆リップレスやらフラッタースティックもあるし、これまた今あるので良いじゃんという感じで却下。となると、泳ぎ下手なルア-って何がある?って考えると昔のダイワ「ロビン」とかの古い日本のルア-とかも考えたけど入手が難しくて断念。

 そして、まああれだよリップレスミノーってスリムな水面直下系は”コモモ以降”に雨後の竹の子みたいにニョキニョキ現れてきたとしても、リップがなくて頭斜めに切ったプラグって古くからあって、以前試したフラットフィッシュのようなトローリングプラグは投げて使うのには使いにくくて今一だけど、ダーターに分類されるようなルア-は、泳ぎ下手な感じで、ワシ、バス釣り少年時代もバスオレノとかこんな動きのモタクサと悪いルア-でどう釣れっていうねん?って正直苦手だったけど、今回は目的に合致するんじゃないかと、そう思ってダーター色々試してみた。いうても我が家にも蔵には各種ルア-転がってて、「バスオレノ」の小っちゃいのとか早速投げてみたけど、バス狙いで水面でチョンチョン動かしてると気がつかなかったけど、あれ引っ張ると結構潜るのよ。立ち込んで狙うA川は浅いところが多くて根がかりそうで却下。同じような理由でブーン社の超ロングセラー「スピナーナ」も却下。まあバスオレノがあるぐらいなのでラッキー13もあるわけで、ワシ唯一得意にしてたダーターがタイニラッキー13なんだけど、バス釣りではダーターっちゅうより小型ポッパーとして使っててポコポコさせてたんだけど、引っ張ってみると割りと良い塩梅に下手くそな泳ぎでかつあんまり潜らないのでとりあえず合格。タイニーとベビーラッキー13は蔵にもまだ在庫がある。ああ良かった、これで安心めでたしめでたしって終わっておけば良いモノを、この機会にダーターをお勉強しておくかとか要らんことを考えてしまい、最初に小さくて使いやすそうなバグリーの「リトルジョン」を買ってみてこれはそこそこ使いやすそうで、これはダーターわりといけるんじゃなかろうか?って思ってしまい、まあダーターちゅうたらその名も「ダーター」なクリークチャブのはおさえといた方が良いんだろうな、と中古探してみたら、これがクリークチャブってバスにパイクにストライパーにと世界記録を樹立しまくったことで有名で米国では深い沼に沈んでる人間も多いコレクターズアイテムらしいけど、日本じゃ、それこそ琵琶湖でタイ記録が出たけどいまだ破られてないラージマウスバスの記録魚が釣られたとされている「ウイグルフィッシュ」(違うルア-説も有り)がちょっと良い値段付くぐらいで、あとは古い木製も最近の樹脂性も単なる中古価格しかついてなくて可哀想なぐらいで、ボロいのまとめ売りしてるのとかガサッと買ってしまった。ダーターが欲しかったんだけど、まとめ売りでボロい「パイキー」も手に入って、見た目がきちゃなすぎるので再塗装してやろうかと思うんだけど、どういう動きするのか試しに投げてみたら、これがすんごく良いのヨ。今時のおとなしめの動きのシーバスミノーやラパラやらロングAやらのキビキビしたミノーの動きとは全く違って、デカい金属リップが水をしっかり搔いてグワングワンと大きく動く。ヘドン社「タイガー」とかに近いけどタイガーが水面系であまり潜ってかないのに対して、そこそこ潜っていく感じ。これはこのルア-が効く場面って、具体的には思いつかないけど絶対あるよなって根拠もなく思ってしまって、パイキーにまで飛び火して落ち着くまでしばらくかかった。パイキーはGTロッドで投げる馬鹿デカい大きさのは持ってたけど、そこまで大きいとグワングワンとまではさすがに動いてくれないのでイメージと違った。

 まったく、余計な買い物をしてしまったわい。ちなみに目的のダーターは投げてみたけど可もなく不可もなくという感じで、まあたまに投げてみても良いかなぐらいだった。ので、ダーターもっと他にないかなと地球丸の「バスルア-・カタログ」を眺めてみると、意外なメーカーがダーター作ってて、ラッキークラフトの「マラス」っていうのがポッパーとクランクとダーターの混ざったようなダーターで中古の値段調べたらこれも安かったので買ってみた。これはまあまあ合格かも。若干泳ぎ上手すぎるけど水面直下引けるのは高得点。

 ということで、ダーター合格はリトルジョン、タイニー&ベイビーラッキー13、マラスということでよろしくって感じに一応落ち着いた。ボロパイキーの再塗装はグラスアイの復元からやってみようかと思ってて上手いことできたらまた報告したい。

 でもって、”ダーター熱”こじらせて”クリークチャブ症候群”に罹患してしまってたんだけど、同時進行で”マジェンダ固定重心不安症”も発症してて、まあN川の護岸の上から1匹スズキ様釣って、在庫まだあったよなと蔵をゴソゴソしてみたら、あったんだけど半分ぐらいは重心移動になった後期版で、これは固定重心版を補充しておかねばと思うんだけど、「写真で判断して下さい」って書かれてても見た目では区別がつかんので、質問欄で「固定重心版が欲しいんですがこれはどっちでしょう?重心移動だと前後に振るとガコンとオモリが移動します。固定重心ならラトルがカラカラ鳴るだけです」と確認をお願いして、固定重心なら買うンだけどネットフリマはそれでいけるんだけど、ネットオークションは質問とかして下手に興味もたれてしまい落札価格が上がるのが不安で、今時わざわざ固定重心の古いダイビングミノー欲しがってる人間なんてそうそう居ないって薄々わかってはいるんだけど、とにかく手に入れることが優先という感じのおかしな症状がでてしまっているので、とりあえず買ってみて届くと振ってみてガコンとオモリの玉が前後する音にガックリしたりしたのであった。まあ、その場合ドリルで穴開けて移動する方のオモリの玉を接着剤で固定してしまえば良いんだけど、面倒くせぇよねって話。ついでに固定重心のダイビングミノーでラトル入りというのが共通で使えそうな感触の「スティッキーJr2」も買い増し。マジェンダは下段のが重心移動版で、最後の方の製品はカラーも違うし目も立体になったので区別できるけど、上段と下段の火虎(ファイヤータイガー)色のを見てもらえば分かると思うけど、それ以前のは見た目的には一緒で写真じゃ分からんのよ。

 足下の流れ込みの護岸際狙いで、投げる(というより下手から振り込んでる)距離なんて5mで引いてくる距離4mとかの超々接近戦では重心移動が戻って立ち上がって動き始めるのに40センチ使ってしまえばチャンスが1割減ってしまう。近づくのは真上に陣取っても良いぐらいだけどルアー通すのは護岸舐めるように際を攻めないとダメで50センチ離れたら食ってこんかもしれんっていう状況でなるべく近くに寄って正確に投げることが重要、そんなときには重心移動は邪魔でしかなく固定重心であることに意味があるのよ。って信じて投げられる(振り込める?)のが大事。

 てな感じで、チャブって欧州や北米大陸のコイ科小型魚らしく北米に”クリークチャブ”って呼ばれる仲間がいて、日本語だと「ハヤ」とか「ハエジャコ」的な位置づけの魚のよう。クリークチャブベイトカンパニーはそういう小魚的な疑似餌を作ってまっせな会社で、そのあたりのルア-を中心にアレコレ脱線しつつ行かせていただきました、”ルア-図鑑うすしお味”第50弾でございました。



2022年5月21日土曜日

米国東海岸マサチューセッツ臭のするルア-達

 春の大森祭り開催中、大森スピニング以外には目もくれなかったのかといえば、そんなわきゃないよねって話は自明で、ルア-もセッセと買っていた。今回久しぶりの”ルア-図鑑うすしお味”第51弾はおもにアメリカでストライパー狙いで使われてきた、ギブス(スタンギブス)社のルア-中心に塩味やや濃いめで行ってみます。

 ことの始めは、このサラダ油が6缶入ってたようなお歳暮的な見た目の箱に入って送られてきた、プラノの平べったい大きめのボックスにゴッチャリと古くさく、潮気でリグとか錆びている、アメリカンな海臭いルア-の詰め合わせセットを某ネットオークションで発見してしまったことから始まる。こんなもん日本で欲しがるのワシだけやろ!と自信を持って開始価格の2500円で入札。そして当然落札。

 これが2500円でいいの?っていうぐらいの充実した面白詰め合わせで、正直「アメリカで売っとけ!」って米本国なら需要あるはずなので言いたくなるけど、たぶん日本でも人気のルア-だのも合わせて仕入れてきた業者さんが、売れそうにないのが詰まった箱が出てきて頭抱えて、このぐらいになってくれたら儲けものとテキトーに値段付けて、好きモンが見付けて売れて一安心っていう感じだろうなと想像している。

 中身の主なものは、以前にも何度か取り上げているギブス社のルア-で、ギブスのルア-は米本国では骨董的な人気があるとかじゃなくて、単純にいまでも作られてて現役のルア-なので○ーベイでみてても、古いモデルが売られてるのは当然として、形は同じでも色塗りが今時っぽくなった、それでも頑固に木製を守っている袋入り新品も売られていたりする。東海岸のストライパー野郎って、米国の釣り人の中でも特に頑固なイメージがあって、ルア-はウッドのシンプルな彩色の丈夫な作りのものがいい、リールはサーフで砂混じりの波かぶってもすぐ整備できるように単純丈夫な方がイイ、灯りがボンヤリともりゃいい~、ってな感じで、彼らに人気のリールにPENNとミッチェルのデッカいインスプールがあるぐらいで、PENNのスピンフィッシャー706z、704zなんぞは彼らの熱い想いに応えて2010年代とかのほんのちょい前にも復刻生産されているぐらいで、流行を追うちゃらちゃらした客を騙くらかすのも商売だけど、こういう”堅い”需要を生み出す頑固な客を掴まえるのも商売としてありだろう。大店にはなれんだろうけど、ギブス社は屍累々のルアー業界で今でもちゃんと生き残って商売している。エラい!立派!!

 でもって中身の紹介はまずは日本でもお馴染みの、って古い時代のナイロンライン30LBとかで釣ってた時代のGT釣りを経験してるオッサンぐらいしか知らんかもだけど、「ポラリス」と「ペンシルポッパー」。

 なんだけど、これが日本に入ってきていた時代より古いもののようで、なんとも良い味わいが出ている。一番右のポラリスの首の絞り方とか今のとちょっと違うし、青のペンシルポッパーの色塗りとかもヘビみたいな網目模様になっててなんとも渋い。ここまでで丼飯すでに一杯目という感じなんだけど。まだまだ続きます。

 ウッドボディーでワイヤー貫通とかの丈夫なリグで、ミノー的な”泳ぐ”ルア-をとなると、一番上の「キャスティングスイマー」方式でダーターっぽくするか、あるいは金属のリップをガッチリ縦に差し込んで折り曲げる、「パイキー」なんかでよく見るクリークチャブ方式(仮称)になるようで、ギブス社のこの手のルア-は「ダニー」というらしく、ひょっとすると手前の3本フックの大きい方は「イーリー」というのかもしれない。曲げ金属リップ本家クリークチャブの方もストライパールア-はお得意で、当然このタイプの大型ミノーは作ってて、その名も「サーフスター」が現役である。わが家には「巨大パイキー」がいくつか在庫してあるけど、青物狙ってダニーも投げてみたい。丼飯2杯目余裕。
 とりあえず、”お楽しみ箱”のなかのギブス勢は終わりなんだけど、その他もなかなかに味わい深い。

 この二つは、上がクリークチャブの「ストライパーストライキング」のウッド版のようなんだけど、塗りが剥げて塗り直してある気配があるのでちょっと自信がない。めん玉がグラスアイじゃなくて金属なのもちょっとカッコイイ。下はブーンの「ニードルフィッシュ」で正解なんだろうけど、カラーと目の処理がギブスっぽいのでちょっと迷う。ギブスにも「ニードルフィッシュ」が実はある。ただギブスのニードルフィッシュはワイヤー貫通方式で、先端が絞られる部分の段差が大きいのでヒートン使ってるこいつはブーン製とみた。

 レッドヘッドの方のヘッドはレッド(鉛)、ヘッド以外がウッド、わけ分からなくてグッド、チェケラ!っていう感じの代物でタラシャクリ棒的なルア-なんだろうか?と思うけど、ヘッドの部分が重いので頭から沈んでシャクると頭が浮き上がる動き、なのか?ライン絡みそう。船から縦に使うんじゃなくてコイツもやっぱり投げて引っ張って使うのか?

 上の緑のは、海用じゃなくてマスキー用のテールブレイド系のペンシルだな。サイズ7インチ(約17.5センチ)級で迫力のある代物。色が緑一色という麻雀の役じゃねえんだからって感じに塗りつぶしてあり、暇があったら黄色系に塗り直してしまおう。使うアテないけどな。まあこれも青物に投げたらいいか。

 そして、見たことあるようなタイプから、不気味人形的な代物までジグ系。

 上から「SALAS」「HACKER」までは書いてあるのでそうなんだろうなって感じだけど、その次の矛先みたいなのは全くの「不明」、最後の不気味に口を開けて髪の毛みたいなのを長く引きずる不気味フェザージグはなんなんだこれはいったい。

 うーん、どうしたものか?この手のジグのコレクターの人とかいますかね?スプーンならJOSさんがおそらく日本でも有数のコレクターなのでなにも考えずに華麗にスルーパスでいいんだけど、誰か欲しい人いません?

 でもって、最後はトローリングルア-で、ヘッドだけの方は、樹脂の中に砂浜で拾ってきたような真珠質の貝殻の磨かれた欠片を封入してあって、なかなかにキラめいてて趣がある。でもまあトローリングはせんよな。短めにスカート付けて投げてみるってのはありっちゃありか?

 なんにしても、青物に投げられそうなプラグだけでも10個からあって2500円(送料別)は超お買い得。その他のルア-も普段見ないルア-達で味わい深くて、なんだかんだで丼飯3杯は余裕でございましたとさ。

 

 って、終わるかっていうと、勢いついた暴走機関車状態でギブス社のルア-をなんぼか買い増し。
 一番上の良いストライパーな角度で頭が斜めに切ってあって小っちゃく下顎も付いてるのは見たことなかったのがメ○カリで出てたのを、散々迷ったけど確保。箱書きから「キャストA」もしくは「キャスタルア-」って名前かなと思ってたけど、海外ネットオークションで見てるとギブスの箱入りのこの時代のはみんなこの箱に入っていて、名前はそれぞれ別にあったようで、ちょっと名称不明、出品者によっては単純に「ギブスポッパー」としているけど、果たしてそれが名前なのか?どなたかご存じの方おられたらタレコミよろしくです(「ストライパーソンライン」でも上手く特定できんかった)。2番目の袋入りはリップちょっと写真じゃ見にくいけど「ダニー」であんまり大きくないサイズ。上から3つめがギブスの「ニードルフィッシュ」で、ブーンのと全然形ちがうやんケ、と思うかもだけど、この写真のルア-達だいたい5インチ(12.5センチ)か6インチ(15センチ)級で小さい方のサイズで、ニードルフィッシュもワイヤー貫通式でこの長さだと太短くてブーン版とはだいぶ形違ってしまってるけど、もっと長いバージョンはもっと似てます。
 でもって、最後はこれも結構数が集まってきたキャスティングスイマーとなっちょります。
 逆に5インチサイズとかはスイマーだのダニーだのは泳ぎユルヨタのおとなしめだろうからシーバス狙いに使えるかも。

 っていう感じで、ギブスのルア-結構買ってしまっております。ただワシがGT戦線に参戦した頃には、既にラインがナイロンからPEになって、GTルア-が巨大化し始めた時期にあたっていて、実はポラリスとかも数持ってるわりには魚釣ってなかったりする。
 釣ってはいないんだけど、米国でこんなに長きにわたって東海岸の頑固なストライパー野郎どもに支持され続けているからには、”釣れるルア-”なんだろう、っていうのは想像にたやすく。近所漁港は何でも釣れるっていっても、流石に25センチ越えるようなGT用のペンシル出さにゃならんほどにはデカいルア-は今のところ必要ではなさそうだし、ロウニンアジ用タックル振り回してブン投げるのもしんどいお年頃でもあり、日本じゃナイロンラインで投げてた時代のGTルア-であるポラリスなんかはちょうど良い大きさなように思って、浮子角度を縦浮き気味なのをお尻に浮子製作用に買ったウッドビーズをオモリの代わりに填めた斜め浮きバージョンとか用意して、来たるべき青物襲来に備えている。
 箱入りで買ったポッパーが青物狙いにおいて実に良い塩梅にワシの求めるタイプのルア-なんだけど、日本じゃ売ってなかったようで入手難。海外オークションなら手に入るけど、同じような機能のものは作れそうなので、自作しようと丸棒手に入れるところまで準備して放置になっている。そのうち暇見て作ってみよう。

 ルアーの釣りにおいて、何度も書いているように”このルアーなら釣れる”って信じて投げるときに、その一投に魂がこもると感じていて、青物用のルア-も今時各種選び放題に新しいのが売ってるけど、なんかポッと出の国産の高級ルア-さまはイマイチ信用ならず、自分の中で信じるに値するのは狙う魚は違えども米国のストライパー野郎が信頼をおいてきた、今なお現役のギブスのルア-なんかだったりするのである。

2 件のコメント:

  1. ナマジ様 ブログを楽しく拝見しております。素敵なコレクションを入手されましたね。私はかつて米国東海岸に住んでいましたので、「ダニー」について少々知っております。この手のルアーを最初に作ったのは、東海岸のルアービルダー、Danny Pichneyだとされています。以後、この手のルアーは、どのメーカーのものであろうと「ダニー・プラグ」と呼ばれているようです。私は現在、島根県の宍道湖で、ギブスとは別のメーカーが作った「ダニー」を使っているのですが、大型のスズキがよく釣れますよ。アイの角度をペンチで上下に変えることで、潜水深度が変わりますので、状況に応じてトップで使ったり、あるいは潜らせたり、楽しいプラグです。これからもブログを楽しみにしております。

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    1. Masahiro様 こんにちは
       この手のルア-の良さが分かる人がいて嬉しいです。
       ”ダニー・プラグ”っていうカテゴリーがあるんですね。勉強になりました。
       シーバスにも投げてみたくなりました。

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2022年6月18日土曜日

足下に潜り込むダイバーと泳げなくもないポッパー

 病気なんじゃ~!仕方ないんじゃ~!!

 今期のシーバスの不釣ぶりを見ていただければ、シーバス用に使うルア-方面での病気の悪化もしかたないと御納得いただけるだろうか?あぁしかたない。

 ご近所でシーバス釣るのには、護岸の上から釣るN川用に、足下までキッチリ引けて立ち上がりの早い固定重心のディープダイバーが、立ち込んで釣るA川では、ユルヨタなおとなしめの泳ぎのミノーとシンキングペンシル、ついでに高活性の魚に食わせる水面系ぐらいがあれば間に合う。
 
 前者のN川用ルア-としては「インビンシブルDR」「ホットN」のラトル無し勢に「マジェンダ」「スティッキーJr2」のラトル勢がここのところの1軍で、内房運河とかの実績考えると「フライングダイバー」やら「シャッドラップ」「サイレントピーナッツⅡ」あたりも使えるはず。A川用の現状一軍登録は、何はなくとも「海爆リップレス」が先発で「ワンダースリム70・90」「コモモスリム95」系あたりに加えて、水面系が「ザラパピー」「チャグバク小」「ダルトンSP」ぐらいがこのところの定番。

 魚を釣る能力的には、これらのルア-で不足を感じているわけじゃない。多分釣れてないのはルア-のせいなんてことは全くないはずで、魚が射程距離内になかなか入ってこない、つまり自分の行く釣り場に回ってこないってのが主な原因で、ひょっとしたら回って来ているタイミングをキッチリとらえ損なっている自分の腕の問題もあるかもしれない。にもかかわらず、菓子箱いっぱいに一部蔵にあったルアーもあるけど、新たに導入するルア-候補として、アホのようにネットオークションやらで買いあさってしまっているのは、ひとえに「同じルアーばっかり投げてると飽きてくるんだもん」ということに尽きる。

 ルアーマンなら分かりますよね。って話だけど、ルア-って似たようなタイプでも各社個性があって、微妙な違いは釣果の差を生むことも”変えれば来る”でたまにあるけど、むしろ、その個性や表情の違いを愛でるのが楽しいってのが、タックルボックスにルア-をあれこれゴチャゴチャ揃えたくなる理由の大きな部分である、ってのが本当のところだと思う。最近の日本製のルア-は良くできてるのかもしれないけど、逆にそういう個性やら表情の違いの部分が絶望的に”薄い”と感じていて、ワシが詳しくないのもそう思ってしまう原因かもだけど、例えば愛用しているコモモスリム95系のようなリップレスのユルヨタ水面直下系ミノーをと探せば、各社どこでもこの手のタイプぐらい出していて、いくらでも出てくるんだろうけど、どれもコモモの亜流の域を出ず、わざわざ違うメーカーのを買う意欲が湧かず、このタイプのルア-ならコモモ出してるアムスデザインのアイマブランドの他のルア-でも買っとけば良いように感じてしまう。

 となると、手に入りにくい小工房の高級品とか確保も難しく実用性も興味も無いので、れいによってアメルアとか日本製でも古い名作バスルア-とか、中古で確保も容易なもので、個性的で釣れない時間を楽しくしてくれるようなモノを、とアレコレ買いあさって試してみているところなんである。

 で、足場高め超接近戦で足下までキッチリ引いてくるための固定重心のディープダイバーってのは、いくらでもあるといえばある。古くから使われているアメルア(米国製ルア-)なら固定重心だし、バルサなどの木製ならラトル無しも珍しくない程度にはある。

 ちゅうことで、ドーン!と買っちゃいましたのが左の写真。ラパラとバスジャッカーは蔵から見つけたものだけどね。
 ラトル入りに関しては今自分の中ではマジェンダ推しで、抑えにスティッキーJr2とソーサラーもあるので、とりあえず放置で、ラトル無しをアレコレ入手して投げてみている。アメルアでプラスチック製でラトル無しは比較的少なく、入手が容易・安価でイケそうなのはレーベルの「スプーンビルミノー」ぐらいしか見当たらなかったけど、バルサ含めて木製のはラトル無しが普通。”みんな大好きバーグリー(©Dab氏)”(左上あたり)と日本で”パックマン目”のルア-といったら「アイマ」ブランドだけど、アメルアだと今回買いあさった杉の木でできてるPOE'Sのルア-(右上あたり)で、そのあたりはどちらも日本でも売れてたので中古の弾数も豊富でお安く入手可能。バグリーのルア-とかは塗装とか割れてたりすると(そういう仕様です)600円700円で買えてしまう。POE'Sも値段は大差ない。
 ただ、どちらもディープクランクのたぐいには、ごっついグラス系のクランキングロッドを穂先水中に突っ込んで深く潜らせるような男らしいモデルも多く、バグリーの「ダイビングキラーB2」やらPOE'Sの「スーパーセダー300」ぐらいは比較的おとなしそうな大きさと見た目なので大丈夫かなと思って買ってみたけど、5センチのシンペンも投げにゃならんシーバスロッドでは巻き抵抗が大きくてしんどい。ということでバグリーならB1の大きさやシャッド系、POE'Sは1100(200?)の大きさとシャッドっぽいRC系を狙ってみた。
 結果、バグリーの「キラーB1」とPOE'SのRC系はあんまり潜らんので足下までキッチリ引けなくて今回の目的には不合格。その他の「ダイビングキラーB1」や「バッシングシャッド」「スーパーセダー1100」あたりは良さそう。ただしバッシングシャッドは思ったよりシャッドラップラパラに似てて、多少動きが大きいけど”変えると来る”を期待できるほど違うのか微妙。あと、スーパーセダー1100は中古で買ったら同じ形でラトル入ってるのもあった。っていうのはまあご愛敬として、作りが荒いとは聞いてたけど、バランスが破綻しやすく早引きするとひっくり返ったりする。のはまだ可愛い方で一個は普通にブリブリとは泳いでくれず、ゆっくりとシンペンみたいに揺れるという謎の動き。そのへんは吉と出るか凶と出るか?そういうテキトーな品質がアメリカンな感じで悪くないような気もする。日本人には作れないタイプのルア-だと思う。バグリーでも多少の品質のばらつきはあるけどPOE'Sはちょっと強烈だった。同じように均一性が出しにくい自然素材を使ってても往年はタンクテストまでしててハズレ個体が滅多にないラパラはその点エラい。
 蔵に転がってたファットラップは流石の安定した動きでイケそう。発泡素材製のバスジャッカーはちょっとリップが折れそうな怖さがあって意外に中古も良い値段なので却下。
 あと、レーベルのスプーンビルが使えそうな感じなのをみると、ダイビングバングオーとかロングAディープとかも欲しくなってくるので良いのがないか物色中。
 というのがN川用ルア-の買いあさり状況。こちらはこのへんで終息してくれそう。

 ややこしいのがA川用で、国産のは没個性的で好かんし、かといってシンペンもリップレスミノーもアメルアにはあまり見られないカテゴリーで、ダーターはいけるんじゃなかろうか?と思って突っ込んでみたときには、意外にダーター潜ってくので水面直下系じゃないと判明。バグリーの「リトルジョン」とラッキークラフトの「マラス」が及第点かなってぐらいでパッとしなかった。
 ところが、別件で拾ったりしたボロいルア-の再塗装をしていて閃いたことがある。再塗装していたのはヘドン「ラッキー13」、エフテック「エスフォー」でどちらもポッパーみたいな顔してるけどちょっと潜って泳ぐ。エスフォーはもともとシーバス用の国産ルア-で泳ぐんだけど、ラッキー13もあっちの教科書じゃポッパーじゃなくてシャローランナーに分類されることもある意外な泳ぎ上手。
 今回さがしているのは、あんまり泳ぎが上手じゃないユルヨタ系の泳ぎ下手なルア-で、一時泳ぎ下手で定評のあったダイワのロビンなんていうミノーの購入を真面目に考えたぐらいだけど、高値と弾数の少なさに諦めたってぐらいで、ラッキー13もエスフォーも悪くないけどちょっと泳ぎ上手すぎる。

 でも重要なヒントはもらった。下アゴがあるポッパーなら適度に泳ぐヤツが居るはずで、良い塩梅に泳ぎの下手なポッパーは存在するんじゃなかろうか?
 って考えて、思いつくまま買いあさろうとするんだけど、これが難航する。
 引っ張るとユラユラと下手クソに泳ぐポッパーとしてヘドンの「チャガースプーク」が頭に浮かんだんだけどお高い。プラドコ版でも良いンだけどなぜか高い。中古に千五百円も出せるかよ。で下アゴあるポッパーということで、ワシのような古いルア-好きなら、ボーマーの「ボーマーポパー」やらホッパーストッパーの「スローバー」やらが思いつくんだけど、これまたお高いうえに弾数少ない。ダメだコリャ。

 ということで、ルア-図鑑をアレコレ見たり「ポッパー」を検索して安いのチェックしてみたりして、下アゴつきのポッパーを買いあさったのが写真のありさま。
 ラッキー13シリーズは蔵にあったものだけど、「ベビーラッキー13」は泳ぎ上手すぎ系、「タイニーラッキー13」はダーターの時にリトルジョンと共に動き的には及第点を与えている。ただちょっと軽すぎて投げにくい。マリアの「ポップクイーン」って泳がんかったっけ?と若き日の夏の海の光景を想い出して投げてみたけど、早く引けば泡引き系で泳ぐけどゆっくりではイマイチ泳がん。ならばハトリーズはどうよ?と「パッフィートップ」はラトルの入ってないミスティーみたいで泳ぎ上手で面白いけど今回の趣旨とは外れている。「ケントロス」は写真では分からんかったけど、下アゴが単純にしゃくれてるんじゃなくて尖ってて引っ張っても潜らない水面専門系。「リトルダイナマイト」は微妙に下あごの角度が開いていて潜りが浅く竿先を下げてやる必要があるけど水面直下で良い感じに泳ぐのでイケる感触でまずは合格。やや弾数少ないのが難か。「バブルダンサー」は金額的に無理。
 バルサ50シリーズは「アンクルスミス」は動画でチェックできたけど泳ぎ上手すぎ。ならばと「ポップスインガーセラフ」を試してみるもほぼ泳がず。
 でもって、結局合格点はさっきのリトルダイナマイトと、”みんな大好きバーグリー”から「ポップンB-3」(写真左下2番目3番目)。これは思い描いていた”ちょっと潜ってユルヨタッと泳いでくれるポッパー”に完全に一致。短い方の「ポップンB-2」もそこそこいける。中古の値段も千円しないぐらいで許容範囲で弾数も多くはないけど珍しくはない。
 ついでに、パックマン目のPOE'Sの、全体的にパックマンみたいなポッパー「ブルービー」も入手。コイツもいけそうには思うけどマイナー過ぎて弾数少ないのがイマイチ。ただ、杉材を鋸で直線的に切っただけのパックマン顔は、小学生の工作感があってとても可愛い。国産の良くできた製品とかと比べるべくもないチャッチいデキだけど、ルア-として劣ってるとは思えない。日本人の感性じゃこの味はだせん気がする。
 泳ぐポッパーはもうちょっと探せば何か良いのが出てくるかもなので、引き続き探ってみたい。
 半分は投げてみて「へーっ、こいつこんなルア-やったんか~」って楽しむのが目的なので、実釣用の戦力として現時点で採用できなくてもまあ良いかなと思っちょります。

 というわけで、”ルア-図鑑うすしお味”第52弾は高い足場の足下まで引けるディープダイバーと下手クソながら泳げるポッパーということで、バグリーとかPOE'Sとかハトリーズとか、そのへんのルア-でいってみましたとさ。

2 件のコメント:

  1. スミスのチャグポップが要望に合うかと思われます
    https://ikejima.blog.ss-blog.jp/2009-06-29
    マラスの機能を強化したような性能のブーヤーのプランクも泳ぐポッパーです

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    1. タレコミ情報ありがとうございます。
       チャグポップは良さげです。欲しいっ!ハトリーズでこんなの出てるの知りませんでした。お恥ずかしい。
       ブーヤーの方はちょっと泳ぎ上手すぎかもですがこちらも要確認ですね。

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2022年6月25日土曜日

令和の時代の無敵艦隊

 インビンシブル!無敵!!

 先週書いたように、ここしばらくルア-をアレコレと試していて、いやがおうにも分かったことは、ラパラとインビンシブルは優秀だということである。ラパラのデキが良いのはいまさら言うまでもないけど、インビンがこんなにできる子だとは東京湾で使い始めるまで知らなかったし、頭が平たいナマズ顔が安定した潜行を助けてるようで、DRはリップそれ程大きくないのにキッチリ足下まで引ける。独特の鱗模様とか吹いてある厚めの塗装は、見た目にも美しいんだけど、重量を適度に与えて飛距離がそこそこ確保できるのと、ラパラに比べて同じバルサ製でも強度が増していることに寄与していると思う。動きはキビキビ切れが良く、飛距離もそこそこ、耐久性もそれなりにあって、結果釣れるルア-なんだけど、ホイルフィニッシュとか立体的に鱗切った仕上げとかの、今時風の外観じゃないので日本人好みじゃないのは分かる。けど、地元北欧とオージーの好みにはしっかり合致するようで、同社のサイトで色んなルア-の宣伝文読んでると、対象魚に”サーモンとバラマンディー”とかなってるのがあって、地元で愛されてるのはある程度当然として、豪州人気はなかなかオージーたち見る目があるなと感心する。まあ優秀さは、毎回書くけど、フィンランド本国でラパラを向こうに回して生き残ってきたという事実だけ見ても間違いないだろう。

 今時デキの良いルア-はごまんとある。しかし、バルサというバラつきのある天然素材を使いつつ、品質は安定させてあり、固定重心と軽さを生かして、立ち上がり素早くキビキビとした”良い動き”っていうのは、いまだなおプラスチック(ABS)製の現代的な良くできたルア-を状況によっては凌駕する働きをやってのけるし、その品質のルア-達をプラ素材のルア-と同等の高くもない値段で何十年と売り続けているのは賞賛に値する。インビンシブルはいま正規輸入元がないので国内流通量は少ないけど、ラパラに至ってはルア-を扱ってる釣具屋にならだいたい売っているという安定供給ぶり。

 そんなわけで、今回ルア-方面に症状が出たときに、使ったことないような新機軸のルア-を買いあさると共に、供給不安定なインビンシブルも買い増ししてしまった。一番よく使うオレンジ黄色の8DR3本、同色12センチ1本とまずまずの戦力補強となった。

 オレンジ黄色はカラーコード”070”でパール白基調にオレンジの背中に蛍光黄色の横縞という派手系で、東京湾の運河でも紀伊半島の川でも実績の色。ちなみに一番下の列右は頭を下にして浮く「スタルワート」、左は「ハーカー」。揃うんなら「ビッジー」とか「スピアヘッド」「ダートマスター」、まだ保有していない「ビックマウス」「ニルハ」なんてのもこの色で揃えたいモノだ。

 現在、ニールズマスターは正規輸入元はなくなって全国の釣具屋に流通しているような状況じゃないけど、マスに使うような8センチ5センチは「プロショップマリン」さんで、怪魚用の20センチとかのデカいのは「サンスイ」さんの一部店舗で扱っているようで、箱入りのはマリンさんで買ったのが多いし、派手な豪州向け色の15センチのはサンスイさんで買ったように記憶している。

 確か、欧州系の釣り具通販サイトで売ってたよなと探してみたら、ブックマークしてたつもりが見当たらず、検索掛けても上手く見つからなかったんだけど、代わりに”ニールズマスター社”そのもののサイトが見つかった。これがなかなか面白い。製品情報も趣があって良しなんだけど、”インビンシブルのカラーチャート”が眼福眼福という感じで、メリケンモノのバグリーやらストームやらのカラーチャートも見ててうっとりするぐらい独自色満載で楽しいけど、どっこいインビンシブルも負けてない。現在196色あるのかな?本文にリンク貼ってるので是非別窓で立ち上げて眺めながら続きを読んでいただきたい。

 我が家にあるカラーで現在のカラーチャートに残ってるのは、左の12色。

 上からバラムンディー系の派手な色”027”、金鱗に緑背中の奇をてらわない基本色という感じの”030”、腹が黄色に尻尾赤背中が緑の独特の”052”はプロショップマリン一推しカラー。単純な白腹青背の”053”が残ってるあたりはこの色なにげに実績ありと見て取れる。写真の5センチの個体は腹のフックのところに赤い菱形マークとフックに赤いシェニール。同じ青白でも時代によって微妙に違うのかも。次も基本的な黒背銀鱗で”055”、その下はマニア筋にはパパイヤとか呼ばれている黄色緑に黒背頭白の”057”、青に銀鱗はある意味ニールズマスターらしい配色の”058”、次の2つ”066”、”067”もニールズマスターらしい鱗模様で背中と横線が青が前者、茶色系が後者、喉の赤や腹のオレンジも凝った感じで、最もニールズマスター伝統のカラーリングを感じられるのはこの手のものか。そしてナマジのお気に入り”070”はパールホワイト基調にオレンジの背中に蛍光黄色の横縞。こう並べても派手で目立つゼ!その下は定番の青鯖”071”、そして最後は近頃のニールズマスターでは流行?のラメ系”094”銀ラメボディーに紫の背中、黒点が体側に散らばる”なんかこんな小魚いそう”感のあるカラー。

 逆に今ウチにあるのでカラーチャートから外れたのは、コータック放出品では、上二個の黒点系と下2本の淡い単色系。黒点系は実績あまりなくて、まあなくてもイイかなだけど、単色系はそこそこ釣ってる色だったのでちょっと残念。

 ただ、新しい色なのかカラーチャートには見たことがなかった色がいっぱい載ってて、良い色もあって欲しくなる。北欧系の通販サイトでも探して買うか?黄色オレンジ系の派手なのが好きなので、シンプルに蛍光黄色に赤頭の”013”とかも良いし、黄色オレンジ系でいえば他にもオレンジ黄色背中黒縞の”017”、コンスタンギーゴっぽいオレンジシマの”112”、蛍光黄色鱗模様に黒縞”117”、パールに蛍光オレンジ水玉模様の”139”、蛍光黄色ベースの鱗模様にラメの”140”、パールホワイトベース黄色背中、アゴと尻尾下部オレンジ”148”、ライムチャートに蛍光黄色、蛍光オレンジ黒水玉”182”、ラメラメオレンジ金”229”あたりの派手さは破壊力ありそう。単純だけど、銀ラメボディーに蛍光黄色背中の”048”、金ラメボディーに蛍光オレンジ背中の”093”もラパラの蛍光黄色や赤金みたいで良い。どれも釣具屋で売ってるの見つけたら買ってしまう自信がある。 

 こういう”北欧デザイン”なポップで釣れそうなカラーをひっさげて、再度日本に正規輸入してくれる輸入元サンとかいないのだろうか?欧州方面の海外通販探せば買えそうではあるけど、さすがに今の円安だと腰が引ける。カラーリングの優れた見た目で勝負をかけて釣り人を釣ることさえできれば、使えば釣れるのは間違いないので、日本でも売れないこともないと思うけどどうだろう。コータックが輸入代理店してた頃のカラーラインナップは、いかにもな古くさい吹いた銀鱗模様の(それはそれでもちろん良い味です)が主だったけど、今度正規輸入するなら豪州向けとかそっから発展していった独自性の強い見てて楽しいカラーで攻めれば、日本で一勝負できるのではないかと思ったりするのです。

 逆にわが家の蔵にあるので、渋くて古そうな色のもあって、中古屋で見つけたときなどは心が躍るのを止められなかったものである。
 一番上のは深緑に黒でテントウムシのような模様が描いてあるんだけど、おわかりいただけるだろうか?
 2番めは、わりと中古の出物ではありがちの単色に銀の鱗模様という激渋のカラー。所持しているのは写真の緑のモノだけど、一度黄色ベースのがネットオークションに出品されて、とってもステキだったので欲しかったんだけど、やはりどこにでも良いものを見る目のある人はいるもので、根性出して競ったけど競り負けた。他に青系も見かけたことがある。こういう単色系も味わい深い。いまのカラーチャートでは”051”が単色の赤にラメという感じで、なかなかこれはこれで攻撃的なカッコイイ色になっている。
 最後のジョイントのは青白に緑の横縞を入れたもので、現在も各色組み合わせつつ横縞という3色構成のは多いけど、過去に作られてきた横縞あり3色の組み合わせも、たくさんあっただろなと想像にたやすい。これもそんな1例だけど、そういえばお気に入りの”070”もパールホワイトオレンジに蛍光黄色の横縞であり、横縞一族の一員。
 なんにせよ古くて一時的にしか作らなかった色とかまで蒐集しはじめたら収拾つかなくなることうけあい。あまり深入りせずにインビンはあくまで実用品として見ておきたい。

 最後にちょっと、良く分からんしろものがわが家の蔵にあるのでご紹介と、なんか情報持ってる方が居たらご教授いただけると助かります。
 左が皆様ご存じのニールズマスター社「ビッジー」、右がヘイモ社「フィンマグ」(HEIMO FINMAG)で、上の写真が上からの見た目、下の写真は横からの写真で、見て分かるようにややキャラがかぶってて、どちらも平べったいボディーのコチみたいなルア-なんだけど、何がよくわからんかというと、ヘイモ社もうないようなんだけど、一時ニールズマスター社でフィンマグを売ってた時期があったんじゃなかったっけ?っていうおぼろげな記憶があったんだけど、ネット検索してみても出てこない。海外通販かなんか見ててフィンマグがニールズマスターのルア-として売られてて、ニールズマスターにこんなルア-あったんだ、って思って調べたらどうも別のメーカーが作ってたルアーのようで、ニールズマスター社が吸収したか版権買ったかなんだろうなと思った記憶があるんだけど、ジイさんボケ始めてて記憶がたよりにならんうえに、今回検索しても”ニールズマスター社のフィンマグ”の形跡は全く出てこなかったので、モヤモヤッとしてます。正確な情報をお持ちのお方ぜひワシのモヤモヤをスッキリさせてください。おねがいしやす。

 脱線したけど、まあインビンシブルはその名の通り”無敵”ってほどではないにしろ、日本での評価と知名度の低さに反して、実力は素晴らしいものがあるので、また正規輸入されて手に入りやすくなって、色んなカラーも楽しめるようになると良いなと思い、応援の意味も込めて、”ルア-図鑑うすしお味”第53弾はなんだかんだで取りあげるの3度目?のインビンシブルでいってみましたとさ。


2 件のコメント:

  1. 大阪湾でも絶対に効くのは判ってるのに量販店で調達出来ないのが歯がゆい存在です。
    量販店に無いとへそくり買えませんww

    インビンシブルジョイントがリストに入ってないのが意外ですね。

    ラパラもですがシーバスに対する効き目は驚く程強いです

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    1.  入手がしやすいのは、実弾としては重要ですよね。
       コータック廃業時の在庫流れ品もある程度確保できてて我が家の弾数的には良かったです。

       そういえばジョイントは廃盤ですかね。独特の金属板曲げてあるジョイント構造が手間のわりに需要がなかったとかでしょうか。
       ラパラもCDジョイントは一時カタログ落ちしてましたし、最近の流行じゃないってだけかも。
       ラパラジョイントのフローティングはウェイキングミノーとして超一級でシーバス良く釣れました。ジョイントミノーって昨今使ってる人の少ない美味しい分野かもですね。ビックベイト除くと古くからあるラパラやレーベルとかに限られてるように思います。狙い目かも?

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2022年6月25日土曜日

令和の時代の無敵艦隊

 インビンシブル!無敵!!

 先週書いたように、ここしばらくルア-をアレコレと試していて、いやがおうにも分かったことは、ラパラとインビンシブルは優秀だということである。ラパラのデキが良いのはいまさら言うまでもないけど、インビンがこんなにできる子だとは東京湾で使い始めるまで知らなかったし、頭が平たいナマズ顔が安定した潜行を助けてるようで、DRはリップそれ程大きくないのにキッチリ足下まで引ける。独特の鱗模様とか吹いてある厚めの塗装は、見た目にも美しいんだけど、重量を適度に与えて飛距離がそこそこ確保できるのと、ラパラに比べて同じバルサ製でも強度が増していることに寄与していると思う。動きはキビキビ切れが良く、飛距離もそこそこ、耐久性もそれなりにあって、結果釣れるルア-なんだけど、ホイルフィニッシュとか立体的に鱗切った仕上げとかの、今時風の外観じゃないので日本人好みじゃないのは分かる。けど、地元北欧とオージーの好みにはしっかり合致するようで、同社のサイトで色んなルア-の宣伝文読んでると、対象魚に”サーモンとバラマンディー”とかなってるのがあって、地元で愛されてるのはある程度当然として、豪州人気はなかなかオージーたち見る目があるなと感心する。まあ優秀さは、毎回書くけど、フィンランド本国でラパラを向こうに回して生き残ってきたという事実だけ見ても間違いないだろう。

 今時デキの良いルア-はごまんとある。しかし、バルサというバラつきのある天然素材を使いつつ、品質は安定させてあり、固定重心と軽さを生かして、立ち上がり素早くキビキビとした”良い動き”っていうのは、いまだなおプラスチック(ABS)製の現代的な良くできたルア-を状況によっては凌駕する働きをやってのけるし、その品質のルア-達をプラ素材のルア-と同等の高くもない値段で何十年と売り続けているのは賞賛に値する。インビンシブルはいま正規輸入元がないので国内流通量は少ないけど、ラパラに至ってはルア-を扱ってる釣具屋にならだいたい売っているという安定供給ぶり。

 そんなわけで、今回ルア-方面に症状が出たときに、使ったことないような新機軸のルア-を買いあさると共に、供給不安定なインビンシブルも買い増ししてしまった。一番よく使うオレンジ黄色の8DR3本、同色12センチ1本とまずまずの戦力補強となった。

 オレンジ黄色はカラーコード”070”でパール白基調にオレンジの背中に蛍光黄色の横縞という派手系で、東京湾の運河でも紀伊半島の川でも実績の色。ちなみに一番下の列右は頭を下にして浮く「スタルワート」、左は「ハーカー」。揃うんなら「ビッジー」とか「スピアヘッド」「ダートマスター」、まだ保有していない「ビックマウス」「ニルハ」なんてのもこの色で揃えたいモノだ。

 現在、ニールズマスターは正規輸入元はなくなって全国の釣具屋に流通しているような状況じゃないけど、マスに使うような8センチ5センチは「プロショップマリン」さんで、怪魚用の20センチとかのデカいのは「サンスイ」さんの一部店舗で扱っているようで、箱入りのはマリンさんで買ったのが多いし、派手な豪州向け色の15センチのはサンスイさんで買ったように記憶している。

 確か、欧州系の釣り具通販サイトで売ってたよなと探してみたら、ブックマークしてたつもりが見当たらず、検索掛けても上手く見つからなかったんだけど、代わりに”ニールズマスター社”そのもののサイトが見つかった。これがなかなか面白い。製品情報も趣があって良しなんだけど、”インビンシブルのカラーチャート”が眼福眼福という感じで、メリケンモノのバグリーやらストームやらのカラーチャートも見ててうっとりするぐらい独自色満載で楽しいけど、どっこいインビンシブルも負けてない。現在196色あるのかな?本文にリンク貼ってるので是非別窓で立ち上げて眺めながら続きを読んでいただきたい。

 我が家にあるカラーで現在のカラーチャートに残ってるのは、左の12色。

 上からバラムンディー系の派手な色”027”、金鱗に緑背中の奇をてらわない基本色という感じの”030”、腹が黄色に尻尾赤背中が緑の独特の”052”はプロショップマリン一推しカラー。単純な白腹青背の”053”が残ってるあたりはこの色なにげに実績ありと見て取れる。写真の5センチの個体は腹のフックのところに赤い菱形マークとフックに赤いシェニール。同じ青白でも時代によって微妙に違うのかも。次も基本的な黒背銀鱗で”055”、その下はマニア筋にはパパイヤとか呼ばれている黄色緑に黒背頭白の”057”、青に銀鱗はある意味ニールズマスターらしい配色の”058”、次の2つ”066”、”067”もニールズマスターらしい鱗模様で背中と横線が青が前者、茶色系が後者、喉の赤や腹のオレンジも凝った感じで、最もニールズマスター伝統のカラーリングを感じられるのはこの手のものか。そしてナマジのお気に入り”070”はパールホワイト基調にオレンジの背中に蛍光黄色の横縞。こう並べても派手で目立つゼ!その下は定番の青鯖”071”、そして最後は近頃のニールズマスターでは流行?のラメ系”094”銀ラメボディーに紫の背中、黒点が体側に散らばる”なんかこんな小魚いそう”感のあるカラー。

 逆に今ウチにあるのでカラーチャートから外れたのは、コータック放出品では、上二個の黒点系と下2本の淡い単色系。黒点系は実績あまりなくて、まあなくてもイイかなだけど、単色系はそこそこ釣ってる色だったのでちょっと残念。

 ただ、新しい色なのかカラーチャートには見たことがなかった色がいっぱい載ってて、良い色もあって欲しくなる。北欧系の通販サイトでも探して買うか?黄色オレンジ系の派手なのが好きなので、シンプルに蛍光黄色に赤頭の”013”とかも良いし、黄色オレンジ系でいえば他にもオレンジ黄色背中黒縞の”017”、コンスタンギーゴっぽいオレンジシマの”112”、蛍光黄色鱗模様に黒縞”117”、パールに蛍光オレンジ水玉模様の”139”、蛍光黄色ベースの鱗模様にラメの”140”、パールホワイトベース黄色背中、アゴと尻尾下部オレンジ”148”、ライムチャートに蛍光黄色、蛍光オレンジ黒水玉”182”、ラメラメオレンジ金”229”あたりの派手さは破壊力ありそう。単純だけど、銀ラメボディーに蛍光黄色背中の”048”、金ラメボディーに蛍光オレンジ背中の”093”もラパラの蛍光黄色や赤金みたいで良い。どれも釣具屋で売ってるの見つけたら買ってしまう自信がある。 

 こういう”北欧デザイン”なポップで釣れそうなカラーをひっさげて、再度日本に正規輸入してくれる輸入元サンとかいないのだろうか?欧州方面の海外通販探せば買えそうではあるけど、さすがに今の円安だと腰が引ける。カラーリングの優れた見た目で勝負をかけて釣り人を釣ることさえできれば、使えば釣れるのは間違いないので、日本でも売れないこともないと思うけどどうだろう。コータックが輸入代理店してた頃のカラーラインナップは、いかにもな古くさい吹いた銀鱗模様の(それはそれでもちろん良い味です)が主だったけど、今度正規輸入するなら豪州向けとかそっから発展していった独自性の強い見てて楽しいカラーで攻めれば、日本で一勝負できるのではないかと思ったりするのです。

 逆にわが家の蔵にあるので、渋くて古そうな色のもあって、中古屋で見つけたときなどは心が躍るのを止められなかったものである。
 一番上のは深緑に黒でテントウムシのような模様が描いてあるんだけど、おわかりいただけるだろうか?
 2番めは、わりと中古の出物ではありがちの単色に銀の鱗模様という激渋のカラー。所持しているのは写真の緑のモノだけど、一度黄色ベースのがネットオークションに出品されて、とってもステキだったので欲しかったんだけど、やはりどこにでも良いものを見る目のある人はいるもので、根性出して競ったけど競り負けた。他に青系も見かけたことがある。こういう単色系も味わい深い。いまのカラーチャートでは”051”が単色の赤にラメという感じで、なかなかこれはこれで攻撃的なカッコイイ色になっている。
 最後のジョイントのは青白に緑の横縞を入れたもので、現在も各色組み合わせつつ横縞という3色構成のは多いけど、過去に作られてきた横縞あり3色の組み合わせも、たくさんあっただろなと想像にたやすい。これもそんな1例だけど、そういえばお気に入りの”070”もパールホワイトオレンジに蛍光黄色の横縞であり、横縞一族の一員。
 なんにせよ古くて一時的にしか作らなかった色とかまで蒐集しはじめたら収拾つかなくなることうけあい。あまり深入りせずにインビンはあくまで実用品として見ておきたい。

 最後にちょっと、良く分からんしろものがわが家の蔵にあるのでご紹介と、なんか情報持ってる方が居たらご教授いただけると助かります。
 左が皆様ご存じのニールズマスター社「ビッジー」、右がヘイモ社「フィンマグ」(HEIMO FINMAG)で、上の写真が上からの見た目、下の写真は横からの写真で、見て分かるようにややキャラがかぶってて、どちらも平べったいボディーのコチみたいなルア-なんだけど、何がよくわからんかというと、ヘイモ社もうないようなんだけど、一時ニールズマスター社でフィンマグを売ってた時期があったんじゃなかったっけ?っていうおぼろげな記憶があったんだけど、ネット検索してみても出てこない。海外通販かなんか見ててフィンマグがニールズマスターのルア-として売られてて、ニールズマスターにこんなルア-あったんだ、って思って調べたらどうも別のメーカーが作ってたルアーのようで、ニールズマスター社が吸収したか版権買ったかなんだろうなと思った記憶があるんだけど、ジイさんボケ始めてて記憶がたよりにならんうえに、今回検索しても”ニールズマスター社のフィンマグ”の形跡は全く出てこなかったので、モヤモヤッとしてます。正確な情報をお持ちのお方ぜひワシのモヤモヤをスッキリさせてください。おねがいしやす。

 脱線したけど、まあインビンシブルはその名の通り”無敵”ってほどではないにしろ、日本での評価と知名度の低さに反して、実力は素晴らしいものがあるので、また正規輸入されて手に入りやすくなって、色んなカラーも楽しめるようになると良いなと思い、応援の意味も込めて、”ルア-図鑑うすしお味”第53弾はなんだかんだで取りあげるの3度目?のインビンシブルでいってみましたとさ。


2 件のコメント:

  1. 大阪湾でも絶対に効くのは判ってるのに量販店で調達出来ないのが歯がゆい存在です。
    量販店に無いとへそくり買えませんww

    インビンシブルジョイントがリストに入ってないのが意外ですね。

    ラパラもですがシーバスに対する効き目は驚く程強いです

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    1.  入手がしやすいのは、実弾としては重要ですよね。
       コータック廃業時の在庫流れ品もある程度確保できてて我が家の弾数的には良かったです。

       そういえばジョイントは廃盤ですかね。独特の金属板曲げてあるジョイント構造が手間のわりに需要がなかったとかでしょうか。
       ラパラもCDジョイントは一時カタログ落ちしてましたし、最近の流行じゃないってだけかも。
       ラパラジョイントのフローティングはウェイキングミノーとして超一級でシーバス良く釣れました。ジョイントミノーって昨今使ってる人の少ない美味しい分野かもですね。ビックベイト除くと古くからあるラパラやレーベルとかに限られてるように思います。狙い目かも?

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2022年10月8日土曜日

私だけのチヌポッパー

  これまでメッキ用のポッパーといえば、ほぼダイワ「BHポッパー」の出番で、たまに飛距離出して広範囲を探りたいときにバスディ「クリスタルポッパー」あたりを登場させることはあるけど、BHポッパーにまかせていたと言って良い。

 早引きすると、BHポッパーは適度に泡を引きながら、水中をユレユレしつつ泳いできて、その動きにたまに竿先弾いて飛沫上げさせたり、止めを入れて食わせの間を作ったりという、早引き系のポッパーとして、その軽さから来る動きの良さでこれまで多くのメッキを釣ってきた実績と信頼の一本である。

 正直、メッキ釣るためのポッパーはこれがあればだいたいOKとおもってて、在庫もたんまり確保していた。

 ところが、先日和幸さんにチヌ狙いに連れていってもらい、横でどうやって釣ってるのか見ていたところ、見るより何より、和幸さんの操るポップRが実に良い音をあげているのが隣のワシにも聞こえてきて、魚を見つけて狙う”サイト”の釣りではない、やや濁った水域や距離を取っての水面で魚をさそう釣りでは、自分のルア-がどこで何やってるかが分かりやすいというのは、釣りをする上で重要で、BHポッパーはその用途にはまるで向かない。飛沫も音もおとなしすぎる。早引きでは無類の強さを発揮するけど、メッキとかに比べりゃそれほど泳ぎが早くなく、後ろから波立ててルア-に襲いかかるというチヌには早引きポッパーはあんまり効果が期待できず、むしろダムの立木周りでバス釣りするときみたいに、広い範囲をリズミカルにポコポコと音と飛沫を出させつつ魚が襲いやすい速度で首を振らせるぐらいのポッパーの動かし方が重要になりそうだ。

 と同時に、我が家のご近所でチヌを狙うとなると、これまでもそうであったように、チヌ単体を狙うのでは確率が低すぎてイヤになっちゃうので、メッキを釣っててチヌが来たら釣ってしまう(あるいは見つけたら狙っておく)、という基本方針は変えがたい、そうなると、メッキも釣れる小型のポッパーでチヌ釣るような、良い音出して首振らせることが可能なポッパーをということになる。

 チヌ狙いのポッパーとしては専用に設計されたジャクソン「RAポッパー」、ジップベイツ「ザブラポッパー」なども一応持ってはいたけど、サイズが7センチ前後と大きく、チヌはともかくメッキが食わんだろうから、せっかく入手済みだけど1軍から外れる。シーバスには使えるし、また必要になる状況も出てくるだろう。それまで2軍行き。

 シーバスで実績の多いストーム「チャグバグ小」もそう考えると大きめで、デュエルの3DSポッパーと共にコイツらシーバス用だし、これもチヌ用としては2軍行き。
 チヌの大きさ考えると、シーバス用のポッパーの流用で行けるかなと思ってたけど、メッキ釣りつつっていう感じになると、もっと小型のが必要になってくる。

 和幸さん愛用の、ポップRは国産の良くできたポッパーと比べて、飛距離の点などでやや劣る。でも軽さから来る、竿先で動かしたときの追従性の良さ、つまり動かしやすいってことと、良い音が出て良い飛沫が出るっていう、釣らせる機能に関してはやっぱり優れているとのこと。基本飛距離を重視して優等生に仕上げると、こと魚に口を使わせる”くわせ”の能力に関してはその分削がれがちで、結局、頼りになるのは軽くて良い音で良く動くアメルアになるという、どっかで聞いたことがあるような話であった。ということで、ポップRもメッキも釣れそうなサイズの「R50」は買ってみた。対抗馬として、日本製の良くできた小型ポッパー代表でラッキークラフト「ベビーポッパー」も購入。ポップR50は確かに良い音と飛沫。ただ元気に首振りすぎてるのか前フックがちょとリーダーに絡みやすい。ベビーポッパーは投げやすさはこっちの方が上で悪くないけどちょっとおとなしめか。マリアの名作「ポップクイーン50」は早引きで良し、首振らせて良しのオールラウウンダーでとりあえずは及第点の優等生。

 アメルアの”釣る能力”がやはり頼りになるとすれば、昔から売ってて今でも売ってるポッパーなんてのがあったら”正解”じゃないかと考えた。チャグバグは前述のように小さい方でもまだ大きい。ヘドンのチャガーはタイニーなら良いかもだけど入手が困難、同じヘドンの「タイニーラッキー13」は在庫してるけど、一ヶ所でネチョネチョ向きで首振らせてテンポ良くってのには向かない。なんだかんだ考えていて、そうだアレがあるじゃん、と思いだしたのはアーボガストの「フラポッパー」、フライサイズまであったはずだけどと思って調べてみると、今でも3.1cm、5gの小っちゃいのが作られていて、これは首は振らんかもだけど、音は良いしフラスカートも誘いそうで、中古でフラ無しが安かったので2個ほど入手。早速1個はシリコンラバーでフラをでっちあげておいた。音は良いし確実に出る。意外に使えるかもな穴馬的存在か。
 とまあ、色々と買いあさってみたんだけど、投げてみて、実際にメッキとかも釣って、コレで行こうと決めたのが、ワシの場合は結局デュエル(旧ヨーズリ)のポッパーとあいなりました。

 上の方のちょっと形が違うのが「タイニーティップ」でこれは往年のメッキ釣り爆釣名機なので、問題ないだろう。その他のはデュエル「ハードコア・LGポッパー50」「エバポッパーF」、ヨーズリ「アームズポッパーマイクロ」で、見てもらうとなんとなく察しがつくと思うというか「何がちがうんや?」だろうけど、この3種類は色が違うだけで、金型一緒の同じルア-を名前だけ変えて売り続けてます。これがなかなか立派で、金型って金が掛かる部分であり、その費用を節約できるなら値段が安くできる。実際、通販で買うと新品のLGポッパーが800円台と、千円しないのである。アームズポッパーからの愛用者にしてみれば、癖も分かった同じポッパーが安く安定して手に入るわけでありがたく、お化粧直ししてちょっと今時っぽくして売られてるのを初めて買った釣り人にとっても、既に良く釣れた実績のあるルアーを安く手に入れることができて誰も損していないという、素晴らしい商売。

 まあこの手のポッパーって、国産でも色々でてるけど、結局ポップRの焼き直しの域を出ないわけで似たり寄ったりで、それなら安くて安定供給されるブツがありがたい。個人的な相性として竿とかも関係してるんだろうけど、ポップR50はちょと暴れすぎて前フックがリーダ-に絡みやすいと感じたんだけど、コイツら3種はそういうこともなく、音も飛沫も良い感じで、ワシの”メッキ狙えるチヌポッパー”の主力はこの3種で良いんだろうなと、買い取り強化月間突入でチマチマ中古品を買いあさると同時に、1個ぐらい一票入れるつもりで新品も買っておくかと購入。まあ880円だからな。左写真の下3個左からLGポッパー、エバポッパーF、アームズポッパーマイクロで、頭に目印塗ったり、リアフックと毛をいじったりもしてます。いちおうカップの中にさらに窪みがあってアピール力がどうとか謳われてますけど、特にどうということはない普通の小型ポッパーではある。でも性能が安定して、供給が安定しているというのは重要な要素。安いのも重要だけど、じゃあ他のメーカーの開発したルア-の丸パクリの安物を使いたいかというと、それは気持ちよくない。人件費削って労働者虐めて作ってたり、パクリで開発費かかってなかったり、というような”ズル”をして安いのには一票入れるべきじゃないと思っている。デュエルのルア-の安さは、海外市場にも強くて数が売れるので単価安く設定できるのと、お色直しして古いルア-を金型換えずに売ったりというケチ臭くもまともな企業努力で安く売ってるので、ワシは清き一票を安心して入れられるのである。

 ということでルアーの選択自体はこれで一安心なんだけど、ちょい悩ましい問題がある。魚釣りで悩まなければならない問題は数あれど、そのほとんどがどうでもいいようなくだらん問題だったりする中で、釣果を直接左右する問題はやっぱり大事な”ハリとイト”って話で、今回ハリの方が悩ましい。

 小型のルアー全般に言えることだけど、付いているフックが小さく細く弱い。まあ、本来想定している対象魚がメッキとかセイゴとかの小型魚やそもそも淡水のラージマウスバスとかなので、そいつら相手に”掛け重視”ならしかたないんだけど、チヌ狙うにはちょい華奢。でもチヌ釣りしてる場所はせいぜいゴロタの浜で障害物少なく、ドラグ緩めで時間かけて走らせてやれば噛みつぶされる問題はあるけど伸ばされてバレるのはあんまり想定できなくて問題ないっちゃないと思ってたんだけど、想定外のことがえてして起こるのが海の釣り。別件で導入検討してたキーパプースっていうシンキングのオフセットリップの小型ミノーを元のハリのまま試投してたら、チヌとおぼしき魚が食いよった。まあドラグに任せて走らせておけば大丈夫だろうという予想に反して、流れてきたゴミに突っ込んだようでバレて上がってきたのはゴミだけというなさけない結果。バラしたあとで悔やんで後悔して、帰宅後すぐにフックを写真上のように前シングル、後ろダブルに交換したけどあとの祭りで、覆水盆に帰らず、こぼれた牛乳を嘆いてもしかたなく、死んだ子の年を数えるようなもので、想定外のことも起こりうる、メッキ狙いで投げた小型ルアーに巨大なスズキが食ってもおかしくないと念のためフックは丈夫なのに換えておくべきだったと改めて肝に銘じる。
 じゃあ、悩ましがらずに変えときゃ良いじゃん?って話だけど、小型ルアーに乗るハリの大きさって限度があって、単純に太軸のトリプルのに換える、ってだけでは動きに与える重量バランス的な要素とかもあってどうにもならん。ということで同じ重さでバランス取るならシングルフックやダブルフックの出番なんだけど、同じ重さにすると軸が太るのに加えて、ハリ自体が大きくなって、それ自体は深く刺さる要素でバレにくくなって良いんだけど、小さいルア-の場合問題が生じる。前後のハリの距離が短いのでハリとハリが絡んでしまうのである。あと、前のハリがリーダーやらルア-の頭に絡む不具合も増える。対策としては以前にも書いたけど、ウレタン接着剤である程度固定してしまうというのがあるけど、正直面倒臭い。あと前フックはともかく後ろフックをサイズ大きくして固定してしまうとルア-の動きに悪い影響ありそうで気が進まん。
 で、どうするか?一つには後ろのフックを、スプリットリングを介さず直づけにしてしまう、というのがある。スプリットリングを介さず後ろのアイに直づけすることにより後ろのフックはある程度の角度までしか前に倒れなくなり、前フックと絡むことが防止できる。じゃあそうすれば良いじゃん?って簡単に行かないのが悩み所。後ろのアイがヒートンのルア-ならアイを広げてハリ交換して”直づけ”可能なんだけど、今時のルア-の多くがハリのアイは”エイト管”方式でスプリットリングの使用が前提であり、シングルフックに交換して”直づけ”っていうのは難しい。難しいってことは不可能ではないのか?と疑問に思われるかもだけど、方法はあるのである。というか”あった”と過去形にした方が実情に合っているだろうか?昔ガマカツからシングルフックの定番として「サイワッシュ」という商品名のフックが売られていて、これにはアイが最初開いていてペンチで閉じてルア-のアイに接続する”オープンアイ”仕様のモノがあって、小型ルア-のシングルフック化にはとても便利な代物だったのだけど、廃盤になって久しく、わが家の蔵にも小さいサイズのがもうほとんどない。小型ルアーの種類も対象魚も増えて戦略も多様化している中、また復活させてくれないモノかと思うけど、ハリのことに細かくこだわる層って少数派だと思うから復活はないんだろうなと諦めている。ハリむちゃくちゃ大事なのに。
 で、その方向で次善の策としては後ろのハリをダブルフックにしてしまうというのがある。ダブルフックの多くは股を開かせてアイにねじ込む方式で”直づけ”できる。同じ重量でシングルほど太くはできないけど、華奢なトリプルよりは断然マシ。なのでけっこうダブルフックは愛用している。ただ10番サイズまではバス中心にライトな海のルア-も想定したカルティバ「スティンガーダブルSD-36」が割りと丈夫でいいんだけど、12番14番という小さいサイズがある「SD-26」は淡水用想定で軸が細く、トリプルよりはマシかと使ってたけど、手のひらサイズの良いメッキをオカズにするために手返し良く釣りたくて、ドラグ締め気味で力入れてポンピングで寄せまくってたら、ハリのフトコロが開き気味になってバレることが増えて、4センチのシンペンにはちょい大きいけど結局SD-36の10番乗せることになってたりする。あと、首振りポッパーの場合は後述する”毛”の問題があって、ダブルフックは毛を付けるならルア-に装着してから毛をつけねばならず面倒臭い。 

 毛については、ここしばらく小型の首振りポッパーの選定作業とかハリの試験運用とかしてみて、意外にといっては失礼だけど、色々と恩恵がある重要なモノだと気づかされた。一般的に目立たせたりユラユラしたりして”魚の食い気を誘う”っていうのと、水の抵抗を増してブレーキとして働いて、移動距離少なくネチネチ攻められるようになる、とかのために付いていると説明されているけど、それ以上に毛があるとハリが絡むトラブルが軽減される。後ろのフックに毛が巻かれていれば、後ろフックが前には行きにくくなるので前フックと絡むことがほとんどなくなる。そして、前フックがリーダーやらルア-の頭やらに絡むのもある程度防ぐ効果があるように思う。前フックがリーダとかに絡むのは、ルア-の首振りが大きいというか”暴れすぎ”てるからそうなるんだろうから、後ろのハリの毛が抵抗になって動きがおとなしくなれば、前のハリが絡む問題も減る。これはある意味ルア-の首振りなどの動きが制限されてしまっているわけだけど、そこは毛の量の調整で好みの”暴れ具合”に調整可能であり、首振りポッパーにおいて”後ろハリの毛”は単なる飾りじゃなく、いろんな役割を果たしているので、あった方が良いときが間違いなくあって、最初からつけられてる製品が多いのである。まあ、なにも考えずに他のメーカーの真似して付けてるだけってところもあるだろうし、LGポッパーのように昔のモデルは付いてたのに今省略なんてのもある。LGポッパーはワシがそう感じるように前フックが絡む問題は生じにくいルア-なので”毛”なしでもいけるのかもしれない。

 ということで、いろいろ試した結果、アームズ、エバ、LGにタイニーティップを加えたメッキ用首振りポッパー主力勢には、写真の様に後ろのハリをシングルにして、ちょい長めのフラッシャブーを中心に獣毛をその周りにという感じで”毛”を生やしておいた。ワシ、フライもやる人間なので毛の増量減量から色や素材の変更まで自由にできて、そのあたりは遊べる要素。前フックは悩んだけど、シングルにするとリーダーに絡むのが増えそうなのと、チヌは後ろから食ってくるそうなので後ろフックの強度を重視しておいて、前フックはむしろ下からバコンと出たメッキの掛かりやすさ重視でトリプルのままで当面運用してみたい。前フックが掛かる場合は口の横蝶番の良い位置で、フトコロまで刺さればあまり伸ばされたりしないだろうという読みもある。実際には掛けてみないと分からんので、釣って失敗して不具合生じたら、その都度改善策を考えてみたい。

 という感じで、いつものごとく獲らぬ狸の皮算用的な話ではありますが、小型ルアーのハリについての考察も絡めて、メッキ釣りつつチヌを狙うためのポッパーで今回”ルア-図鑑うすしお味”第54弾はいかせてもらいましたとさ。

2 件のコメント:

  1. キーパプース、23年使用してますが簡単に壊されないですしメッキには効果てきめんです。
    チヌは釣った事ないですがキビレにも効果的で昨夜久々に使用しました。

    キビレにも壊されないですしタチウオ&カマスの歯でもあまり歯型付かないです。
    新品で買うと結構しますのであんまり数持ってないですが、頑丈だからか最古の個体で20年前のも生き残ってます。
    シーバスに出すとぱっくり呑まれる確率高いからその辺頭に入れといた方が良いですね。

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    1. おはようございます
       確かにソリッドな樹脂製で丈夫そうですね。
       難点はやはり新品の値段か?タックルハウスは信頼できるけどお値段は高めなのはしゃーないか。何しろ重心移動システムを考案した日本屈指のオリジナリティー、ってところに敬意を表して、たまには一票入れておけかもです。

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2022年10月22日土曜日

「私の愛したルア-」に限って廃盤になるのはなぜ?

 「愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!! 愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!!」
「こんなに苦しいのなら悲しいのなら・・・

愛などいらぬ!」

 などと聖帝風に始まっておりますルア-図鑑うすしお味第55弾でございます(「せいてい」で変換候補にちゃんと「聖帝」がでてくるATOKのオタクっぽさよ、と思ったら元々儒教由来の言葉のようだ。3”へぇ”ぐらいかな)。

 今期メッキ釣りで、とりあえず真っ先に投げて様子を見るし、一番信頼して投げてるのはストームブランド(ラパラ)の「フラッタースティック4」、投げてるミノーはほとんどバスディの「ドリフトトゥイッチャー50」である。

 フラッタースティック4については、安くて釣れて文句なしのシンキングペンシルなんだけど、7センチ、10センチに関しては既に廃盤で、4センチはまだカタログには載ってるけど、今新品があんまり売ってないという不穏な雲行きなのは、生産の端境期なだけだと信じたいところ。写真の様に色塗り替えたりもしつつメッキの歯形やらぶつけた傷やらでボロボロになるぐらいに酷使しまくってて信頼は揺るぎない。以前にも書いたように浮き上がる動きの強いバスディ「海爆リップレス」とは使い分けしていて、ゆっくりタダ引きで使う海爆リップレスに対して、多分普通の釣り人が想像できてないぐらいの思いっきり竿であおって速度を稼ぐ”ジャーク&ジャーク”で早さで見切る間を与えないぐらいのつもりで反応させて釣っている。まあ、いうても子供とはいえ回遊魚であるメッキにしてみれば、胸ビレ広げて余裕の巡航速度で追いついて食ってくるわけだけど、トロ臭い動かし方で食ってくる時にはおおむね早引き系でも食ってくるけど、逆に早引き系じゃないと食わんときは多いと思うのと、早引き系の方が探っていくときに時短で済むので多くの水域を探れるので、せっかちな人間には向いてる。廃盤になった7センチの方はバチ抜けシーバス用としてダイキリさんに教えてもらって、浮き上がりにくい水平姿勢のバランスで多くのバチ抜け用ルア-よりちょい下層を引けて実に良く釣れて頼もしいルア-だったけど廃盤になって久しい。なぜ廃盤になってしまったのか?と考えるに能力的にはあまたあるシンキングペンシルに全く劣ってはないはずだけど、値段が安いという美点が、高いモノをありがたがるアホウな釣り人に受けなかったのもあるのかなと思う。それと多分この手のシンキングペンシルって日本市場向けが主で、海外ではあまり使われなくて海外市場で数がはけなかったのも原因か?とかも考える。いまやストームブランドも世界企業のラパラ傘下で、なにしろ製造コストかかりそうなバルサミノーを1500円ぐらいでぶっ込んでくるメーカーなので、樹脂製のフラッタースティックは実売で千円前後とお値打ち価格だったんだけど、安い分釣れないんじゃないか?なんていう不安を抱くような、釣り具業界のカラクリを理解しておらず、ルア-の実力が分かるほど釣り込めない層には逆に受けなかったんだろう。フラッタースティック4まで廃盤になってしまわないように、ここで勝手に宣伝させてもらって微力ながらも応援しておきたい。費用対効果抜きにしても純粋に良く釣れるルア-なので皆さん買って投げてみてください。動きはタダ巻きだと普通にフラフラとシンペンの動きだけど、水面飛び出すギリギリ手前ぐらいの激しいジャークにはペケペケペぺぺッッという感じのせわしない横揺れを起こすので、是非お試しあれ。ワシ竿が全く向かないのを使ってるのでツィッチでは使ってないけど多分それも得意のハズ。
 バスディのドリフトトゥイッチャーは85、100の大型は生き残ったけど、70、50の小型2種はカタログ落ちしてしまった。

 ドリフトトゥイッチャーは、取り立てて特殊な機能は持ってない、シンキング固定重心のオフセットリップのミノーである。以前同様の特徴をもつマリア「フライングダイバー」の後釜を選定したときにも、最終候補にのこっていたぐらいで、誰も彼も重心移動だ飛距離だと小うるせぇなかで、固定重心で立ち上がりが早く動かしやすく、オフセットリップで動きが安定していて破綻しにくく、飛距離だってシンキングでそこそこ出るという、基本性能のしっかりした地味に良くできたミノーである。スズキ用としてはパンチが足りずに最終選考では「Fマグ改」に負けたけど、メッキ釣るのに5センチはちょうど良く、釣果も安定していて満足している。どうも、後継機的に「ボトムトゥイッチャー」というのが出ていて、写真の右端が試しに買ったそれなんだけど、コイツはスミス「Dコンタクト」に始まった、渓流やらで底を「転がす」系のヘビーシンキングミノーの類いのようで、飛距離やら底への届けやすさはドリフトトゥイッチャーより勝っているのだろうけど、重い分動きが確実に悪くてモサッとしてて互換性は無いように思う。軽いルアー、固定重心のルアーが動きの良さや立ち上がりの早さ、操作性の良さで、魚の前まで届けてしまえば釣る能力的には勝るっていうのはありがちで、底専用機のボトムトゥイッチャーはそれ以外の場面では使えなくもないんだろうけどイマイチだと評価せざるを得ない。ゴロタの浅場とかメッキ狙うときには重要な場所になるけど、底で転がってしまっては根がかって釣りにならんってのもある。ドリフトトゥイッチャー5もメッキ狙うときの使い方は、竿であおって速度を稼ぐジャーク&ジャークである。おもっクソ引っ張っても動き破綻せずひっくり返って水面から飛び出したりしないのは、もともと川の流れの中で使うことを想定してオフセットリップでしっかり水を噛んでしっかり動くという性能を付与してあるからだろう。その名のとおりツイッチで使うのが本来の使い方だろうけど、高速ジャーク&ジャークでも実力を発揮してくれる。コイツが廃盤になったのは、基本性能は高いんだけど、売りになるような派手な特徴がない”地味さ”があだになってるのかもと感じるところ。バスディのルアーは総じてその傾向があるけど、特にこのルア-は使って魚釣ってみればその非凡な優秀さが分かるんだけど、見た目やカタログスペックはなんともパッとしない使いどころの分かりにくいミノーではある。ただ本来想定されている流れの上流に投げてドリフトさせつつしっかりツイッチとかで動かす、っていう使い方に縛られず、やればなんでもできるってのが基本性能が高いゆえの応用力かなと思ってます。7センチ、5センチの小さいヤツこそ海では使い道が出てくると思うので廃盤は実に痛い。

 バスディのルアーとしては出世作の”シュガーミノー”の4センチ、5センチのサスペンドやシンキングも、軽くて良く動くので、飛距離でないけどメッキに食わせる力的には強くて、4センチサスペンドとかかなり”必殺”系のミノーである。このサイズの国産ミノーとしては草分け的存在だけど、他のメーカーの後発品でコイツと同等レベルに釣る能力のあるミノーってそうはないだろう。渓流でもメッキでもセイゴでも小さい獲物は総じて釣れる。ド定番だけど最終兵器的なミノーで流石にこいつは廃盤にならんだろうから安心して愛用している。
 ドリフトツィッチャーの7センチ5センチについては、すでに廃盤になってるので、いかんともしがたいだろう?って思うかもだけど、ワシまだ希望を捨ててない。バスディには「シュガーミノーリップレス」が「海爆リップレス」になって帰ってきて、その後廃盤になったけど、それでも最近また「海爆リップレス」は不死鳥のように復活した。という前例があるので、欲しいというような声が大きければ復活は有りえると思っていて、それはマス用のドリフトトゥイッチャーが海用にお色直しされて「海爆オフセットシンキング」的なモノで帰ってきても大歓迎なので、是非バスディさんにはよろしくお願いしたい。ちなみに使い始めてすぐに一旦廃盤になったので海爆リップレスは前身のシュガーリップレスもあわせて写真の様に大量在庫してしまっている。まったくたちの悪い病気で困ったモノである。アタイ病気が憎いッ!

 しかし、タイトルにもしたけどワシの気に入ったルア-に限って廃盤になるっていうのはなんでだろうか?使いどころや使い方が特殊で使いこなすのが難しいとかならわかるんだけど、今回の2種類を見ても意外に何でもできるような優等生で使い方も難しくないうえに、ワシのやるような極端な使い方にも対応してくれる。なぜ売れないのだろうか?結局、なんか”流行らなかった””飽きられた”ってだけで、良いモノでも消えていくのが定めなのかもしれない。

 とはいえ、カタログ落ちして焦って店が開けるぐらいに買いあさったラパラ「フローティングマグナム(Fマグ)」も「フラットラップ」も後者は8センチだけだけど復活を果たしており、良くできたルア-はどこかに評価する人が居て、そういう人達の要望が大きければ復活するというのは、ままあることなんだろうと思っている。新規で開発費やら金型代をかけずにものが売れるのなら作る側としても美味しい話だろうと思う。

 ということで、ラパラさんフラッタースティック4の生産継続とできたら7センチの復活を、バスディさんにはライトソルト用に振るとか売れそうな手を考えてドリフトツィッチャー5と7の復活をお願いします。

 あと、スミスさんハトリーズ「リトルダイナマイト」はポッパーじゃなくて水面直下系のミノー?ダーター?として”塩水仕様”で売り出したら、もう一稼ぎできまっせ。これも是非復活よろしくです。

2 件のコメント:

  1. これ、本当に困るんですよね、
    レギュラー化したルアーを廃盤にされてしまうの。
    このせいで原則シークレットルアー設けないのに自然発生してしまうジレンマ
    竿と違い潰れそうにないメーカーのを選らんでますが、必ず発生する宿命にあるようです
    序にナイロンラインも同じ事になって8年くらい苦しみました。
    ドリフトトウィッチャーは8.5cm愛用してますがあれまで消されると9cmの球数が減るから一大事です

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    1. ぬこさん おはようございます

       ですよねー。ハリ(ルア-含め)と糸は使い慣れて感触分かってるヤツじゃないとイヤですもんね。
       どれだけ性能的に優れていても、手に入りにくかったら結局アテにはならんです。

      削除



2023年7月22日土曜日

目にありったけの力をこめよ!

 ”諸国大名は弓矢で殺す糸屋の娘は眼で殺す”ってなぐらいで昔っから目っちゅうのは口ほどにものを言ったり、3つ点があったら顔に見える”シュミシュクラ現象”なんてのも特に2つの点が目に見えるのが重要じゃないかと感じたりもするところ。車とかヘッドライト2つが目に見えて、もはや”顔”にしかみえんからな。

 当然釣りの対象となる魚でも”目”については、様々な意味で重要な要素であるといえよう。特にルアーの世界で考えると、魚が餌を認識する際の目標的な意味合いを”眼点”が持っていて、まあ”目印”ちゅうぐらいだからな、それを逆に利用して傷ついても致命傷にならないヒレなどに眼状紋を持つ魚なんかもいる。ということはルアーにおいても目のあるいは眼点の意味合いは重要であることは明白である。

 それは魚の側から重要であると同時に、投げる釣り人側からしても重要で、例えば本来眼点あんまり関係なさそうな餌である産卵時に泳ぎ上がったゴカイである”バチ”に対応したルアーとして投げているニョロニョロが、これまた目が剥がれやすいシール目なんだけど、目が落ちるとなんか投げる気が失せるので目だけあらかじめ透明なマニュキュアとかでコーティングして剥がれないようにして、剥げたら黒マジックで眼点書いていたぐらいに、なんかあった方が良い気がするのである。特にプラグはそういう表情が大事に思う。スプーンとかスピナベとか光りモノ要素が強いルアーではワシあんまり気にしたことはないけど、プラグの目が剥げると途端に釣れなさそうな頼りなさを感じてしまう。

 というわけで、今回ルアーをまとめて再塗装した際に古いルアーの樹脂製の目、いわゆる”ドールアイ”の自作にも挑戦したところなので、ルアー図鑑うすしお味第56弾はそのあたりの再塗装組をとりあげてみたいと思います。

 今回メインの目玉作ったクリークチャブ「パイキー」と製造元不明のデカテールブレイドペンシルはだいぶ前に仕入れたブツなんだけど、なんで今頃になって他のルアーもまとめて再塗装してるのかっていうと、ひとえに仕上げのコーティングに使うウレタン樹脂が基本使い切りで、1回封を開けてしまうと冷凍庫にぶち込んでおいたとしても1、2ヶ月とかでビンの中で固化してしまうので、コーティング手前まで作業を進めたルアー(浮子も混じる)をある程度まとめて一気にコーティング作業を片付けたいので、今回目玉のルアー以外にもそろそろボロボロになって引退させたりして弾数減ってきた一軍ルアーの補充とか、中古で買ったけど色を”紀伊色”に塗り直したいとかのルアーがある程度溜まったので梅雨の晴れ間にセッセと作業を行って仕上げたところである。なので目玉作成はずいぶん昔にやっつけてあったので写真は残ってるけどもう記憶薄れがちで、思い出しつつ備忘録的に書いていきたい。

 今回コーティング作業を行ったのは、「パイキー」が木製とプラ版の2個、デカいテールブレードペンシル、元の塗装剥いで再塗装がダーターに症状が出てたときに入手した「ラッキー13」、浜で拾ったエフテック「エスフォー」、ワームで表面デロデロで中古が安かったダイワ「ロビン」、塗装も剥がずに上から好みの色に塗り直しがラパラ「Fマグ14」、ハトリーズ「リトルダイナマイト」、バスディ「レイナ」、主力で弾数揃えておきたいこれもバスディ「海爆リップレス」4個。とりあえず、再塗装前のパイキーとデカペンシル、ラッキー13の状態がこういう感じで、古いルアーはある程度ボロさも味のうちだとは思うけど、木製で塗装剥げまくりなのとか浸水的にもダメだろって感じだし、プラパイキーとデカペンシルのあまりにもがさつな再塗装はあんまり気にしない人間であるワシから見ても酷すぎる。投げる気が失せる。あととにかくこの地では黄色やオレンジの派手な色が強く、地味な色はお呼びじゃないけど、中古で安く買うときは色選んでられないのでとにかく買って好きな色に塗り直す。というわけで金具をハズして再塗装の下準備でサンドペーパーをかけまくる。

 デカペンシルがくせ者で、頭のヒートンの刺さってたところの木が腐っててヒートンがズボッと抜けてくる有様なので、超長いヒートンとかあるか探してみたけど都合良く使えそうなモノは見当たらなかったのでヒートンの穴に届くように後頭部?から穴を開けて、前からステンレスワイヤーで作ったアイを突っ込んで、針金のお尻の方を後頭部の穴から引っ張り出して前に持ってって曲げて頭に開けた穴に差し込んで瞬着とティッシュで固めてサンドペーパーかけて平らにならしておく。目玉も綺麗に外せたら再利用もありかなと思ったけど割れた。まあそうなるわな。まあ目玉作るのはやってみたかったので予定どおり。

 ウッドパイキーの目玉はドールアイで外したんだけど、プラパイキーの目玉は当然一体成形で出目にしてあるだけでサンドペーパーかけたら無くなったので、これも貼り付けるなりなんなりしてドールアイにしてしまおう。他のルアーの目は元々の目が綺麗に剥がせたら再利用するしダメならシール目に、吹き目書き目のたぐいは書き目でいいだろう。

 ということでドールアイ作成。昔ならどうやって作るか?ってルアー制作者の書いた本とかにあたる作業が必要だったんだろうけど、今はネットで検索すれば良いだけなので調べ物は極めて楽ちん。色々な人が書いてたりしたけど、百均素材主体にお手軽にという方法を紹介されていた方がいたので、その方法に倣う。

 まずは型取りなんだけど、以前”手動3Dプリンター”挑戦のときにも利用した百均で売ってる”湯煎で成形できる粘土”を利用する。適当にルアーのパッケージとかを枠にしてお湯でゆるめた粘土を枠に填めつつ、目玉の元になる玉を押しつけて冷やして型を取る。玉は今回1個づつ元々のドールアイが無傷で回収できたのでそれを使ったけど、まあ大きさが合うようなガン玉でもシモリ玉でもなんでも大丈夫だと思う。

 ”型”のほうが準備できたら、瞳の部分を用意する。デカペンシルは単純に黒目だけだったので、太いナイロンハリスを炙って先を平らに押しつぶして黒のプラカラーで塗る。パイキーの方はもうちょっと凝ってて、白目の先に黒目があるので、まずは針金の先に涙滴状に粘度の高いエポキシ接着剤で玉を作り固めて、白く塗ってから先端を黒のプラカラーの蓋裏にチョンと押し当てて白目黒目のある”瞳”がいっちょあがり。

 これを型の窪みの位置に合わせて穴を開けた適当なプラの蓋とかに挿していく。

 そして、窪みにUV硬化レジン樹脂を満たしてその中に”瞳”をつっこみ、UVを照射して固める。UVライト2つあるので2個で5分ぐらいかけて固めて、翌日念のため直射日光で30分ほどダメ押しして完全に固化させた。

 おそらくこれ昔は職人さんが作ってた高級品、顔が陶磁器でつくられてたような人形”ビスクドール”のガラスの目の技術流用のグラスアイから発展して、紫外線固化レジン樹脂が登場する前なら2液反応型のエポキシ樹脂とかで作ってたんだろう。紫外線固化樹脂はエポキシと比べても固化に要する時間が短くて済んで時短できるだろうし、紫外線をあて始めるまで固化しないので、固化時間が短いエポキシのように慌てて型に流し込んで瞳を突っ込んでとワチャワチャせずに済むので非常にやりやすい。

 目玉填めるのは、仕上げのウレタンをかける前の段階で、今回本体黄色ベースの色に塗ったので、その眼窩に必要に応じてドリルで針金とかの収まる穴を開けつつ、数は余分に作ったのでデキの良いのを選んでバリとかはみ出した部分をアートナイフで削り上手く填まるようにサンドペーパーで大きさ調整して、ウレタン接着剤を使って固定した。プラパイキーの目玉は本体に穴開けて針金をそこに突き刺しつつウレタン接着剤で固定でデメキンっぽい感じの表情に。

 すでに一部塗装に入ってしまってるけど、塗装について、ルアー作り自体は中学生の頃から気が向いたらやってきたし、ボロくなったルアーや中古で確保した色がイマイチのルアーの再塗装やらの作業は恒常的に発生して、定期的に好むと好まざるに関わらずに”色塗り”はしているわけだけど、それでもルアー作りが趣味で常時沢山のルアーを手がけているような場合を除いて、素人の色塗りは単純なものに限定した方が良いと思っている。せっかくなら網使って鱗模様とかの凝ったカラーリングにしたくなりがちだけど、色を沢山使うとその色の種類数だけ乾燥工程が入ってきて時間も掛かり始めて面倒臭くなる。面倒臭くなると「ちょっと色塗り直しておくか」と気軽に作業に入れなくなって、せっかく買ったエアブラシとかも使われなくなって蔵の肥やしになる。エアブラシも使用時毎回どころか色変えるごとに一旦シンナーとかの溶媒で”うがい”させて掃除してって手間がかかる。2,3個程度の少数作るのにそんなことやってられっかよ!っていうのが実情だろう。ワシ、筆を溶媒で洗うのさえ面倒臭いので、一番よく使う黄色(レモンイエロー)だけペンキ缶入りで買ってきてドボンとドブ漬け、他は車用に売られている”タッチペン”や蛍光塗料のマニュキュアタイプの容器のように筆が容器に内蔵されている塗料を好んで使っている。筆洗わんでいいってのはチョイと気が向いたときに作業するには好適で、使ってみてその便利さに気付いた。

 色について、凝ったパターンが釣れるかっていったらあんま関係なくて、全体的な色調やら縞模様か斑模様かやら、それこそ眼点があるかどうかとか大まかな方向性は関係あるんだろうけど、鱗描いてあっても魚からしたらどうでも良いことだろうと思ってる。でもルアーってそういう”表情”は魅力の1つであることは間違いなくて、投げる気にならないような色では魚が食うとしても投げないから釣れない。なので、単純な塗りやすさ重視の色使いでも、ちょっと投げてみたくなるぐらいには”良い色”に仕上げたい。

 まあ、単色に目玉描いただけでも”目”の威力で不思議と表情出てきて悪くないんだけど、お尻を白にしてツートンカラーにするだけでも、なんかさらに意味がありそうななさそうな表情に見えてきてワシャ好きなカラーパターン。全身黄色に白のお尻の”紀伊色”はワシの必勝カラーなので、今回も目玉製作組と顔を塗らなかったFマグを除いて紀伊色で塗った。同じような紀伊色でも黄色がレモンイエローのペンキの場合はドブ漬けしてお尻をプラカラーの瓶にトプンと漬ける。黄色が蛍光黄色の場合はタッチペンの白で下地を塗ってウレタンコーティングまで済ませてから、蛍光塗料を塗って目玉を入れるという作業順。蛍光色の場合、上からウレタンコーティングしてしまうと蛍光色独特の”色気”が死んでしまうのでこの順番で塗っている。蛍光色はウレタンクリアのツルツルした表面ではなく、ラパラの赤金とか蛍光黄色、あるいはセル玉浮子のオレンジと黄色を思いおこしてもらえば分かると思うけど、ちょっとマットな表面に仕上がった方が発色が良いと思う。

 で、紀伊色でないののうち、Fマグは元はレッドヘッドなんだけど、ワシ実は苦手な色で典型的なツートンカラーでありさっき書いたことと矛盾するんだけど、たぶんシーバス釣りヘッタクソな時代に、シーバスの夜釣りにはレッドヘッドということで散々使ったけど釣れず。それは色がどうのこうのではない理由で釣れてなかったんだと今になって考えれば分かるけど、その当時の釣れなかった印象が頭に残ってしまっていてどうにも投げる気が失せるのである。ということでレッドヘッドでもボディー白ではなくて黄色だと南国的な派手さになって投げたくなるので下半身黄色にドブンとドブ漬けしておいた。

 で、目玉作製組はべつに紀伊色でも良かったけど、古いルアーなので、雰囲気出して古典的な塗りでいくかと、クリークチャブっぽく赤で鰓を描いてから、ウレタン筆塗り2回で仕上げる際の1回目にグリッターを側面に振りかけてギラギラっとさせてみた。タッチペンの赤はしっかり乾燥すればウレタンクリアーには溶けないんだけど、今回乾燥1日では足りなかったようで筆塗りでウレタン樹脂ヌリヌリしてたらちょっと溶けて流れ始めて焦った。2個目からは鰓は筆でなぞらないようにウレタン”置く”ぐらいの感じで塗った。ウレタンクリアーも長持ちするならドブ漬けできる大瓶で買えば楽なんだけど、使い切りが基本なのでこれだけは面倒だけど小瓶で買って筆塗りで、使用後の筆もウレタン薄め液で洗ってる。ちなみに油性ペンやペイントマーカーはウレタンクリアーに溶けるので上からちょい修正ぐらいには使えるけど基本的にはルアーの塗装には向かない。

 塗装したルアーを乾燥させるのは以前は竿掛けを利用してベランダで作業してたけど、ベランダには野良ネコ様が行き来する可能性もあるので、今は使ってない部屋で、ダンボール箱の上に針金を波形に曲げたものを3本ほど張った”乾燥ブース”を設けて作業している。

 塗装が終わったら先に目を入れたヤツ以外の目を入れて、金具、ハリを取り付けるんだけど、今回デカペンシルはブレードまで緑で塗られてたので、元に戻すのに手間食った。ひたひたのシンナーと一緒に小袋に入れてしばし放置の後、キッチンペーパーで大まかに溶けた塗料を拭き取って、その後は真鍮ブラシでクレンザーつけてセッセと擦って何とかいぶし銀な光沢にまで回復させた。錆びたヒートンやらカップやらも真鍮ブラシで磨いておいた。フックはデカペンシルにはマンズのフロッグからハズして余らしてたダブルフックのデカいのを装着。

 でもって目はもちろん”投げたくなるような表情”を大きく左右するので、毎回気合い入れてドールアイをおごるわけにもいかんけど、ドールアイ入れなかったヤツラにも可愛い目を入れてやりたいところ。さきほども書いたように元々付いてた3Dの目とかが綺麗に外せたら再利用。その他は、スプレーやらエアブラシで塗料吹いて吹き目にするのも型紙作って吹くだけだけど、書き目とその応用編のシール目はさらに簡単なので書き目とシール目。これまでも再塗装時にはだいたいルアーの目は書き目かシール目で済ませている。シール目は毛バリの目としてもよく使うので作り方憶えておいて損はない。

 ぶっちゃけ簡単である。書き目は筆の尻とか適当な直径の棒で白目を描いて、それより細い楊子やら竹串の切ったので黒目を描く。描くというか判子押す感じというか、棒の先にやや多めに付けた塗料の滴をルアーに乗せるようにすると綺麗に丸い目が描ける。簡単なので何度かペットボトルの側面とかで練習して塗料の量とかの加減さえ把握できれば楽勝。失敗した場合もウレタンクリアーの上に描いた目なら完全に乾燥する前にアルコールで拭いてやればやり直せる。

 でシ-ル目は書き目ができたならなお簡単。白目になるシールやシートをポンチで抜いて、黒目を描いてやる。あとはルアーに貼ろうが樹脂で固めてフライの目に使おうがご自由に。シールに上手にエポキシとか盛ってやれば立体的な目も作成可能。

 ってな感じでダルマと一緒で目を入れたら完成。全体的に良い感じに仕上がってくれたと思う。デカペンシルの出しどころはまだ思いつかんけど、パイキーあたりは水噛みの良いメタルリップがついてるからN川で足場高いところから投げても泳いでくれそうなのでハリ換えて秋には使おう。他のは一軍メンバーの補充要員とかなので出番はあるはず。はよ投げてみたくなってくる。

 ドールアイはそこそこ手間かかって、その分雰囲気のある表情が出せるけど、書き目、シール目でも充分ルアーはいい顔になる。ボロくなったルアーとか、拾って元からボロいルアーとか、中古でたたき売られているボロルアーも、再塗装して目を入れてやると、途端にヤリそうな顔になってきて実際に活躍してくれたりする。単純な色使いであればそんなに難しい技術は必要ないので、ボロいルアーのその傷に想い出が刻まれているとかなら別だけど、そうじゃないなら再塗装してやって現役復帰させて使い倒してやるのは、とても楽しいし、ぶっちゃけお金も節約できるしで良いんではないでしょうか?是非お試しを。



2023年10月14日土曜日

ティースプーンでも買ってきて柄をぶった切った方が早い

  メッキ釣ってて、スプーンに反応良い日があってスプーンも良いなと思ったんだけど、ふと考えてみると我が家には各種厚さの銅板やら真鍮版やらがあり、金ばさみ、金鋸もドリルもある。

 「これスプーン自作できるんじゃないの?」


 といらんことに気がついてしまったのである。こまったことに。

 現在メッキ用に用意してるルアーはスタンダードな形状性能のスミス「ピュア2.7g」、水面近くをヒラヒラとイレギュラーな動きが魅力のルーハージェンセン「ハスルアー」3.5g、思い入れのある”忠さん”ブランド、現アートフィッシング「リトルマスター」2.5gあたりで、ぶっちゃけその布陣で困ってない。弾数もそれなりに備蓄あり。

 でも作ってみたくなったのだから関係ないんである。作るのである。

 ルアー製作において、実際にメーカーで製造するのにスプーンのあの曲面を均一に出すのは結構技術が必要で、木を削ったり、樹脂を金型に流し込んだりして作るプラグよりずいぶん難しいとは聞いたことがある。金属板から型を打ち抜いてプレスかけるんだろうか?

 「バイト」の制作者である常見忠氏は、最初銅板を金切りバサミで切って、トンカチで叩いて形状を出したそうで、ほぼ鍛造の世界である。やろうと思えば確かにできるけどそれで微妙な形状調整をとなると、何度かやり直しすることを考えると気が遠くなる。その方向は捨てるのが無難かと。

 じゃあスプーンにならないじゃん?と思うかもだけど、平面の板を折ったり曲げたりだけでも、スプーンとして成立はするようなのである。先ほど名前が出てきた「ハスルアー」はまさに平面的な金属板の腰?のあたりをクイッと1回曲げただけである。リトルマスターも基本的に平面の本体を頭の方をちょっと上に曲げ、お尻の方をちょっと下げて、写真の様に横から見たらS字状にうねらせているだけである。でもどちらのスプーンも充分以上に魚は釣れる性能に仕上がっている。

 方針としては、食卓のスプーンのような局面を打ち出しとかで作るのは面倒臭いので、曲げを二カ所か一カ所入れて、その曲げ具合の調整とかで釣れる動きのスプーンに仕上げていこうと思う。これなら素人がペンチで曲げるだけという簡単な作業で作成可能である。

 それでは早速作ってみよう。っても簡単である。一応同じ形のを量産したいなと、リトルマスターをやや引き延ばしたような形状の”型紙”を養生テープで作って1ミリの真鍮版に貼り付けて周りをマジックでなぞって、型紙ペリッとはがしてまた隣に貼ってマジックでなぞってと型を写す。一番左の赤いのは参考にしたリトルマスター。

 とりあえず3タイプつくってみるので3つ。

 金ばさみで、大まかに切り出して、端を切れるだけ金ばさみで切っておいて、グルッと周りをサンドペーパーで削って面取りしつつ角を丸めていく。金ばさみでゴリゴリッと切り出すとちょっと曲がるので、そのあたりはあとでペンチ使って曲げるときに戻して良い塩梅にする。

 アイとフックの穴をドリルで開ける。真鍮は削りやすいので電動ドリル使うまでもなく、手動で充分穴が開けられる。小型のスプーンなのでドリルの直径は1.5mmを使用した。

 ここまで来たらあとは曲げるだけ。ペンチ2本使ってギューッと力入れて曲げてやる。1mmの真鍮板はわりと簡単に曲がる。現場でも調整可能だろうと思う。

 3つあるので、それぞれちょっとづつ曲げ方を変えてみた。

 上の写真、上から緩やかに曲げてアイ側をちょい上げ、フック側を下げた物、真ん中が、やや鋭角的にアイ側をちょい上げフック側を下げたもので、一番下だけ二カ所曲げではなくフック側を下に一カ所曲げている。

 下の写真は横から見たところで、左から緩やかに二カ所曲げ、真ん中やや鋭角に二カ所曲げ、右がお尻の方一カ所曲げ。

 という感じで、色ぐらい後で塗っても良いけど一応完成したので釣り場に持ち出して試し投げしてみた。

 これは難しい!今売ってるルアーのほとんどが、アイ側の上げが大きい「オークラ」型、アイ側の上げが小さく比較的幅広の「ダーデブル」型、平面を曲げた「ハスルアー」型のどれかにほとんど収束していて、その派生程度にしかバリエーションがないのも頷ける。

 今回作ったのは、3つめの平面を曲げたハスルアー型の派生形になるんだと思うけど、最初の曲げ方の段階で全て低速でもクルクル回ってしまい、ラインが縒れて使いものにならんことが想像に難くない状態だった。これ、ワシだけじゃなくて初期の日本製スプーンでもありがちで、ダイワのクルセイダーの小さいサイズのは回転しまくりで「クルクルクルセイダー」とか呼ばれてた。なにしろ最初からアイにはヨリモドシが装着されて売っていたぐらいである。ある程度以上の速度になると回転してしまう、というのは悪い面だけではなく、それはそれで使いどころがあって、回転しやすいぐらい水を噛むってことは回転しない低速では動きが良いってことで、忠さん「バイト」の4.8gは高速では回転しやすくて流れ横切らせたりするとライン縒れまくったりするけど、止水では動きよくて頼りになるスプーンだったりする。とはいえ、作った3個は使用に耐えないレベルで低速でも回転する。

 でもまだ慌てる時間じゃない。最初から上手くいくわきゃないことぐらい想定している。ペンチを出して、ああでもないこうでもないと曲げを変えて投げてみる。

 結果的に二カ所曲げてる場合はユルい曲げ方にした方が回転は治まるけど、やや調整難しく、2個のうち片方はどうにも調整しきれなかった。二カ所の曲げ具合のバランスもあるのでか意外に用件複雑で上手く決まらない感じ。

 一方一カ所曲げたヤツは曲げをややきつめにすると回転は治まってくれて、動きも尻振りを基本にたまにバタバタッと変な動きが入る感じで、曲げ方が似てるからあたりまえかもだけどハスルアーに動きの質が似ている。これは調整も難しくないし実用的だと思うので、当面自作スプーンはこのタイプの形状違いやら大きさ違いを暇見て作って詰めてみようかなという感触。ちなみにウグイちゃんで試してみたら普通に釣れました。まあちゃんと動けばあたりまえに釣れるって話。

 スプーンはルアーの元祖的な存在で単純な形状素材なんだけど、その動きを制御しようとするとなかなかに難しいというのが理解できた。どこのメーカーが作っても似たような形状になるのは、そこから外して釣れるルア-として成立させるのが超難問だからなんだろうなと納得した。簡単そうだし自分で作って釣ってみたいと安易に手を出したけど、なかなか一筋縄でいかず学ぶことが大きかった。そのことが分かっただけでも自作してみたかいは既にあったのかなと思うところ。

 ということで、ルアー図鑑うすしお味第57弾は自作スプーン作りを主体にメッキ用スプーンということでいってみましたとさ。




2023年11月11日土曜日

祝!忠さんバイト誕生50周年!!

  それはさておき、阪神タイガース28年ぶりのアレおめでとうございます。ツーテンの虎ファンさんにおかれましては、リーグアレに引き続きベランダでセルフビールかけして寒がりつつ喜んでる姿が目に浮かぶようです。車に乗せてもらうとBGMは「六甲おろし」かボブマーリーだったのが懐かしいです(訂正:28年ぶりじゃなくて38年ぶりでしたスイマセン)。

 28年といえば四半世紀を越えていてたいがいな年月ですが、開高先生が名付け親である「バイト」が有名な常見忠さんが産んだ通称”忠さんスプーン”は、途中シマノ販売もあったりしつつも、忠さんのセントラルフィッシングから、忠さん亡き後は広島のアートフィッシングさんが引き継いでそちらから製造販売されており、なんと今年で誕生50周年だそうである。バイトと同時に誕生したのはレイカー、ダムサイト、ギンザンのあわせて4つだけど、レイカーは途中でマスターアングラー(マスター)に改名、ダムサイトとギンザンは現在販売していないということで”バイト誕生50周年”となってるけど、まあ大雑把に言えば”忠さんスプーン誕生50周年”なわけで、第1次ルアーブームの頃1973年から半世紀にわたり作られつづけている”歴史ある名作ルアー”が日本にもでてきたっていうのは、それだけで意義深いものがあると思う。国内で同一ブランドでこれ以上の歴史を刻んでいるルアーって、ヤマシタのタコベイト(初代ゴールデンベイトは1948年の発明)は漁具なのでちょっと毛色がちがうから、他に見当たらないのではなかろうか?次に古いのはなんだろ?タラ用にデッカいのを輸出してたヨーズリの「メタリックサーディン」とかか?まあこれも漁具系か?

 今後50年を越えてきそうな定番ってなにがあるだろ?K-TENN、アスリート、シュガーミノーあたりは堅そう、ジャンルを切り開いた先駆者的なコモモ、ワンダー、ニョロニョロ、クルクルあたりもいくか?意外とストライクキング社ダンスキングの金型買ってピーナッツで始まったピーナッツⅡシリーズは息も長いし次の候補だったりして、ダンスキングから数えたらそろそろいくのか?なんて想像するのも楽しい。

 なんにせよ、忠さんスプーン、我が国のルアーフィッシングの歴史において創世記から脈々と製造され続け愛され続けて50年、おめでとうございます。と言祝がせてもらおう。

 忠さんスプーンを取りあげるのは”ルアー図鑑うすしお味”関係で思いつくだけでもスプーン備蓄状況回と先日のメッキスプーン回と今回で3回目でかつその他にも、あちこちで取りあげてるので、いまさらだけど第58弾は忠さんスプーンでいってみます。めでてぇしな。

 まあ、忠さんスプーンといえば開高先生のアマゾン釣行記「オーパ!」の直撃を受けたナマジ少年としては「バイト」の印象がその時に刷り込まれたわけで、後に就職して首都圏に出てきて、バイク買って渓流ルアーなんかも始めるようになった時に、写真上のバイトの4.8gなんかも繰り出したわけだけど、バイトの4.8gはやや暴れん坊な性格でどちらかというと止水向きで、後に南の島の遠征での小物釣りとかに抜群の働きをするんだけど(あと昼の見えナマズにも効いた)、渓流ではしばらく写真下のリトルマスター2.5gとかリトルバイト3gとかを使ってた。この2つは前回メッキスプーン回でもちょっと触れたけど、一般のスプーンみたいな幅方向の局面がなく、縦方向にS字に曲げてあって、ハスルアーに近いヒラヒラっという感じの動きでなかなかに良い仕事をしてくれてた。なんで普通のスプーンぽい形状にしなかったんだろうって考えると、発売当時、管理マス釣り場用として小型スプーンが流行りつつあったんだけど、後出しでなかなか差別化するような形状のものをデザインしにくいなかでも、同じようなモノを出すのは嫌だったんじゃないかと想像している。
 っていう感じでしばらくは渓流ではコンデックス5g、ハスルアー3.5g、リトルマスター2.5gという布陣だったんだけど、東北時代渓流に狂ってたときにマスターの5gを使い始めたら、これが自分の小渓流というかボサッ川を手返し良く釣り上がっていく釣り方に抜群にハマってくれて、渓流では一時8割9割これを投げていたぐらい信頼して使っていた。小渓流で上流に投げた場合、素早く巻き始めて基本流れに負けない早引きになるけど、その時に重くて”浮かない”スプーンだと下手すると根がかってしまい、かつ重くて分厚いスプーンではワシ好みの動きの軽さや立ち上がりの早さが出せない。そこでマスター5gの出番なわけで、細長く肉薄のボディーはヒラヒラと実にワシ好みの軽い動きで表層近くを確実に泳いでくれて、マスター主戦力でイワナこれでもかというぐらいに釣った。年間尺岩魚23匹とか、小さいのは追ってきても掛からないようにかわしつつ釣ってたので、それだけ尺岩魚釣るのに200匹ぐらいしかかかってないとかいう実績から、その釣れっぷりをご想像いただきたい。イワナなんぞ数釣ろうと思ったら1日20でも30でも釣れたけど、それをやっちゃあなんぼリリースオンリーでも釣り場が荒れておしまいよって話で、数は5匹から10匹以下に抑えて尺を混ぜるってのを目標に当時は釣っておりました。現在マスターはリトルマスター除くと大物用の大きいのしか売ってないようだけど、5gの実力を知らんとは今時の渓流ルアーマンの実力もたいしたことないなと正直思ってる。イワナ釣りなら今でも効くと思う。みんな管釣り用みたいな小っこいスプーンやらアホの一つ覚えのミノーツイッチばかりでは釣れる魚限られてるしそういうルアーにはスレてくる。ある程度大きさがあってスプーン独特のきらめきでアピール力大のマスター5gの使いどころは今でも、というか他人が使ってない今だからこそあると思う。
 ってバイト使ってないんかい?と思う人もいるかもだけど、スプーンの出番が渓流だけだとマス釣りだけだと誰が決めた?って話で、バイトにもめっちゃお世話になりました、っていうか現在進行形でお世話になってます。

 でもまあ、遠征先で小物釣るのに大活躍してくれたのが印象深い。典型が南の島の珊瑚礁の魚たち、定番のカンモンハタとかの小型ハタ系、ヤマブキベラ、ハコベラなんていう美麗なベラの仲間、愛嬌のあるホシゴンベやオグロトラギス、もちろん各種メッキやコトヒキなんかも釣れてきて、陸っぱりでは4.8g、カヤック出すと10gが大活躍してくれた、カヤックではちょっと良い型のイソフエフキなんかも釣れたのも思い出深い。他にも、カザフスタンのヨーロッパオオナマズ釣りで餌のジェリフを釣るのにも4.8gが活躍してくれた。

 そして、バイトが大仕事してくれたのが、香港遠征でドカンと1発目の本命アフリカンクララをバイト13gが連れてきてくれて、その後も10gで追加のアフリカンクララとハロワン(ライギョの仲間)をゲットと、思い出深い釣りになった。

 上の写真の右が13gで左が10gで上の段が歴戦の強者達、この2種が一番動きが良くてバランスの取れたサイズだとワシャ思う。最初に作られたバイトは13gだったそうでナルホドと頷ける。けど、人それぞれに思い入れがあって、それぞれの釣り人にとっての良いサイズってのもあるんだろうとは思う。そのへんのルアーと釣り人の関係、釣り人が魂を込めて投げるに値するルアーとはなんていうのを香港遠征釣行記では熱くるしく語ってたりするので、興味がある人は読んでみてください。

 鱒は釣ってないんかい?と思うかもですが、ちゃんと釣ってます。オホーツクの海のカラフトマス。ってぐらいでバイトはワシ渓流より海とか湖のほうが強い気がしてます(当社比)。

 で、今現在忠さんスプーンにお世話になってるのは、ウグイちゃんメッキ界隈で、ウグイちゃん狙いでスプーン投げてると、結構メッキも食ってきてくれることが分かってきて、コータックが無くなってコンデックス3gとかのごく普通の小型スプーンの役割はとりあえず、手に入りやすいスミス「ピュア」に任せてたんだけど、ちょっと違うタイプのもということで、前述のリトルマスター、リトルバイトも用意していて、弾数揃えるのに中古を買ってたら、なんか普通のバイトの形で小さくしたようなのも売ってて試しに買ってみて使ったら、これがまた良く釣れたのよ。こりゃ「ピュア」の代わりにバイトの小っちゃいので良いなと、追加発注掛けました。普通の小っちゃいバイトもあるみたいだけど、アートフィッシングさんの通販では今売ってなかったので、メッキ良く釣れたのがメッシュバイト3.3gだったこともあり、同型でやや厚い4.2gとともにいくつか発注して愛用しております。

 あえて普通の小っちゃいスプーンは作らなかった忠さんには申し訳ないけど、リトルバイト、リトルマスターはそれはそれで欲しいんだけど、普通のバイトの小さいのも欲しかったので、そのあたりアートフィッシングさんが作ってくれたのはありがたいことです。

 バイトも、表面加工が違うメッシュバイト、DC(ダイヤモンドカット)バイト、シェルバイトとバリエーション増えており、メッシュの表面の何が良いって、塗装がペリッと剥がれにくいのが良いよね、って使ってて感じてます。古くからあるアメルアとかで、原理主義的に古い時代のしか頑なに認めようとしない人もいて、それはそれでそういう楽しみ方もあるんだろうと思うけど、ワシャ釣り道具だもん、魚釣れて良くなってるならそれに越したことはないと思ってる。アメリカ資本になってもラパラは今でもラパラだもん。他にもトローリング用に薄い板でできてるのが用意されていたり(渓流で上流に投げるのも想定されていて鋭い)、忠さんスプーンの範囲を逸脱しないなかでも、工夫をして進化させているのを見ると、正しく良いメーカーさんに引き継いでもらったものだと、安心するところである。

 そのアートフィッシングさんが、忠さんスプーンからちょっと離れて独自色をだした「リバードルフィン」っていうスプーンがあるようだけど、これがなかなかの苦心作で、スプーンって軽く100年以上の歴史があるんだけど、結局、ダーデヴルとオークラとハスルアーのバリエーションから逃れられていないとワシゃ思うんだけど、リバードルフィンは横振りの起点を先端のアイ付近じゃなくてボディーにもってきたという意欲作らしく、スプーン専門に作ってるスプーン屋として気合いを入れて世に問うてるのが感じられて好ましい。羊羹の老舗「虎屋」の社長さんだったかが「伝統というのは革新の連続である」とかどっかに書いてたけど、忠さんの残してくれたものをただ守るだけでなく、そこから進化させ革新的な次のスプーンを作り出そうとしているその意気や良しと、エラそうに思うのである。スプーン自作してみてエラい難しいことを実感してるのでなおさらそう思う。なんか使いどころ考えて試したくなる。100周年記念の頃にはどんな評価を受けどんな進化をしているだろうか?その未来に実り多からんことを祈る。 
 で、冒頭写真に写ってるバイトはなんなのよ?っていうと、アートフィッシングさん、自社の「パッケージ回収キャンペーン」ってのをずっとやっていて、パッケージ10個送ると、好きな商品がもらえます、ってやつなんだけど、今回50周年記念でバイトの特別版が作られてて、上のサンクス50周年版はキャンペーンのみの非売品だったので、パッケージも大事にとっておきがちなワシだけど、ちょっと欲しいなというのと、あとお祝いとお礼かたがた思うことを伝えたいなと手紙を添えて、ゲットしたりました。下の忠さんサイン入りバイトは販売中です。あと「Ken Kaiko」版も売っちょります。と、頼まれてもおらんけど宣伝してみました。

 おそらくだけど、釣り場に行って自社製品のパッケージが捨てられているのを見て、いたたまれん気持ちになったとかの経験からこういうキャンペーンをされているんだと思うけど、そもそもなんで釣り場に来てパッケージを開けてるかね?って話で、前の晩にでもルアーケースなりに入れてすぐに使えるように用意しとけよ、そんな段取り悪いことしてるから魚釣れンのやぞ、って思うと同時に、釣り場にゴミ捨てるようなアホもいるけど、こうやってどうすれば釣り場のゴミを減らすことができるか、考えて実行する人も居るってのはとても救われる話である。単にアートフィッシング社のパッケージがゴミとして捨てられなくなるということだけではなく、そういう活動をしているメーカーがあるぐらいに釣り場にゴミが捨てられているのが問題で、それはとってもみっともないことだと、多くの人には伝わるだろう。まあそれでも伝わらんアホはおるだろうけどな。目ぇ噛んでタヒね。釣り場に来んな。

 まあ、アホは放っておいて、自分の愛するルアーブランドが、そういう素晴らしいメーカーさんに引き継いでもらって、50周年を迎え、実にめでたいなとワシャ嬉しい気持ちなのである。弥栄、弥栄!

2 件のコメント:

  1. スプーンの出番が渓流だけだとマス釣りだけだと誰が決めた?

    これ、本当にそう思います
    おそらく日本人の渓流師かとww

    ニゴイ、ナマズ、サバ、メッキ、
    バスと色々釣れてますし数多くあれば色々な魚に対応出来ます。
    最近困ってるキビレもキビレ主体に追うなら迷う事なくスプーン投入しています
    最近自作に走っておられるみたいですが、本当にいい手だと思いますよ。
    数の暴力に出れますし消耗しやすいですので

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    1. ぬこさん ですよね?おはようございます

       バイトではないけどシイラにも良く効きました。
       40gのトビーが売ってるの見て、シイラに使えるかなと買ったら、店長さん「何に使うんですか?」と売れたの驚いているようで、なんでそんなもん仕入れたんや?と笑ったのを思い出しました。

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2024年5月25日土曜日

無敵な信号機

  先日の聖地巡礼の際には、ワシもともとバス釣り少年だったので流石に買い足すべきルアーもほとんどなく、ゴムが腐ったバズやスピナベのシリコンスカートを買い直して針金で止めたぐらいで”昔取った杵柄”的なルアーで間に合ったというか、そういうルアーで釣りたかったのよ。って話だったけど、そんなの一切関係なく変なルアーが目に付くと買っちゃうよね。まあ皆さんそうですよね。

 でもって、何度も紹介してきているインビンシブルなんだけど、前回ネタにしたときにそのカラーバリエーションの豊富さを讃えた際に、凝った模様入りのも良いけど、単色系や単色に銀鱗のみとかの単純な色も渋くて良いよねとか書いた、書いたら頭の隅に残って右の青に銀鱗と真ん中黄色一色が手に入ってしまい、青黄ときたら、赤も欲しいよねと思ってたら赤銀鱗もでてきて確保。青黄赤の信号機カラーの完成。っていうには黄色が黄色単色なのが”揃って”なくて、やっぱり以前競り負けた黄色に銀鱗は上限無視で突っ込んで競り勝っておくべきだったと悔やまれてならない。誰か蔵に眠らせてないですかね?物々交換で相応に価値のあるブツを提供できまっせ。心当たりのある方はご連絡を。
 実釣で使ってるのは主に8センチのDRのほうで、この12センチはあんまり使わないんだけど、3フックの嫌いなワシ的には2本フックの12センチミノーという形式がとても好ましくて、なんか買ってしまうのである。単色系は黄色以外でも値が安ければ手が出てしまう。緑銀鱗、蛍光オレンジ単色とかも所有。

 そして、たまに出てくるのがこういうレアキャラ。こんなんあったんや!っていう金属リップの12センチDRインビン。良い値段してた記憶があるけど問答無用で確保。後にも先にも出てきたのこれっきりで、迷わず確保しておいて正解。どうも国内入荷は無かった型のようで、値札シールは外国の店のもの。インビンはナマズ顔の平べったい頭の形状が効いてるのか、8センチも5センチもDRでも角度が平行に近い大きめの樹脂製リップで、金属リップじゃない。ニールズの金属リップは初めて見た。なんかバラムンディ用に良さげな雰囲気でオーストラリアとかの中古市場を探せば出てきそうな気もするけど、豪州版のネットオークションサイトって馴染みがないのでいかんとも。まあ追加してどうするって話ではあるけど豪州の古いルアーには別口で欲しいのもあるのでどなたか良いサイト知ってたらタレコミ情報お待ちしてます。
 でもってニールズマスターはインビン以外も要チェック。現行モデルに「ビックマウス」ってのがあって、ショップで輸入してたところはあったみたいだけど、流通量少なくオークションに出てくると3千円くらいにはなっててムギュウっと諦めざるを得ない。どっか通販してくれるお店で仕入れてくれないモノか?ということでチェックしているとオヤッと思うようなモノも出てきたりする。上のスペアヘッドはこの色好きなので確保したんだけど、その下のクランクベイトっぽいのは何じゃラホイ?コータックが輸入してた頃の小っこいフィンランディアに似てなくもないけど、やつは下あごに竜骨で、こいつはエラが張っている。そうスペアヘッドの小さい方ってのがあったらしいのですね(12センチの大きいのもあったらしい)。あんましらんかったし現在は廃盤。一個あればもうイイかなという気がするので買ってないけど、こいつはたまに出てきます。ひょっとしてスタルワートやハーカーの小さいのもあるのか?まさかね。
 でもって、わしヨーヅリ好きでして、まあB級ルアー好きには「アタックル」ブランドでブイブイいわしてたころの奇天烈ルア-達はやたら人気で、YO-ZURIは古くから海外市場で戦ってたこともあって、あっちのコレクターが「トンボ」の羽が残ってる完品とかにエラい値段つけよるとは聞いてたけど、Dab氏の「B級ルアー列伝」あたりから、我が国でもアホみたいな値段がつき始めたので、そっちはお好きな人に任せて、バス用では奇天烈連発だったけど、海用では堅いヨーヅリに信頼を置いていて、海用のが出てくるとこれまたマウスがスルリで手が出てしまうのであった。ポチチ。
 と言いつつ一番上のはバス用のペンシルで「TOP45」というお尻にラインを結ぶ逆立ちペンシル。たまに逆にフック付けて「名称不明」で売られているけど、このあたりは有名どころだから頭の側にフックが付くのは知っておいて欲しいところ。
 で海用のミノーに関してはヨーヅリは早くからエラい勢いで展開していたようで、2番目の「LジャックマグナムF」は金属リップのラパラCDマグナムっぽいのを樹脂で作ったらリップがもげるのでリップの下を樹脂で支えております、って感じになってるけど「Lジャック」シリーズはジグもあったけど、ミノーがラパラみたいにというかラパラのラインナップをリスペクトして(≓パクって)、Lジャックミノーのフローティング、シンキング、ジョイント、LジャックマグナムのフローティングとCDがあった模様。ラパラと違うのは金属リップのマグナムにフローティングがあるところ。かつFマグみたいなリップのもあって(ダイバーか?)しっちゃかめっちゃかでワシの頭の中で整理しきれてないぐらい。加えてLジャックミノーはその昔名無しでビニールパッケージで売られてた時代のミノーとほぼ同じタイプのがあって、さらに後年、反射板入れたモデルはタキオン名義で売られてたりして、箱入りじゃないと正直何がなにやらというかんじで、一番下のミノーは多分タキオンなんだけど、LジャックミノーFかもしれない。なんならオリムピックに提供してたらしい「カウントダウン」っていう名前のくせにフローティングがあるミノーの可能性すらある。ちなみにタキオンというと普通はもうちょっとハイロー顔というかリバーラント顔してるのが一般的か。ヨーヅリのミノーに一般もクソもねぇか?しかもハイロー顔には「パイク」ってのもあってさらにしっちゃかめっちゃか。
 そして、加速していくしっちゃかめっちゃか。Lジャックシリーズじゃなくて、3連結のトリマーシリーズって銘打たれているのもあって、その一つが3つめの「トリマー・トリプルダイバー」、っていうことはこれ以外もあったようで通常リップのトリプルミノー、金属リップのトリプルマグナムという展開だった模様(参考文献:Dab氏著「B級ルアー列伝参」)。まああれです、今でもヨーヅリ改めデュエルのミノーは普通に優秀なことからもうかがえるように、古いヨーヅリミノーも普通に優秀だろうと思ってます。主な売り先が海外だっただろうから、あんま変なの作ってないはず。そのうち使うかな?
 でもって、お次の3つは特に関連があるわけでも何でもない3つで、左からコットンコーデル「プレッツ」、ラパラ「シャッドラップ」、ABU「ドロッペン」の2連結改造品、ではないのですねこれが。左端のコーモラン製ピーナツ?は子供の頃にやっすいスプーンの次に買って、ちゃんと泳いだので感動した品なので思わず手が出ました。右端のドロッペン2連結は、この状態で売られてた「ドロップオレノ」というのがあったはずだけど、検索しても出てこない。大森コメット使いのアユ君が欲しがってた記憶がある。なんか情報お持ちの方がおられたらこれまたご教授願います。で、真ん中はシャッドラップじゃなければ何なのよ?って話だけど、これアメリカのKマートとかのスーパーで売られてたパッチモンで、ミスターツイスター「スポーツフィッシャー」という代物らしい。検索掛けたら日本製だとかなんとか。そのわりには国内市場に流れた気配がなくあんまり見ないブツではある。
 まんまシャッドラップの見た目で、ちょっとホイルの感じがラパラよりバグリー寄りかなと、言われれば気がつく程度にしか違いがないけど、リップを見ると、ご覧のようにジグヘッド付きのワームとかで有名なミスターツイスターの手の者だと分かる。なんでも他にノイジー、ポッパー、ミノー、クランクが揃ってたけど、それぞれジタバグ、フラポッパー、レーベルミノー、モデルAのパクリだそうな。米国でそんなことして訴えられへんかったんか?といらん心配をしたくなる。メイドインジャパン説が正しいとして、まあ日本もこんなんやってたんですわ、ってなもんで釣り具の世界は今も昔も洋の東西も問わず、パクリパクられの連鎖の歴史だっていう証拠物でございます。相当安く売ってたらしいけど、バルサにホイル貼りって、ラパラが世界中に売るから薄利多売で設備投資やらも回収できるんだろうけど、Kマートでなんぼ売ったところでそれより安くできるモノなのか?アメリカの市場規模とかスーパーマーケットでルアーが売ってる文化とかが肌感覚で分からんので疑問に思うところである。

 という感じで、インビンシブルはわりと本気で落としにいってるのでそれなりにオゼゼもかかってしまってるけど(いうてもしれてるけどな)、他のわけわからんブツは開始価格で安っすく確保とかがほとんどで、たいして金も掛けずに楽しくお買い物して遊んでおりますルアー図鑑うすしお味第59弾は、なんじゃらかんじゃらゴチャゴチャとした詰め合わせでいってみましたとさ。


2024年6月8日土曜日

豪州に学ぶ

 久しぶりにルアー方面でえらい症状が出てアタイとってもつらいの。

 ルアー方面でも今回症状が酷く出てるのはミノー関連で、なんでいまさらミノーやねん?っておもうでしょ?ワシも思うんだけどちょっと説明させてください。あれですね、ちょい前にチョロッとヨーヅリのミノーについて触れたんだけど、あれらのミノーを試投してみたり、いじくり回したりしているうちに、まずはヨーヅリ方面熱が出て、そこからはもう日和見感染的にあちらこちらに症状出まくって収拾つかない状態、一ヶ月の釣り具費用は3万円を上限にしてるんだけど、5月は軽くオーバーしてしまい、そこでブレーキ一旦かかりかかったんだけど、6月になって月初めでまた今月も3万円まではいけるッ!と考えると、まだ余裕ありッ!とタガが外れて3日時点で2万円を突破。平日は毎日郵便受けにミノーが入った封筒が溢れそうになってる。

上段左からギンガメッキ、ゴマフエダイ、クロホシフエダイ
下段オキフエダイ、ヒメフエダイ、ヒラセイゴ
 ミノーなんて普段からシーバス釣ってるんだからいまさら買うまでもないだろ?って思うでしょ、まあでも聞いてください。最近海水温上昇傾向は間違いなくあって、上がり下がりしながらなんだろうけど、確実に右肩上がりのグラフを描いているのは目の前の海を見ていても感じるところで、秋にアジ釣りしてて深棚から始めると、ヒメフエダイやらオキフエダイの幼魚がバンバン掛かってくる”フエダイ時合い”で始まることも珍しくもなく、初冬には港内で群れるハタタテダイとかが常態化し、メッキは越冬してるようで秋を待たずとも釣れるし、セイゴは今期ほぼヒラセイゴばかりで、感覚的に今現在、紀伊半島は屋久島ぐらいの海の環境になってきたと感じている。そうなってくると、シーバスメインに組み立ててたルアーの釣りも、死滅回遊だったメッキやフエダイ系が育ち獲物となることを視野に入れる必要を感じ始めてて、そうすると今シーバスで使ってるような、おとなしめのミノーよりやや”強い”動きのミノーが欲しくなる。

 そんなもん、実際にそういう魚が釣れ始めたら買えば良いやんけ、って話だけど、まあワシどうせそういう魚を狙うにしても川に入ってきたヤツとかを接近戦で狙うわけで、今時の重心移動搭載のミノーじゃないのが欲しい。なぜ近距離戦には重心移動搭載じゃない固定重心が良いのか、これまでも書いてきたけど、おさらいすると、動きの立ち上がりが早い、竿先とかで動かすときの追従性が良い、固定していないオモリの立てる音が無い、等で特に最初の立ち上がりの早さは決定的で、例えば重心移動で50m飛ばせる重量のミノーが55m飛ぶようになった場合、遠投性では一割得するわけであるが、逆に5mの超接近戦で立ち上がりが50cm後れれば一割損するわけであり、障害物狙って投げて、そのキワキワの大事な50cmを無駄にすることは一割という数値以上に致命的に駄目なんである。他にも典型的なのが”ナブラ打ち”で魚が多少離れていても追ってくる、あるいは動いてなくても良いところにぶち込めば食ってくるって状況なら良いけど、ややこしいナブラになればなるほど、食ってくるタイミングと位置はキツキツに狭い感じで、捕食行動起こしてるまさにその時に、目の前良い動きしてルアーが通過しないと駄目って時が結構あって、そうなると着水と同時にラインの張りで動き出すぐらいの”動き出しの良い”ミノーが必要になってくる。分かってるメーカーはそのへん知ってて、固定重心のミノーも作ってたりする。そういう今時の固定重心ミノー、例えばコモモⅡなんかを買っても良いんだけど、ぶっちゃけ今時のミノーってアイマとデュオあたりか、多くはそれらとパチモン程度の違いしかない後発しかバリエーションがなくて、ならまあその2つか安いヨーヅリ、ヤマリアあたりを買うかなってぐらいで、お買い物の楽しみがなくてアタイ寂しいの。

ロングA箱2+α、Fマグ箱2、フラットラップ箱2、インビン箱1
計約10kg
 まあ、アメルアとか今でも古くからある固定重心の”強い”動きのミノーを作り続けてるわけで、もちろんそれは買うまでもなく蔵にある。ロングAFマグフラットラップインビンシブルあたりなら売るほどある。あるけど、廃盤になったような昔のルアーにも、飛距離気にしなければ、動きが良かったり個性的だったり、色々と楽しめるのがまだまだ多くあったように思う。なので、古いヨーヅリやらアメルア、北欧モノとかを今のうちから弾数揃えておきたく物色しつつあるんだけど、ちょっと毛色の変わったところで豪州モノってのもなかなかに特色があって面白かったので、ヨーヅリネタ、アメルアネタはまだ収拾つかなくてとっちらかってて、ぶっちゃけこの円安のおりに米本国からの発送待ちとかもこれあり、ネタとしてまとめる段階にないので、チョイと今回は本流をそれて、豪州ミノーとついでにポッパーネタで行かせてもらいます、ルアー図鑑うすしお味第60弾。それではボチボチといってみましょう。
 まああれだ、豪州ミノーといえばバラムンディー狙いのが定番で、そういう意味ではこれまた、紀伊半島にも定着して欲しいと期待しているアカメなんかが狙えるようになったら好適っていう話もあるけど、その場合、ぶっちゃけ現地の釣り人もボーマーとかインビンシブルとか多用しているようで、まあ写真のバラボーマーや豪州釣り師御用達のボーン素材系のクロームカラーのロングA、インビンのバラカラーなんてのがうちにも転がってるので、豪州製ルアーを買う必要まであるのかという話ではある、でも買った。なぜならあっちの地元小工房で作ってたらしいキラルアーは木製本体に金属リップで北欧風に塗りが厚く格好いいっていうのと、木製っていうのには、なにやら固定重心でも特別な意味があるように感じているからである。
 以前にもキラルアー紹介したけど、パッケージ入りで保存してて動きを試したことがなく、今回、アメルアの得意な通販業者さんで、なぜか「世界のルアー」コーナーというところに在庫余らせてる感じで千円ぐらいで売ってるのを見つけて10センチ位の大きなリップじゃないシャローランナーのほうを2つほど買って、実際に投げてみた。まああれだ、動きはバルサのようなキビキビとした動きではなく、ゆったり大きめのグワングワンとバタバタの中間ぐらいの動きで、まあこの形の太目の木製ミノーならそういう動きだろうなという感想で、特筆するほどのことはない。バルサミノーのキビキビ感はなかなかプラ素材では再現難しいモノがあるけど、比重のある木製ルアーの動きは重量配分上手にすればプラでも再現可能であると思う。ただ、だったらプラで作っても同じかっていうと、そうでもなさそうに思う。固定重心のミノーの利点の一つにオモリが動くことで生じる音を排除できるっていうのがあって、スレてるときには効くような気もするけど、逆にスレてるからこそ派手にラトルで反射食いさせるっていう場面もあるわけで、音の要素がどう効くか嫌われるかは今一良くわからんところがある。ラトルや固定されていないオモリが音を立てるというけど、そもそもルアーに付いているフックやスプリットリングはカチャカチャと本体に当たったりしてけっこうな音を立てているので、それを排除しようとするとフックを固定するか、本体表面をシリコンとか柔らかい素材にする必要があり、実際その手のルアーは存在するし、ワシも自作シンペンとか表面塗装はシリコン接着剤だったりする。というわけで、ルアーが生じさせる音というのは良く分からんけど何か違いをもたらしているかもしれないぐらいには思っていても良いと思う。加えてあまり論点に上がってるのを見聞きしないけど、木製と中空のプラ製で大きく違うのが、本体内での音の響き方で、これはハリが当たったときの音の違いというような面はもちろん、外部の環境中にある音の反射の質が変わるというのも意味があるのではないかとワシャ思うんじゃ。魚群探知機で魚が映るのに”浮き袋”という気体の入った空洞があるのは大きく、今時の高性能な魚探はそうでもないようだけど、昔はイカとか浮き袋のない生物は魚探に映りにくかった。アブラソコムツやらバラムツやらも魚探に映らないので、船長さんが経験則で山立てして釣り場決めてたりしてたのを憶えている。奴らは深海から夜になると浮上してくるんだけど、浮き袋では浮力調整が間に合わずにパンクするので、悪名高いワックス成分で浮力を確保していて浮き袋がない。イルカじゃあるまいし魚探のように超音波を当ててくる魚はいないだろうけど、水中環境にある音がどう反射しているか?その音で潜水艦のソナー師のように相手を認識するってのは魚でもやってそうである。その際に中空の樹脂製ルアーと中身が詰まったバルサ含めた木製や発泡樹脂やレジン無垢とかのルアーとでは音の反射の仕方が違い魚の感じ方にも違いが出るのではないか?と思ったりしている。どちらが良いか悪いかはわからん、場合によっても異なるだろう、でも違いがあるようだと認識しておくのは必要だろう。
 とか考えたところで、結局ルアーの釣りは試行錯誤と経験則の釣りで、持って来たルアーしこたま投げまくって、どれが釣れたかっていう結果から、理屈よくわからんくても、どのルアーが良いかってのは分かってくるので、その際にどのルアーとどのルアーがどこが違う要素なのか?そこを認識していないと札切ったつもりで同じ札出してるだけってことにもなりかねず。コモモのパチモノがコモモと違う点みたいな、微妙な差を検証するよりまず先に、そもそも素材がなんなのかというような大っきな違いから把握して自分の頭の中で分類して、”何か変える”つもりなら、魚から見て聞いて感じて違いが出るぐらいの異なる札を切りたいところである。そういう意味で、木製の太目の固定重心ミノーってのは最近あまり見ないたぐいのものであり、どっかでハマってくれるんじゃないだろうかと期待している。
 で、タイガー系の色のキラルアーの他は何じゃらホイ、ッテ話だけど、一番上の銀に赤縞に黒い背中のはネットフリまでポチった小型のキラルアーでリップ大きめのフラットサイドミノーって感じで、フラットサイドっぽくパタパタ動くのかと思ったら普通にそこはウッドミノーっぽいグネパタぐらいの動き。まあ使えそうではある。真ん中の赤っぽいのは分厚い塗装に金属リップで明らかに豪州産っぽいけどキラルアーと比べると本体貫通しているワイヤーが細めで、別のメーカーの様子。そしてまた出ましたスペアヘッドのパチモン。これが前回は樹脂製だったけど今回は豪州ローカルルアーの様式に従ってってかんじで、木製本体金属リップに厚い塗装というパチモンであるにしてもなかなかに趣のある品で、スペアヘッド人気あるなーって感心する。本物のニールズマスター製のをそのうち使ってみるか。

 で、豪州ミノーはまあこんな所なんだけど、豪州ネタでもういっちょついでにいっときます。以前、日本のGTルアーのルーツについて、一つはハワイのピリーとかトローリングヘッドから着想したであろうレジン無垢のポッパーであり、もう一つは、ストライパー用の丸棒に穴開けてワイヤー貫通させたギブス社のルアーとか、あるいはアーボガストのスカッダーなんかを源流に、オーストラリアの有名ガイドであるバリー・クロス氏が製作していたポッパーがある。ってなことを書いた。そのバリー・クロス氏製作の「ダウンアンダースポーツフィッシングGTポッパー」かもしれないブツをネットフリまで入手したのでご紹介したい。

 そうそう、こんな感じでクマザサハナムロやタカサゴ(グルクン)みたいな赤ラインが入るのよね、ってところはワシの記憶と一致するんだけど、なんかもっと大型で口の切れ方が上が出てる斜め切りだったように記憶しているんだけど、この2個についても15センチと14センチでサイズ違いであり、小っちゃい方は丸っこい顔してて微妙に形も違うし、ワシが見たのはもう少し大きいモデルだったのか?写真載ってた「八点鐘」って釣り本作ってた出版社のサイトがもう閉鎖されてて確認しようがなくて、かつネットで検索しても上手く情報にたどりつけない。見た目はこんな感じで、フィッシャーマンの「クレイジースイマー」とかモロに影響受けて生まれたんだろうなと見て取れるし、このオーストラリアで購入したというポッパー自体はラインアイの輪っかが大きくてスカッダーの影響がうかがえる。まあ、ルアーってのはそうやって伝言ゲームみたいなことやってるうちに改良や最適化、派生が生じていくってのはお約束なので、ワシャパチモンだらけのルアー市場を見てゲンナリはするけど、それもまた必要なのかなと思ったりもする。

 これ、1980年代ぐらいの当時オーストラリアに通ってて、バリークロス氏のポッパーも見たことありますっていう人がいたら、そのものなのか違うのかご教授いただけると助かります。まあいずれにせよ豪州ローカルで日本の木製のGTルアーの原型になるようなポッパーが作られていたことは確かで、なかなかに趣のあるポッパーを手に入れたなと満足しております。赤ラインがキリッと引き締まった表情を作ってて格好いいし。

 てな感じで、いつになったら収拾つくのか、そもそも終わりなどあるのかという感じになってる”ミノー熱”とりあえず現状のご説明と、そのうちヨーヅリとアメルアはやりまっせという予告編的に今回書かせてもらいました。ということで締めはいつもの台詞でいきますか。

 アタイ病気が憎いッ!

2 件のコメント:

  1. スピニング熱の発作で私も無駄な買い物やらかしてますw

    近距離戦のミノーも極端な話ラパラ社の製品のどれかでどーにでもなるにもかかわらず、
    色々買ってしまうんですねw
    これも病気でバグリーやら最近はロングAのジョイントでアンバサダー向けのバリエーション増やそうとかまさに熱病です。

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    1.  ほんと、この手が勝手に!って感じでどうにかならんもんですかね?
       ラパラでどうにかなるは全くもってその通りでわかりきってるのに、手が勝手にいらんことをしくさります。
       不治の病ですね。

      削除







2024年6月15日土曜日

泳ぐポッパー水面編ほか

 先週ご報告したように、ミノー方面で酷い症状が出ているわけだけど、ミノーだけで済んでいたのかといえば、そんなわけはなかったんじゃ~!
 なんじゃら水面系もゴソゴソと買ってしもておったんじゃ。
 アタイ病気が憎いッ!

 ということで、今週もルアー図鑑うすしお味でいってみますところの第61弾は水面でゴニョゴニョっとする系でございます。

 水面タダ引きでシーバス釣れるようなユルヨタな動きをするポッパーとして、ハトリーズのリトルダイナマイトは予想もしなかったぐらいに優秀で、かなりの信頼をおいて一軍起用しているところだけど、リトルダイナマイトのように水面に航跡を残すぐらいの水面貼り付くような棚を引けるルアーって、ウェイキング用のミノーやクランクではあるけど、動きのおとなしめのシーバス好みのってなるとなかなか見つけにくい。今時のシーバス用のリップレスミノー系を丁寧に調べていけばありそうではあるけど、どれも似たような感じでいちいち買って調べるのも、単価が安くないこともあってどうにもやる気にならない。本当に水面に貼り付いて潜らないのって意外に少なそう。

 なら発想の転換で、水面に乗り上げても良いからただ巻きで多少泳ぐヤツってないかなと、候補を考えてみると、まずはズィールのゲーリーウィッチが思い浮かぶ。人気のルアーだったので中古の弾数もそれなりに豊富で、早速小さいのを入手して投げてみたところ、まずまず想像してた感じの動きで合格。他にこの手の、古い言い方でウォーカーベイト的なのってないかなと、ネットやら本棚のルアー図鑑やらを調べたところ、冒頭写真のルーハージェンセン(元はサムグリフィンだっけか?)「ウォブルポップ」がポッパーとしても使えるけど、ゲーリーウィッチ同様ただ巻きで水面泳ぐ系だとのことで、試してみたところこれもワシの欲しい動きで泳いでくれるルアーと判明して、ルーハーモノは中古が安いということもあってコイツをちょっと今年の課題ルアーにしようかなと機会があるごとにシーバス狙って投げている。今のところ芳しくない成績だけど、もうちょっと我慢して起用してみようと思ってる。ペンシルをタダ引きしてるときに食ってくるような日には向いてないかもだけど、ペンシル首振らせてると出るような日ならパコンと出て然るべきだろうと考えている。その場合、首振らさなくてもタダ引きで良いってのは楽ちんである。

 で、このウォブルポッパー、使ってみると案外にしっかり水を掴んで首振って泳いでくれる。なんというかジタバグほどでもないけど近いモノがある。ならジタバグも試しておくか?とついでにジタバグも試すべく、春は水面系は5センチとかの小型のが効くという気がしてるので小さいの買ってみた。ウォブルポップがいけたら次はジタバグだな。多分いけると思う。バスが釣れてシーバスが釣れないルアーって基本ないと思ってる。夜釣りで水面引くならジタバグでしょ。

 ってやってると、”アーボガスト”とか”ノイジー”とかで検索かけて出物を探すので、いらんものも目に入ってしまい、マウスがスルルのポチチで滑ってしまい目的のルアー以外も我が家にやってくる。

 バラクーダ時代のダルトンツイストが塗装ひび割れてるからと安く出てたので思わずポチチ。性能的にはルーハー時代のでもかまわないんだろうけど、ペラの裏の刻印の格好良さだけはどうにもならんね。ダルトンスペシャルは多数在庫してるんだけど、ツイストは意外にコイツが初めてだったりする。実釣で愛用してたジッタースティックとキャラがかぶるから買わんかったのかな?ペラ付きのノイジーはダルトンの方が先だったとか紹介されてたような気がするけど、ジタバグのカップは特許とってあったので、そのへん権利関係はどうだったんだろう?まあジタバグのカップにせよ、クレイジークロウラーの羽にせよ、いまだにパクられまくってるから気にするなか?ジタバグのカップの特許は期間終了で今現在パクったとしても権利関係的には問題ないんだろうけど、安易なパチモノにエラそうなご託並べて売ってるルアー業界っていうのをみると、エエンかそれで?って思うっていう話。モノを作る者の矜持とかないの?令和の時代にもなってジタバグ丸パクリのルアーを日本のメーカーが出してるのとか見るとさすがにゲンナリするよね。

黄色ルアー、緑フライ
 で、話戻して写真に写ってるなんかシングルフックのカエル顔の3匹がなにかというと、よくアーボガストのフラポッパーの紹介で、フライロッドで投げるミニサイズまでラインナップされていたって書かれてる、そのフライロッド用のフラポッパー。プラの新品箱入りのがたまに出てくるけど、良いお値段してるので手が出なかったけど、コイツはフラスカートなんてとっくの昔に腐って溶け落ちてて、本体にこびり付いてたり、塗装も剥げチョロげてたりと状態が良くないのでまとめて安値スタートでネットオークションに出てたのをサクッと落札。真ん中の緑のが、小さくてもアーボガストガエル色でとってもステキ。3つともちゃんと目がくぼんで飛び出るアーボガスト目になってて可愛い。どうもコルク製のようでかなり古い時代のもののようだ。ちなみにフライロッドで投げるには意外に大きくて、ルアーロッド用の多分一番小さい3センチのやつと比べると口の大きさはフライ用の方が大きいぐらい。素材がコルクなので軽いのはフライ用のほうではある。
 とはいえ、これだけ状態が悪いと売ってもまあ2束3文だろうし、程度の良くない黒は色塗り直して使うかなということにあいなりました。

 塗装をアートナイフでバリバリという感じで剥がすように削っていくんだけど、アーボガスト目の凹凸をなんとか残せないか頑張ってみたけど、なにぶん小さいブツなので無理でございました。残念。

 まあ、塗装剥がしてサンドペーパーで表面整えて、白のタッチペンで下地を塗って、黄色のペンキにドブ漬け。

 目ン玉はオーソドックスに筆の後ろと竹串で判子押す方式の書き目でいきます。

 で黒でカエルっぽい斑模様も書き込んでウレタンクリアーでコーティングして、塗装的には終了なんだけど、フラポッパーなのでここから重要なスカート部分にとりかかる。

 本来ならディック・コティス氏の意志を継いで、平べったいゴム繊維の”フラスカート”で決めたいところなんだけど、最近あのほっとくと腐ってとろけるゴムスカートってあんま売ってないようで、通販で扱ってるのを見つけることができなかった。でもまあプラドコ傘下のアーボガストブランドじゃ、フラポッパーも新型のバージョン2.0と銘うたれて、ゴムスカートじゃなくて鳥の毛とかでなんか今時っぽい格好良さをまとって新生してたりするので、昔ながらのゴムスカートじゃなくてもいいだろう、と妥協してスピナベとかのシリコンスカートの素材を使って、ついでに腰元にはニワトリの毛も巻いておいた。良い感じに釣れそうなルックスになってるんじゃなかろうか。

 ついでに、3センチのルアー版も1個使用できるようにシリコンスカート装着してみた。シリコンスカートは入手しやすく、わが家の蔵にも何色か在庫してあるので、下側オレンジ、上黄色と緑という本体の色目に合わせた配色で決めておいた。軽くて投げにくいけどいい音するので、メッキ狙いとかで投げてみたい。首振りとかまったく苦手だけど、GTポッパーみたいにボコンと鳴らしてしばらく浮かせてると小っちゃいトレバリーがパコンと出るという妄想。 

 ルアーの大きさの比較用としてよくオリザラが使われているけど、左の黄色い見切れてるのがまさにオリザラで、3センチフラポッパー(G730)、とフライ版フラポッパーがいかに可愛らしい大きさか見てとれるかと。一番上のがワシがメッキやらセイゴ釣るのに投げてるウレタンフォームヘッドのポッパ-フライで、コイツが重量0.5g、フライ版フラポッパーが1.9g、3センチフラポッパーが2.6gで、3センチフラポッパーはカタログ上は約5g(3/16oz)となってるけど大嘘こいてます。まあそのへんは5/8オンス級とか、その程度の数値なのでメリケンルアーのカタログ数値にいちゃもんつけてもしょうがないわな。フライ版フラポッパーは通常ワシが投げてるポッパーよりは重量も空気抵抗も大きいのでちゃんと投げられるか、やや不安ではあるけど、梅雨明けまでは雨が降ったらシーバスの予定なので、どっかで一回フライロッドも振っておかねばだな。

 とまあ、今回のブツたちに関しては多くは投入予定のある実弾でもあり良しとしておこう。



2024年6月22日土曜日

ヨーヅリミノーのワシ的2強

  酷い症状が出ていたヨーヅリ方面、とりあえず自分が何を押さえておくべきか固まってきて、実際に弾数も確保して、何とか症状が治まってきました(ヨーヅリに関しては)。

 結果から書くと、ワシが今後の海水温上昇にともなう紀伊半島”南の海化”に備えて確保しておくべきヨーヅリミノーは、「スイングミノー」「クリスタルミノー」の2つを中心に、トビマルとかもなんぼかぐらいで、あとハードコア勢の現役モデルは今使ってる「3Dインショアサーフエスミノー」とかリップレスミノーとかもそこそこ在庫しているので間に合うかなという今のところの結論にいたり、じっさい最初の2種類はガッチリ買い込んで弾数確保できてめでたしめでたしなんだけど、そこにいたる紆余曲折、手に入れたルアーから分かったこと、グダグダと考えたことなどヨーヅリミノーに関して2回ぐらいに渡ってアレコレと書いてみます”ルアー図鑑うすしお味”第62弾、ご用とお急ぎでないヨーヅリ好きの皆様どうぞごゆっくりと楽しんでいってください。

 では、今回備蓄決定した「スイングミノー」と「クリスタルミノー」についてひとくさり書かせてもらいます。どちらも中古を探していると写真のような80年代ぐらいの”アタックル”版とみられる金バリ仕様のが散見されるので少なくともその頃から販売されており、クリスタルミノーとトビマルは90年代の重心移動ミノーが全盛の時代になっても生き残り、なんとクリスタルミノーは現在でもカタログに乗ってるというすざまじいロングセラー、国内で現在そんなにクリスタルミノーが使われているように思わないので、ヨーヅリを高く評価しているお客さんはむしろ欧米やら海外なので、海外の根強い愛好家が買い支えているのだろうとは思う。思うけど凄い。Kテンやアスリートを抑えて国内最長寿ミノーではないだろうか?シーバスハンターも古いけどあれはシリーズであって初代とⅡ,Ⅲは別物だしな。
 というクリスタルミノーと同時期の80年代ぐらいに発売になったんだろうと思うけど、スイングミノーは90年代にはカタログ落ちして、よく似た形状のアークミノーというのが代わりに登場している。写真だと一番上がスイングミノーで2番目がアークミノー、3番目がツルミノー。アークミノーはケミホタルをお腹にぶち込めるという”これぞヨーヅリ”なけったいな機構が売りなんだけど、そんな機能使わんっていうよりも、形は似ているけどスイングミノーとは全く別物になっているのでワシにはちょっと響かなかった。アークミノーは今時の樹脂製ミノーとほぼ同じ作り方で、それだとスイングミノーの独特の良さが消えてしまう。スイングミノーは知ってる人はご存じのとおり発泡樹脂素材で作られていて、ワイヤー貫通構造の硬派なミノーなのである。スイングミノー自体はヨーヅリのカタログからは落ちてしまったけど、ヨーヅリから独立した津留崎氏が自分の立ち上げたメーカーで飛距離を出しやすいように太らせて重量増したような「ツルミノー」にその設計思想的な部分は引き継がれ、ついでにスイングミノーも復刻してたみたいで、津留崎氏のGL工房製のどうみてもスイングミノーな「ツルミノークラッシック」がちょくちょく中古でも出てくる。中古屋とかで知らずに買ってた写真の下2本の目が大きいのが多分それ。
 で、発泡樹脂製のスイングミノー、軽い樹脂素材で作ってるので動きが滅茶苦茶良い。ロール強めペラペラッという感じの軽快な動きで超釣れそう。特に11センチフローティングが個体差なのかもだけどややジャジャ馬でミノーのくせにたまにバランス崩してヒラっと千鳥りやがる。実際九州男児御用達の人気シーバスルアーだったようで、磯ヒラとかもこのルアーの15センチとかで実績ガンガンあがってたそうな。で滅茶苦茶動きが良いルアーにはありがちなんだけど、軽くて飛距離がイマイチっていうのと細いボディーを発泡樹脂素材で作ってるので強度もイマイチって書かれていることが多い。確かに投げてみると飛距離はイマイチかもだけど、ラパラフローティングほどではなく、ワシみたいな近距離特化型の釣り人には動きの良さの魅力の方が断然大きい。強度はさすがに物理の話なのでどうしようもないけど、ワイヤー貫通式なので本体が折れても魚はあがる。そのへんはラパラと一緒。ツルミノーを太らせたのは強度確保もあるんだろうと思う。そういえば昔、フィッシャーマンの鈴木氏とヨーヅリ時代の津留崎氏がロウニンアジ釣りに行くビデオで、当時ナイロンラインだったんだけど、津留崎氏サーフェスクルーザーでナイロン時代には限界近い大きさだった30キロオーバー釣ってて、サーフェスクルーザー、ロウニンアジにポッキリ噛み折られてた。でもこれまた貫通ワイヤー構造なので魚はあがってた。ちなみにサーフェスクルーザーも発泡樹脂製で現行モデルは樹脂が”破壊不可能”を謳う丈夫なのに変更されている。

 で、スイングミノーだけど、こいつはなんなら今使うか?っていう9センチから来たるべき未来に向けて11センチ、13センチ、15センチとフローティング中心に買ってみた。ついでにツルミノーもいくつか。

 動きがよくて、貫通ワイヤー方式でデカいのがいきなり来たりしても何が何でも魚はあげる方式なのがいたく気に入ったんだけど、なにげにカラーリングの面白いのが多いのも気に入っている。ヨーヅリ伝統の技だと思うけど、カラーリングを変えて売るっていうのが80年代から炸裂していたんだろう。初期の頃のシンプルな青鯖模様とかも味わい深く、出品者の方は内水面中心のルアーマンなのか「ブルータイガー系」と表現してたけど、まさにそんな感じで、青に横縞が入るというありがちな魚の模様を象徴化記号化したようなデザインでなかなかよろしい。それ系ではゼイゴを点々と黒で書いただけやんけなアジカラー、と青っぽい色に黒点のマイワシカラーのあたりのわびさび感というか、今時の鱗まで立体で表現しちゃうような”人が釣れるリアルカラー”の対極の、デザイナーさんが仕事した感がよろしいのではないでしょうか。逆になんかリアルミノーって流行ってるんだって?って自社でも影響されてその手のカラーも導入するにあたって、他ではあんまり見たことない手法をぶち込んでくるのがヨーヅリ品質。写真の下から2番目、マイワシのリアルカラー、ホイルフィニッシュとリアル系プリントの合体技で、アルミ箔になんか図鑑から引っ張ってきたような魚の絵をカラー印刷してルアーの表面に貼り付けてある。ハッキリ言っていわゆる”不気味の谷”に落ちてしまっていて、本来立体の目が入る窪みに充血したような赤い目の絵がハマっているのとかキモくて最高。まあでも普通のホイルフィニッシュとか定番の赤金とかがやっぱり釣れそうには見えるね。

 固定重心で動きは最高、ラトル無し、本体空洞じゃなくて発泡樹脂製と嫌われる要素は少なめ。欠点の飛距離はワシにはあんまり関係ない。実際試投した際にも問題無い飛距離が出てた。いままで使ってこなかったことが悔やまれるぐらいワシ向きのミノーのような気がする。一般的にはツルミノーの方が完成度高く良くできてる傑作ミノーな気がするけど動きの良さに全振りしたかのようなスイングミノーの潔さがワシ好み。

 で、お次が「クリスタルミノー」。カタログにはアクションは”タイトウィグリング”となってて、ワシいつから言いだしたのかウィグリングってなんね?ってきっしょく悪い言葉だなと思ってるんだけど、要するにローリングのことらしく何でわざわざ分かりにくくかつウォブリングとも混同しそうな言葉を使いたがるのか理解に苦しむんだけど、まあ言葉の問題はさておき、タイトはネーだろこの動きは?って実際に投げてみると思う。小さいサイズほど顕著だけどおもいっくそグワングワンにロール気味に暴れる感じで、頭の方起点のグワングワン系の動きはちょっとタイガーを想起させる感じで、そりゃ海外で人気なのも頷ける。
 ちょっと面白いのがフローティングはラトル無しなんだけど、シンキングはラトル有りで、シンキングは昔カヤックシーバスで使えるかなと日本の釣具屋では売ってないのでバスプロショップスでまとめ買いしたんだけど、今一パッとしない動きで立ち上がりもモタクサしてて気に入らなかった。シンキングタイプは、フローティングに金属のボールぶち込んだだけじゃないのか?と疑ったけどカラカラ鳴らしてみた感じさすがにそれはなかった。でも重くした分動きが確実に悪くなって、ワシの求める”強い動き”のミノーはフローティングが必須条件なんだろうなと再認識。フローティングにはオモリなんか入ってねえんだろうなって感じで軽いんだけど、スイングミノーに比べると太目のミノーなのと、名前の由来にもなっている両側面に張ったなんとなくクリスタルなプレートの重量もあるのか飛距離はそこそこ出る。かつ浮力強くてトップウォーターミノーイング的にチョンチョンやって頭突っ込ませても良い動きしそう。まあワシただ巻きでグワングワンさせるんだろうけどな。ということでスイングミノーは細いので沈めるにもオモリそんなに使わなくていいのかシンキングも良い動きしてたけど、クリスタルミノーはフローティングが傑作でシンキングは凡作かなと思いましたとさ。

 で、スイングミノーとクリスタルミノーに共通した美点、それは中古価格が安いことで、もともとが安いヨーヅリのルアーで我が国じゃ人気もそれほどない一昔前のミノー、送料込みで安いと500前後の投げ売り価格。かつスイングミノーは数売れてたみたいだし、クリスタルミノーは長期政権だしで中古の弾数が多くて実弾補充が容易。安くて手に入りやすく性能よくてちゃんと個性的で使ってて楽しそう。文句なかですばい。

 ついでに、今回買い増しの対象としなかったけどワシ的にはヨーヅリミノー御三家が一角と認識しているトビマルについてもひとくさり書いておきたい。

 以前もどっかで書いたけど、九州時代にトビマルにはお世話になったけど、ノーマル状態ではなく、初冬の荒れた玄界灘の浜で体斜めにしないと後ずさりさせられるぐらいの向かい風に向かって、トビマルのボディーにガン玉しこたまぶち込んで”超重量トビマル”にして、たまに動く程度のヘビーシンキングミノー(当時そういう代物は無かった)化して使ってたので、ノーマル状態で泳がせたのは、”フラットラップ廃盤ショック”のおりに後継ルアーを探すときが初めてであった。その時の感想は「今時のミノーみたいな振り幅狭い動きで、太さで重さを稼いで飛距離も出るしいかにも釣れそう。ちなみにこれだけラトル入り。」と書いている。そう、見た目太目のミノーなのでブリブリと激しく泳ぐかと思ったらそうでもないのが意外だった。なぜそういうアクションになったのか、ちょっと面白いブツを手に入れてなんとなく想像がついた。そのミノーは「スイングマレット」という。ほぼ形状はトビマルで多分名前とラトルの位置か個数が違うだけのトビマルの旧版と考えて良さげ。で、コイツが半透明で、オモリの位置を見ると動きがおとなしい理由が分かる。拡大写真で見てとれるように後方にオモリがハマっていて、それが仕切りも兼ねててお尻にラトルルームがある。後方重心なので飛距離は出る。何せ改名したらトビマルって名乗るぐらいだから。でも名前に”スイング”って入ってるってことはスイングミノーは既にあって、その派生として軽くて飛距離がイマイチなスイングミノーの欠点を補うために、全体的に太らせて浮力を稼ぎオモリを入れても動くぐらいにしたうえで、後方重心にして飛距離を出す設計。なので泳ぎの派手さは損なわれてしまっている。そこでアピール力不足を補うためにラトル入れたのかなと。ちなみにトビマルの130のほうはラトルは本体の前方にも回るようになっててカラカラ鳴ってる。Kテンで重心移動が生まれるまでは、飛びのよいミノーは後方重心で動きの良さを犠牲にせざるを得なかったという事例の一つで、もいっちょ代表的な飛距離出るけど泳ぎ下手のミノーと言えばダイワのロビンがあったりする。重心移動は偉大な発明なんである。ワシャあんま使わんけどな。で、トビマルは当時の”よく動くミノー”が求められていた市場では動きの弱さは弱点だったかもだけど、今時のおとなしい動きのシーバスミノー全盛の視点で見ると、その動き釣れそうなんである。っていうか当時も良く飛ぶので釣れると思われてたんだろうけど、むしろおとなしめの動きが効いてたってこともあったのかも。ならば今現在ラトル抜いておとなしい太目ミノーっていうありそうでなさげな隙間をついたら化けるかもしれない。ラトル抜くのは簡単である。なにせ昔逆にガン玉しこたま詰め込んでたぐらいで、ドリルで穴開けて抜くなり入れるなり好きにして、テッシュネジって詰め込んで瞬着で固めて適宜削って防水にエポキシでもかけておけば完璧。
 ガサゴソ蔵探ってたら当時の超重量トビマルがでてきて、ついでに浜に漂着して砂に塗装削られてしまってるのを、だれかが鱗シールで復活させたけど根掛かりロストして、さらにそれをワシが拾ったというブツも出てきてので、重量比較してみた。右が重量変えてない砂浜が削ったトビマル26g、対してワシがガン玉詰めまくった超重量トビマルが52gで倍増。このぐらい重量上げてやらないと、向かい風でミノーが吹き戻されるような、そんな季節風の吹きすさぶ玄界灘の釣りだったのだ。当然波も荒く砂浜の砂が舞あげられてサラシのように白濁りしているので、ジグでも飛距離は足りるけどアピール力が足りない。これだけ重量上げるとトビマルもジャークしても動いてるんだか動いてないんだかだったけど、動かなくても釣れました。これは使えると、手持ちの大型ミノーを片っ端から超重量化していったところ、重心移動のスペースに空気が残るのでザファースト130Fはひっくり返って用を為さず、固定重心のアスリートシンキングはトビマルよりもジャーク時ちゃんと泳いでくれて使用可能となり、ラパラFマグの腹に穴開けまくって茄子オモリを填めまくった”乳牛チューン”はジャークとかで速度上げてやればキッチリアクションして、さすがラパラと感心したものである。

 ということで、トビマルも今回の課題の”強い動き”のミノーからはずれるけど良いミノーでまあ安いしどっか使いどころはあるかなとチョロチョロポチりました。

  とまあ、実弾補充強化ミノー+αについて書いてみました、ルアー図鑑うすしお味、次回第63弾は引き続きヨーヅリミノーネタで、今回紹介した他にも色々買ったので、ヨーヅリミノーの歴史的な流れと、昔から変わらぬ伝統とをちょろっと書き記しておきたい。お楽しみに。

4 件のコメント:

  1. 私も日本のプラ製はヨーズリ依存強めです。
    ミノーだけじゃなくバイブも充分テストされた感じですし品質も安定してますから。
    塗装傷みにくいのはヨーズリの特徴ですかね。

    アイルマグネット日本再販はかなり助かってます。

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    1.  海外市場で数がはけるからってのもあるのか割安だし頼りになりますよね。
       塗装は特に感じたのはメタルジグで、塗装もシールもまず剥げないですね。鉛に塗装しただけだと大手メーカー製のでもサゴシの一噛みで片面ペラッと剥げたりしますから。
       再販けっこうかかるのも確かに助かりますね。

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  2. クリスタルミノー釣れますね。熊野川で爆釣したことあります。

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    1. さすが、お目が高い。
      べつに今から使っても問題なさげですね。

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2024年6月29日土曜日

ヨーヅリミノーの系譜

 株式会社デュエル(旧ヨーヅリ)の沿革をウィキってみると、その創業は1967年に疑似餌の製作工場としてスタートしている。その後有限会社洋釣り具製作所となり佐賀に工場を移転し、1976年から本格的に海外へ販路を開拓し、翌77年には株式会社洋釣漁具と改組、89年には商号を「株式会社ヨーヅリ」に変更、95年に、たしかイタリアのトローリングリールブランドだったかのデュエルを買収だかしたように記憶しているけど、最初別会社としてデュエル株式会社を設立のの後、97年にはヨーヅリとデュエルを統合し今の株式会社デュエルの形となる。本社も佐賀から福岡になっていて、ワシが九州に居た頃は本社が博多の通勤途中にあって、ビルに入ってって「こちら小売りはしてないんですか?」と突撃して、やんわり追い出された記憶がある。その頃とは本社の場所自体は変わっているようだけど、今も博多の地から地元の九州男児から世界の釣り人までを魅了するルアーを発信し続けているようだ。実際のルアーの生産工場はフィリピン、ベトナムに持ってるそうだけどな、ラインは今現在でも国内生産と知って逆に驚いた。いずれにせよ疑似餌作って半世紀以上の老舗である。
 「アオリーQ」で有名な餌木を昔から作ってるってのもあるけど、潜行板やらウサギ型のいわゆる”ヒコーキ”などトローリングというよりは曳き縄の釣りの、職漁師仕様の漁具を扱ってるっていう印象がワシには強くて、ヨーヅリになるまえの「(株)洋釣漁具」の社名はしっくりくるモノがある。現在のウェブカタログみていると、弓角もスキップバニーちゃんも、小っちゃいタコベイトの「ワームカット」とかも、もう作ってないようで時代は変わったなと昭和のジジイはちょっと寂しい。かわりにタイラバ系とかインチク系とか漁具系の流行り物はおさえてるけどな。
 今回ヨーヅリミノーをネットオークションとかでかき集めてみて、一番古かったのが左の写真のミノーで、他にプリズムシート内蔵のキラキラのやジョイントものもあったけど、シンプルなこの色にしてみた。名前は特になく、サイズがかすれてるけど10センチと書いてあるようだ。

 ミノーとしてはなんてことはない感じで、約10センチのやや太目のボディーに立った角度のリップが突き刺さってて、プラのミノーなんだけど形状的にはラパラCDっぽい。しかしながらはコイツフローティングなんである。太目で立ったリップとなると、タイガー・・というより後ろフックのアイの位置からいってマーベリック的な水面使いで楽しそうなミノーである。あるけど、さすがに新品袋入りで一個しか持ってないので、使う勇気がない。資料として蔵に寝てもうらうことになりそう。

 趣深いのがまずは”札”の部分で、お馴染みの「YO-ZURI」表記の上に、イカを象った意匠で「YOFISHING」と記されているYO。

 でもって、裏面見ると海外向けも展開していた品らしく、メイドインジャパンの文字とイカマークに加えて「FOR COMMERCIAL FISHING」、つまり漁業用となっているのが興味深いところ。

 ラパラマグナムとかが曳き縄漁師に使われてたってのは、日本に限らずあったようだけど、そういうプロの使う漁具として売ってますっていう方針だったのか、宣伝戦略だったのか、いずれにせよ曳き縄でガツンと良い魚を掛けても大丈夫なようにか、単にラパラを参考に素材をプラに置き換えただけなのか、ワイヤー貫通式の構造になっていて、そこはプロ仕様を謳っても良いぐらいの美点だと思う。海外に売ってた気配がアリアリの包装なので、1970年代後半ぐらいの、海外へ販路拡大してた頃の製品ではないかと思われる。ネットで同様の包装の製品を探ってみると、他にソフトベイト的なドジョウやイカが確認できた。ドジョウに関しては隠れたロングセラーじゃなかろうか?90年代ぐらいまでタチウオ仕掛け、タチウオテンヤと一緒の棚あたりで売られてたのがあったように思う。

 というように70年代後半に始まったらしいヨーヅリミノーは、80年代の第2次ルアーブームのあたりで爆発的に増殖し始める。

 おそらく順番的に、先陣を切ったのは以前チョロッと取りあげたLジャックミノー軍団あたりだろう。当時の(今でもか)ミノーのお手本であるラパラ軍団を、プラで再現してるんだけど、その際のヨーヅリ的解釈が独特で、そこそこの数買ってみたけど、結局はこれはあんまり頼りにならないなということにあいなった。性能的には特に問題があるようには試投段階では思えなかった。なら何が頼りにならないかというと、フローティングの中古の弾数が少なくてかつ、フローティングとシンキングの見た目での判断が難しいからである。Lジャックミノー軍団には通常のリップが付いたLジャックミノーのフローティング、シンキングがありジョイントもそれぞれあり、ラパラFマグのようなオフセットリップが付いたLジャックダイバーのこれまたフローティングとシンキングがあり、さらに金属リップのLジャックマグナムにもなぜかフローティングとシンキングがあるという、ラパラ軍団をさらにややこしくしたような軍団構成になっている。ちなみにラパラのオフセットリップのはフローティングマグナムでシンキングはないし、金属リップはカウントダウンマグナムに採用されており金属リップのフローティングはないという役割分担だけど、ヨーヅリがパクるにあたってはガン無視されている。デキ自体は悪くない。Lジャックミノーはその後反射板入れてタキオン名でも売ったようだし、オリムでも名前変えて売ったようで、ラトルの入ったレーベルミノーみたいな感じで、かつ、貫通ワイヤーのリグをここでも踏襲していて、丈夫で基本性能を押さえたミノーになっていると思う。しかし、先ほど書いたように、フローティングとシンキングの見分けが箱無しだとつかない。マグナムは目が小さいのがフローティングっぽいので見分けられるカモだけど、その他はどうにも外見ではわからん。買う前に質問するのも500円かそこらのルアーについて細かいこと聞くのは、結果買うなら良いけど「じゃあいらないです」って断りにくいノーといえない日本人なワシである。ということで結局これだけ集めて、フローティングは買い増しした分ではLジャックミノーでは当たらず、ダイバーとマグナムで一本ずつという惨憺たる結果になってしまった。シンキングはシンキングで使いどころはあるんだろうけど、ワシには今のところ用が無い。フローティングは中古市場の弾数もそれほど豊富じゃないようなのもあわせてLジャック軍団は諦めた。

 多分ずいぶん昔から蔵に転がっている、上の方の巨大ミノーたちもLジャック軍団の一員なんだろうな。もちろん全く使うアテはない。ていうかデカいジョイントのほうはデカさのわりに重さがなくて投げられん。それこそ曳き縄用想定なんだろう。2番目の方は7インチ級でまだ常識的(いつどこの誰の常識か?)。

 Lジャック軍団より、独自性を打ちだした”ヨーヅリオリジナル”なミノー達もおそらくLジャックより後に出たんだろうけど、だとしても同時に存在したくらいのタイミングで80年代に最初の世代が生まれているのだろうと推定している。それはスイングミノー、クリスタルミノーの登場であり、そのぐらい古いのだろうというのが”金バリ”付きの個体が散見されることから推定できる。
 という時期である80年代にヨーヅリは”アタックル”ブランドを展開し、バス部門では頭のおかしい奇天烈ルア-を爆誕させまくっていたけど、ミノーはタキオンやらパイクといった、反射板を内蔵しているのが新機軸なミノー達をぶち込みつつ、スイングミノーやクリスタルミノー、トビマルといった実釣能力の高い”ヨーヅリミノー”をも生み出しつつあったんだろうとみている。ちなみにタキオン買ったらコイツらもシンキングでLジャックミノーに反射板入れただけの方じゃなくて、丸っこい小さい形状の可愛いのはハリをシングルの軽いのにしたら何とか浮いた。
 で、90年代真ん中になるとデュエルブランドを立ち上げて、新機軸のルアーはそっちで展開していく。1996年のカタログが手元にあるのだが、デュエルとヨーヅリでは別冊になっていて、デュエルではバスルア-として”フューズ”ブランドを前面に押し出していて、バナナボート(ペンシル)、ZZポップ(ポッパー)、今回買ったマッディミノー(ミノー)、クランクマックス(ディープクランク)、ロケットシャッド(ディープシャッド)、ジャミングバイブ(バイブ)と一通りそろえてジュニアサイズとワームもなんぼかという布陣。正直このシリーズは評判もとれず売り上げもそんなに良くはなかったように思う。海外展開ももちろんありで(米国ではフェンウィックブランドで!)、安いのでそれなりには流通しただろうけどあんま評判聞かないし、その中では良くできてるというマッディーミノーを”濁水対策ミノー”といううたい文句に期待して入手してみたけど思ったほど暴れず迫力不足だった(この個体がハズレだったかも)。しかし試し投げ中に魚が食うということが起こってしまい、ちょっと買い増し決定。ルアーにおいて魚が食うのは正義。一方、トラウト用として”アイル”シリーズがフローティング、シンキング、リップレスとこれまた一揃いなんだけど、こっちは細身でシュッとしつつもジャパンミノー伝統のセッパリ形状をやや踏襲して重心移動をぶち込み良い感じに仕上がっている。こちらはこの時期のデュエルを代表するようなシリーズになっていって、この年海でもデビューで”ソルティーアイル”が海のアイルデビューと紹介されている。で、もひとつ90年代のデュエルの海用ミノーとしてはCSミノーが一時期雑誌広告もバンバン打って売り出していた。「高性能トラッド」を謳い形状的にはラパラCDに近く、重心移動搭載したCDの線を狙ったルアーだったと思う。一時期よく売れてたけどいつの間にか消えたように記憶している。ワシの蔵にもなんぼか転がってるかと思ったけど見あたらんかった。ルアーでは良くある現象だけど、大ヒット作が長寿ルアーになるとは限らない。ぶっちゃけCDの方が釣れるから一回試してみて「こんな感じか」で終わる。次はCDを買う。釣果であれにはなかなか勝てんだろ。
 一方、同96年のヨーヅリカタログには、定番のクリスタルミノー、左写真のトビマル、に加えここでアークミノーが”NEW”っと登場、ということはその前身であるスイングミノーがお役御免。あとはミノーとしてはマイナーな断面3角のデルタソード、タチウオ用の夜光3色のみのサーベルミノーはデルタソードの色違いっぽいかんじ、ってのがあって、海でもライトなルアーが流行りつつあったのを反映して、淡水用からピンズミノーがソルトっぽい色にお色直ししてピンズミノーSWとなって新登場のほか、トビマルをシンキングにして小型化していったようなエンペラーミノー系統が配色系統の違いで3シリーズも用意されていて、加えてさらに小っこいクランクみたいなこれも淡水用先行だった気がするLミノーもラインナップ。
 ってのが90年代中盤までのおおよそのヨーヅリミノーの展開具合だけど、その後ぐらいから、さらに新世紀に入ると商品開発の間隔が釣り具でも短くなり、新たなシリーズが生まれては消え、また生まれしていく、トラウト用ミノーで始まったアイルシリーズに何が違うのかよく分からんけど特許技術のマグネット式重心移動システム搭載のアイルマグネットミノー誕生、そこから派生した写真のマグダーターとかいまだに九州男児御用達のようで、ヨーヅリブランドでマグダーターとしてもいまカタログモデルだし、デュエルブランドからは新生アイルマグネットTGダーターとなってでている。まあ金型一緒で鉄球が磁性タングステン球に変わったとか、そういう経費削減したお色直しはヨーヅリお家芸。

 アームズシリーズとかちょっと価格お安めシリーズのミノーとかピンズミノーに重心移動乗っけたなって顔してるし、クリスタルミノーも自社魔改造により重心移動搭載のマグクリスタルミノーになってたりする。と同時に重心移動無しも健在が嬉しい。クリスタルミノーは中古の弾数多いのに加え新品も買えるので弾切れ起こしそうになく安心。

 そして、先進の技術を突っ込んだ”売り出し”モデルはハードコアーブランドから近年は出しているようで、ワシもタングステン重心移動システム搭載のハードコアTTリップレスミノー90FSRとか、とりあえずコモモ以外のリップレスミノーとして備蓄している。気合い入った新製品はハードコアブランドって感じか。たぶん写真の中にはタングステンじゃない鉄球の入った旧モデルも混在している。金型一緒、塗装の印刷も一緒、経費削減してても、なんか新しくて釣れそうな雰囲気を醸し出してくる、それがYO-ZURIの市場戦略。
 と同時に、海外向けイカ野郎向けにはYO-ZURIブランドは強いので、いかにもメイドインジャパンな奇天烈ギミックをぶち込んだのとイカはこのブランドで出る印象。デュエルブランドの立ち位置がイマイチ分からんけど国内向けか?本体表面にホロシ-トを張るのではなく、ボディー内に立体的に配置したようなヨーヅリブランドの”3D”シリーズとか見たことあるようなルアーのお色直しだったりしても、ちょっと手が出てしまう感じで3Dインショアサーフェスミノーとかはこの地でも活躍してくれている。こういう新技術の見た目のルアーって海外の釣り人から見たら、いかにも”メイドインジャパン”っぽくって良いンじゃないでしょうか?ヨーヅリブランドのルアーは国内では積極的には売ってないようで、通販ぐらいでしか見かけないけど、モノは良いので新品700円とかアホみたいな値段付いてたりするので買って損はなし。でもこのシリーズ今カタログ落ち。まあまたお化粧直しして再販かかるでしょう。

 見た目の奇天烈ギミックでは、ボディーに細かいギザギザ山が刻んであって、山のこちらと向こうで色が違うのでの後ろから見るのと前から見るので色が違うという、なんじゃそれ、な”SASHIMI”シリーズとか、今でてるのでは”L-ブルー”シリーズのレンズフィニッシュとかもそう、もっと素材から奇天烈で、昔出てた金魚とかケロちゃんベビーみたいなワームほどじゃないけど柔らかい柔軟性のあるプラ素材を使用した”ゾンビ”シリーズとかもあった。ゾンビシリーズ惜しむらくは、ハリ音とかしないという嫌われにくい特性は、シーバスとかでこそ生きるだろうに、やっかましいほうが釣れがちなバスルア-方面で展開してたのがもったいない気がする。

 てな、アタックル時代から続く奇天烈方面の伝統を守りつつあるのも嬉しいけど、もう一つ嬉しい伝統なのが、海のルアーでは本気で行くぜ!なワイヤー貫通構造のルアーが最初期の名も無きミノーから始まって、いまだに用意されていることで、ワシんちの蔵にあるのでは、写真のハードコアミノー120Fパワーがそうなんだけど、こいつはすでに一世代前で、現役だと新生アイルマグネットシリーズのTGミノー、TGダーターはワイヤー貫通構造なんですよ。ってところに別にエイト管だからってクリスタルミノーがぶっ壊されてハリだけ持ってかれるとか思ってないけど、それでも想定外のことが起こる、何でも起こり得るのが”海の釣り”なので、想像もしなかったような”強い”魚にルアーを破壊されても、ワイヤー貫通なら魚はあがる!っていうのが心にあれば、そのルアーを魂込めて投げることができるのではないだろうか。などと妄想が捗るのである。

 ヨーヅリが守ってきた伝統、それは時に奇天烈と釣り人の目に映るぐらいの挑戦的な試み、そして海に投げるルアーには一ッポン筋を通したのを用意しておく、ってのが貫かれているのではなかろうか、などと贔屓の引き倒し気味に書いてみました、ルアー図鑑うすしお味際63弾。YO-ZURIミノーの歴史を急ぎ足でササッとかいてみましたとさ。まあヨーヅリはこれからも安くて頼りになるルアーを作り続けてくれるだろうってことは、これまでの歴史を見ればまず間違いなかろうて。



2024年7月13日土曜日

脱線して遠投用ミノー

 海水温上昇対策事前準備の長い旅の途中ではあるけど、試し投げ中にスロープ沖の砂底でデュエルのマッディミノー(あんまり暴れないハズレ個体)に、なんかちょっと良さげな魚が食ってしまうという予定外の出来事が起こってしまい、今まで狙ってなかったし誰も狙ってない竿抜け的な釣り場かなと今後は意識して狙うつもりだけど、さすがに砂底の変化に乏しい釣り場で近距離戦でピンポイント狙いってわけにはいかず、ある程度ブン投げて広く探らざるを得ず、珍しく飛距離重視のミノーも必要だなと、またいらんことを考えてしまいそちらの方に症状が出てしまった。

 ただ、ワシ自称”近距離特化型”のルアーマンであり、重心移動搭載のミノーとかってあんまり興味がわかんのは事実で、それほど症状は酷くなく、かつ「なんかあるだろ?蔵に」と考える程度には理性も残っていた。実際蔵に転がってるミノーで概ね事が済み、多少?買い増しした程度で治まってくれて、アメルア方面では酷い症状にトラブルも重なってエラい目にあってるのでホッと胸をなで下ろしている。

 まああれだ、ヨーヅリネタでも出したけどハードコアなミノーとかボチボチあるし、コモモシリーズは重心移動関係無しに昔から愛用しているし、なんならデュオのタイドミノースリムもボートシーバスで使ってたのがまるまる残ってるし、シュガーミノーやらもあれば、元祖のKテンもあると言えばある。

 というわけで、シーバス釣りにいったときとかに潮待ちマズメ待ちの暇つぶしに投げたりして使えそうなのを選別してみた。この作業が楽しいのよねってのは実際のところ大いにある。巷に星の数ほどの種類のルアーがあるのも”いろんなルアー投げると楽しい”っていう病の元凶となるような根本的な要因があるような、ないような。

 まあ、重心移動っていえばまずはKテンなんだろうけど、これがワシKテンは相性の悪いルアーで、なぜか釣った記憶がないぐらいに魚釣ってない。シーバス野郎ども的には実績も評判も申し分なく、コレで釣ったことないとか腕のほどが知れるッテぐらいでお恥ずかしい限りだけど、誰でもあると思うけど苦手としかいいようがないので仕方ない。どう記憶をほじくっても175だかの大型ので50無いぐらいのをバラしたぐらいしか思い出せない。こうなると時既にお寿司で、苦手意識が強くて魂込めて投げられないので釣れるわけがない。ということで選から外す。しかし、この時代のセッパリ形状のミノーの持つブリブリとしっかりした泳ぎは、海水温上昇想定時の”強い”動きのミノーとしても有用だと思うので一種類ぐらいは欲しいところ。って考えるとKテン苦手なのになぜかマリア(ヤマシタ)が技術協力うけてKテンと同時期に発売したザ・ファーストは好きで、11センチ、14センチはKテンと同型なんだけど、Kテンとは形状の違う9センチ、7センチの特に7センチが昼間っから濁った内房の運河で今で言うウェイキングな感じの水面引きで活躍してくれたのでお気に入り。遠投性能まったく活用してなかったけど、ちょっとクランクベイトみたいに太くて高浮力でブリブリとよく泳いでアピール度高いのは昼間だと投げて泳がせてるだけでも楽しい。あとこのルア-で面白いことを怪魚ハンターの小塚氏が書いていて、ザ・ファーストはKテンのように重心移動のオモリを磁石で固定する方式ではなく、坂道を金属の円柱が滑り落ちる方式なので、ジャークやらツイッチやらするとボディーの中でオモリが暴れてイレギュラーにダートとかするとのこと。11センチで試してみたら確かにツイッチでクルッとか変なタイミングでターンすることがあって仰るとおりでナルホドと得心。その手の機能を売りにしたのはメガバスのグレートハンティングミノーが最初だったと思うけど、偶然にも同じような機能がそれ以前に備わっていたというのは面白い。ってのもあって中古の弾数多いし安いしゴソゴソと買いあさってみた。ここぞと言うときにジャーク入れてカコーンってワンノッカーみたいな音を出して、っていうのも小技としてはあるかもしれん。
 昔、九州で玄界灘の季節風対策で大型ミノーに片っ端からガン玉詰め込んだ話は何度も紹介してきたけど、その時の”落ち”としてネタにしてた14センチのザ・ファーストにガン玉突っ込んだら重心移動のスペースに空気が残るのでひっくり返った、っていうまさにその個体が、ガン玉詰め込んだままの状態で蔵から発掘された。せっかくなのでこの機会にガン玉抜いて、いつでも出撃できるように元の状態に戻しておいた。ドリルで開けた穴を再度ほじくって、ガシャガシャ振って玉を排出。綿棒の軸を芯にしてティッシュを巻き付けたものを穴にギュッと詰め込んでから出ている部分を切り取り、瞬着を染みこませて固めてからアート-ナイフで凸ッてる部分を削って、目印がてら蛍光オレンジの塗料でコーティング。って感じの簡単なお仕事。
 ま、マッディミノーのあんまり暴れなかった”ハズレ個体”の代替としては、このザ・ファーストの90Fぐらいで充分だろう。他には蔵を探ったら、それこそ重心移動を多目的に使うように設計してあるメガバスのX80もいくつか転がってた。ワシ的にはあんまりツイッチとか想定してなくてブン投げてやや早引き、ぐらいのつもりだけどカヤックで一緒に釣ったときにY君が80UPのスズキ様あげたぐらいで”デキる”ミノーだという認識なのでタダ引きでも働かんことはなかろうて。あとサイズ小さくならシュガーミノー80系、大きくならハードコアミノーF120パワーあたりかタイドミノースリム120ぐらいか。

 で、とりあえずはよしなんだけど、満潮になると砂浜とかと違って浅い方にやってきてスロープ上に魚が来るってあんまり想像できなくて、おそらくスロープ沖の水深深くなったところに魚留まってるんじゃなかろうかと思う。そうするとシャローダイバーより潜るのが欲しくなってくる。のでこれもまあ蔵に転がってるのをいくつか試してみた。

 結果、抜群なのがマジェンダFで何が良いかっていうと、リップ除いて8センチ位のミノー体型のディープダイバーなんだけど、この大きさのディープダイバーにしては引き抵抗が小さくて2号ナイロン使用のそこまでパワーのないシーバスに使ってる竿でも問題なく巻ける。マジェンダには固定重心の初期型と重心移動の後期型があって、見た目では分からんので中古は気にせず買って普段は足場高い護岸からの超近距離戦用に重心移動タイプも前後に動く方のオモリを固定して”ナンチャッテ固定重心”にして使ってたんだけど、そういう改造をしていない重心移動版を使ったら、飛ぶし巻き抵抗は少なく楽だし、潜り方も1.5から2mぐらいとちょうど良い感じで超優秀。デカいリップのわりに細かいバイブレーションみたいな動きで動きすぎないところが引き抵抗の軽さにつながってるんだろうと思うけど、そこそこサイズもあってラトルもあるのでアピール力不足って感じはしない。中古だと安く買えるので、弾数も写真に撮った程度じゃ済まされないぐらい豊富に備蓄してあるけど、なんでこんな良いルアーが廃盤で人気もなく安売りされてるかね?今日日の人気のダイビングミノーとかどんなんがあるか知らんけど、こいつに勝てるのってそうはないだろ。っていうかいわゆるスプーンビルミノーってもう流行らんのか?ラリー・ニクソンが琵琶湖でレーベルのスプーンビルをポンプリトリーブした時代とは年号2つ変わってるからな。
 でも、サクラマスとか大型サケマス狙いならまだその手のもあるよなと思うけど、今時のはどんなのがあるのか知らんので、そんなもん元祖のシュガーディープでも出しときゃ足りるだろうということで、これも蔵にはあるので問題なし。

 で、飛距離出てそこそこ潜って、砂底なので根掛かりはあんま気にしなくてイイとなるとシンキングミノーも使えるなと思うわけで、単純な飛距離重視ならジャクソンのピンテールに始まるヘビーシンキングミノーで良いんだけど、あれってそこそこ早引きしないと動かないとか、総じて動きは良くない。7fの短竿じゃなくて本格的に4.5mの磯投げ竿でブン投げなきゃならん釣りモノなら出番あるけど、港のスロープの沖程度ではそこまで飛距離は必要ない。とはいえCD7では飛距離足らんかなという感じの微妙な遠距離。

 これまた蔵に良いのがございます。またもヤマリアでフライングダイバー、固定重心だけどオフセットリップが効いてるのか飛距離充分。同様のタイプにバスディのドリフトツィッチャーもある。コイツらも案外良い仕事してくれるかもしれん。フライングダイバーは廃盤になった時に後継者選びをしてラパラのFマグ改にカヤックシーバスでのお仕事を引き継がせたんだけど、その後中古釣具屋でお気に入りの赤とか見つける度にお買い求めになってしまい、けっこう弾数あったりする。ドリフトツィッチャーは小さいのはメッキ釣りで活躍中だけど、10センチ前後の大きめのは色がいまいち夜向きの派手なのがないのであんまり使ってなかったけど、スロープ沖は明るい時間の釣りになりそうなのでここが使いどころかも。フライングダイバーの赤もどちらかというと昼向きだな。

 で、チョイ潜らせて深めを狙うなら、なにもミノーにだけ頼る必要もないだろうって話だけど、まずはバイブレーションと鉄板、クルクル系は外す。コイツら意外と底近くの棚を引っ張ってくるの難しくて早く引いてると浮いてくる、それが嫌で底転がすと多分まともに動いてない。引くべき速度の幅が狭くて意外に難しい。引っ張り上げて落としてというのの繰り返しが現実的だけど、なんかイマイチ上手にできる気がしない。引っ張り上げて落としての繰り返しをするなら、スプーンなら適当にやっても着底の感触も分かりやすく引いてくる速度もゆっくり目で底近くを意識すればやりやすいように思うので10g以上ぐらいの重めのスプーンはありかも。早引きが効くならメタルジグもありになってくる。ッテのに比べると、ミノーだのはリップがあって棚を維持して引っ張ってくるのに向いているので技術的に巻きっぱ中心で良くて楽。

 って考えると、リップがあって棚コントロールがしやすいルアーならミノーにこだわる必要はなくて、クランクとかシャッドとかでもいける、というかマジェンダはほぼミノーっぽいクランクなので、クランクはおあつらえ向きだろうと感覚的にわかる。リップが底叩く着底の感触とか分かりやすいし、ルアーごとの潜る深さを把握していけば、ルアーを深さに合わせて選んだら、投げて巻くだけで、自動的に底棚を引いてこれるようになるはず。

 ということで、クランクは重心移動搭載じゃなくても太いボディーの自重で良く飛んでくれるので、あとはシーバス想定のスピニングタックルで巻くのがしんどくないのを選ぶと良いはず。出番あんまないのでポーのセダー1100はどうかと思ったんだけど、飛距離も潜行深度も問題無いんだけど、個体差激しくて泳がんようなのもあったりしてワシいまいち好きになれんかった。ということで、ワシの好きなクランクはピーナッツⅡなので、ピーナッツⅡとそのDRのラトル有る無しを用意して、ついでに潜行深度ごとに数字があがっていく”システムクランク”なスミスのハスティーの1、2あたりを試してみたらそこそこ良い感じなのでこれも合格かな。ディープダイバーの良いところは砂底だとあまり関係ないけど障害物にアタったら止めて浮かせるとか、そもそもリップがハリを障害物から遠ざけ根がかり対策にもなるので、軽く巻ける小型のディープクランクとかは何かと使えるようには思う。

 まあ、このぐらい選択肢あれば色々試して遊べるだろう。ザ・ファーストをガサッと買い増しした以外には、ほぼ蔵の在庫であり、こっち方面での散財は最小限に抑えられたと思う。よかったよかった。

 ちなみに、ジグヘッドのワームという選択肢は全くない。ワームを使わない主義とかではなく、ワシ分解性のワームやワームっぽく使う鳥皮短冊(通称チキンリンド)とかは有効なら使うけど、近所漁港内でワームを使うと、3投もすればフグ軍団に囓られて消えてしまうので使えない。逆に言うとフグがキツくてワームが使いにくいようなポイントなので竿抜けになってて魚が残りがちってこともあるかもしれない。”フグと和解せよ”。フグを味方につけたらこれほどたのもしいヤツもそうはいない。

 などと、横道にそれて妄想しておりました、ルアー図鑑うすしお味第64弾は、珍しく遠投性能の高いミノーなんかを中心にあれこれ書いてみましたとさ。



2024年7月27日土曜日

虎だ、虎になるのだ!

 ヘドンのタイガー高すぎ問題というのがある。ワシの中で。

 ”海水温上昇対策”で、キビキビとしたあるいはブリブリとした強めの動きのミノーが欲しいとなった場合は、それこそラパラやロングAをはじめとして選ぶのには困らないぐらい豊富な種類が市場に存在する。ところが、タイガーのような側面見せるぐらいのロールも伴いながらグワングワンに暴れる系のミノーというのは意外に選択肢が少なく、なかなか代替品を探すのに苦労する。そもそもタイガーが入手容易ならタイガー買っとけばイイんだけど、これが人気のわりに中古も弾数少なく、しばらく再販もかかってなくて良いお値段している。

 プラドコ版が安かった時代のタイガー(1020)と鉄板リグのビックタイガーは中古で値段安かったときになんぼか備蓄してて、ビックタイガーは後に値段高騰して千円かそこらで買ったのがヤフ○クに出したら5千円ぐらいにはなって、ちょっと小遣い稼がせてもらった。残弾2個。買った記憶もあんまりないけど小さいタイガーカブもなぜか2個出てきた。タイガーはプラドコ版なら今でもそこまで値段は高くなってなくてタイミング良ければ2千円以下で買える、とはいえ中古に2千円弱も出せるかよって気もする。弾数もクソもないのがマグナムタイガー(1030)で、意外に日本だけで人気なのかスミスが国内向けに再販かけたんだけど、これがもうバス釣り人口も減ってて、昔のプラドコ版みたいな薄利多売が通用するほど数が出ないようで、そうなるとマニアに高く売りつける方式になって、最近国内向けのヘドンブランドの再販物はえらく高いけど、その中でも特にお高い値段設定だった。3千円くらいだったと思う。まあ今までのパターンから言って、そのうち中古が安くなる時期があるだろうからその時に買おうと思って、待ち続けたけど予想に反して中古が安くなるどころか、最初っからプレミア付きの”転売屋価格”でそっから値が落ちずにジリジリと値を上げて、今では箱入り新品は1万円超えとかアホみたいな価格になってて、中古のショボい品でも5千円は下らない。実弾として買えるかよって値段になってる。日本のバスルアー市場もいよいよ終わりが見えている気がする。っていうかコロナ禍のおりの釣りブームもすっかり冷えて、釣り具業界死にかかってるだろう。せっかくのブーム時に”アジング”に代表される、ろくに釣れもせんのに道具ばっか買わされる系の釣りをゴリ押ししてたような業界の自業自得である。

 ってな具合でマグナムタイガーは表層引けるので水草の藻面を通してライギョ釣ってた冒頭写真の個体、いわゆる”当時モノ”が一個という有り様で実質実弾が尽きている。米本国でプラドコ版がドカッと再販されるとかがないかぎり、マグナムタイガーの補充は無理っぽい。なんかタイガーじゃなくても良い塩梅の暴れん坊ミノーぐらいあるだろうって探し求めた結果について、今回ルアー図鑑うすしお味第65弾では行ってみましょう。

 探し始めると、さすが情報化時代という感じで、ルアーの動きまで動画で紹介しているような情報がパソコンの前に座ったままサクサクと手に入り、多重露光写真でなんか逆に凄い動きしそうな妄想を掻き立てられてた昭和の時代とはだいぶ違う。候補もわりとすぐに3つほど見つかって、中古でたいした金額じゃないルアーばかりだったので早速手に入れて一件落着になるかというと、そうでもなくてネットで得られる情報にはやっぱり限界があるなと思い知らされることになる。

 暴れる系のミノーは、最近のシーバスミノーにもいくつかあるようだけど、いまいち”釣り人釣る系”の見た目が好みじゃないので無視して、中古だと安いし弾数もそこそこ豊富なコットンコーデル「レッドフィン」、ラッキークラフト「CLミノー」、デュエル「マッディーミノー」に絞った。

 レッドフィンは昔はシーバスマンなら誰でも持ってたってぐらいのルアーで、ワシも一番下のジョイントの13センチと11センチを持ってた。持ってたけどほとんど使ってないし魚も釣ってない。若かりしころシーバス用に買ったんだけど、シーバスにはCDラパラみたいなニョロニョロとしたおとなしめの動きのが良いと思っていてグワングワンでラトルカランカランのジョイントレッドフィンを釣り場で投げてすぐに「コリャ釣れそうにないな」と感じて、以来蔵で眠らせていた。じゃあなんで当時買ったんや?っていうと、レッドフィンを最初に知ったのは”経典”「ブラックバス釣りの楽しみ方」で、そこではレッドフィンは「テイルを振る。というよりはむしろ、バイブレーションといった感じなのだ。」と紹介されていた。バイブレーション的な小刻みな動きならイケるだろうと思ったのであるが、実際には暴れん坊で、また則サンに騙された、と思ったものである。
 ところが今回レッドフィンをなんぼか買い集めてみて、則サン(山田さんかも)の表現もあながち嘘じゃなかったのかもと認識を改めさせられた。レッドフィン、コットンコーデルがプラドコ傘下ブランドになった今でもっていうか、まさに今現在再販かかってるようなご長寿モデルであり、金型も何度も作り直したような売れっ子である。その金型作り直してるってのがどうもくせ者のようで、時代ごとやらでえらく動きが違うのである。具体的には昔の背中がちょっと反ったぐらいの時代の(写真では下)はタイガーに比べたらおとなしくてバイブレーションっていう表現もまあ許せるかなという感じで、逆に今のモデルにつながる太目でノペッとしたタイプ(写真上)のはだいたいグワングワンに暴れてくれて、真ん中フック外して後ろフックをシングルに替えるとその傾向は強まって13センチに関してはマグナムタイガーの代打を務められそうである。ただ、レッドフィンにはラトル有り版と無し版があって、その違いが見た目では分からんというのがある。最近ラトルの有り無しは釣果的にはハリ音とかもあるしあんま関係ないかなって気がしつつあるけど、やっぱり気にはなる。買った数がそれほど多くないので違いが分かってないだけかもだけど、11センチは2本ともラトル有りで、動きもおとなしめなので11センチは無しの方向で、14センチは購入してから手元に来るまでラトルの有無はまるで分からん感じで、それはジョイントも同じでかつラトルの音も違ったりして多少買ったぐらいでは何も分からんに等しい。派手にいくならラトル音有りのほうが良さげかなと思うけど、派手に行くならその前にまずジョイントの13センチいっとけ、というのが今のところの結論である。
 13センチのジョイント、すんごく暴れます。ジョイントなので後半のお尻のほうを振り回さなくて良い分、前半の本体がロールを伴ってグワングワンに暴れて、それにシッポの方が逆振りされる感じで感動的に派手。11センチの方は手元の個体2個はいずれもそこまで派手ではなくロール少なめニョロンニョロン系で今回の目的的には13センチジョイントが”合格”で13センチ太目が及第点ぐらい。なんでジョイントばかり買ったんだろうって思ったけど投げてみて分かった、3フックがじゃまくさいので2フックのジョイントを選んだんだろう。フック3つあると確かに掛かりやすくはなるんだろうけど、ハリ同士の干渉やハリ一つあたりのアワセの力の伝わり方の減少で抜けやすくなってトントンで、あげてからのハリ外しのめんどくささがあるから2本バリの方がワシ的には勝る。3本バリだと太いハリが背負わせにくいし前のフックがライン拾いがちなのも欠点か。ボーマーのロングAの15A、16Aで唯一気に入らないのは3本フックなところで、その点を改良したAソルトってのが一時出てたけど3本フック信仰は米国でも根強いのか定着せず廃盤になった。なんにせよ繰り返すけどレッドフィンの13センチは暴れる個体ならマグナムタイガー代打要員となるし、13センチジョイントはまた違って強力に派手なミノーなので買いである。で、レッドフィンといえば胸ビレが3本線で書いてあるのがお約束でレッドヘッドが代表カラーで中古の弾数も多いけど、レッドヘッド、東京湾でシーバス始めた頃の釣れない修業時代にCD7のレッドヘッドを使ってたせいでトラウマ級に”釣れない”印象があって正直苦手。とはいえフラットラップのレッドヘッドではけっこう釣ってだいぶ苦手意識薄れたのでレッドフィンではレッドヘッドも使う。ただワシ的に好みなのはいわゆる”練りパール”の青背で、その色の13センチジョイントがあったらもうちょっと買い足してレッドフィンはまあこんなもんでしょう。
 次がCLミノー、名工加藤誠司氏の作で、昔のシマノのエルモとかいうルアーが下野プロのお気に入りで、「あんなの作って」という要望に応えての焼き直しらしいけど、ラッキーのCL(クラシカルリーダー)シリーズは古典的なルアーの焼き直しらしく、ルアーなんて見た目とか古くさかろうがリアルじゃなかろうが、ちゃんと動く機能があれば釣れるんですっとかいうことを示したくて出したシリーズらしく、クランクはノーマンのリトルNだかの焼き直しのようだ。パクリといえばパクリだけど、そういう意図もネタ元もバラしたうえでパクってるのは”オマージュ”っていってよいんじゃなからろうか。オリジナルなルアーデザインも当然できるっていうか日本でも屈指のルアーデザイナーによる、あえての温故知新なオマージュルアーということか。とはいえ我が国の釣り人はバカが多いのでそこまで人気は出なかったようで、既に廃盤で中古も送料込み600円もあれば買えるので実弾として弾込めしやすい。ただ色が選べるほど豊富には中古弾数がない、というかこれだけ反リアルな造形でも、人気なのはゴーストアユとかメタリックワカサギとか地味な魚っぽい色でそのへんも我が国釣り人はバカが多いと再度書かざるを得ない状況。
 まあ、ワシャ色は好きに塗り替えれば良いので気にせずボロくて安いの買わせてもらいました。そういえばタイガーも塗装がワームで溶けてるようなのを中古屋で安く買って、スプレーで銀に塗ってウレタンコートかけるときに銀色のフリカケ振ってという、塗るのが簡単で地味系の内房運河実績カラーにして使ってた。内房シーバスにもタイガーそこそこ効いた。ということで、いつもの黄色白の”紀伊色”に塗り直したんだけど、色以外にもちょっといじった。CLミノーは固定重心で動きはまさにタイガーを彷彿とさせるような頭の方を起点にロールも伴ったグワングワンした泳ぎなんだけど、タイガーはノンラトルなんだけど、CLミノーは固定重心で、オモリが前後には動かないけど、横にはコトコトと動く金属球なのでラトル音はある。有るのと無いのとで、このルア-で釣れるような派手な動きが効くときに違いがあるか?っていうと、無いか、有るとしてもラトルあった方が良いんじゃないか?と思うんだけど、実際には状況にもよるだろうし実釣してみて試さなけりゃ分からんだろう。ということで写真のオレンジで囲ったところに入ってる、2個あるオモリの下から、玉が填まって落ち着くぐらいの大きめに穴開けて瞬着流し込んでオモリ固定。穴はティッシュ詰めて瞬着で固めた”ノンラトル”改造版と改造無しコトコトラトル音有りの2種類用意した。用意したんだけど、同じ色だとどっちがどっちか振らないと見分けがつかん。ということでタイガー化した個体には、タイガーっぽく縞模様を描いてみた。本家タイガーの縞模様、単純なヨコシマ(脊椎動物は背骨に垂直な縞が横縞)ではなくて縦縞の要素もわざと入れてあって、ロールした場合には縦縞の部分の動きが視覚的に目立つ的な解説をヒロ内藤氏がしてたけどホンマかいな?まあデザイナーが良い仕事した格好いい縞模様ではある。さて違いがでるほどかどうか?結果はいつ出るかわからんけど楽しみである。
 3つめが、今回の一番の大当たりとも言えると同時に問題児でもあり、大暴れしてくれたマッディミノー。96年のデュエルカタログでは「日本初の濁水型爆釣ミノー」とされており、そのアクションは「ハイサイドウォブルアクション」と書かれていたりする。ハイサイドってバイクがドリフトっていうかタイヤ滑ってるときに、タイヤが地面を噛んだ瞬間、車体が起き上がって滑ってた方向に体が持ってかれるような挙動のことで、事故ってるやんけ!って感じでなんのこっちゃである。要するにセッパリ形状というか、もはやバナナ状になってるボディーの背中をハイサイドよろしく右に左にロールさせながらウォブリングもするってことかなと解釈したけど、そんなに暴れるんならいっちょ試してみるか、と購入した最初の個体は肩すかし食らうぐらいで、あんまり暴れず口ほどにもねぇな、って感じだったんだけど、試し投げ中になんか良さげな魚が食ってしまい、かつしょうもないミスで切られてルアー口に付けたまま魚に逃げられるという失態を犯してしまった。魚が食うってのは魚釣りでは正義であり、もう一個買っておくかと購入した個体を投げて戦慄が走る。「何じゃこの暴れっぷりは?」。確かにセッパった背中をグワングワンと右に左に倒しながらの強いローリングを伴いつつ、やや前方起点に大きくウォブリング(横振り)もしていて、タイガーに匹敵するぐらいの暴れっぷりである。濁水型ミノーの名に恥じない暴れっぷりだと認めざるを得ない。かつ重心移動有りで太くて重量あることもあってぶっ飛ぶし、重心移動のオモリはラトルにもなってて派手さに拍車をかけている。動きの立ち上がりも悪くなく巻き始めてすぐにグワングワンと暴れ始める。欠点としては最初の個体みたいな”ハズレ”が出てくることにも繫がるんだと思うけど、動きの安定性がやや低いということか。
 タイガー、レッドフィン、CLミノー、マッディミノーに共通するのはミノーにしては太いボディーで浮力が強いことで、逆にマッディーミノーだけが異なる点は飛距離を気にしている点で、まずは重心移動が入っているのが目立つけど、実はもっと”動き”に関係してくるのはリップの小ささで、マッディミノー以外の3つのルアーの場合は、空気抵抗大きそうな、ボディーから角度大きくて突き出した大きなリップを持っているのに対して、マッディミノーは角度も浅く小さいリップが付いている。このリップでなんでタイガー並みに暴れられるかっていうと、ボディー形状全体でフラットフィッシュとかの本家?バナナ型ルアーみたいに泳いでいるのでリップが小さくできたんだと思う。ただそれで限界近くまで暴れさせると、安定した動きをさせるのが難しい。タイガーとかその点立派でけっこうな早引きにも対応するけど、マッディーミノーはそこまで早引き得意ではなくあんまり早引きすると重心移動のオモリの挙動も関係するのか、ひっくり返って跳び出したりしがちで、かつラインアイの調整がシビアでかなりキッチリ左右調整してやらないとすぐに片方に飛びだしてしまい動きが破綻する。90ミリと65ミリのJrの2種類大きさはあるんだけど、小さい方がその傾向は顕著で、ラインアイの微調整めんどくさいんだけど、決まるとサイズからは想像もつかんぐらいに水をかき混ぜるようにして暴れてくれる。90年代のイケイケのバスブームのころだからあり得た”攻めた設計”だったんだと思う。マッディーミノーが含まれるフューズシリーズはあんまり評判聞かなかったけど、地味にペンシルのバナナボートは現在でも形状はL-ブルー クイックドッグペンシルに引き継がれていってるように見受けられ、意外にやるシリーズだったのかもしれない。とにかくマッディーミノーは暴れる系ミノーとしてはタイガーとはまた違った一つの極致であるとまで書くと大げさかもだけど、なかなかお目にかかれない個性的なミノーなので超気に入った。この強烈なアピール力、どっかでハマるときがあるに違いない。とりあえずこれまた色が選べるほど中古の弾数がないので、とりあえず安いのもあって片っ端から確保した。現在一時的にヤ○オク、メル○リから安い中古品が消えてるけどワシが買い占めたせいですゴメンナサイ。でも、黄色いお店とかの中古釣り具屋に行けばワンコインもせんぐらいでそこそこ珍しくない程度にはぶら下がってるはずなので、是非手にしてその暴れっぷりを楽しんでみて欲しい。これ使いこなせる人にとっては他で代替不能の切り札になるかもしれん。代替しようとすれば、いっそクランクベイトから探した方が正解がある気がする。それぐらい強烈なアピール力ある強い動きのミノーだと思う。こういうのを温故知新で見つけることができたりするから、ルアー買うのはやめられんのよね。
 と言うことで、グワングワンに暴れるミノー四天王はワシ的にはタイガー、レッドフィン、CLミノー、マッディーミノーで、ほかにコイツらほどではないけど暴れん坊だったのが、すでに紹介しているヨーヅリ「クリスタルミノー」クリークチャブ「パイキー」で、クリスタルミノーはややおとなしめ、パイキーはロールがあんまり入らない系、どちらもこれはこれで魅力的なのは言うまでもない。ちなみに四天王ってなんぞ?って思ったのでググったら、仏教由来で持国天、増長天、広目天、多聞天の四神のことだそうな。
 って感じでこのへんについても一応の終息状態になってきたんだけど、途中マッディーミノーにたどりつく前に、暴れるミノーは全部太くて固定重心ということで、なんかKテンみたいな太目のシーバスミノーの重心移動のオモリを固定したら良い動きになるんじゃないか?という今考えたら泳がせているときは基本オモリの位置は固定されているわけで動きが変わるわけないんだろうけど、とりあえず試してみた。”ガン玉ぶち込み”みたいな後で抜いたら元に戻せる改造ではなく、瞬着流し込んで固めてしまうので、Kテンやらザ・ファーストを贄にするのはしのびなく、どうでもいいようなパチ臭い重心移動の太目のミノーで試すか?ということでマミヤOPのマリンファイターというのが安かったので、穴開けて固定重心化してみたけど、固定重心のオモリが音をたてなくなったっていうのは変化としてはあったのかもだけど、動きは変わらず。飛距離は重心移動を想定して設計されてるヤツを固定にすると飛行姿勢が崩れて飛距離出しにくいねってのが分かった。試す前にわかれよって話か。
 

 という感じで、暴れん坊ミノーについては良い感じに自分の中で整理がついて、実弾もそこそこ確保できてめでたしめでたし。なんだけど、アメルア方面暴走状態が、今セ○イモン倉庫への入荷待ちになってるのが無事海を越えて我が家に到着したら、一応の一区切りになるとは思う。けど、到着までいましばらくかかるので、またその後ネタにすることにして、”海水温上昇対策”ネタは一旦中断という感じになります。記事をお届けできるのは秋頃かな?まあそのへん船便次第でということで、塩味やや濃い目でお届けしたいとおもっちょりますのでこうご期待。



2024年8月3日土曜日

誤爆

  買い増し決定したヨーヅリ系ミノーの購入を目的に検索条件”ヨーヅリ”とか”デュエル”なんてことをして探していると、当然目的以外のブツにも目がいってしまって、またいらんものを買ってしまう。アアッあたい病気が憎いっ!

 まあ、軟質素材でできたヨーヅリ「ゾンビミノー」に手が出てしまったのは、使いどころあるかもしれんぐらいで、傷は浅いぞしっかりしろ、って感じではあるが、着水音の小ささやハリの音がしないこととか、特殊な変態系ルアーなので特殊な出番があるかもしれんし、ないかもしれん。いずれにせよ使おうと思えば使えなくもないので、この程度の誤爆は被害が少ない。

 しかし、ヨーヅリから流れて誤爆したんだろうけど、オマエはなぜヤマシタの”烏賊スッテ”なんぞ買う必要がある?烏賊を釣るとしても船には乗らんだろう?ワシがスッテは使わんってのはワシなんぼアホでも分かってる。じゃあ何で買ったのか。聞いてください、商品名があまりにもけしからんかったので成敗してやったデスよ。その名を「おっぱいスッテ」。漁業用の”自動イカ釣り機”っていう楕円形のドラムに縄巻いて、回転パターンを色々調整・操作しつつイカ角なんかを海中に踊らせる機械用、本職用の”イカバリ”の大ヒット作に胴が柔らかくて「イカが抱いたら離さない」で有名なオッパイ針というのがあったんだけど、それとのコラボ企画なのか何なのか、おっぱいスッテ、漢字交じりで書いたら「おっぱい吸って~!」っていきなりいやらしくなるセクハラ系ネーミング。ヤマシタのコンプライアンス的にはどうなのか、担当者に問い詰めたいところである。ヨーヅリの方は名前の付け方のセンスは独特で、最近はLG(ライトゲーム)ポッパーとかワシの大っ嫌いなローマ字略称系が多くて、つまらなくて腹が立つぐらいだけど、以前なら海外ウケ狙いもあってか、ちょっと面白いネーミングが昔からの伝統ではあり、SASHIMIシリーズとかのもろオリエンタリズム全開のものから、アタックルシリーズとかハードコアブランドとか独特の厨二なセンスの名前とかが、デュエルと社名が変わっても、そこはかとなくヨーヅリ臭が漂う名前は残っていて魅力的ではあった。ヤマシタ(ヤマリア)はそのへん同じ漁具系ブランドでも湘南の海の香りのする小洒落たメーカーでネーミングは無難だと思ってたけど油断してたらこの仕打ちで裏切られた気持ち。ちなみに今回買った「おっぱいスッテ」の色はピンククマノミで色もそこはかとなく色っぽい。

 でヨーヅリというと、アタックル時代に代表される奇天烈ルア-産出メーカーであり、ゾンビミノーもその昔のケロちゃんベビーやら金魚やらの流れをくんでいるように思う。我が家には古いのはミカンみたいなバイブレーションのジョグラーぐらいしかないけど、羽がすぐにブチ壊れるトンボにタランチュラ、回転するオケラに背泳ぎする蛾?と昔はブイブイ言わせてた。いまでも爪だけ妙にリアルなソフトベイトのザリガニルアーとか変なノ作ってる。あとアークミノーのケミホタル搭載可能とかも地味に奇天烈系。

 こういう変なB級ルアーって、気合い入れて企画したけどトンボ・タランチュラのように強度不足で壊れてしまうというようなトホホな品も多いけど、意外に実釣能力高くて活躍してしまうのもあったりして、ゼンマイ仕掛けで足だのヒレだのが動くパワーパックシリーズとか実弾として愛用している水面系の釣り人もけっこう居る。ヘドンのビックバドなんて、最初見たときは誰でもバドワイザーの販売促進用の宣伝グッズで、よもやあれでバスが良く釣れるなんて思いもしなかっただろうし、作った方も釣果を狙ったのか怪しいとさえワシャ思ってる。

 というような意外に実力者の多い奇天烈ルア-にあって、まったく釣れそうにない、”B列伝”のDab氏をして、「いまだかつてないスケールの超弩級大馬鹿ルアー(引用元:「B級ルアー列伝弐」p34)」と称させるほどのブツにチュドーンと誤爆して買ってしまいました。”B列伝入り”したルアーはにわかに値段が高騰する傾向があるので、もっと値段するもんだと思ってたけど、B列伝は現在第四巻まで出てる、そのうちの第弐巻に登場ととそこそこ紹介されてから時間も経ってるので、値段も熟れてて2個で2000円ぐらいだった。2個もいるんかい?って問題はあるにしてもだ。

 その名は「ホバールアー」。B級ルアーもいける口の皆様なら「あ~、あれ買ったンだ」ってうっすら呆れてもらえるかと。
 ワシも池でバスがトンボにバシバシ跳びついて食ってる場面に出会ったことがあって、こういうときはトンボルアーがあったら、せめてクレイジークローラーの小とか”羽モノ”があったら気分出るのになと思いつつ、普通にスイッシャーとかグラビンバズとかで釣った。欲を言えばフライロッドが手元にあって、トンボパターンが用意してあれば最高に気分がでるだろう。
 なので、水生植物の葉っぱから伸びたつぼみかなんかの蔓の上にとまっているトンボをバスに襲わせたい、跳びつかせたいというルアー制作者の気持ちは良く分かる。わかるけど、そのためにトンボ型ルアーを作ったのではなく、”水生植物の葉っぱとそこから出た蔓の先にトンボが止まってる”状態をまとめてルアーにしてしまっているというのが非凡なバカバカしさである。気持ちは分かる分かるけど、トンボを動かそうとしたら葉っぱの部分を動かさざるをえず、バスは葉っぱ食うだろそりゃ?って誰だってそう思う。オレだってそう思う。実際Dab氏の報告によると公式動画ではしっかり葉っぱにバイトしていたらしい。ウーンこの面白さ。誤爆もやむなしである。しかも制作者自信満々に”オリジナル(本物)を使ってね”とパクリ商品が出ることを心配してやがる。ほかにいろいろ心配した方がイイと思うよ。

 魚を水面から跳び上がらせて食いつかせたい、っていうのは古くからあまたの釣り人が挑戦している技術で、テンカラの名手が空中で誘って渓魚を釣っている記事を読んだことがある。曰く「こうすればよく釣れるというような技術ではないけど、これで釣れれば面白いというような技術です」とのことで、正しく釣りを楽しんでおられる感じがして好印象だった。記録だとか大物だとか効率的だとか、そんなもんだけが釣りの目的じゃないよ、面白く釣るってのも目的になり得るんだよ。というのは真理だと思う。

 その他にもフライ系の雑誌記事で目にしたんだけど、あるフライマンがテッポウウオを是非釣りたい、それもフライをわざと水上の枝の上とかに落とすなり引っかけるなりして、テッポウウオに必殺技の水鉄砲を繰り出させて撃ち落とさせてから食わせて釣りたい、と書いている方がいて、テッポウウオどこに行けば釣れるんだろう?って悩んでおられて、是非「パラオの川に行ってください」と教えてあげたいと思った憶えがある。パラオの満潮時にならないと船が入っていけない川にボートで入って行くと、マングローブが両側に繁るような熱帯の川にメッキとかフエダイとかもいるけど、テッポウウオがいっぱいいて、普通にミノーやら投げて釣ることができた。件のフライマンがまだ心にテッポウウオを泳がせているのなら、是非パラオの川にガイド船探して行ってみて欲しい。

 釣れればイイっていうなら、ラパラとか釣れるのわかってる堅いルアーだけ使ってればいい。でも面白く釣って楽しみたいってなったら、ルアーはアレコレ選んで投げたくなるモノ。アタイ病気が憎いっ!ってことなんだろうか、それとも正常な嗜好なのだろうか。ワシにはよくわからんわい。って感じでルアー図鑑うすしお味第66弾は最近誤爆して入手したルアーネタでいっておきましたとさ。



2024年8月24日土曜日

フューズ 起爆装置たり得るか?

  海外物の悪漢小説なんかで、敵の下っ端をつかまえた主人公が情報を聞き出すために銃を突きつけながら「早くしゃべったほうが身のためだぜ、オレの引き金は軽いぜ」とか脅すというシーンはありがちだけど、こういうすぐに撃っちまうこらえ性のない輩からの連想で、性の営みにおいてこらえ性がなくすぐに撃っちまう輩をあっちのスラングで「ヘヤートリガー」と言うそうな、髪の毛の重さで発射してしまう敏感な銃の引き金。で、逆に天井の染みを数えていればすぐ終わると聞いていたのにいつまで経っても終わらなくていい加減眠くなってしまうような輩は「ロングヒューズ」と言うんだそうな。導火線が長すぎてなかなかドカンと爆発しない爆弾のイメージか。導火線の意味から転じてヒューズには起爆装置の意味が生じ、いまでは一定以上の電流が流れると溶けて断線する安全装置の呼び名となっており、ボカンと爆発させていたのが、そうさせないようにと回路を切断する装置にと、同じ呼び名の装置の役目がほぼ逆転していて、なかなか面白い。

 で、デュエル社フューズ(FUZE)シリーズは、当然ながら釣果なりなんなりを爆発させるための起爆装置となるべく開発されたルア-達という意味の命名なんだろう。なかなか中二的センスで嫌いではない。

 実際に、海水温上昇対策と称して派手なミノーを選定する作業の中で、フューズ「マッディーミノー」になんか分からん良い魚が食ってきたことに端を発し、クランクによる底物・根魚狙いという”根魚クランク”にハマっていくことになり、マッディーミノー自体、ちょっと代替品が見あたらないぐらいの暴れん坊ミノーで個性的なルアーであることも有り、ワシの釣りに新たな火を付けてくれた起爆剤となってくれているのは確かである。

 マッディーミノーがこれだけ個性的なルアーなら同シリーズの他のルア-も気にならないと言えば嘘になる。気になったならまあ買うのである。っていうか買った。人気もなくクソ安いので、いつものとおりスルルのポチチである。ということで、今回”ルアー図鑑うすしお味”第67回は、デュエル社”フューズ”シリーズで行ってみます。

 フューズ軍団構成員としては、我らが「マッティーミノー」を筆頭に、水面系の「バナナボート」がペンシル、「ZZポップ」はその名の通りポッパー、潜るのが「クランクMAX」ディープダイビングクランク、「ロケットシャッド」が重心移動搭載のリップ長めのシャッド。「ジャミングバイブ」がバイブレーションで、バイブは後に「ソニックブレード」という細身のものも追加された。魚型のバイブのはやり始めがこの頃だったのだろう。「マッディーミノー」「バナナボート」「クランクMAX」「ジャミングバイブ」にはそれぞれjrサイズが設けられ、クランクMAXには逆にマグナムサイズも設けられたようだが、最終的なラインナップはそれで全部かやや心もとない。が、気にしても仕方ないノでそうだったとしておこう。ついでにワームもフックとセットで展開して出していたようだけど、これもここでは気にしないでおきたい。

 で「マッディーミノー」「マッディーミノーjr」については以前書いているので省略。まあ良く暴れる特殊な派手アピールミノーであるとだけ書いておこう。

 他の構成員達も個性派揃いの攻めたルアーではなかろうかと期待したけど、そこは肩すかしをくらった。ただ、悪いデキではないように思う。「バナナボート」は斜め浮きのペンシルで、jrも含めて首振りもダイブもそつなくこなす優等生で、使いやすいペンシルに仕上がっている。ただこのルアーじゃなければ、という特別な特徴は無いように思う。でも優等生なので、バナナ型の形状と口の窪みは「L-ブルー クイックドッグペンシル100F」に引き継がれていっている。っていうか金型一緒か?
 「ZZポップ」は意外に使ってみると芸達者で楽しい。短い体躯を生かしての、飛沫吐きながら移動距離の短い首振りが得意で、小場所でじっくり狙うのならその性格が生きてくるのではないだろうか。ただ、そういう使い方しそうな水面系の釣り人にはあんまりウケけそうな見た目ではないところが欠点か。個性を分かって使う分には楽しめそうなルアーではある。
 「クランクMAX」シリーズは、「オーソドックスなフォルムに、遠投性、ヒラ打ち、障害物回避性能を加速させる新機構「多段バラレルチャンバー」」を内蔵した、となってて何か重心移動的なラトルがジャラジャラ入っているけど、それがどうしたんだ?っていうぐらいに普通のディープクランク。ちなみにカタログ数値だとオリジナルが65mm、18gで潜行深度3.5m、ジュニアが55mm、12gで潜行深度2.5mだけど、そんなに潜ってない感じ。そして実際に使ってみると、「バスフラッペ」やら「フォーミュラット」の昔からの伝統のヨーヅリディープダイバーの長いリップに障害物回避性能を期待したけど、普通に根がかって特に回避してる感じがしてこない。ただ、蛎殻への根掛かりはルアーよりもリーダーが挟まる系の根掛かりが多いので、海水での使用に向いてないだけで通常の湖沼の石とかには根がかりにくいのかも?そのへんは分からんところではある。人気もなく安いのでガサッと買ったけど、砂底とか底を切って使うとか、根掛かり想定されない使い方で使うんだろうな。使えなくもないけど、特にどこかが優れてるってことははなく凡庸と言って良いかも。中古の値段が安いのは美点。  
「ロケットシャッド」は重心移動搭載で飛距離が売りのようだけど、まあこれも凡庸なシャッドかな。あんまり使い方がピンとこない。リップが長いのでグリグリ潜るのなら使い道もあるけど、1.5mぐらいしか潜らないようなので使いどころがイマイチ思い浮かばない。
 バイブレーションの「ジャミングバイブ」「ジャミングバイブjr」は低速時と高速時で動きが違うゼみたいなことがカタログに書かれているけど、低速時と高速時で動きの質がブレないなら凄いけど、変わるのが普通じゃないの?って感じで、ちょっと不安定で千鳥気味なアクションは面白いけど、もともと陸っぱりでバイブレーション使わないので、とりあえず買っただけって感じ。
 「ソニックブレード」は、ラトル音小さめのソリッドな感じの小型バイブで、マールアミーゴやレンジバイブより小型で細身にして差別化して隙間産業的に売りに出したのかなんなのか?これは昔から持っていて、東京湾の陸っぱりチヌ、キビレ狙いでソリッド系の小型バイブレーションで底を引いてくるっていう釣り方があるらしいので、中古屋でそれっぽいルアーを見つけて、名前も知らずにこれで良いかと買った代物で、実際にはキビレ狙うような東京湾の河口エリアで、ゴミだの蛎殻だのが沈んでるのにバイブレーション底引きとか金をドブに捨てるようなモノでアホかと思ったので、結局使わなかったので蔵に残っていた。 

 という感じで、90年代にもなってくると、各社自社製品だけである程度全分野カバーしたがるようになってきていて、フューズシリーズにもバス釣りのルアーが一揃い揃っている。ついでに竿まで出してた。その昔はダイワの村越氏とか深場を狙える重いジグがダイワにないので、仕方ないのでスピードジグ2連結とかやってたけど、各社が全タイプをおさえてる必要なんてあるんかね?と常々思う。例えば忠さんスプーンの「アートフィッシング」さんなんて、スプーンしか作ってないような”スプーン屋”だけど、だからこそスプーンについては信用できる。一揃い揃えるために、あからさまなパクリルアーを製品ラインナップに加えるとか見てて見苦しいしね。ある程度餅は餅屋で良いの作れるメーカーに任せて、ただでさえ狭い市場に我も我もと参入せずとも良いのにと思う。

 って感じで、90年代のバスプームの頃、自社製品の爆発的ヒットの起爆剤となるべく世に出されたフューズ軍団だけど、それなりには評価もされ売れたようではあるけど、爆発はせんかったようである。それでも「マッディーミノー」のような攻めた設計のルアーを世に出したし、バナナボートみたいに後世のルアーに引き継がれていったものもあり、頑張って作って売った価値はあったのではないだろうかと愚考する。

 ワシ的にはマッディーミノーはアタリだと思って今後活躍してくれるだろうと期待しているし、その他のルアーも悪くはないので、それなりに使って楽しめるだろう。バナナボートとZZポップはシーバス釣りとかでわりと遊べるかも。クランクMAXjrはそこそこ数買ってしまったので、根魚クランクに使用してみよう。

 使ってみたら、意外な実力を発揮して見直すような展開が、待ってはいないのかもだけど、普通に釣りはできるだろう。別に他のルア-達を使ってもいいからコイツらをあえて使う理由に乏しいけど、コイツらを使うのがまずい理由も特になさそうなので、なんかデュエルっぽいっていうかヨーヅリっぽいコイツらの個性を楽しむために選んでもバチはあたらんだろう。




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