2012顛末記 後半戦
○12月30日
休みが取れるかヒヤヒヤしたが無事正月休みに突入。29日移動で同居人のお兄さんのお家にまたお世話になる。同居人風邪引いて川崎で寝ているので単身乗り込んでいるが、なぜか人んちの故郷で思いっ切りくつろぐことができる。我ながらずうずうしい性格だ。お兄さんのところの3男が昨年の1月4日に生まれているので、もうすぐ一歳で何でも口に入れる時期なのかお兄ちゃん達のオモチャを始め何でも囓りまくっていた。1歳児がひよこのオモチャ頭から丸かじりしているのはなかなかに猟奇チックでシュール。パソコン関係も好物らしく結構USBコネクタとかコネクタ系の接続部分が餌食になっているようで緑青吹いて錆びると聞いてオレも吹いた。中でもパパの使ってるパソコンのマウスはお気に入りで、滑り止めのゴムっぽい部分を「それ、そんなに美味しいの?」と思うぐらいイイ笑顔でしゃぶりまくっていた。
30日お兄さん、おじさん、従兄弟、その父、当方でカレイ釣りで、キチジと並ぶ三陸のお正月魚ナメタことババガレイを釣っちまおうという計画だが、30日雨の予報だったので、28日時点でこりゃ流れるなと思っていたが、29日到着してみると、「もう餌買ったし、全員やる気だよ」とのこと。雨は降るけどそれほど風は吹かない模様。年末進行の仕事でヘトヘトだったこともありそれではということで10時前にとっとと寝る。
出航時は霧雨状態、ややうねりはあったがリアス式の湾の奥は割と穏やか。途中雨が降り始めシトシトと降られたが、雨の分気温は下がらなかったので、この時期かじかんで往生する餌つけもそれほど苦にならなかった。ただ、カッパはそろそろ買い換え時だあちこち漏れまくって修繕できる限界を超えている。
釣果の方は、やや渋め、アイナメ混じりでポツポツとヒガレ(ムシガレイ)が上がる程度で、本命のナメタはあがらない。通常カレイは、底切ってしまえばグルグル回りながら上がってきてたまにグググと突っ込むぐらいだが、ナメタは結構アイナメと間違うぐらいガンガンと首?を振るのでアイナメ掛かるたびにたぶんみんな密かに期待するのだが、残念ながらアイナメである。まあアイナメも結構30、40の良い型もつれておかずには申し分ないので贅沢な話だけど。
養殖棚に船を係留しての三陸のカレイ釣りでは、落ちてくる餌生物に興味を持って寄ってくるカレイを寄せるべく、コヅキと呼ばれる竿先をちょんちょんと連続して上げ下げしてさそう動作が基本なのだが、いまいち渋めで食いが悪いのと、最初に釣れたヤツがよく動く錘側のハリではなく、海底に起きっぱなしの方の後ろのハリにかかっていたので、コヅキより細かめにバス釣りのワームのロングシェイクっぽくヨリモドシをカシャカシャいわせる程度のイメージで竿先をふるわせてやるのと、全く動かさない「放置」を多用して、たまに竿をゆっくりあげて「聞いて」みるという感じで、雨の中集中力切らさず海底からのアタリを拾っていった。
アイナメ除くとほとんどが聞いたら重かったのでそのままかけるというパターンで、ヒガレ4つ、アイナメ2つ、カジカ(ギスカジカだと思うけどベロっぽくも見える)1、チビダコ1匹と飽きない程度につれて、まあナメタはそんなに簡単に釣れるものでもないのでしょうがないとして、船中今一釣れなかったので不満の声も聞こえる中、なかなかに楽しめて良い釣りだった。
特に、3匹目のヒガレは37センチと型が良く、当方のムシガレイ記録魚で、カレイヒラメ全体でみてもマコの36センチを抜いてヒラメ、ナメタに次いで3位に入るランカーサイズであった。刺身で食ったらちょっと脂ものっていて、寒のヒラメを思わせるたまらん旨さだった。ちょっと足がはやくてクタッとなりやすい魚だけに釣り人のみが味わえる特権なのだろう。
アイナメは産卵後なのか腹ペチャだったが、船中黄色いオスも上がっていたので産卵期後期という感じか。胃内容物には雑多な小生物に混じってタコの足が入っているのがいて結構面白かった。足先2本囓り取ってた。30センチぐらいのアイナメでは既に「小物」と感じてしまうようになっているが、それは異常な世界で、30センチあれば刺身でも旨いし、アラで味噌汁作ってもやっぱり旨い。いつまでも30センチが小物で、それ以下はリリースサイズと認識されているような豊かな海であって欲しいものである。
今年は、数えてみると計70日釣行である。昨年の80日から10日も減ったのかと思うと意外な気もするが、よく考えると、夏以降仕事が商売繁盛で平日の夜に釣りに行けなかった。ナマズも釣ってないし、秋の近所ポイント定点観測もサボっていた。まあ、仕事があるときは仕事せねばならない。サラリーマンだからね。仕事暇になったら100日でも365日でも行けばいいけど、今年は行ける範囲で結構良い釣りできたし、満足している。
○12月23日
22日ボートシーバスを予約して、冬の1発大物狙いを鮎迷人と楽しむ予定だったが、雨はまだしも風も10mを越える荒れ模様で、出航せず。翌日23日は晴れるようだったので、東京っぽい釣りということで都会の川のコイ釣りに行くことにした。
電車に乗って、鉄板コイ釣りポイントO川に。鮎迷人フライ振ったことはあまりないようなので、スーパーで「超熟」半斤買って、ドングリ浮きにパン餌で流す正調「パンプカ釣り」でやってもらう。ここはコイはいっぱいいるのですぐにやる気のあるのが流したパン餌を食うのだが、素晴らしいタイミングでコイが吐いた瞬間にアワセを入れる鮎迷人。本物の餌をつかえば吐き出すことはなさそうに思っていたが、意外と本物でも吸ったり吐いたりする。苦戦したが何とかヒット。さすがにコイはよく引くのでファイトを堪能したようだ。
そのうち、吸ったり吐いたりするのを慌てず待って、完全に持ち込んで浮きが入ってからあわせれば良いというタイミングをつかんで、順調に釣り始める。
とりあえずガイドも釣らせてもらおうという事でフライ振る。エライ変な鱗のが釣れた。ドイツゴイの血が混じっているのか?ちょっと鎧っぽくて格好いい。
デカイ色ゴイ発見。目の前フライ落としたら食ってきた。結構年寄りな感じで鱗のすき間からコケ生えてヒレも破れ傘のようなヨボヨボの個体。老いた魚独特の迫力。
鮎迷人にもフライ振らせたり、堰堤下で魚を狂わせる白い餌「パン」を撒いてコイが群がる様を観たりして、適当に5,6匹ずつ釣ったあたりで撤収。
夕飯を鮎迷人のリクエストで駒形のドジョウ屋で食った。ちょっと高かったけど旨かった。初めてだったけどなかなか良いモノだ。淡水魚食文化に並々ならぬ興味のある鮎迷人としては東京にいる間に食っておきたかったようだ。
○12月16日
金曜ぐらいから体調悪く、土曜はノロを疑うぐらいの腹痛に苦しむが、日曜体調天候回復し、温かい良い天気だったので、夕方満潮狙いでエイ釣りに。
5時くらい、暗くなって対岸の工場の灯りがついた頃にスタート。
場所は前回釣ったS川の温排水前、今日も湯量豊富な薬品臭の漂う源泉かけ流し状態。今回餌はイカの短冊フまぶしを用意した。アオイソメならセイゴとかも釣れて退屈しないかと思ったが、ケブラーリーダーにごついハリでは結局アカエイしか掛からないようなので餌もち重視でイカにした。ワシ本命しかいらんけんの。
明るさが残るあいだ、潮は満ちてきていてやや上流側に投げると何かアタリがある。ボラがいっぱいいるのでラインにボラがあたっているのだと思っていたが、イカに囓った跡がある。小さいおちょぼ口で囓り取った感じ。クサフグかな?
ちょくちょく餌を換えたり投げ直してみたりするが、ボラがラインにあたっているらしいコツコツという感じの反応しか無く、暗くなってからはイカも囓られていない。
6時45分過ぎ、やや明確なアタリがあったがそれっきり動かなくなったのでしばらくしてから餌チェックのためにあげようとしたら掛かっていた。しかし小さい感じでエイっぽくない。スルスル寄せてくると引っこ抜けそうなサイズなので抜きあげる。
アカエイでした。しかしまたかわいらしいのが釣れたモノである。25センチくらいか。
本命と言えば本命だけど、どうなのよこのサイズは。10キロオーバーかけてベイトタックルでゴリゴリ底に張り付かれないように渾身のやったりとったりなんてのを期待しているし、ロキネットが小さくて口か鰓穴に指突っ込んで引きずりあげなきゃならんようなのを所望しているのだが。
まあ、2回連続で釣れたのでまぐれではなさそうだが、いかんせんジリ貧感は否めない。冬のシーズンオフに向かう感じはこんなもんかもしれない。
その後、潮が上げ止まってから下がり始め、ゴンゴンと流れはじめて8号ナツメでも転がるようになって、転がしながらアタリを待ったが、反応無く8時半頃撤収。往復3時間かけて、実釣3時間半でこの釣果だが、なかなか上手くいかないところが面白くもあるのよと思わなくもない。
新規導入のアンバサダー6500Cは普通。ブッコミで使う分には特に問題はなさそう。
○12月1日
カヤックシーズン終了で、今年のシ−ズンはなかなかに良かったけど、一段落で気が抜けたのか、グダグダな気合いの入らない1週間だった。
ここは一発、新規の釣りモノ開拓でモノノケサイズのアカエイでも釣って気合いを入れ直すべく、近所のJ屋が開くのを待ってアオイソメ買って内房の工業地帯へ、このあたりは工場からの温排水を狙えるポイントいくつかおさえている。アカエイは温排水好きなイメージが当方にはある。水温もそろそろ下がり出す季節だし温排水前に全員集合していることを期待してアクアラインを渡る。7mと結構風は強い。
1カ所目は工場横の港の堤防で、工場からの温排水が堤防の先の方から狙えたのだが、残念ながら堤防途中から関係者以外立ち入り禁止になっていた。でもまあ、堤防の右側は運河からの吐き出しの河口なので、潮が引いている時間帯なので運河にいたエイ達はそのあたりにたまっていてもおかしくないので、竿を出す。ケブラーリーダーにヒラマサバリの頑丈な仕掛けにアオイソ3匹ぐらい房掛けでブッコミ。
12時過ぎに始めて、10分ぐらいごとに餌チェックして、本読みながらアタリを待つ。
が、全く反応無い。そのうち風が出てきて冬の東北用のフル防寒でもちょっと寒い。暇なのでJOSさんと電話、今年は定点観測点のサーフ全然ダメだったとのことで最近は干潟でフライ振っているとのこと、そのポイントはエイは居ないとのことなので今度連れていってくれとお願いしておく。
いきなり大粒の雨が降り始めた、風が急に出てきていたのは前線通過だったのか、バチバチ音を立ててみぞれ交じりで降ってくる、電話あわてて切って撤収。
しばらくしたら止むだろうと、次に行く本命ポイントの駐車スペースに移動し、天気回復待ち。
小1時間で雨も止んだので、その河口はウエーディングのシーバスマンから「地雷原」とも呼ばれ、あちこちにシッポの部分でどの向きで潜っていたのか判別可能なパソコンの電源マークのようなエイ穴もしばしば確認できるアカエイの本場、大本命S川。のさすがに河口は怖くてウェーディングがためらわれるのでちょっと上流の温排水前。
14時過ぎ雨も上がったので川岸にテクテク移動。温排水は湯気モクモク出ていて、ちょっと化学薬品臭のする源泉かけ流し状態。早速始める。
ボラがいっぱいいて、ラインにぶつかって微妙にラインが引かれるので最初ドキドキしたが、餌は囓られていないので、食っていないと分かる。しばらく正面に投げていたが、囓られないので干潮からの上げ潮で逆流していたのでちょっと上流側に投げたら、餌はたまに囓られるようになったが、小さいハゼ系とかが囓っているのか竿先が入るようなアタリは皆無。
2時間ほど粘って、夕焼け空になっても獲物がないので、もう一カ所夕まずめ別の排水前を狙ってから再度戻ることにして移動。雨が上がってから風は割と穏やか。
3カ所目、夕方暗くなってしばらく粘るが、たまにセイゴ臭いコンコンというアタリはあるがフッキングせず。
あきらめて再度、S川温排水。結構潮は満ちてきた。
コツコツというセイゴ臭いアタリはこちらも結構あるが、ごっついハリに掛かるサイズでは無いのか釣れない。ここで釣れないとなると、正直あてがないのだが。
1時間ほどたまに餌を替えながら待っただろうか、待望の竿先が入るアタリ。竿を手にとってちょっと巻いて重さを感じたので大あわせにあわせた。エイッ!
かかった!
とにかく底を切るためにガンガンポンピングする。最初ギュンギュンひいていたがすぐにリーリングだけで巻けるようになったのでとにかくゴリゴリ巻いて寄せてくる。あまり重くないしフッコか?
足元近くまで来て、水面に引き上げるとヒレをパタパタさせている。小さいけど紛れもないアカエイ。久しぶりにあわくって、ロキネット持って土手を降りていく。引っこ抜けそうなサイズだったが身切れでサヨナラとかは悲しすぎるので、既に浅瀬に打ち上がった状態だったが網に入れて土手を上がる。
ロキネット幅60センチなので、直径(体盤長)30センチくらいの小型だが、まあ今日の本命である。小躍りしたくなる嬉しさ。このサイズは大型に感じる化け物感はまるでなく、むしろ水槽に泳がせて飼ってみたい可愛らしさ。
おっきいの釣れたら、毒針ペンチで折って記念にもらおうかと思っていたが、このサイズだとまだ湾奥でも、ドチザメとかには囓られそうな大きさなので武装解除しちゃうのはかわいそうに思い、そのままお帰りいただいた。パタパタと羽ばたくようにして帰って行った。工業地帯の温排水産の個体はちょっと食べるのはためらわれる。
その後、時合い到来かと期待して1時間ほど粘るが反応無く、潮が引き始めたので運河に魚が居るか運河に水のあるうちにチェックしたいこともありエイ狙い終了。
この1匹は小さな1匹だが、20キロオーバーとかの物の怪サイズにつながる1匹だと思いたい。
北のエリアに移動してシーバスタックル出して、運河に浸透していく。まずはハウスの運河、思ったより潮のひきが早く干上がりかかっていて反応無し。
飲み屋の運河、下流エリアでフッコスペシャルにコンコン当たるので魚は居るようだが小さそう。フッコスペシャル対岸に引っかけてロストしたのでセイゴズペシャルにルアーサイズ落として狙うと釣れた。 やはり小さい。30無いぐらい。
が、こいつはまだこましな方だったようで、その後は当たるだけでかからないのも多く、手のひら以下を2尾追加。
寒くて手袋なしでは釣りできない季節になってきた。小型の群れにもまともなサイズは入っていて、粘っていれば食ってくるのが秋のパターンだったが、そろそろまともなサイズは産卵場所向け下っていったのかも知れない。
他に運河2本チェックしたが、すでに潮が引きすぎているような感じだった。
10時前に帰宅。アカエイ今年中に10キロぐらいのを釣っておきたいのだが、なかなか難しい。
○11月25日
3連休の最終日、一番風が止む予報の日を選んで職場の後輩G君とカヤック最終戦に出撃。お昼に近くの駅でG君を拾ってアクアライン越えていく。アクアライン上で風速2mぐらいと絶好の凪。
2時半くらいに久しぶりにタンデム仕様にしてこぎ出す。風はそよそよという感じ。まずは航路向こうの杭と構造物を狙っていくが、今年良く当たっていたエリアも反応無い。群れが入っていてバンバンあたるような状況ではなさそうで、1発当たるかどうかの状況のようなだ。今日はお客さんにその一発が来るようにと念じて、しばらく探ってから航路を渡って、一番の実績ポイントに入る。
風はさらに収まって、ゆっくりと端の方から攻めていく。ランダムに杭の入ったエリアを抜け、ちょっと澪筋になっているところをはさんで、杭が並んでいる期待のポイントへ。端の方は反応無いが今年は真ん中へんで当たっているので、食うならそろそろと思っていると、メガバスのX80というちょっと小さめのミノーを投げていたG君から「ヒット」の声、でもかからなかったのだが、ルアーの後をやる気満々で追ってくるのが見える。ギラッと側面が見えるのは食っているのかも知れないがなかなかフッキングしなくてやきもきしたけど、カヤック近くの水面付近にルアーが来たときに追いついて食ってかかった。しかもサイズが良い。
ドラグ鳴らしてもといた杭の方に走り始めたので、「杭に行かれると面倒やからパワーファイトで寄せて!」とアドバイスしつつゆっくりバックをかけて引き離しにかかる。ドラグ滑るのもお構いなしにガンガンポンピングしてプレッシャーかけ始めたら、顔がこっち向いて寄ってきた。フェンウィック・アイアンホーク(だったっけ?)のバス用スピニングがバットからやばいぐらいにブチ曲がっているが杭からは上手く引き離せて、今度はカヤックの下に潜り込むが、竿先突っ込んでしのいで魚を浮かせにかかったタイミングで、こちらはネットの用意。浮いてきた。デカイ魚。タモ入れ一発で決まってネットイン。80前後ある。ちょっとポイントからバックして遠ざけて、写真と計測。パドルの目盛りで80ちょい越え。81ありました。
G君も興奮したと思うが、当方も久しぶりに胴に震えが来るぐらいに興奮した。ほぼ想定していた中で最高の結果。初の80UPということで喜んでもらえてガイド冥利に尽きる。
しばらく、そのエリアの残りの杭を狙って、昨年80釣ったエリアに移動し、杭を1本ずつ狙っていく。風はほぼ無風。反応無いのでノリひびエリアの外のかけ上がりをちょっと狙って、再度釣れた場所に行くが反応はなく、そろそろ良い夕まずめになってきたので、帰りコースで杭を打ちながら移動して行く。
その後反応はなく、ポンプ跡、矢板のエリアと攻めて終了、上陸。
さすがに暗くなると寒く、手がかじかむ。カヤック最終戦良い魚がでて良い感じにおわれた。贅沢言えばもう一匹当方にも釣れればよかったが、今日の状況下では贅沢というモノ。最近意外に案内して人に釣ってもらうのを楽しく感じるようになってきた。単に今年は良く釣れているので心に余裕があるからなのか、それとも歳食って人に教えるような順番が自然とまわってきているという事なのか。
回転寿司でキンメダイ、サワラ、ヒラメ、ビンチョウ、イナダ、ホウボウ等々食う。
その後カヤック片付けて、先々週釣れたW港とハゼ釣った港で時間をつぶして渋滞を避けて帰路につく。
今シーズンはカヤックも運河も良く釣れたので充実感がある。これからはちょっとアカエイ狙いを真面目にやるか?
○11月11日
朝から月一宿舎掃除をおえて、昼頃出かけて近くの幹線道路に近い駅で待ち合わせた鮎迷人をピックアップして房総へ。朝風は止むかに見えたが、また吹いて来やがったが、とりあえずカヤックは積んである。
アクアライン上で、風速8m。あきまへん。カヤック断念して一気に北に上がる。今日は昼満潮で夜は運河は干上がる潮まわり。途中幹線道路から見える運河をみながら「ここでも釣った」とかウダウダ話しつつ、北のエリアの一番奥からチェック。最初の運河はベイトが見えずパス。ちょっと戻って、大きな商業施設の運河はハゼ釣りのおいさんがいてパス。まだ運河の中にハゼ居るのかよ。
次は、「手持ちのポイントの中で一番恥ずかしい場所」と説明した、商業施設の多いエリアの飲食店前の橋から始める。下流側2本が条件良くて、途中の橋はあまり良くなくて上流に1本良い橋がある。10センチちょいのイナッコが泳いでいて良い感じ。フォアハンド側から鮎迷人が投げて、バックハンド側の岸は当方が狙う。だが下流の実績のある2本の橋は反応無く、今日はダメかなと思っていたら、3本目ぐらいで当方のシャドラップ火虎に40くらいだけど4匹ぐらいの群れが追った。シンクロして直前でターン。我先に食っとけよという感じ。ちょっと粘ったが反応無く、次は今一な条件の悪い橋なので鮎迷人より先に始めて、適当におざなりなキャストの1投めだったか2投めだったかに食った。しまった、客人より先に釣ってしまうという鬼畜なガイドになってしまった。
タモ入れやってもらう。ちょっと足場高めだったのであんまり大きくも見えていなかったけど、鮎迷人は「けっこうおっきいやん」と言っていた。まあ60くらいかなと冷静にみていたが、しばらく足元で暴れさせてネットに入れて、鮎迷人がウンセウンセとあげてきたのをみると、けっこうおっきい。測ったら70近くあってびびった。68センチ。
家に帰ってから宿舎の駐車場で写真撮ったような感じになってしまっているが、事務所みたいな建物の駐車場のまえの車一台通れるぐらいの通路から運河に投げて釣っていて、この後すぐにリリースしている。そろそろ腹太な産卵前という感じの固体。良い仔を生んでくれ。
期待した上流側の橋は当方にワンバイトあったが、コイの方が多くその後反応無く移動。
次は小さめの橋のところだけ降りられる運河で、鮎迷人に橋のところだけ攻めてもらうが不発。ハウスの運河に移動するが、ここもコイが多いがシーバスの反応無し。
飲み屋の運河は、そろそろ夕方なので当方は橋の上流側オープンスペースをロングA投げて、鮎迷人はフラットラップで橋の下、食った波紋がこちらからも見えたがかからず、しばらく粘って再度バイトあったようだがこれもかからず。またアカエイ出現。足元を2匹泳いで下っていった。
夕まずめはハゼ釣り師のいた、大規模商業施設の運河。当方のロングAに後ろでギラッとしたが、鮎迷人に場所チェンジするも反応無し。
暗くなって、明るいうち釣れた飲食店の運河に、期待していたのだが反応無く、夕方反応あった飲み屋の運河、さすがにだいぶ引いてきたので下流側を狙いに行く。フッコスペシャル投げていた鮎迷人には結構アタリはあるがかからないとのこと。小さいのが居るのだろう。エリアは間違っていないはずなのでテクトロして当たったあたりでちょっと投げてテクトロしてと下流へ攻めていく途中で、テクトロで鮎迷人セイゴゲット。
そのアタリは、けっこうあたるようで粘る。鮎迷人同サイズ追加。当方もうちょい良いサイズをバラした。フラットラップだった。
次にハウスの運河に移動したが、すでに運河は干上がっていて断念。
大きく移動してW港、流れ込みポイント。中ニョロ黄をつけていい加減になげた2投目ぐらいで食った。ネット出してもらったが、35くらいで抜けば良かったサイズ。まあ嬉しいのだが。
メシ休憩で、地魚が食える廻り寿司。コショウダイ、ホウボウ、イナダ、クロムツ、アオヤギ、ビンチョウ、アナゴ、キンメ、スズキあたりを食ったった。
今年調子の良いフッコスペシャルやらニョロニョロやらの動かないルアーをひけば、案外今まで釣ったことないポイントでも釣れるのかもと、超有名ポイントに行ったが、釣り人あいかわらず多いが、魚の反応は皆無。
最後、灯りのある港に寄って、ベイトは居るけど追われていないようだったので、9時頃撤収。
もうちょっと客人には良いサイズが食ってくれたまえよ、とシーバスにはお願いしたいところ。まあ、フッコスペシャルはサイズはあんまり選べないので仕方ないといえば仕方ない。ちょっと次回まで間が空きそうで、もうカヤックシーズンは終わっていそうだが、運河に魚がいつまで残るか気になるところである。
○11月3日
前夜、鮎迷人から、土曜の夜研修の課題をみんなでやることになってしまったが、夜6時頃に帰ってくることができるかと電話がある。無理だ。夕方はそもそも道が混むし、夕まずめ外した昼にチョロッとやっただけで釣れるとは思えない。申し訳ないが、1人で釣らせてもらってうらやましがらせることにする。仕事している当方に旅先からガンガン釣った魚の写メを送りつけてくる同居人ぐらいの、悪魔のような強い心を私は持ちたい。我は求め訴えけり。
朝起きて、今一テンション上がらないが、準備して昼過ぎ出かける。駐車場の道はさんだ隣が小学校で運動会していたのだが、BGMにアニソンがガンガンに流れていて苦笑。アニオタの先生がいるようだ。イカ娘からじょしらくとか微妙に趣味があうのが、同族嫌悪的にいやだ。
車の中でワーギャー叫んでアドレナリンを無理矢理だして気持ちをあげていく。途中コンビニでいつものエスカップとがっちりめの昼飯をかきこんだら、だんだん盛り上がってきて、シーバス釣り独特の釣れるか釣れないかドキドキな興奮と焦りのようなものが湧いてきた。
アクアライン上、なんと風力0のべた凪。先週はけっこう風が強い日が続いていて、今日明日も風強めの予報なのでカヤックは半ばあきらめていたが、出がけに海保データでアクアライン3mとかになっていたのでひょっとしたらいけるかもと思っていたが、予想以上に凪いだ。
3時半頃出撃。風はそよそよっという感じ。とりあえず航路筋から始める。70UP釣れた斜めの杭は誰かが立て直したのか、風か流れで元に戻ったのか直立していたが、そのあたりから。航路に割と近い方で食った。しっかり竿先が突っ込むまで巻いて2度ほど大あわせ。かかった。10mない近距離でスパンと跳ぶ。良いサイズだ、60後半ぐらいありそう。グリグリと寄せてきて頭をこっち向かせてネットに引きずり込む。
割と細めなので小さめに見えたが、ネットに入れて見ると枠の幅60cmをだいぶ越えている。
ウェヒヒヒ、パドルの70の目盛りちょっと越えた。71ぐらい。今年2匹目のスズキ様。
リールをPENNインターナショナル975に替えたが、まあ何とかなりそうである。重いのは左手サミングなので関係無かった。巻き取りスピード不足も青物狙う時ほどスピードいらないのでどうにかなりそう。長いシングルハンドのハンドルが右手に当たってキャスト時にクラッチつながってしまうときがあったが、進行方向の左に投げると大丈夫なのでそういう位置取りをしたら何とかなった。シーバス釣りにむいているリールではないと思うが問題があるほどではない。
ABU6600CLロケットは、やけに糸噛みすると思って、ちょっと調べたら軸がズレていた。問題大あり。スプールの右側上方だけ16ポンドのナイロンが入ってしまうぐらいのすき間が空いている。超ショック。ABUでそれはねえだろというガッカリ感。並行輸入の安物買わずに遠投カゴ釣り師御用達の真鍮のロケット買っときゃよかった。中古屋にこんな程度の悪いモノを出したら買った人間迷惑するので、売るにも売れず死蔵するしかなさそうだ。エストニアで作られてもラパラはいまだにラパラだし、PENNも中国製になってもPENNだけど、ABUはピュアフィッシング傘下でABUで無くなったのか?外国の釣り具メーカーってピュアフィッシングとプラドコの2社に吸収されたと思っていたけど、今調べたらPENNとラパラはまだ吸収されていなかった。ラパラは逆にストームとルーハーとフックのVMCを吸収してた。
1匹釣れて、さらに航路筋の構造物など狙っていく。漁場の標識ッポイ鋼管のまわりでヒット、ガツンとあたったが、グッと我慢して竿先入ってから大あわせ、グリグリ巻いてくると水面で首を振る。さっきのより小さめだが60はある。速攻で寄せてネットイン。
良い感じだ、2発あたってどちらも釣れた。
携帯電話が鳴る。鮎迷人からだ。「昨日の夜凹んでたから、元気に釣りに行ったかなと気になって。」とさ。アンタをコンクリートジャングルに置き去りにして釣り狂っている人間の心配などしてくれるな。泣けてくるじゃねえか。あいかわらず心配かけて世話かけて申し訳ない。来週は良い天気になって良い魚を釣ってもらえることを祈る。
実績ポイントの杭、丁寧に狙うが反応無し、80出たあたりの杭の列の何本か攻めたあたりで風が強くなってきた。これから風は強くなる一方のはずなので、早めに撤退する。5時前に上陸したが、やっぱり風はどんどん強く吹きだしていて、まだ余裕はあったが、ちょっと漕ぎにくい風になっていた。撤退のタイミングもちょうどよかったと思う。勝ち戦で欲をかいて命落としたらバカ臭い。臆病に慎重に。
11月に入って、ずいぶん日が沈むのが早くなった。つるべ落とし状態。5時でもすでに暗い。次回は2時半くらいに出て5時くらいに帰るぐらいでいこう。今シーズンはあと1,2回カヤック出せるだろうか。
今日は夜満潮なので、運河もチェックしておく。今宵は北のエリアに行こう。いつものスーパーでメシを買い込み、北上する前に、とりあえず夏にいっぱいイナッコが居たよろず屋の運河に入る。多少イナッコ入っていて期待したのだが、小さいのが数度あたっただけ。
途中で、公園駐車場でカヤックたたみつつ、夕飯食って北上。
大型商業施設の運河、反応無し。飲食店の運河、チビが何度かあたったがこましなサイズの反応無し。ハウスの運河、今日はハウスの電気がついていて期待したが反応無し。今日はどこもダメかと思ったが、飲み屋の運河で好反応、テクトロで50弱ぐらいのをゲットして、その周辺を攻めて30ぐらいの追加。
その後は小さいのの反応のみ。ルアーはフッコスペシャルのみ。
調子でないときや凹んだ時に、何もできなくなるときもあるだろうし、別にそれはそれでかまわないと思うが、調子悪くても悪いなりに淡々とやることやってしまう、というのが出来ればそれに越したことはないだろう。今日はそれが出来たように思う。満足。
○10月26日
大学時代の同級生「鮎迷人」が、何やらめんどくさい研修とかで東京に半年ほど滞在するとのこと。研修は座学がメインの苦行らしく「このままではおかしくなりそうです」とメールで救難信号が発せられていたので、そういうときは魚でも釣っておくべきだろうということで、季節も良いことだし東京湾に連れ出す。密かに今日は潮が引いたらウェーディングでシーバスではなく港でアカエイ釣ったろうと、仕掛けも作ってある。
我が家から川沿い北上したあたりに研修施設があるようで、そういやコイ釣りに行ったあたりである。電車で行ったときは梨畑やらもある割と田舎な感じのイメージだったので、距離も50キロもないぐらいだし車で1時間もあればつくだろうと、昼前に家を出るが、道は混むは、街は大都会だわで2時間半ぐらいかかった。遅くまで釣っていて電車無くなったら送っていくつもりなので道の下見をするつもりで軽く考えていたが痛い目にあった。自分が田舎物であることを再認識。東京は結構どこまで行っても都会だ。
会うのは5年ぶりぐらいで、道中つもる話などしつつも、昼間下道を行くのは時間をドブに捨てるようなものと判明したので高速に乗って、東京タワー横目に見たり、ベイブリッジ渡ったりとそれなりに東京見物しながら、アクアライン越えて房総へ。アクアライン上風速10mで、予報みてまあ分かっていたがカヤックは中止。
3時過ぎに鉄板ポイントのW運河へ。今日はちょうど3時過ぎに満潮。3本ある橋の一番上から入る。とりあえずフラットラップ黒金で橋の下を攻めてもらいつつ、運転中電話のあったJOSさんに折り返して情報交換など。今日は朝からサーフに行って、カタクチではなくサッパの群れにずーっと囲まれているぐらいサッパが居てシーバス絶対来ると期待していたが全くの不発に終わったとか。今年はベイトはカタクチの湧きがいいとあちこちから聞こえてくるが、サッパは初耳。良いのか悪いのか判断しかねる状況のようだ。同級生連れて房総でシーバスやってからエイ釣りですと言ったら「せっかくのお客さんにエイはどうなの?」といわれたが、今年の東京湾ではエイ狙わなきゃでしょ。
今一な反応で、フラットラップ、ザラパピー、ロングA、フッコスペシャルとローテしながら攻めてもらうが、フラットラップに1バイトのみで本物も襲われずという状況なので移動。2本目も反応無く、3本目に移動する前に、ちょうど良い塩梅にいつもはやらない小場所に潮が流れていたので、それを狙ってもらう。
流し込んでフラットラップ引いて来たら追ってきたらしいが掛からず。しばらく攻めていると本物がバシュバシュ襲われだすが、ルアーはいくつか試したが食ってくれなかった。ちょっと粘ったがあきらめて移動。
途中2番目の橋周り、そろそろ夕方なので橋の下から出てきてるかも知れないのでちょっと投げてみてというかんじで、フラットラップ投げてもらっていたらフッキング。7Fのシーバスロッドがブチ曲がっていてサイズがよさそうだ。よっしゃよっしゃと落としダモを用意していると、「首ふらへん。コイかも。」とのこと。確かにこの運河にもコイはいる。フラットラップはコイに好かれるのだろうか。寄せてきて足元あたりで浮かせたら、コイじゃなかった。アカエイや!しかも落としダモぐらいの直径のある大型。ちょっと待ってくれよ夜に釣る予定や、と落としダモに入りそうにない魚体にあせる。いやがって潜っていったら次の瞬間底に張り付いたようで「動かんようになった。」とのこと、まずい、泥かぶって潜りやがったかも。エイとのファイトで気をつけるべき点を、夜エイ釣りするときには教えるつもりだったがまだ教えてなかった。奴らは底を切ってファイトしないと、隙を見て砂や泥をかぶって潜っていき全く動かなくなる。とにかくテンションかけられるだけかけろと言うが既に後の祭りで。完全に潜られた感じ。根掛かり切る要領でスプールおさえてテンションかけていくが残念ラインブレイク。しかし、W運河10年以上通っているけどアカエイ入っているのは初めて確認した。やっぱり今年はアカエイ多い。夜のエイ釣りに期待がふくらむというもの。しかも、割と水深ある場所で30センチと潜っていないだろうフラットラップに掛かったというのは、スレではないと思う。エイまでフィッシュイーター化している。なんなの今年の運河。あとフラットラップ何でも食ってくる。口につけたままでアカエイゴメンね。
3本目の橋は反応無く、W運河でだめだとちょっと厳しいかなと思いつつ、コイの運河に移動。良い塩梅に流れも効いている。橋の上手から橋の下を狙ってもらう。ルアーは今日はフラットラップが反応良いようなので、フラットラップ青銀。3投目ぐらいでヒットするがバレた。小さかったとのこと。反応あったのでもう少し粘れとアドバイス。しばらくしてヒットの声。「首振ってる、間違いない今度はシーバスや」とのこと、バシャバシャ橋の下でいっているのが土手の上から見ている当方にも聞こえる。落としダモ持って土手を降りていく。フックはフロントが口の横でリアも口の下のほうに掛かっている感じでばれそうに無い。鮎迷人も落ち着いた竿捌きで寄せてくる。ネットに誘導して無事ゲット。東京湾サイズの50くらい。やっぱりこのポイントは魚が付くことが確認できて嬉しいし、橋の下パターンを他の人がやっても再現できることが証明できたのも嬉しいし、何より遠来のお客さんに釣ってもらえて、喜んでもらえたようで嬉しい。
今回は当方はシーバスはまあ客人に釣ってもらえばいいので、あまり投げず、反応のあったところでは、移動する前にフッコスペシャルをちょっと投げて食いきらなかった魚を拾おうとするが不発。そろそろ暗くなってきて、潮は思ったよりも引く時間が遅い感じで、運河に水がまだしばらくありそうなので先週釣った運河に移動。
車を駐めてから、おもむろに町中をコンビニ方面に歩いて行く当方に「ぜんぜん海とかあるようにみえへんのやけど、エエの?」と不思議がられるが良いのである。ゴソゴソっと夜陰に紛れて町中の運河に浸透していく。先週釣った暗渠の前には今日も10センチくらいのイナッコが沢山いる。しかしマッチザベイトなぞはなからガン無視して鮎迷人にはフッコスペシャルを投げてもらい、当方はザラパピーで水面かき回す。2人ともアタリはあるのだが、魚が小さいようで掛からず。しばらく粘るが掛かるサイズは居ないようなので下流の橋の方に向けてテクトロ、街灯あればキャストというパターンで移動して行く。カーブになっていて土管の流れ込みのあるポイントで、灯りもあるのでちょっと投げてみよかということになって、当方がフラットラップで先行して、後方から鮎迷人フッコスペシャル投げる。しばらくして後方からヒットの声。「ワッ、割と良いサイズ!」とのことで柵に竿を立てかけて落としダモ持って駆けつける。もう足元まで寄っていてバシャバシャ首振っている。60ありそうな太めの固体。網入れ前にもう一暴れして手間取ったが、無事ネットイン。メジャー当てると61くらい。「こんな運河にこのサイズ入ってくるんや」と割と驚いてもらえたようでガイド冥利に尽きる。
まだおるかもしれんよ、ということでちょっと粘る。鮎迷人の投げているあたりで街灯の灯りが落ちている水面がユラッと揺れて何か食ったようだが、ルアーではなかったのかヒットの声が聞こえない。と思っていたら、しばらく間を置いて「アッ食っとった」だとさ。また網持って駆けつける。あんまり引かなかったらしくゴミかと思っていたようだが、かわいそうに骨曲がりの個体だった。これで良く生きていけるなという感じ。写真でもちょっと分かると思うが、全身写真は割とひくレベルで「放射能で奇形」とか騒ぐ人間が出かねないので伏せておく。骨曲がりとかの変形はもちろん遺伝的な奇形から、水銀や残留農薬やらによるといわれる奇形、寄生虫の影響や単純骨折による変形やらまでいろんな原因があって、何ら汚染されていない環境でも一定割合出てくるものであり、それは多様性の要素の一つで必要な部分であるとさえ思える。ホントは分析してもらうのが良かったのかも知れないが、かなり捕食等に不利であろう体で懸命に生き抜いてきたらしいガッツに敬意を表して運河にお帰りいただいた。
先行してフラットラップ投げている当方にはヒット無し。せっかくなので比較のために違うルアー投げていたのだが、2人で投げ比べても夜の灯りのあるエリアではあきらかにフッコスペシャルのヒット率が高い。これはそういうパターンと認識して良さそうだ。
鮎迷人「もう満足や、あんまり釣りすぎると東京湾簡単にシーバス釣れると勘違いしてしまいそうや。」ということなので橋周りは当方がフッコスペシャルなげたが、小さいのが当たっただけだった。もう一カ所小さな運河の支流を狙って、とりあえずシーバスの部を終了。「いかにもナマジらしいポイントでオモロかったわ。あいかわらずこういう人のこなさそうな、ロープレッシャーな釣り場探すの得意やな。」とお褒めの言葉をいただく。20年たっても人間そんなにかわりゃしない。
東京湾のシーバス釣りが簡単かどうかというと、そうでもあり、そうでもなくもある。東京湾のシーバスの数は多い、スズキの漁獲量は千葉県が統計上全国1位を取り続けており、それは主に外房太平洋側よりは内房東京湾側での漁獲だと思われ、数値データ的にも東京湾は日本一シーバスが多いといって良いと思う。伊勢湾、博多湾で釣った経験と比較しても、サイズはともかく数は圧倒的だと思う。トン単位での漁業での水揚げがあり、遊漁船もおかっぱりの釣り人も多いが、魚が減ったという話は聞かない。資源量が高位安定というやつである。シーバスボートに乗って腕の良い船長の案内で釣れば素人でも「シーバス釣りって簡単だね!」というぐらいには釣れる。しかし、おかっぱりであるいはマイボートやカヤックでも良いが、自分でポイント選択から始めて釣ろうと思うと、当たり前のように「釣り」の難しさに直面する。有名ポイントの魚はすれまくり、独自ポイント開拓はデータが積み上がらないうちはボウズを食いまくる。東京湾のおかっぱりシーバスでは「1割の釣り人が、9割の釣果をたたきだす」といわれていて、データを積み上げたり情報ネットワークを張り巡らしたりした、あるいは技術で釣り勝てるような一部の釣り人だけがコンスタントに釣果をあげていて、多くの釣り人は運良く投げていた場所に魚が回ってきたときだけ釣れるというのが実情だと思う。永らく9割の側に居た人間なので、その辺の苦戦ぶりは身をもって知っている。今でも70以上を狙うようなスズキ釣りにおいては残念ながら9割の方の人間である。最近やっと東京湾サイズの40、50のフッコ釣りなら1割に入れたように感じている。でも、まあ40、50のシーバスでも自分なりの戦略を持って釣っていくのはメチャクチャ面白いので今の自分のシーバス釣りの到達点にはかなり満足している。もっと上手くなればもっと面白くなるだろう。
夜飯、今日はビンチョ握りをダブルでいったった。エイ狙いの餌のサンマも特売98円でゲット。まずは鮎迷人がエイをかけた運河とつながっているW港に。とりあえず仕掛けを出して夕飯タイム。タックルはリールを迷ったあげくにインターナショナル975にチェンジしたベイトカヤックタックルとスピニングの干潟用シーバスタックル。アメナマ釣りの時に使った竿立ても用意。ハリスはケブラーでフックはごっつい船ヒラマサ。インターナショナルはシーバスにはあきらかにドラグと強度がオーバースペックで、かつ重くて巻き取りスピードが遅いが、アカエイのような大型では10キロ越える魚とのパワーファイトには頼もしいリールである。やったるで。
しかし、飯食って、我が家で一番デカイ、ロキネットを越える80センチ枠の落としダモをセットしたりして、しばらく待ってもうんともすんとも言わないので場所移動。
今夜の本命ポイント、先週ハゼ釣った港である。アカエイ視認情報あったし、イソメ餌のハゼ仕掛けのハリス切られたり、カニ網の餌ブクロごとサンマ囓り取られたりしていたので期待大である。
が現地に着くと風がモロ当たっていて寒い。カッパとライジャケを着込んで出陣。堤防カーブのあたりに釣り座をかまえ、スピニングは澪筋狙いでちょっと遠目に投げて、ベイトは足元近くに落とす。地元のおじさん達タモ網で岸壁についているカニすくいに興じていた。結構取れててタイワンガザミメインでイシガニ混じりという感じ。
サクッと釣れると思っていたが、結局エイらしいアタリはなく、アナゴかカニが引っ張っているらしいアタリが何度かあって、そのたびにドキドキするのだが、持ち込んではいかず餌チェックすると皮と骨にされていたりする。1度身餌食ったことから考えるとシログチ(いしもちのこと)かなーという魚がヒットしたが水面でばれた。
寒くなって10時前に撤退。今年のアカエイの多さならサクサク釣れるだろうと思っていたが、冷静に考えると、どう考えてもシーバスの方が圧倒的に数が多いのは今日のヒット数から考えても明白で、アカエイだけ狙うというのはそれなりに難易度高いのかも知れない。カニに餌を囓られまくるのはいっそカニ網買ってきてカニ釣りするべきではと思わされた。鮎迷人はカニが食わないように生きたハゼでムーチングすべきと主張していた。しかし、夜はハゼ釣るのがまず難しいので却下。そうなると現実的なのは、シーバス釣っていて泳いでいるのが見えた時、確実に今そこにいる時に急いでサンマ買いに行くか、セイゴも釣りながら待つ戦法で餌をアオイソメ房掛けに替えるかというあたりか。夜潮が引く時間の釣行は、昨年までなら干潟立ち込みだったが、こうもアカエイ多いと恐ろしくて腰が引ける。かつ、10キロオーバーのアカエイとは一度お手合わせ願いたいと。デカイネットも用意して挑戦したところである。
80枠でも入らん巨大なやつも取り込めるようにジグに太めのフックつけたのも用意している。アカエイが増えまくるとそのうちアカエイキラーとして有名な(オレしか知らんか?)アカシュモクザメが東京湾内奥深くまで入ってこないかと密かに期待している。アカシュモクザメ、砂に潜ったアカエイもロレンチニ器官で微弱な電気を感じて探り当てて、毒のとげが刺さろうと気にもせずアカエイを食うという。アカエイ食っている個体の口にはエイのとげが何本も刺さっているとか。まあ普通はアカシュモクザメも1mちょいの小型だが、2mとか越えるようなやつが湾奥に来てくれたら大歓迎して釣るのだが、まあ、それにはまず餌のアカエイ釣れるように修行しろよというのが先に来る話で、これからも精進していきたい。
帰りは電車のある時間なので武蔵小杉で鮎迷人を下ろして11時過ぎに帰宅。アカエイ釣れんかったのは悔しいが、久しぶりに旧友と釣りに行けて楽しかった。次はカヤック乗せて東京湾をさらに楽しんでもらおうと考えている。
○10月21日
台風も足早に過ぎてくれて、土曜は良い天気。JOSさんFさんたちが、房総でハゼ釣りキャンプだということで、今日はカヤックでシーバス釣って1匹キープして、夕方「醤油とワサビ用意しといてください」と電話してかっこよく参上、という予定でいたが、日曜アクアライン使ってマラソンとかでキャンプ中止で、朝からハゼ釣って夜帰るとの連絡。
月一恒例の宿舎の掃除が終わってから、昼前に出発、昼過ぎにMさん主催のハゼ釣りパーティーに合流。JOSさんまだ海外出張から合流できておらずだがJOSさんの奥さんと、Fさんと久しぶりにお会いできた。皆さんに混ぜてもらってハゼ釣り。バスロッドにハリスどめつき錘でちょい投げ。ちょうど干潮潮止まりに入って食いは渋めで、クーラーには結構良型のハゼが居るのだが、こちらはチビがポツポツでしばらくするとアタリも止まった。風も止まって暑いぐらいだった。
Mさんも、Fさんも泳いでるのをみたようだけど、どうもアカエイが要るらしく、ハリスが切られているのが連発したので、デカイフックに20LBショックリーダーでハゼ釣りには使えないような太いゴカイの頭の部分を房掛けにしてほりこんでおいたが、2時過ぎて時間切れ。おいとましてカヤックポイントに。
3時半頃出撃すると、風はちょっと吹き出した。先週ほど鳥っけが無いのだが、ベイト居なくなったのだろうかと心配したが、ベイトはあいかわらず5センチぐらいのカタクチが居て、たまにカヤックに驚いて群れがバシャバシャと飛んだりする。
先週釣った航路向こうのエリア、斜め杭あたりから始めるが、いっこうに反応無いのと、ABU6600CL糸がみが結構起こって、今回は最初のようにメカニカルブレーキ緩めすぎですき間が空いているというような状況ではないので、16ポンドの太いラインで噛むなんてABUでそんな精度の低さはちょっと想定しておらずショック。どうしたものか。
しばらく航路向こうの構造物や杭を狙っていくが、ベイトは居るけど全く反応無く、ちょっと風も強くなり始め、本命実績ポイントに早めに入るが、ここも反応無く、もう一カ所で糸がみしたループ部分が切れるという最悪な状態になったので、とりあえず切れた部分をつないだが、風が西になった事もありちょっと早いが撤退した。内房は西が海側なので遮るモノがない海から吹く西風は時に強風になる。風向き西になって強くなる傾向の場合は撤退が基本である。以前「西風が吹き出したらあがれ」と地元の漁師さんに洋上で教えてもらってからそうしている。
6時頃までやりたかったが5時頃上陸。先週けっこうシーバス入っていたのに、ベイトが居なくなったわけではないのにどうしたのかよく分からないが、まあ、こういうことは良くあることでまた来週、良い群れが入ってくれて風も吹かないでくれるように祈るだけである。先週釣れるチャンスをもっとモノにしておくべきだったなとは反省するが、今日はこんなもんだろう。
ABU6600CLがイマイチ信用できなくなった。どう評価すればいいのだろう。やっぱりちょっとお高いけど遠投カゴ釣り師御用達の真鍮製のロケットを買うべきか?でも大遠投が必要な訳でもなくシーバス釣りにはちょっと贅沢すぎるような気がする。うちの蔵から「オレを使えばいいじゃん」とマイファーストアンバサダーの赤い5000が言っているような気もする。要検討だな。
とりあえず、季節も良いのにボウズで帰れんでしょう(ハゼ3匹釣ったけど)と、「釣るまで帰らない夜の運河の旅」に突入。まずは腹ごしらえで、今日もビンチョウ握り食ったった。芋羊羹も食ったった。芋羊羹って釣りの本にはコイ釣りの餌として紹介されていたので昔から知っていたが、就職して関東に来て実物を初めて見た。東海地方にはない甘シャリだと思う。
先週は干上がっていた運河、南のエリアに入る。最初は公園運河、今日は夜満潮なのをしっかり調べてあったとおり、良い塩梅に満ちている。最初の橋の明かりで、チビ臭いアタリがあったがかからず。魚は居るようなので適当にシャドラップとフッコスペシャルとローテさせながら、投げたりテクトロしたりして上流に移動して行く。しばらく反応無かったが、かなり上流にいったところで、街灯下とかにイナッコの群れが散見されるようになってきて、たまにフッコスペシャルにアタリがある。がチビ臭くフッキングしない。今回、秋になって結構運河内にも60UPとか入ってきている気配なので、ルアーのサイズは変えずにフックを丈夫で大きめのに変えたのでチビはハリにかかりにくい。チビの猛攻を避けてこましなサイズをかけたいので良い具合だと思う。今年はどこも手のひら以下のチビの湧きがいいようで、N隊長も東京側でチビの猛攻にあったと言っていた。今年はカタクチとチビセイゴとアカエイが多い。チビセイゴはメバルタックルで専門に狙えば楽しいのかも知れないが、良いサイズも釣れる時期なのでかまっていられないのが実情だ。
昼でも潮が上がって逆流していれば、たぶん釣りになりそうな暗渠の前、凄い量のイナッコが居て、その中にフッコスペシャル放り込むと、コンコンコンコンあたりまくるが、くわえて引っ張っていくやつは居てもフッキングするサイズはなかなか食ってこない。ちょっと掛かってもすぐばれる。粘っているとやっとフッキング。大きくはない35ぐらいだけど、これでいつでも帰れるとほっとする。
釣ったけどまだ釣れそうなので帰らず、粘っていると暗渠の中で捕食音が響く。こましなサイズの捕食モードにスイッチ入ったようだ。居るのは確実なのでザラパピー、シャドラップ、フッコスペシャルでローテしながら粘っていると、フッコスペシャルで暗渠の出口でヒット。元気に走り回るのを楽しんでネットイン。痩せてるけど50くらいか。
やっぱり南のエリアでも夜の灯り下フッコスペシャルパターンは成立するようだ。
せっかくなので南のエリアほかの運河も探索。移動して、床屋の運河、ここもチビは入っていてルアーをくわえて走る。橋ごとに灯りがあって良い感じだったけど、こましなサイズからの反応はなく移動。
南のエリアで一番期待している、よろず屋の運河、これが期待に反して全く反応無い。昨年の秋にも、今年のまだ暑いときにもいっぱいイナが入っていたのだが、それがいなくなっている。灯りも良い感じであるのだが何がダメなのかよく分からん。
また移動して、コイの運河。橋の下反応無し、街灯の下、対岸の街灯したでたまにバシャッとやっているが小さい。たまにコンとチビっぽいアタリ。支流に入っても同様の状況。
南のエリアの釣れそうな運河は一通りチェックしたが、まだ9時過ぎなのでもう少し粘ることにする。良く釣れた北のエリアの運河に行くか、前回たどり着けなかったやや北のエリアに行くか迷うが、とりあえずボウズは逃れているので、新場所開拓しにやや北エリア。
1カ所目、橋周りの灯りした反応無く、小さな橋の上から下流に投げて1発当たったが掛からず。
移動して、1本海側の道路に入ったら、先々週見つけられなかった民家の間を流れる運河を発見。まず水門から支流に入っていく。支流は浅くて50センチぐらいで街灯下は底が見えているのだが、アカエイ2匹発見して興奮。セイゴスペシャルで狙うがやっぱり反応しない。アカエイ用にとガルプも持ってきていたのだが車の中だ。アカエイ今年は多いのでこの機会に釣っておきたいモノだ。
浅すぎてダメかなと思っていたが、チビセイゴは入っていて結構あたる。1匹フッキングしてしまった。これまた極小サイズ。
その後、本流に戻って、期待していた民家の灯りの下で釣るが、すぐにお家の方がお休みになられたようで消灯。しばらくそのあたりを探るが反応無く、上流部まで探って反応無く移動。
次の運河は浅くて長い運河で、橋とか街灯を狙ったが反応無かった。
とりあえず、やや北エリアの良さそうなところは回ったので、11時頃ちょっとここまで来たら北のエリアも釣って帰ろうかと思ったが、運転し始めたら眠くなってきたので、終了して眠気覚ましにコンビニでおやつと飲み物補給して帰宅した。帰ったら12時過ぎてたけど頑張ってタックルとカヤックの骨組みにシャワー浴びせさせて寝る。ちなみにカヤック本体はシーズン中は洗わず塩漬け状態で保存している。中途半端に真水で洗ってしけっているとカビるそうだ。
夜の運河の灯りの下フッコスペシャルのパターンはやっぱりありそうな感じ。イナッコが沢山いるとポイント高く、灯りは街灯程度のショボイのでも良くて、あんまり深いとダメで逆に浅いのは50センチもあればOKみたいだ。ルアーは小さめで動きと音が無いタイプなら何だって良いんだと思う。ニョロ小がいけるんじゃないかと思っている。次回試してみるか。
○10月13日
沖縄の南には台風が張り付いているが、東京は高気圧に覆われて穏やかなというかちょっと暑いぐらいの良い天気。朝はちょっと風があったが、昼過ぎ出発してアクアライン上で風速4。ポイント到着するとさらに風は止んだ感じ。早速カヤックふくらませて3時過ぎに出撃。凄い数のカワウだと思うけどウが浮いていて、近づいたらいっせいに飛び立った。
5センチぐらいのカタクチの大きな群れがカヤックにビビって跳ねたりするのが見える。ポイント向け漕いでいると、航路の向こうで小規模な鳥山。やっぱり追われているのは小さいカタクチ。急行するが、鳥山は終わっていたので、航路周りの杭と構造物をベイトも小さいのでとりあえずクルクルで狙っていく。バス釣りではスピナベのブレードは餌の群れをイミテートしているといわれていて、ベイトが小さいときはとりあえずブレードモノというのが、ルアーのサイズをあまり下げられない、今使っているベイトタックルでは最初の選択である。カヤックの下をカタクチの群れが泳いでいくがその群れの後ろについているシーバスをイメージして群れのやってくる方向に投げる。が、反応はない。しばらく群れが途切れるまで狙って、いくつか杭と構造物も狙って、そろそろ日も傾きかけたので、先々週釣れた実績ポイントへ。レンジバイブに変えて、今日も端から狙っていって、真ん中へんで2回当アタったがフッキングせず。惜しい。
いるのは分かったので場所休ませて、やっぱりさっきのベイトの居たエリアに戻り、いつもより岸側のエリアの構造物狙ってその後、一列の杭を狙う。杭が等間隔で延々続いているのだが、全部狙っていては文字どおり日が暮れる、こういう時は端っことか、抜けとか、つくならここだろうという変化のあるところを叩いて、反応あれば粘るし、無ければ移動である。
今回は、斜めになった杭が2本だけあったのでそれを最初に狙う、「杭撃ち」で斜めの杭を狙うのはちょっと真面目にバスやったことある人間なら知っている鉄則だろう。1投目で食った。
スパンと一回跳んだがばれずに杭からも引き離せた。ちょっと暴れさせて顔が上むいてきたあたりで寄せてネットに入れる。60真ん中くらい。写真では手前のリールがでかく写っているのでちょっと小さく見えるが、結構嬉しいサイズ。
杭はこんな感じだった。
この杭の列には付いているなと、奥の方へと移動しつつ杭に絡めて投げていくが、反応無し。
ちょっと移動して、さらに岸方向の構造物やら看板やらを狙うが反応無く、再度杭の列に戻って、斜めの杭から今度は手前に狙っていく。ほぼべた凪になってきて、波っけが無いのでちょっと近づきすぎるとまずいかなと遠投気味に狙っていたら食った。遠目でこいつもスパンと跳んだ。ちょっとサイズアップした感じ。結構杭に近い位置で食わせたのでヒヤヒヤしたが、何とか寄せてきたのだが、近くまで来てカヤック引きずりながら杭へ突進。杭に巻いてしまったが、杭の上を背伸びするようにして竿先通してかわして上手いこといった、と思った瞬間、ジャンプしてフックアウト。悔しい。あんまり遠くでかけるとファイトがややこしくなるのでカヤックの場合は気にせず接近戦の方が良いのかも知れない。
反応は結構あるので、釣れそうな期待感は盛り上がりまくる。しばらくそのあたりの単独の杭など狙うが、反応無く再度実績ポイントへ行くが反応無し。
移動して昨年80釣ったあたりのパラパラとした杭のエリア、コンと当たったが早合わせでかからず、しばらくして今度は、水面近くでギラッと食ったのが見えたが、これもアワセがちょっと早かった。気が急きすぎているのか、しっかり魚が反転して向こうむいて竿先が突っ込むタイミングまで待てない。こういうとき自分の技術的なつたなさを痛感する。
その後は、べた凪の夕まずめを帰り道がてら目につく杭と構造物を狙っていくが反応無く6時前に上陸。
ベイトの量が多いからか、良い感じでシーバスも入ってきているのだが、ちょっと今日はうまく釣れていない感じだ。納得いかないので夜の部運河攻めをやることにして、とりあえず腹ごしらえ。
千葉のスーパーには当方が大好きなビンチョウのお寿司が高確率で売っていて嬉しい。黒潮文化圏で育った人間なら、大間のクロマグロより、東モノのメバチより、マグロと言えばカツオ船か小型延縄が獲ってきたビンチョウでしょう。
飯食って、先週昼にチェックした運河、結構潮ひいている。シーバス釣りに行くのに全く潮時を気にしていなかったズボラな釣り人。1本目の運河はそれなりに水位もあったけど反応無し、2本目は下流部は水があって、橋の明かり下でセイゴをかけるがバラす。その後上流向けるも干上がっていた。
車で移動して、3本目もほぼ干上がっていて反応無し、4カ所めも干上がっている。運河の釣りは昼でも夜でも潮がギッチリひいていると釣りにならない。最近調子よく釣れていたのでいつでも釣れるような気がしていて当たり前のことを忘れていた。
最後にしようと9時前に寄った、先週コイを釣った運河も干上がっていたが、前回コイ釣れたあたりに実は沈んだ低い堰堤のような構造物があって、その下はちょっと水深あって街灯の光も落ちている。セイゴっぽい魚が餌食ってるのかたまにギラッとしている。フッコスペシャルでちょくちょくあたりはあったが、セイゴ1バラシのみ。
干潮の時は、潮位が低くないと入れないウェーディングのポイントとかに入るべきだったと思う。次週から潮時ぐらいはチェックしてから出かけよう。ちょっとお粗末なところがあったが、魚は良い感じでポイントに入っているので来週はリベンジしたい。
○10月7日
3連休2日目、1日目の土曜は良い天気で風も穏やかだったのに、宿舎のドア内側の塗装をするという事で、ほぼ1日部屋に拘束された。こんな良い天気にカヤック出せないなんてと歯がみするが仕方ないので、日曜も風が吹かないことを祈ったのだが、天気は下り坂で夜には雨が降り、朝起きた時点でもまだ降っていた。YAHOOの予報では2〜3の微風なのに、海保のリアルタイムデーターでは6m吹いている。夕方になれば凪になるかもといちるの望みを持って、カヤックも一応車に積んで雨の上がった昼過ぎ出発。しかしアクアライン上で吹き流しも工場の煙も真横に流れる風速6m。水面に何本も筋が見え学生時代に海洋物理学で習ったラングミュアー循環によるものだなとちょっと懐かしく思い出す。カヤック断念。
北の方の運河をとりあえず目指す。今日は小潮の夕方満潮なので、2時頃だと結構まだ引いている、最初のポイントは干上がっていたりしたので底の障害物や地形を見ておく。南端に近い公園の運河を新規開拓、公園側から狙える暗渠の出口があって、潮が逆流していればかなりいけそうな感じでイナッコも大量にいたが、いかんせん下げているので上流に投げる形になってしまい反応はなかった。
次の場所も暗渠の入り口で、暗渠深くポッパーやらほりこむが反応無く移動。次はこのエリアでは実績ポイントを除くと一番良さそうなポイントだが、今日はベイトが橋の下におらずむしろ運河内にいて橋の下は反応無かった。
イマイチ良い反応がつかめないまま、実績ポイントの欄干塗り替えた橋につく。先々週入ったときにはセイゴが釣れている。今日はどうだろうか。
ザラパピーとフラットラップを投げていくと、たまに後ろでモワンとなる。ルアーのないところでもモワンとなっていて、何だろうと見ているとコイがクルージングしてきてザラパピー吸い込もうとして失敗したりしている。妙に活性が高い。シーバスの反応無いので上流の橋に移動。川の真ん中とかにイナッコが固まって黒くなっているのが見える。あきらかに捕食者がいる感じの群れの固まりかた。
橋の下じゃないイナッコの群れめがけてフラットラップ投げていたら赤いコイが追ってきた。足元近くまで来てストップを入れると、下からガポンとルアーの腹から横ぐわえ。えらい魚食い慣れた感じの出方。完全にフィッシュイーターのバイトの仕方だ。ドラグ鳴らして上流へ20mくらいトルクフルに走って行く。頭こっち向けて今度は下流へ、結構ガンガンにプレッシャーかけて寄せてくる。バイトもファイトも申し分ないのだが、なぜかシーバスかかったときほどには心拍数が上がらない。赤い色がイマイチ興奮しない原因かも。魚食化したコイはルアーの獲物としては悪くないとは思っているのだが。
足元まで寄せてきて、定石どおり空気吸わせておとなしくして、落としダモをスルスル落とす。ちょっと足場高かったので小さめに見えていたが、60センチのタモ枠だいぶはみ出す。頭から入れてはみ出しているシッポも入るように網を上下して収めてロッドを脇に立てかけてロープ持ってうんせうんせとあげてくる。
73もありよった。先週に引き続き70アップ!?立派な緋鯉でございました。お疲れさんと支流のちょっと深くなったあたりに放り込んだ、平然と泳いで帰って行った。結構うんざりするぐらい走り回られたので追加する気はなく移動。
いつものW運河、夕まずめ満潮近いはずだがそれほど満ちておらず、一番上流の橋には水がチョロチョロ状態。2番目から攻める。2番目半応無く、時間帯的にも運河内に出てきていても良いので、運河攻めつつ3番目に移動。3番目の橋ザラパピーに反応無いので今日は既に橋の下から出て行ったのかと思ったが、フラットラップを投げると2投目ぐらいでヒット。W運河のこの手堅さは何なんだろう。しかし寄せてきたら足元でポロッとばれた。今日はばれる日か?
まだ居るだろうとフラットラップで粘っていると再度ヒット。元気に走り回るのを橋の下から引っ張り出してオープンスペースに誘導して、落としダモで取り込み。50真ん中くらい。
釣れて良かった。欄干の向こう側でボイルも始まったが、ちょっと角度的にルアーが届かない場所で、チャグバグ小で派手に飛沫あげて誘ったりしてみたが不発。小移動して港内の橋をねらってから大移動。
だいぶ北上して、暗くなった。春に探索かけたエリアの一番北の端の幹線道路沿い運河とそこに流れ込む小河川を攻める。コインパーキングに車を止めて、橋の周りから初めて、小河川目指してテクトロで運河の護岸沿いを舐めていく。途中でヒット。30ちょいぐらいのセイゴだがこの運河では初釣果。ルアーはシャドラップ火虎。
道路沿いガードレールの運河側をテクテク歩いて端の流入河川との合流まで到着。道路のオレンジの灯りが良い感じ。浅くて底が見えるのだが、2匹アカエイがウロウロしている。シャドラップに反応無いのでフッコスペシャル目の前に落としたりしたが無反応。底の泥をバフバフ吸うような感じで餌あさっていた。ガルプとかの臭いワームがあれば釣れるのだろうか。サイズも直径50センチぐらいでそれほど巨大ではなく手頃なので一度ちゃんと食わせてみたいのだが。
道路渡って流入河川、ちょっと攻めたがベイトっけが無く移動、メシがてら大きな商業施設のある運河へ。メシ買いつつ気になっていた有明の情報を調べると、錦織選手優勝してた。めでたい、すばらしい。
運河は、水門際でたまにバシュッといっているのだが、かなり魚が小さそうで、ルアーには反応無いので、小移動してラブホテルとパチンコ屋の灯りのあるあたりに移動したがここは反応無し。有名ポイントなのか先客有り、電線にはルアーがいくつか。
先々週よかった食い物屋の運河に移動。今日も看板に良い感じで灯りが当たっている。デカイボラがユラッと泳いでいる。シャドラップ投げていくが、先々週何匹かついていた看板下反応無し、さらに上流へと移動しつつ投げていくが反応無く、今日は入っていないのかと思っていたら、外灯の灯りの下、上流から50くらいのシーバスが下ってくるのが見えた。進行方向にシャドラップ投げ込んだが反応無かった。ルアーをフッコスペシャルに換えて投げるが、どっか行ったのか食い気がないのかこれも反応せず。
しばらくフッコスペシャルで投げていると、コン、コンという感じで当たるのだがのらない。足元近くで食うのが見えたが、手のひら以下のチビセイゴ。とりあえず今日も灯りの下ではフッコスペシャルへの反応は良いようなので、フッコスペシャルで反応見ながら、上流行って、下流の太い運河との合流まで行って車に戻る。チビセイゴはいっぱいいるようで、コンコンとあたりまくるが、口が小さすぎるのかフッキングは一回だけ。それもバレた。
移動して、先々週釣れたビニールハウスのある運河。今日はビニールハウスの灯りがなかったけど道路の灯りとか結構あかるいので攻めてみる。シャドラップでつり上がり反応無いので、フッコスペシャルでつり下がる。結構ベイトのイナッコはいて、ベイトのいるあたりを適当に投げていたら食った。40くらいなのでごぼう抜き。
幹線道路の橋のところが明るくてイナっけも多い。岸際の排水がチョロチョロと流れ込んでいるところでピックアップ寸前水面にバコンと出たがかからず。再度同じところを狙うと今度は水中で食ってかかった。バタバタ暴れるがわりとすぐにおとなしくなってネットイン。50ちょいぐらい。フッコスペシャル調子良い。
下流を探るが反応無く、移動。10時過ぎてそろそろ疲れても居たが、魚の反応が結構良くまだ釣れそうな感じなので南下して帰路につく方向でさらに探りを入れていく。
割とショボイ運河というか有り体にいってドブ。飲み屋の灯りとかがあるので狙ってみた。イナッ気は多く運河沿い歩くだけでワシャワシャと逃げ惑う。底の白いビニールとかが見えているぐらいの水深。1m無いかも。
ここもセイゴがかなり入っているようで、コンコンというあたりは結構ある。1匹かかった。
もう一本上流の橋も狙おうと、テクトロしながら移動して行く。途中も頻繁に当たるが、小さいのかフッキングしない。やっとかかったので、グリグリっとリールを巻いて追い合わせをしたが、かなり重い、ゴミかと一瞬思ったが上流側に泳いでくるので魚と分かる。こっち向かってくるのでサイズは分からないがセイゴではないようだ。まだ暴れていないのでそのまま寄せてきて顔を拝もうとしたが、上流側へ潜ったまま通過して、テンションがかかるとダッシュし始めた。ドラグが鳴る。ちょっと良い引きしてる。シーバスなのでダッシュも5mぐらいで止まって、プレッシャーかけて寄せる、何度か突っ込んでドラグ鳴らしたが、顔があがってきた。水面でバタバタ首を振ってから目の前を下流へ泳いでいく。予想外に良いサイズ。70近いのではないか?サイズの割には手こずらずにネットイン。水たまりに横たえる。結構太め。その分長さは思ったほどではない。でも65センチあった。運河にも結構良いサイズ入ってきている。
60越えると結構嬉しい。
さらに上流次の橋周辺まで攻めるが、チビセイゴのアタックはあったがかからず、投げながら戻って、最初の橋より下流へ行く。橋の下手、チビセイゴの猛攻で1尾かかった。
その後、太い運河との合流付近までつり下がって、テクトロで戻ってくる途中に1尾50くらいのをかけたが、ジャンプ一発バラし。
11時近いが、反応良いので明日は1日寝て過ごすことにして、もう何カ所か回ってみることにする。意外に電柱の灯り程度の灯りにも魚ついていて、フッコスペシャル灯りの下では妙に強い。秋の夜のショボイ運河のショボイ灯りにフッコスペシャルがハマるパターンがひょっとしてあるのか、たまたま雨降った影響とかで活性高いのか、今日だけでは不明だけど、少なくとも今日はそのパターンでいけそうな気がした。
次の小規模河川は川沿いに遊歩道とかあって、街灯が川面まで遠く不発。その次は投げたら分かったが浅すぎた。水深10センチぐらいの水路だった。
一カ所、春に橋の下パターンのポイント開拓でさまよったときに、北のエリアとアクアラインの間で、良い橋はないけどすぐそばが人家で、家の人が窓から竿出してコイ狙っているような運河があって、そこは生活の灯りとかが落ちていそうで、今日は釣れそうと思って探したのだがちょっと道に迷ったりして見つけられなかった。
カーナビあればこういう時便利だろうなと思うんだけど、道に迷いたいのでカーナビはまだ付ける気がしない。バイクで道に迷って、ふと信号待ちでのぞき込んだW運河で、イナッコの群れにミスティー投げ込んでなかったら、W運河のポイント発見はなかったし、去年から今年の橋の下パターンの発見にもつながらなかったし、今日の運河の灯りの下の釣りにもつながっていかなかったはずである。
非効率や、失敗や偶然の中に、結構、現状を打破する、新しいところにたどり着くためのヒントが落ちていることが多くて、「効率的」とか「近道」とかそういうのは、少なくとも楽しく釣りをするためには、そんなに追い求めなくても良いのではないかと思っている。非効率で釣れなかったとしても釣り人はなにも失うモノはないわけで、楽しみをスポイルしてしまうような形の効率化やらは少なくとも自分には必要ない。
結局、目指す運河にはたどり着けなかったが、まあすごくいい感じで秋のシーバス、とちょびっとコイも楽しんだので深く満足しつつ帰路につけた。良い季節だ。
○10月4日
週末に集中すべきと書いたそばからの週中釣行だが、北の港町への出張があったのでチョロッと竿出してきました。それは釣らなきゃしかたないよね。
仕事も初めての相手先とでなかなかに得難い経験だったのだけど、今回は職場の若手で釣りもかなりやりおると聞いていたG君と2人での出張だったので、是非一緒に釣りもやっちゃおうと悪い道に引きずり込んだ。3日に仕事が終わって4日は移動日(東京の職場に戻って仕事だけど)で昼の便で帰京するため、朝から港に向かう。
我々水産業界の人間は、出張時には朝に仕事以外でも、魚市場か魚屋かをめぐって土産を物色しつつ、当地の魚事情に探りを入れるのが習いである。港港の魚を眺めるだけで楽しい我ら魚好き。今回も港に行く途中の観光市場的な場所でカニを試食したり、みやげの目星を付けたりと寄り道しつつ移動。イカ釣り堀食堂なんていうものもあってウケた。スルメイカが泳いでいた。
港について、とりあえず魚市場方面目指して水面を覗きながら歩いて行くと、船のワキにカタクチのような小魚が見えたので、そのあたりで道具をセットして釣り始める。
当方は、事前の釣具屋情報で投げサビキで大型のマイワシが釣れていると聞いたので、サビキ購入してあったのでそれで始める。G君は根魚狙いでワーム。
速攻でG君のワームにあたりがあったようだが、フグのようでワームが囓られている。ワームの消耗が激しいので、小さいメタルジグに換えてすぐにヒットさせる。
クサフグだと思う。その後も足元から、遠目からまんべんなくあたるようで、2つ3つ追加していた。
結構楽しそう。
警備のオッチャンがやってきて、いろいろ教えてくれた。イワシは先月まで良く釣れていたが、そろそろ終わりそうで、最盛期は近くてもつれてたけど今はもっと遠くまで投げないと難しいらしい。40センチとかの良いサイズのアイナメがこの時期釣れるはずだけど、今年は水温が高くてなかなか釣れ始めない、という「魚は過去と未来に隠れている」を地でいくお言葉を賜った。
イワシあきらめ、フグ兼アイナメ狙い。とりあえずブラクリにガルプの小グラブ付けて足元を狙う。すぐにコツコツあたりがあって、囓られる。ブラクリだけでも赤いメタルジグとして機能するので気にせず底を叩き続ける。
囓られまくってワームがだんだん無くなっていくなか、やっとかかった。フグかと思ってあげてみると、小さいながらもアイナメだった。産卵がらみで移動する大型個体じゃないのでずっと港の中にいたのだろう。北の国での出張の釣り、5回ぐらいはやったと思うが、これまで丸坊主は雪が水面にシャーベット状に浮いていた冬の稚内港だけである。さすがに豊かな海だ。サイズは旅人は選んで良い時期に来られるわけではないので小さくても嬉しいモノである。
ちょっと移動して、投げサビキのオッチャンが2人いたので接近。1匹だけど25センチ以上ありそうな大羽のマイワシが釣れていた。思いっ切り遠投して釣っているが、渋そうだった。
歩いて向こうに見えている桟橋や橋まわりを狙いに行く。
なかなかに趣のある港町で観光客に人気があるのも頷ける。ちなみにお客さんはこの日中関係険悪ななかでも、中国人が多かった。お金落としていってもらうの自体は歓迎すべきだろう。
桟橋周りでもフグ多し。完全にワームを食われて赤いメタルジグになったブラクリでちょっと投げて底を叩いていたらヒット。これまたちっちゃいがカジカだったが、途中でばれてしまった。惜しい。
橋周り、フグはあいかわらず居るが、二人ともあたりを取り切れない状態が続いたが、G君がカジカを見たという事で、ガルプのオナガウジで壁面の海藻狙い。なんかくった。
なんと今年一番のサイズのマハゼ。北海道にもいると虎ファンさんが言っていたが、確かにいました。 ガルプの臭さには辟易しているが、ハゼとかもつれると多少は匂いも我慢して使うべきかもと思う。
そろそろ終わりかなというあたりで、もいっちょヒット。チビアイナメ。ブラクリにアタックしているのか頭にフッキングしていた。
2時間強ぐらいの釣りだったが、きれいな港の風景を堪能すると共に、北の魚と戯れて2人とも満足であった。
同居人用にイクラ買って、マストバも買って、名物らしい塩ラーメンもおいしく食って帰京。
帰ると、1日あけていただけとは思えない量の仕事がたまっていて、昨日今日とけっこう忙しかったが、久しぶりの現場仕事と、旅先の釣りのためなら、そのぐらいの代償は安いモノである。
G君と釣りの話を沢山して、釣りも一緒にできて道中とても楽しかった。仕事でもたよりになる後輩でかなり助かった。また一緒に釣りに行きましょう。
○9月29日
調子に乗って平日夜釣りに行ったら、週の後半バテて体調ガタガタだった。週末に集中すべきかも知れない。台風来ていたので週末出られないかもという読みもあっての週中釣行だったが、嵐の前の静けさなのか、土曜は穏やかな天気で、台風の影響かちょっと暑さが戻っている感じ。朝一はとても起きられそうにない体調だったので夕方勝負。
昼過ぎに出発、アクアライン上では風速0m、さすがに釣り場に着くとちょっと吹き始めていたがカヤック出すには良い感じの微風。しかし暑い。ウェーダー履かずに夏モードでマリンシューズ履いて速乾性のズボンのままジャブジャブと3時半頃出撃。今シーズンはデカイベイトリールの左手サミングの練習のため左手サミング仕様に改造したアグリースティックのボートロッドとアンバサダー6600CLロケットを用意したが、このタックル初出撃である。最初メカニカルブレーキ緩めすぎて、バックラッシュしたり、ライン噛みしたりと難儀したが、後半はブレーキも適度に調節がついて良い感じに投げられるようになった。軽いルアーはやっぱり投げにくいが、バイブレーションや大きめのミノー、トップは問題なさそうだ。
出てすぐの浜から届くぐらいのエリアにベイトが結構濃くいて、たまに追われている。5センチぐらいのカタクチっぽいのと、10センチぐらいのイナッコが目につく。さっそくキャスト練習兼ねて投げてみるが、アマモやらアナアオサやらのゴミが多く、反応もないので沖を目指す。
まずは航路筋に行こうと漕いでいたら、左手前方にかなり大規模な鳥山発見。100羽以上集まっている。単に群れが浮いているだけの部分もあるが、端の方で突っ込んでいるやつが確認できるので、進行方向先回りする感じで必死で漕ぐ。いきなりビッグチャンスに胃がひっくり返りそうな緊張と興奮を覚える。トップやミノーは鳥に食われそうなので、だったらボイルにはブレードモノということでクルクルを付けて接近していく。風上から流しつつ投げながら接近していく。投げるごとに今か今かと期待するのだが、反応がない。そのうち思いっ切り鳥の先陣に近づいたが、バシャバシャやってる良いところ投げてるのに反応無い。鳥だけで魚なしってことは無いと思うのだが、どうにも食ってくれなかった。群れに接近しすぎてラインが鳥の上に乗ってしまい鳥が慌ててもがいている。ルアーがかからないようにライン緩めて待っていたら外れて飛んでいって一安心したが、鳥山自体は突っ込んでいる鳥が居なくなりのんびりした感じになっってしまった。あきらめて写真撮って移動。鳥の種類がわからん、カモメじゃなくてグレーのミズナギドリみたいなやつだった。
途中、去年は無かったノリのひび建てのような整然と並んだ杭があって、魚ついてそうではあったが、中にのり網とかはってあるのに引っかけると漁師さんの迷惑になるので、ちょっと周りで投げて反応もないので航路筋に移動。大潮満潮で結構深さがあるので、レンジバイブをちょっと沈めて杭や構造物を狙っていくが反応無く、まだ早かったかなと思いつつも、一番実績のある杭群に到着、風下から端の杭から狙って、風に流されたのを遡って次の杭を狙ってという感じで丁寧に投げていく。
最初と最後がよく魚ついているので真ん中へん油断しながら投げていたら食った、竿先は柔らかいグラスソリッドなので手元にあたりはこないが、モロに竿先が突っ込んだのでグリグリリール巻いてからフッキング、グネグネ暴れている。良いサイズだ、クビ振って向こうむいている間に追い合わせガンガンかましてから巻けるだけ巻いて杭から離す。うまく杭から離れて反対方向に突っ込み始めたので、しばらくカヤックを引っ張らせて杭のエリアから離脱をはかる。このタックル、キャストはまだ慣れていないせいもあってやや難しいが、ファイトは抜群にやりやすい。グリップエンドを腹に当ててグリップの上部を左手で引き寄せて右手でグリグリ巻く。竿先柔らかいけどバットパワーがあるので良い感じに魚をコントロールしたり止めたりできる。ちょっと杭から離れたので、そろそろ寄せられるかなとポンピングして寄せに入ると今度は杭側に走ってきつめのドラグからラインが出る。が、すぐに止まる。そのまままたテンション保持しつつ、右手でネットの用意。頭こっち向かせて浮かせる。浮かせて首振るのをネットに引っ張り込む。ネットの縦よりちょっとはみ出るサイズ、70越えてそう。ネットを水につけたままボガとカメラを用意してボガをかける。
蝶番の良いところにフロントフックがかかっているが、フロントはもとからついていたトリプルフックなのだが、結構伸びていた。シーバスそんなに極端にパワーのある魚じゃないので、走らせて良い状況なら普通のトリプルフックで充分だけど、杭まわり狙いで止めてファイトする場合はシングルの太いのに換えておくべきだ。分かっちゃいたけどシングルのフックにしてサイズアップするとフロントフックがルアーの頭にかかってしまいやすくなるので、リアフックだけシングルに替えていた。今後は両方シングルでフロントはめんどくさいけどフックホールシーラーでちょっと固めて頭側に回らないようにしようと思う。走らせて良いか、そうでないかで同じシーバス釣りでも道具立ては全く変わってくる。普段はナイロン8ポンドかPE3号ぐらいだが、杭狙いの時は摩擦に耐えて欲しいので物理的に太いナイロン16ポンドメインラインでショックリーダー40ポンドにしている。
フック外して、タックルと写真。
左側に移して水中で足の上にのっけて記念写真。
パドルに書いてあるメジャーで測ると70ちょい、72センチぐらい。良い、実に良い。
リリースして、杭狙いのつづき、同じ場所でまだ釣れるかと期待したが、反応無し。
その後、昨年80釣ったパラパラと続く杭を狙っていくが、こちらも反応無し。
6時頃暗くなってあがる予定だが、最後、ベイトの濃かったカヤック出した浜の前のあたりで、ペンシルぶん投げてちょっと粘ったが、反応無く撤収。まるい月が昇っていた。
心地よい肩と腰の疲労感。カヤックシーバスシーズン、良い感じにスタートできた。
まだ、2,3時間でワンチャンスぐらいの感じだが、どこかでドカッと良い群れが入ってくれることを期待して11月半ばぐらいまで通いたい。風向きやらなにやらで、ボイルのあるポイントに入るか、この杭のポイントに入るかは変わってくるし、凪が良くなければ橋の下やら運河やらをおかっぱりで攻めることになると思う。今シーズンはどうなるだろうか。期待せずにはいられない。
○9月25日
日曜に雨が降って、月曜も夜は雨、すっかり秋の涼しさ。月曜はダイキリさんから好釣果の報告があり、先週から仕事がちょっとえらいことになってきているのだが、頭にはシーバスのことが常にある。
ブログで「火虎」について書いた後、使うルアーの整理などしていたら、シャドラップの火虎がもう一種類出てきた。調べてみるとこの色が現行版で、タックルボックスを整理していたら既に3個ほど買ってあり一つはフックも換えて臨戦状態になっていた。全く忘れていた。下のルアーがそれである。太い眉毛のような割と男らしい虎縞が入っている。上のルアーは名前忘れたけどラパラのプラスチックのシャッドで売れなかったのかある時期大量に中古釣具屋に出回っていたのでいくつか確保していた。このちょっと近未来チックな火虎は1世代前のようだ。ラパラでも3種類の「火虎」があるがそれぞれ趣が異なるけどどれも釣れそうな色である。
9時過ぎに帰ってきて、今週行けそうなのは火曜日の今日ぐらいなので、1時間勝負という感じで近所ポイントに出撃。とりあえずいつ照明が消えるか分からない商業施設前にまず入る。10時過ぎだが明るい。プラのシャッド、蛍光黄色のシャドラップ、フッコスペシャル、火虎のシャドラップとローテーションさせていたら11時前に消灯。あたり臭いのはプラのシャッドと蛍光黄色で1回づつあったが、ボラが結構居たのでボラにあたっていたのかも知れない。
帰り際、結構魚がついている排水横の、下流岸際、期待したが反応無く撤収。
良い季節なのに釣り人見かけず。今年はご近所魚の入り方が今一なのか。もうちょっと通いたいところだがいかんせん仕事がややこしい状況で、明日以降台風の影響も出始めるようなので今年はご近所はあまり通えないかも知れない。行ける範囲でチェックしておきたい。
○9月22日
一気に秋めいてきた。日曜は天気崩れるようだが、土曜は穏やかな予報。今季初カヤックの予定で朝から準備して、昼すぎ出かける。YAHOOの予報では風力2か3だったが、海保のリアルタイムデータを見ると6とか吹いている。まあ行ってみれば分かるだろうと、おかっぱりの用意もして出かける。
アクアラインの時点で風力4でこのくらいなら行けそうだと思うが、釣り場に近づくにつれ店先ののぼりとかがはためき始め、現地に着くと、ギリギリ行けなくもないが、ちょっとまだ肩もカヤック用になっていないシーズン始めにはきつそうな風の強さ。カイトサーフィンの人が凧に引っ張られて快走している。未練たらしくその様子を見ていたが、3時過ぎにあきらめておかっぱりに変更。
来た道戻りつつ2カ所ほど、目を付けていたところに寄るが、水質も悪くベイトっけも無しで反応無し。昨年秋釣った川、欄干の塗り替えも終わっていたので、ちょっとは投げやすくなっていた。ここはイナッコもいて気配充分。ザラパピーの数投目でヒット。だが小さい手のひらサイズ。まあでも今年も魚が居てよかった。
しばらくルアーロ−テーションしながら粘って反応無くなり、いつものW運河に移動。
1本目の橋半応無し。2本目の橋、2投目ぐらいでF9にヒット。前回は口使ってくれなくて苦労したが、普通はいればこんなモンである。
ウキウキドキドキで寄せてきたら、足元近くでポロッとはずれた。ガックリ。
しかし魚はまだいそうなので、F9、ミスティー、ザラパピー、フラットラップとローテーションしてフラットラップでかけるが、最初の首振りでバレた。さらに粘ってチャグバグ、フッコスペシャルときて、フッコスペシャルで食わせたが、これまた最初の首振りでばれる。かけてもばれまくる日があるが、今日はそういう日か?さすがに3匹もバラして反応無くなる。
3本目の橋は反応無し。
近くの港の船だまりの橋に移動。ベイトはいるがベイトにルアーぶち込んでかき回しても追われずシーバス反応無し。
ここで、日没終了っぽい状態なのだが、バラしてばかりでどうにも悔しいので、明日ハゼ釣りのために温存しておくつもりの体力を使い切って釣るまで帰らない放浪の旅に出る。
釣れてるエリアの情報持っているわけではないので、とにかく橋の下の延長で、街灯とかが橋に影を作っているような場所に絞って攻めてみようと、5月頃に橋の下パターン検証した北のエリアに移動し、町中の運河の商業施設の灯りをたよりに釣ることにする。
移動中夕立が来たのでメシにする。大盛りカレーくったった。燃料満タンである。
夕立もやんで、ちょっと夜は目印の建物が見つけにくくて一回行き過ぎてしまったが、目的の運河に到着。食い物屋の前の看板がライトアップされているあたりの橋の影をシャドラップ火虎で探っていく。橋の下パターンでかけた橋は反応無いが、次の橋が実に良い感じで強めのライトで影ができている。ちょっと遠目から狙っていき、影のちょっと外を通す。食い物屋の板さんが煙草吸いに来ていて「なんか釣れますか」と聞かれた瞬間に足元近くでギラリと食って反転した。合わせるとバタバタ跳ぶ。運河のショボさの割には良いサイズ、50真ん中ぐらい。バタバタ暴れるタイプでテンションかけにくく、横移動しながらテンションかけて落としダモを用意して、水面落として、さて魚を網に誘導しようとしたら、ポロッとフックアウト。板さんも「アーッ」と言っていたが、当方もガックリである。今日はやっぱりバラす日なのか。
気を取り直して、その橋の上流側、後ろで食い損ねてモワンとしたので再度同じところに投げるとヒット。ちょっと小さめだがこいつもバタバタ暴れるのを30ちょいぐらいのセイゴなので引っこ抜く。今日はネットに魚を入れる自信がない。まあ釣れて良かった。
少し上流でもう1尾同サイズをかけたが、これはジャンプ一発バラした。しばらく上流まで探りに行くが反応無く、折り返して探りながら再度、バラした場所に戻ってきた。
また同じような橋の影の切れ目あたりでヒット。50くらい。こいつはあまり跳ねない、しかもあきらかに黒くて居付きの個体っぽい。ルアーが半分口の中にあってリアのシングルが口の中に掛かっているようなのでさすがにこれはバレないだろうと思っていたが、ネット用意して頭をこっち向かせようとしたらまたバレた。もーイヤ!フッキング直後の首振りでばれるのは仕方ないと割り切れるが、足元まで寄せてバレるのはいかにもランディングがモタついて下手くそなことの証明のようで泣けてくる。
これは、場所休ませればまだ食ってくるなと、下流に探りに行って時間をつぶして、再度戻ってくる。しかし反応無い。叩かれてスレやがったか?叩いたのオレだけど。
さすがに2匹もバラせばルアーに反応しにくくなって当たり前だと思うが、魚は居るはずなのでルアーをノーアクションで超地味なフッコスペシャルに換えてみる。フッコスペシャルは灯りの下についたカタクチを食っているスレたセイゴ用に作ったセイゴスペシャルのサイズアップ版である。灯りの下は本来の活躍舞台である。
足元近くで、下からボワンとでて反転。さすがにシングルフックしっかりかければバレないだろうと、ガシガシフッキング。ちょっと横移動しながらおとなしくさせて、落としダモ落としてドキドキしながら寄せてくる。やっとネットイン。3度目の正直。45くらい。まあサイズはおいておいて嬉しい1匹だ。
その後も灯りが届かなくなるあたりで1、2度あたるがフッキングせず。
もう一カ所やって帰ろうと、でかい商業施設のあるポイントに移動するが、まだ9時前なのに閉店していて期待していた灯りがなかった。とりあえず投げてみる。ベイトが追われているので期待したが、足元まで追っているやつがやってきてアカエイだった。是非釣りたいので近くをルアー通しまっくたが、食ってくれなかった。貝とか食ってるイメージ強いけど、小魚食ってるときもやっぱりあるんだな。
そろそろ帰ろうと、帰り方向に走りながら、良い灯りの落ちているポイントがあったらやろうと、注意していたら、かなりショボイ水路の脇に、電照菊かなんかっぽい明るいビニールハウスのような建物がある場所が目についた。車をターンさせて、ちょっと様子見てみる。ハウスはいくつかあるうちの1つだけ灯りがついていて中で人が作業中。電照菊とかではなくて単に作業中でたまたま灯りを付けているだけのようだ。
だいぶ手前の橋回りやらから初めて、一番灯りに近い橋の手前、古い橋桁が残っていて、これの影にも魚つきそうだなと、シャドラップ投げたら1投目でヒット、バタバタ暴れるのいなしながら、ガードレール越えて落としダモ用意するが、水面までの高さが中途半端でちょっと魚をコントロールしにくくもたついた。でも、バレないときはバレない。なんとかネットイン。今日一の50ちょいなぐらい。初めてのポイントで釣れて嬉しい。
本命の橋は不発で、さらに上流まで探って、車に戻る。帰路、いい灯りが見えたらさらに釣ろうと思っていたが、なかなか良さそうなポイントは無く、帰路につく。
久しぶりに、釣れずに粘ってしまったが、何とか釣れて良かった。オーバーホールから帰ってきた4400SSも調子良い。運河とかちょっと足場が高いときの、シャドラップの使い良さは特筆モノである。足元でピックアップ寸前に食うのがシーバス釣りでは多いけど、足元の影に魚が居るのがわりと多いのと、追ってきたやつは水面に餌を追い込んで捕食しようとする傾向にあるのとの両方が理由だと思っている。シャドラップはその大事な足元までキッチリ泳いできてくれる。昔は夜のおかっぱりのシーバスにはラパラCDに絶大な信頼をおいていたけど、今は足場が高ければシャドラップ一択である。
カヤック出せず残念だったが、秋のシーバスシーズン開幕という感じ。夏でも橋の下パターンは有効なので夏シーバスやっても良いんだけど、先週ちょっとやって感じたのは暑いとオッサン集中できないという事実。ハゼやテナガのように常に反応あれば集中力も続くけど、いつ釣れるかわからんなか、歩きまくるのはしんどい。今回はすっかり涼しくなっていたおかげでバラしまくりながらも良い感じで集中して釣っていけた。来週はカヤック出したい。風が吹かないよう祈る。
○9月17日
3連休3日目。昼までウダウダと寝たり起きたり、それなりに疲れていたので、仕事も結構忙しいし今日は寝てようかと思っていた。行くならアクアライン渡って内房のシーバス橋の下パターンだけど、この時期どこもハゼ釣りの人が多くて良いポイントは入れないのよね〜と、自分もハゼ釣りマンになったのを棚にあげて、釣れないのを人のせいにしてみたりしていた。
昼頃、お馴染みのゲリラ豪雨、遠くの方の空は明るいのに、ザーッと音で分かるほどの土砂降り。天気予報を見ると、今日は降ったりやんだりのようだ。デカイ台風がまた来ていて九州方面は被害が心配されるが、関東は風が強いけどそんなに降らない予報。ちょっと待てば雨はやむ。熱帯のスコールのようだが、9月半ばになっても平気で30度越える気温は熱帯並みかも知れない。
雨は嫌いじゃない、とりあえず降ればハゼ釣り師は帰ってくれるだろう。橋の下で釣り続けるバカはそんなにいないと思う。橋の下パターン的には、あんまり降ってシーバスの活性あがってしまって橋の下から出て行かれると成り立たないので困るが、そこまで降らないと読んで夕方まで3時間やってみることにする。
今日は南のエリア。まずは昨年秋に釣った橋に入る。大潮の7時ぐらい満潮なのであげてきていて逆流しているので下流から。すっかり釣れる気で今年使う予定のレッドペッパーjrなど投げるが反応無く、足場高いのでシャドラップ投げて、それでも反応無いのでザラパピー投げてとローテーションしていたら、目の前で流れが渦巻き始め、上からの流れに逆転した。上流へ移動。
下流で釣っていたときにも気になっていたのだが、欄干に足場のようなのが組まれていて、上流に回ると欄干の塗り替えか付け替えか、がっちり川底から足場組んであって、非常に投げにくいことになっている。元々違法係留するためのロープとか垂れ下がっていてキャストの難易度高い場所だが、さらに狭まってほぼ1コースしか取れない。まあバスマン出身なので、野池の木の間からキャストする感じで竿先だけ使ってクルッと投げる。我ながら上手いモンである。しかしシャドラップ反応無い。沈んだ小舟の横を通せるコースなので良いはずだが、こんなはずじゃあとザラパピーで水面バシャバシャやって活性あげようとするが、反応無く、その後ロングA、ミスティーと投げるが反応無く移動。
2カ所目運河の水門の下のポイントは、水門を測量してる工事の人がいてパス。工事多くていやな感じ。
3カ所目は昨年秋、反応はなかったけど凄く良さそうだったので期待していた橋。そこら中に10センチ以上に育ったイナがいて、雰囲気充分。きったない濁り具合も明るい時間には好材料か。ザラパピー投げ込むとしばらくして、イナが追われるような動きが見え始める。が水面での捕食音は聞こえないので、ミスティー、フラットラップ、ロングA、ザラパピーで何度かローテーションさせて粘るが、本物追っている気配はありありなのにルアーには食ってこない。通行人がよってきて「こんなところイナしかいないでしょ」とか話しかけてきたのをきっかけに撤収。いるんだって、アンタは一生知るよしもないだろうけどね。
そろそろ時間的にもラストチャンスなので、W運河で答え合わせ。これでW運河はいつものようにバコバコ反応あるなら、橋の下パターンはあんまり正解じゃないのかも知れない、と釣れて欲しいような欲しくないような、それでもやっぱりメチャクチャ釣れて欲しい。
到着して大ショック、ここも工事中でちょっと悪影響あるかも知れない感じ。泣けてくる。千葉県なにがあったんだこのあちこち工事だらけは。
とりあえず釣れるうちに釣っとけと、工事尻目に1番下の橋から攻めるが反応無し。2番目も無し。これはやっぱり今日はなんか日が悪いようである。
3番目、暑いのもあっていい加減ダレて、適当にザラパピー投げていたら、ボイル始まった。全く魚っけ無かったのが、どこから湧いたのかイナッコが突き上げられて跳びまくって捕食音も聞こえる。ザラパピー食ってこないので手持ちルアーあれこれローテーションするがなぜか食ってこない。やっぱり日が悪い感じ。
イナッコ沢山いたら、イナッコに似せたルアーでマッチザベイトが正解に近そうに思うかも知れないが、経験上それはたまに正解だけどだいたい不正解。イナッコ食いまくっているのなら最初からボイルしているはずで、なかなか10センチ越えた遊泳力のあるイナッコはシーバスもとらえきれないので、ルアーにビビってイナッコの動きが乱れたときに捕食チャンスが生じてシーバスのやる気にスイッチが入るのだと思う。あきらかに水面系のルアーで活性が上がるときがある。というかそれを狙っている。その状態で食わせるのにはリアルなイナッコじゃない、イレギュラーな動きのあるルアーの方が適切で、普通ミノーは充分派手で目だつので、イナッコの実物の群れがいようが、選んでまっしぐらにルアーを食ってくることが多い。が今日は食ってこない。一通りローテーションして動きすぎるとダメかとペンシルただ引きとかも試すが食ってこない。そのうちボイルもやんでしまう。
たまたま、ロングAがフロントフックにリーダー絡んで水面クルクル回って戻ってきたときに、後ろにセイゴついてきた。捕食音の主にしては小さいが反応あったのは確か。
「本体回転系かよ!」
本体回転系とは、今時のルアーマンは知らんかもしれんけど、読んで字のとおり、ボディーが回転するルアーのことである。興味のある人は「ミルスピン」「ヨーヅリのオケラ」「ガウディ」あたりをググってほしい。キワモノっぽいけど、実は起源はアトランティックサーモン狙いの「デボンミノー」なんていうバスプラグ以前にさかのぼれる由緒ある血統だったりする。家の蔵は探せばだいたいどんなルアーも出てくるが、本体回転系は無かったはずだ。今度中古屋で見つけたら買わねばなるまい。
とりあえず、もう一回トップで水しぶき派手に、ということで、チャグバグ小を橋の下にぶち込んで派手にスプラッシュさせていると、再度奥の方でボイルが始まった、チャグバグ回収してここ一番の気合いを入れてチャグバクぶち込む。バシュバシュ派手にスプラッシュさせていたらバシュッとバイト。よっしゃと思ったが食いそこねか重さ感じず。その後粘るも、ルアー換えてあれこれローテーションするも反応無くなり、運河を適当にシャドラップ投げながら帰る。途中、溝に足をはめてグキッとした。早くシャワー浴びたくて、渋滞覚悟で飯食わず直帰したらやっぱりアクアライン渋滞した。
うまくイカねー時はこんなもんである。これから11月の真ん中あたりまで、凪がよければカヤック出して、風が吹けば橋の下を釣る予定でシーバスシーズン秋の陣スタートである。シーズンにはまだ早いのかも知れないし、まだ残暑厳しいのでシーズンイン遅れるのかも知れないが、シーバスやるならシーズン始めにスカ食いながら待ちわびて、シーズン終わるまで釣れている間は釣り続けてやっぱり最後スカ食って終わるぐらいのつもりでないと、一番良い日に釣り場にいることはできない。釣れたという情報で出かけていては遅いのである。「釣れたよ」という情報のあったときには、その情報は既に過去の情報であることは肝に銘じておくべきだ。
にしても悔しい。シーバス長い間釣ってるけど、いまだにボイルとかバイトがあるとメチャクチャドキドキして胃が口から出そうに緊張するし、釣れていないときのじれる、せっぱ詰まったどうしても釣りたい感じは、どうにも切ない。大きすぎる欲望は「大罪」の一つに数えられるらしいが、当方の「釣欲」は歳くって体も気持ちも弱くなっても、いっこうにおさまる気配がない。悪いことなのかも知れないが、非常に頼もしく健全にも感じる。ジジイになって杖ついてメシいても「釣欲」が枯れていなければ魚を釣る方法ぐらいあるはずだと思う。秋シーズン、四六時中頭にスズキと釣り場のことがあるぐらいの「釣欲」全開でいきたい。まあ、2日連続でカヤック漕いだりはできないことは学習しているのでその辺は加減しつつ、欲望は解き放ってという感じか。次の週末が待ち遠しい。
○9月16日
3連休2日目は、予定どおりJOSさんポイントへ。ダイキリさんと合流しいつもの場所で始める。ダイキリさんは南側から自転車で来ているのだが、南は凄い釣り人の数だったそうだ。人山たってます。
前回みたいに見えているハゼが食ってこない場合は、沖目を狙おうと3.3mの竿も用意したが、今日は割とあっさり見える魚も食ってくる。とりあえずいつもの2.4m(白滝2.7mと思っていたが2.4mだった)で釣る。
が、逆にちょっと遠目とか深めとかを探っても食ってこないし、遠目で錘に反応するやつが少ない。仕方ないので見えているやつを丹念に拾うようにして釣っていく。つ抜けは9時過ぎで時速1時間ペース。
20匹越えたのも10時過ぎでやはり時速10匹程度と悪くはないんだろうけどパッとしない。
北に移動しつつ、仕掛けをロープにとられたので、竿を長い方に変えて沖目を狙ったりするが、イマイチあわせきれない。
JOSさん、参加予定だったが明日からの出張仕事の準備やらなにやらで様子見だけということで、竿持たずに自転車でやってきていた。合わせ連発ではずしているのを見て「垂らし長すぎ」と指摘を受ける。確かに沖目で大きいのを食わせたいのでキジ1匹掛けであり、チビが引っ張り回しているのかも知れない。
結局、手前の浅場で見えるやつ中心に拾っていき、ちょっとペースあがって10時半過ぎ30匹。
ダイキリさんを追い越してさらに北の、先週良かった浮力体付きロープの回りをやりに行く。ダイキリさんはロープの向こうの駆け上がり周辺の沖目で釣っているとのことで数は同じくらいだけど、サイズはだいぶ良いようだ。やっぱり沖目かと、沖も探りながら移動して行くが、釣れてくるのは近距離ばかりで3.3のニューロッドで、窮屈に足元釣っていたりする。
ペースは悪くなく40匹は11時過ぎ。型は夏ハゼっぽいサイズ中心。
沈んだ浮力体の影がらみで数はコンスタントに伸びていく。50は11時45分頃。
浮力体の下あたりで、斜め護岸が終わって砂地になっているエリアで、回転数も型も上がる。深めだがギリギリ見える砂の上にハゼが見えて、そのあたりに餌を落としてやるとコンスタントに食ってくる。深めから引き上げてくるので引き味も充分堪能できる。60は12時過ぎ。
70は12時45分頃。さすがにある程度釣りきった感じなので、スタート地点近くに戻る。
スタート地点近く、なにげにロープ手前の浅場にハゼが沢山いて、しかも反応良く錘をガンガン追ってくる。これは一気に100まで行けそうな感触。ダイキリさんはそろそろ帰るとのことだが、100釣るまで帰りません宣言をして居残り。
80過ぎるまでは、バタバタと釣れ続けたが、13時半頃、90手前でアタリが止まる。
しばらく反応無く、ここまで来て苦戦だが、移動していって、コンクリートで石を固めた斜め護岸の、斜めの部分に小型だけど反応の良い魚が居るエリアを発見。90匹は14時ころ。
1匹釣ったら、餌をすぐに生きの良いシッポに換えて目の前に落として食わせていく。居食いするけど持っていくほどではないので、目印にも当たりはでず。風やらカッターの波やらで魚が見えなくなると停滞するが、釣れ始めると回転数はかなり上がる。
100匹は14時30分頃。今期二度目の束釣り達成。
とりあえず釣れ続けているので、2,3匹釣って、ちょっとアタリが切れたタイミングで帰りにかかる。
帰りがてら、川に降りる階段近くのエリアの矢板の向こう側の深みを、後はサイズの良いのを釣りたいと、キジ1匹掛けで狙うと、良いサイズのが連発で食ってきた。
いくらでも釣れるのかと思うと、そうでもなくしばらく釣れるエリアが続いたが、その後反応無くなり、ちょうど階段の下あたりまで来たので終了した。
3時前まで釣って108匹。
9月も半ばというのに、クソ暑かったが粘ったかいはあった。見えている魚は、いなければ釣れないのは確実なので見切りやすく、口を使ってくれれば、それなりに手堅くペースが作りやすい。先週のような食ってこない日でなければ、見える魚を狙いながら時合いを待って、食いが立つ時間帯に数をのばすというのを基本に、なるべく食いが立っているエリアを次々に見つけていくのがとりあえず目指す方向か。
しかしながら、ちょい長竿で矢板の向こうロープの向こうを狙って大きいのを狙っていくというのも、ハマるとこれまたなかなかに気持ちよく、深場から引き味楽しみながらあげてくるのはいい感触なので捨てがたい魅力がある。
来週ハゼラストで、カヤックシーズン突入だが、ハゼにも後ろ髪引かれる思い。
明日は完全休養か、夕方満潮を意識して橋の下シーバスパターンを久しぶりにやりに行くか。とりあえず昼まで寝てから考えよう。
○9月15日
3連休初日は、自転車で猫ポイント。沖縄にデッカイ台風来ているせいかちょっと風があって、かつ9月と思えぬ暑さ。
前回JOSさんポイントで、ちょっと遠目でかけるパターンが多かったので、2.7mよりちょい長い3.3mが欲しくなり、近所の釣具屋で物色して3千円かそこらの手頃な1本を買ってみた。安竿っぽく塗りが厚いところが気に入った。
3時半頃スタート、3.3mは脈釣り用に、4.5mはシモリ浮き仕掛け。
ちょっとあたりが遠い感じだが、3.3mで早速釣れる。
しかし、先週ほど釣れてこない。つ抜けするのに5時過ぎまでかかる。おじさんは今日も釣り座で釣っているが、当方よりも釣れていない。
ハゼは今日はあまりいないのか。しかし猫はあいかわらず沢山いる。リュックがなぜか大人気で嫉妬を覚える。
それなりに、大きなサイズも混じるようになった。竿に当たりが出る時点であわせても遅く、ラインの走りで合わせたのが結構あった。
竿がガクガク揺れるのでかかったのかと思って、竿尻を引っかけているリュックをみると、猫が竿にいたずらしていたりする。
夕まずめ爆釣タイムがこないかと、6時過ぎまで粘るが、今日はイマイチパッとせずで17匹。
明日は、JOSさんポイントの予定。
○9月9日
8時ころJOSさんポイント集合でダイキリさんと釣る。まずは束釣りしたエリアで、良く釣れた記憶がある水門回りから始めるが、前回まで結構な確率で食ってきた見えているハゼの目の前に生きの良いキジを置いてやるパターンでほとんど食ってこない。やや遠目で錘で誘ったときに反応するやつを食わせて釣っていくが回転は思うようにあがらない。つ抜けするのに9時半頃までかかる。
水門回りの斜め護岸にはサスペンドした小型のハゼが結構いて、1匹つれた。ウキゴリだと思うが、ちょっと同定に自信がない。
ポツポツ追加して、やや北に(南だと勘違いしていた)移動してこれといった打開策もなく、同じような遠目で反応するやつにくわせて追加していく。20匹は10時頃なので実績ポイント見切って移動しながら釣っていくのはそれなりに良かったのかも知れない。
矢板のエリアが切れて、岸の護岸からそのまま駆け上がりになっているエリアに突入。そこに浮力体のついたロープが岸に平行に張ってあって、その浮力体がつくる影のあたりで好反応、魚は見えないが、目印の動きでアタリを拾っていく。サイズがちょっと良いのが多い。30匹は10:30。
しばらくして、浮力体のエリアも終わり、しばらく反応がないので、ちょっと遠目に見える浅い葦のエリアに移動。人工的に浅い入り江を作ってある感じ。魚は多いのだが小さい。40匹は11:15ころ。
北上をあきらめて南下する。やっぱり浮力体のエリアは良い反応の場所があった。
その後スタート地点に戻ってくるが、反応がかんばしくないので、思い切って岸を渡って南に移動しながら釣っていく。最初にJOSさんにつれて来てもらったエリア、なにげに魚が濃い。魚が逃げ惑って餌に食ってこないところと、不思議と普通に食ってくるところがあってその違いがなにに起因するのかよく分からないが、とりあえず餌をぶち込んで反応見ながら移動していき、食う魚が多いところでしばらく粘る感じ。50匹は正午ころ。
60匹は12:40ころで、1時ころに69匹まで来てダイキリさんと合流。ダイキリさんも見えるハゼが食ってこないと言っていた。矢板の向こうを中心に攻めていたらしく型は結構良かったらしい。最終的に50ぐらい釣ったとのこと。
70匹釣って帰ろうと最後の一匹をサクッと釣ろうとする。
が、そこから全く釣れない時間が30分ほど続く。時間帯なのかエリアなのか何なのか。反応無ければ早めに見切って、ポイント変えながら魚を探すのだが、見えてても食わなかったり、錘から逃げたり、見えないところは延々魚が居ないように見える場所もあったり。結局最後は今日は見える魚は食ってこない日だけど念のためと、見えているハゼの目の前に餌を落としたらやっと食って70匹で終了。
魚が居るエリアでも食いの良い部分というのは割とピンポイントで、そういうピンポイントが見つからないと足を使って拾いながらの釣りになる。魚の濃いエリアの把握と食ってくるピンポイントを手早く見つけるのが数をのばすには必要なようだ。まだまだ通い足りていないので、データが不足している感じがする。
9月は連休もあるので引き続き精進してみたい。
○9月8日
午前中は宿舎の掃除。午後3時頃から暗くなるまで3時間勝負で、テナガ上流ポイントのハゼ釣りに。自転車で行ける近所で、束釣りするような爆釣は無理だとしても、時速10匹で30匹ぐらい釣れれば面白いのだが、どうだろうか。
3時過ぎ釣り場に着くと、釣り座はテナガシーズンにもたぶん会っているジモティーっぽいおじさんが釣っている。釣れている感じだ。
ちょっと離れた場所で早速釣り始める。4.5mにシモリ仕掛けと、2.7mに脈釣り仕掛け。
脈釣り仕掛けに早速釣れる。前回遊動式仕掛けがイマイチだったので、ちょっと改良した。ズルズルどこまでもラインを引き出せないように錘のちょっと上に浮き止めゴムを噛まして、それだけだと茄子型0.5号は抜けそうなので間にビーズを入れてみた。まずまず釣れて改善できたように感じた。
シモリ仕掛けの方も、前回より錘を軽くして、さらにシモリの数を増やしたところ、ちょうど良い感じにハリ側の2個が沈むぐらいになった。結構大きなアタリもでるので、正直、玉浮き仕掛けで浮き下長めにして常に錘が底についているようにしておけば良いような気もしたが、途中で2,3回、シモリ3個目の1個だけ沈んで止まるようなアタリが拾えて、たぶんそれはハゼが居食いして流れていた仕掛けが止まった分、シモリ1個が沈む微妙なアタリになっているんだと思うので、きちんと「シモリ仕掛け」が本来の機能を発揮しているようだ。良い感じである。
5匹ぐらい釣ったら、ちょっとあたりが遠くなったので河原のお家の前に移動。ここは葦のワキでコンスタントにあたった。
猫が沢山いる。ハゼをあげると警戒しながらも取りにくる。何匹か食べさせたのでそろそろ触らせてくれるだろうと、ノドを撫でようとしたら引っ掻かれた。食うだけ食っといてそれはないだろうという感じだ。女性がよく猫に例えられるがさもありなんという感じ。
小さいのはまだ警戒心があまりなく、腹とかプヨプヨと触らせてもらった。住人の方も夕まずめに向けて竿片手にでてきたので情報収集。毎日のように釣っているそうだが、今朝は5匹に1匹ぐらい天ぷらサイズが混じったそうだ。「良かったら1匹持って帰らない」と子猫を勧められるが、残念、うちの宿舎は犬猫禁止だ。
1時間ほどでつぬけ。3人でちょっと間隔開けて並んで釣る。皆それなりに釣れている。
ロッドケースがなぜか猫たちに人気で、爪を研ぐやつやらファスナーのつまみを囓るやつやら。
天ぷらサイズとまでいかないが、そこそこサイズも混じる。
20匹は5時過ぎ。ちょっと釣れない時間帯が来る。
おじさんと住人の方は、釣れなくなったタイミングで撤収。おじさんが釣っていた釣り座に移動。
バタバタと釣れる時間帯が来て、6時までに30匹釣れそうでつれなさそうなペース。
両方の竿に来たりもしたが、暗くなってアタリがまた止まる。もう少しで30匹なので粘るが、6時になってかなり暗くなっても反応無いので、あきらめて撤収。27匹。
時速10匹にちょっと届かなかったが、このぐらい釣れればまずまず楽しめる。浮きを見る釣りはまた脈釣りと違う面白さや仕掛けの工夫のしがいやらがあって、このポイントもなかなか面白くなってきた。
明日はJOSさんポイントの予定。ハゼシーズン佳境。
○9月2日
JOSさんポイントのご近所にお住まいだという事で、ダイキリさんと日曜ハゼ釣りに行こうという事になっていたが、天気が不安定。朝起きたときザーッと降っていたので中止にしようかと思ったが、すぐやんだし予報的にも降ったりやんだりのようなので、雨の時は橋の下で釣ればいいやと8時集合で釣り始める。
ポイントはいつもより南のエリア。捨て石の沖側にチョロチョロとハゼが見える。日差しが結構きついが橋の影から明るくなるあたりに多い。コンスタントに釣れてくる。ダイキリさんも橋桁のあたりで順調に釣れ始めたようだ。
1時間ほどで「つぬけ」したが、後半やや失速気味だったので、初めてのエリアで良いポイント探る意味もあって移動。
また橋の下あたりで始める。それなりに釣れる。
水のそこをイシガニのようなカニが歩いている。東京湾で増えているとは聞いていたが、初遭遇のチチュウカイミドリガニだ。テナガ釣りの要領で釣って写真撮影。
その名の通り地中海原産で、バラスト水に幼生が紛れ込んでいて運ばれてきた外来生物でこの手のバラストが運んできた生物を「マリンペスト」なんて呼んでいる。アメリカにはマハゼが、タスマニアにはヒトデが、NZにはワカメが増えているとか。最近ではバラスト水は外洋で交換するとか対策が検討されているようだが、なかなかすべてを防ぎきることは難しそうだ。
それなりに釣れていたが、もう少し釣れる場所がないかとハゼを見ながら大きく移動。割と魚影が濃い葦のあるエリアで釣り始める。しかし、ポツポツ降っていた雨が本格的になってきたので、橋の下に避難。これがこの橋の下はそこそこ釣れて、全天候型ハゼ釣りポイントという感じだ。
10時30分頃21匹時速10匹弱ぐらい。まあポイント探りながらなので割と良いペース。
さすがに橋の下ばかり釣っていると、魚が反応しなくなってくるので、雨が収まってくるとカッパ着て、ちょっと濁ったポイントを狙っていく。1カ所、割と良いサイズの連発する時間がきて回転数を上げる。
11時40分ころ38匹。そろそろタッパにハゼと一緒に入れていた保冷剤を抜かないと魚が入らなくなってきた。今回、新しいクーラーを買った。折りたためるクーラーバックで、横にした500mlのペットボトルを2本2段収納できるサイズ。水を入れて凍らせたペットボトル2本とタッパ、熊太郎細虫の箱と小さめの保冷剤がいくつか入るサイズ。半日の釣りして帰ってきてまだペットボトルに氷が残っていたのでちょうど良いぐらいの保冷能力だと思う。
しばらくして雨脚が激しくなってくると、また橋の下へ。割と良いサイズがいるのだが、食う個体と食わない個体がいて、食うやつには細めのをシッポがグネグネするようにハリに垂らしてかけて目の前に置くとその場で居食いするので目で見てあわせる。
再度、雨が弱くなったときに中通し仕掛けを試してみたがイマイチ。アタリは大きくラインが引かれてわかりやすいのだがフッキングがしにくい。最初たまたまかと思ったが、3,4回あわせ損なったのでどうもアワセが決まりにくいようだ。中通しなのでハゼが餌を持っていったときにラインが錘を支点にL字になっていて、あわせても上手く力が伝わらないのかも知れない。
見釣りで餌を持っていかない状態からのアワセは普通にきまる。
50匹は12:40ころ。雨もあがる。
とりあえず50釣ってタッパも満員なので、胴付き仕掛けも試してみるが、時間帯がダメなのか仕掛けが嫌われているのか、良い感じで餌を踊らせることができるのだけど反応少なくいまいち性能のチェックにならなかった。
最終的に55匹で終了。充分楽しめた。あまり小さいのはリリースしていたが、おかずにも充分な数。
ダイキリさんも30くらい釣っていた。仕掛けは小さい天秤仕掛け。近くにこれだけ良く釣れる場所があるのはうらやましい。当方の近所のポイントはテナガは良く釣れるが、ハゼはまだもう一つという感じなので、さらに探索を進めたい。雨に降られたけど暑くなかったのでかえって釣りやすかったかも知れない。
雨もあがって、昼過ぎに我々が帰る頃には、結構釣り人がでてきていた。沢山ハゼはいるのでみんな沢山釣って楽しんだことだと思う。ハゼ釣りは良い釣りだ。
○9月1日
午後一で、車の定期点検を済ませて、3時過ぎにテナガ上流ポイントのテナガ釣っているときにちらほら小さいハゼが見えていたエリアに探索に行く。
正午過ぎに夕立のような雨が降った影響か、橋の上から眺めるとやや濁ってゴミが流れている。
3時頃ポイントに到着、釣り人ちらほら。目の前で1匹釣れた。とりあえずハゼはいるようである。このあたりは砂底でハゼっぽいエリア。
少し戻って、住人の方が作った洗い場のような場所で始める。
1本4.5mにシモリ仕掛け、2本目は2.7mにハリス止め付き錘の脈釣り仕掛け。
イマイチシモリ仕掛けの錘と浮き下の調整方法が分からない。適当に斜めに並ぶような感じで流す。すぐにヒット。
その後も、脈釣りの方と交互ぐらいにポツポツと釣れ、5匹越えたあたりでややアタリが遠のいたので6匹目釣って場所を小移動。アタリはあって追加していこうと思ったが、雨が降ってきた。
ちょっと水面のイナッコが動き出して、遠目でボイルがあった。とりあえずハゼは終了してルアータックル出すが、バイブレーションとミノーで何カ所か探ったが不発。
1時間ほどで6匹と、先週の近所ポイントよりは魚は濃くて、これならもう少し探りを入れて場所やら時間帯やらの条件を絞って、仕掛けも工夫すればそれなりに楽しめそうな気がする。シモリ仕掛けはイマイチ使い方が分からないので普通に玉浮き仕掛けで流せば良いのかも知れない。仕掛けを流すので浮き下が多少変わってもシモリ仕掛けなら対応できそうに思ったが、メージ通りには機能してくれなかった。
○8月26日
前日2匹の屈辱を晴らすべく、朝からJOSさんポイントへ電車でGO。8時近くにポイント近くの橋の上に到着。電話をかけて橋から見えるベンチ集合。
実績ポイントを教えてもらって、ハゼがウロチョロしているのを目で見つつ、早速始める。早速釣れる。
護岸のスロープが終わり、泥底になるあたりでコンスタントに食ってくる。近距離で食うやつは食ったのを目視してあわせ、やや遠いのは、おもりが横に走るのを見てあわせるのと、聞きあわせでかけていくのと半々ぐらいか。その時々によってあたりの出方が違ったりするのでとりあえず、そこをトントンしてしばらく食わせる間を作って、おもりに変化がなければしばらくして、からあわせ気味に聞いてみる感じで釣っていく。20匹は9時半頃、悪くないペース。ズック魚籠で活かしておいて、10〜20匹ぐらいたまるとお茶休憩がてら水揚げ作業してタッパに移し替えてJOSさんのクーラーに入れる、
石の回りではダボハゼも食ってくる。ここは今のところチチブしか釣れていない。
足元の、見えてるようなやつは食ってこないやつが多いのだが、食ってくる時間帯があって、細めのキジを1匹掛けして目の前に落としてグネグネ踊らせるのが結構効いた。細めの1匹掛けは食いが良いが餌持ちは今一で、太いのをちぎって使うと餌持ちは良いが、目の前持っていっても無視されたりする。その辺の駆け引きも面白い。
30匹が10時頃。時速20匹ペース。バタバタ釣れ始める時合いが何度かやってくる。2カ所をベースに探りつつ釣っていく。ベースになるのはズック魚籠をかけておける柵のある場所。
50匹が10:45ころ、結構暑くなってきたけどペースは落ちずに、良い感じで釣れ続けているので、このまま14時前後までやっちまえば100行くのではないかという期待が出てきた。
JOSさんは小型のクーラー肩掛けにして、移動しながら釣っていくが、ペースは当方の倍近い感じ。同じ場所で釣っていると釣れない時間もやってくるのだが、JOSさんは移動しながら釣れない時間を回避できている感じ。
タッパに入りきらんので、このあたりからリリースしながら釣る。やや固めの竿にチェンジ。
移動しながら釣りたい気もするのだけれど、移動して次の良い場所を素早く見つけるのがなかなかに難しいので、とりあえず2カ所良く釣れる場所を交互に攻めて釣っていく。
偏光グラス越しに「目力」こめてハゼを探し、見えているのがいたら生きの良い餌を前に落としていく。風やら、ボートの引き波やらで底が見えにくいときは、やや沖目のかけ上がりをブラインドで釣る。魚が見えているときの方が数は出るが、サイズは沖目の方が良いかもしれない。
80匹は12:45ころ、ちょっとペース落ちたかも知れないが、バタバタと釣れ始める時合いが回ってきたりして、これは100まで行けそうだという感触。
90匹代後半で、一度食わない時間帯が来てじれたが、何とか100匹達成。14時ちょっと前。
まだ釣れているので、もう何匹か釣っておこうとするが、2匹釣ったら、急速に集中力が切れ始め、今まで100も釣ってきたのに釣れる気がしなくなり、102匹で終了した。
昨日より100匹多く釣りました。リベンジ成功というところでしょう。
サビキでカタクチとかで越えたことはあったのかも知れないけど、きちんとカウントした釣果としては、永い釣り人人生において初の「束釣り」である。テナガでさんざん苦労していたのでかなり難易度高いと思っていたけれど、JOSさんのご指導よろしきを得て、ここに小物釣り師として一応の目標点である100匹釣りを達成できました。非常に嬉しい。
サイズにはそこそこ執着心もあるのでそれなりにがんばれるけど、正直、匹数にはあまり執着しない釣り人なので、100匹はいつになることやらと思っていたけど、釣れるときは釣れちゃうものである。JOSさんありがとうございました。
たぶん、JOSさんは2束いっているのではないかという感じの釣れ方だった。まだまだ改良点やら修行のしがいがありそうな感じである。オモロなってきました。
とりあえず、勝利のご褒美に冷えた甘シャリ。丸ごとバナナ「ミニ」は食が細くなったオッサンにはちょうどいい大きさ。ちゃんと小さい品種のバナナが1本入っていた。
今日の夕飯は、ハゼ唐揚げである。
○8月25日
暑い。体調が今一だが、JOSさんから2束近い釣果の報告とかもあって、じっとしてはおられず、夕方2時間勝負ぐらいで近所ポイントに出撃。いつもは夜にシーバスを狙いにいくポイントを、自転車乗りながらのぞき込んで、ハゼが見えていないか確認していくが、たまーにいるが非常に薄い。
結局、これといったポイントも見つからないまま、商業施設下ポイントまで下がってきてしまったので、とりあえずここで竿を出してみる。釣れていれば都会の川なので人山がたつはずだが、ハゼ釣りの釣り人はシモリ仕掛けで流していた1人だけ。まだこのポイントには時期が早いのか。
延べ竿とちょい投げ1本づつ出す。延べ竿はサイトフィッシング用に、前回JOSさんポイントでの経験を踏まえて仕掛けをちょっと改良。結構ハリスが絡んだので、絡み防止にパイプをつけた。ハリを視認性重視で夜光付きのハゼ針に変更。餌はキジの細いの。
しかしこの場所はそこそこ深さがあって、サイト用の視認性の工夫は意味なかった。底をこづきながらテクトロしていくがあたりが遠い、1回かけ損なって、2回目のあたりでフッキング。そこそこサイズだが、あたりが遠い。
3時過ぎから5時過ぎくらいまでやって結局もう1尾追加したのみで、帰りがてらいくつかポイント巡ってみるが反応なく、ショボい結果で撤収。
かたや2束近い釣果と2匹である、なんぼなんでも2桁違いの釣果は我慢ならん。というわけで明日はJOSさんポイントに参戦予定。リベンジなるか?苦闘の修行が続くのか?
○8月12,13,16,17 夏休みin東北 ←クリックしてください!
○8月4日
人死にが出るレベルの猛暑が続いて夏バテ気味であるが、JOSさんのご近所ポイントでマハゼが釣れ始め、先週末は束釣り達成とのことで、これはイッチョ参戦せざるを得まいということで、土曜の午後夕方にかけて釣るべく待ち合わせの最寄り駅へ、駅に着くと夏の夕立の独特の匂いが漂っていて、しばらく雨が降る。JOSさんも雨宿り中との連絡有りしばし待つ。
雨も一旦上がって、自転車の荷台にクーラーくくりつけたJOSさん登場、2人でテクテクと釣り場目指す。運河のような町中の川で遊歩道もあり散歩の人も多い。ポイント到着時また雨が降ってきたので橋の下からスタート。浅い捨て石の回りにハゼがウロウロしているのが見える。
今回の仕掛けはシンプルに2.7mの延べ竿「白滝」にテナガ用の浮きをそのまま目印に付けて、おもりをハゼ用の赤い自動ハリス止め付きおもりにして、ハエスレ2号、餌はJOSさんが用意してくれたゴカイを浮きが入っていた小さなケースに移して持ち歩き。
3時45分頃、ハゼがウロウロしているあたりで釣り始めるとすぐヒット。
サイズは小指クラスのいわゆる「デキハゼ」。
爆釣タイム突入かと思ったが、あにはからんや、意外に見えていても食ってこない。むしろ仕掛け投入時に遠目から寄ってくるようなやつが食ってくる。雨がやんでしばらくポツポツと釣っていくが、食うの見えて合わせているのだが、かけ損なったりなんだりで数はのびていかない。
足元が捨て石で、ちょっと平らなスペースがあって、杭とロープのあたりに鋼製の矢板が入っていて向こうは深くなっている。捨て石回りは縄張り作っているようなハゼが多いが、平らなスペースで主に釣れる。
しばらく苦戦していると、当方には馴染みのある生物発見。しかも良いサイズ。目の前に餌持っていくと食った。しばらく待ってあわせるとかかった。
手のひらオーバー22センチぐらいのテナガ。JOSさんここではテナガ見たのは初めてと言っていたが、その後も釣れなかったけどたまにみかけた。2ヶ月ほどテナガ釣りまくってきた当方は目がテナガ用に特化している状態のようだ。自分の体との比較で20センチオーバーのテナガの大きさをあらためて実感。
雨もやんだので、橋の下を出ていつもJOSさんが釣っているというあたりに移動。ここからが苦戦。横移動してポイントを探っていくと、まずは一目散で逃げていくハゼが目に付き、橋の下ほどハゼが見える状態にもって行けない。適当に仕掛けをトントンして餌を踊らせているとたまにどこからかやってきたのが食うが、なかなかアワセが決まらない。JOSさんはコンスタントに数をのばしている様子。
平らなところでもちょっと黒く見えるようなくぼんでいる場所が良く、まとめて釣れるところがあるはずなのでそれを探す。かからないのは垂らしが長いと端をくわえて引っ張っていることが多い。食いが悪いときはゴカイのしっぽのニョロニョロでアピールして食わせる。等々アドバイスもらうが、なかなかコンスタントに釣れる場所が見つからずしばらく釣れない時間が続く。
ここでもダボハゼ登場。
今回は、顔の白斑が大きく密な典型的なチチブ顔だったので「チチブ」で正解だと思う。胸びれにオレンジの線もない。
夕方まで、良い場所を探すが、どうにも上手くいかないので、最後に橋の下に戻って釣る。夕まずめが良かったのか、割と食いが良く6時頃やっとつぬけした。
その後、1尾追加して終了。
JOSさん、ポイント案内から餌から下処理済みのハゼのお土産からお世話になりました。
なかなかに難しかった。JOSさんは30匹ぐらい釣れていたようで、明らかな差が出ている。
まとめて釣れる場所を見つけられなかったのが一番大きな要素だと思うが、その他でも細かい要素は沢山あった感じだ。とりあえず仕掛けももう少し工夫がいる。天秤じゃないとやっぱり絡む。JOSさんは透明パイプを付けた仕掛けだった。仕掛けも工夫したい。
当方の近所の川もハゼでは有名なので、ちょっと近所で修行して、年内再戦してみたい。ハゼも燃えるゼ。
といいつつ、来週末から夏休みで「東北の海」を全力で釣る予定。
○7月28日
梅雨開けて、本格的に関東にも夏がやってきた。寝苦しいったらありゃしない。
朝干潮なので涼しいうちに勝負つけてしまおうと、7時半頃にまだいけそうな感じだった上流ポイント、いつものネットと石のポイントに。すでに満ち始めており今日は下に降りられそうにないが、エビは石周りにウロウロしているのが見える。
デカめの石の下から、これがエビのハサミならデカイよなと思える木の枝のようなモノが2本はみ出している。その間に餌を落とすと餌がスッと消えた。エビや!第1歩脚で餌食いよった。しばらくドキドキ我慢してから軽く聞き合わせでひっぱてみると重さを感じたのでそのまま引きずり出そうとしたら、ビチビチ暴れ初めて石の周りをエビバックで泳ぎまくる。よっこいしょっと抜きあげて無事ゲット。デカイんじゃないのとメジャーで測ってみると今季最大タイの23センチ。朝一から満足じゃ。
その後も、調子よく釣れていくが、オスは5匹ぐらい釣ったら居なくなったのかその後メスばかり釣れてくる。とりあえずつ抜けしたあたりで、置き竿にしながらミノー投げたりラバージグ投げたりするが、今日はエビボイルは起こらない。
ちなみにラバージグは小さめのにエビのハサミのイメージでバズベイトのスカートからシリコン2本抜いてきて巻きつけてある。しばらくエビボイル待ったが起こらないので、ちょっと下流へ移動。
満ち始めていて、下流の住人のかたの桟橋まわりやらを狙ったが、桟橋周りよりも何もないような砂地の、コイが吸った後のようなくぼみやら何もないところやらをうろついているエビが活性高く、エビ探しながら移動しつつ狙い撃ちしていった。水中でも長いハサミがめだちサソリのような感じで歩いている。
昨年も終盤はそうだったが片手の個体など、割とボロボロのも目立つようになってきた。
暑いが、それなりに良いペース。20匹は8:45くらい。
潮も満ちてきてそろそろ足場が無くなってきて、30匹目に石の影で20前後の良いのが釣れたので、終わりにすることにしたが、同じ場所を念のため探ったらもう1尾つれて結局31匹で9時過ぎに終了。
とりあえず、7月いっぱいはこの上流側ポイントは人も少ないしエビは安定して釣れた。ニゴイやらシーバスやらは今日は見かけなかったけど、雨が絡まないと出てこないのか、時期的なモノなのかまだよく分からないので、引き続きデータ取りつつ釣ってみたい。
○7月22日
昨日に引き続き曇り空、9時過ぎに家を出るときにはちょっと小雨がぱらついてカッパ着てちょうど良いくらいの涼しさ。オッサンにはクソ暑くないのはありがたい。
10時前に到着して、まだあまり引いていないので崖の上から、最近定番のネットと石のポイントで始める。今日は昨日より透明度が高い。エビは一時期のように多くはないが、昨日よりは活性高い感じで石周りで割と普通に釣れてくる。
たまに、捕食音っぽい音も聞こえてきて、曇り空の下、今日もそこそこ魚っけはあるので崖の上からフラットラップと昨日つれたシリテンバイブを投げてみるが反応無く、まあエビボイルが始まってからが本番だなと、崖の上に腰掛けてのんびりテナガ釣りに興じる。
片手のデカイのが釣れてきて、21センチあったのだがよく見ると、右側の触角の下の板状の部分が囓られて無くなっている。右手側から捕食者に噛み付かれながらも何とか生き延びたという感じで、なかなかにドラマを感じさせる傷跡だった。
捕食者は、魚ならこういう囓り取る食べ方をする種は限られる。シーバスなら丸呑みのはずだし、コイやニゴイはノドの咽頭歯でバリバリかじるかも知れないが、20UPのテナガはちょっと口に入りきらないだろう。魚だとすればウナギだと思う。奴らは齧り付いて体を回転させて餌を食いちぎる。
魚以外では、スッポンやらのカメ系とカワウ始め魚食系の鳥たちが候補か。カワウ横でツレが釣ってしまってハリを外したことがあるが、噛まれてしまい、クチバシ結構エッジが鋭くなっていて指切れて血まみれになった。カワウよく見かけるしカワウの鋭いクチバシでバスッとやられながらもエビバックで九死に一生っていうのはありそうな気がする。水辺のシャーロック・ホームズ気分。
競技カヌーの団体さんの練習風景を見学しつつ、ポチポツと釣っていく。
つぬけは11時頃、時速10匹弱。オスメス1:1ぐらい。
だいぶ引いてきたので、川辺に降りて追加していく。
エビボイル来た。ちょっと向こうからエビボイルがこちらにやってくる感じで魚が移動する様子が見て取れる。昨日のシーバスのヒットアンドアウェイではなく、浅瀬をクルージングしながらやってくる。ニゴイっぽい。昨日の今日なのでシーバスがまた来るかと思って昨日釣れたバイブレーションを付けていたが、ルアーチェンジの暇はないので、そのまま投げることにしてエビボイルの行方を注視する。見えた。6,7mぐらいの距離まで来た。ニゴイ2匹。アンダーハンドで軽くニゴイの進行方向にバイブレーションを投げ一旦沈ませてからチョイチョイと動かしてみる。一瞬向かってきたがすぐに見切って、沖の方に行ってしまった。ちょっと悔しい。ルアーをフッコスペシャルにかえてタックルすぐ投げられるようにして近くに置いて、エビ釣りながら待つ。
わりとすぐにまた来た。今度も視界に入る前にエビボイルでやってくることが読めたので、キャストできるようにかまえて視界に入ってきたらすぐに目の前にキャスト。3匹の群れで、進行方向に沈んでいくルアーに2匹が反応して追ってきたが、手前でストップ。チョイチョイと動かすと反転して行ってしまった。
何がアカンのじゃー!?という感じ。その後も、撤収までに2回ほどキャストするチャンスがあったが、ちょっと反応するように見えるのだが食ってはこない。まったくルアーで狙われた経験など無いはずの魚だが、いわゆる「スプーキー」な感じ。エビは結構逃げ回って食べにくい餌だし、目の前に食いやすそうな餌が来たら迷わず食うだろうと予想していて、射程距離にとらえたら楽勝と考えていたが、甘すぎた。
くっそ、エビ食ってるニゴイはなんとかそのうち釣ってみたい。最終手段としては小さめのエビをハリにかけて投げてやるという手もあり、餌釣ってわらしべ長者的に捕食者を釣ってしまうというのは嫌いじゃないし面白い釣りでもあるが、なんちゅうか、ルアーマンとして目の前通したルアー無視された腹立たしさ、あきらめきれない思いがあることがおわかりいただけるだろうか。何とかしてルアーで食わせたい。まあ、何年かかけて仕留めればいい。とりあえずは、即物的にマッチザベイトで行くならダイワのバブルシュリンプという傑作テナガエビワームがあるのだが、最近は分解しないワームは使わないことしにしたのでパス。そもそもマッチザベイトで行くならエビ釣ってハリにかけろで終わってしまうのでちょっと違う方向で行きたい。ベイトに、今回の場合テナガエビに合わせるんだけど、単純にテナガエビに似た見た目のルアーを持ってくればいいというのは、ルアーマンとしてはちょっと考え方が浅いと感じる。ニゴイはエビの何を見て感じて、捕食という行動に出ているのか、底をぴょんぴょん逃げ回っている動きに反応しているのだと思っていたが、それだけでは足りないようだ。とりあえず考えられるのは触角とか脚とかがワシャワシャと生えている感じと、跳ねて逃げた後にゆっくり沈んでいくそのスピードとかだろうか。とりあえず次回はライトなラバージグ系を試してみたい。サイズダウンでごまかす手も試そう、エビ独特の泳いでダートしながら沈む感じも出せるルアーはいくつか思いつく。単純にスピナーやらの光り物系でいけるのかも知れない。なんというか、本物の餌が魚を誘う力を100とすると、その本物の餌をハリにかけると、実は100ではなくて普通は100以上に魚を誘う。ハリがかかって弱ったような不自然な動きをする餌は襲われやすい。でも、その不自然さが逆に魚の警戒を誘うこともあって、100以下になることもある。ルアーの場合その誘う力の振れ幅が大きいのが利点でもあり欠点でもある。自然の餌ではあり得ないものすごく強烈な刺激で魚を誘いまくることもあれば、その刺激が魚を強烈にスレさせたり魚を警戒させたりもする。その強烈な刺激で勝負したいと思うのがルアーマンの心情であると思う。本物のエビの群れの中からでも迷わず当方の投げたルアーを襲って欲しいのである。日が違えばあっさり何でも食ってくるという可能性もあるが、まあちょっと目標にして楽しんでみたい。
という感じで、ニゴイには思わぬ屈辱を舐めさせられたが、テナガの方は割と順調。爆釣とはいかないが、普通に浅場の石周りで釣れ続ける。下流へと、ぬかるみにこけそうになりつつ移動しながら釣っていく。
20匹は12:00ころ。
30匹撮り損ねて31匹目だが12:40ころ。
卵をかかえていないメスもつれた。幼生を放し終わった個体も出始めたという事か。
40匹は1時頃。デカイ石周りにちょっと数が居てペースが上がった。
12時過ぎくらいから、2年生ぐらいのオスだけキープ。だいたい10から15匹いればオカズにはちょうど良い。保冷剤入りのタッパに入れて保冷バックに入れる。
50匹はデカイメス。抱卵中。良い子を産んでくれ。
オカズもキープできたからか集中力が切れ始める。数を釣るのに必要な「1匹でも多く釣ってやる」的な執念が足りないように思うが、まあ仕方ない。
51匹釣った後に、チチブかヌマチチブっぽいのが釣れた。前回は似たような黒いハゼをチチブと判定したが、やや上流のこのポイントにはどちらがいるのか、細かいヒレの模様を見たいのでアップで写真撮って後で写真判定。
顔の白点がまばら、胸びれの黄色い帯の中にオレンジの線が見える。以上の2点からヌマチチブではないかと思います。この川にはどっちも居るのだと思います。
とりあえず、エビタックルを仕舞ってちょっと、ルアーなど投げていると、下流からピヨピヨとアヒルのような鳥の艦隊がやってきた。雛連れたオカーちゃんのようである。
なかなかにほほえましい。よく町中の池まで巣から引っ越す様子がニュースになるカルガモだろうか。帰宅後オカーちゃんをクローズアップして調べると、顔の2本のラインから、たぶんカルガモでOK。
わがホームグラウンドはなかなかに楽しい環境である。
テナガは昨日の感じだともうこのポイントはシーズン終わり近いのかと思ったが、まだ結構釣れる。今日は帰りに入り口の蛇篭の所に3人ほどテナガ釣り師がいて、シーズン始めに会った自転車に4本竿ホルダーを付けている爺様もいた。時期的にはもう少し釣れるのかも。
○7月21日
金曜夕方ざっと雨が降ったが、夜にはやんだ。関東は梅雨明けの発表もあったが、ちょっと天気はぐずついている。朝から宿舎の清掃の日だったので、10時頃までそれに参加して、昼過ぎ干潮に合わせて上流側ポイントにテナガ狙いへ。
11時頃到着すると既に結構引いていたので、ネットと石のポイントから始める。濁りはややあるがたいしたことなく釣りやすい感じだが、エビの数が明らかに少ない。居ないわけではないが反応も少なめ。卵を持っていないように見えるメスも散見される。そろそろシーズンが終盤という事か。昨年の顛末記を読むと8月初旬に同じポイントでエビが居ないと書いている。そろそろ下流のテトラのポイントに主戦場を移すべきか。
ポツポツとは釣れるし抱卵メスもまだ釣れたのでシーズンオフにはまだ早そうだが、いまいちではある。
しかし、曇って雨が降りそうな天気が活性をあげているのか、魚は沖目でコイかマルタかシーバスかボイルなのかジャンプなのかもよく分からない「もじり」が結構ある。かつ、岸辺ではエビボイル発生。ちょっと遠目でバシャバシャやっているのが見えて、ルアータックル出して狙いに行ったりするが到着時には既に魚はいなくて無反応。
沖目のもじりもトップやらフッコスペシャルやらあれこれ投げるが、魚は明らかにいるのに無反応。難易度高いマルタライズかもしれない。一度も釣れたこと無いので何を食っているのか不明だがマルタのライズで何をやっても食ってこないライズがある。食われている流下物自体が見えないので「ユスリカ系か?」と疑ってミッジフライで狙ったこともあるが当方の腕では釣れなかった。ルアーで直撃してもダメ。
釣れない系っぽい感じなので沖のもじりは無視して、エビボイルが近づいてきたらフッコスペシャルぶち込めるようにセットしてテナガを釣る。エビボイル直撃するのにエビ系のワームをぶち込みたい気分ではあるが、ワーム用意するのが最近めんどくさくて、まあ普段はアクションさせずに使うフッコスペシャルを、エビっぽくピンピン竿先ではじいて使えばいいやという感じの手抜きマッチザベイト。たぶんタイミングドンピシャならエビの姿形にはそれほどこだわらなくて良いはずという読み。
近くでエビボイル発生、水面から飛び出したテナガエビが棒のように一直線にハサミを伸ばして飛んでいたのはかなりインパクトある光景だった。と同時に「バシュー」という捕食音で今日エビを追い回している魚がニゴイではなくシーバスだと判明。急いでフッコスペシャルぶち込むが反応無い。なんどかチャンスあったが、ちょっと沖目から浅瀬に突っ込んできて、エビを襲ったら即ターンして沖目に戻る、というヒットアンドアウェイな捕食行動を取っているらしく、浅瀬をクルージングしてくるニゴイとはちょっと攻撃パターンが違うようだ。
テナガもあまり釣れないので、雨もポツポツ当たり出したシーバスっぽい天気なので、ちょっと作戦立て直して、シーバス狙ってみる。エビボイル直撃が理想だけど、ほんの一瞬しかチャンスがないので、とりあえずは沖目、たぶん岸から3〜5mをエビを襲う機会を狙いながら泳いでいるシーバスをイメージして、ダウンクロスで下流岸近くにペンシル、ポッパー、シンキングペンシル、回転系、と投げていく。そのあとシリコンボディーでサイレント仕様という「シリテンバイブ」というのを投げてみた、まだ釣ったことないルアーだが一応、明るい時間のシーバス用に作られたルアーらしいので試したところ、一投目で食ってきた、がかからず。やはり岸からそれほど遠くない所にいたようでピックアップ前に追いすがってきた感じ。しばらくダウンクロスに投げていたが、さっきの食い損なった魚が上流に泳いでいったように見えたのでセオリーに反してアップクロスに投げて巻いてきたところ食った。やっぱり岸から5mぐらいの割と近め。さすがに河川に入っている魚なので元気に飛んで走る。バラしたくないのであまり飛ばせないように竿を低く横に寝かせてゆっくり寄せてくる。浅瀬に誘導してボガをかける。
50真ん中くらい。ルアーへの反応自体はニゴイよりシーバスの方が良いので、ニゴイ釣るより簡単と言えば簡単。ニゴイでもシーバスでも良いのでエビボイルで釣りたいという思いはあるけどまあ贅沢というモノだろう。釣れれば良し。新しいパターン覚えられてかなり嬉しい。
ダウンクロスで下流を狙うとほどなくして追加。40弱ぐらい。
これは、このルアーがイイのか、天気とかの条件が良いのかまだよく分からないけれど、とりあえず良い感じで釣れているので下流へ釣り下っていくと根掛かり。おかっぱりでバイブレーション使うと根掛かり多くてやりにくいというのは正直ある。外そうと下流に回ったりしたがルアーロスト。
ラインシステム組み直している間に本格的に雨が降り始める。ボイルやらの水面の魚っけが無くなる。とりあえずラトルジャラジャラのTDバイブを投げるが、反応無く、7センチミノーに変えて、一旦上流に戻ってから再度つり下がるが反応無し。1時過ぎにあきらめて撤収。
ルアーがダメなのか雨降ってきたのが影響したのか、単に群れがどこか行ったのか今日だけでは判断材料少なすぎるが、明日もちょっとデータ取りがてら釣ってみたい感じだ。今日はエビボイル直撃用のルアーを中心に持ってきていたけど、明日はフラットラップだのCDだののミノーも用意して試してみたい。
テナガから、関連してシーバスも狙えるようになってきて、これまた面白くなってきた。
ちなみにテナガは7匹といまいちであった。まあ、途中からルアーばっか投げてたからだけど。
○7月16日
日曜は、一日寝てすごし(オッサン仕事で疲れ気味ですワ)、3連休最終日、朝干潮にあわせてテナガ出撃。風が強いが雨はこの週末降っていないのでそろそろ濁りはおさまっているだろう。
7:30ころから、入り口の蛇篭まわりで始める。あたりはあるし小さめのエビもいるのだが、風波で岸際が濁っていてエビが食っているのが確認できない状態。しばらく小さいやつと思われるあたりに翻弄され苦戦。
崖を上がって、石とネットのポイントに。ここはコンスタントに釣れてくるが、メスが多い。活性高いのかメスがかからないように、大きめの餌で早めの聞き合わせをしているのだが、結構なペースでメスが釣れてくる。モリモリ抱卵していて卵に目のような黒点も見える。孵化が近いのか。
オスもつれてくるが、7:3でメスぐらいの感じ。
「つ抜け」は8:30ころ。最初ぜんぜん釣れなかったのでまずまずペースではある。
しかしネット周りは、気をつけていてもエビが見えていないとネットの下に潜り込まれたりして仕掛けのロストが多い。ハリスじゃなくて道糸が切れたので、一旦場所移動することにして木陰で仕掛け作り直し。風があるのでそれなりにしのげるが、夏の太陽は容赦なく照りつけている。
やや下流に移動して、濁った浅場、石周りなどを釣るが、エビが見えない濁った状態なので、竿2本出して、一本を置き竿に、1本は頻繁に聞き合わせしながらの脈釣り。置き竿でねらった岬状の石のポイントはコンスタントに釣れてくる。かつオスが多い。
濁っているのでごく浅場の石周りでもつれるが、メスが多い。20匹は9:10。時速20匹弱。
置き竿に20弱の良いサイズがきた。
見えるポイントを叩きながら、戻ってくると置き竿にかかっているというパターンが続く。
30匹は確認し損ね、40匹が10:00ころ。時速20匹をこえる良いペースだが、どうしてもメスが多くなる。でも、早合わせと、オスがいるポイントに置き竿で雄雌比5:5ぐらいにはできている。
ちょっと歩いて、下流へ移動していきながら釣る。河原の住人の方の水汲み用の足場なのか、丸太が重なっているポイント、期待したほどではなかったが、何匹かゲット。
次に狙った、丸木橋のようなポイントが爆発した。流木を石で押さえてあるのだが、流木周りも、石周りもエビがついていて、沖の方にも続いているようで、濁って見えないが沖目でもコンスタントに釣れてくる。
50匹は10:30時速20匹ペース。
沖目を探っていた手持ちの方の竿にデカイのがかかった。今季最大っぽい。
測ったら、23センチ。やはり今季最大だ。しばらく、浅場を歩かせたりして愛でる。
もう一匹、今度は置き竿の方にデカイのがかかったが、惜しくもバラした。
60匹は10:50で時速20匹以上のペースだが、そろそろサイズが落ちてきたので、下流へちょっと移動。
沖目にゴミが引っ掛かっているポイントなどでいくつか追加したが、それほど数がまとまりそうなポイントは無く、そろそろ満ちてきているので、再度、さっきの丸木橋ポイントに入る。
沖目でまた良いのが釣れた。真っ黒な21センチ。
かなりガンガン満ち始めて、ジリジリ後ずさりしながら釣っていたが、そろそろ暑さも厳しくなってきたので11時過ぎに撤収。66匹ゲット。
今日の後半のペースを見ると、100匹アタックかけても良さそうに思うが、まずはクソ暑くて、もうこれ以上はもちそうにないというのがあった。くわえて、エビが見えない中ではどうしてもメスが多くかかってくるので、数字的なペースほどは「爆釣感」はなく、まあそこそこ釣れている程度の感じだった。メスを沢山釣って「100匹釣りました。」というのは、ちょっと当方の考えているテナガエビ釣りとは違うような気がする。でも途中から、2本竿で置き竿つかってそれなりにペースを作りながら、大きめのがいるポイントは置き竿で粘って、手持ち竿で次狙うべきポイントを探っていくというのは、なかなか上手くいった。確実にテナガエビ釣りについてもいろんな引き出しが増えてきている気がする。
○7月14日
3連休突入だが、週半ばにえらい雨が降った。九州方面では「経験したことのない豪雨」だったようで被害も出ている。ここ数年の九州の豪雨はちょっと異常な気がする。
川はまだ濁りが相当きつく増水していると予想できたので、テナガは中止、今年初のナマズ狙いに電車で少し遠征。
結構、増水している。
ジッタースティックが現在、生産されておらず、こういう濁りの入ったときやそもそも九州ほどは魚の数が多くない関東のナマズポイントでは、高アピールのジッタースティックで広く早く探りたいのだが、手持ちがほとんど無くなっており、残っているのは黒くマジックで塗ったのが、ナマズのやすりのような歯で削りまくったようになっている、というような渋い個体だけなので心許ない。
仕方がないので、ジタバグの後ろのフックを、ハンガーでぶら下げているのをヒートンに変えてペラを噛ませて、ペラ付きジタバグを用意してみた。下のツバメっぽいカラーのが改造後である。
最近のジタバグは昔でいうところの「クリッカー」タイプでラトル入りであるのも手伝って、カップがカポポコいいつつ、ラトルがカンコン鳴って、ペラもシャラシャラと回って良い感じの騒々しさだ。
しかし反応がない。こういう増水時にはかん水した植物周りや浅瀬、流れ込みと読んでそのあたりを特に入念に狙ったが、ワンバイトも取れず。もう少し濁りがおさまらないとダメなのか。スカ。
○7月7日
七夕って梅雨の時期だけあって、晴れることの方がすくなくね?と織姫と彦星の心配などしつつ、とりあえず曇り空のもと、テナガ釣りに出かける。一昨日から昨日の朝にかけて結構雨が降ったので、昼干潮の大潮だが、濁ってテナガダメかも知れないとシーバスタックルもリュックに忍ばせて上流側ポイント入り口の蛇篭まわりから始める。10時45分頃始めるが、まだあまり潮がひいておらず、やや濁り気味でエビもよく見えない。反応はあるのだけどメスばかり。しっかり卵を抱えている。
オスはたまに見つけても無視されたりしたので、やはり増水と濁りはダメなのかと思うが、とりあえず場所チェンジ、崖を登って石とネットのポイントに移動。石周りでそれなりに反応あるのだが、メスばかりで、オスはどこか行ってしまったのかと思い始めた頃7匹目でやっとオスゲット。結構良いサイズ。20ちょっと切るくらい。元気に跳ねる。
この後、レバ餌がたまたまちょっと大きめのが続いたのだが、デカめの餌が良かったのか、たまたまオスのいるポイントに当たったのか、コンスタントにオスがかかり始める。10匹目は11:45ころ時速10匹ペースでゆっくりめだが思ったほど悪くない。ぜんぜん釣れなかった2週間前と濁り具合とかはあまり変わらないのだが、時期的なモノだろうか。
途中、エビボイルがちょっと遠目であったのでシーバスタックルでルアー投げたりしたがヒットせず。ニゴイだと思うが先週ほどは回ってこなかった。潮が引くまで粘って、降りて追加していく。20匹は12:40ころ。やはり時速10匹ペース。
1時頃に下げ止まった感じなので、昼飯がてら下流に移動、カーブの蛇篭とテトラのエリアで昼飯後ペンシル投げてみたが反応無く、ちょっと上流に戻って先週ズボンが沈んでいたエリアに入る。ズボンは流れてしまったのか見つからなかったが、浅場の石周りとかでそれなりに釣れる。
そろそろ、大型個体は茶色っぽい色のがふえてきたような気がする。
30匹釣って、2時過ぎぐらいまで釣るが、集中力が切れてきたところに2回連続で根掛かりで仕掛けを無くしてやる気がなくなって帰宅。37匹。まずまず。
100匹狙えそうなペースではないと分かっていると、10匹ぐらいでそれなりに満足してしまいイマイチ集中力の持続が難しい。要修行ということか。
○7月1日
今年ももう半分過ぎた。前半戦はシーバス、テナガと好釣で、遠征は思いっ切りフルスイングの空振りだったが気持ちよく竿が振れたと納得している。後半戦夏にコスタリカの予定だったが、来年に延期になった。ちょっと残念ではあるが、70まで現役のつもりなので急ぐ必要はないと感じている。今年の夏は東北で、「被災地で何してるんだ!」と怒られるぐらいの釣りまくりの旅をしてみたい。
まあでも、とりあえずは目の前のホームグラウンドの釣り。昨日土曜もテナガ結構釣れたので、今日は100匹オーバー、いわゆる「束釣り」に挑戦しようと9時に寝て朝4時過ぎに起きる。「まだ暗いやんけ」とウダウダしつつも準備して出発。
5:30ころスタート。まだそれほど引いていないのでとりあえず入り口の蛇篭まわりで。すぐ釣れる。
ポツポツと釣れるが、時速10匹ぐらいのゆっくりペースなので、まだ引いていないので下に降りられないが、昨日良かった石とネットのポイントを崖の上から釣る。昨日ほどではないがまずまず釣れるので腰を落ち着けて釣っていく。たまにニゴイが回ってきてテナガを追い回している。離れた場所で浅瀬に追い上げているのも見えた。エビボイルというのは初めて見た。クレイジーチャーリーとかのエビ系パターンぷち込んで釣ったら面白そうだ。
6:30ころ「つ抜け」。
一応、石やらネットやらの脇でトントンとガン玉を踊らせて、長めのハサミが見えたら食い込ませて、メスやら小さいのが来たらちょっと避けてという釣り方をしているのだが、石の向こうなどではどうしてもメスもかかってくる。産卵期なので抱卵している。リリースしているができればハリにもかけたくない。
しばらくして、がけの下に降りて釣りできるぐらい潮が引いてきたので降りる。
結構、食ってくるのだがかからないという時間があったりするが、何が原因だろうか。かかるときは口元に餌を持っていけば、イチニノサンぐらいのタイミングで軽く聞き合わせすると、普通にのってピンピン跳ね始めるのだが、かからないときは40数えて途中までピンピン跳ねていても水中でばれたりする。それも連続で。まだまだよく分からんことが多い。
ずるずる下流側に横移動していき、大きめの石周りで結構釣れた。7:45ころに20匹、釣れるときはバタバタ釣れたりするが平均すると時速10匹ペースか。
なかなか良いサイズ。20センチ弱。
30匹は8:40くらい。やっぱり時速10匹ペース。
だいぶ引いて来たので横移動しながら石周りなどを釣っていく。移動するごとに足元近くから小さめのエビが沢山驚いて逃げる。深い場所ではニゴイに食われるので浅場に結構来ている感じだ。
今日一、良いサイズゲット。手のひら21センチちょうど。
浅場のエビが接近すると逃げてしまうので、下の写真のようなちょっと大きめの石周りを遠目から狙う。まあ、深いところに逃げたエビにも目の前に餌落とせば食ってくる場合が多いが、浅いところで食わせないと見えないのでオスだけ選べない。
40匹は9:15ころ。ちょっとペースは上がった感じで調子よく釣れている。
50匹は9:45ころで、10時頃までは時速20匹くらいの良いペースで釣れていたが、シングルパドルの競技カヌーの練習の団体が往復し始めて、濁り始め、あたりはあるが小さいのが餌を持って泳ぎ回っているような感じでちょっと停滞する。
昨日よりは干潮時間が後ろにずれているので11時くらいまでは釣れそうだが、濁ってぜんぜん思うように釣れないので、思い切って場所チェンジ。濁りの中で釣れる技術は何か考える必要はありそうだ。カヌー楽しんでいる人に文句言うつもりはない。自分もカヤックやるからね。たいした波ではないので上手く濁りを利用して釣ってしまう方法はありそうな気がする。
自転車でだいぶ下流に下って、崖を降りて釣り始める。ここでも、石周りなどにはエビは居て、まずまずのペースで釣れ続ける。60匹は10:45ころ、釣れていない時間と移動があったので、新しいポイントでは時速20匹近いペースで釣れていたと思う。
横移動していって、ズボンが沈んでいるのを発見。これはなかなか数もいたしサイズも良かった。今日二番目の20センチが釣れた。
11時半頃になり、潮も上げてきて足場が、斜めの崖の狭いスペースになってきて、集中力も切れ始め70匹目は油断してかかってしまったメスだった。11:35ころ、そろそろ足場も気力も限界だがメスで終わるのも気分が悪かったので、オス一匹釣って終了。
「束釣り」アタックは、あと30匹届かず。6時間強で71匹と時速12匹弱であった。もっと爆発的な入れ食い状態が途中で来るか、もう少し安定して時速20匹程度が続かないと100匹までは届かない。良い時間帯2時間3時間で40匹、50匹釣ることは可能かも知れないが、それを1日でもう一度やるというのはなかなかに難しそうだ、というのが70匹釣っての感想だ。正直疲れていて、この後30匹どっか別の潮が満ちても入れるポイントで釣ってこいと言われても「勘弁してくれ。」という気分だ。小物釣りで数を狙うとなると「束釣り」がやっぱりわかりやすい目標だが、なかなか難しい。それ故に挑戦しがいのある目標だと思う。精進したい。
(おまけ)テナガエビの歩脚について
テナガエビについてネットなどで調べると、「第2歩脚が著しく伸長する」というような説明が目につく。目につくたびに「あの長いハサミはザリガニと違って第2歩脚なんだ」とちょっと意外な気がする。エビカニは十脚目(エビ目とも最近はいうらしい)という仲間に分類され、歩脚が5対あるのが特徴だが、カニやザリガニを見ると、ハサミ脚は一番前の第1脚で、その後ろに4対の歩くための足がついている。
テナガも同じだと思っていたのだが、ここ数年テナガ釣りをするようになって、あらためて調べて違うことを知り、「ああ、自分の知らないことはまだまだいっぱいあるな」と思ったしだいである。
確かに、見えているテナガを釣っているときに、長いハサミ脚(第2歩脚)で餌をついばむシーンは多く目立つのだが、ハサミの間の口の真ん前あたりに餌を落とすことができたときには、ハサミ脚(第2歩脚)が動いていないのに、餌がスッと口に持っていかれて、「ああアレは第1歩脚で口まで餌を運んだんだな」と納得したものである。
今日、釣ったテナガエビ後半15匹ほどキープして昼に食べたときに、第1歩脚をよく観察してみた。第2と比べると細く、短いが、第3〜5歩脚のような先がとがった爪状ではなく、ちゃんと小さいながらもハサミになっていて、これをマニピュレーターのように使って、長大なハサミ脚(第2歩脚)と使い分けたり、時には連携させて餌を食べたりしているんだなと、食事中お行儀悪く、食べ物をいじり回して写真撮りつつ観察してみました。