2013顛末記 後半戦

 

○12月30日、31日

 27日仕事納めの後28日気仙沼の同居人のお兄さん宅に例によってお邪魔する。

 30日は唐桑半島広田湾側の釣船、「浜人」さんの乗り合い船でルアーアイナメ狙いで出る。船長久しぶりだけど覚えていてくれた。っていうか2回乗って3匹50UP釣ってる同居人の横で釣ってた人という印象か?

出港

 2グループに挟まれて胴の間で。投げやすいのは船首か船尾だけど常連さん押しのけて陣取る図々しさはない。まあ、わしアンダーでも投げられるけんね。結構大きな船なので8人乗ってるが、みなこの年の背に寒い中釣りに来てるだけあってマナーも良いし手慣れた感じで、おまつりやらも少なく快適に釣りできた。

 最初港近く、反応少なく移動。 

 20〜30の深場を狙い釣っていく。ぽろっと35ぐらいのが早々に釣れておかずキープ。

1匹目 

 その後もボチボチ釣れ続ける。船首の人が好釣で、しゃくりのリズムとか真似させてもらう。しゃくりって言わんのか、リフト&フォールか?

まずまずこれもまずまず

 3か所めぐらいで産卵後の個体が集まっていた場所を狙ってバタバタと釣れたタイミングで当方も今日1ゲット。

今日一 

 しかし、三陸では45超えるぐらいでないと船長さんメジャー出して計ってくれない。40ないかなあるかなというぐらい。

 サイズ上がっていかないが、あたりは多く30mとかの船の真下丁寧に底とってあげておろして、着底長めでゴゴゴとあたる。真っ黄色のも含めオスが多い。

黄金アイナメ 

 今回竿が、会社畳んだウエダの竿が中古市場にドカッと出ているときに買ったプロ4ピッチンスティックでさすがに巻物用のヒロ内藤より先調子でワームのあたりが取りやすい。パワーもちょい強めでアイナメ釣るにはちょうどいい。この手の竿でセンター2ピースがなかなかないのでいい買い物だった。ヒロナイトウそろそろ腰抜けてきていてデロデロだったのでタイミング的にもバッチリだったかも。 

 ちょっと浅場をせめて反応少なめで、その後は30mくらいのかけあがりを、魚探見ながらソイも狙って釣っていくが、アイナメがほとんどでかつ順調に釣れる。パルスワームのモエビ系とエコギアの汁ワームの緑のホッグがよかった。

 ソイつるには底切って大きめのリフトアンドフォールで、フォール中の居食いのあたりを拾ってまき合わせ気味に乗せるそうだ。そんな難しいことは無理なのでアイナメ狙う。 

 たまにクロソイや45あるような大型アイナメが釣れると船上羨望のまなざしもあり盛り上がる。俺も釣るぞと気合を入れるが数は順調に出るがサイズがいまいち。まあ贅沢な悩みである。

 移動中鳥山みえて、ジグも持ってたので狙いたかったがチャーターボートでなかったので皆に従い根魚狙いに徹する。もちろん文句いうほどのことではない。海底にはアイナメがわさわさといるのだから。

 小雨交じりの天気だけど、雨降ってるってことはあまり寒くはなく集中して海の底に意識をとどめつつづけることができた。

 昼すぎて、もうちょいやりましょうという船長のありがたい申し出に反対する釣り人のあろうはずもなく、2,3か所狙って、最後のポイントで1尾追加して気持ちよく終了。

 15匹ゲット。5匹ぐらい35〜40であとは30以下ぐらい。3匹キープ。

  8人乗っているので、みな大きめの2〜3匹とか、「俺アイナメは飽きるほど食ってるからソイ」だけとか少な目キープだが、それでも船長がマキリでバスバスしめて放血させるためにバケツに放り込んでいくと、40UPばかりでバケツ一杯になって、チョとすごい水揚げ風景。海の仕事してる人が使うマキリはなぜあんなにかっこいいんだろう。でもあれを素人が持っても安っぽい感じしかしないんだろうな。

 当方がキープしてた40あるかないかぐらいのは、港で選ぺつ作業で結構ポンポンとリリースされていた。笑える。魚がいっぱいいると釣り人は幸せである。三陸のアイナメは40以下リリース。てゆうか正月前なので尾頭付き用にキープしてるけど普段は結構オールリリースの人が多いとか。

 三陸のネウよいつまでも釣り人を楽しませてくれ。

 刺身は普通に造ったのと、皮目を焼いた焼霜づくりと造って、アラは味噌汁。旨い。最高や。

釣り師の晩餐

 

 大晦日、そろそろ港も復旧し始めて魚釣りできる場所も結構ありそうなので、陸っぱりで出撃する。

 この時期、ワカサギの海版みたいなチカが漁港で釣れるはずで、ワカサギと腹びれの位置の違いを写真並べて比べたいということで、マルカノー釣具で情報仕入れると、「この冬は久しぶりにワカサギ(チカのこと)わいてどこでも釣れてたけど、12月に入って週末シケ続きのせいかあまり釣果情報聞かなくなった。」とのこと。まあ深い港なら何ぼか残ってるだろうし釣れていれば釣り人いるだろうと、まずは気仙沼港。岸壁はかさ上げされてマグロ船だの大漁旗はためかせていていい感じだが、昨日釣っていたようなアミコマセの痕跡はあったが魚は確認できず。この時期の三陸の海はかなり透明度高いのでいればだいたい見える。

 岸壁際のアイナメ狙いとかも、元旦か2日に同居人と初釣りする予定なので調査かけておかねばで、気仙沼から唐桑半島にかけて、チカも実績ある小さな漁港を中心に狙っていく。しかし、沿岸の道、まったく建物等がなくなっているので目印がなくカーナビが無いと知ってる道のはずなのに迷いそう。沿岸部の土地はやっとかさあげが始まったらしくユンボが目立つ。道はところどころ「冠水時通行注意!」となっていて、道路のそばに浅い池のような海水がたまった土地が多いこともあわせて、いかに広い範囲で地盤沈下が起こって、それを復旧させていくには、もう何年もたってるけど、まだまだ時間がかかりそうなんだなと思わされる。

 小さな漁港をあちこちめぐると、さらに復興はまだ時間がかかるんだろうなという現実を目にする。満潮近い時間に行ったということもあるけど、もともと岸壁の荷上場だった場所が水没していてすっかりカキ殻とか着いて海底っぽくなっている。優先度の高い大きな港から順に直しているんだろうけど、待ってもいられないから船の乗り降りのために手作りっぽい桟橋がある港も多かった。リアス式の湾の上にはカキやホタテの養殖いかだがたくさんあって、そういう部分では漁業も復興しつつあるし、カキも食ったし旨かったけど、船の数は足りてなくて共同で使っていたりするようだ。

水没岸壁手作り桟橋トン袋

 漁船も釣り船も少ないので資源保護には良い状態らしく釣りは総じて良くつれているとのこと。景気の良い釣果はそこかしこで聞いた。「今だけデッセ!」という気がするのでまだ行ってない人は急いで行かれることを強く勧めます。

 小さな川の流れ込む港、川のほう見ると石垣にダボハゼ系がワラワラといるのが見えたので、アイナメ用のブラクリにガルプのストレートワーム3センチぐらいにちぎって狙うと、好反応だがいかんせん小魚なので食い切らずフッキングに手こずったが1ゲット。まあ釣り納めだの初釣りだのはスカ食わんかったらいいんですよ。背ビレが伸長してるのでチチブだな。

ダボハゼ

 川の港に入るところの水門、ぶらくりワーム落としたら30くらいの陸っぱりならちょっとうれしいサイズが追った。上下に誘うとグネングネンと食いそうな動きをするが食いそで食わずにどっかいった。初釣りで釣りの上手い同居人に釣ってもらおう。

 その後いくつか唐桑半島のチカいそうな港をめぐったがワカサギおらず。アイナメ反応なくアナッパゼが相手してくれたのみ。アナッパが実はアナハゼなのかアサヒアナハゼなのかその他のアナハゼ系なのか、いまいちわからず釣っている。難しいのでキッチリ同定し切れてない。こいつはたぶんアサヒアナハゼ。

アサヒアナハゼ

  大きく移動して大きな港をもういっちょということで大船渡港へ、でかい船が着く岸壁のそばの小規模な漁港でアナッパとちびアイナメが結構見えたが、いまいち食い切らず。でもカタクチが泳いでいるのがちらほら見える。

カタクチ

 これは深いほうの岸壁にはカタクチ、チカいるんじゃないのと期待して移動すると、カタクチの群れがギラッギラとプランクトンかなんか食いながら泳いでいる。しばらく場所チェックした後、でかい群れがいるあたりでアミコマセ撒いて始める。2.4mののべ竿に浮き仕掛けで。意外にシビアで最初無視されたが、こませが効き始めたのか後半はボチボチ釣れた。餌をアミ餌だといちいちつけるの面倒なのでワカサギ釣りの紅サシの余りを持ってきていて紅サシでも問題なく釣れた。というか蛍光緑のおもりに結構バイトしているのが見える。

カタクチ釣り座

 そのうちチカもまわってくるだろうと思っていたがカタクチだけで終了。夕方はさすがに冷え込む。ブラクリにカタクチつけて放り込んでいたのだが、プレデターどもは留守のようで生きたまま帰ってきた。まとめて酢締めで食っちゃる。

釣果 

今年も1年よく釣りました。(って年明けて書いてるでしょ、ってヤボな突っ込みを入れた皆様、忘れないようにテキストデータで打ち込んだ文章を自宅宛毎釣行後送ってたので嘘じゃないんです。)

 

 

○12月22日

 先週は、午後から橋の下ポイントで釣れたので、午後から橋の下に入ってスタートするのが効率的というモノだろうと午後からスタート。しかし、魚釣りにおいて「効率よく良い時間だけ釣る」などという横着は往々にして失敗をまねくということをあらためて思い知ることになるのである。

 スタート時、護岸は増水時に積もった流木等の撤去作業も終わり、キレイになっているにもかかわらず、釣り人はいつも入る角に1名のみと人山がたっていない。でもバケツにはそれなりに魚が入っていて「あたり止まっちゃいましたよ」という情報にも、群れが移動していて回ってくればまた釣れるだろうと余裕をかまして、適当に昨冬ズラッと人が並んでいた時期に良く釣れていたアタリに釣り座をかまえる。

 のべ竿10本バリで始めるが、全く反応無い。人いないので歩きながら広範囲に探るが、何の反応もなく角の人も釣れていない。仕方ないので磯竿出して浮き仕掛けチョイ投げで沖目も探る。こちらはしばらく流して放置しておくとたまにポロッと釣れる。しかし劇渋。

劇渋

 夕まずめほぼべた凪になり、ユスリカハッチし始めてライズも見え始めるが今一釣れないので、のべ竿を夜釣りの練習がてら点灯してない電気浮き付けて浮き仕掛けにして、中層狙いにしたらポツポツ釣れた。

浮き

 浮きは感度良く、当たりはわかりやすいがなかなかハリがかりしない。意外にフッキング難しい。

 真っ暗になって、浮きを点灯した5時まえ頃から棚調整して深すぎず浅すぎず3m強ぐらいの棚で好反応。明るいウチは10匹弱しか釣れていなかったけど、30分くらいで10以上追加し20を越えた。

20チョイ

 時速30匹超ぐらいのペースで快調に釣れ続ける。アタリは頻発するけどフッキングは夜も難しい。浮きがピコピコしたら、竿先を軽くしゃくって浮きを見て、かかって暴れているようなら抜き上げて、かかってないようなら、そのまま再度アタリを待つというので割と上手くいった。浮きが落ち着いて10秒くらい経っても反応無い時は軽くしゃくって誘ってやると良かった。魚は群れていなくて散っているようでハリは上にも下にもかかるが、ほとんど単発。

70

 70匹で一旦、クーラーボックスに魚を移動してお茶休憩後再開。

 風はなく、気温が下がってくると、水温の方が高くなったせいか湖面にうっすらと湯気というか霧がでて赤く灯る電気浮きと対岸の夜景が幻想的。「スモ〜ク オンザウォータ〜」とか鼻歌かましながら釣っていく。今時の電気浮きはトップがやわらかいシリコンかなんかでできていてトップ全体がボワッと明るくとても見やすい。写真中央屋や左の赤い灯りがソレ。

スモ〜ク オンザウォータ〜

 8時過ぎに束釣り達成。 

1束

 8時半頃まで釣って120匹で終了。

120

 ナイター、風がないからマシだったが寒い。でも釣れる。人は少なくて案外いい手だと思う。

 今年もあとわずか、今年は今のところ73日釣行。あと気仙沼で1日2日釣る予定。平日なかなか釣りに行けなかったので昨年より釣行回数は微減だけど、結構面白い釣りができている。来年はもっと仕事が暇になれば平日近所ポイントをガッチリやって年間100日ぐらい釣りに行きたい気もするが、まあ贅沢というモノか。今年のように毎週末釣りに行ければ文句を言うほどのことではないような気がする。

 

○12月14日

 強風が続いていたが、ちょっと落ち着く予報。先週、午後からだけで70匹釣ったので、朝からやれば100は余裕だろ、と6時起床で出発。

 8時前には到着して、昨晩ベニサシがほぼ全部さなぎになっているというショックな事態が発生していたのでボート屋でベニサシ買って、ちょっと橋の下を見に行くと、先週ゴミだらけだった駐車スペースでユンボが撤去作業中で釣り人はいない。釣り人いないと言うことは釣れてない可能性大なので、駐車スペースが結構混んでた学校下に入る。

 魚籠調査すると結構釣れている。右側の方が良く釣れている感じだったので適当に釣り座をかまえてスタート。 

釣り座

 だがしかし、非常に渋い。奥の方に場所替えしつつ磯竿浮き仕掛けで誘うのと、シーバスロッドぶっ込みの2本出すが、ぶっ込みにはコンスタントにモロコ系、ニゴイ、ブルーギルが掛かってくるが、ワカサギ極たまにしか来ない。浮きはアタリほとんどない。常連さんは結構釣っていて、6mくらいののべ竿で棚5〜6mくらいと言っていて、だいたい底近くなのだが棚はあってるはずだが何なのだろう。

ニゴイモロコ系

 モロコ系はデメモロコなのかスゴモロコなのか何なのか今度、持ち帰って同定してみたい。

 釣れない理由はよく分からんが、釣れてる人を見ているとハリ数が14〜20と多い。移動しているワカサギの群れをある程度広い棚で待ち構えて、群れが来たらなるべく沢山かけてしまうという感じなのだろうか。7連とかしているのが見えた。でも、素人にはハリが多い仕掛けは絡まったり引っかけたりで扱いきれない気がする。玄人向けの技術のような気がする。

 

 お昼ぐらい凪いでいたのがちょっと風が出始めた。8時過ぎから4時間弱で5匹という超絶貧課に泣きはいりつつも、昼飯休憩して仕切り直して橋の下、撤去作業の邪魔にならないように端の方で午後の部スタート。

 のべ竿10本バリ仕掛けでいきなり釣れ始める。しかも3連、4連とかあってペースが上がる。1時間くらいで20匹追加。

25

 その後も、群れが移動しているようだが、左右人もいないので足で探りつつハイペースで釣っていく。

 最大で6連まであった(1匹写真の枠の外に落ちてます)。ウヒョヒョという感じの鯉のぼり状態。

6連

 3時前に50匹、時速25〜30匹ペースでこれはこのまま一気に100越えるだろうという感じ。

50

 だったのだが、その後群れがいなくなったのか失速。竿もう1本出してぶっ込むが、ベタ底だとオイカワとギルが来る。

2種

 浮き仕掛けにして、6m棚底付くか付かないかにして、ほりこんでたまに誘ってやると、地味にポツポツ釣れてくる。

 夕まずめ、また良い凪になってきて水面ピチャピチャしているのだが、先週ほどの楽勝ではなく、あたるけど乗らない状態に苦戦する。100いきそうでいかないもどかしい感じで、6時頃完全に暗くなり86匹でアタリが遠のいたので、片付け始める。

日没86

 しかし、片付け中ものべ竿の方の穂先にはアタリがたまに出ていて、暗くても釣れるんじゃないかという気がする。そういえば昨シーズン常連さんと話してた時に「寒いからやらないけど夜もつれない訳じゃない」といってた。

 ということで、往生際悪く夜も続行。夜釣れたら釣れたで新しいパターンで面白いかもしれないし、いろいろ試して「修行」するのが釣りの楽しみというモノである。

 場所を、撤去作業の車輌も帰ったので、昨シーズン良く釣れてた場所に移動。

 アタリはある。でもなかなか乗らないうえに、道糸に付けた目印が見えないので棚をキープするのが難しい。

 魚は中層にいるようなので、玉浮き仕掛けにして棚を一定に固定するとともにオモリを軽めのものに変えて吸い込みやすくしてみた。若干、ペースアップして玉浮き見つつも、暗くてほとんど見えないので空アワセ気味に誘ってかけて行く。

 途中、凪いでいたのが風が吹き始め、オモリを重くすると格段にかからなくなって、かかりが悪い時の「軽い」仕掛けの有用性は感じた。が、釣れないので辛い。再度凪いだ隙にまた仕掛けを軽くして、何とか100匹、1束ゲット達成である。

101

 5匹ほど追加して105匹で9時頃終了。3時間で19匹と時速10匹を下回る渋い釣りを釣りきって、とりあえずの目標値1束を達成したのはやりきった感があって良い感じだ。ナイターパターンは、まあ、常識的に考えて電気浮きがあればもっと行ける気がする。寒いのさえ何とかなれば結構楽しめそうな感じである。いろいろ展開増えてきたことも含めてワカサギも好釣である。2束、3束狙っていきたい。

夜の部105

 永い一日であった。疲れたけどたっぷり堪能できました。

 

○12月7日

 午前中、目医者だのなんだので午後出発。良い天気。

 ワカサギシーズン突入の予定だが、某港の「マイワシ祭り」の残党がひょっとして残ってやしないかとちょっと寄り道。

 人山もたっておらず、地元民くさいおじさんに「イワシはもういませんか?」と聞いたら「全くいなくなった」とのこと。まあ、事前情報ですでにアフター・ザ・カーニバル状態だとは聞いていたが、それでも自分の目で確認しておくのが王道。

 気を取り直して、一路山の中のダム湖向け。

 到着すると学校下ポイントの駐車場は結構混んでいる。年券とベニサシ買いがてら橋の下も見に行くと、人はちらほらで少ない。釣れてないのかと思ったが、そうではなくて増水時に打ち上がった流木などゴミで駐車スペースがないうえに釣り座になる護岸も流木だらけで釣りにくそうで人が少ない様子。でもバケツ見せてもらうと結構釣れている。

 駐車場に一旦戻って、道具持ってテクテクと流木越えて比較的マシな場所に釣り座をかまえスタート。とりあえず5.4mののべ竿に10本針で初めてみる。

 2時半頃スタート。すぐ釣れ始める。2匹、3匹掛かってる時もあったりして速攻でつ抜け。ワカサギーッ!まだシーズン初めなので小さい。でも楽しい。

スタートダッシュ一番上はフラッシャー

 が、群れは回遊しているのか、ぱたっと反応が無くなる時間がある。あちこち探っていたら根がかって仕掛けロスト。水中にもゴミは多いようだ。

 しばらく、釣れたり釣れなかったりを繰り返して4時頃30匹。

33匹

 30数匹釣った時点で、ぱたっと反応無くなりしばらく釣れなかったが、水面でライズらしいものが始まり、底狙いだったのを浅棚狙いに変更したら、良いペースで釣れ始めた。根掛かりも無いのでハリのロストもなく快調。

50

 5時頃50匹で、さらにペースが上がって5時半頃には70越えたが、そのあたりで完全に暗くなり終了。完全に暗くなると反応無くなる。

70

 最終的には71匹。まずまず良い感じのシーズンスタートであった。これからも楽しみだ。

71匹で日が暮れた

 山を下りて、今回も回る寿司屋で地物を堪能。「エンザラ」って何だろうと思って食ってみたが、脂があるが柔らかくて今一好みではなかった。帰って調べてみるとクロシビカマスのことだった。相模湾あたりの漁村で好んで食べられていた魚で、房総でも最近売り出し中の魚だ。

 その後、後の祭りの某港でイワシ祭り開催中に見かけたアカエイ釣れないかと、イカ短冊ぶっ込んで2時間ほど粘ったが全く反応無し。8時頃帰路についたが、アクアラインも渋滞せずに帰れた。

 

○11月30日

 秋のカヤック最終戦。駅でG君ピックアップしていつもの場所へ。アクアライン上風速1m。べた凪である。魚残っていてくれるかどうか。

 久しぶりにタンデム仕様にして、1時半過ぎカヤックを出す。浅場の杭まわり構造物まわりを試しつつ、航路周辺の構造物ポイントへ。

 浅い方から攻め始めて、反応無いので一度、先週も釣れた実績の杭群に入るが、全く反応無く、潮が悪いのかということで時間あけることにして、また航路まわりに移動。沖の方に構造物攻めながら移動していき、沖目のポイントでG君にヒット、しかしバレた。

 しばらく粘るが反応無いので、そのまま沖目のよく遊漁船が狙っている杭群の沖側かけ上がりをイメージして流していく。

 しばらくして、G君にヒット。「小さいです」ということで割とスルスルとよってきて魚が見えてきた。

 嘘ついてはいけません、デカイ!

 見えてきた時点でタチウオのように上向いており、ジャンプしそうなやばそうな雰囲気で、G君慌てて竿先を下げておさえに入るが、直後激しく首振り。

 「バレたー!」という悲鳴の後も、スズキは首を振りながら浮上し、水面でひとしきりエラ洗いしてから去っていった。惜しい。2年連続大物ゲットならず。「軽い」と感じたぐらいで魚がこっちに向かっていたせいでフッキングが上手く効いて無かったのかもとG君は分析していたが、シーバスはバレる時はバレるから、あまり気にせず、まだ良い時間残ってるから次狙おうと付近をダラダラッと流しながら投げていく。

 当方のFマグの後ろに70くらいのがついてきたが食いきらず。でも魚はいるようだと集中して釣るが、その後は反応無く、夕まずめっぽくなってきたので実績の杭群へ移動。だが、先週まで今年は毎回ゲットのこの場所で無反応。ここはかなりの浅場なのだが、ちょっと沖目の方に魚が移動しているのかもと、再度反応のあった杭群に戻り、ぐるっと回りながら粘るが反応無く、天気も凪も良いので夕焼けと富士山を眺めつつ、杭と構造物を撃ちながら帰りコース。

 最後の水道のポイントも反応無く。終了。

 浅場の杭などに魚がついていない感じで、メインの群れはそろそろ産卵がらみの深いポイントに移動して行ったのかもしれないという感じだった。

 最後、G君に良いのを釣ってもらって終了というのができず残念だったけど、そんな簡単に釣れないからこそ価値ある獲物だと思うので、また来年もあるし、シーズン終了をスカで確認しつつ終わるというのは全く悪くないと思う。

 まあ、当方的には今シーズンのカヤックシーバスは絶好調といって良い成績だったので、10月11月釣りきった満足感がある。

赤富士

 夕飯を、房総産の地魚が回る寿司屋で食って夕飯休憩。ビンチョウ、ブリヅケ、赤貝、アナゴ、ウマヅラあたりが旨かった。

 夕食後は、割と遅くまで魚が残る干潟のポイントに久しぶりにウェーディング。凪で快適だったが反応無く終了。G君お疲れさまでした。

 

 来週から、冬のワカサギシーズンスタート予定。ワクワクしてきた。準備せねば。

 

 

○11月23日

 勤労感謝の日、感謝されてイイぐらい最近は働いているように思う。かなり疲れがたまっているが、先週の好釣と、凪の良い予報に心は浮き立ち、ゆっくり寝てから出撃予定が、結構早く起きてしまった。待ち遠しいので10時頃に出発。午後から凪ぐ予報で、12時前にアクアライン上で5mくらい。

 駐車スペースに到着し、風がやむのを待ちつつちょっと早く来すぎたのでキンドルでマンガ読みつつ時間をつぶす。ウインドサーフィンの人が片付け中で、その脇で寝っ転がって読書。初老のオッチャンが帰り際に缶コーヒーくれた。仲間内でワイワイやっていたので読書の邪魔してゴメンねという気遣いだろうか。ウインドサーファーは当方の中で好感度高かったがさらにアップ。

 風もすっかり止んで、2時前に出撃、5時前にはあがる3時間勝負の予定。

 水が澄んできて、冬っぽい感じになってきた。

アマモ

 航路筋、構造物まわり、杭まわりから始めるが反応無く、しばらくやってから実績の杭群。

 先週よかったので、風下からFマグ11青銀投げていくが、10投ほど反応無く、これはもうシーズン終わって今日はシビアな展開か?と思っていたら、いきなり前触れもなくピックアップ寸前に食った。しかもスズキサイズ。

 伝家の宝刀「ワッ!と叫んでビックリアワセ」。一瞬掛かったが次の瞬間首振ってばれた。

 今後、いくら修行積んで上手くなろうとも、その日一発目の突然のバイトを、冷静にライン送り込んでフッキングというのは無理。

 気を取り直して、投げていくとまた、ピックアップ時に派手に水面で食ったが、今回は食いそこねでルアーが吹っ飛んだ。ややサイズダウンか。一発目で食ってくるのが一番デカい気がする。

 次の数投目で、割と遠目でヒット。グシグシとあわせて、寄せに入るが元気に暴れてドラグちょっと引き出して走った。しばらく暴れさせて浮かせてネットイン。

72 

 70チョイ。72センチというところか。けっこうデカい。

 風下側、反応無くなったので風上側へ移動しつつFマグ11緑サバを投げているとヒット。これもなかなか良いサイズ。70ちょっと無いぐらいだけど体高あっていかつい個体。

70弱

 

 しばらく、航路筋向こうの構造物、やや沖まで攻めに行くが反応無く、そろそろ夕まずめっぽくなって、再度実績の杭群。

 上流側から流しつつ、Fマグ14青銀を投げていく。しばらくしてヒット。跳ばずに走り回って、よってきたら、わりと大きな振り幅で首を振って抵抗。何とかしのいでネットイン。

 サイズを測ろうとするのだが、上手く真っ直ぐになってくれなかったりする。丁寧にサイズ計っていくのがめんどくさく、かつ上手くできない。まあだいたい75センチ。

またの上

 その後、杭を打ちつつ帰路につき、予定どおり4時45分ころ上陸。良い天気なので夕日と富士山が見えた。

夕日と富士山

 Fマグ調子よくて、ホイル貼りの青銀も塗りの緑サバも11センチも14センチも釣れる。フライングダイバーやレンジバイブを抜いて、当方の中で信頼度ナンバーワンになりつつある。

 上陸して気付いたが、えらく疲労してしまっている。魚のサイズ計るのが雑になるぐらいに集中力を欠いたのも、疲労からのように感じる。集中力欠いた状態はなんとなく「もうろく」した時の状態はそんなんだろうなという感じで、できるはずのことができずにイライラする。それでも釣れる時は釣れてしまうのだが、もう少し仕事は楽になって欲しいモノである。商売繁盛しすぎている。勤労感謝。

 割とガッツリ夕飯食って、栄養剤も飲んで、夜の部、運河のシーバスも見ておこうと、公園の運河、雑貨屋の運河、コイの運河と探るがコイの運河でチビ1匹のみ。運河はシーズン終了か。このチビは久しぶりの運河での釣果だったので実は結構嬉しかった。カヤックでの3匹は結果の割にわき上がる喜びが少なめだったので、我が釣欲にもかげりが見え始めたかと不安を覚えたが、飯食って回復したら釣欲も回復したようで一安心である。食って寝て健康というのはやっぱり一番大事だなと思う今日この頃。

チビ

  渋滞する時間を避けつつ、ちょっとミニストップで温かい飲み物飲んで休憩してから帰宅。

 引き続き好釣だが、疲れがたまってきているのは否めない。でも、カヤックシーバスシーズンそろそろ終了、次回でラストの予定なので、淡々と釣っておきたい。日曜は寝倒そう。 

 

 

○11月16日

 もう11月も半ばだ。今年はカヤックまだ1回しか出せていない。まあ良い釣りしているのでこのまま終わっても良いぐらいだが、チャンスがあれば当然釣るしかないだろう。土曜は午後から風がおさまって夕方にほぼ凪ぐ予報。

 お昼頃に出発。アクアライン上で風速4m。おさまっていく方向で4mなら充分カヤック出せる。駐車スペースで準備して、2時半頃出撃。5時には暗くなるので4時半過ぎまで2時間勝負。

 最初、やや風が残っているので苦労しつつも航路脇まで行って、構造物まわりから始める。構造物を狙って、次に杭の列を1本づつ叩いていくが反応無い。今年はもうシーズン終わりなのか?

 ちょっと移動して前回も釣った実績の杭群、風下から接近して風下側の杭から狙い始める。数投目でFマグ11銀微乳チューンにデカイのが2匹で追う。どちらもスズキサイズだがデカイ方は80ありそう。しかし食いきらず。

 カヤックの下に付いたかも、な感じだったので魚が興奮状態にあるウチにしとめてしまおうと急いで近距離に投げる。カヤックの下にはいなかったが、近くをうろついていたようでピックアップ寸前に後ろからドカンと食って勝手にフッキングして水面でバタバタ首振り始めた。口がデカイ。大きい方が食ってくれた。ラインはロッド分ぐらいの長さだけなので、「このまま頭あげさせておいてそのままネットにたぐり込んじまえば良いんじゃネエか?」と頭によぎったアイデアを実行して、足の間にあるネットの柄を取って、サッと差し出して、バタバタしているデカイ魚をそのまま体ごと後ろに反るようにして網の中に誘導。

 入った。たぶん数秒しかかかってない。

 ファイトしていないので当然元気満々でネットの中でも派手に暴れまくって水しぶき浴びまくった。入れてから気付いたが、顔をあっち向けたらハリにかかる力の向きが変わってバラすパターンだったかもしれない。

 これは80ありそうである。やや風で不安定でつり下げてパドルに書いた目盛りで計るのが難しかったのでタモの枠と比較すると、横でちょうど内径いっぱい。縦気味にするとちょっとシッポが出る。エイ掬って枠持って持ち上げたりして枠が歪んで横が長い楕円になっている。まず80はあるのは間違いない。後でタモの横幅を測ることにして、とりあえず写真。

カヤック上80UP

 足の上に乗せて、

足の上の80UP

 タモがデカイのと人が持っている訳じゃないので、いまいちデカさが写真に出ないので、なんか無いかと考えて、左手拳を口に突っ込んでみた。

デカイ口

 迫力のある口の大きさがご理解いただけただろうか。

 また逢おう。バイバイ。

別れ

 風下に流されたのを潮のぼりして、ベイトでサミングで姿勢制御しながらならCDマグナムもクルクル回らずに飛距離出るだろうと、CDマグ13赤金を投げる。やっぱりクルクル回りがちだが、動きは良いのでシーバス食ってくる。2回ぐらい食い損ねて3回目ぐらいでヒット。

60くらい

 60あると思うんだが、小さく見える。

 風下側、まだいそうなので、徐々に風上側に移動しつつ釣っていく。CD13赤金にもういっちょヒット。派手に一発飛んだ。数m先の目の高さ。

 竿ぐんにゃりと曲げて、カヤックの下に突っ込んだり引きまくった。サイズの割によく引いたなと思っていたが、測ってみたら72ぐらいあってサイズも良かった。さっきの80UPでサイズの感覚が狂ったようだ。70UPが大きく見えない。

72

 72をリリースして、夢中で釣っていたのが人心地ついて、80UP、72、60UPという割と強烈な釣果に今さらのようにもの凄い興奮が湧いてきた。何か言葉にならない叫びを上げた。この野蛮な根源的な喜びは何なんだろう。きっと道具を使い始めた頃のご先祖様も、いい獲物が獲れた時同じ喜びを感じていたんだろうと想像する。

 風も凪いできたので、風上側に移動しつつ、重めに調整したFマグ11青を投げていく、杭群おわり際で1匹かけたがバラし。

鳥と飛行機

 帰りコース、杭を1本ずつ打ちながら帰って行く。途中小規模な鳥山が見えたがダッシュで漕ぐ気力がなかった。着岸する浜が見えてきたあたりでヒット。割と堅めの4ポンドドラグを滑らしてダッシュしていくので良いサイズを期待したが、突っ込んだ時にフックアウト。かかりどころが悪かったか。

 4時半頃にキレイな夕焼けを見て上陸。5匹かけて3匹ゲット。しかもサイズが良い。文句ない。

 タモ枠は上陸後測ってみると横の内側だと83くらい。今日一番は83センチとする。

 目盛り

  カヤック屋根に積んで干しながら、ショッピングモールで夕飯を買って公園の地べたで食う。1人プチ宴状態。

宴じゃ

 房総半島の人は、和歌山から仕入れてでも生のビンチョウが食べたいようだ。当方と同じように体に黒潮色の血が流れているのだろう。

 飯食って、この勢いをかって、夜の部アカエイ釣りでも80UPをと意気込んで、いつもの場所に陣取るが、7時半から9時過ぎまでやって反応無し。撤収。

タモの柄

 2年ぶりの80UPで堪能できた。なにげにネットの柄がちょっと長いものに改良されていたり、細かいところもカヤックシーバスは詰まってきた。ロッドもリールも良い塩梅だし、Fマグも調子良い。

 もう一回か2回カヤックは出せるだろうか。アカエイがなかなか苦戦中だが、シーバスだって最初は釣れない中データを集めまくって、ここ数年やっと何とか形になってきたところである。アカエイも引き続き修行するしかあるまいという気がする

 もう少しイイ季節は続きそうである。でもラストスパートだな。

 

○11月9日

 凪も良さそうな予報だったので、土曜の午後から、昨年一緒にカヤックで出てデカイの釣った職場の後輩G君とカヤックシーバスいざ出陣。

 だったのだが、これが金曜まで余裕のべた凪の予報が、朝起きるとやや曇った空に風が吹いていて海保のリアルタイム情報ではアクアラインで風速8m。午後に向けやむ方向なので、何とかなると期待して11時に最寄り駅でG君ピックアップしてカヤックポイント向け。

 アクアライン通過時で6mぐらいまで収まっていて、しばらく待てば予報どおり5m以下になって出せるかもと希望的憶測で駐車スペースに到着、でも風強い。ウインドサーファーが帰り支度しているということは風は止んでくる方向で間違いなさそうなので、鳥を見たり、持ってきたルアーの見せっこしたりして暇をつぶすが、小一時間しても状況変わらないのであきらめて運河巡りに切り変える。今日は昼あまり引かない干潮を挟む夜満潮の小潮という2週間前と同様の潮で期待できる。

名前が分からない鳥

 最初、コイの運河に入る。だいぶ引いているが、コイがウロウロしていたりして魚っけあるので両岸に別れて橋の下を狙う。G君ロープ使って護岸から川岸の狭い足場に降りて釣っているが、対岸から見ていると変なところで釣ってるなと面白い光景だったが、後でそう言ったら「対岸から見るナマジさんも同じです」と言われてしまった。確かに。

 反応無かったので、わりとすぐに移動、移動途中の港にすざまじい人山がたっていて、ちょっと次のポイント反応見てから、チェックしてみようという事になった。次のポイントも反応無く、運河は今一反応無いな?と思いつつも港にターン。

 港の駐車スペース、なかなか空きがないが、見てるそばからサビキでポンポン釣れている。大羽のマイワシだ。やっと駐車スペースがあってサビキもあるからコマセなしでちょっと様子見てみようと思うが、サビキが無かった。いつも持ってるのに忘れた時に限って必要になる。

人山

 まあ、見学だけでもと、見に行ったが、目の前でオバちゃんがポンポン釣って、「いっぱいいるのが見えててすぐつれるのよ」とか言うので海を見ると、凄い量の群れが泳ぎまくっている。

 完全にオレの中で何かのスイッチが入った。

 「G君、港のそばに釣具屋があるから、サビキセットとアミコマセと氷買って釣ろう!」

 G君ももちろん同意。早速、買い物して、G君に場所確保をお願いして車に戻ってクーラー持って釣り場に戻ると、さっき買ったばかりのビニールバケツに、もう何匹かイワシが入っている。仕事早っ!

 コマセ効かさなくても、運河シーバス用のチョイ投げルアータックルでサビくだけでOKとのこと。

 早速、始める。高速で足元を行ったり来たりしている群れの中からサビキにアタックしてくるヤツが結構いるのだが、かからないことが多い。でもすぐヒット。

1匹目

 ポンポン釣れ始める。結構大羽の20センチオーバーも混じって爆釣状態突入。一荷も結構ある。

大羽

 メッチャ楽しい。最高や!

バケツG君

 ボコスカ釣る中G君は群れがいなくなった隙とかにマメにバケツから氷の入ったビニールに魚を入れ替えたりしている。

爆釣モード

 アカエイの姿も見えたが、さすがにこの竿の林の中、アカエイかけて右往左往したら大迷惑なのでイワシ操業に集中する。

 まわりもみんな釣れていて、みな幸せな釣り人状態である。

 小一時間ほどで、お土産には充分な量が確保できたので、4時頃撤収。

 コンビニ袋はち切れんばかりに詰め込まれるマイワシ。

大漁

 

 そして、北の方に移動して、運河シーバス再開なんだが、ポイントつく頃には暗くなっていて、最初ハウスの運河に入ろうとしたら、水がない。昼にそんなに引かない潮のハズなのにガッチリ引いてしまっている。

 一旦、飯で潮待ちしようということで、お気に入りのうどんそばの店で飯食って暖まって、昨年もこの時期イイの釣った(昼だったけど)飲食店の運河に行くが、潮的にはもう良さそうな感じにあげていたが、ベイトのイナッコもいるのだが、セイゴの反応すらない。この辺からちょっとなんか雲行きが怪しくなってきた感じがしていた。

 とりあえず、もう少し満ちるまで割と水深のある紳士服の運河で釣ることにして移動。ここはベイトの追われる気配もあって、足元泳いでいく60ぐらいのシーバスも確認できたが、シーバス見つけた時にちょうど根がかっていて不発。

 潮もそろそろ満ちてきたので、先々週釣り堀状態だった、飲み屋の運河に移動。だがしかし、ここもベイトっけはあって水深も充分なのに、なぜこの良い時期このベイトの状態でこの潮でこんなに釣れないのかというぐらいに反応がない、チビセイゴのバラシが2回ぐらいあっただけ。

 うーん、せっかくG君案内してるのに困った状態だがいかんともしがたい。ハウスの運河も反応無く、このエリアはあきらめて、最後、港のイワシが夜どうなっているのか?シーバスに追われまくったりしていないかチェックして帰ろうという事になった。

 港に行くと、ちらほらと釣り人は見られるが、イワシはもう接岸しておらず、電気浮き流してスズキ狙いっぽい人と、ぶっ込みアナゴ系釣り師、シーバスマン、釣れていないサビキ組残党がちらほらという感じで、水面も静かで、ちょっとテクトロして見たが反応無く、撤収という事になった。

 

 10月11月の内房で、凪が良ければカヤック、風が吹けば運河というシーバス2段構えは結構堅い釣果が期待できる釣りだと思っているのだが、それでも今回のように、何で釣れないのか良く分からないという状況は、まあ、普通に珍しくもなくあるのが「釣り」である。まさに釣りそのものという気がする。

 今回の教訓は、魚はいつも釣れると限らないし、次来た時に釣れる保証など無いのだから、「親の仇と魚の群れは見つけた時にとっておけ」と昔からいわれるとおり、目の前のチャンスは逃さず釣り倒しておけということだろう。

 今回、イワシの爆釣タイムは我々逃さず釣ることができた。シーバスちょっと残念だったが、2人とも充分満足行く秋の日の釣りであった。

 帰ってきて、半分くらいは下処理して塩して干したが、2匹ほど刺身で味見したら、まだブリブリの弾力がある状態で最高に旨くて、さらに3匹追加して食ってしまった。釣り人が満足感とともにその日の夜に味わう新鮮な獲物ほど旨い魚はコノ世には無いような気がした夜であった。

 

 

○11月4日

 雨が降ったりやんだりで、夕方ザザッと降って5時頃やんだので、良い具合に濁ってくれるだろうと期待して出撃。

 いつもの排水横、珍しく先行者有りで最後に寄ることにしてパス。1本目の橋はまだ人がいなかったので、欄干をメインに上流から流し込むようにして、シャドラップ、フッコスペシャル、ロングAとローテさせていくが、シャドラップに一度あたりくさい反応があったのみ。対岸人が入ったので移動。

 2本目の橋は今日も先行者がいる。商業施設の灯りの下で釣り始める。良い感じに濁っていている。ルアーローテーションしながら探っていくが反応無い。

 2本目の橋、先行者が移動した。ここぞとばかりに後に入る。しばらくルアーもあれこれ変えて粘るが、橋の上流側、下流川ともに反応無く、そろそろ潮も引き始めて帰りコースに入ろうと、自転車のある商業施設下に戻る。

 自転車がない。もっと下流に置いたのかと、ルアー投げながら下っていくが、無いものは無い。

 やられた。自転車泥棒だ。ジョギングの人や散歩の人が通る川の土手の下で、灯りもあるし結構な人目なので、まさか盗まれるとは思わなかった。鍵はダイヤル式のチェーンをかけていたが、あんなモンは盗もうと思えば、モンキーで一発で切れる。自転車は基本的に駐輪中は完全に盗難を防止するのは難しい。鍵掛かったまま担いで盗めるし、バイクに使うような太いチェーンでガードレールに固定してもハンドルやタイヤは盗まれる。前後のタイヤとフレームを長いチェーンで止める方式もあるが、今度は細いチェーンは切られる。何十万もするような高価な自転車は屋内か鍵の掛かるガレージで保管するしかないと聞く。だが、普通のママチャリやら折りたたみ自転車は盗まれない。そもそも当方の自転車など買った時点で1万円強の中古で、もし盗んで売りさばいても千円になれば御の字で、わざわざ手間をかけて盗んでもリスクや労力に見合った利益にならない。何のために盗んだのか理解に苦しむ。盗むために盗んだのだろうか。いずれにしても胸くそ悪い。

 釣る気も失せて、幹線道路まで歩いて、バスに乗って帰宅。

 世の中、いい人もいれば悪い人もいる。良い時もあれば悪い時もある。怪我やら事故に比べれば、自転車盗まれる程度のショボイ「悪いこと」で良かったと考えるべきか。

 せめて、盗んだクソ野郎に災厄が降りかかるように呪詛の言葉を書いておこうか、

 「調子こいて警察にパクられて、人生棒にでもふりやがれボケ」

 すべての良い人に相応の報いを、すべての悪人に相応の贖罪を。

 

○11月3日

 商売繁盛は結構なことだが、金曜の仕事が終わったのが土曜の朝4時というのは、40を越えたオッサンにはちと厳しすぎる。しかも日曜以降、状況が動けば大商いに突入で、朝一から休み返上で北に飛ばねばならんということで土曜はとにかく寝られるだけ寝倒した。

 日曜も小康状態、こういう人が動けない時に限って、凪も良いカヤック日和でムカつくがお天道様に文句をいっても仕方ない。昼は惰眠をむさぼって、夕食後3時間ほど近所ポイントチェックに出かける。

 この時期近所ポイントも魚がやってきてるはずで、本来なら仕事帰りに出撃して楽しみたいところだが、今年は全くそんな余裕がなかったので、まあ、ちょうど良い機会といえばいい機会だ。

 今日は夕方満潮の大潮だっけ?潮の条件絞れてるわけでもないので、気にせず出かける。最初いつもの排水脇、イナッコがたまに食われるボイルがあったりして、良い感じだったが、いつもの岸際蛇篭横でシンキングペンシルで掛かって即バレた一発のみで、バイブレーションからトップからフッコスペシャルからとローテーションしたが反応無く移動。さすがにイイ季節で、1番目の橋も2番目の橋も橋桁まわりには人が入っている。3番目も先行者有りで、結局途中投げずに商業施設の灯り下まで下ってきてしまった。

 秋の河川内で橋桁上流は鉄板ポイントだがまずは入れない。その点、商業施設下は、灯りが灯っている以外は何の変化もない場所なので人は少ない。でもこの灯りが、足元の護岸の陰を作って、陰からシーバス食ってくることが結構あった。

 というわけで、到着してフッコスペシャル岸と平行に下流に投げて足元の陰を攻めていると、ほどなくしてヒット。グシグシと二度ほどあわせる。

 最初、スルスル寄ってくるので40くらいのセイゴかなと思っていたが、足元来た時に顔をあげさせて空気吸わせようとしたが、全く顔が上向かず、そのまま上流へたまに首振りながら泳いでいく。水位を測る鉄の櫓を竿を高く掲げて交わして上流へ、足元の陰の中を移動して行く魚をしばらく犬の散歩状態で追っていく。櫓と上流の橋との間ぐらいまで来て、そろそろ暴れさせても障害物に突っ込まれることはないだろうと、ポンピングしてプレッシャーをかけてみる。沖に向かって走り始める。エッエッエエッーと驚く感じの勢いでジーコラジーコラとドラグを鳴らして流心向かって突っ込んでいく。首振ってたからシーバスだと思うが、こんなにシーバス引いたっけ?というパワーでライン出していく。70UPでもこんなにラインださんかったような気がする。でも首振りの幅からはそんなに化け物っぽいサイズには思えない、70はあるカモだが80あるようには感じない。川の流れの中で鍛えられたマッチョな川スズキはパワーがあるのだろうか?まあ、あげれば分かるさと、ライン20mぐらい出されたけど、このくらい走ってくれれば寄せてきた頃には疲れておとなしくなるだろうなと、まだまだ余裕でかまえていたら、ポロッと外れてしまった。何でじゃ!?

 フックは伸びていないし、ハリ穴が広がって外れたか、身切れか、いずれにせよ「かかりどころが悪かった」としか考えられない。シーバスのファイトはバレることがあるからドキドキして面白いと書いたが、バレると面白くないというのも厳然とした事実としてある。悔しくてならん。ロッドもややシーバス用としては柔らかめでバラしにくいダル目の調子、ラインはナイロンでこれまた伸びてショックを吸収してくれる。ルアーのフックも太めのバーブ付き1本針で、フッコスペシャル良く投げるのは、そういうバレにくいフックの形態だからというのもある、でもばれる時はばれる。ガックシ。

 気を取り直して投げ続ける。ルアーもシャドラップ、シンキングペンシル、ロングA、フッコスペシャルとローテしていくが、ずいぶん潮も引いてしまい、9時近くなったので、上流へテクトロしながら戻っていく。途中3本目の橋の釣り人がちょうど釣ったところで、70弱ぐらいの良型を掲げて写真撮ってた。うらやましい。

 最後、だいぶ引いて蛇篭も干上がった排水脇で、頑張ったがサミーで1バイト取っただけでキャッチに至らず。

 近所ポイントも魚来ていてイイ季節のようだが、いかんせん人が多く「チャンスの分け前」が少ない。とはいえ、サイズは悪くないようでもあり、明日も可能なら出撃しよう。 

 

○10月26日

 仕事がちょっと山場にさしかかっていて、今週来週と週末も自宅待機の予定だったが、台風の影響で今週は延期になりちょっとぐらい遠出しても良さそう。水産業界、台風来ると水揚げ止まるし仕事無いんですわ。まあ、自宅待機でも近所ポイントチェックはするつもりだったけどね。

 というわけで、一番風がおさまりそうな土曜の夕方に合わせて出撃。それでも風は強そうなので初めからカヤック断念して、運河に忍び込んでいく。潮も昼間あまり引かない干潮を挟んだ夕方満潮という河川、運河にシーバス入ってくるはずの好適な潮回り。雨後の濁りで活性も上がっているだろう。曇り空で天候もこれまた良い感じ。

 先週、最初に入った服屋の運河の下流。今日は反応無く「おかしいな?」という感じ、一本上流の橋、最初入った側で反応無くこれまた「おかしいな?」という感じだっが、反対側、ザラパピーにパコンと出たが掛からず。さいど投げ直して、もう一発出たがかけきれず、でもやっぱりいたなと、フッコスペシャルぶち込むと数投でヒット。

1匹目 

 先週同じ場所で釣ったのと同じようなサイズで、「同じの何度も釣ってるんじゃなかろうか?」と思えてくるが、干潮時には干上がるような場所で、運河内シーバス結構移動しているはずなのでシャッフルされてるはずで別個体とみるのが妥当だと思う。

 その後、1回あたったがかけきれず。でも、1匹釣れて今日も活性は悪くないので、こういう良い条件の日に新場所開拓しとかなきゃでしょ。ということで、もう一本南の運河を目指す。

 だがしかし、道に迷って夕まずめプライムタイムをウロウロとすごしてしまい、結局目的の運河にはたどり着けず、暗くなってから南の方の以前入ったことのある運河に到着した。

 それでもカーナビはつけない。「効率的に」とか「マニュアルどおり」とか、面白くないでしょ?迷ったりあちこち道草食ったりして見つけることにこそ「楽しさ」なんかの大事なことがあるんだと思う。

 「人の行く裏に道あり菊の花」っていうしね。

 

 たどり着いた南の運河も、橋の街灯から良い感じに灯りが落ちていて、これは釣れそうだという感じの濁り具合でもあったのだが、バイブレーションとフッコスペシャルでローテさせていくが反応無い。

 何でだろう?ひょっとして今日は良い条件だと思っているけど駄目な日なのか?ちょっといつもの運河で確認する必要有りだなと、飲み屋の運河に移動。いつものコンビニで飯買って食って、テクテクと運河向けて歩き出すが、かなり歩いてから「何で運河にたどり着かないんだろう?」と気付き、車に戻ってみると、コンビニがいつものコンビニではなく違う店だった。入る道を間違えた。

 カーナビ買うべきなのか?そうなのか? トホホである。

 打ちひしがれつつ、ハウスの運河の方が近そうなのでそちらに移動。

 イナッコ泳いでいて、釣れそうな雰囲気。すぐにヒット。40前後。

2匹目

 その後もコンコンあたるが、あいかわらずチビが多いのかなかなか掛からなかったが、そのチビがヒット。

3匹目

 ハウスから土かなんか運んできたおじさんに、「セイゴいっぱいいるだろ」と聞かれ、釣ってるの見られてるし仕方なく「エエ釣れてます、今2匹釣ったとこです。」と答えると「ここにはデッカいコイだのボラだのもいるからそんな道具じゃダメだ」と言われてしまう。

 ワシの愛竿ランカーギアちゃんボロカスな言われようである。フェンウィック様なのに〜!

 「これで70UPのコイでもスズキでも釣ってるんですよ。」と抗議したかったが、目の前で釣った方が説得力あるだろうとデカイの来いと気合いを入れて釣るが、オッサン行ってしまった。仕事中っぽかったしね。

 で、ちょっと上流に移動してアップクロスに投げたのを巻き始めたら食ってた。普通バチのような流下物を食っている場合を除いて、シーバスは流れの下流方向からルアーひいてくるのが基本だが、秋の運河内は結構反対方向に帰り道テクトロしてても釣れることがある。例外のない基本はないという感じか。チビじゃない手応えを楽しみつつゲット。50真ん中くらい。割と大きめの消化しかかった魚を吐いた。

4匹目

 もいっちょ40くらいの追加。 

5匹目

 もっと釣れそうだが、サイズはそんなにあがりそうにないので飲み屋の運河に移動。

 最初下流側、すぐに今日一の60弱ゲット。

6匹目

 場所はこんな感じの、コンデジのフラッシュがギリギリ届いて対岸のフェンスがボヤッと写るぐらいの5mあるかないかの幅のまあ運河と言っているけどドブである。

ショボイ運河 

 飲み屋の運河もウハウハかと思ったが、その後下流につり下がっていくが、小さいのくさいあたりが何回かあっただけで今一。

 飲み屋の運河今一だったか、と入ったポイントに戻って、今度は上流側にテクトロしながら上がっていき、イナッコとか魚っけがあるところに要所要所投げていくと、これが爆釣タイムスタートだった。バラシも何本かあったけど、次の橋につくまでの短時間に4尾ゲット。シーバスで「つ抜け」である。

7匹目8匹目9匹目10匹目

 釣りすぎやな、という感じで、サイズが60越えないしそろそろ8時だしでまだまだ釣れそうだったけど切り上げて車に戻る。

 戻りがけの駄賃でテクトロでチビ1匹追加。ジュウイチって鳥いたよね、11匹。

11匹目

 S川の、先週と同じ場所に釣り座をかまえる。先週座ってたキノコの生えた流木もそのままの位置にあったので、背もたれにして、キンドルでマンガ読みつつアカエイを待つ。餌はイカ短冊にキビナゴトッピング。 

釣り座

 水位は先週より高く、増水しているのかもしれない。シーバス狙っとけというような増水と濁りだが、エイ狙うんである。

 だがしかし、たまに竿先ピコピコ動くあたりがでるが、持ち込まず。チェックするとキビナゴだけ食われている。クサフグいないのか、イカは囓られていない。

 足元をザトウムシが歩いて行く。クワガタ取りに行くと夜森の中を歩いているイメージがある生き物だが、河川敷の草むらに棲む種類もいるようだ。なんでこんなに脚が長くて細いんだろう。英語では「あしながおじさん(ダディロングレッグス)」と呼ぶらしい。

ザトウムシ

  10時くらいになって、やっぱり今日みたいなシーバス好活性の夜はシーバス釣っておくべきなのかなとか思いながら、それでも地道にデータ取ってかなきゃ釣り方もクソも分からんから通うんだろうなと思いつつ、そろそろ片付けようとしていたら、目の前にゴイサギが飛んできて着地、目があって「先行者がいましたか、これは失礼。」という感じでやや下流へ飛んでいった。夜に漁をするサギはこのゴイサギと、東京湾周辺で見られる鳥としてはもっとも背が高くてカッコ良いアオサギの2種で、ちょくちょく漁場がバッティングする。アオサギは家の前の川で夜漁をしていたりして仕事帰りの目を楽しませてくれる。

 こいつらがいるということは、餌になるボラとかの浮き気味の魚がいるはずで、釣り人にとっては吉兆である。アオサギは欧米では鳴くと雨が降ると言われているらしい。山下達郎の歌詞にそんなのがあったはずである。ヘロンはサギのことである。

 ゴイサギも漁を始めたことだし良い時間かもしれない、もうちょっと粘ろう、と10分延長するが、7000Cのクリックブレーキは沈黙のままだった。

 片付けて、堤防のうえを車にむかってテクテク歩いていくと、さきほどのゴイサギが水門前で餌を狙っている。一瞬「顛末記」用に写真撮ろうかとも思ったが、人様の漁の邪魔をするのは同じ漁場を利用する仲間として無粋というものだろうと、心の中で「頑張って良い漁しろよ」とエールを送るにとどめておいた。

 鳥のことを考える時、いつも頭にはcarankeさんという「鳥の人」のことが浮かぶ。彼のブログをチェックしたら、志津川湾には今年ももうコクガンが来たそうだ。東北はそろそろ冬なんだな。

 

 シーバスは、引き続き好釣で非常によろしい感じだ。アカエイは割とこの時期簡単に釣れるんじゃないかと先週の釣果で思い始めていたが、そうはいかない感じで、それはそれで、かえって攻略しがいがあるというもので、上手くいかない難しい獲物だからこそ釣れた時嬉しいというのもあるので、今釣れない日があること自体は、それほど悪くないのだと思っている。

 引き続きイイ季節を堪能してます。

 

 

○10月19日

 伊豆大島で大きな被害をだした台風26号の影響か、次のこれまたデカイ台風27号の影響か風が強く天気も曇りのち雨の予報。

 台風26号の被害にあわれた方に、心からのお悔やみ申し上げます。

 それでも不謹慎にも、愚かな釣り人である当方は、「魚はだいたい低気圧前に活性が上がる、シーバスにいたっては、低気圧通過後の荒れた海況や濁りでも活性が上がる、2つの台風に挟まれたこの土日に、釣りに行かない手はないだろう。」と思ってしまう。もちろんカヤックは出せないが、海縁じゃない運河や河川内ならそれほど風も吹かないので、問題無く釣りにはなる。

 いつもより早めのお昼前に出発、アカエイ爆釣情報のあったキビナゴ餌とラパラFマグの備蓄、ロキネットないか探索のため遠回りして釣具屋巡り。冷凍キビナゴは割とどこでも売っていたが、ロキネットは無くて当然にしてもFマグが全く売っておらず、ひょっとして今生産してないのかもという恐れが出てきた。しばらくはストックがあるが、また、ストック使い切ったら別のルアーを探さねばならんのか?

 気を取り直して、北の商業地帯エリアに向かう。いつもやっているエリアの手前の運河をまだ探ったこと無かったので探りに入る。3時頃スタート。1本目の橋は反応無く、2本目も支流の合流側反応なし。幅2mぐらいの支流に入って橋2本目付近、アカエイ発見するも反応無し。運河に入ってきて見えてるヤツは食ったためしがない。さらに上流探るが反応無く、2本目の橋に戻って対岸から攻める。そこそこ水深あるのでシャドラップ使っていたが、フラットラップ黒金に換えたら追ってきた。足元まで来たので8の字とかやってみたが食いきらず、しばらく足元に定位していたので、フッコスペシャル投げてみたが一瞬顔を向けただけで行ってしまった。しばらく粘るがその後は反応無かった。が、この運河も魚入っているのは確認できたので上流へ車で移動。

 なんだここだったのか、という感じで見慣れた服屋横の運河にでた。2度ほど試しているが反応無かったのでその後は竿を出していないが、今日は良い感じの濁り具合でいかにも釣れそうなので狙ってみる。上流側から橋の下に投げていたが、夕方満潮に向け上げているので潮が逆向きで下流側に移動して投げる。2投目ぐらいで食った。すんなりよってきたのでチビかと思ったら、頭こっち向いてただけで50チョイある。橋の下から引き出されて明るい場所がいやなのか首振って反転して橋の下に潜っていく。と、思ったらフックアウト。クソッかかりどころが悪かったか。

 しばらく投げて反応無いので、対岸に橋渡ってちょっと投げにくいのを何とかねじ込んでいたら、割と奥までキャストが決まった時に食ってきた。こいつは飛ばないしさっきのより大きそう。魚が向こう向いてる間に追いアワセをグシグシと入れてこれでバレんやろ、と思っていたがダッシュした時にポロッとフックアウト。何でじゃ!ちょっと心みだれて、キャストミスって橋の下のロープかなんかにフラットラップ金黒引っかけてしまいロスト。

 ラインシステム組み直してフラットラップ銀を投げるが、その後は反応無く、さらに上流に移動して橋の下を狙っていくが、上流の方が雰囲気良いように思えるがなぜか反応無かった。戻ってきて流れが今度は普通に下流に向かっていたので上流から投げる。何投目かで足元まで追ってきてパコンと食った。小さめだがバレやんといてくれよと祈りつつファイト。何とかネットイン。40ぐらい。

1匹目

 飲み屋の運河、良い濁り具合で潮も満ちているので期待して、かなり上流の橋まで探ったが無反応。

 夕まずめ良い時間帯に突入なのだが、ハウスの運河もいつも釣れるエリア反応無く、意外と今日は普段釣れてるところはダメかなと思ったが、だいぶ上流の、もう幅も3mくらいのショボイ場所の橋の下で、フラットラップに当たった。かからなかったがしばらく投げていると、本物のイナッコが追われだした。おとなしめの捕食音なのでチビかもしれないがとりあえず釣ってみようと、ザラパピー投げる。

 橋の下奥の方に投げたザラパピーにバシュッと控えめに出たがかからず、でもその後も首振らせてると2度3度出た、3度目食うのが見えたが、結構良いサイズ。グネグネッと下から上がってきて吸い込む感じ。3度目は口に入ったがアワセ早かったのかすっぽ抜け。

 惜しい、時間的にも日が暮れかかっていて明るい時間の橋の下パターンはこれがラストチャンスぐらいなので、ドキドキしながら、なんとかもう一回食ってくれないかと投げる。1キャストミスって手前に落として、仕切り直して再度奥に入れる。また出たがフッキングしない。さっきの個体なら同じようにまだ食ってきそうだと思って首振らせていると、橋の下から出るあたりでまたグネグネッと上がってきて食うのが見えた。今度はアワセ遅らせてラインがしっかり引っ張られていくのを確認してから合わせた。最初橋の下に潜ろうとするので走るにまかせる。リアフックだけしかかかってないのが見えたので慎重にゆっくり目で行く。ちょっと走ってグネグネと首を振ってから下流へくだってきた。目の前通る時に、さっき首振った時に刺さったのだと思うがフロントフックが首のあたりに刺さっているのが見えて「ラッキー!」てな感じ。心臓バクバクしながら落としダモ用意。こんな時に限ってちょっと絡んでたりするがほどいて、足元に落として魚を寄せてくる。何とかネットイン。かけて走って首振ってのやりとりが距離3〜5mぐらいの超近距離で興奮しまくった。

60チョイな

 枠の端に顎を当ててシッポがちょっとだけ枠からはみ出る。61センチというところ。痺れる。サイズもこのくらいあれば嬉しいが、釣れ方自体めちゃくちゃ面白かった。

 もう一本上の橋までつり上がって、暗くなったのでフッコスペシャルつけて車まで釣り下っていく。チビのあたりが多くたまにかかるが、今日はばれやすい日なのかすぐばれる。

 飲食店の運河と商業施設の運河も、小さいのがあたるだけで、暗くなってからは今一な感じなので、とりあえずシーバスの部は終了。

 九州系うどんチェーン店で博多時代食いまくった「ごぼ天うどん」を食ったった。九州のうどんは柔らかくて、ごぼ天は練り物じゃなくてゴボウのテンプラである。柚子胡椒効かせて食ったらたまらなく懐かしい美味さだった。

 8時頃から、前回同様S川の石積み護岸に入る。暗くなったあたりから雨が降ってきているが、モンベルのカッパがあれば恐れるほどのことはない。かなり冷え込んできたのでクロロプレンのインナーを追加して着込む。

 下げに入っている時間で流れは結構あるし、濁りも結構ある。シーバスには良さそうだけどエイにはどうだろ?とりあえずキビナゴ餌で始める。

キビナゴ

 餌取りも、濁りのせいか思ったほどではなく、キビナゴ餌普通に餌チェック時に残っている。

 9時近くなって、2度ほど竿先がココンと動いて、持ち込まないんだけど、その後餌チェックすると餌が無くなっているというのがあった。ウナギかなんかだろうか?

 囓り取られないように、イカゲソに餌をチェンジ。身切れの心配もないのでフルキャスト。川幅5、60mと結構あるので。川の真ん中ぐらい。

 10分ほどして、反応無いので餌チェック。

 重い。反射的にフッキング。

 乗った。しかし重いが割とスルスルとよってくる「ゴミか?」と思って巻くのを止めると、ガクンと竿先もっていかれるような重厚なダッシュが来た。

 「アカエイや!」間違いない。最初のダッシュでだいぶ上流へチチチチチチとクリック音響かせてライン出されたが、頭こっち向いて寄り始めるとわりとすんなりよってくる。しかし、足元近くに寄ってきてから、また竿へし曲げてドラグ出して抵抗する。底に張り付かれるとまずいのでとにかくドラグ出ようが、ポンピングしまくりで寄せてくる。

 まだまだ、パワーあるが距離的にはよってきたので、そろそろ姿が拝めるかという段階で、いきなりプツンとラインプレイク。

 「なんでじゃー!クソッ!F○×K!F○×K!F○×〜K!!」

 久しぶりに釣り場で、書いちゃいけないような下品な罵声をあげてしまった。対岸にシーバス野郎くさいライトが見えていたが、デカイシーバスバラしたと思われただろう。まさかエイとやりあってたとは思うまいて。

 ラインを確認するとメインラインのナイロン20LBから切れていて、ざらざらになっている。足元近くは泥底ではなく、蛎殻付きのゴロタかなんかもあるようだ。

 悔しくて、底の蛎殻に擦られたということは浮かせきれていなかったわけで、「エイとのファイトは砂に潜られないように兎に角、力一杯底を切る」というのが実践できていなかった己のふがいなさに腹が立つ。

 サイズも良かった。いままで60くらいまではシーバスロッドでスレでかけた経験があるが、明らかにそれ以上で70、80あったのかもしれない。逃がした魚は大きいのが世の常だが、千載一遇のチャンスを逃した抜け作加減にほとほと嫌気がさして、震える手で多少とも擦れ対策にとダブルライン組んで、イカ短冊つけて、もうチャンスはないだろうと思いつつも放り込んでも、心千々に乱れて、やってられなかった。

 愚痴を聞いてもらおうとケン一に電話する。折り返し電話があり、グダグダと愚痴る。話して、慰めのお言葉をいただいてちょっと気持ちが落ち着く。

 電話中にもちょっと竿先に当たりがでていて、あげるとイカ短冊がボロボロに囓られている。さっきまでいなかったクサフグだろうと思われる餌取りの反応が出てきた。潮的には良い時間かもしれない、と希望を持つことにする。

 

 10分ほど経っただろうか。ジリリリリとクリックブレーキが鳴った。再度ジリリリリリ。竿に飛びついてハンドル回してクラッチつないでフッキング。

 乗った。

 最初重かったが、途中軽くなって「バレたか!」と焦ったが、こっちに向かっていたようで、上流に走り出した。チチチチチとドラグが鳴り竿がしなる。バットエンドを腹から太ももに移して腰落として耐える。

 しばらくして反転して下流へ下っていく。この時点で元気なうちに寄せてしまうと、さっきの二の舞なので下流へはテンションかけながらも泳がせる。下流方向で何度か突っ込まれたが、ポンピングすると寄り始めたので、竿を立て気味に意識して、底を切り続けるイメージで寄せてくる。

 岸近くに寄ってきて、水面に頭が見えて、ヒレをバタバタさせているのが見える。頭を下げさせないように竿を立てつつ、ネット持って斜めの石積み護岸を降りていく。ネットはカヤック仕様の柄が短い物なので、ちょっと届きにくいので、一旦斜め護岸の水中にネットを放置してから後ずさって護岸登って、網の上にエイを誘導して、竿を護岸の上に置いて、張ったラインをたぐってエイを網の上にある状態キープしながら降りていって網をあげてゲット。

 80枠はさすがにデカイのでエイはすっぽり入ったが、重い重い。護岸上がってくるのに腕が痺れる。

エイッ

 バシュバシュ鰓から音出しながら、シッポ振りまくっていて剣呑この上ないので、まずは武装解除とペンチ片手にシッポをつかんで棘を剥がそうとするが、棘がない。おそらくウェーディングのシーバスマンのルアーに掛かったことがあって、その時に武装解除されたのだろう。棘が収まる窪みはあったが、傷跡は既に治っていて、だいぶ前のことのようである。

 写真撮って、メジャーを当てる。体盤幅63センチ、全長はシッポ入れると1m越える。

63

 夏に、隣のチヌ釣り師が釣ったのと同じくらい。さっき逃げられたのよりは引きもおとなしいし小さいかもしれないが、それでも充分「小マシなサイズ」で、何というかさっきの失態が帳消しになるぐらいに嬉しい1匹。

 交接器がないのでメス。

 エイってもの凄い三白眼で睨んでくるので迫力ある。魚というよりカテゴリーは物の怪っぽい雰囲気。

目つき悪い

 重さは、15LBのボガの目盛り振り切ったので、8キロとかあるんだろう。まあ重い。

 エイヒレ作るにはさすがに肉が多すぎるグラマーさんなので、川にお帰りいただく。歩留まり半分でも4キロのエイ肉はちょっと消費し切れまい。

 潮は結構ひいていて、砂地の浅瀬に置くと、鰓から水出して呼吸を始める。

 ケン一に電話。「いま目の前に63センチがおるよ。」祝福の言葉などいただく。

 

 パタパタと羽ばたいて帰って行った。

 

 時間も10時超えて、腰も痛いし、目当ての魚はゲットしたしで、満足して帰路についた。

 嬉しくて仕方ない。面白すぎて不安になるぐらいの好釣である。

 イイ1日だった。 

 

  

 

○10月14日

 三連休3日目、目覚まし鳴ってるのは聞こえていたがなかなか意識が覚醒せず手こずったが何とか夢の世界から脱出して、目覚ましとめて布団から出る。気合いの4時起き。朝起きられない釣り人だが今日は何とかなった。

 風は昨日の方が弱かった感じで、失敗したかと思ったが、アクアライン通過時で5mだけどうねりはなさそうで朝凪いでいるうちは出られそうな感じ。到着すると風もおさまり良い感じ。

 朝干潮からの上げなので結構ひいてる干潟をカヤック引っ張っていって7時頃出撃。

いざ出撃

 沖目の杭、航路脇の構造物と狙っていくが反応無い。今日は干潮がらみなので水深が浅くなっていて、バイブレーションだと底を引きずってアマモを拾ってきて塩梅良くない。

 そろそろいつも使っていたフライングダイバーが弾切れしそうなので、いくつか持ってきた「次の一軍ミノー候補」を試してみる。CD11はとりあえず釣れるのは分かっているが、ベイトで投げると飛距離が今一。タイドミノースリム140フライヤーは良く飛んで良いけどアマモの切れっ端とかが多いと動いてくれないことが多い。ラパラFマグ11の重量アップチューン版が結局投げやすいし動きも多少のゴミ拾っても大丈夫なのでとりあえずFマグの青銀を投げていく。リールが今回からABU6500CSロケットなのだが、さすがに遠投カゴ釣り師御用達だけあって回転良く飛距離は出しやすい。

 しかし、ベイトっ気も少ないし、シーバスの追いもなく、これはまだ時期が早いのかという感じだった。

 実績ポイントの杭群も前半は無反応。ここでダメなら今日はダメだろなと思っていたら、後半真ん中より風下側で好転。

 まず1匹目、重くなったのでとりあえずアワセ食らわしたら走り出した。それほど大きくないが元気に走り回ってくれる。80枠のネットはデカくて余裕の使い心地で悪くない。水面首振るのをかまわず寄せてネットイン。60くらい。

60くらい

 写真撮って、風で流れたのを戻して、杭群の後半ぶち込んでいたら、近くまで来て食って重くなったのであわせる。グネグネと割と重量感のある首振り。良いサイズだ。何度かドラグを出される突っ込みがあったが、顔を上向けさせてエラ洗いさせて、その隙に巻き取って杭から引きはがしてやや風下に流されてながらやったり取ったりしつつネットイン。Fマグ横ぐわえにしてえら蓋広げて暴れている。

Fマグ

 ボガをかけて、フックを外して長さを測る。体高あって厳つい顔していたので余裕の70オーバーだと感じていたが、長さはそこまでなくて、ちょうど70センチだった。でも筋肉質の良いスズキだ。

70ちょうど

 

 ちょっと、風下に流されたので漕ぎ上がって、杭群の最後の方をかすめるようにキャスト。数投でまたヒット。こいつは良く跳ねる。視線が低いカヤックの上で、真横の数m先で60UPとかの魚がドバドバ跳んでるのは、何というか、もう、最高に面白い。

65くらい

 これも60UPでまずまずのサイズ。

 

 次は、やや杭群から離れた位置から投げていたら、割と外側でギラッと光って重みを感じたのでフッキング。水面で思いっ切り首を振りまくった後の突進でバレた。身切れか、70ありそうだったのに惜しい。

 もいっちょ、やや外側でヒット。こいつは60前後だったので、とっととネットに入れようと寄せてきたら、最初エラ洗いしていた時にはリアフックが口の中にかかっていたのだが、外れたのかフロントが顔の横にかかっているだけの状態。ばらさんうちにネットに入れちまえと強引に寄せたら、首振ってばれた。今回たまたまトリプルフックがついていたが、やっぱりちょっとだけトリプルの方が暴れているうちにハリどうしが干渉しあって外れやすいように感じる。シングルのほうが好みだ。

 2発もバラしたので反応もなくなり、そろそろ風が強くなり始め、帰りに狙える杭を、斜めのとか2本並んでるのとか良さそうなのだけ狙いつつ戻る。

 結局、いろいろ悩んだけど、ミノーはFマグで良いような気がしてきた。今回、重量アップにナス錘2個腹にぶち込んでいる。昔、玄界灘の季節風、向かい風対策で6個ナス型オモリぶち込んだ「チチ牛チューン」を使っていたが、今回はそこまで重くしない微乳チューンである。オモリぶち込んでシンキングにするならCD11でいいんじゃねえのかという疑問があると思うが、CD11はややクルクル回りがちなバランスで飛距離が出にくいのである。その点Fマグ微乳チューンは飛行姿勢も安定して良く飛んでくれた。増産せねば。

微乳チューン

 新しいネットも、でかくて使いやすいし、リールも良い感じに回ってくれる。ロッドも何とも良い感じの使い心地で、何も文句を言うべきものがない。

ニュウネット

 9時上陸。2時間ほどで5バイト、3キャッチ。1匹スズキサイズ。全く悪くない成績で今年のカヤックシーバスシ−ズンも快調にスタートしました。

 帰路、途中スーパーでサンマ鮨、サバ鮨買って港でアサリの水揚げ見学しつつ昼食。カヤック片付け。

 三連休最終日なので、道が混まないうちにと、午前中に帰路につき、今余裕の午後。写真見てニヤけながら顛末記など書いております。

 イイ季節でございます。

 

 

○10月12日

 三連休なのに、今週も台風の影響が残る。風は後半になるにつれ収まるようなので、最終日月曜朝、干潮から上げにカヤック出すことにして、初日は夕方満ち潮に合わせて、運河のシーバスとできればアカエイといきたい。

 昼寝して、午後出発、北の商業地帯を目指す。途中、昨年仔エイをゲットしている「地雷原」S川のちょと上のポイント、河原に降りる場所とか確認しにいく。途中、ものすごい数のギンナンが落ちてる公園見つけた。そこら中に漂うギンナン臭さ。ギンナンは果肉を取る処理がめんどくさいので拾わなかったが、ギンナン好きの方がおられたら場所教えますんで、拾いに行ってはいかがです?

 その後、商業施設の運河に到着。10月というのに夏のような暑さなので多めに飲み物ゲットしてから釣りスタート。

 水門前で、ザラパピーに可愛いのがパシャッと出たがかからず。橋の下、ザラパピー、ロングA、フラットラップ、フッコスペシャルと試すが、割と大きめのイナが追われて出てきたりして気配あるが食わず。昨年良かった飲食店の運河に移動。

 デカいボラ、イナッコ多く良い感じだが、橋の下反応無いので上流へ、橋の下狙いながら上がっていく。病気っぽくよたっている45位のフッコ見つけて狙うが無反応。

 アカエイ発見!

アカエイペア

 2匹ぴったりとくっついてウロウロしている。秋にペアでいるのはよく見るので、交尾するのはこの時期のようである。ちなみにアカエイは卵胎生で、仔魚を産むのは春から初夏のはず。オスには交接器(クラスパー)と呼ばれるチ○コが2本ある。どうもこの2匹ぴったりくっついている状態はオスがメスのヒレを噛んでいる状態で、この後腹側を合わせて「ドッキング」に移行するらしい。

 なかなか貴重なシーンを目撃できたが、「メスはオスほどサカってないだろうから、ルアー食ってこないかしら?」とミノー投げるという馬に蹴られそうなことをしてしまったが無視された。良い仔を生んでくれ。

 何本か橋を探って、たまに小さいのが後ろでキラッとするのは見えるけど、今一な反応。すっかり上流まで来てしまい、「シーバスなんて体高分の水深あったら餌食いに来ます。そういうわざわざ浅いところまで餌食いに来てるヤツは超高活性でルアーまっしぐらなんです。」という持論をいつも展開しているが、「さすがにこれはダメくさい」という水深になってきた。底の泥食ってるボラの尾びれがピョコピョコ見える20センチからせいぜい30センチぐらいの水深。

 テキトーに橋の下にフラットラップ金黒放り込んだら1発で食った。自分の持論を自分が信じないでどうするという感じだが、油断しててちょっとビックリした。水深浅いので思いっ切り橋の下でドバドバとえら洗いしまくっている。

 元気に暴れまわるのをドキドキしながら寄せてきて、無事落としダモにネットイン。人が多く通る橋のたもとから、ちょっと離れたカンナとか植えてある花壇の陰に移動して写真撮る。タモの枠よりちょっと短い。60弱というところ。まあこのくらいあれば良いサイズだ。

60弱

 ルアーバックリ丸呑みにしていて、珍しくハリはずしに手間取った。リリースしたが、浅い川底に横たわってしまった。こりゃダメだちょっと泥臭そうな場所だけど回収してお刺身コースだな、とトリプルフックついたルアーを用意していたら、コイの群れにつつかれて目が醒めたのか、復活してビュンと逃げていった。一安心。

 近所の子供が2人、食パンの袋片手に現れた。一人は片手投げ竿のトップガイドにライン直結、もう一人は洗濯ロープにハリというプリミティブな仕掛けでコイ狙いのようだ。イイねえ、近所の川にこんなに魚いるの見えたらとりあえず狙っとけでしょ。「あの辺コイいっぱいおるぞ」とか情報交換して、当方は下流へ戻っていく。途中、30くらいのがフラットラップ追ったが追加ならず。

 夕方良い時間になってきたので、魚っけのあった商業施設の運河に戻る。橋の下、バシャバシャとイナッコが追われている。ザラパピーに1回、フッコスペシャルに1回バイトしてきたが、小さそうな感じでフッキングしなかった。

 一つ上の橋に移動して、ザラパピーに出るもかからず、フラットラップ金黒でしばらく粘ったらヒット。サイズは40弱ぐらい。

フラットラップ

 とりあえず、暗くなって一旦飯休憩でスーパーでサンマ鮨買って食う。ついでにエイ釣り用の餌として生サンマもゲット。

 南にちょっと移動して、ハウスの運河。ハウスの灯りがともっていてフッコスペシャル1投目からガンガン当たりまくる。が、小さい。

セイゴ

 小マシなサイズはいないものかと、上流下流移動しつつ探るが、同様のチビを2尾追加したのみ。

 もう一本、飲み屋の運河、下流域反応無く、上流はここもチビばかりで2尾追加。

ちびちび

 チビ狙いでメバルタックルで爆釣したら面白いかもしれないけど、昨年はここで65まで出てるのでタックルパワーはあまり落とせない。というか、チビ狙ってる季節じゃないでしょという感じ。

 チビばかり釣れてくる運河を早めに見切りつけて、S川に移動。8時頃からエイ狙い。

エイ

 これが思わぬ苦戦。釣れないのはある程度覚悟済みだが、餌もちが異常に悪い。最初、10分ぐらいで餌チェックするたびに餌がないので不思議に思っていたが、よく見てると餌放り込んだ直後に竿先に出ないぐらいのチョコチョコという感じのあたりがラインに出てて、すぐにおとなしくなる。なんか餌取りが大量にいて、旬の脂ののったサンマを大喜びで食っている感じである。汽水域なのでコトヒキかクサフグかという感じ。

 11時前に、本命らしいあたり無く、餌もつきて撤収。餌は餌もち重視でイカ短冊一択だなこりゃ。まだまだいろいろ詰めていかなければならないようだ。

 でもまあ、1日秋の日を楽しめました。イイ季節。

 

 

○10月6日

 台風の影響か天気は週末悪い。日曜の方がまだ風がおさまる予報なので、日曜朝満潮からの下げに合わせて出撃すべく久しぶりに早寝早起き。前日準備していたら、カヤック用にしていたロキネットが見あたらない。どうも昨年末のエイ釣りの時に釣り場に忘れてきたようだ。ガックリ。

 ついでに出がけに車に荷物積んでいたら背中にビシッと痛みがはしる。ぎっくり腰ではないが寝ちがえのようにひねると背中が痛い。でも行く。カヤック漕いで直す。あさ4時起きで、アクアラインを越える時に風速5m、ギリギリ出られるかどうか。日の出頃釣り場に着くと波も高く、風も出始めたようでとても出せそうにない。風がやむのをしばらく、近くの運河を攻めながら待つことにする。

 1カ所目、床屋の暗渠反応無し、公園ワキの暗渠まわりイナっぽいベイトが多く期待するが反応無し。雑貨屋のドブ、反応無し。1時間ほど経つが風情報はさらに吹いてきたようで、カヤックあきらめ、運河を攻めることにする。

 コイの運河に移動。下げ始めている時間だが、雨で増水した感じで流れも効いてて良い感じ。がシャドラップ反応無く、ザラパピーでちょっと水面かき回してみる。

 3投目ぐらい、船の沈んでるあたりを通したらバコンと食ってかかって飛び回っている。久しぶりのシーバスにドキドキしながら足元の落としダモに誘導し無事キャッチ。50くらいだけど嬉しい。今年も運河にシーバス入ってる。

1発目

 同じあたりで、さらに2度ほど派手にザラパピーに出たが、フッキングせず。

 いるのは分かったので、フラットラップ金黒をとおすと1発目後ろでモワンと食い損ね。2投目でヒット。引きを楽しみゲット。ちょっとサイズアップ55くらいか。

ネットイン2匹目

 鉄板のW港運河に移動するが、ハゼ釣り師多し。上の方の2本の橋を攻めて、ちょっとベイトが追われたが、ルアーには食ってこず。ハゼ釣り師帰るの見計らって下の方2本も攻めるが反応無い。ここはもっと魚いるはずだが工事の影響か?

 もう一カ所港の運河を探るが反応無く、そろそろ9時近く運河の水が無くなってきた。ちょっと新しい場所を探しに行って時間をつぶして、干潮近づくW港前の航路筋運河にウェーダーを履いて立ち込む。とりあえず構造物を狙いつつ、潮が引いたのでその上に乗ってバイブレーション投げる。対岸には8名のシーバスマン。航路上にはハゼ釣りだろうか釣り船が行ったり来たり。

ウェーディング

 異常なし。1時間弱で終了。

 ウェーダーがそろそろ限界くさい。穴を埋めたつもりだが、足首あたり湿ってる。新しいの買うか。

 昼飯スーパーでサンマ寿司買って食って帰宅。

 

 

○9月28日

 そろそろハゼを最終戦にして、来週からカヤックシーバスシーズン突入と行きたい。午前中、久しぶりに引っ張り出してきたウェーダーの補修やら歯医者やらで、夕まずめ狙いで近所ポイントへGO。

 いつもの岬の前、最初反応無く、もう時期が終わったかと思ったが、ちょっと移動したらコンスタントに釣れ始めた。

 時速20匹強だが、サイズはこの時期期待していたのだが割と小さい。

20匹

 それなりサイズはごくたまに混じるレベル。コトヒキも混じる。

それなりコトヒキ

 暗くなって夕焼けの中釣る。

夕焼け

 55匹で終了。

55匹

 近所ポイントも結構釣れる。流れのある中でシモリ仕掛けの使い方もだいぶ慣れてきた。来期はこのポイントでも束釣り狙いたい。

 ハリ飲んで死にそうなヤツを確保しておき、下流の排水の流れ込みに移動して、ぶっ込みでエイ狙い。

エイ狙い夕涼み

 朝晩冷えるようになってきた。カッパ着込んで2時間弱粘ったが反応無く撤収。アカエイデカイの釣りたい。カヤックシーバスついでに内房で狙う予定。

 

 

○9月18日〜21日 香港顛末記  ←クリック!クリック!

 

○9月14日

 3連休だが、台風接近中で後半雨らしくハゼ釣りするなら今日ぐらいしかなさそうだったので出撃。15時頃自転車で近所ポイント。

 先週は干潮からのあげで、岩盤の岬の上に立てたが今日は沈んでいるので護岸で始める。シモリ仕掛け5.4mで先週は結構釣れたが、今一。釣れないわけではないが小さいしペースも時速10ひき程度。10匹釣って移動。

ハゼ

 岩盤ポイントのやや上流側の葦原の端でシモリ仕掛けを流すと好反応。釣れたのは潮が止まるまで30分ほどだったけど20尾追加。瞬間最大風速的にだが時速40匹ペース。しかし食いがぱたっと止まり撤収。

30

 潮の満ち引きの影響が少ない運河のJOSさんポイントと違って、潮の影響をモロに受けて釣れる場所も刻々と変わる感じだが、上手く対応していけば近所ポイントも束釣り狙えるかもしれない。

 釣り人多いが、当方ほどハイペースでは釣れていない。ハゼ釣りもだいぶ修行が進んできたような気がする。

 来週は水曜から遠征でッセ。釣らいでか。

 

○9月7日

 やっと涼しくなって秋めいてきた、ハゼ釣りシーズン佳境!のはずなのだが、JOSさんポイントは2度ほどあったゲリラ豪雨の度に、海洋物理学の教科書どおり成層して底の方の酸欠になっていた水が垂直混合で表面に出てきて青潮状態(釣り師にはターンオーバーという用語の方が馴染みがあるか?)になったらしく、おびただしいイナッコやハゼの死体が浮いたらしい。回復状況危ぶまれる中、朝の散歩がてら様子を見に行ってくれたJOSさんから「全くハゼ見えない。ダメ!」との電話を受けガックリ。

 まあ、近所のネコポイントでも様子見に行こうと、昼頃出発。昼頃干潮であげ始めていたが、ネコはいたが魚の反応少ない。

1匹目

 2匹ほど釣ったが多少の場所移動では状況に変化がないので、思い切って川を換えて、近所ポイントへ。上流側の橋の下の岩盤の岬の上で釣り始める。結構良いペースで釣れる。時速20匹ぐらいか。

まずまずタッパ葦原 

 足元を泳ぎまくっているコトヒキ幼魚もゲット。

コトヒキ

 ちょっと下流に探りに行くが、それほどペースは上がらない。

カルガモ?

 再度最初のポイント付近へ戻ってくる。このポイントはいつも人がいるけど、スロープになっていて子供達を遊ばせるのに都合が良いからだと思っていたが、何のことはないここが一番釣れるので「人山」がたっていたのである。

人山

 夕方になると、潮がだいぶ満ちて足元も結構水深が深くなってきた。こうなると脈釣りは今一でとなりのジサマもシモリ仕掛けで連チャンしてたので、3.3m脈釣り仕掛けから5.4mシモリ仕掛けにチェンジ。

シモリ仕掛け50匹53匹

 飽きない程度に釣れ続け、54匹で終了。時速10匹ペースだが、移動時間が多かったので実際に釣れている時は時速20匹チョイぐらいの感じで良い感じで釣れた。仕掛けも最適化が進んできたのかまわりと比較しても良く釣れていたと思う。ハゼ新場所開拓が思うようにいかなかったが、近所ポイントはなかなか釣れることが判明した。青い鳥はだいたい近所にいる。

 ついでにメモ。餌のつけ方でミミズにせよゴカイにせよ虫餌は、たまにちょん掛けもやるけど基本「通し刺し」の我が釣り人生だったが、最近ハゼ釣りでは「鉢巻き掛け」を多用している。ミミズの鉢巻きあたりを針のフトコロぐらい刺すというかけ方だけど、横咥え気味に吸い込むハゼの食い方にはあっているのかハリがかりが良い気がする。老化なのか手先が細かい作業しにくくなってきたので通し刺しが上手くいかなくなってきたという理由もあるが、デカ目のキジ一匹掛けでもデキハゼサイズも結構フッキングしてくるので、ハゼのフッキングが悪い時は試して欲しい。

鉢巻き掛け

 

○8月31日

 毎年毎年都会のヒートアイランド化した夏は暑くて、異常気象だ温暖化だと騒がれるが、正直、2010年(だったよね)の夏を越える酷暑はもう人生で味わうことはないと思っていたが、今年は越えるかもしれん。暑い。バテた。

 ハゼ釣り行こうかと思っていたが、台風前の強風もあってやる気が出ずウダウダと夕方近くまで布団でマンガ読んでしまう。

 体力温存で釣りは「お休み」という選択肢も頭をよぎったが、週末釣り師として、週一回の釣りをサボるのは「アイデンティティー」とか「レーゾンデートル」とか難しい言葉が脳裏にちらつくレベルで許しがたいような気がしてしまう。強迫観念とかそういうヤツかもしれない。

 でもまあ、どっか行こうと思うが風が強くて遠くまで行く気がしないので、自転車で近所ポイント上流の支流筋のナマズ探索に行く。

 とりあえず、日が暮れるまでフライでコイ釣りなど。一匹ゲット。夕まずめオイカワ臭いライズが結構ある。風さえなければオイカワ釣りは楽しいかも。

コイ

 暗くなって、ルアータックル出してジタバグ投げていく。チャリで移動しつつ3カ所ぐらいチェックしたが反応無く終了。

 

○8月25日

 月曜、実家の近くのほうに出張仕事が入った。日曜現地入りして実家から出勤することにして、土曜に仕事の準備を泥縄で整えて、日曜新幹線に乗る。雨が降って久しぶりに涼しさを感じる。

 実家に到着。親というのはいくつになっても子供のことが心配なようで、あれこれお小言をちょうだいする。夕飯まで時間があったのでほうほうのていで逃げ出して、カーチャンのママチャリ借りて小雨のなか、小物竿持って練り餌練って出かける。

 今回は、当方が釣りを始めたときの近所の釣り場の再訪である。マブナ(ギンブナ)など狙ってみる。

 我が「初めてのホームグラウンド」は、家の裏を流れて田んぼの間を抜け汽水域で中規模河川に合流する雨水と下水が流れるドブ系の小河川。通称「チビ川」。当方が高校生ぐらいの時に3面護岸化されてしまったが、昔は草の茂る土手にカエルが鳴き声がうるさいぐらいいて、アオダイショウもいた。春にはマブナもノッ込んできて家の壁ごしに竿を出してフナ釣りができた。メダカやドジョウもいた。写真の左の壁が我が家で、右手は柿畑だった。

家裏

 ちょっと下流に移動すると、田んぼの中を流れている。

田んぼおしゃれなハンドルカバー付き

 この辺は、いつもマブナがたくさん泳いでいて、何人かで、流れを石で絞ってタモ網の幅にしたうえで、上流から裸足で追い立てて一網打尽にするなんてこともやっていた。今はモロコ系の稚魚の姿が見えるだけでフナはいなかった。ちょっと支流をのぞいてみると、メダカが大量にいた。レッドリスト入りしているが、我が小鮒釣りしかの川にはメダカは健在であり嬉しい。

 だがしかし、濁っているとはいえ浅いので底が見える川の中に、ウジャウジャいると期待したマブナの姿は認められない。変わりにミシシッピアカミミガメとコイが結構いる。

 写真右の橋の上から、初めてマブナを釣ったのが、当方のわななくような初体験であった。

 スタートポイント

 でもって、もうちょっと下流の手すりもないこのショボイ橋の前後が良く釣れたポイントだった。今も護岸されておらず、なかなか良い感じ。早速竿を出す。

名ポイント

 セルロイドの球浮きがピクピクするのを合わせると、タモロコだとおもうがモロコ系が釣れてくる。

たもろこ?

セルの球浮き

 しばらく、釣ったが、マブナは釣れずタモロコは4,5匹つれた。場所をさらに下流に移動するが、こちらはどうにもコイが多く、タモロコがたまに当たるぐらいでマブナには出会えなかった。明らかにコイが多すぎるような気がする。さんざんバスだのライギョだのアメナマだの移入種釣って楽しんできた人間が言うのも説得力無いが、なんで移入種の問題が取りざたされるようになったこの期に及んでまで、移入種(たぶんいま放流されているコイは大陸由来)であるコイばっかり放すのか理解に苦しむ。まあ、やっちまったものは今さらどうなるモノでも無いのかもしれないが。

 フナ釣りたいと、今度はヘラ釣り師が良くいた池に移動。水門のそばを狙うが、餌がすぐに無くなり着底するまでに溶けて落ちているのではないかと疑うぐらいだが、小物が中層で餌食っちゃってる気配があったので棚を浅くしてカッツケで釣ると、モツゴが釣れてきた。それもカウンター持ってくるべきだったかと思うぐらいにハイペースで釣れまくる。

モツゴ

 フナ釣りたいと思うが、稚魚サイズまで含めモツゴの猛攻。3〜40は釣れたか。 

モツゴ小

 夕方になって雨はやんだけど、降雨の影響かナマズ臭い魚のもじりが散見される。一回足元近くの草の下に来て浮いていた。60くらいで、ここはバスもライギョもいたのでライギョかもと思ったが、小さい背ビレが見えてナマズと確認できた。夜ジタバグやらバズ引いてナマズとバスを釣ったのも思い出される。

夕暮れ

 夕飯に間に合うように6時頃終了。

 我が、故郷の内水面も、魚種が入れ替わっていたりと時代の流れを感じさせるモノの、生物反応は豊富で、まあ、このくらいならよしとすべきかなという感じだった。懐かしかった。

 

○8月18日

 グダグダに沈んでいる感じ。ちょっと刺激が欲しい。

 夜、風が吹いて涼しくなるのを待って、冷凍ハゼを餌に近所ポイントをさらに下ってエイ釣りに。

 竿を新調した。1m×3の3mの古いグラスの胴付き竿がガイドが腐って105円でたたき売られていたので、ガイド総とっかえで使えるように修繕。

 エイとのファイトで重要なのは、ゴミ袋持ち上げるような鈍重なファイトにもへし折れない、もしくはへし折れても惜しくない竿。

全景

 2〜3キロドラグで良い感じに腰まで曲がってくれる。テーパーもクソもないような全体調子。

負荷テスト

 しかし、2時間ほど粘ったが初陣飾れず。この竿がメシメシ軋むほどのアカエイが釣りたい。

 

○8月17日

 暑くてグダグダである。ハゼ釣り好調だが、100を釣ってしまうと、次の目標を今一見失っている。10束めざしてまずは2束を狙うべきかもしれないが、正直100でお腹いっぱいな感じもしている。

 アカエイ狙いたいが、集中力を欠いた状態で確信のないいまの状態ではおぼつかない。

 そうだ、ハゼ釣り新場所開拓に行こう!ということで、よく雑誌などでも紹介されている東京下町の運河へ。

 現場到着してみて、異様な既視感が襲う。夏の日の幻か、平行世界のもう一人の自分の記憶か、暑さで脳が誤作動しているのか、てなわけはなく、昔近くの病院にお見舞いに来る用事があって、その時に「こんなところに運河あるやん、とりあえず釣っとこ」と竿出した場所であった。ハゼはポロポロという感じで釣れた記憶がある。

 有名ポイントだけあって、運河沿いのテラス状の桟橋には要所要所に釣り人がいるが、やはり釣れぐあいはポロポロ程度で、もっと釣れてるところがあれば竿だそうと歩いて行ったら結局、公園に突入してしまい釣り禁止エリアになり、戻るのもめんどくさくなって、電車でいつものJOSさんポイントへ。

 すでに4時過ぎて夕まずめ、いつも入るエリアより北の初めてはいるエリアでスタート。葦の生えてる浅場はしばらく探しながら移動したが、あまりいなくて、杭向こうの深みでそれなりに釣っていく。

 たまに良いサイズも混じるが、連発しない。

 良いの

 暗くなってきて50匹で終了。

 

○8月10日

 21世紀に入って最高に暑い日になりそうという天気予報にややびびりつつも、あっつい真夏の太陽の下で魚釣りって遠い昔の夏休みみたいで良いジャン。などとぬるいことを考えて、先週に引き続きJOSさんポイントに着くと「遠い昔の夏休みはこんな地獄のように暑くなかったゾ」という感じの灼熱感。

 光化学スモッグか、湿度が高いのか、熱で空気が歪んでいるのか、空がモヤモヤっと濁っていて遠くのスカイツリーが霞んでいる。釣ってる間はズック魚籠からタッパーに魚を移し替えるタイミングでしか飲み物を摂らないことが多いので、電車移動中500mlのスポーツ飲料を2本飲んで釣ってる間も麦茶1本追加したが、トイレ休憩無しで済む。日なたは40度越えてたと思う。

空が歪む熱さ

 釣り人は橋の下の影にしかいない。とりあえずいつもの水門まわりで始めるが、ハゼはたくさんいて食っても来るんだけど、はしを咥えて走り回るばかりで全然フッキングしない。今回餌をミミズから頭に針を刺せば餌もちの良いジャリメに替えたんだけど、そのせいかと思ったが、ミミズでも同様の状況になる時はあるので魚の活性の問題という気がする。全然かからず13:30頃始めて「つ抜け」は30分頃だが、その後さらに渋くなり、さすがに暑さもあって集中が続かず。一旦橋の下の日陰に移動。しかしこちらはハゼが少なくさらにペースダウン。

 しばらくして、やはりハゼの活性高い場所を探すしかないと移動。休憩に使うベンチ前の木陰から竿を出すとまずまずのペースで釣れ始めた。30匹は15:00ころ。集中してペースあげてそのままコンスタントに数をのばし70匹は16時頃。時速40匹のハイペース。

3070

 小移動して、斜め護岸の沖にブイが入ったあたり一帯、小型ながらめちゃくちゃな数がいる。ペースキープして16:40ころ100ゲット束釣り達成。

斜め護岸100

 サイズアップめざして、竿を3.3の長い方にチェンジ大きいのがいるところを探していると、水門脇に何匹か大きいのいるのを確認。ジャリメ1本掛けでねらう。最初頭から刺していたがバラしまくりで、途中胴掛けにかえてから連発しだした。サイズも良い。17時過ぎ110匹。

良いサイズ

 しばらく同じ場所で大型狙い。

1234

 120越えて、デカイのは反応しなくなってきたので、帰りがてら杭向こうのかけ上がりなど狙う。デカイのたまに混じる感じで、18時過ぎ134匹で終了。

 暑かった。餌はジャリメは慣れてないこともあってかヌルヌルがきつくて針につけにくい。回転数が上がっている時の頭の餌もちは確かに良いけど、良し悪しという感じ。

 食いの良い時は時速40匹ぐらいのハイペースが維持できるようになってきて、それなりに技術的な部分は良い線行ってきた気がする。

 

○8月3日

 ハゼシーズン開幕。JOSさんポイントへ。現地でジモチーのダイキリさんと合流。13時頃スタート。

 いつもの水門の脇から始めるが、デキハゼに混じって結構サイズの良いのが見えてて、反応も良く、目の前にミミズを落とすとしばらくしてハフッと吸い込むので軽く合わせると、グネグネッと首を振って暴れる。結局、ラインと竿を適切に設定してやれば、魚の引き味はいくらでも増幅可能なので、たかだか15センチぐらいのハゼでも充分「大物」の引きが楽しめる。

ヒネヒネモノ

 つ抜けは20分ぐらい。

つ抜け

 15匹ぐらい釣った時点で、ズック魚籠のなかが満員っぽくなってきたので、小さいのリリースして良いサイズタッパに移してクーラーへ。

良いサイズ

 そのご、ちょっとずつ移動しながら釣っていく、サイズが良かったのは最初のポイントだけでデキハゼばかりになったが、ペースは良い。2時に30匹。

2030 

 その後もさらにペースアップして3時には70匹。時速40匹ぺーすだが、さすがに暑いので木陰のベンチでちょっと休憩。ダイキリさんの最近の釣果情報など伺う。河川内のシーバス好調とのこと。あとエイ情報。

苦戦虫

 30分ほどして、再開。休憩前のペースなら100は余裕だろと思っていたら、いきなりペースダウン。浅場にワラワラといたデキハゼの数も減ったし、食い気も落ちた。余裕こいて休憩などせずに一気に釣っておくべきだったか。

 JOSさん自転車で登場。あす、ハゼ釣り初挑戦の家族を案内するとかで下見モード。

苦戦中 

 しばらく、3人でうだうだ情報交換などしつつ、岸近くに魚が見えなくなってきたので、やや沖目の杭のあたりを狙って何とか拾っていって、17時半ころなんとか束釣り達成。後半は時速15匹ぐらい。

100 

 そろそろ、夕方でJOSさんもダイキリさんも撤収。当方は、最後夕まずめ杭の向こうの矢板からのかけ上がりの良型狙いで竿を2.4mからチョイ長めの3.3に換える。最初、良いのが釣れて連発期待したけど、その後はデキハゼサイズが続いたが、110発目に良いのが来て、もいっちょと同じあたりを狙ったら、また良いのが釣れたので終了とした。深みで良いサイズかけるとラインが糸なりするぐらい走ってくれる。

110110

 江戸前小物釣り修行は順調である。今年はワカサギ、テナガ、マハゼと3種で束釣り達成。良い感じだ。

夕まずめ

 

○7月28日

 来週から、ハゼシーズン開幕ということでJOSさんポイントに出撃するつもりだけど、ちょっと肩慣らしに近所ポイントでなんぼか釣って練習しとこかなと、ハゼタックルとコイでもおったら釣ったろとフライタックルもって出撃。

 最初に入ったポイントは葦際。メダカが泳いでてちょっと喜ぶ。

 ハゼはいるけど小さい。

デキハゼ指2本

 指2本とか3本とかいう単位はその方向じゃないだろという感じ。

 ちょっと移動して橋の下。あたりは多くて魚は多いが、サイズは同じような感じ。

つ抜け 

 つ抜けして、もう一本下のシーバス狙うエリアの橋あたりに移動。

 ここはサイズはまともになったけど、今度は反応が少なく小一時間で2,3匹。

まともなサイズ

 目の前、コイがうろついているのでフライタックル出してきて狙う。たまに水面のゴミ拾ってるヤツとかもいて、見物のオッチャンとだべりながら、来たヤツの頭の上をマドラーミノーとパンフライのローテで流すが、たまに向かってくるが直前で見切ったりして結構難しめ。

 オッチャンが飽きてどっか行ってしまったあたりでやっとヒット。サイズは良いので走りまくってくれるモノと期待したが、夏バテなのか全然走らず寄ってきた。「走れ!走れ!」と竿あおってみても「このクソ暑いのに勘弁してくれ。」という感じでデローンと横たわる感じなので仕方なくランディング。70くらい。

70

 とりあえず、小さいのが良く釣れた1本目の橋に戻って、チビハゼでアワセの練習して30匹まで釣って帰宅。

30

 昨日は、神奈川は夕方竜巻注意報が出てたけど、山口の方はエライ大雨になっている様子。ここ数年、九州方面毎年被害が出るぐらいの豪雨があるけど、一体どうなってるんだろう。

 

○7月27日

 暑くてダルい。とりあえずテナガポイントのチェックはやっておかねばと、昼過ぎ干潮なのでそれに合わせて自転車で下流の方のテトラのポイントに出撃。

 そこそこ引いていて、テナガもウロウロしているのだが、食いが渋い。食ってもすぐに吐きだしてどっか行ってしまうのが多い。かつサイズが20センチクラスのがいなくて小さい。去年は7月後半まで釣れていたのだが、今年はもう終わりかなという気配。釣れてるなら人山が立つ有名ポイントだが、当方の他には1人しかおらずダメ臭い。ちょっと底が白くなっている部分もあってテトラ帯の中は水質悪化して青潮気味という感じ。

 テトラで置き竿で釣るのに洗濯ばさみを使うと良いと知って導入したが、いかんせん釣果は今一。

洗濯ばさみテナガ

 2時間ほどで7匹と低調なので、ひょっとして乗っ込みが去年より遅れていて、上流ポイントがまだ良いという可能性もあるので、チェックしに行くが全く気配もなく終了臭かった。

 昨年の、エビがあふれるような乗っ込みと、エビ狙いのプレデター達に追い回されるエビボイルは今年は見られなかった。昨年が当たり年だったのか、今年がハズレだったのか、いずれにせよまた来年という感じだ。そろそろハゼつりだな。

 

○7月21日

 連夜行っちゃいました。5時頃から8時半頃まで、昨日に引き続き2本竿で、アジと帰る釣り人にもらったアオイソを足元にぶち込んでマンガ読みつつ、今か今かと待ちわびて異常なし。

夜景

 明るい時間、投げ釣り(思いっ切り投げてますね)の人にはシログチが、サビキのファミリーにはサッパが、多数いるチヌ落とし込み軍団の1人だけ40くらいの良い型のを釣ってた。夜はアナゴ釣れてた。

 リベンジならず返り討ちでござる。まだまだオレも若いね〜いろんな意味でと思いましたとさ。

 

○7月20日

 ちょっとすごしやすい日が続いているが、そうすると寝冷えして腹壊したりしてなかなかにオッサンになると体調管理も難しい。若い頃はトタン屋根で夜でも30度を超える下宿の部屋で「クーラーってようするに気化熱利用してるんだから、濡れたTシャツ着て扇風機で水を気化させながら寝れば原理一緒!」と扇風機つけっパで、今思えば心臓止まっててもおかしくないようなことをやっていたが、全く健康だった。

 朝10時頃干潮の潮なので、ちょっと今回はいつもシーバス狙ってる近所ポイントのテナガチェックからスタート。夜、シーバス釣りの際にテナガいるのは確認しているが、釣りが成立するほどたくさんいる場所を見つけたい。

 最初一番期待した葦原の干上がったあたりは、デキハゼ多数確認できたが、テナガみあたらず。下流に移動していく。1人魚籠に大きなテナガを入れている人がいたが、狙いはハゼっぽい。

 下流域の橋の下の護岸まわり、ポツポツとテナガが見えるが今一。さらに下るが状況変わらずなので、昼前にいつものポイントに移動。

 既にピークは過ぎたのか、蛇篭ポイントエビは少なくなったように感じる。でもメスと小さめオスがポチポチ釣れてくる。呆けててカメラ忘れた。写メ撮る。

メスオス

 しばらくして、満ちてきたので先週オス祭りだった下流の桟橋ポイントへ。

 今一歩いているエビ少なくて、やや下流の葦の岬回りでやっと、テナガが歩き回っているエリア発見。

テナガオス

 その後、さらに満ちてきて桟橋まわりで、先週よりはまわってくる数が少ないけどオスを狙い撃ちにして。22匹目に23センチの良型ゲットして2時過ぎ終了。3時間ほど釣ったか。そろそろ上流のこのポイントは終わりっぽい。

23

 

 昼寝して夕方出撃。スーパーで小アジを仕入れてエイ狙い。

 いろいろ投げ釣り情報調べていて、外道に「エイ」と出てくる釣り場をリストアップ、電車バスで行ける近場で、良さそうなところがあったので行ってみる。エイ狙いの強者もいるようで、ザリガニ餌とかで狙っている様子。時期はもう少し早いけどコンスタントに1匹2匹釣れている。

 到着して、いきなり「投げ釣り禁止」の看板。いわれてみるとチヌの落とし込みやら、サビキでサッパ釣ってる人やら投げてない人が多い。中には思いっ切りゴカイつけて投げてる人はいるが、まあ、護岸の釣り場だし足元でも釣れるだろうということで、アジつけて足元に放り込む。手すりに竿ホルダーのような金具があったので利用する。ベイトタックルとスピニングタックルの2本。

アジまーつーわ

 反応無いので、カゴサビキの人がいるところの方がコマセ効いてて良いんでないかなと、人のコマセで相撲を取るべく移動。

 ここはすぐに餌が囓られるが、魚っぽい反応ではなくカニかシャコかそういう感じ。

カニか?

 フェンスに竿を立てかけて、キンドルでマンガ読みつつクリッキブレーキなりが逆転音を響かせるのを待つ。

まつーわーまつわ

 しかし、暗くなってからはカニのアタックさえなく、単なる夕涼み。

 しばらくして右の方の落とし込みのチヌ師がデカイのかけてるのか、魚に引きずられてこちらに移動してくる。竿をあげて道を空ける。どうもエイくさいとのこと。オレのアジ食ってくれよ。

 顔は見たいと、かなり時間をかけて弱らせてあげてきた。うわ、良いサイズ。何でオレのアジを・・・

UMA

 ライン上手く切れないということで、当方の80枠の落としダモでランディング。10キロ無さそう、7,8キロというところか。重い。陸揚げするとバシュバシュと呼吸音を響かせながら、シッポ振って攻撃の機会を狙っている。ちなみにランディングツールは80枠の落としダモと、ジグに太軸のバーブレストリプルつけた落としギャフを用意。

直径60

 針ハズしたりリリースしたりする前に申し訳ないけど武装解除させてもらった。シッポ持ってペンチで毒針を引っぺがす。

 サイズ計ると、縦も横も60センチ。シッポが50センチぐらいあるので全長だとメーターオーバーか。なかなか迫力あるサイズである。とりあえずこのくらいのが釣りたいモノである。なんでオレのアジを・・・

 海にお帰りいただき、よっしゃエイがおることは間違いない。と気合いを入れ直してあたりを待つが、その後反応無く、9時頃撤収。

 くっそ、近づいてきた気はするけど、もう1歩2歩足りない。連夜行っちゃうか?

 

 

○7月14日

 暑い日がつつくが、下流のテトラポイントへ。夕方でテナガを釣って、テナガ餌で夜釣りというスケジュール。

 4時過ぎスタート。有名ポイントだけあって、割と人は多いが皆そろそろ帰り支度である。今回はあまり大きくくない食べ頃サイズを確保したかったが、割と良いサイズも釣れてくる。

良型 

 暑くてやになるが、5時頃まで7つ8つ釣って、とりあえずこのくらいあればいいだろうと、やや下流の釣り場に移動。

餌

最初のポイントは、支流の合流。7000Cとアグリースティックでテナガ餌でブッコミ。

タックル

 キンドルでマンガ読みながらアタリをまつが無反応。旨そうな活きエビ使ってるので、本命アカエイ、対抗ウナギがそうそう都合良く釣れるとは思っていなかったが、個体数の多いコイ、ニゴイ、セイゴはすぐかかるだろうと思っていたが、そんなに甘くはないようだ。

 暗くなり、潮が満ちて寝っ転がっていたあたりも浸水しそうになってきたので、ちょっと戻ってテトラ帯。良い形の背もたれ付き座椅子のような塩梅になっているテトラに座って、マンガ読みながらアタリを待つ。

マンガタックル

 さすがに川面は良い風が渡っていって、マンガ読んで涼むのは気持ちよかったが、反応はぴくりともなく、19時日没後1時間半ぐらいであきらめて撤収。

 そう簡単にはいかんようですな。 

 

○7月13日

 梅雨開けてこちらの関東の熱さといったら、もう、人が死にますよこれは。

 今日は、大気が不安定という感じで曇りがちでたまにパラリと雨が当たる感じ、日差しはおとなしめでマシなんだけど、風がほとんど無く異様な蒸し暑さと、風がないので工場からの排気が滞留するのか光化学スモッグ注意報が防災無線で流れてて「外で激しい運動をしないでください」とか、さすが工業地帯川崎という感じ。心なしかノドがいがらっぽいような気がする。

 午後2時過ぎ干潮なので、1時頃からスタート。到着時既に良い塩梅で引いているのだが、今一エビは少なめ。べた凪で濁りもないが、やっぱり昨年ほどエビは湧いてないような気がする。

 でもまあ適当に、石のまわりとか狙って置き竿にしておくと抱卵メス中心にかかってくる。オスは5匹に1匹ぐらい。

オス

 つ抜けは、30分くらいでそれなりにハイペースだが、産卵期のメス釣ってもなァ、という感じなので、水面ピチャピチャとイナッコが泳いでいるのが、たまーに襲われている臭い動きをするので、ルアータックル出してしばらく投げてみるが、反応はない。

メス

 上流側は2人ほど釣り人いたので、下流に大きく移動。住人の桟橋ポイントへ。

 一番しっかりした桟橋では、住人とおぼしき2名が釣っている、他の桟橋は干上がってるので上流に移動。上流側にも2名先行者。さすがにシーズンど真ん中は釣り人増えた。といっても広大なエリアに7人だからがら空きなんだけど。

 間で、しばらく釣るが、ここもメスがたまに釣れるだけなのでさらに下流に移動。

 干上がった河原を歩いて、沈んだ船に渡る。この船まわりは良いサイズのオスばかりたくさんいた。ちょっと潮が満ちてくるのを気にしながらやや焦りながら、かけ損ね多めだったが、3つほど良いサイズのオスで20匹。

オスオスッス20

 潮が満ちてきて、このポイントをあきらめて戻る。途中、斜め護岸で滑って転んで、左手中指爪内出血。

 しかし、このあと、潮があげてくる中、桟橋ポイントで怒濤の良型オス祭り開催。

 桟橋ポイント、2本の桟橋と、その間の葦が生えた岬、とその間は砂底のフラットという構成なんだけど、潮があげてくる中、砂底をテクテクテクテクとテナガが移動してくる。次から次へとダラダラと。

 小さいのはたぶん見えていないんだろうけど、手のひら前後のオスばかりを狙い撃ち。

オスオス

 ポイントを適当に巡回しながら、次々食わせて釣っていく。見つけて食わせて、次のが歩いてきたらあわせてという感じで、かかってればゲット。バラしやらもあるけど良いペースで、オスばっかりで30匹。

30

 さらに、時速10匹ぐらいと、それほどペースは上がらないけど、オスばっかりで40匹目。

40

 連続、オスばかり記録は43匹目でメスが釣れて、25匹で途切れてしまったけど、そろそろ満ちてきてエビが見づらい水深になってきたこともあり、最後おっきいの釣って終わろうと思っていたら、ちょうど良い感じにデカイの3匹発見。ケンカしてる感じだが、うち2匹が手のひらサイズよりひとまわりデカい感じ、片手の個体と両手の個体で両手の方をとりあえず狙う。なんとなく食った感じでストップしたので、しばらく片手の方の行動を観察して、そろそろかなと軽くのせるようにあわせると、ビチビチ跳ねる。水面でためて引っこ抜く。

25

 ちょっと、写真撮る時にメジャーがずれたけど、25センチありました。今季最大。

 5時のサイレンも鳴ったので撤収。潮が上げてくる時間って、一般的にテナガは良いように聞いてたけど、これまでそう感じたことはなくナニが良いのか不思議に思っていたけど、たしかに潮があげてくる時のパターンもあるようだ。

 テナガ修行も、日々発見があって面白い。

 明日は、夕方テナガ釣って、テナガ餌に夜釣りに挑戦。ねらうはシッポにとげのある憎いヤツだけど、土用の丑の日も近いのでそっち方面も期待。

 

○7月7日

 後半戦いってみよー!!という景気の良いかけ声に反して、夏風邪ひいて金土と寝込んだ(フロリダ顛末記書いてたけど)。

 潮が良い感じに昼頃グッと引きまくる週末だったので、是が非でもテナガ100匹アタックかましたかった。日曜、ちょっと病み上がり感はあるがいけそうな感じだったので、朝早めに自転車でGO!

 8時頃に釣り場に到着すると、蛇篭ポイント上流は2名ほど先行者有りで、シーズン真っ盛りという感じ。風が昨日から強く、岸近く濁りが入っているが、とりあえず蛇篭まわりの石の際を2本竿で狙ってみる。

 すぐ釣れる。が、見てエビを選んでいるわけではないので、メスが釣れてくる。抱卵中である。今日はとりあえず100匹アタックのつもりでリリースしながら釣りはじめ、100匹出そうにないならオカズ確保する方針。

1匹目

 オスも釣れてくる。メスの方が小さいせいかハリがかりしにくい気がする。

2匹目青い個体

 つ抜けは、9時前、時速10〜15匹か。まだ潮が高くエビが散っている時間にしては良いペース。

つ抜け

 餌を付けて放り込んで、もう片方の竿をあげると、かかっているか小さくてばれるかぐらいの良いペース。小さそうなのしか反応無くなってかかりづらくなったら、隣の蛇篭にまわりに移動。手のひらサイズもつれてくる。

19匹目

 20匹は9時半頃。ペースアップして時速15〜20くらい。

20匹

 30匹は、9時50分頃。多少引いたかなというぐらいであいかわらず濁っているが、バンバンかかり始めた。時速30匹ペース。

良いサイズ

 潮が引き始めたので、蛇篭ポイントから徐々に下流側の崖下の石周りを狙い始める。40匹目は手のひらオーバーの良型。10時20分頃であいかわらず時速20匹のハイペース。

 40良いサイズ

 10時45分頃50匹。時速20匹以上のハイペース続行で、潮もかなり引いてきた。崖下を、石周りを狙って何匹か釣って、反応無くなったら次の石という感じで横移動していく。去年ほどエビがあふれるほど一つの石に付いてない感じだが、それでも濁りの中にうっすら見えるレベルの浅場の石周りに確実にエビが付いている。100行けるかもという気がしてきた。しかし、岬状の場所まで来てしまいそれ以上、崖下からは下がれないので、一旦上陸して、ポイント移動。

 50

 一番下流に移動すると、あてにしていた河原の住人の桟橋まわりが既に干上がっていて、上流につり上がる。11時20分頃。60匹。移動があったので、時速20匹を切ったが、それでも良いペース。濁りがあいかわらずで、大きいのだけ狙えないがとにかく石周りを丹念に拾っていく。

 60

 今日一サイズの22センチ。写真のような浅場のショボイ石周りにデカイの入ってる。

 今日一ポイント

 一応エビパターン対応のルアータックルも持ってきていたが、今日はシーバスもニゴイも見えず、捕食者はたまに濁りの中をやってくるコイのみの様子。エビだけに集中する。

 70匹は11時45分、時速20匹以上のハイペースが続いているが、下流からも行き止まりで、一旦上陸して再度、中間のポイントに入り直す。

70

 崖が崩れている場所はこんな感じで、濁りがきつくて今一水中の石の場所が把握しにくく、80を目前にペースダウンでポイント移動。

青い手

 かなり暑くて、集中力も切れてきていて「あと少しだけどダメだったりして」と弱気になりかかるが、次に入った場所が、木陰で涼しくて快適な上に、適度に濁りの中に石が沈んでいて、今日一番のラッシュタイムに突入。80匹は12時10分頃。

80

 途中デキハゼなども挟みつつ、良いサイズも混ざりつつ。木陰で体力回復しつつ釣っていく。

ハゼ木陰の涼しさ86

 90匹は、12時45分手無し個体。80匹台後半ぐらいからさすがにちょっとペースダウン。 

90

  仕方ないので、木陰を出て100をめざす。

  崖保護のネットの下の石周りを、ちょっとずつ移動しながら、エビを拾っていく。98匹目はちょっと良いサイズ。

98

 95匹越えたあたりで、いくら釣りは何が起こるか分からないとはいえ、潮も満ち始めたけどまだ釣れる時間なので、このままいけると確信する。

 99匹目、メスが釣れたのでそろそろこの場所を移動して、新しいポイントで100匹目は格好いいオスで決めようとして、もう一本の竿をあげたら、100匹目がかかってた。トホホな感じの小さなメスだった。まあ、でも「束釣り」目標達成である。13時ちょい。朝8時から5時間で100匹ということは、平均時速20匹ペース。潮は満ちて来ているが、まだ釣れそうな時間なので、喜ぶのは後にしてさらに釣っていく。 

99100匹目 

 ちょっと移動して101匹目はオスだった。そのポイントにオスがいれば、まず大きなオスが食ってくる。小さいのやメスは大型オスにハサミでバチバチとハサミつけられて良い場所を確保できない、というのが昨年見ながら釣って得た知識。エビは結構歩き回っているので、同じ場所で粘っても釣れ続けるけど、大きくてハリがかりしやすいオスだけを移動しながら拾いまくるというのが、当方の考えた、この時期、このポイントでのテナガの釣り方。

101匹

 満ちてきたので、再度下流の住人の桟橋まわりで110匹目。13時50分ころ。ペースはさすがに落ちてきて時速10匹強。

110

 このあたりから、ボチボチ終了を睨んで、よさげなオスを物色する。桟橋まわりは砂底で葦のエリアのアタリからフラフラと歩いてくるテナガが見える。

114116119 

 120匹目にまずまずサイズをゲットして、14時過ぎに終了。

120匹

 今年の目標の一つを達成しました。

 江戸前小物釣り師修行と銘打って、テナガ、ハゼ、ワカサギと釣っているけど、正直テナガが一番気合い入ってます。釣り座かまえて同じ場所で粘って手返し良く釣っていくスタイルか、もしくはテトラの穴釣りが、ネット上とかでもよく見るスタイルだけど、そうじゃなくて産卵期の浅場にノッ込んできたエビたちを、細かく足でポイントチェンジ繰り返しながら釣っていくやり方は、割と独学で構築してきたスタイルなので、「オレは釣ったぜ!」感がパないんッスよ。痺れましたよ今日は。

 真夏の炎天下、フラフラになりながら釣って、帰ってきてシャワー浴びて昼寝して、起きたら、日焼けで顔は痛いし、腰は痛いし、肩も痛いしなんだけど、それでもニヤニヤ笑いが顔からとれないんですワ。

 暑が夏いゼ。

 

 

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