2017顛末記

 

○6月24日

 明日から、雨の予報だがここまで梅雨入りしてからも、2日ほどダバッと降った程度で空梅雨っぽい。今日もからっと晴れて暑くなりそうな一日。もう6月も後半で、しかも今日はお昼にぎっちり干潮の潮周り。テナガ上流のノッコミポイントにまず入ってきていると見て良いだろう季節。

 今日はヘラからテナガへのリレーで釣ってみる。朝涼しいうちに、一桶分の餌でヘラをサクッと釣って、ガッチリ引いてるノッコミポイントのテナガをホイホイと釣って昼過ぎには帰ってシャワー浴びて昼寝の予定。

 とりあえず、ノッコミポイントも越えて下流のグラウンドの隅の「自由池」へ、天気も良いので8時頃着いたけど既に細長い池全体に20人ぐらいは竿を出している。

 前回と同じ所に入ろうと思ったら、今日は引きかかっている時間なので、流れが池に入ってくる方向ではなく、池からグラウンドの排水とかも合流している小さな調整池に向かって水門から水が流れている。餌で魚を寄せる関係から上流から下流の魚をよせる形が望ましいだろうと、調整池側で釣る。池本体からの水が出ている水門のワキの淀みに餌を打つことにする。この調整池は過去ヘラが釣れているのも見ているし、シーバスがイナッコ追い回しているのも見ている。コイもいるし魚はなんかいるはず。

 前回、背もたれの無い椅子で釣ったら、2日ぐらい腰にダメージが残るぐらいだったんで、四隅を支柱で支えて、座面をハンモックのようにぶら下げる椅子を買った。折りたたむとリュックの横ポケットに立てて持ち運べる。割とデカくて座り心地は問題ないというか快適。ちょっと失敗したのはこれ3000円くらいの安いのを買ったんだけど、ヘリノックス社「チェアワン」という製品のコピーもののようだ。こういうのは本物買っておくべきだった。コレが壊れたら次回は同社の最新作収納時500のペットボトルより小型軽量という「チェアゼロ」を買うので許して欲しい。ちょっとお高いけどね。

リュックに搭載展開

 早速、「底釣り」:「A」1:1で作ってきた団子と「グルテン1」でバランス底釣り。浮子もこの水深が浅い「自由池」用に作った「ゆるふわパ45底竹」で、ハリスは0.4号、27、35スタート。4目盛ぐらいなじむぐらいに浮き下調整。地面に置いた餌皿に左手が届きにくく椅子の座面高いなと思ったけど、リュックの上に餌皿置いたら解決。

釣り座

 今日は他の人釣れているかなとたまに横目に見るけど、釣れているシーンを見たのは1度だけ。

 まあ、自分の浮子に集中。30分ぐらいして浮子が微妙に上下しているような揺れているような動きが出始めて、ムズっと入るのにあわせていると、何度かカラぶったけどヒット。と思ったら上げてきたら胸ビレにスレてて残念。

 これで、しばらくまた反応無くなるなと思っていたら、割とすぐに反応出始めたんだけど、何か沈んでいるのか2回根掛かり。ちょっとペース乱されたけどそこをよけて打っていく。

 また反応出始めて、カラぶるので、さっきスレたので迷いどころだけど、ズラしを大きくしてなじみ幅を1か2ぐらいにした。しばらくしてかかった。と思ったらすぐにバレた。ちゃんと口にかかってないのか?

 でも、餌打っているとまだ反応はあるっぽいので、集中してアタリを拾っていたら、根掛かりのような感触。でも動き出した。コレってもしかしてコイなの?なトルクフルな引きで走りもせず右方向に悠々と泳いでいくので、椅子から立ち上がってテクテクと追っていく。調整池は5m四方ぐらいの小さな水域なので走り回れないのか、たまたまそういう個体なのか、こちらには釣り人私だけなので時間かけて顔上げさせてハリ外す所までやろうと、長期戦を覚悟。白滝さすがに竿立てると折れそうな感じなので竿あまり立てずに頭の上に掲げるようにして太いバットでコイにプレッシャーかけていく。結構寄ってきたりしてシッポは何回か見た。でもしばらくしてハリが折れた。今時のナイロンハリス0.4号は強い。急な力をかければ切れるんだろうけど、ジワジワ引いてやればハリより強いぐらい。

 だいぶ、騒がしくしたためか、しばらく餌打っても反応しなくなったので、ちょっとトイレ休憩で床休め。

 「床休め」効果はやっぱりあるようで、また反応が浮子に出始めて、ツンッと良い感じに入ったのをあわせたらヒット。小さい魚だがえらく元気に走り回る。ここはイナッコもジャミとして釣れてくるらしいのでイナッコか?釣れたら何でも良いよ。と思っていたら小さいけどフナでした。

フナ

 ヘラだと思うんだけど顔がマブナっぽい気がするが気のせいか?フナの各種同定は難問中の難問(答がないのかも?)なのでそのうち整理を書いてみたいと思う。ヘラかそれ以外かを見分けるだけでも最終的には鰓耙の数を確認する必要がある。ヘラ師のオッサンらが気楽に「半ベラ」とか書いているのを見ると、ホントに分かって書いているのかと疑問に思う。

 とにかくよっしゃ、別にヘラじゃなくてもかまわない釣り人なので、小さいけど「デコ」脱出で、このサイズでも良いので続けていこう、と餌を打っていくが、また釣れない時間が来た。

 何か変えると来るの法則でも試そうかと、「サナギ玉」出してきて、上針12センチ、下針40センチコム2号で「浅棚」っていっても底近くになっちゃうんだけどウドンセット。ラフに餌付けして浮子が沈没したら縦誘い戻ってきたらしばらく待って縦誘い2,3回でまた打ち直し。というのを30分ぐらいやったけど浮子にハクがアタックしてきただけで暇なので、そのまま下針に粘土オモリ付けて下針トントンを測って、段底に移行。バラケを早めに落ちてしまうぐらいにユルく付けて、落ちたバラケの中にウドンが転がっているという感じにしてしばし待って反応無ければ打ち直し。というのをやっていて、1度だけ「ミッ」という感じに浮子が微妙に入ったけど、見送って次のアタリを待ったら来なかった。あれアワセとかなあかんかったのか?

 とりあえず、出せる手は餌の堅くしたりユルくしたりも含めてだいたい出した。宙の両ダンゴ系をやってないけどまあいいや。餌も最後近くなってきたし、「床休め」でその後、バランスの底釣りに戻す。

 トイレ休憩で本流まで行くんだけど、だいぶ潮引いていて、干上がりかかったテトラの間に、黒くイナッコが密集しているな、なんかに追われてるんだろうか?と見ていたら下からシーバス突き上げてきた。結構しつこくバコバコと食い上げていて、ルアー持ってれば投げたのにと思ったけど、まあ夏の昼間のハクボイルって難しそうではある。

ハクボイル

 シーバス見学で適当に時間も空けたので、床休めは充分だろうとバラグルの底で始めると、やっぱり床休め効果はあるようで、反応ではじめた。そして、ズンッと力強く入ったのにあわせたらかかってバレたと思ったら鱗回収。スレでした。わりと良い型のヘラの鱗。

うろこ

 釣ってもバラしても反応は無くなる、というのも法則のようで、その後は反応無く餌打ち切って11時頃終了。デコくらわなかったのは良かった。けど、ここ魚少ない気がするけどどうなのよ?前回雨の日は反応多かったけど今日は、激渋の中、来たアタリ逃さず合わせてスレたり釣ったり、コイだったりって感じだけど、アタリ自体がとても少ない。みんな釣れてる気配ないし、こういうショボい釣り場には上手い人来ないから釣れてないだけで、上手い人ならバコバコ釣ったりするんだろうか?まあ、テナガのついでにチェックしていこう。

 道具たたんで、上流のノッコミポイント。干上がった浅いガレ場に降りていくと、浅場から深みにピンピンと逃げていくエビが見える。メスをハサミで囲っているオスもいたり、すっかりノッコンでます。メスはたんまり抱卵中。

 メス

 2本竿を使っていると置き竿にしている暇がなくて、片方股に挟んだりしながら、時速20匹オーバーのペースで釣っていく。いつもの浅場の石周りも良かったけど、今日特に良かったのは、オーバーハング系で、沈んだ草の下、パイプの下、板の下、何本もハサミが出てきて取り合いで餌を食ってくる。サイズは最大で20ちょうど位のが2つ3つ。

20オスオスオス

 1時間半ほどで37匹。暑くなってきたし充分満足して撤収。このエビの寄りようならシーバスだのニゴイだのも濁りが入れば捕食に来そうな感じ。次回はヘラとのリレーよりテナガシーバスニゴイ同時進行か?まあ、天気見て考えよう。とにかく暑いので短期決戦でチャッと釣ってサッと帰らないと体に悪い。

 

○6月20日

 あまり釣りたいとばかり思わないようにする。きちんと底をとって3か4目盛りぐらいのなじみ幅を安定して出すようにして、水底の同じ場所に餌を積む練習のつもりでやる。新しく作ったグラスムクの細いトップがついた浮子を使って、8尺提灯でしっかり餌を棚でなじませて、縦誘い3回ぐらいで抜けるぐらいとか棚に届く頃に抜けるようにとかの餌付けの練習のつもりでやる。そのあたりの練習をたまたま魚のいる管理池でやっているので、たまさかヘラブナも釣れることがあるかもしれない。練習のじゃまだが釣れてくるものは仕方ない。

 ぐらいの落ち着いた気持ちで釣り場に向かいたいのだが、いつものとおりいきり立って「今日は絶対釣ったるねン」と鼻息も荒く開場8時前に並ぶと意外に人が少ない。釣れてないので少ないのかと思ったら、なんのことはない開場時間間違えてた。8時半開場時には桟橋だいたい埋まるぐらいに人が並んだ。

 定位置になりつつある桟橋奥のポンプ小屋手前に入れた。

 そろそろ基本のキの字ぐらいはできてきた気がするし、浮子もいっぱい作ったし、道具も固まりつつあるし、経験だって3ヶ月近くなったし、平均組にはそろそろ安定して入れても罰は当たらないだろう。スカはもう勘弁してほしいところ。

 ということで、まずはここのところ重点的に取り組んできた「バランスの底釣り」から入る。10尺で餌は「A」:「底」1:1、「グルテン1」の2種類作って、バラグル中心に両ダンゴ、両グルテンも状況により試していくことにする。浮子は安定した仕事を続けてくれている「かちどき底釣りオールマイティー9」と新しく作った竹足の80あたりが、どのくらいお手本の「かちどき」に近づけたかも釣りながら試したい。ハリス35、42の0.5号。

 上バリとんとんからスタートすると、餌落ち7目盛り出しの5、6目盛りなじむ感じなのでややなじみ過ぎかなとズラしを大きくして3、4目盛りなじむぐらいに調整。とりあえず淡々と餌を打っていく。

 30分ぐらいして周りも全く釣れていない中、ジャミあたりも少ないなと、今日もまた渋い一日になりそうだと覚悟し始めたあたりに、浮きのトップがもぞもぞし始めた。ジャミかもなと思いつつ、モゾッと入るアタりにはアワせていると割とすぐにヒット。早々にスカ脱出してほっと一息。グルテンじゃなくて上バリのダンゴを食っている。

1匹目 

 これは両ダンゴの日かもと両ダンゴで打つのを多めにバラグルも混ぜていく。「ジャミあたりもない」とか嘆く声も聞こえる中、割とさわり臭い浮子の動きはあって、しばらくしてまたかけたけど、これは惜しくもアッパー。

 その後もたまに小さく鋭く入る「これはヘラやろ」というようなアタリがでるのだがしばらく掛からない時間が続く。餌を柔らかくしたり堅く小さくしたり変えていくと柔らかい方が反応はいいように感じた。

 まわりでも「デコ脱出!」とかの声が聞こえ、ちらほら釣れ始めたようだけど、なかなかかけられないので、こういうときはなんか変えてみる作戦で、とりあえず浮子を変えてもう少し軽めのオモリで食いこませようと、新作の竹足の浮子を試す。「かちどき」9センチの背負っているオモリで「ゆるふわパ80底竹」はボディーまで出て、「ゆるふわパ75底竹」ではゆっくり沈んだ。バルサ6ミリの寸胴ボディーは市販のシュッとした羽製の細い浮子より2サイズ近くオモリを背負う感じ。

ゆるふわパ45底竹

 ちなみにヘラ釣りでは「スカ」とか「坊主」とかより「オデコ」略して「デコ」という人が多い。

 オモリちぎって調整して釣りを再開すると、やっぱり何か変えると来るの法則はあるようで、程なくしてゲット。

独眼竜

 片目が無いなかなか迫力ある面構え。誰か目玉釣った人がいるのだろう。

 その後もしばらく反応あって、スレばらしが2回ほどあり明らかに周りの釣り人よりアタリとれてるのだが、なかなか追加できず、沈黙の時間帯が来た。とりあえずバラグルと両ダンゴの底釣りは今日も割と堅そうなので、何か変えると来るを期待して13尺に竿を変えた。浮子は竹足じゃない「ゆるふわPT100底」。

 これが、風は気持ちいい感じで悪くないのだけど、流れが出てきて道糸がシモってなじみ幅が安定しなくて、時間帯が悪いだけかもしれないけど「やっぱりなじんで戻してツンな基本に忠実な底釣りは竹足の浮子使わんといかんのと違うのか?」と思えてくるぐらいに、アタリの頻度自体減った。60、50だったハリスを10センチぐらい詰めたりもしたけど改善せず。昼近くなって餌も一桶打ったので、底釣り一旦終了して、8尺出して宙釣りやってみる。

 今日はいつにもまして渋くて、周りもぜんぜん釣れてなくて2匹は割と釣れてるほうという状況。釣れてないので場所移動してくる人もいたりするけど、どこも釣れていない様子。そんな中でも釣る人は釣っていて両ダンゴの宙釣りで8匹とか。

 そう聞くと、提灯両ダンゴかなという気がしてきて、魚の反応薄そうだし、とりあえず餌撒かなきゃな気がして「両ダンゴB」単品で行く。8尺の提灯なら目の前ポトッと落とすだけなので「B」単品でも餌を空中で落とさずにいけるだろう。

 とりあえず前回の「箱」のメーター両ダンゴの仕掛けがあったので、オモリも軽い方がいいだろうとそのまま流用。ハリス25、30、浮子はせっかく作ったので2ミリの太パイプの「ゆるふわパ45太」。

 すぐにジャミアタリっぽい動きが出始めて、やっぱりここの池は宙釣りするとジャミが酷いなと思いつつ、それらしい大きめのアタリが出たらあわせていると、やっぱりモツゴが釣れてきて、ヘラおるんかいなと思っていたら、ジャミアタリと全く区別つかないアタリにあわせたら、スレで鱗が付いてきた。ヘラおるやんけ、とヘラ釣りに来ておいてなんだけど驚きつつ、どうにも浮きの立つのが遅いので「ゆるふわPT45細」に交換。太パイプを長くすると当然立ち上がりにくい。まあ机上の思いつきで作った浮子は「頭でっかち」だったというところ。

 ジャミが適度に餌を削ってくれるのもあって、浮きが立ってなじむ頃にはトップが水没しないぐらいの良い案配だなと思っていると、いいアタリが出始めた。けど乗らないのでハリスを42、35にのばしたらヒット。これはスレがかりで制御不能な感じで走り出して、0.5号のハリスは最初の走りを止めて竿も良い感じにブチ曲がった。スレでもあげられるようになったかなと一安心していたら、2回目のダッシュでハリス切られた。0.5でも切れるかよ。

 ちょっとしてまたかけて、今度は口かそのあたりに掛かっているっぽい感じだったけど、寄せてきて足下に突っ込んだと思ったら根がかりしてしまった。ポンプのパイプのアンカーロープかなんかだろうか?止めようとしては切られ、慎重に行っては潜られ8尺の「白滝V」がまだ使いこなせてない気がする。0.5号は強いので基本強気の寄せで、でも短竿なのでスレとかの突っ込みには腕も使って柔らかくしのいで、というのが理想か。

 道糸途中から切れたのでお昼も過ぎたし一旦飯休憩。その後、せっかく作ったグラスムクトップの「ゆるふわグ60」も使おうと提灯ウドンセット。

ゆるふわグ60

 隣のおじさんがウドン得意なようで、朝から段底と提灯ウドンセットとずっとウドンポンプを絞って釣っているけど釣れてないので、ウドンセットも結構厳しいんだろうということで初めて使うような70センチの長ハリスを試してみる。バラケは引き続き「B」単品。刺し餌は「さなぎ玉」「しらたき」「グルテン1」のローテーション。

 桶半分ぐらい残っていたバラケ餌を打ち切ったけど良いアタリは出ず。

 でもとなりのウドンのおじさんはオデコ脱出していた。ウドンセットが釣れないというわけでもなくて、まだ私のウドンセットには何か足りないのだろう。「ウドン愛」か?

 「ウドン愛」はまだ芽生えてないけど「バランスの底愛」は芽生えつつあるので、2時も過ぎてそろそろ終盤戦、最後は10尺バラグルと両ダンゴの底釣りで行こうと決める。

 流れが出たり止まったりで、シモった分なじみ幅をまめに調整しつつアタリを拾っていく中、良い感じのツンとかモゾッていう小さめのアタリがたまに出るし、浮子がゆらゆらと食ってきそうになったりと反応はあるんだけど、これがなかなか掛からない。

 下のハリスをのばしてみたりもしたけど釣れず。だんだん周りも片づけて帰っていく中、最後まで釣りきろうと粘る。正直今日は前回よりも渋いくらいで、平均組で2、3匹じゃないだろうかという状況。そんな中でデコくらわずに「箱」でも練習した「なじんで戻してツン」の底釣りで釣ったし、新作の浮子もいろいろ試せたので、2匹という貧果の割には楽しめている。欲を言うならもう1匹釣って「あがりベラ」で気持ちよく帰りたい。

 4時を過ぎてもう時間もあまりない。餌を思いきり水で柔らかくしたら、ジャミに嗅ぎつけられて浮子がピコッピコ動いてどうにもならなくなってしまう。グルテン振りかけで開きを押さえても後の祭り。4時半には帰りの放送がかかるけど、もう4時20分。でも、ジャミにどっかに行ってもらうには一旦トイレ休憩でもして「床休め」ぐらいしか思いつかなかったのでトイレに行く。

 再開して餌を打っていくと、狙いどおりジャミの猛攻はおさまったけど、ヘラもアタらんのよね。

 帰りの放送も無視して、せめて最後にアタリにアワせて終わりたいと粘る。4時40分頃、今日3度目の「最後の一投」でムズッとアタった。

あがりベラ

 ちゃんと口にかかってました。腕がない分はガッツで何とかした一匹に気持ち良く、でも急いで撤収。

 一番最後にゲートをくぐった時には4時55分。あと5分やれたナ。

最後の釣り人

 たくさん釣らなくても、巨ベラをしとめなくても、たった3匹でかなり楽しんでいるというのを文章で伝えたいんだけど伝わっているのだろうか?前回なら釣れなかったような魚を今日釣って、自分なりに試行錯誤して前進して、なにより「デコ」を食わない。実にいい塩梅に楽しめている。

 技術的な課題は引き続きちょっとずつやっつけていくんだろうけど、ちょっと厳しくなってきたのが暑さで、今日は風もあって過ごしやすかったけど、夏になったらどうするか?午前中限定とか何か考えないと茹だりそう。まあ、きつくなったら秋まで中断でもいいけど、楽しくて仕方がなくなってきたから、暑さ対策もなんか考えながらやるんだろうな。

 

 

○6月18日

 土曜は午前中は宿舎の清掃日なのがもったいないぐらいの梅雨の晴れ間の良い天気。

 夕方近くに干潮なので、下げ時狙いで午後からテナガ。今日はツーテンの虎ファンさんと最近フナタナゴにハマっているらしいH氏の3人で。H氏小物用の仕掛け入れ仕掛け巻きとか焼き鳥のクシとか使って自作していたり楽しんでた。

 テナガの方は最初イマイチだったけど、潮が効き始めたのか連発する時間もあってまずまずのペースでそれぞれテナガのピンピン跳ねてクルクル回る引きを堪能した。虎ファンさんは見えてるチチブに食わせようとして「フォールに反応するけど食わんようになった」とかもやってた。

オス水槽

 良い風が吹いてて、それ程暑くもなく爽やかな感じで、こういう日に水辺にいられる釣り人は幸せというほかない。

釣り座

 3時間ほどで19匹。潮も止まったあたりで満腹した感じで終了。2人はちょっとビールでも飲んで帰ろうということなので、私もカルピス飲みつつ釣り談義に参加。これまた楽し。良い一日でした。

 

○6月13日

 潮が良く動くうちに、もいっちょテナガの予定だったけど朝起きると結構雨振ってて明日にしようかと思うが、9時頃には一旦降り止んだ。梅雨入りしてるし明日の天気もどうだかわからない中、YAHOO天気予報も「海快晴」も午後からはあまり降らない予報だったので、降ったり止んだりは覚悟して暑くないなら雨の方が良いかと出かける。出がけに長袖と半袖Tシャツの2枚では寒いぐらいだったので、お日様出れば荷物になるかもだけどもう1枚長袖Tシャツ重ね着して自転車でGO。

 10時半頃、釣り場につく頃にまた雨が降り出してカッパを着てスタート。テトラが濡れると滑りやすく、特に満ちたときに水面下の苔っぽいあたりは過去コケた実績があるので、下には降りず高めの位置から竿を下につっこむような形で釣る。

1匹目メス

 活性高そうな感じですぐに釣れてきたのは良いけど、雨足は強まり、シーバスでも狙った方が良いような暗い空。いつもより深めに出した長い方の竿に5連続ぐらい同じようなサイズの雄が来た。

オスオスオスオスオスオスオス

 今日は持ち帰り用の小型クーラーバックにテナガの後に使うものを入れているのでリリースしながら釣っているけど、放した奴がまた食ってきてるんじゃないかと思えてくる。強い雨足も胡桃の木陰は幾分ましでどうってことないのだけど、どうにも寒くなってきた。6月に4枚重ね着で寒いとは予想外。

クルミ

 良いペースで釣れていたのが途切れて、雨も小雨になったので探りながら移動して前回釣れたところに落ち着く。釣れるところはある程度決まっている。今日一はこいつかな。

今日一

 正午頃潮止まりっぽくなってアタリが途切れて雨足もまた強くなってきたので、一旦橋の下に入って雨宿りと片づけ。14匹でテナガ終了。

 

 今日はここからヘラ釣りにいく。遊漁船で2種類以上の釣りものを続けて狙うのを「リレー」と呼んだりするけど、テナガからヘラブナへのリレーの釣りである。

 船なら2種類の道具持ち込んでも運ぶのは船だから問題ないけど、自転車の釣りでしかも道具の多いヘラ釣りって、大荷物しょって出かけたのか?と思うかもしれないけど、そうじゃないところが今回の課題というか試行。

 釣り具はすべて、家を出る時点ではカッパもウエストバックも膨張式の浮き輪も写真左のリュックに収まる。

道具一式

 まあヘラ釣りって言ったって、分類すればフナ釣りの一種で、フナ釣りなら小継竿1本にグルテン餌のみで釣ってたぐらいだし、その延長線上で釣るのもありではないだろうか。とはいえ餌打って寄せて釣り方を調整しながら釣っていくヘラ釣りの面白さは楽しみたい。

 ということで、まず餌だけど両グルテンのみという男らしい選択もありっちゃありだが、せっかくなのでバラケ餌も用意した。というか実は逆で実験で使ったバラケ餌のあまりをゴミの日まで冷凍保存しておこうとしたときに「ゴミで捨てるのももったいないな、これ凍らしておけば次の釣りでも使えるんとちゃうか?」と思った瞬間に、家で作ったバラケ餌を持っていけば餌桶がいらないことに気がついて、それなら荷物がかなり減らせるということから妄想が始まって今回の試行に発展した。もちろん使いきればそこでバラケ餌を使った釣りは終了だし「ブレンド」もいじれないけど、底釣り中心なら2、3時間の短時間はやれそうな量があるし、手水やグルテン振りかけで餌の調整もできる。グルテンとウドン代表の「さなぎ玉」もかさばらないので用意して、餌の手札はそれなりにそろえられた気がする。

 「ハリス掛け」とか、かさばるので持ってかない、長めのハリスをダンゴ用とセット用2組ずつという最低限の数に絞ってハッポーの仕掛け巻きに巻いて用意。太さはあまり大型のいる釣り場ではないようなので0.4号のみ。基本短くしていくハリス調整方針。小物であと持っていくのはハサミと棚とり用のゴムおもり、浮子の調整用のスズハンダ。

 浮子はパイプとムクの2本、「ゆるふわPT70」と「PCT60」、浮子にあわせて仕掛けも2つ用意。

 竿は初登板の「白滝V240」。いつも使ってる竿やんケと思うかもだが、ハリスを0.5号にあげたら割と竿の限界近いような力任せの取り込みもできるようになったんだけど、実際の限界がどの辺なのか、折れたらもう買い直せない「W」では思い切って試せないので現行モデルの「V」を買った。テナガ用の2本と一緒にパイプに入れた浮子と仕掛け巻きと併せて、リュックに収まるプラパイプに収納。

 タモは落としダモ方式だとかさばらない。竿掛けは8尺の短竿なので無しでいけるだろう。グルテン皿は持っていくが計量カップは持っていかない。なぜなら「グルテン1」の小分けの袋には水量を測る線が引いてあるから、という素人向けの親切さ。

 一番迷ったのが椅子。晴れてれば地べたに直であぐらが一番荷物が増えないけど、雨振ってるし、とりあえず混んでる新幹線の通路で座るのに使っている折りたたみの小型パイプ椅子を用意。背もたれないのがつらいところだけど、2、3時間ならどうにかなるか?座り心地を追求すると大きくなるし、どうしたものかとりあえず様子みてみる。

 という感じで荷物は少ないけど、バランス底釣り、段底、ダンゴ宙釣り、セット宙釣りができて、餌もちょっとはいじれるし、浮子も2種類ある、手札はそれなりにあって勝負はできそうに思う。「縛り」がある中で楽しむのもまた一興かと。

 釣り場はテナガ釣ってた対岸の野球とかサッカーとかのグラウンドの隅の方にある川から水を引き込んだ人工の池で、ヘラブナの放流はされているけど特に料金とか必要ない自由に釣って良い池。テナガとシーバスのポイント探していて、ヘラ釣ってる人が結構いるのを憶えていた。これまで釣りに行かなかったのは、川の土手を含め上り下りが多いので自転車で大荷物かついで行くのがためらわれたのと、ネットで情報収集してみたらそれほど釣れていないし魚も小さそうなのであえて行こうと思わなかった。のだけど、テナガのついでで行けるならやってみようかとなった。

雨に煙る釣り場

 雨足の弱まるのを待って移動、12時半頃到着。平日の雨の中ということで人影少なく結構細長い池に3人ほど。うち一人はパラソルもカッパもなしという漢らしい装備で恐れいった。寒いけど私もがんばろう。

 ちょっと釣ってる様子を眺めていると、皆浅棚狙いなのか1mぐらいの浮子下。活性高いのか?

 ぐるっと池を回って川から水を引いている水門のある区画、グラウンドからの排水も入っていて濁り始めている。その区画はイナッコとコイがいるのが見えたのでパスして、ヘラの脱走を防ぐためか柵で仕切られた柵付近の池側で始める。濁りはじめは濁ったところを攻めるのは定石かなと。底取って意外に浅いのにびっくり。干潮時で川とつながっているので水面低くなっているのだろうけど1mぐらいしかない。みんな底釣ってたんだ。

 とりあえず両ダンゴの底釣り。ハリス最初は長めの60、50にしてあったのをいきなり引きちぎって35、27ぐらいに詰めた。浮子はパイプのほう。

 ジップロックに手を突っ込んでダンゴを丸めて餌付けするが、雨が降ってるのでつねに手水状態。まあいいか。とりあえず実験で使った「両ダンゴA」「底釣り」2:1の練った分と基餌状態のをぐらいは分けてあるので、最初は基餌状態のをラフに付けて、7目盛り出しのトップが2目盛り出しぐらいまでなじみ込む幅になるよう打っていく。大きめのなじみ幅で戻しが分かりやすいにして餌をバラ撒いていく。

 ここのジャミはイナッコのようで、浮子がコンコンコンコン動くと思ったら餌じゃなくて浮子を直接つついていた。

 どのくらい餌打ったら魚よるんだろうかと、寒さは増すばかりの中、30分もたたないうちに浮子がモゾモゾとし始めて、これはジャミじゃないなとおもっていたら、スコンとアタり始めた。でもカラツンになるのでしばらく餌を小さく堅めにつけたり逆に手水でゆるくしてみたり、早めのアタリを見送ったりしたけど、やっぱりカラツンでジャミじゃないだろうという大きくスコンと入るアタリ。

 待てよ、底釣りのアタリはなじんで戻して「ツン」で「スコン」じゃないだろう。ということで大きめにしていたなじみ幅を小さくする方向で浮子を1センチちょい2目盛り分ぐらい上げた。ハリスが張っているのでアタリも大きいけど違和感感じて吐いていると想定。

 これで、あたりがツンとかモゾッとかいう感じになって3回ぐらいからぶった後にヒット。

釣った!シンプルな釣り座

 小型と聞いてたけどそこそこあるジャンな尺手前ぐらいのヘラ。ちゃんと釣れたのでうれしい。

 これで連発やろというのは甘いのが世の常で、一匹釣ったらみんなどっか行ったのか警戒したのかサワリもなくなった。

 また最初から寄せ直しかよ?と思いつつも餌を打っていくと10分くらいでまた浮子がそれ臭い動きをし始めた。

 しかし、警戒しているのかなんなのかアタリになかなかつながらない感じで、たまにアタっても空振り。

 こういうときはとりあえず手を変えるか、ということで一番簡単にちょっと底を切って両ダンゴの宙釣り。

 しかし、これはいまいちな反応でサワリもあまり出ない。

 また、戻して底釣りにしてみると、変えると来るの法則か床休めになったのか、良いアタリが出始めて、しばらくしてヒット。が、バレた。チクショウ。

 バラしても警戒するのかしばらく反応なく、また10分ぐらいしてサワリが出始めるも、餌とかズラシ幅を調整しても良いアタリにならず苦戦。

 このあたりから明らかに寒さで疲れて気力もなくなってきて、ハリス交換とか釣り方を変えるとかが必要な気がするけど面倒になってくる。なんか餌つけにくいなと思ったら右手で餌付けしてたりして集中力を欠いていて、明らかに止め時なんだけど、サワリはあるのでどうにかしてもう1匹釣りたいと粘ってしまう。「なんちゃって段底」でハリスそのままで下バリにウドンつけてみたりはしたけど、まじめに両ダンゴで釣ってて釣れないのに、なんちゃってで釣れるほど甘くない。

 ちょっと気分を変えるためにトイレ休憩してストレッチしてその辺軽く走り回ってみる。人が見てたらアホに見えたかもしれない。

 これが床休めになったのか、残りの餌が練ってないのしかなくなったので、最後ボソッとつけて餌撒いて魚寄せる方向で行こうという方針がよかったのか、小さく入る良いアタリが出始めた。ココで釣って帰るよ!と集中。何発か空ぶった後にヒット。した瞬間にそれとわかるでかいコイ。ものすごいダッシュで竿を折れないように魚向けるのが精一杯で次の瞬間切れた。しかも高切れでチチワで切れてる。釣り場にゴミして申し訳ない。「これで帰れ、ということやな」と納得して帰る。3時すぎてて2時間半ぐらい釣っていたか。

 コイに引導渡してもらって良かったぐらいに疲れてて、疲れは飯食って風呂入って暖まったらそれなりに回復したけど、腰がかなり痛い。椅子はやっぱり背もたれ必要かもしれない。今回使ったような安い作りので背もたれあるのを探すか。

 スカ食わずに1匹釣ったのは素直に良かったと思うけど、疲れた時間帯に次の手がなかなか出なかったのが反省点か。ちゃんとした段底もウドンセットも割と好きになってきつつあるバラグルもやってない。出せるもん全部出しとくべきだった。病気療養中の身で寒いなか粘ってしまったのは反省しない。あそこで帰れるかヨというところ。

 まあ、今回は予想外の寒さにやられたというのが要素としては大きいかも。天気には勝てん。2、3時間でも釣りになるぐらいには魚がいるのがわかったので、また次につなげていこう。楽しく「箱」でたくさん釣っとけば技術的には上手くなる気もするのだけど、それは1日5〜10匹楽しく釣る釣りにはあまりつながっていかない気がして、まあスカ食ったら問答無用で「箱」修行だけど1匹でも釣れてる間は管理池とこの人工池で、サワリとかの反応の中から情報を拾って、少ないチャンスをキッチリものにする「技術」なのかなんなのか今はまだ分からないものを手に入れたい。切実に手に入れたいと思う。

 

○6月11日

 7日に梅雨入りした模様で、土曜は梅雨の晴れ間で夏日だったけど、日曜は曇りで過ごしやすそうな予報。テナガも最盛期だしということで、ツーテンの虎ファンさんを誘って下流のテトラポイントへ。8時頃から下げ止まるお昼頃までサクサクッと釣ってみたい。

 最初入った場所で、ポツポツと拾えるが、まだ潮が高いせいか連発しないので1回場所移動。メスはそろそろ抱卵し始めている。

1匹目メス

 場所チェンジして、かなり引き潮が効いてきて沈んでいたテトラの横や影で連発し始めた。

良型

 今日は2本竿で置き竿メインで稼いでいく。たまに見えてるのも狙う。

 「置き竿だと殺気がエビに伝わらないから釣れますよ」と嘘をつく。まあ、だいたい遅あわせが正解。たまに障害物に持ってかれるけど。

 潮の加減か、バタバタッと釣れるときとアタリが遠い時間が交互に来るけど、2人とも割と良いペースで釣っていく。エビの通り道を見つけると同じ場所で何匹も食ってくるので楽。

エビの道

 たぶんこの写真の、右側のスペースとかにいたエビが潮が引くにつれて真ん中の隙間を通って沖に向かうんだろうか、なんにせよ釣れる。

 11時過ぎたあたりで、一旦アタリが途切れたので、良い頃合いかと撤収。3時間ほどで35匹。時速10匹だけど釣れてる時間はもっとペース上がって連発していた感じ。食べ頃のを選抜して今宵の宴に。

35

 中華料理屋で昼飯食って解散。昼過ぎには帰宅してシャワー浴びて昼寝の贅沢。

 ヘラ釣りでは、憶えなきゃならないことばかりの新米なので、必死のパッチで頭からのめり込んでヘトヘトになるまで釣っているけど、テナガはそれなりに経験積んでるし、江戸前小物釣り師の優雅な大人の釣りを展開できた気がする。まあ、それなりに疲れたけどね。

 虎ファンさんお疲れ様でした。またなんか釣りに行きましょう。夕飯エビなので楽しみ。

 

○6月6日

 朝、出がけに出勤準備中の釣りのうまい同居人に「ここ4回スカ食らってるんだけど何かアドバイスを」と教えを乞うたところ「殺気が糸を通じて伝わってるんだよ、釣ろうと思うな」とのお言葉。そうはいっても釣りたいジャンよ。

 でもまあ、今日の「箱」ではそんなに釣れなくても良いぐらいの練習のつもりで「底釣り」の底の取り方の復習から始めようと、両方のハリを小さめの粘土オモリに刺して、浮子に浮力を増す発砲ウレタンのリングを付けてゆっくり糸張りつつ沈めつつまずは浮子の先っちょが出るように調整していくのだが、何度やっても微妙にトップのでる目盛りが変わる。しばらく何でだろうなと悩んでいたが、水底がかけ上がりになっていることに思いあたった。その程度のことがわからない初心者の釣り。

 そんなこんなで半時ほどかかり7時半頃からスタート。陽舟10尺、浮子は「かちどき底釣り9」7目盛りだし、ハリス長めの0.5号40センチ50センチ。アスカ5号、餌は「両ダンゴA」:「底釣り」1:1、とグルテン1のバラグルセット。適当に両ダンゴ、両グルテンも織り交ぜる。ハリスは0.4号はスレとかで突っ走られると切れることがあるので0.1上げた。ハリスの選択としては食い方にあわせて細くしたりも当然普通にある選択だが、太い方が好きなので基本0.5でいく。

 打ち始めてまもなく、ゆらゆらツンツンし始めて、10分後ぐらいに1匹目。

1匹目

 昨晩、F師匠と電話で話したときに、底釣りで浮子がスコンと大きく入るようなら何かがおかしいはずで、なじんで戻して1、2目盛りチクッとかムズッと入るのが理想と聞いていたので、ずらし幅を1、2センチずらしたり、打ち込み場所を遠目近目と調整したりして、トップ1、2目盛り分ぐらい残して深めになじみ込むときにそんな感じのあたりがでるので、そういうなじみを出すことを意識して打ち込んでいく。

 ポツポツ釣れてきて上バリのダンゴも食ってくる。上顎の真ん中にかかると魚の引きを制御しやすく「センター」と呼んで理想とされているようだ。

センターバッチリ

 魚はいっぱいいるのかアタリは多いのだがカラツンになるので、まずは餌かなと餌を手水を打って緩くしていく。バラケ餌がやわらかいほうが反応は良いようだが、戻しが早くなって持ってない気配があるのでグルテン振って粘らせる。これで早いアタリを見送っても続けてアタリが出るようになり、どの段階のアタリをあわせるべきか試してみると、落ち込みの途中とか早めのアタリはまるでかからない。戻し始めて1発見送って、あと2目盛りぐらいで餌落ちというあたりで待っていてアタるのが一番かかる。でもアッパーやら鱗やらのスレが多い。

 落ち込みのアタリもとるべくしゃらくさい長ハリスにしているが、そんなもん初心者にはあつかえんことが明白になってきたので、35、40に詰める。

 これで早めのアタリ見送って小さめのアタリをとっていくと釣れ始め、5連発ぐらい取って9時15分くらいにつ抜けした。いい感じに詰め将棋的なヘラ釣りができてる気がする。

つ抜け

 周りもボチボチとは釣れているけど、明らかにハイペースで釣れてるので、離れた釣り座の人が釣り方聞きにきた。釣り方説明して、説明どおりのアタリであわせたらカラぶった。3回連続。見学されると緊張しちゃってよう釣らんがな。でもちょっとうれしかった。

 ペース落ちたものの、そこそこ釣れ続けて10時20分頃20匹目。

20

 このあたりからどうも魚がうわずってきたのか、餌が落ち着かないような動きがでてきて、餌を堅めに練ったのに戻すとか両グルテンとかやってみたけど、いまいち回復せず。餌も一桶打ったし、ちょっと間をあけて落ち着かせるために餌作りなおしてトイレ休憩。こういうのを「床休め」というらしい。

 床休め後、ついでにもっと早く落とすためにちょっとオモリを背負える「ゆるふわPT底9」に変えて、ハリスもちょっと詰めて35、28にして打っていくが打開できず。まあそんな簡単にはいかんわな。

 午前中に30匹まで釣っときたかったけど、餌も2桶目使いきって30匹にちょっと届かず飯休憩。

 

 餌打つと水面魚がバラケを吸っているのが見えたし、手前でも手を洗うとヘラがよってくるぐらい魚がうわずっている。

エサくれよ〜

 こうなったら、午後からは浅棚両ダンゴに挑戦するしかないだろう。8尺白滝Wに竿変えて浮子は小さめの「ゆるふわPT40」にハリス35、42で始める。餌は両ダンゴA:B、1:1。ここは浮子とオモリは1m以上離すという「メーター規定」があるので1mちょいの棚。餌打つと水面黒くなるぐらいにヘラがわくけどスレるけど食わん。ハリスをちょっと詰めて30、35にしても改善しない。浮子は動きまくっているのだが、しばらくやっても突っ走ってバレたり鱗だけだったりのスレばかりなので、これは速攻で餌だけ吸われて仕掛けがあおられて浮きが動いてるだけかなと、餌持ち重視の浅棚ウドンセットにチェンジ。変えてすぐに1匹追加したけどダンゴ食ってた。

浅棚

 下ハリス42から段階的に25ぐらいまで詰めたりして1時半頃もう一匹追加して30匹。上バリモツゴスレ、下ヘラでウドンは力玉ハードU。

ダブル

 次もダンゴに食ってきて、これは短いハリスのダンゴで良いのかと15、20のハリスで再度浅棚両ダンゴ。すぐ食ったのでこれで決まったか?と思ったがその後はパッとせずボチボチペースという感じ。

 はやる気持ちでハリス引きチギりながら交換しているので残ったチチワがサルカンのところでグチャッとなってて几帳面な人が見たら卒倒しそうな感じ。

チチワ房掛け

 水面ヘラが黒くワキワキになっていて、こういうときに雑誌とかだと名手がボコスカに釣っていたりするのだが、いかんせん腕が足りん。パターンはめて釣り込むのをヘラ釣りでは「決まった」とか表現するのだけど朝棚は決めきれなかった。

ワキワキ

 ということで、魚が多いのは間違いないので提灯ウドンセットも練習しておく。浮きはストロークの長いポリカーボネイトのムクトップの「ゆるふわPCT60」、餌は浅棚と同様でいく。湧いてるヘラの近くに打つとバラケがそいつ等の口を出たり入ったりしてるのが見えて沈んでいかない。餌消えたときにアワせれば乗るけど競技の世界では浮きが立ってない状態での合わせは違反なので見送る。そのまま浮きが立つまで引っ張っていってくれればいいのに吐きやがる。

 誘っても待ってもアタリも意外に少なくアタってもカラツン。バラケに興味がいっているようなので下バリを42から30、25と詰めてウドンを近づけていってやっと1匹。その後はスレが続いてやっと釣れたと思ったらダンゴ食ってきた。

上針

 これは、提灯で深場にダンゴ餌送り込んだ方が良いのかもと、バラケがいまいち吸われて持たない気がしたのでグルテン作ってバラグルセットの提灯釣りにする。

 ウドンセットの上バリ食ってるぐらいだしハリス短めが良いのかと考えて15、20で始めるとスレ多い。短すぎたかと35、27に変えたら決まった感じ。水面のヘラの群をよけつつ打つんだけど、棚近くまで沈んだときに、浮子がフラフラして餌がもまれるときはよくわからんアタリは見送って待って落ち着いてからのアタリをあわせるといい感じ。スッともまれずに沈んで行くときはなじんでる最中ぐらいの早めのアタリにあわせると良い確率で乗った。調子良いとアワセも決まり始めて、若干水没するぐらいのはずのトップが途中で止まるだけとかの渋いアタリも拾えた。

 15時15分ころ39匹目を釣って40匹越えて、またカラツンで釣れない時間がきた。魚はもう水面盛り上がりそうなぐらいにうわずってしまった。餌打ちきって、あまりバラケない餌で吸われても落ちないで棚まで届くようにとA単品の両ダンゴで行く。フワッと柔らかく空気を含ませてみたり、練ってしっかりつけてみたり、どちらもポツポツ食ってくる。両ダンゴA単品は軽くて、AB混合だと水没していたトップがA単品では沈まないくらい。ユルめにつけると特に軽い感じでゆっくりと沈んでアピールしているように思う。ペットボトルの実験では分からん違い。

39匹49

 ここまでくれば50まで釣って帰りたいが、スレも多くペースはあがらない。だんだん棚に入っても良いアタリがでなくなったし、ミスって水面に湧いてるヘラにつかまっても餌が残ったまま落ちるようになった。

 45匹から苦戦。この仕掛けのまま浅棚をやってみたらどうかと試してみると何か変えたら来るの法則で1匹追加。しかし続かない。提灯に戻してポチポチ追加して49匹まで来たけどしばらく足踏みで終了時間までに50釣れるかドキドキ。

 また変えたら食うかもと、浅棚にすると落ちてく途中で食ったのか浮きがそのまま沈んで、なんとか50匹目。終了15分前の4時45分。

50

 写真撮ろうとして逃げられたので、もういっちょ釣ってて「あがりベラ」にしようとしてすぐに食い上げアタリをとったと思ったらアッパー。しかし粘って55分に無事あがりベラをゲットして終了。

あがりベラ

 癒しの「箱」は、魚多くて予想外に釣れた。

 朝のバラグルの底釣りと夕方の提灯バラグルセットはヘラ釣り始めて初めて「決まった」という感じがした。

 上手い人なら100匹釣りそうな状況だったけど、ゆるふわヘラ道としてはむしろ釣りすぎたぐらいだろう。楽しく遊ばせてくれた「箱」の魚たちに感謝。魚は命がけだから残酷な遊びだけどね。それでも釣れれば夢中で釣ってしまう釣り人の業の深さよ。いろいろ試して工夫してたくさん釣れたらやっぱりうれしいわナ。

 前回「箱」に来たときより季節が良くなっているけど、技術もそれなりに向上しているように思う。引き続きゆるふわっと研鑽に励みたい。

 今日は曇りがちでそれほど日差しも厳しくなかったけど、そろそろ1日やると倒れそうな季節になってきた。数釣りはしばらくいいやな感じなので「管理池」のほうで午前中に5〜10匹釣って帰れるようになりたいものだ。梅雨入りしそうなのでテナガもやらねば。週に釣り2日、リハビリ4日、1日完全休養のペースで行こうと思う。

 

○6月4日

 暑くなりそうな1日。管理池のヘラ釣りも「平均組」に出世したところだし、午前中に5匹ぐらい釣って暑くなる前に帰ろうという見通しが、平手でたたくとドベシッっと重低音が響く感じの西瓜より甘いということは、午前中日陰になるポンプ小屋の隣に陣取ったときには思いもよらぬことであった。

 とりあえず新たに買った「あぐら椅子」は安くてコンパクトにたためて座り心地も良い。合格点。

胡座椅子

 最初は8尺提灯ウドンセットで始める。刺し餌に夏の限定販売餌「力玉ハードU」も加えて、バラケはB単品でいつもよりたくさん撒いております。なのだがウンともスンともな反応。2時間は粘らねばなるまいとがんばったが9時半頃バラケ餌も撒ききったのであきらめる。今日はジャミの反応もややおとなしい。

 周りも相変わらずたいして釣れていないが、それでも一人飛ばした右隣のオジサンがコンスタントにペースを作って釣っている感じ。両ダンゴの底釣りのようなので、今日はバランスの底釣りの日かなと、両ダンゴAと底釣り1:1とグルテン1で10尺出して37、45の0.4号ハリスでスタート。

 しばらくして、ジャミっぽい反応のあとにスコンと入ってあわせたら乗った。割と素直によってきてタモに納めて写真撮ってリリースしようとしたら、ハリが顎の下からかかってました。ヘラ釣りでは「スレ」判定。「アッパー」というそうな。

スレ

 しかし、魚がよっているのか浮きのトップがゆらゆらとそれっぽい動きをしているので気合いを入れて狙っていくとまたスコンと入ったが、あわせるとすぐにばれて鱗だけ。またスレ。まだ来るやろと思っていると時合いなのかもいっちょきたがあわせたら乗らない、と思ったらハリス切れてた。あわせ切れってあわせ強すぎ。

 その後反応なくなり、なんか変えてみようかと13尺出して段底するも今日は風の影響か流れで仕掛けが止まらず、バランスの底釣りなら餌が碇になるのでバランスの底釣りに変更。しかしこれも反応無い。

 11時くらいからしばらく誰も釣れてない時間があって、一端飯休憩後、クランプ2個ででっち上げた万力・竿掛けセットを試しつつ、やったことない提灯両ダンゴをパイプトップの「ゆるふわPT70」を試しがてらやってみる。ハリス45、37、アスカ5号。餌はA:B1:1。万力問題なさそう。

クランプ式

 最初5目盛り出しにしてみたら水没したので、7目盛り出しにして餌をラフ目小さめにしたらちょうどいい感じになった。しかし反応無い。ジャミあたりはたまにあるがジャミもたまにしかかかってこない程度。

 しばらくやっていて飽きてきて、水没したときに着低していた臭い感じだったので、粘土おもりつけて測ってみたら8尺でぎりぎり底がとれそうだったので、そのまま両ダンゴで底釣り。

 変えるとすぐにくるというのはやっぱりあるのか、すぐにあたってかかったのだが、何とも制御不能な引きをしていて、またスレ臭い。おまけに桟橋の下に潜り始めて竿水中に突っ込んで耐えていたけどパイプかなんかに擦れる感触があってハリス切れ。今日スレばっかり。

 でも、底が自分の中では手堅い気がするので、再度10尺出してきて、また餌作ってバラグルセットのバランスの底釣り。たまに両ダンゴ、両グルテンも試す。ハリス0.5号、40、50。この時点で2時はすぎていてあと2時間半ぐらい。

 アタリは忘れた頃にやってきて、スコンとはいるのだがなかなかかからない。

 かけたと思ったら胸ビレでした。今日はスレばっかり。スレになる原因は、餌があってないので吐き出すのが早い、ズラし幅が大きすぎる、ハリスが長いぐらいかと思って、ハリスを40、33に詰めて、餌を手水で柔らかくして、底取り直して、これでどうだと始めるとヒット。

 しかしこれがまた明らかなスレがかりでテールウォークしてやがる。しかもまた桟橋の下に潜り込んで根がかり。道糸切れて、予備の仕掛け出してそろそろ3時半を過ぎて皆帰り始めたので、ここで時合いがくるんじゃないかと期待する。一瞬、アタリが出始めた時間があってここから連発じゃと最後の気力を振り絞るもかからずアタリも遠のく。

 斜め後ろの人が連発しているようで、トロロのセットのようだ。オレにも魚を!との願いもむなしく、帰りの放送が始まって最後バラケがなくなって両グルテンの数投も反応無く終了。

 「釣れてなかった組」に逆戻りどころかスカ食ってしまいなんとも悔しい。今日も釣れてた組で10匹台くらいで中には20匹以上釣った手練れもいたようだ。平均は5匹ぐらいか、釣れてなかった組にはオデコの人間も、少なくとも私と右隣のオッチャンがそうだったと確認している。始めて2ヶ月かそこらでその道ウン十年の猛者どもに勝てるなんて失礼なことは思ってないけど、負けるにしてもダブルスコアとかトリプルスコアぐらいには持っていきたいところ。スカは楽しくない。

 平均組か釣れてた組に入ってしまえば、1日5から10数匹とちょうどいい難易度なので、できればこの管理池で修行を続けたいところだけど、スカ食ったし次は「箱」で楽しく修行のやり直しかな。

 道具やらは煮詰まってきた気がするけど、技術やら経験値やらはすぐにはつかないので行ける範囲で行って経験値つんでいけということだと思うけど、次回「管理池」の作戦としては、とりあえずバランスの底釣りを中心に回して、ハリスは0.5で短めにぐらいか。バランスの底釣りでも最近は長めのハリスで落とし込みを追わせるとかなんとか読んだのでそうしてたけど、落ちパクのアタリなんて全くなかったので古きよき時代っぽい短いハリスが良いのかもしれない。セットの釣りはハメると連発する時間があるようだけど、コンスタントに拾っていくならバランスの底釣りが良いように感じた。本当のところは良く分からんけど、とにかくやってみて考えよう。「箱」も底がとれるので底釣りも練習してこようと思う。

 朝はまだカッパ出すぐらいに涼しかったけど、日が昇ってからは暑くてしんどかった。真夏になるまでに午前中で撤収できるところまで出世したいものだ。まあ甘い目論見なんだろうな。

パラソルの花

 

 

○5月30日

 そろそろ時期的にも終了っぽくなってきたバチ抜けシーバスの最終戦ということで、前回新規開拓して良い釣りしたM川河口エリアへ。

 暗くなるころ到着。釣り人自分を含めて3名とやや寂しい感じ。コレは終わってるのか?と不安になるが8時前頃にパシャッといい始める。

 この始まるときの時合いで釣らねば、今日は潮がユックリ目に動くので終わりの時合いまでは電車がないかもと、必死のパッチでクルクルスペシャル上流側に投げていくが、しばらく反応無くなり、今日はコレで終わりかと思ったら、水面航跡が見え始めあちこちでライズが始まった。目の前でも本物食ってるが魚が小さい感じ。

 しばらくしてその目の前のがヒット。小さいけどライズのヌシがなんだったかコレで分かるだろうと寄せてきたら水面で暴れてバレた。セイゴだったのかマルタだったのかよくわからんかった。

 しばらくして、上流側の釣り人ヒット。割と小マシなサイズもいるようだと気合いを入れ直して投げているとピックアップバイトでちょっと重さが乗ったけどすぐバレた。食い方からいってシーバス臭かった。でも今日はバレる日かよという感じでガッチリかからない。その後は2回ほど後ろで出た臭い反応があったけど、水面グルグル大量にバチが抜けると本物はバシバシ食われているけどルアーにはウンともスンとも。始まりの時合いは逃したようだ。今日のバチは一昨日のC川のよりさらに小型の種類。2センチくらいか?

 終わりの時合いが狙えると良いなと、とにかく粘ってみる。でも、ライズしている間は反応無く9時半頃にはライズも収まってきたので、ここがチャンスとお手元ルアー遠投とクルクルスペシャルモグラ叩きを繰り返すけど、10時には完全に沈黙してしまい終了。

 まあ、バチ抜け後半戦の難しい状況で、こういう状況を攻略したいと思っていたまさにその状況。始まりと終わりのタイミングを集中して釣るという基本方針は悪くない気がする。あとはサイズの良い魚を選んで狙っていく精度とか良い状況の釣り場を確保しておく探索能力とかそのあたりを詰めていく必要があるのかなというところ。良いところまで来ていてもう一歩の気がする。

 今シーズンもバチ抜け堪能しました。とりあえず終了。といいながら良い情報あったらまたいくかもだけど、6月は良い潮周りでテナガに行って潮が動かない週は引き続きヘラ釣り修行といきたい。

 

○5月28日

 本日お日柄もよく潮も良く、ダイキリさんとC川へ、前回同様の下流のポイントの定点観測といいつつ、前回も反応良かったし手堅く釣れるだろう。などと考えていると・・・

 電車の乗り継ぎも良く明るいうちについてしまった。日が長くなって7時くらいまで明るい。いつもの台船の係船索前で小説読みながら日没待ち。

時間調整

 日没後、上げているうちからバチ抜けるかと思ったがしばらく音沙汰なく、8時ころ下げ始めてからクルクルバチが抜け始め、台船上流側でもポツポツとライズが出始めた。抜け始めの時合いに釣っておかないとと気合いを入れて小ニョロとクルクルスペシャルを投げていくが、小ニョロの後ろで2回ほど出たのみで、その後反応無いなと思っていると水面ザワザワする感じになってきてライトで照らすとクルクルバチ大量に抜けている。

クルクル

 台船上流、本物は食われているのだが、どうも食っている魚が小さい。小さめのマルタか何かっぽくて、シーバスのバシャッという感じの飛沫を上げる食い方や、水面直下で大きな波紋を出して反転する食い方とは違うように感じる。

 それでも、そこしか魚の反応は無くて、他の場所はバチは抜けまくっているのに魚が食ってる気配はない。

 10時前ぐらいまで、二人して「バチは抜けてるのにシーバスどこに行ったんでしょうね?」とか不思議に思いつつ粘ったけど何ら反応無く撤収。

 なんというか、シーバス釣りの釣れやン時は何やっても釣れない、データで読んだつもりでもデータ通りにいかない難しさをかみしめた夜だった。ポイント早めに着いて待っておけば抜け始めの時合いは逃さないだろうし手堅いだろうと思っていたのに完敗。

 まあ、シーズン始めと終わりはスカ食っておくべきかと思うので、これで今期の春のシーバスシーズン終了にしても良いんだけど、ちょっとクルクルバチ攻略の糸口掴みかかっている気がするので、もう一度ダメ元でどこか出撃するか?3連敗で締めくくっても、今期は初っぱなにデカいボーナスでてるので全く収支は悪くない。天気と体調見て考える。テナガもヘラも釣りたいけど、現時点で最優先すべきはシーバスのように思う。

 

○5月24日

 昼間引く良い潮回りに突入しているが、テナガは夏でもできるけどヘラ釣り本格的に暑くなると日なたで長時間は死にそうなので今のうちにヘラに行っておくことにする。今日は曇り空で明日は雨の予報。

 作戦としては、浅棚両ダンゴはジャミアタリと食いアタリが区別できないので捨てて、まだマシなウドンを使った提灯ウドンセットで朝一何とかして、その後の渋い時間は底釣りでポツポツ拾っていこうという作戦。前回入った桟橋奥のポンプ小屋の手前は空いてなかったので午後日陰になる奥に釣り座を構える。昨日は風は強いは食いは渋いはで駄目だったという情報。まあこの池はいつも渋いと見た方が正解だろう。その中でどう釣っていくか。

 で、提灯ウドンセットだが、いつもの8尺で仕掛けも一緒。刺し餌に「サナギ玉」と「突きコンニャク」を追加してローテーションで狙っていくが、いつものようにジャミの猛攻。

刺し餌モツゴ

 なんとかならんのかと、バラケを小さくしたり、刺し餌ジャミが反応しにくいコンニャク系にすると誘ってもジャミアタリさえ消えて「これでいいのか?」と根拠になるような経験も自信もないので不安になって元に戻す。

 周りも「底狙ったらエビしか釣れん」とかぼやく中、両隣がコンスタントに釣っている。これが同じ釣り方なら今日の正解はそれだと絞るんだろうけど、右隣は浅棚ウドンセットでとにかくジャミアタリでもあわせまくってジャミも釣りまくるけど時々ヘラをまとめ打ちという感じ、左隣は両ダンゴの底釣りのようでアタリこそ少ないようだがコンスタントに釣果をあげている。両隣に魚がいて自分の前だけ魚がいないわけがないのだが、それらしいアタリがなかなか出ない。やっとかかったと思ったらスレだったようでバラして、でも魚はやっぱり目の前にもいるようだとハリス40センチから30センチに変えたり、バラケ緩めてみたりしたが、11時過ぎても良い反応無いので、10尺出して段底に。

 バラケもそのまま、餌もそのままハリスいつもの40センチでスタート。ジャミのアタリしか来ないなと思っているといきなりスコンと入るのが1回あったけど、スレだったのかすぐバレた。浮き下のずらし幅を2,3センチ前後させたり餌もラフに付けたり練って付けたりしてみたが、良いアタリが出ないというか浮子がユラユラするようなサワリが出てこない。

 12時頃餌もなくなったので、仕掛け換えてバラグルセットの底釣りに変える。スレでもあげられるようにハリスを0.5号にあげて道糸も1号に、浮子は「かちどき」9センチ、上針40センチ下針50センチのやや長めから始める。餌はバラケが「底釣り」「両ダンゴA」1:1、グルテンはいつもの「グルテン1」。しかし、コレもパッとせず1回いきなりアタって鱗だけ。魚はいるんだけどどうすりゃ良いんだか。

鱗

 とりあえず飯休憩後、コレは今日は本格的にスカ臭くなってきたなと思いつつも、なんかここから出せる手はあるだろうかと考えて、竿の長さ変えたら何か変わるかもだからこれまで浮子回収しか出番のなかった13尺テンリュウの「天昇峰」を継いだ。浮子は「ゆるふわ10底」ハリス0.4号に戻して40センチ、33センチ。

 割とすぐにスコンと入って、バレないように思いっきり祈りを込めて慎重に浮かしてゲット。やっぱりなんか変えると変えたすぐに釣れるというのはあるかもしれん。「天昇峰13」もボウズ竿脱出。

1匹目天昇峰

 これで、ここから連発してくれれば、長めの竿で底釣りが良いのかなと思うところだが、その後全く反応無く、それではまたなにか変えてみるかと段底にしてみるが反応無く。段底からそのまま棚をあげて浅棚ウドンセットも右隣のオジサンはポチポチ釣れているので試してみるが、浅棚はジャミアタリが多すぎてイラついてどうにも自分には合わない気がする。

 やれる手出し尽くしたかなと、これで今日は終わりだろうなと思いつつも、左隣のオジサンがつ抜けして終了した3時半過ぎ、朝からの逆コースで釣り方変えてみようと、また10尺出してきてバラグルセットの底釣り。

 あんまりやる気もなくボーッと浮子を眺めていたら、コンコンコンコン続くジャミアタリじゃないような、間隔の開く浮子の動きが出始めて「まさかここに来て釣れ始めるとかないだろう。やっぱりあわせたらジャミだろな。」と思いつつスコンと入ったのにあわせたら乗った。やっぱりなんか変えるとくるやん。

2匹目

 「まあでも続かないのよね〜」と思いつつも餌を丁寧目に練ってつけて浮子をしっかり見る。底釣りのアタリは、餌が底に擦っている状態で斜めに入ったハリスと道糸の分、浮子のトップがなじみこんで沈んでいたのが、餌が軽くなってハリスやらが真っ直ぐに戻すにつれて浮子が戻してくるときのツンというアタリをとると教科書に書いてあるのだが、なじんだ後あんまり戻さずにしばらく待っていると浮子がぽこっという感じで上がってくることが多い。昨日ペットボトルで実験したとおりのことが水底で起こっていて、「底釣り」「両ダンゴA」1:1の押し練りして付けた餌は、しばらく粘って粘って最後割れて崩れてハリから落ちているんだと思う。

 てなことを観察していたら割とすぐにサワリ臭い動きが出て、またスコンと入ったのでアワせるとまた乗った。連チャンやんけ。口周りやら鱗の剥げたあとやら傷が治っている古強者っぽい個体。

3匹目

 そしてなんということか、またそれらしいサワリの後モコモコと浮子が浮いてきたので食い上げかなとアワせたら、えらい勢いで走り始めたのでスレだなと思いつつも、竿ためながらいなしてあげてくると口にかかっていた。今日一のサイズ。0.4あれば30や40のフナぐらい余裕であげられると思っていたけど、深場から盛期の大きめのを引っ張り上げてくるには0.5あった方が良いのかも知れない。まあ、単に延べ竿での走る魚のあしらい方にまだなれていないからかも知れないが。

今日一

 どうしたことだろう、明らかに餌食ってくる魚が目の前にいる。釣れる気プンプンしているし実際釣れる。追加して5匹目。

5匹目

 しかし、時間が無情にも4時を過ぎ残り少ない。1発バラした後で、もういっちょ釣って帰ろうと粘っていると帰りの放送がかかっている時に来た。いい突っ込みしてる。コレをあげるとスレじゃなくて良いサイズなんだよなと思ってあげてくると胸ビレにかかっていてスレでした。チャンチャン。

 オチもついたところで終了。撤収作業して一番最後にゲートをくぐって帰路に。

 「ゆるふわヘラ道」の当面の目標である1日釣って5〜10匹ぐらいを楽しんで釣るというのが達成されつつある気がする。最後になっての連発は何が良かったのか分からないが、とにかくチャンスがある限りあきらめるな粘れという精神論なのかなんなのか。

 みんなが片付けしている時間帯に連発したので、いろんな人が声かけてくれて、チョコチョコ話を聞いたりもした。ヘラのネットが目が細かいのはハリがあちこち絡むと始末におえないからだそうで、だったらトリプルフック2本付いたルアーを想定しているラバーネットはハリが絡みにくいので合格な気がする。グルテンはジャミに暴れられるから駄目だと思ってたと言っている人もいて、素人の強さというか知らないから先入観無しに使えたのが良かったのかも知れない。確かに小物釣りにおいて絶大な信頼をおいて使っている「グルテン1」がバラケが抜け落ちて打ち直そうとしたときにまだハリに繊維が残っているぐらいなのは不思議といえば不思議。グルテンは餌持ち良いので餌付けがちゃんとできてるか心配な素人には安心感がある。今日も釣れてる組で10から15匹くらい、平均は5匹前後か、釣れてない組には「おでこ」食らった人もいるようだった。平均組に出世しました。

 3時半時点で、これはまた「箱」で修行のやり直しかなと思っていたけど、勝負は下駄を履くまでわからんものである。たった5匹だけど充実した1日だった。

 

 

○5月20日

 予報では27度まで上がるという暑くなりそうな一日。テナガも良い時期だけど潮がいまいちな週末なので、管理釣り場に自転車でGO。ここは休日は朝6時開場と早くからやっているので、まあ前回の感じだと午前中ぐらいで5〜10匹位釣って、そのぐらいで満足して帰ってこれるだろうと思っていたが、この見通しが太郎冠者と次郎冠者が舐めきった桶の中身より甘かったとは、このときは思いもよらなかったのである。さてもさてもオレは釣りっちゅうもんを舐めてたということか。

 スタート並んで入場して、前回同様桟橋奥のすいてるあたりを目指して、午前中影になりそうなポンプ小屋のわきに入る。準備しているとスズメがチュンチュンとやってきて胡座かいている靴の上を跳ねていくのでちょっと餌をあげたら喜んで食べていた。ヘラもこのぐらい素直に食ってきてほしいものだ。

スズメ

 準備していると昨日の情報とかも聞こえてきて「ダンゴで釣れてた」ということなので、とりあえず10尺でメーター両ダンゴ。まずは餌をまくいつもの作戦。餌はA:B1:1、浮子は4センチボディーの1.4ミリの太いパイプの方、ハリス20、28、アスカ4号。餌落ちでトップは2目盛り沈めもいつものとおり。このいつもどおりが正しいのかどうなのか釣れてないので今一よく分からんが教科書どおりだからまあこんな所から始めるんだろう。

 今日もアオコが酷く、2日ほど前に雹混じりの土砂降りがあったけど短時間だったので水質改善するほどではなかったようだ。ヘラの糞だとおもうけど緑の紐状のものも浮いている。

 とりあえず、コンコンコンコンとジャミが突っつくような反応が続く。たまに浮子が大きく沈むのもジャミかなと思いつつもあわせると案の定モツゴ。

いつものモツゴ

 でも、周りでもみんなジャミが多いとぼやきつつもチラホラ釣れ始めて、ジャミのアタリの中からヘラの食いアタリを拾ってくしかないのかなとコンスタントにモツゴゲットしつつもそれらしいアタリにあわせていく。左斜め後ろの人が連発していて、餌持たないぐらいの柔らかい餌が良いと言っているのを横耳で聞いて餌を手水で柔くしてみたり逆に練ってみたりしたけど、どうにも変化ないので8時頃にウドンのほうがジャミには強いかとメーターセットにチェンジ。ハリス10センチ、35センチ、アスカ5号、コム2号、刺し餌はしらたき、力玉、角麩の3種。これも角麩と上針にモツゴが来るのみ。左隣の爺様が地味に、でもコンスタントにアワセを入れていて3つぐらいは釣っている。両ダンゴの底釣りのようだ。

 今日はまた底釣りの日かなと9時前に段底にチェンジ。すぐにあんまりサワリもなくスコンと浮子が入って1匹目ゲット。

1匹目

 やっぱ段底やな、とここから隣の爺様のようにこつこつと数を稼いでいこうと思うのだが、なんともかんとも反応が薄い。ジャミっぽいコツコツとした動きは浮子に出るけどユラユラッという感じのヘラが寄ったサワリがでない、でもたまに浮子がスコンと動くのでヘラもいそうなのだが、餌ローテもハリスの35から40への交換も打開策にならず、全然釣れない。隣の爺様はなにげにペース変わらず。左斜め後ろのオッチャンもたまにバタバタとあげている。

 ほかは私と同じように釣れない時間帯なのか、移動してきたり、だれてしゃべくっていたりとダレダレな雰囲気になってきた。聞くともなしに聞いているとなぜか釣り場ではよくしてしまう下ネタからちょっと面白いやりとりやら暇つぶしにはちょうど良いが、もうっちょっと悩める初心者のためになるような技術的な話もしてくれんものか。

 A「宙の両ダンゴがいいって」、B「ヘラも食ってこんのに両方のハリにダンゴ付けたら金かかってしょうない」、B「そんならあんたは両ウドンでやってな!」

C「短い竿でテンテン(提灯のことか?)が面白いよ」、D「浮子動くの?」、C「誘いかけたときに動くよ」、D「それは魚が食って動くっていう意味、それとも動かしてるから動くだけ?」、C「魚なわけないだろ」

 偏光グラスかけて日焼け防止にフェイスガードでポーカーフェイスに決めてたのに吹いてもうたやろ。おもろいオッサン達だ。

 正午までやって、自分の段底ではあかんなという気がしてきたので、メシ休憩後に8尺で残りの餌分ぐらい提灯ウドンセットをやって、それであかんかったら隣の爺様の真似してバランスの底釣りかな。

 で、メシ休憩後提灯ウドンセットわりとすぐに誘った後にスコンと入って今日2匹目。太めで良い感じ。

2匹目

 やっぱり提灯ウドンセットが釣れるンやんケ。と午後から来たつもりでこれからコツコツ釣っていこうと気合いを入れ直す。小屋の日陰はすでに向こうに行ってしまい暑い。正直帰りたいけどもうちょっと釣らんといかんきがする。

 ところが、2時間近くたまにヘラ臭いアタリはあるもののスレ掛かりすらなく、2時近くなって隣の爺様も12匹だかそこら釣って満足して帰って行った。今日はもう釣れんなと思いながら、どうせ釣れないのだったら爺様のまねして両ダンゴかなと思って、買って実験だけして放置していた「底釣り」と割と信頼し始めている「両ダンゴA」を2:1で混ぜて作ってみた。今一「底釣り」の粘土みたいな感じが釣れそうに思えないので「両ダンゴA」も混ぜてみたけど粘土感は変わらずコレで釣る自信がでてこない。両ダンゴみたいに「段差」じゃないハリス40、35のアスカ5号にダンゴとグルテンで行ってみることにした。バラグルセットのバランスの底釣りだな。グルテンは小物釣りで愛用の「グルテン1」。

 底を取り直してバランスの時は上針を底に付けるように調整して、たるみの分3センチぐらいずらしてスタート。浮子は買って使ってなかった竹足の底釣り用の「かちどき」の9センチボディーのパイプトップ。 

かちどきバラグル

 餌が底について、斜めに入っていたラインが戻りつつ餌も溶けつつ浮子のトップが餌落ちまで上がってくる途中でカチッと小さく入るのをあわせるんだな、と思っていたらスコンと入ってアワせたら乗ったけどスレ掛かりで沖につっ走ってハリが外れた。

 アタるやんケ。それ程時間かからず2回目もスコンと入ったけど、これは口にかかったっぽい動き出しだったけど、途中からえらい勢いで走り出してハリス飛ばされた。うーんスレ掛かりだったのか?スレでもしっかりやりとりして、あげてハリ外して終わりたいんだけど、道糸0.8のハリス0.4はここでは細いのか?

 その後も、地味なアタリも積極的にあわせていってスレ掛かりが2回。アタリはないわけじゃないので餌を柔らかくしたり堅くしたり。4時半頃餌が切れたタイミングで終了。底釣り用の浮子、そんなにムクトップの浮子と違わない気がしたのは2mかそこらの浅い底でかつ釣れなかったからか。

 終了間際には片付けている釣り人間で種々情報交換がされていたけど、一番釣った人で18匹だそうな。ちょっと前は釣れてたとか、増水するぐらいの雨が降ったらとかとか、釣れてなかった組は言ってたけど、そんなこと言ってたらずっと釣れない気がする。だいたいここの釣り場はこんなもんだろう。

 左斜め後ろのオッチャンは、ウドンセット、段底、両ダンゴ浅棚、深棚、バランス底と色々試しまくったけど、どれも2,3匹釣ったら続かなかった「決まらなかった」と言ってたけどそれでも15匹ぐらいまで数伸ばしてた、ひたすら両ダンゴの底で拾い続けていた爺様と好対照。たしかに私の今日釣れた2匹も釣り方変えた直後で、釣り方変えてアタってスレもあった。魚はいないわけじゃなくて、いて食ってこないということらしい。そいつに食わせてかかるアタリを出すには、爺様の底釣りのように信じられる必殺技かオッチャンのような使えるレベルのワザの引き出しの多さか、どちらにせよ要修行ということか。暑かったし粘って疲れました。10時間で2匹は時速0.2匹。「釣れてなかった組」を早く脱出したい。

 

○5月16日

 いい感じになってきた4、5月のバチパターンをもいっちょやっつけておくべく出撃。

 手堅く行くならC川か前回新規開拓した河口エリアだと思うけど、週末魚の顔は見たところだし、いっちょ今回も新規開拓をということで、東京側の運河のエリア、いずれも気にはなっていた有名ポイントで5月のバチ抜けの情報がネットでも拾える2カ所をピックアップして電車で出かける。

 最初のR運河、明るいうちに到着してポイントチェック。橋桁周辺にハクが結構たまっているが、橋桁以外にこれといった変化もないだだっ広い運河。暗くなってハクでもバチでも食われ始めないかと期待したが、ハクは明暗とかに濃くたまっていてハリに刺さってしまうぐらいだが追われておらず、しばらくやっても反応なく、かつ釣り人が1人しか来ていない。これははずしたなということで、8時前に次の場所へ移動。

ハクごめん

 歩いて20分ほどで到着したT公園。西側運河から様子を見ていくと、釣り人は5、6名いて人山状態。でも釣れていない。東側の運河に移動していくと、そちらにも釣り人は人山状態で張り付いていて、かつ、既にライズ始まっていてバシャッと散発的に水面でバチが食われている。足下を照らしてみると数は少ないけど2センチぐらいの小型のクルクルバチが泳いでいる。

 これはもらったなと、クルクルスペシャルをライズのあったところにモグラたたきで投げていくが、全く反応ない。それではとお手元ルアーで沖目に投げていくが、これも反応なし。そのうち食ってくるだろうと場所移動しつつクルクルスペシャル、お手元ルアー、小ニョロをローテーションさせながら投げていくが、いっこうに食ってこず。ほかの釣り人にも全く釣れていない。

 ライズはずっと続いている。これは抜けはじめの時合いは完全に逃したようなので、あとは終わり際の時合いで釣るしかないかと粘るのだが、延々と釣れないライズが続いて、10時を過ぎてしまい帰りの電車が心配になってきた。

 「バチの抜けてる途中にやってきて抜け終わるタイミングを待たずに帰って行った釣り人とか、ナニしにきてたんだろう」とか書いた自分の言葉が天に吐いた唾となって自分に降りかかるが、ライズは止む気配もないのであきらめて撤収。無念。地元組とみられる自転車の釣り人はまだ粘っていた。ちなみに釣れているシーンは1度も見なかった。

 クルクルバチ攻略やっぱり難しい。でもまあ、この時期バチが抜けるポイントがわかって、抜け方もある程度つかんだので新規開拓の情報収集としてはまずまずの結果だったと思っておくべきか。そんな毎回簡単にいくわけないよな。

 

○5月14日

 本当は、前回ヘラ釣りリベンジマッチに行った日は調子に乗りかかっている4、5月のバチパターンの新規開拓に行くつもりでカレンダーにも書き込んでいたのに、爺さんすっかりボケて忘れててヘラ釣り行ってた。まあ結果オーライだったけど。

 ということで、週末こそバチパターンの釣りをと思っていたら土曜は雨降り、日曜もヤフーの天気予報だと曇りだけど「海快晴」によると夕方ちょっと降る予報。この時期雨降るとバチは抜けないことが多い。逆に雨降ると好調なのが運河の橋の下パターンということで、ツーテンの虎ファンさんに車を出してもらって、昼頃アクアラインを超える。

 夕方満潮の潮なので、ド干潮のあいだは大規模河川の堰堤下でシーバスとナマズを狙って暇つぶしして3時頃から運河に水があがってくるかなという感じで、まずは堰堤下。

 いい塩梅の濁りが出ていて、シーバスもナマズも釣れそうな感じだったのだが不発。たまに水面近くでもじっているニゴイらしき魚影は見えるけどそれも食ってこず。1時間強で飽きてきて、潮満ちてくるまで中古釣り具屋で時間つぶし。小ニョロゲット。

 3時近くなったし、一番下流近くまで入れる服屋の運河はそろそろ下流域潮入っているかなとユルユルと到着するとまだド干潮の感じ。予想よりあげてくるのが遅い。

 しかたなく、いつも釣ってるポイントの底の地形チェックなどして回る。3センチないぐらいのハクは結構いて餌っけは十分。小さい支流のなにもなさそうなのにいつも魚が入っているポイント、なんかゴミでも沈んでるだろうと予想してたんだけど、全くなんにもなくて虎ファンさんと二人して「なんでこんなとこに魚つくねン」と首を傾げた。水の底でなにが起こっているのかはやっぱりよく分からん。

 曇り空で日差しが厳しくないのはありがたいが、ちょっと「暑くない」を通り越して寒くなってきて、念のために釣りバックに入れていた20年もののクロロプレンのアユインナーを中に着てカッパ着て、日焼け防止用に持ってきていたネックガードを防寒のために首に巻いた。。

 3時すぎてもあまり満ちてこないので、スーパーでお菓子買って休憩後、北の方にある干上がらない小規模河川に様子を見に行く。イナはいるが反応なく、しばらくしてそろそろ潮満ちてきただろうと4時頃服屋の運河に戻る。

 潮ガンガンあげてきてて、一番下流の橋の下にハクがたまっていて追われている動きも見える。これはもらっただろうと2人で交代しながら狙うが反応なく不発。だいぶあげたので2本目の橋も狙うがこちらも不発。うーん雲行き怪しくなってきた。

ハクの群れ

 次に深めのポイントがある飲食店の運河に移動。浅いエリア、コイが多いのをみつつ橋の下をチェックしつつ本命の下流の橋、あげているので下流側に入って、すぐに虎ファンさんのフラットラップにヒット。35ぐらいのサイズながらとりあえず魚が出て喜ぶ。程なくしてまたヒット。ちょっとサイズアップして40くらいか。

 まだいそうなので場所交代してもらってザラパピー投げていると好反応。良い音橋の下に響かせて5、6発出たのだがこれがかからん。やっと1発かけたけど寄せてくるときにバレた。

 水面反応なくなったので、サイレントピーナッツUDRをもぐらせるとヒット。こいつは落としダモにおさまってくれて、やっと坊主脱出。良い気分。

ピーナッツ

 しばらく二人で交代で狙うも反応なくなったので、商業施設の運河に移動。左岸右岸に分かれて釣っていく。ここでも私は出るけど乗らない状態におちいる。ザラパピーとチャグバグ、ロングAでバイトはとるがかけられない。

 その間に虎ファンさんは順調に50クラス2ゲット。フラットラップ今日も働き者。

虎ファンさん

 飲食店の運河に戻って、上流川の橋をちょっとチェックして夕飯休憩。

 暗くなって予報どおり小雨がパラつくなか、ハウスの運河。いきなり下流で虎ファンさんのロングAにピックアップ時に良い音させてバイトがあったので、これはウハウハかと期待するが、それほどでもなくハウスの灯り下は反応なく、上流域「誰が捨てたんヤ」という斜めに刺さった便座の周りでフッコスペシャルの後ろで反転した波紋があったので、粘っているとピックアップバイトが1発、その後やっと食ったと思ったらすぐバレた。今日はなかなかしっかりかけられない。

 飲み屋の運河、事務所の灯り下でセイゴをかけたが、これも寄せてくる途中でバラし。キィーッ!

 お疲れ気味の虎ファンさんに申し訳ないが、泣きのもう1カ所で例の何にもない小支流のポイント。やっぱりなぜか魚付いてて水面近くでバシャッと出たけどまたかからず。今日はかからん日だとあきらめて終了。思い出してみると釣れた魚も全部リアフック1本かかってる状態だったような気がする。春だからバチにしろハクにしろベイトが小さいので食い方がおとなしいとかもっともらしい理屈はつけられるけど、春でも食ってくるときはガップリ食って前フックが口横の良い位置にかかるときもある。所詮、自然の生き物相手で読み切れるとか、説明しきれるとか考えるのがおこがましくて、そういう日もあるさ、と納得しておくべきかもしれない。

 まあ、スカもくわなかったし、魚の反応は良かったので匹数以上に楽しめました。潮のあげるタイミングをちょっと読み違えた以外はだいたい読みも当ててたと思う。

 虎ファンさん運転ありがとうございました。また行きましょう。次はテナガかな?

 

○5月11日

 水曜雨が降って木曜日、天気も良いしリハビリも飽きてきたしヘラ釣りに行こうと思って考える。「箱」でメーター両ダンゴと提灯ウドンセットの釣りの練習の続きをしたいと思っていたのだが、心の隅で声がする「冒険しなくてええのんか?」。「箱」に行けばまずまず手堅く釣れることは釣れるだろう、まだへたくそなので経験値を積むのも大事だろう。でも、初戦で手痛い敗北をくらった管理釣り場にリベンジマッチもそろそろ行かねばならんのではないかという気がする。べつに50の巨ベラを釣れというのでも大きな大会で優勝しろといっているのでもない、ちょっと魚薄めの管理釣り場で釣ってこいという簡単な話である。山にたとえるなら8000m級の冬山単独行じゃなくて、定年後の100名山夏のハイキングみたいなもんである。夏山ハイキングでもそれなりに準備やら知識やらは必要だろうけど、その程度の知識と準備はできただろう。今切れそうな手持ちのカードは「メーター両ダンゴ」と「提灯ウドンセット」の2枚。まずは両ダンゴ試して、駄目ならウドンセット、それで釣れなきゃまた「箱」で修行する。竿も10尺と8尺2本だけ持っていざゆかん。

 8:30分の開場にちょっと遅れて到着。結構な賑わいで桟橋の手前から釣り座は埋まってっている。人の間のせまいところに入るのは好みじゃないので奥の方の沖側に広々と釣り座を構える。

 後ろの方のオッチャン達が話しているのを聞いていると「昨日は両ダンゴで良く釣れた」「棚は1本から1本半(1m〜1.5m)くらい」というのが聞こえてきて、これはもらったなと10尺出してメーター両ダンゴから始める。餌はA:B1:1、浮子は4センチボディーの1.4ミリの太いパイプの方、ハリス20、28、アスカ4号。餌落ちでトップは2目盛り沈めた。

 すぐに浮子がピクピクし始めて、コレはジャミが寄ったなと思いつつも、それなりに浮子が沈むのであわせるとモツゴ。しかもだいぶ濃く寄っているのかハイペースでかかってくる。

モツゴ

 まあでも、魚寄せないことには始まらないんだろうからバンバン餌打ってくし、それ臭いアタリがでたらあわせてくしかないかな、と餌の堅さ大きさを練ったり手水加えたりして色々変えつつやってみるが、モツゴしかかからないのよね。周りでもたまーにスレ掛かりとかあるようだが釣れてない。1時間以上やって変化がなく周りでも「全然アタらないよ」とか聞こえてきて、餌が切れたタイミングで8尺出して提灯ウドンセットに変える。

 白滝W240にハリス上10、下40、アスカ5号、コム2号。餌は引き続きA:B1:1で、浮子はクルージャンCHO−080。餌落ちでトップ5目盛出し。

 ウドンの方がジャミに食われずに餌持ちが良いだろうと思ったが、力玉はモツゴにも人気で上下のハリにかかってくる始末。

モツゴ一荷

 消去法でシラタキ刺し餌でトップ水没するぐらいのバラケを付けて水没したら縦誘い、バラケが落ちたら何回か誘って打ち直すという作業をモツゴゲットしながら続ける。

 いい加減飽きるぐらい続けてもモツゴのみ。小さいアタリはモツゴだろうと捨てて、ハッキリ大きめのアタリだけを合わせていると、やっと重くなった。よっしゃと上げてこようとしたらすぐに外れてしまった。スレだったのかなんなのか少ないチャンスを逃してしまった。でも、ヘラも寄ってきたのは確かなようなので続ける。

 オッチャン達の会話を聞くともなしに聞いていると「段底」という話が飛び交っていた。段差の底釣りってウドン餌を着底させて、バラケ餌は底を切ってウドンの上にバラけさせるという冬の低活性時の釣りじゃないのか?と、まあオッチャン達それでバンバン釣れだしたら真似しようかぐらい思ったが、そういえば底釣り用の13尺は今日は持ってきてない。かつオッチャン達も極たまに釣れてるだけなので、引き続き提灯ウドンセットでせっせと誘いをかけ続けていた。

 しかしモツゴしかこない。そのうち隣に釣れてないのか移動してきた人がいて、15尺ぐらいの竿で底を釣っているようだ。「こっちはモツゴしかおらんから何やっても駄目ですよ」と心の中で思っていたら、割とあっさりと1匹ゲット。その後もちょくちょくアタリがあるのかシュバッとアワせる音が聞こえる。

 これは、段底するしかないのかと観念して、10尺で底取れるかなと下針にゴムオモリ付けて測ったら大丈夫だったので、とりあえず前回ウドンセットやってたときの仕掛けでやってみる。ハリス上10、下40、アスカ5号、コム2号。餌は引き続きA:B1:1で、浮子はゆるふわPCT70。餌落ちでトップ4目盛出し。

 底釣り初めてなので、着底させてバラケの重さでなじんだ浮子が戻してきたときのアタリを取るんだっけ?トップパイプの方が良いんだっけ?とか、やる予定なかったので予習が間に合ってなかったけど、たぶん段底は深宙の釣りの延長線でアタリも大きく出るのでムクトップで良かったような気がしてムクにした。

 しかし、引き続き底でも浮子のトップがコンコンコンコンコンとモツゴのアタリで動き続ける。餌は一応力玉とシラタキのローテ−ション。そのうち風向きが変わったと思ったら、水面アオコが覆い始めウルトラマンのオープニングみたいになってきた。

アオコ

 だいぶ疲れてきて、こりゃ駄目だ、な感じでほぼ心も折れかけて昼飯休憩。今日もボウズかと悲しい気持ちであと1,2時間やって帰ろうかなとダラダラと続けていた。周りはポチポチ釣れているが単発で時合いが来たという感じにはならないようだ。

 1時過ぎて、そろそろ帰ろうかなと思い始めたころになって、風向きがまた変わってアオコもどこかに行ってぐらいの時間経過の後、なんか浮子が変な動きし始めた。モツゴのコンコンコンコンコンじゃなくて、ユラユラッという感じに横揺れする。「あぁこれヘラが来てる臭い」と思っていたら、シュコッと浮子が入った。アワせると乗ったが、えらい勢いで突っ走り始めた。残念ながらスレ掛かり臭いがせっかくなので顔を拝んでおこうと思ったら何度目かの突っ込みでハリスが飛んだ。0.4号はなかなか切れんと思ってたけど切れるときは切れるんだな。

 少ないチャンスを逃して、万事休すかと思いつつも、スレたということはバラケと刺し餌が遠すぎたのかな?とか思って、下針のハリスを30センチにして再度、底を測り直して力玉で打っていたら、またユラユラッとなった。これは来る、絶対来る。

 どんなアタリがあってどんなアワセをしたのか記憶が飛んでいるが、なんかアタってアワせたんだろう。さっきハリス切れたので結構ビビりながらも、頭がこっちに向くときは寄ってくる感触があって間違いなく口にかかっていそうなので、バレるなバレるなと祈りつつ時間かけてあげてやっとこさっとこネットに入れた。

リベンジの1匹目

 「箱」の魚よりちょっと大きめ。まあ30センチぐらいだけど超嬉しい。興奮で我を忘れて記憶を飛ばしたのなんて、フロリダでターポンかけた時以来だと思う。たかが管理釣り場のヘラで記憶飛ぶまで興奮するなよと思うが、興奮したんだモン仕方がない。

 なんか、どっかでヘラが寄ってきた「サワリ」に連動したアタリを逃さずアワせろ的なことを読んだ気がするが、こういうことかと納得できた。

 もいっちょぐらいいけると良いなと、打っているとしばらくして、また来ました。浮子がユラユラッと。何回かそれっぽいアタリを逃したけど、それでも魚はいるようでユラユラッとしているので、その後のジワッとした浮子の沈みに試しにアワセを食らわせたら乗りました。

2匹目

 段底釣れるやン。

 その後、しばらくしたらそれらしい反応がなくなって、ちょっと休憩。コイも物欲しそうにたまにこちらを見てるけど、今日のオレは1月前のオレとはちょっと違うぜ、振り込むときに餌落としたりしないんだゼ。

コイ

 休憩してたら周りでちょっと釣れた時間があったので、もう1匹釣ろうと餌新たに作る。

トンボ

 しかし、かなりの時間反応なく、浮子にイトトンボが止まる始末。

 ところがどうして、そろそろ餌もなくなってきて帰ろうかというタイミングで、浮子がユラユラッとし始めて、何回かからぶった後にヒット。

3匹目

 これで餌もちょうどなくなるタイミングだったので終了。

 水面に餌を落とすことはなくなったけど、ハリに付けてる時にボロボロこぼして足下の桟橋を汚してしまったので水で流しておかなければなと思っていたら、座椅子片付けたら速攻でドバトがやってきて綺麗に掃除してくれた。オレが片付けるの今か今かと待ってたような感じ。

掃除やさん

 4時頃、撤収。帰り際オッチャン達の話しているのを聞いていると、今日は一番釣った人で16匹というのが最高のようで、平均して5,6匹というところだったようだ。

 全然釣れてない下っ端グループに属してしまっている屈辱も、たった3匹で記憶飛ばしたぐらい楽しめた新鮮さも、初心者時代ならではの楽しみだと思っている。

 高い山じゃないけど冒険して、たった3匹だけど目一杯楽しんで、初めての底釣りも経験して手札を増やして、リベンジは大成功だったと満足している。

 

 

○5月7日

 GW最終日は「箱」詣で。別に平日行けば良いような気もするけど、仕事復帰したら休日行くことになるだろうから、どんなもんか見ておきたいし混雑してても釣れるようになっておきたい。

 午後から風が強い予報だったので午前中半日釣ることにして、開場7時のちょっと前に到着したら、既に10人ぐらい始めてた。このいい加減なゆるさがまた良い感じ。今日はさすがに混んで最終的に13人釣っていた。釣り座の半分以上が埋まっている盛況。でも運良くいつものカドに入れた。

 今日は、混雑して食い渋りの中、提灯ウドンセットの釣りで釣り込んで、提灯ウドンを必殺技に育てるぜ、という意気込みで、竿は例によって白滝W240、仕掛けは今回も。ハリス上10、下40、アスカ5号、コム2号。餌はとりあえずはバラケめのA:B1:1で、浮子はクルージャンCHO−080。沈め気味の餌落ちでトップ5目盛出しで始める。

 抜けたリリアンは、竿先まずは引っかかりが良いようにフライのスレッドで下巻きを荒くかけて瞬間接着剤でコーティング。その上からリリアンかぶせて根元をスレッドで巻き止めてから瞬間接着剤で固めた。これで抜けまい。

 餌は、力玉とシラタキと今回遊びでコーラグミも用意した。まずは実績のシラタキで。最初バラケをゆるめに大きめに付けてトップを水没させて、沈んだらちょっと誘ってトップを出して、というのを繰り返して餌を打っていく。これまですぐに浮子にサワリが出たのだが、今日は出だし反応が薄く、20分過ぎたあたりで浮子がなじむときにもぞもぞとし始めた。周りは奥で3つ4つ連発している人の他は、スレ掛かりがあったぐらいで全体的に低調な滑り出しか。

 サワリが出始めたら、すぐにあたるだろうと思っていたけど、しばらくかかって、何発かそれらしいアタリを空振りして、やっと1匹目。白滝Wでシラタキ餌で初ゲット。

シラタキ白滝W

 うーむ渋い反応。前回、前々回のイメージだと1、2回誘った直後に浮子がスコンと入るイメージだったけど、結構何回もさそってやっとあたったりという感じで、なかなかあたらない。あたっても空振りが多く開始1時間で2匹というスローペース。魚はいるようなんだけど今一食ってこない感じ。

 餌をローテーションしていると、コーラグミはお気に召さないのか反応一番少なく、力玉が今日は一番あたる。でも合わせるとすっぽ抜けて餌も落ちていて餌持ちが悪い。シラタキはあわせ軽くからぶってもその後の落とし込みで食ってくるのを待てるぐらい餌持ちが良いが力玉は良いアタリがきてからぶるとハリに残っていない。

 でも、力玉であたりを沢山出していくのが手堅いかなと、刺し餌は力玉多めでたまにシラタキで、魚は充分寄ったようなのでA:B3:1にして、小さめしっかり目にバラケを付けて釣っていく。空振りが多いので途中「裏技」的に思いついたハリスを試すが全くあたらなくなり失敗。元のハリスに戻してボチボチとは拾えるようになって、1時間で5匹追加。

 周りも魚が寄ったのか、スレも多いようだが魚は上がりだした。両ダンゴで1.5mぐらいの棚を釣っているようだ。

 その後、どうにもかからない時間が長くなったので(周りはボチボチ釣れてるのに)、トイレ休憩入れて、竿交換で10尺出してメーター両ダンゴ、浮子は4センチボディーの1.4ミリの太いパイプの方、ハリス20、28、アスカ4号。餌落ちでトップは一目盛りだけ沈めた。両ダンゴA、B1:1に戻す。

 ちょっと寄りに時間がかかった印象だが、サワリが出始めたと思ったらすぐに今度は餌がもまれて沈みにくくなり浮子がなかなか立たなくなった。浮子を細いパイプに変えてしっかり練った餌を付けると、今度は餌が持ったときには水没する。浮子を1.4ミリパイプに戻して、ここからあたるけど乗らない時間が長く続く。餌の付け方を小さくしたり大きくしたり練って持たせたり、ユルく付けてみたりしたが、隣のオジサンはそこそこかけているのに、アタリはあるけど空振りばかり。そのうち水面下で黒っぽくヘラブナが湧き始め、餌がもまれて浮子が立つ頃には餌が無くなってなじまなくなってきた。途中で餌がもまれないように浮子を大きくオモリを重くしてストンと沈めようかと思ったけど、餌が持てばいいんなら、刺し餌にウドンつかったらどうなの?とためしに両ダンゴ仕掛けの下針に力玉付けて放り込んだら、良いアタリで食ってきた。

 これは、メーターウドンセットってやつで釣れるんじゃないだろうかと、上針を10センチ、アスカ5号に変えて力玉とシラタキで打っていくと、やっぱり力玉が今日は反応良くて時間かかったが3匹追加。

尺ぐらい

 うーんしかし、アタリはあっても空ぶる「カラツン」が多い。魚が寄りすぎてるのもダメなのかもと、バラケを小さくしてみたり果てはバラケ無しのウドンのみとかもやってみたが、バラケ無しウドンは1投目はあたるけど、2投目以降あたらない。やっぱりバラケの粒子が漂ってる中で食わせないといけないようだ。

 力玉が軽いシラタキより当たるということは、スーッと落ちていく落ち込みの距離を伸ばしてやれば良いんじゃないか?と考えて下ハリス40センチ、コム2号にしたら、スレ掛かりの連発でダメだったのでハリスを30センチに詰める。

 時間も正午近くなり最後1匹釣って帰ろうと、餌をもっとバラまいたらどうだと、手水でバラケをユルくして打っていると、やっとかかったらバラケに食っていた。なんとも冴えない一日を締めくくるにふさわしい1尾で終了。最後に釣って帰るヘラブナを「あがりベラ」と呼ぶそうな。

 11匹なら匹数的には文句言うほどではないけど、餌がもまれて持たない、アタリがでてもカラツンという状況を打破する「これだ!」まではいかなくても「これでなんとかかんとか」というような手に行き着かなかったので、まだまだ勉強も経験も足りてないなというところ。次の釣行までに「ヘラ専科」やらネットの記事やら読んで、こういう場合どういう手があったのかおさらいしておきたい。

 魚が黒く湧いてくるぐらいの中、メーター両ダンゴとかで爆釣している映像も見たことあるけど、メーター両ダンゴ不発。素人が同じこと再現しようとしてもなかなか上手くいかないものだ。

 

○5月4日

 5月になれば、テナガはそろそろ良いシーズンだろうということで下流のテトラのポイントへ。夕方干潮なので下げてる時間帯を3時間ぐらいやろうということで自転車でGO。2時頃着。

 GWの割りには人は少なく、いつものポイントに入る。久しぶりなのでちょっと迷ったけど良く釣れる穴のところに陣取る。

 最初はチチブ。お手柔らかにたのんます。

チチブ

 すぐに小型のメスが釣れてきたが、メス2匹釣ったらアタリが遠のいた。メスはまだ抱卵していない。

1匹目

 既に潮は引き始めていて、いつも釣れる所に餌放り込んでいるのだが、餌が残る状態でよろしくない。あちこち探ってみるが歩いているエビも小型しか見当たらず、これはシーズンまだなのかハズレ年なのか?と不安になるが、ダメ元で超浅場にぶっ込んでおいた置き竿で雄ヒット。

オス

 歩いてるのは見えないけど超浅場がドンピシャな日なのかと、水深10〜20センチぐらいのところを狙うと好反応で少なくとも餌がそのまま帰ってくることはなくなった。餌着底してなくてもテトラが重なって影になっている斜めの壁面ででも水深が浅ければ反応がある。その壁面でそのまま餌を落としていった先の底では釣れない。オスメインで1時間強で割とあっさりつ抜け。

オスつ抜け

 つ抜けしたあたりでアタリが遠のいて、そろそろ潮も引いていつものポイントにエビが入りそうな気がするのだが反応なく、どうも超浅場のエビを釣りきってしまったので潮が引いてもエビが移動してこないんじゃないかという気がしてきた。

 思い切って場所移動。2カ所ほどよさげな穴を探るも反応無く、3カ所目、ちょうど干上がったばかりのところに、水没していたときには沢山エビを囲っていただろうゴチャッと固まったゴミがあり、その前の割と何もない広めの場所を選んで、ここは良いはずと夕まずめまで粘ることにしたが、適当にテトラの横に放り込んでいた2.1mの方の竿にも隙間にねじ込んでいた1.2mの方の竿にもすぐにコンスタントに反応が出始め釣れだした。

 テトラの横とか全くエビの姿が確認できないけど食ってくる。じっと見てたらエビが見えないのにオレンジのオモリが動き始めて、目をこらしてもエビが見えず、見えないのはエビが小さいのかと上げてみると今日一ぐらいのオスでショック。

今日一

 20センチかそこらの水深でエビが見えないって、目が悪くなったのか疲れ目なのか?トホホな気分。

 見えないながらも20匹まで釣って、21匹を釣ったあたりでアタリが遠のいてちょうど5時の放送が流れ出したのでカラスと一緒に帰りましょ。

20

 とりあえず今年もテナガシーズン開幕。しかし、片道30分ぐらいの釣り場までの自転車往復と3時間のテナガ釣りで体のあちこちが痛いし思ったより疲れている。しばらく体力回復に時間がかかりそうな気配。まあボチボチ行くしかないか。ビタミンB群が必要な気がして帰りに豚バラ肉とブルーベリーヨーグルトを買って帰った。

 

 

○4月30日

 ヘラ釣りも行きたいけど、テナガもそろそろチェックしに行きたいし、何より状況良くなったシーバス行きたい。ということで1日休息日をはさんで日曜シーバス出撃。

 出撃は良いんだけど、どこに行くか?釣れてるときは釣れてるポイントに通っておけが鉄則でC川連戦が定石だけど、釣り場が減った現状をかんがみて新場所開拓しておきたい。しかしながら新場所開拓といってもめぼしいポイント、およそ立ち入れて釣りが許されるようなところは行き尽くした感がある。

 過去行ってあまり良くなかったところの再調査か、有名すぎて釣り人並ぶだろうと敬遠していたポイントか?とりあえず後者でいくことにして。比較的近くて河口の支流だか運河だかとの合流というおいしい立地のM川河口エリアに的を絞ってグーグルで大まかな地形を確認。支流合流とやや上流本流に面した係船場からの澪筋の2カ所ぐらいが要チェックか。ハゼ釣りには行ったことあるがシーバス狙いでは初の場所。

 電車乗り継いで明るいうちに釣り場下見のために現地に着く。河口の吹きッさらしということもあるけど風が強い。鯉のぼりが真横になって元気に泳いでいる。

 合流のポイント、護岸に降りていくと支流の河口側は岬の裏になっていて風裏で本流川が風表。バチ抜けの時、に限らないけど風表がセオリーだけどこれだけの風だと風裏に逃げるしかないかも。今のところ釣り人は浮子で青イソメ流している青年が一人。

 でも、強風の風表本流側ではアジサシの仲間が突き刺さっていてどうもベイトがいるらしい。本流筋上流に歩いて行くと水中、ハクっぽい2センチぐらいの稚魚がチラホラ見える。なかなか良いじゃないの。ウェーディングするようなドシャローだけど風で濁りが出ているし夜になったらシーバス突っ込んでくるかも。

アジサシ

 上流方面の係船場からの澪筋が狙える河原は近所の人たちが大事にしているらしく、清掃ボランティアの人達が立てた看板が入り口にあり、「ゴミを拾えとは、言わない。但し、ゴミは捨てるな!荒らすな!」とのこと。石持て追われる身のシーバスマンとしてはよそモンも排除しない寛容さがありがたい。ゴミなど出さぬよう、気付いたら拾うように心がけて遊ばせてもらいます。

立て看

 大まかな下見も済んだので、とりあえずは合流風裏でバチ抜けを待ちつつ、ちょくちょく風表本流もチェックしに行くのかなと、よさげな場所に陣取って道具を準備。護岸の上では近所のオジさんが2人ほど、夕暮れの河口を眺めている。

 

 しばらくして暗くなった頃にルアーマン登場。しかしちょっと投げて移動していった。と思ったら別のルアーマンが次々とやってきて3人ほど並んだ。コレは人山っぽいな。

 しかし暗くなっても水面反応出ず。そろそろ今夜ははずしたかな?と思いはじめた頃に水面波紋が出始める。中ニョロ黄色で足下パコンと出たがかからず。今日も小ニョロの日かと小ニョロ投入もしばらく反応無く、そうこうしているうちに水面小型のクルクルバチが泳いでるような航跡が見え始めた。

 この時期難易度の上がるクルクルバチの攻略はここ数年の課題である。近距離用の「クルクルスペシャル」を作ってありそこそこの感触を昨シーズン得ている。もう一つの策として遠投して遠目の叩かれてないようなライズを狙うためにちょっとニョロニョロより重めで小さめの「お手元ルアー」も作ってある。どちらのルアーも飛距離がいつもより欲しいのでラインは8ポンドナイロンから6ポンドナイロンに巻き替えてある。

 明らかに食ってる波紋が足下近くでも連発しだしたので、クルクルスペシャルでモグラ叩きしていくが食ってこない。やっぱり難しいのか?

 最初に釣れたのは青イソメ電気浮きで流してた青年。青イソメで来るということは小さめのルアーじゃなくてアピール重視で良いのか?頭の中が焦りと迷いでいっぱいだが、バチは抜け始めの短い時合いに釣ってしまわないと大量に抜けてる中ではナニやってもダメなことが多いのでルアーチェンジしているとその間に時合いを逃しかねない。今夜は自分の作ったクルクルスペシャルと心中するつもりの覚悟を決めて、いつものようにアップクロスに投げて巻き始めたら食った。丁寧に寄せてきて無事ネットイン。50あるかないかのレギュラーサイズだが思わず小さくガッツポーズ。メチャクチャ嬉しい。

1匹目

 覚悟が決まって投げるルアーに魂がこもったのか、すぐに2匹目ヒット。かかった瞬間1m近いような大ジャンプ。シーバスこんな飛ぶ個体いるんだという元気な魚。

飛びます

 2匹釣ってバチが足下でもクルクルし始めると、そこかしこでバシャバシャやっているが食ってこなくなった。釣り人はまた増えて6人ぐらいいるだろうか?電気浮きの青年と自分以外釣れていないので申し訳ないが最高に気分が良い。オレって性格悪い。

 激ムズの大量に抜けてる中のライズは皆さんにお任せして、本流チェックと対岸に渡ってどのあたりまでライズしているかの確認に行く。本流は全然反応無い。下流側は本流と合流して導標あたりまでライズしているがやっぱりこちらも食ってこない。

 対岸にいる間も、並んだ釣り人に釣れた気配はなかったので、またバチ抜けが終わるタイミングでチャンスが来るだろうから、それまで上流の係船場澪筋をチェックしに行く。

 こちらは静かなもので風が吹き抜けてるだけだ。歩いて10分かそこらの近距離でも全然状況が違う。ドンピシャの場所をあてなければならないし、ネットで情報手に入るような場所は人山激しすぎてこれまた難しいし新場所開拓は簡単じゃないと再認識。1カ所目を当てたのは暁光。

 

 しばらくして合流に戻るとまだライズしている。釣り人も若干増えたぐらいの感じか。遠慮気味に一番下流側に入って、目の前のライズを狙ってみても食ってこないので、近距離ダメなら遠投でと小さめ重めのお手元ルアーをロングキャスト。で食った。隣のおじさん心中穏やかでなかっただろう。スマヌ。

3匹目

 しばらく、そこで投げていてライズもおとなしくなり釣り人帰り始め真ん中が空いたのですかさず入る。

 終わり際のチャンスにもう1匹追加して帰ろうと虫の良いことを考えて、クルクルスペシャルとお手元ルアーを交互に投げていると、そろそろあきらめかけた頃お手元ルアーでヒット。今宵のオレは釣れてるッ!

 ちょっとサイズアップしたようで飛ばずに重量感がある。足下でグネグネとしばらく抵抗されたが無事ゲット。痩せててウオジラミにたかられまくった個体だけど、長さはタモ枠超えてて63ぐらい。なかなか嬉しいサイズも釣れた。

63

 これでおしまいと帰ろうと思ったら、上流の釣り人が1匹上げたので欲かいてしばらく粘ったが追加はできずに終了。まあでも文句の付けようのない完勝といって良い夜。

 

 敗戦の将、兵を語らず、の逆で珍しいぐらいの勝利の後なのでちょっとエラそうだが語らせてもらう。

 今回の勝因はまずは、足使って釣ったということが重要かと。新規開拓に限らずホームグラウンドの定点観測でも、結局自分の足で地道に調べていくのが面倒だけど一番あてになる。釣れてる場所に釣れてる時に自分の足で立っていなければ釣れるはずがない。

 その釣れてる時っていうのの見極めが今回ドンピシャにハマりまくった。場所はある程度幸運にも当たりくじ引いた感じだったけど、時合いは読みどおりと自画自賛。最初のバチの抜け始めの時合いは明るいうちからそのタイミングがくるのを青イソメ流してじっくり待ってた餌釣りの青年と私だけがとらえた。抜け終わりの時合いはあきらめずに粘っていたルアーマンと私の努力が報われるかたちとなった。

 バチの抜けてる途中にやってきて抜け終わるタイミングを待たずに帰って行った釣り人とか、ナニしにきてたんだろうという感じだった。根性論とか精神論とか今時嫌われるけど、人より最初に来るとか人より後まで粘るとかいうガッツって釣りでは割と大事よ。病気療養中のふらふらなオッサンはもうちょっと自重した方が良い気がするけど。結構疲れました。

 それから、今回珍しくルアーあれこれチェンジして、ルアーの力にも頼ったところ。いつもはシーバス釣りなんてルアーは何でも目の前通せば大丈夫とか自信のあるルアー投げとけばええねンとか思ってるけど、クルクルバチの出るこの時期は魚が偏食ぎみなのか釣りも盛期なので釣り人に攻められすぎてスレてるのか、あるいはその両方か、中ニョロだけでは釣りきれないと感じることが多くて、ここ数年クルクルバチ攻略は課題だった。まあ定番の中ニョロとかシーバスも毎晩見てるだろうってぐらい投げられているはずだ。

 ということで前述したように近距離と遠投の2つの作戦を練ってそれ用にルアーを作って用意していた。両方のルアーに関して共通する要素があって、これは持論だけどバチ抜け用ルアーってシビアになるほど動かない方が良いと思っていて、私の作るバチ対応ルアーは全くアクションしない棒のようなルアーである。売り物のルアーはどうしても釣り人が安心する程度には動かさないと売れないようで、動かないシンキングペンシルの代表であるニョロニョロでさえ多少の横揺れぐらいはする。でもあんまり動かないぐらいユックリ引いてるときにこそ食ってくる。と思う。ということで動かないシンキングペンシルは売れないのであまり見たことがなく自分で作っている。元祖バチ抜け対応ルアーであるニョロニョロが発売される以前に私が投げていたバチ対応ルアーはリップを取ってオモリを埋め込んだ「ラパラF改」だったけど、これも全くアクションしなかったが良く釣れたのでバチ対応ルアーが動かなくても釣れることには確信を持っている。しかもそういうルアーが市場にあまりみあたらないということは並んで釣っても釣り勝つ確率が出てくるとも思っている。

 近距離専用の秘密の「クルクルスペシャル」のヒントは、クルクルバチ対応でメバルタックルで極小ジグヘッドを使ったワームで釣ってる釣り人だけが釣れているというのを何度か目にしているので、メバルワームのサイズ感と吸い込まれやすさに起因するだろうフッキングの良さをシーバスロッドで扱えるようにという考え方で作った。メバルタックルではデカいシーバス来たときに泣きをみるので、その辺の重量アップしつつもサイズ感は小さめを確保して強度も充分にしている。作成時チームGWのお二人には配ったので二人は「あああれか」と思っているだろうけど、あれです。

 遠投用の「お手元ルアー」は、私が足下のライズをチマチマ狙っているとダイキリさんが遠投して活性の高い魚を探して釣っていくような釣りを展開していることが結構あって「オレも遠投する釣りもちょっとは身につけときたいな」と思ったのがヒント。

 お手元ルアーの方は作り方をサイトの「工夫」のコーナーで紹介しているので興味のある人は参考にして欲しい。まあ自分で好きなようにサイズも重さも調整できるので、ニョロニョロとちょっと違う層を引けるように若干重めの小さめにしてます。ルアーなんて勘所押さえてればこの程度の完成度のもので充分釣れるんですという見た目残念な仕様。

 あと細かいところをいい始めると、ラインも普段のダイワの安くて高性能な「ジャストロン」8ポンドからちょっとお高めのお値段のサンヨー「アプロードGT−R」6ポンドに巻き替えて、きっちり値段分の良い仕事してもらったり、ロッドがお気に入りのブリストールBP805Lの程度の悪い中古を最近安く手に入れて修理して使ってたのが快調だったり、超お気に入りのスピンフィッシャー4400ssがいつも通りなんの問題もなく安心と信頼の使い心地だったりと、色々な要素が積み重なった数え役満のような一夜であり、この上なく満足しているのである。

 たいして大きくもないシーバス4匹ごときでなにを大はしゃぎしてるのかと思うかも知れないけど、分かる人にはこの喜びがわかるだろうか。

 積み重ねてきた工夫や努力が報われる時の快感。これまで食らった数限りないスカの夜もこの夜のためだと思えば無駄ではなかった気がしてくる。興奮して長文書きまくるぐらいの嬉しさを釣り人みんなに味わって欲しいと思って、自慢しがてら今回割と丁寧に報告書いてみました。感謝を捧げる神をもたないので、とりあえず釣れた魚たちと読んでくれた皆さんに感謝。あと釣り場周辺の地域の人たちにも感謝を忘れずにだな。

 好釣!

 

 

○4月28日

 湾奥のダイキリさんちの近所にもシーバス入ってきたようで釣れ始めたとのこと。この分だと前回スカ食ったC川にも魚入っているんじゃないだろうかという希望的予測のもとに、リベンジするべくC川下流部に2人で出撃。

 日が長くなってきて、到着した6時半頃はまだ明るかったので、準備だけして景色眺めて待機。前回2発バラした台船の係船ロープ前に陣取る。このロープに普段から居着いているのか、潮が効き初めると餌を待って定位するのかわからんが、今宵もここで食ってくると信じる。

ロープ

 暗くなってまだ上げている潮の中、なんか食った臭い波紋が出た。時合い到来か?今回はバラし対策で口にしっかり吸い込まれて入るように軽い小ニョロを選択。近距離なので充分ねらえる。

 1投目で予定通りにヒット。ガシガシあわせて、バレるなと祈りつつファイト。暴れるのを何とか寄せて落としダモに入れた。50前後のレギュラーサイズだけどシーバス連敗脱出できて嬉しい。

1匹目

 さらに投げるとすぐに食いそこねがあって、やや上流に投げているとほどなくしてヒット。サイズはやや小さくなって40あるかないかだが、マルチヒットは気分がいい。

2匹目

 隣の釣り人もかけて、いい時合いに突入したようなのでダイキリさんを呼びにいこうと下流に移動したら、竿を曲げている。惜しくもバレたが、下流もライズ始まっていて既に1ゲットとのこと。

 たしかに沖目中心に散発的にバシッと水面で何か食っている。小ニョロでは飛距離不足なので中ニョロ黄色でモグラたたきしてると、何度か出たが後ろで出てたり、すぐバレたりとなかなか釣果をのばせない。ダイキリさんが追加したあたりで、下流をチェックしにいく。

 下流もたまにライズしている。水面泳ぎまわる系のバチが抜けているようで水面引き波引いていくのがたまに見える。1発バラしてこれは今日は中ニョロはバレる日だなと、小ニョロに変えてテクトロでセイゴゲット。

セイゴ

 戻ると、その間にダイキリさんは順調に釣っていた模様。

 しかしその後、潮が下げ始めるとやや反応なくなる。もう一度ぐらいいい時間がくるだろうと、あちこちチェックしながら待っていると、橋の下あたりでライズが始まったと電話。駆けつける。1匹追加したとのこと。しばらくそのあたりで粘るも反応なく、上流チェックしにいくと風が強くなってきた。大きめの10センチのニョロニョロを投げていくが反応なく、今日は小ニョロと心中かなと橋の下に戻って明暗に小ニョロ放り込むとヒット。最初風であおられたラインが岸に絡んだかと思ったらグングン引き始め慌ててあわせをくらわせた。40くらい。その後は反応なく終了。

4

 久しぶりに春の湾奥らしいバチパターンの釣りを楽しんだ。いい季節で魚が釣れて嬉しい。ダイキリさんお疲れさまでした。また行きましょう。

 

○4月24日

 天気も良いし、前回の良い感触の残ってるメーター両ダンゴと提灯ウドンセットをこれからの基軸となるぐらいに固めようと「箱」詣で。

 午後一、定位置となりつつあるカドが空いていたので迷わず入る。今日は結構賑わっていて7人。相変わらずボチボチとしか釣れてない感があるが、競技志向の人とかはこういうひなびた「箱」には来ないのか?割と気に入ってきて好きな釣り場となりつつある。魚が沢山いるのは間違いなくて、でも適度に難しいのが初心者の技量にあっているように感じる。定年後の暇つぶしの釣りが似合う「箱」。

 メーター両ダンゴ、前回の小さく軽い浮子はさすがに軽すぎて、魚が集まってくると仕掛けがもまれて沈んでいかなくなったので、ちょっとサイズアップして4センチボディーのを2つ作った。片方が1.4ミリのパイプでもう片方がやや細い1.2ミリのパイプでトップ短め足長め。1.4ミリのほうがトップが太くて長い分大きな餌が使えるはずなので最初大きめの餌をバラまく用で使い、魚が寄ってきて仕掛けがもまれ始めたら立ち上がり重視の1.2ミリのほうで小さい餌を付けて食わせていこうという目論見。結局サイズ感も含め売ってる浮子と似たようなところに収斂してしまった。まあ予想できたことだけどね。

ゆるふわPT40 

 浮子とオモリ以外は前回同様、ハリス20、28、アスカ4号。餌落ちでトップは一目盛りだけ沈めた。両ダンゴA、B1:1から始める。

 最初はあまり待たずに打ち返す。10分もしないうちに浮子がもぞもぞし始めてアタリも出だす。なかなかかからないアタリが多いがなんとかかけた。

1匹目

 今日は小物釣りで使っているカウンターを持ってきた。沢山釣るつもりまんまんである。

センター

 しかしながら、それ程ペースは上がらない。ボチボチと3匹釣ったあたりでちょっと浮子が立ちにくくなってきたので、浮子を細いトップの方に変えて餌を小さめにしてしっかり練り練りして付けた。

 浅棚両ダンゴの釣りではあんまり待たずに、餌がぶら下がって戻し始めたら打ち返すぐらいで良いような記事を読んでいたので早めに打ち返していく。浮子が立った直後とぶら下がった直後ぐらいにアタリが出るように思うのでそのタイミングに集中して拾っていく作戦が上手くいったように思う。割と短い時間で4匹追加。瞬間最大風速的に一番竿曲げてたんじゃなかろうか。

 しかし、そこからなぜか失速。魚が減った感じでアタリが遠のいた。打開策を考えてたら風が吹き始めたので、とりあえずメーター両ダンゴはこんなモンかなという感じで終了して提灯ウドンセットを準備。数釣りを追求するならメーター両ダンゴももっと詰めた方が良いのかも知れないが、ゆるふわに楽しむ程度ならこのぐらいで充分だろう。ここまで正味1時間ぐらいで時速7匹なら充分楽しく釣れている。

 提灯ウドンセットの刺し餌も今回はぬかりなく準備。昨夜はすき焼きしてシラタキ確保、刺し餌は比重とか違う餌で目先を変えた方が良いということなので、「力玉」というワラビ餅系のウドン餌も買った。念のためグルテン1も用意しておく。

ウドン

 竿は例によって白滝W240、仕掛けは前回と一緒。ハリス上10、下40、アスカ5号、コム2号。餌はそのまま1:1、浮子はクルージャンCHO−080。沈め気味のトップ5目盛出しで始める。

 割とすぐにサワリが出始めて、最初シラタキ刺し餌だったけどなかなか食わないので、力玉に変えてしばらくしたら誘ってスコッという感じでヒット。

力玉

 こうなるとどうしてもシラタキで釣ってみたい。シラタキにチェンジして誘いをかけているとスコッと浮子が入った。キターッという感じで久しぶりのフルパワーフッキングをかましてしまい、一瞬重さが乗ったあと、パスッと切れたような感触を残して竿が跳ね上がり、目の前をクルージャンの3千円くらいする浮子がシュパパと水を切って沈んでいった。

 「やってもうた合わせ切れや!」と思って、なんでハリスやなくて道糸高切れしたんだろうと竿先を見ると、穂先のリリアンが無い。リリアン抜けくさった。安竿は褒めたとたんにコレかいな。ガックシ意気消沈。浮子浮いてこないかなと恨めしげな視線を水面に向けていたらヒョコッと浮いてきた。一番の勝負浮子だと思っていたので一安心。これまで出番の無かった13尺が初めて活躍して浮子無事回収。リリアン見たら端っこしか接着剤ついてないの。タカミヤさんしっかり品質管理してよね。って定価で2千円しない安竿に無茶な注文か。安竿にはこういうリスクもあるということで、しっかり目利きして使いましょうということなんだろうな。広い管理釣り場でやらずに良かったというところ。リリアンぐらい直して補強しとくのはわけないので引き続き安竿使い続けます。2千円の竿で釣っても楽しめるよってぐらいやらないと、ヘラ釣りの敷居は低くならないと思っているので、そこは初志貫徹でいきます。

 でもトイレ休憩して、改めて10尺だして準備してで小一時間ほどくってしまった。ハリス上10、下40、アスカ5号、コム2号。餌はそのまま1:1、浮子は「ゆるふわPCT70」で提灯っぽく棚深めにしたけど、10尺だと提灯にしてしまうと底につくのでちょっと竿先から浮子まで離れてしまう。これで提灯の時のように竿を前後して誘うと浮子ごと仕掛けが手前に寄ってきてしまい素人目にも塩梅が悪い。それでもしばらく餌打ち繰り返していると、アタリが出始めシラタキ餌で初のヒット。

シラタキ

 その後もアタリはあるんだけどスレ掛かりのみでなかなか釣れない時間が続く。そうこうしていると浮子がなじみにくくなってきた。魚が寄りすぎなのか仕掛けがあおられてる臭い。なんか手を打たなければということで、餌をA3:B1にしてバラケにくくして、ハリスを短くして刺し餌を落ち着かせるイメージで行ってみた。これが劇的に効いたという感じでは無いけど、ぽつりぽつりと釣れるようにはなって、風も強まる中終了までボチボチと釣り続けた。刺し餌は力玉もシラタキもアタリはそんなに変わらない感じで、シラタキの方が餌持ちが良くアタって空振りでもそのまま使える位。シラタキなかなか使える。

13匹

 最終的に13匹で地味に終了。提灯釣りの時は水深に合わせて竿の長さを変えるようにと解説されているが、その重要性がよく分かった。長竿でまねごとしてもやりにくい。

 毎回毎回ネタには困らないトラブル続きで困ったモノだけど、新しいことに手を出して下っ端から始めるというのはそういうことで、いちいち失敗から学んでいくしかないのかなと思う。自分のへたくそさ加減、抜け作具合に腹が立つが、そういうものだろう。頭いい人はもっと要領よくやれるのかも知れないがアホだから仕方ない。それでもちょっとずつ前進しているので、もうちょっと基礎技術固めたら管理釣り場でリベンジマッチだな。その前に今週末はシーバスも釣らねば。

 

○4月21日

 水曜に行こうかと思ったけど強風で断念して金曜に延期した。ヘラ釣り3戦目も「箱」に行きます。

 午後一、半日料金を払って前回と同じカドが空いていたので入る。釣り人は4人で爆釣してる感じはなかったけどチラホラ竿を曲げている。

 先週のおさらいという感じで、まずは一ヒロぐらいの棚でバラケとグルテンのセット。バラケは最初は両ダンゴAとBを1:1でバラけさせて寄せる感じで行く。

 浮子は「ゆるふわ」のポリカーボネイトムクトップのボディー70mm、オモリは前回使ったスズガン玉とスズハンダだと、ちょっとグルグル回ってた臭いのでスズハンダ1mmをチューブにグルグル巻いて真っ直ぐにしたものを用意した。ハリス0.4号上針10センチ、下針30センチ、ハリはがまのアスカ5号3号。竿はダイワの陽舟という定価もないような安竿。

オモリ

 餌落ち目盛りは下から2つ(間延びした目盛りなので普通の浮子なら3つ分ぐらい)とややトップ出し気味にして、とりあえずトップ水没近くなる大きめのバラケを付けて、グルテンが残るのでトップ4つぐらい戻したぐらいで打ち直す。

 10分ぐらいでトップが沈みながらもぞもぞし始めて、そのうち落ちてく途中やなじんで戻し始めてからもあたりだしたので、落ちてく途中は我慢してあわせず、戻し始めてからのわりと大きく動く明確なあたりをあわせていくと、割とあっさりと1匹目ゲット。

1匹目

 割と良いペースで3つめぐらいまで釣ったのだが、その後アタリはあるのにかからなくなる。ほかの釣り人もあんまり釣れているようではないが、さすがに餌の練り方やら付け方やら変えながら小一時間も空振りしていると、対策が必要なのは明白。

 前回は、もっとスレ掛かりがおおかったような気がする。そういえば前回はウドンセット(ウドンとはいってない)の仕掛けのままでハリスもっと長くてハリもちっさかったかと、ハリス40、コム2号に変更。確かにスレは増えて2発ほどスレ掛かりしたが、そうじゃない。しばし粘って1匹釣れたけどぜんぜんしっくりこないので、逆にハリス短くしてアタリがダイレクトに出るようにしてみようかと25センチぐらいに縮めるも、しばらくやって1匹釣れたのみ。

 アタリは毎回のようにあって、なじんだ浮子がバラケが溶けきって戻すまでいかないぐらいなので、コレは活性自体は良いのかなと、仕掛け変更で両ダンゴを試すことにする。競技会とかで勝ってる釣り方はF師匠にやってみろと薦められている提灯ウドンセットの釣りと浅棚両ダンゴが多いような気がする。とりあえず両ダンゴでも浮子を小さくオモリ軽くできる浅棚のメーター両ダンゴなら食い込みが良くなるんじゃないかという素人考えもこれあり。ちなみに釣り場の規定で浮子とオモリの間は1m以上取ることになっている。

 違いを極端に出そうとボディー2センチの浮子を作ってきたのでまずはそれでいく。餌は両ダンゴA単品で持たせる方向。浮子はボディーがちょうど水中にあるぐらいのトップ全出し。ハリス20、28、アスカ4号。オモリは0.6mmスズハンダとスズガン玉小でかなり軽めになっている。

2センチ

 最初、あっさり水没したので小さめに餌付けして、浮子が立ったなと思ったらスコンと沈んでヒット。

2センチで

 その後も、毎回のようにアタリがあって、割と短時間で2匹追加して8匹、これは爆釣モードに突入かと思ったらそうはいかず。オモリ軽いので1m沈むのもそれなりに時間がかかるなと思っていたが、それにしても浮子がなかなか立たなくなった。しばらく何でだろうと餌大きくしてみたりしたが、どうも落ちていく途中に魚にあおられて餌が沈んでいってない気がする。水面で横に寝た浮子がピクピクしている。

 浮子サイズアップで3センチ、オモリ追加。なんとか浮子が立つようになって2匹追加してつ抜け。しかし、今度は魚がどっか行ったのか餌が持ち始め反応薄くなってしまった。

 もう4時頃で5時終了で片付けの時間とか考えると、あと1手ぐらい試して終わりかなということで、F師匠がとりあえず一番釣れると思うから試してみるようにと言っていた、提灯ウドンセットに挑戦。バラケの煙幕の中にウドン(といいつつヘラ釣りではタピオカだったりワラビ餅だったり)を落とし込む。かつ誘いをかけて食わせのウドンを落とし込んでリアクションバイトみたいに食わせる。んだそうな。難しそうでとてもできると思えないんだけど、まあやってみる。

 「提灯」というのは竿の長さギリギリに棚を設定して竿先のすぐそこに浮子がくるようにする。竿先のすぐそこに浮子があるので、竿を前後に揺すると浮子が上下して餌も上下するという感じ。

 この釣り堀は2mから3mの水深らしいので、10尺3mだと底につきそうなので、8尺を用意した。これがまた真面目にヘラ釣りやってる人から怒られそうなクソ竿。「白滝W240」というグラスののべ竿である。小物釣りに愛用していた800円で買った「NEW白滝」が塗装も剥げちょろげてしまい新しい竿を物色していたときに第4世代の「白滝」が出ているのをネットで見つけて買ったはいいが、およそ小物釣りには向いてない物理的に太くて丈夫そうなバットを持った剛のモノで、とてもハゼ様やらテナガ様を釣るような繊細さを持ち得ない代物だったのでお蔵入りさせていた。しかし、ぶっといバットはヘラ釣るならちょうどよさそう。竿先部分は私好みのネチョッとダルいグラス独特の感触。コレで釣ったら楽しそうな竿。

白滝

 浮子はクルージャンのCHO−080だけど、当然ながら竿の方が安い。ハリス上10、下40、アスカ5号、コム2号。餌は使ってた両ダンゴAにテキトウに両ダンゴB混ぜて水かけて調整。刺し餌は「シラタキ(うどんとは言っていない)」。

 シラタキの入ったマーマレードの瓶を開けると「プシュッ」っと音がした。なんでや?よく見ると表面泡が浮いて発酵してるッぽい。ままよと付けようとするが、最近見なくなった茹ですぎて箸でつまむとボロボロ落ちるような駅蕎麦みたいにちぎれる。「腐ってやがるbyクロトワ」。

 もうね、真面目にヘラ釣りやってる人に謝れと。ウドン(うどんとは言ってない)の代わりにシラタキですまそうとするいい加減さもそうだけど、竿もわざわざウケ狙って「白滝」とかふざけやがって、たいがいにしろと。そのうえ餌腐らせただとか、もうちょっとシャンとせんかい!我ながらあきれる。

 シラタキなんざ冷蔵庫に入れときゃ1月ぐらいもつんで、腐んないつもりになってて、常温でヘラ釣り初戦の前日からずっとママレードの瓶に入っていたんだが、さすがに腐った。明日ゴミの日に出さねば。

 仕方ないので刺し餌はグルテンで行きます。「タピオカとかワラビ餅より小麦グルテンの方がうどんに近いつっ!お前はウドンや!」とグルテンに言い聞かせ、自分もウドンがついてるつもりで釣り始める。

 もう、今日の釣りは終わったなと思いつつ、なじんで浮子が戻し始めたぐらいで竿を前後して誘いをかけてというのを何度か繰り返して、餌を打ち直す。ウドン(うどんとは言ってない)だと餌持ちが良くて誘っても食わせが落ちずに待ち続けることもできるようだが、正味グルテンなので割とまめに打ち直す。

 5分ほどしたらもぞもぞとサワリだして、誘って一呼吸でスコンと綺麗にトップが入った。予想外だったがあわせはオートマチックに決めていた。マジかよ釣れるじゃん。

ボロボロ

 次の1投でも、誘ってスコンという感じでヒット。連続ヒットなんて初めて。すぐにもいっちょ追加。これも誘ったら食った。

 スゴい、なんというか、ヘラ釣り初めてやっと何かをつかみかかったような気がした。気のせいかもしれんが。やっぱり持つべき者は良い師匠だな。後「白滝W240」は想定通りに良い塩梅の釣り心地。グラス独特のどこまでもグニャンとまがって引きに追従する感じはありつつも、太いバットが力強く寄せる。

 提灯ウドン(うどんとは言っていない)セットで釣れた3匹とも古傷があって、浅い棚で食ってきた魚は傷があったとしても、まだ血のにじむような新しい傷なのとは魚体の印象が違っていた。同じ釣り堀でもいろんな魚がいるようだ。こういうボロボロな魚体もヘラブナっぽいといえばそうなのかも?

 しかし、その後またあたるけどかからなくなったので、そろそろ終了かなと思ったら、最後にモツゴが釣れてきた。

クチボソ

 かからんアタリの多くはこれが正体かもしれん。最初ヘラが寄って食うけど、その後モツゴとかジャミが寄って大さわきしてたとか。分からんけど。

 今日は13匹も釣ってしまい多すぎた気もするが、新しい技術とか練習するにはいくつか釣らんと分からん部分もあるのでヘラブナ達には申し訳ないがお付き合いいただいた。感謝。満足。

 

 

○4月16日

 風もない暖かい一日になったので、どっか行こうと思うが、C川今一だったので運河の端の方のポイントに看板立ってないか確認がてら出撃。抜けるバチの種類も違うのでこっちは釣れて欲しい。

 暗くなってから到着すると、釣り禁止等の看板は立っていないが、よく釣れたポイントが鉄の板で波よけ作ってマリーナみたいになってしまっている。まあ仕方ないので鉄の板の切れ目あたりに潮が効いたらバチが流れるだろうから遠投して狙おうとちょっと細めの6LBラインを選択。

 ちなみに今日の竿は初登場。いつものブリストール805Lと何が違うのかという見た目だが、その通りで一緒の竿がガイド割れあり継ぎ部分異音ありで3000円くらいで中古屋にあったので購入。継ぎがユルくなってカチカチ音するようになっているのは接着剤盛ってペーパーかけて調整するんだけど、一つだけコツがあって、接着剤をよく使うエポキシやウレタンじゃなくて瞬間接着剤を使うこと。こすれる継ぎ部分に柔らかさのあるエポキシとかを使うとすぐに剥げてしまって上手くいかない。ガイドもちょっと色がつや消しとクロームの違いはあったけど同じ大きさのがあったので交換した。問題なく復活。

ブリストール

 このポイントは石積み護岸で水際に降りられる。しばらく、潮が動かないので岸際石積みが終わるあたりを意識して黄ニョロを投げていると、コツンとヒットしたがすぐバレた。セイゴサイズだけど魚はいる。その後一発出たけどかからず。

 なかなか潮効かんな〜と待っていたが、予定時間を過ぎても一向に気配がない。潮が釣れるときの逆に流れたまま。コレは今日は潮効かん晩なのか?

 あきらめて、橋渡って移動してみるも魚ッけといえば岸際ウロウロしているアユかハゼ系の稚魚が少しのみ。しばらく投げてまた最初のポイントに戻ってウンともスンともいわず終了。

 この時期にバチが抜けないってどうなのよ?やっぱりハズレ年なのか?大苦戦のシーバス四連敗。まあ釣れないときもあるけど、次の潮で魚が入ってくるかもしれない、入ってこないかもしれない。それを知るためにはボチボチ釣りに行って確かめるしかないということか。しばしヘラ釣り修行に戻りまた次のイイ潮を狙いたい。

 

○4月14日

 湾奥のC川は桜の散る頃には良い釣りできた場所だけど、今年に入ってかなり広いエリアに「投げ釣り禁止」の看板が貼られたらしく、どこが釣りできるところか確認するのも兼ねてダイキリさんと出撃してみた。場所は前日にダイキリさんが下調べしてくれて下流の方は大丈夫そうなので下流エリアに入る。

 暗くなってすぐに、まだバチも抜けないので構造物についてるやつでもいないかと、中ニョロ黄色で台船の係留索を狙っていたらヒット。しかしジャンプ一発でバレた。

 おるやんけ!と同じ場所を再度狙っていると二投目ぐらいでまた食った。今度は、この野郎!くぬっ!くぬっ!という感じで追い合わせかけまくって、これなら大丈夫だろうと寄せてきて、落としダモ落として、さあ入れようかと頭をこっち向けたらポロッとフックアウト。泣けてくる。バレるときは何やってもバレる。40ないぐらいの小型だったが釣っておきたかった。

 その後は、あちこち移動しつつチェックしていくが、潮も効いてきて良い感じなのに全く反応無いというか、バチも全く抜けてない。ダイキリさんも同様。川面をヘッドランプでチェックしても桜吹雪が舞うばかり。

 2時間ほどうろちょろして、あきらめて最後駅近くの支流に水面近くに降りられるデッキができたのでちょっと様子見で投げて終了。

 季節も良し、潮も良い感じなのだが、ベイトがいない。バチもハクもいない。この時期こんなことはないはずなのに。ダイキリさんの地元でも今年は餌っけがなくて苦戦中ということで湾奥方面ハズレ年かなという気もする。通い慣れたホームグラウンドでもデータ通りになどなってくれやしない。バレるときはバレるし釣れないときは何やっても釣れない難しさがシーバス釣りの面白さといったらそれまでだけど、悔しいので4月5月中ぐらい潮が良いタイミングで通っておきたい。

 なんか、海の向こうで戦争が始まりそうなきな臭さがあるけど、明日ミサイルが降ってきてリベンジしないまま死ぬのはいやだなァ。まあ、明日世界が滅びるとしても今日私は釣りに行った。

 

○4月10日

 ヘラデビュー惨敗後、サクラも満開なのに天気が悪い日が続いていた。1日曇りの予報になったので出撃。

 前回の敗北はなかなかにこたえたので、近場の釣り堀で良いかそれとも遠出してでもメチャクチャ濃いところを探すべきか悩んだが、電車で1時間かからないぐらいの一番近い釣り堀が「魚影は濃く、初心者でも十分に楽しめます。あまり大型はいませんが、中小型のヘラが良くウキを動かしてくれます。」と紹介されていたので、「「ウキを動かしてくれます」って微妙な表現やな、ウキ動いてもハリにかからんかったら意味ないんやぞ」と、あつものに懲りてなますを吹く状態で心配し始めるとキリがないけど、まあ大丈夫だろうと決定。

 荷物ゴロゴロ引っ張りながら午後から出撃。前回朝から夕方までやったら体あちこち痛いし、メチャクチャ疲れて2日ぐらい体調崩すくらいだったので、今しばらくは半日操業で行く。

 到着して、半日料金を払って早速釣り場へ。学校のプールよりちょっとせまいぐらいか?住宅地の中にある釣り堀。6人ぐらい先客がいて、竿曲げている人もいる。

釣り座

 しばらく様子をみて、一番あたりがあるような動きをしている人の横の角に入る。準備しながら見ているとアタリは結構あるけどハリにかからないようで苦戦している。タナは1mちょいぐらいで、どちらのハリにもグルテン餌がついてるけど寄せなくて良いのか?とか疑問に思いつつとりあえず「両ダンゴB」で両ダンゴから始める。タナは1.5mぐらいで始める。

 まあ最初はバンバン餌うちまくって魚寄せちゃおうと試みたが、寄せる必要もないのか割とすぐにウキが動き始め、何回か空振りの後、トップがスポッと入ったのをあわせたらかかった。初めてのやりとりなのでどのぐらい力かけて良いものか分からずやや慎重に時間をかけてあげてくる。無事ネットイン。ヘラブナ自体は釣ったことあるけど「ヘラ釣り」で釣ったのは初めてであり感慨深い。

初物

 こりゃ楽勝かなと思ったらやっぱり甘くて、その後はアタリはあるけどかからない。自分がへたくそなのでダメなのかとも思うが、周りもそんなには釣れていない。かかったと思ったら途中で軽くなって鱗だけというのが結構あって、スレでも釣れてきたがあんまりかんばしくないので、刺し餌シラタキのセットの釣りを試す。ちなみにこの釣り堀は刺し餌に角麩は禁止とのこと。

 しばらくアタリを取り損なって、やっとかけたと思ったら刺し餌のシラタキじゃなくてバラケ餌の方を食っていたので、また両ダンゴに戻す。

2匹目

 バラケ餌は前回同様今回もこれまで単品爆釣を謳っている「両ダンゴB」の単品でやっていたが、Oニーサンから「B単品じゃ餌付け無理だと思う。A3:B1からスタートして」とのアドバイスをもらっていたので餌持ち重視の「両ダンゴA」も買ってあった。ということでA3:B1を試してみる。「両ダンゴA」グルテン餌っぽい粘りがあって格段に餌付けしやすい。かつ水中での餌持ちも良いようでズンズン餌の重さでトップが沈んでいって水没するのでオモリを再調整した。

 アタリは結構続く、でも空振りとスレばかり。ということはもうちょっと餌を小さくつけて吸い込ませるか、1発2発アタリを放置してある程度餌が溶けて小さくなってからのアタリを合わせるか、それともトップが沈んでいくときに出る早いアタリを取るべきか、とか色々やってみたがコレが正解というほどのものはなく、早いアタリはまるっきりスレがかりもないので、沈んでいくときのアタリは捨てて2発目か3発目のアタリを拾うのがなんとなく良いかなという感じで1尾追加。

下目

 なんというか、プランクトン食の魚独特なのか下の方についたタレ目がレンギョとちょっと似ている。

 餌小さくなった方がヒットするような気がするうえに、となりのオッチャンは両グルテンで同じぐらいは釣れているので、再度セット釣りに仕掛けを変えて刺し餌をグルテン1してちっちゃめに付けた。

 とりあえずビンゴってほどではないものの、ポチポチと拾えるようになって5時の終了までに4匹追加。合計7匹。

最後

 アタリが全部ヘラブナなのか分からないけど結構ある中で、たぶん上手い人ならもっとボカスカ釣ったんだろうなという気はするが、まあ初心者はこのぐらいの難易度で実戦経験積んでくのが良いのかなという感じ。とりあえず釣れてホッとしたというのが正直なところ。

 今週末は潮がわりと良いのでシーバスの予定だけど、いよいよ東京湾奥の釣り場は「禁止」の場所が増えているようで、釣っていい場所の確認からか、それとも裏技開発に走った方がいいのか悩ましい限り。釣り場がなくなるとどうしようもないけど、なんともしがたい現実。

満開

 

○4月4日

 近所の桜も5分咲きぐらいで週末には見頃だろう。季節も良し、いざヘラ釣りデビュー戦。

 ヘラ釣り師としては荷物少ない方だと思うが、それでもカヤック本体運んでたコロコロ付き背負子に船用の防水バックとロッドケースくくりつけて自転車乗って20〜30分は結構疲れる重さ。

背負子

 受付で日釣り券をを買って桟橋を歩いて行く。釣り人結構いるのだが、全く竿が曲がっていない。どっか釣れているところを探して横に入ってしまおうと、開場してからしばらくのタイミングで入ったのだが、こりゃイヤな予感。

桟橋

 池自体は割と大きくて、結局どこも釣れてないので対岸の一番奥近く沖の島との間の水道にカワセミがいたのでこの辺でやってみるかと準備。カワセミ顔が隠れていて写真は今一。

カワセミ

 しかし、粘土オモリ付けて深さを測ってみたら1mもない浅場でちょっと移動。

釣り座

 常連さんが、根掛かりある場所とか教えてくれて一番奥から2番目の場所に入る。

 ここは水深1.5mぐらいはある。とりあえず底近くの両ダンゴの宙釣りで始めて、反応無ければ刺し餌各種で段差の底釣りという方法を試すことにする。

 「両ダンゴ用B」をカップで4杯、水1杯、かき混ぜてしばし放置する間にオモリの調整。とりあえずスズのガン玉で大まかにちょっと沈むぐらいまでにしてから、スズハンダをちょっとずつ切って、トップ4目盛り分出るように調整。

 最初はドンドコと餌を投入してバラケさせて魚を寄せねばと、ゆるい目にハリ付けすると、これが振り込み時に抜けて足下に落ちる。投入後浮子の動きを見ながら左手で餌を丸めて準備して、最初トップが沈みかかってるぐらいのが餌が落ちて戻って4目盛りになったら引き上げて餌付け。という手順だが浮子を見てると手がおろそかになり、引き上げてからアタフタと餌を付けると崩れて抜け落ちる。何という手際の悪さ。どのくらい手際が悪いかというと、こぼした餌を目当てにでっかいコイがワラワラ集まってくるぐらいにどうしようもなく悪い。

400

 なに水面にコイ集めてるんだと、仕掛けのある棚にヘラブナ集めろよ、と思うのだが、なんともしがたいところが初心者のもどかしさ。最初、浮子の立ち上がりがやけに遅い気がしていたが、頭の中でヘラブナ釣りの映像を再生してみたら、なんか餌打ち込んだ後に竿先を水中に突っ込んでたような気がしたのでやってみると、浮子の立ち上がりが早くなった。竿先から浮子までのラインが浮いてると表面張力で浮子が立ち上がるのを邪魔するようだ。まったくもって知らんことだらけだ。

 とりあえず餌はバラケさせなくて良いからしっかりハリに付けようという方針にして、ちょっと餌を左手でコネコネして粘らせて付けるようにしてから、最初沈んだ浮子のトップが餌が溶けて少なくなるにつれて戻る「なじみ幅」がなんとかコンスタントに分かるようになってきて、小1時間ほどすると、浮子がひょこひょこ動くようになってきた。ヘラブナが寄っているのだと良いのだが、この管理釣り場は元々自然の池を利用しているのでモツゴも沢山いると聞く。

 とりあえず浮子が鋭く動いたときは合わせ食らわすことにして、しばらくからぶっていると、なんかかかった。

モツゴ

 モツゴちゃんでした。ちょっとまずいところにハリがかかってるので「スマンスマン」とリリースしたら、ヨタヨタと泳いでるところをコイにバックリと食われてしまった。コイ何でも食いやがる。

 アタリは割とあるんだが、どうもモツゴばかりのようで、2時間ほどで計3匹ゲット。

モツゴ

 これは本格的に釣れなさそうな雰囲気になってきたなということで、サンドイッチ食って昼飯休憩。一番奥の人は早々に見切りを付けたのか撤収。便所行きがてら偵察に回るがとりあえずこちら岸みんなボウズ。桟橋の端の人が何回か竿曲げてた、とかいうレベルで全体的に釣れてない模様。

 メシ休憩後はせっかく作った「ゆるふわ浮子PCT70」を投入。何というか、素人目には何の問題も無い浮子に見える。でもヘラ釣ってないからなんとも評価しようがない。

 そろそろ別の手も使ってみるかと、上針を短いハリスにしてバラケは引き続きの「両ダンゴB」、下針を長めハリスの小さいのに変えて下針はちょうど底につくように調整して、刺し餌は角麩、シラタキ、グルテンのローテーションで釣ってみる。

 アタリは引き続きあってモツゴは釣れてくるのだけど、ヘラはいるんだかいないんだか。しかしコイたち水面でワシワシこぼれた餌に群がってるけど、底の方にあるハリついた餌には全く食わんのナ。かかったらタモにも入らんしどうしよかとビビってたけどそんな心配してる暇あったら、餌こぼしとらんと棚に入れろって。

モツゴ

 その後も好転のきざしなく、何かをつかむこともなく4時頃あきらめて撤収。

 事前の情報でも、それ程釣れる池ではないということは分かっていたけど、上手い人のブログとか見ると30匹とか釣れているし、あんまり気合い入ってない人は1日やって2、3匹とかという感じだったので、まあ季節も桜が咲く頃ノッコミ前後なら、30釣る方の人じゃないけど2、3匹の人よりは初心者といっても釣り自体を初めてやるわけでもあるまいし釣れるだろうとたかをくくっていた。

 どんだけ甘い見積もりだったかと。ハチミツ好きの熊の利き手よりも甘かったと言わざるを得ない。

 帰り道、疲弊した体に背負子が重く感じられ、自分の今の体たらくに、久しく覚えたことがないぐらいに、はらわた煮えくりかえるほどに、憤懣やるかたない思い。この悔しさのためだけにでも新しい釣りに手を出したかいがあったというものだ。

 たぶん行かなくても良いだろうと思っていた、プールみたいな「箱」にどっさり魚を放してある「釣り堀」に次回は行きたい。是非行かせていただきます。自分が一番苦手な「技術のいる釣り」に手を出したからには、覚悟決めて一番下から積み上げるしかなさそうな気がしてきた。とりあえずは餌しっかり付けろというのととにかくヘラブナ釣ってみろというところからか。

 

 

○3月30日

 やや疲れが残るものの、今日で近所のバチシーズン最終戦ということで気合いで出撃。

 今日も釣り人は2名ほどと少なめ。でも、昨日と同じでユスリカ食ってるようなライズが散発的にあり、コイも視認できる岸近くをウロウロしていて魚ッけはある。

 明るいうちのライズは全く食ってこず、暗くなってかなりゴミが流れ始めたあたりで、食ってきそうなバシュッという感じのライズがチラホラ始まった。

 いつものとおり、中ニョロを上流に投げてユックリ引いてくるがゴミが邪魔。でもこの時間になってやってきた釣り人は下流に入ってすぐにかけた。シーバスらしくバシャバシャ跳ねてる。

 クッソ、なんでオレのルアーくわへんのや!と怒りに我を忘れつつ投げていると、ほどなくしてヒット。しかし追い合わせの段階でポロッと外れた。

 いい時間であることには間違いなさそうなので、投げ続ける。明らかにコイが水面で食ってるのと、それとはちょっと違う吸い込み音のがいるが、どっちも食ってこない。とおもっていたらまた下流の釣り人がかけた。

 その後は、つぎこそオレに、という殺気が強すぎたのか食ってこず、徐々に水面反応無くなったので、下流の3本目の橋をチェックしに行く。今夜はバチが流れているのは確認できない程度の抜け具合。

 橋の上流、明るい部分でバチを追いかけてのしかかって食ってるようなのが2〜3匹いる。コイっぽいけど迷わず狙う。

 2投目でガンッという感じの良いアタリ。あわせ食らわして橋桁に走られないように歩いて魚を上流に誘導する。最初上手くいっていたのだが、途中で「なんかワシえらいことなってるんとちゃう!」と気づいた感じで反転して猛然と下流にダッシュ。橋桁のむこうを回られるとアウトなのでスプール押さえて強引に方向を岸向けようとしたらポロッと外れた。フック伸びたかと思ったけど身切れかフックは伸びてない。バラす日はコイでもバラす。

 その後は、商業施設の灯り下、元の場所、1本目の橋の明暗とチェックして終了。1本目の橋の明暗にはハクっぽいのがいて、追われている臭い動きもしていたが久々に投げた中ニョロ以外のルアーにも反応無かった。

 最後2連敗というのは冴えないが、チャンスある場所と時間にルアー投げてたし、シーズン初めと終わりはスカ食っておくべきだとも思うので良しとしておこう。シーズン全体としてはラッキーボーナスな感じの90UPまででて何も文句はない。

タックル

 

 

○3月29日

 近所ポイントのバチシーズンはそろそろラスト。例年だとこの後は激ムズの釣れないハクパターンに突入する。

 いつものように場所取りがてら明るいうちに行くと、2人ぐらいしか釣り人おらず、これは最近釣れてないなという感じだが、とりあえず下流の良い場所確保。

 明るいうちから、水面ポツンポツーンと散発的にライズがあるのだが、どうもマルタが川辺を飛んでるユスリカのサナギでも水面で食ってるかのような感じで、それでも目の前通せば食うだろうと投げてみるが反応無し。

 そうこうするうちに暗くなって、反応を待つが、小一時間ぐらいして7時頃やっとパシャパシャやり始めたと思ったが、ルアーには食ってこず10分ほどで終了。コイも食い足りないのか水面うろついていたが狙っても食ってこず。まさかこれで終わりじゃなかろうなと思ったが、どうも終わりくさく反応無いので、3本目の橋と2本目の橋の明暗、排水横をチェックして撤収。

 ショボい反応ぐあいや人山の解散具合からいって、今シーズンこのポイントは終了なのかも知れない。でも昨年は4月頭で釣れていたというのが頭にあるし、魚ッけが無いわけでもないのが引っかかる。今日で終了でも今シーズンは自己最大を含むスズキ2本釣っており、いいシーズンだったと終われるのだが、自分の勘を信じてもう一回だめ押ししておきたい。釣れなきゃ終了でヘラ釣りデビューと湾奥遠征にシフトだけど、どうせなら釣って締めくくりたい。明日か明後日か、明後日から雨で冷え込むようなので体調許せば明日連戦で行きたい。

 

○3月16日

 1日休んで出撃。雨は結局あまり降らなかった。おかげで花粉は良く飛んでいるようで目がかゆい。暗くなると冷え込んだが、夕方日があるうちは春めいていて、川の土手に蚊柱があるな、とみていたら薄茶色の小型のカゲロウの成虫だった。

 場所取りがてら明るいうちに到着すると、既に4人ほど待機しており、昨日釣れてたのかプチ人山状態。

 一番下流の割と良いポジション確保。明るいうちはマンガでも読んで暇つぶそうかと思っていたが、なにげに水面バシャッとかやってるので、モグラたたきみたいに大ニョロとお手元ルアーを投げていくが、明るいうちはカツンと一発あたったのみ。でも魚はいるっぽい。

 暗くなって、いつもの中ニョロにルアーチェンジ。一発コイのスレっぽいのをバラして、足下近くでバコンと出たのをかけたところ1匹目はマルタだった。

マルタ

 釣れれば嬉しい。マルタをかけられているということは、ゆっくり巻けててあわせも決まっているということで悪くないスタート。

 だがしかし、その後ウンともスンともな時間が小一時間ほど続き、その間隣で1匹あがったようだが、他は釣れていない。

 まさか夕方だけで終わりじゃないだろうと粘っていると、8時前ぐらいにコイが水面ウロウロしはじめ、たまにバシャッとシーバス臭い音も聞こえる。バチが確認できるほどは流れておらず食ってくるパターンだと思うのだが反応無い。下流側人が少ないので投げてはちょっと進みを繰り返していい加減飽きて下流の橋でもチェックしに行こうかと思ったら、岸際で重くなる。合わせくらわせると重みがのったのだがあんまり引かないのでゴミかと思って、ちょっと竿立てて様子見てみたら、ラインが沖にスルスルと走り出して魚だと判明。あまり走らず首も振らないのでマルタかなと思いつつ「ええんやで、オレ魚種は何でもウェルカムやで」と寄せてきたら、バタバタ首振って暴れ出した。本命のシーバスでした。足下でちょっと暴れさせてネットイン。

シーバス

 サイズは60弱くらいでまずまずだけど、痩せててシッポがボロボロで「お疲れ様です」という感じの個体。良くルアーに食ってきてくれた。

 その後は反応無くなり、下流の橋周りと商業施設の灯り下をチェックしに行く。灯り下にコイが泳いでいるのが見えて、ニョロニョロ目の前に持って行くと、寄ってきて口を開くのだが吸い込まれない。本物たやすく食いまくってあまり強く吸わなくなっているのだろうか。シーバス達も同じような傾向はあるのだろう。魚っけの割りに今日はあまり食ってこなかった。

 もう一度、いつものポイントチェックして9時過ぎに終了。寒くて疲れたけど魚の顔が見られているので充実している。またちょっとお休みかな。

 

○3月14日

 杉花粉は今週ピークぐらいか。でも釣りには行っておきたい。低気圧接近中で天気が読みにくいので、1時間おきぐらいに「海快晴」チェックしながら脳内3賢人会議。

 風の無い小雨の暖かい夜なら最高だが、今回低気圧で明日あたり雨が降るとき風が強そうなので雨の降る前に勝負ということで今宵出撃とした。午前小雨がぱらついていたが午後にはあがっていた。

 ちなみに小雨が最高なのは、釣り人が少ないうえに花粉が飛ばない、かつ早春のバチは雨でも割と抜けるから。

 明るいうちに場所取りがてら到着すると、釣り人少なく3人ぐらい。下流の良い位置確保。風があるので最初重い大ニョロを投げていたが、足下まだ明るさが残るうちに10センチ無いぐらいのバチがちらほら流れ始め、の割には水面反応無いがいきなり好時合かとルアーをいつもの中ニョロ黒蛍光にチェンジ。

 しばらくポツンポツンという感じで水面食ってる感じがあったが、10分くらいで沈黙。その間に釣れてた下流の釣り人は後で聞いたらマルタだった。

 ええっ、今日はこれで終わりかよ?と思いつつ、周りの釣り人があっさり帰り始めてからも、潮効くのはこれからやろと、粘ってみる。待てば海路の日よりあり。またバシャッとかやり始めた。水面の反応の数も徐々に増えてくる。

 流れてくるバチが確認できないぐらいで、この水面の反応なら絶対食ってくるだろうという感じだが、たまにカツンとマルタかなんかの小さいあたりがあるがかからない。

 焦らずデッドスローデッドスローと唱えながら岸際意識しつつ風も計算して斜め上流に投げて引いていると、ググッと重くなってガシガシあわせてヒット。けっこう重くて走るので最初コイっぽかったけど水面でエラ洗い。良いサイズのシーバス臭い。魚が走るのに合わせて川岸走り回ってちょっと時間かけて寄せて無事ゲット。

77

 痩せてるけど60のタモ枠からだいぶはみ出している。メジャー出してはかると77センチ。今年2匹目のスズキさまでした。

 まだ食ってきそうな状況なので、同じように斜め上流に投げながらちょっとずつ釣り上がる。割とすぐにヒット。こいつも首振るのでシーバスなんだろうけど、なかなか上がってこない。時間かけてあげてみたら背中にスレがかりだった。60強でリリースしようと持ち上げたら口の中バチゲロいっぱいなのが見えた。

バチゲロ

 もう一発ぐらいでるだろうと、反応あるあたりを中心にねらったがかからず。水面も静かになったので3本目の橋方面、1本目の橋の明暗をチェックして撤収。

 バチの流れ具合としては岸際流れているのが確認できないけど水面では食っているという感じの、今日ぐらいの流れ方がちょうどよくて、ルアーにもよく食ってくると思う。良い時間帯は30分かそこらだけど、その時間帯にまともにルアー投げていたら1匹か2匹は釣れる感じ。

 釣れるサイズも魚種も選べないけど、良い日に当たるように回数行っておくのが基本かなと思う。

 今日は良い日だった。明後日も行きたいところ。

 

 

○2月28日

 連夜出撃の許可は脳内3賢人会議を通らず、1日おいての出撃。

 明るいうちに到着して、今日は下流から2番目のナイスな位置を確保。潮が効き始めるのは暗くなって小一時間も経ってからのハズなのでダラダラッと始めるが、わりと暗くなってすぐに潮もダラダラなのに水面反応出始める。

 なんと今日1発目のヒットは不肖私めに来ました。沖目で掛けたとたんに水面首振って暴れたので1発目からシーバスとはさい先良いなと思ったら、寄せてきたら妙に大人しくなってあげてみたらマルタだった。まあ、釣れれば何でもいいや。サイズも50は超えてて良く太ってる。

マルタ

 良い時合いに突入だろうと気合いを入れるけど、その後はワンバイトのみ。その間下流側で1本シーバスが、上流で2本コイがあがったが、それっきりウンともスンとも。

 そのうち、足下でコイがユラユラとし始めたなと思って、ライトで照らしてみるとバチが既に流しソーメン手前ぐらいの密度で流れていて、コイが定位しながら余裕でバクバク食っている。

 流れ終わりのタイミングにもう一度戻ってくるとして、一旦下流へ。途中コイの反応が多いエリアで手前のコイをかわして沖目に投げていたらヒット。明らかにコイのパワフルな引き。

 シーバス用にユルユルのドラグをちょっと締めてのパワーファイト。元気な個体でドラグ鳴らしまくってくれたけど口にかかっているのでそれなりにコントロールできる。むしろネットに入れてからが一苦労。重いって。手すりの上まで引き上げるのがしんどくて手すりの下を通した。70から80くらいはある。

コイ

 これであとシーバスとボラ釣ったら、近所ポイントグランドスラム達成だなと、まずは本命のシーバス釣るべく、3本目の橋前後といつものポイントを2往復、最後に1本目の橋もチェックしたけど、反応なしで3時間ほどで撤収。

 バチは抜けまくっていたけど、シーバスは少なかったようで、5,6人から情報収集したけどシーバスは2本だけ、あとはみんなマルタとコイの夜だった模様。

 まあ、宴の客を選べるような贅沢な釣り人でもないので、来た魚釣って楽しんでおけば良いのかなと思う。シーバススカ食ったけどそこそこ楽しんでます。

 今日は寒かった。明日以降は体調みながらだけど、ちょっと疲れたからしばらく休みかな。

 

○2月26日

 花粉が飛びまくっているのか、目鼻喉内臓すべての粘膜という粘膜が腫れぼったくなっている気がする。特に目がかゆくてお腹が調子悪い。

 でも外に出ないと釣りできないので自転車で近所ポイントへ。場所取りがてら明るいうちに現地入りしたが、すでに下流側は2名ほど待機中。今年は下流側があたってるとみていい感じの人山。

 真ん中へんに入った。それでも今日は下流までで5人なので結構広々としている。

 暗くなる頃には潮も効き始めて、小一時間ほどして下流隣がバラしたのをかわきりに、上流の人がゲット、次はオレかと期待したら2人飛ばして下流の隣の隣がゲット。

 なんで、オレだけ飛ばすかねと思いながら投げていると、ゴゴッとあたったがフッキングせず。でもたまーにバシャッとなっているので、これから時合いだと気合いを入れるが、その後反応無く、水面も静かになってしまう。ほんの10分ぐらいの時合い。

 しばらく粘るが反応無いので、下流の橋の方をチェックして終了。

 爆発寸前の火薬庫みたいな雰囲気があって、明日か明後日か炸裂しそう。明後日は出撃予定だけど、明日も行きたくて困る。

 脳内3賢人会議でナマキオールもナマタザールも「リハビリ中で体調も良くないのに自重しろ」という意見だが、ナマパールが「それでも行きたいんじゃ」とゴネている。明日また脳内3賢人会議を開催して決めたい。

 

○2月15日

 2日連続釣行はちょっと疲れて、主にコイ持ち上げで腰も痛くしている、花粉も飛び始めたのかダルく体調今一だが、暖かくて良い日和なので今日はちょうど良いぐらいのバチ抜けで爆釣してくれんだろうかと近所ポイントへ。

 今日は4人ぐらい。また下流に入る。潮がやや遅めに動き始めるので暗くなった頃に始めたが、割とすぐに潮は動き始め、バチの流れ始めるのを今か今かと待ちわびるのだが、たまーにコイが水面餌を探しているっぽい動きをしているのが見えるが餌食っている気配はない。周りも釣れてない。そのうち始まるだろうと粘るが1時間半ぐらいしても音沙汰無しで、ちょっと下流の橋をチェックしに行く。

 下流側もぜんぜん反応なしで、すぐに元のポイントに戻る。ごくたまにパシャッとなっているけど、ルアー投げても反応無い。結局1回だけ足下で小さめのが出ただけでウンともスンとも。

 まわりも帰りはじめて、適当に移動しつつ上流岸側に投げていると重くなった。合わせると走り出すが、明らかにコイのスレ掛かり。最初はそれ程引かなかったので小さめかなと思って止めに入ったら加速し始めて、ドラグならしてラインが出てくのを眺めるしかない状態に。これ上げるの腰痛いのにしんどいなと思っていたらポロッと外れてくれた。ホッとしたようなちょっと残念なような。

 その後は反応無く、往生際悪く排水横もチェックして撤収。

 魚が付くかどうかは別にして、今日はバチは抜けるはずと思っていたけど、おもいっきりハズした。まあ、ある程度行き続けて良い日を当てるしかないのか。とはいえちょっと疲れたのでしばし休憩かな。

 

○2月13日

 頭の中がニョロニョロしてかなわんので、1日おきペースのつもりが連戦となった。暖かい天気のせいか体調も割と良いのが幸い。

 暗くなる頃到着すると、さすがに平日なので最初は2人でスタート、その後3人ぐらいきた。下流側のポイントに入る。

 割とすぐに、岸近くでヒットしたが、明らかにコイのスレ掛かり。昨夜のほどは大きくなくて思ったよりは早く寄ってきたが、タモ入れに一苦労した。今日は風も弱めで暖かい。

 そうこうしているうちに、ポツンポツンと水面なんか食ってる反応が出始め、さい先良くヒット。しかし最初の首振りでバレる。良い時間帯に突入かと思ったが、しばらく停滞。その後だんだん水面のバシャッとかが増えてきて、隣もヒット、そしてこちらもヒットで喜び勇んであげてみたら、マルタでした。まあ首振らなかったからそうなんだろうな。

マルタ

 とりあえず魚の顔も見てちょっと喜んで、時合いはこれからと気合いを入れるが、水面本物を食ってるのは結構いるけどルアーに全く反応してこない。ライトで水面照らしてみると、佃煮にできるぐらいバチが流れていた。これは苦戦しそう。

 しばらく、ライズ直撃で上から下から、ルアーもサイズダウン、サイズアップと珍しく色々やってみたが、どうにもならない。周りもあきらめて帰るのか場所移動か動き始めた。

 とりあえず下流に下って3本目の橋当たりまで様子見ながら移動。途中結構コイの群れがバシュバシュとやってて、赤ランプつけてそっと覗いてみると何匹ものコイたちが躍りかかるようにしてバチをむさぼっていた。宴もたけなわという感じ。

 3本目の橋を越えても、バチの流しそうめん状態は続いていてルアー投げても反応は無い。コイにも無視される。

 仕方なく、最初のポイントに戻るとバチはもう流れていないので、終わったタイミングで食ってくる魚を探してしばらく投げるが、今宵は反応無し。

 バチ抜け始まるタイミングは上からのような気がするけど、終わるタイミングもズレるんかいな?と疑問に思ったので、また下流へ様子を見に行く。バチ抜け終了のタイミングはほぼ一緒っぽく、すでに静かになって沢山いたコイもほとんど見えなくなった。

 とりあえず下流まで来たのでバチ抜け終わるタイミングで良く魚がたまっている岬裏に投げているとヒット。今日はマルタ一匹で終わりと思っていたのでドキドキしつつやりとりしてネットに収める。50ちょいなぐらいのレギュラーサイズだけど、苦戦の中なんとか一匹にたどり着いたので嬉しい。

一匹 

 再度、上流のポイントちょっと狙って、ついでに1本目の橋もチェック入れて3時間強で撤収。

 疲れました。明日はお休みだなこれは。ニョロニョロと楽しんでます。

 

○2月12日

 満を持して、ツーテンの虎ファンさんもさそって近所ポイントへ。暗くなる頃にポイントにつくと既に4、5人待機中。いつも入る下流側に人がいるかわりに上流側が空いていたのでこれ幸いと2人並んで入る。

 暗くなって潮が効き始めて、そろそろ宴がはじまっても良い頃だなと思っていたら、虎ファンさんヒット。さい先良いなと思ってみていたら、「とまらん!」という感じで、ドラグ鳴らして延々と走り始めた。コイのスレっぽい。お隣さんの前を通ったりお騒がせしつつ時間をかけてゲット。バチ食いまくっているのかハラボテの80はありそうな個体に背掛かり。結構風あって寒かったけどファイトとランディングで二人とも暖まりました。10キロとかありそうでとにかくあげるのが重くて腰にきた。

ハラボテ

 ランディング時にバチが流れてるのが確認できたので、よっしゃ宴の始まりじゃ、と気合入れていつもの中ニョロを投げていくが、1発近めでバコンと出たのみで反応少なく、そうこうするうちに佃煮にするほどではないものの、ライトの円の中に5匹ぐらいはバチが確認できるぐらいには流下量が増えてきた。

 そのわりには水面魚の反応がないので、下流に様子を見に行ったりしたけど、たまに水面食ってる反応あるところには釣り人張り付いていて、ちょくちょくヒットさせてる。いつも先行者に遠慮して下流に入っていたけど実は下流側が正解なのかも知れない。

 しばらく粘っても二人とも反応得られないので、3本目の橋まで行くことにして大移動。

 途中、バシュッと水面食ったのを見つけて、すかさず投げ込んだら一発で食ってきた。下流はバチ少なくて来たら食う体制のようだ。しかし、サイズは良さそうだけど首振らない落ち着いたかんじの引き。あげてきたら予想どおりコイだった。口にかかってコントロールできると割と素直に寄ってくるもので、そんなに大きくないかなと思っていたが、あげてみるとコイツも70は超えてそうな立派なサイズだった。重いって。

大ゴイ

 その後、下流の橋を越えるぐらいまで行くけど下流側はバチ抜けておらず、とって返して最初のポイントへ。そろそろ皆さん帰り始めていて、粘っている2人に釣果を聞いたら、一人は「結構出ました」とホクホク、もう一人は「バラしました〜」という感じで、同じ日に同じポイントに入っても上手く攻略できた人間とそうでないものに分かれたようだ。

 終了間際に釣れるパターンを期待して投げるがそれも無し。2時間強ほどで撤収

 コイも釣れたし、バチの抜け具合とかのデータも取れたんで釣り人ナマジ的にはまずまずなんだけど、ガイドナマジ的には、ホームグラウンドでお客さんには堅く釣ってもらうぐらいの案内しろよと、釣れてた釣り人もいたようなので歯がゆくて悔しくて、もう一回リベンジマッチを組まねばと思うところである。

 なんというか、全くシーバス釣り難しくて、釣れやん時には何して良いのかさっぱり分かりません。とにかく通ってデータ取ってやってるうちに分かってくることもあれば、なんか釣れる日もあるということなんだろうか?コイたちのおかげで腰も痛く、明日は使い物にならなくてグダッとするだろうけど、一日おきペースで通っておきたい。

 ツーテンの虎ファンさんお疲れ様でした。また行きましょう。

 

○2月8日

 とりあえず定点観測的に近所ポイントいってみる。今日は朝に潮が効くので久しぶりに早起きしていつものポイントへ。しかし潮は良い塩梅に効いているのに全く水面魚っけなく、自転車で水面見ながら5本目の橋下の排水ぐらいまでチェックするが、ウンともスンともベイトっけも魚っけも無し。

 帰り際、いつもの排水横なら水温高くて、すくなくともボラはいて、あわよくばシーバスも付いてないかとチェックするがボラスレで走り回られてルアーロストして終了。異常なし。

 

○2月2日

 毎日でも行きたいが、体力がもたず1日おきに出撃。今宵は潮が効き始めるのが遅いので8時頃ポイント到着。釣り人一人しかおらず、どうも祭りは一旦終了したくさい気配。

 まだ潮止まりだったので、2本目の橋、1本目の橋の明暗をチェックして時間をつぶす。8時半頃から潮が効き始めていつものポイント最上流に入る。風も無く水面が鏡のようだが、反応何も無いなと見ていたら1度だけパシャッといったので狙うが不発。

 その後、下流に下がりつつアップに投げているとヒット。首振ってシーバスっぽいが今一引かないなと思ってあげてきたら、ヒレから体側からカビ生えたようなボロボロの個体。水から上げるとダメージで死んでしまいそうに思ったのでスロープのところまで誘導して水中でボガをかける。

ボロボロ

 なんというか、こんなにボロボロになってもなお、餌を食って生き延びようとしている様には心動かされるものがあった。ここまでダメージ食ってしまうと回復しないのかも知れない。それでもコイツは死ぬまで生きようとするのだろう。リリースしたら割と元気に泳いでいきはしたが。

 産卵後の消耗が原因か、はたまた釣られてぞんざいに扱われてそうなったのか、真相は分からない。いずれにせよ釣りが魚の命で遊ぶ罪深い遊びだということに違いはなく、そうだからこそこうも魅力的な遊びなんだということなどを全く魚っけのない鏡のような水面にルアーを投げながら考えていた。丁寧に釣りをしていきたいなと思ったりもした。

 10時頃まで投げて終了。バチは抜けている様子はなかった。とりあえずバチ祭りは小休止かな。パターン外したけどとりあえず釣り場に行っていればいろんなことがある。バチ抜けのデータも蓄積されてきて今後に生かせそうな感じ。結構疲れたけど3日間行って成績も申し分なくとても良かった。 

 

○1月31日

 春のバチ祭り開幕、ということで毎日でも釣りに行きたいのはやまやまだけど、体調もいまいちで92釣った夜は興奮してなかなか寝付けなかったこともあり、30日1日寝て過ごして31日近所ポイントへ出撃。

 暗くなるくらいに到着すると、まだ1人しか釣り人いなかったので、さすがに平日は混んでないなと思っていたら、潮が2日前とは1時間ぐらい違うので皆さん出勤をそれに合わせて遅らせているようで、バチの流下を待っているうちに結局5人ほど並ぶことになった。最下流と真ん中へんの空いてるところを行ったり来たりして時間をつぶす。ちょっと風があって寒い。

 到着時から潮は既に効き始めていて、いつライズが始まるかワクワクして待っていたが、なかなか始まらない。途中足下で小さそうなのが一発出たがかからず。

 1時間ぐらいしてコイが水面ウロウロし始めてそろそろかなというタイミングで、隣のお兄さんヒット。バラしたようだが時合い到来かたまに水面パシャッとしてるのも見え始めた。1発ショートバイトを取り損なった後にフッキングしたが最初の首振りでバラし。

 でも魚っけでてきたからこれからやと気合いを入れるが、その後反応無くなる。まさかこれで今日は終わりと違うやろなと不安になりつつも、とりあえず投げ続けているといい加減あきらめかけて移動しながら釣っているときに足下近くでヒット。がしかしこれも首振りでバレた。

 全く反応無いわけでもなく、たまーにバシャッという音が聞こえるので帰る踏ん切りもつかずダラダラ投げているとヒット。よっしゃと寄せてきたらマルタでした。まあ何でもいいから1匹釣れるのは合わせも決まってるということだから悪くない。魚は魚。

 さすがに良い時間も過ぎてきて、これは今日はあんまりバチ抜けない日かなという気がしてきて、場所大きく移動して3本目の橋と商業施設の灯り下をチェックするが、商業施設の灯り下でバチが抜けてるのは見えたけどしばらく眺めていたけど食われず、こりゃこっちは魚おらんなということで最初のポイントの方がまだ魚っけはあったのでとって返す。

 風が出てきて寒い中、いい加減帰って風呂入って寝た方が良いような気もしたが、もうちょっと粘ろうと一番下流から始めると、割とすぐにショートバイトあって、たまにバシャッとかもやってて魚っけがある。

 みんな帰りはじめてスペースも空いたので、投げてちょっと上流へ進んでまた投げてを繰り返しているとほどなくしてヒット。今度はバレてくれるなと祈りつつファイト。もろ産卵後という感じのやせた個体であっさり寄ってきて無事ゲット。ホッと一息。60弱ぐらい。

1匹目

 やっぱり魚おるなと引き続き寒さに震えつつも投げては進みを継続。

 投げてる場所の下流側岸近くでバコンと本物食ったのがいたので、ダウンクロスで狙ってみると出たけどかからず。でも出方が良かったのでもう一回投げてゆっくりゆっくり引いてきたらバコンと派手にでた。フッキングも決まって元気に暴れ回るのをよせてきて無事ゲット。50ちょいなぐらい。久しぶりにライズ直撃でルアーに出るとこも見えたので面白かった。

2匹目

 その後は反応無く、テクトロして自転車まで戻って3時間強で終了。

 前回みたいなバカ勝ちももちろん興奮するし嬉しいけど、今日のような渋めのなかで何とか辛勝というのもこれまた味わい深い。堪能してます。

 しかし、バチの流下量はあんまりまだ法則性が分からなくて疑問が膨らむばかりだ。まあ簡単に法則読めると魚にも読まれて食われるから適度にランダムな感じに抜けているのかもしれない。数打ちゃあたるでとりあえず行ける範囲で行っとけということにつきるのか。読み切ろうなんて考えるのがおこがましいのかもしれない。

 

 

○1月29日

 そろそろ東京湾もシーバス釣れ始めたとの情報が散見され、ダイキリさんもいきなりスズキゲットで好スタートを切っている模様。ボチボチ行こうかなと思いつつも体調今一なのでどうしようか迷っていたら、SUZUKIさんからメールがあって昨夜出撃してフライでコイ2ゲットで周りのルアーマンにはシーバスも釣れててバチも抜けてるくさいとのホットな情報が来て、よっしゃいっちょ出撃したろかと腰を上げる。

 自転車でいつもの近所ポイントに暗くなる頃に到着すると、既にスタンバイしているルアーマンが5,6名等間隔で並んでいる。挨拶しながら一番下流に入る。このポイントは上流からあたりが出始めるけど順番に下流にもチャンスが廻ってくるので、両側に釣り人がいる状態の上流側に無理に入るより、下流に入って間隔を取って岸際を意識してアップ気味に投げるのが「吉」と読んでいる。

 準備して、今日は風も無くて良い塩梅だなと投げ始めると、割とすぐに水面ポワンとなんか食ってるくさい反応が出始め、ほどなくして1人飛ばした向こうのお兄さんにヒット。無事キャッチしたようでこちらも気合いが入る。

 水面バシュッとかジュボッっとかあちこちでやり始めて、隣のお兄さんにもヒットして、よっしゃ時合いや次はオレやと心は急くのだが、なかなかバイトしてこず、あげくまた隣の隣のお兄さんにはヒットして、めちゃくちゃ心乱れる。もう何十年って釣りやってるベテランだと自認しているのだが、どうにもこうにも全裸待機の女性を眼前にした童貞野郎でもこんなに焦らんぞというぐらいに焦って、心臓が高鳴り、喉がカラカラに渇く。

 ちょっと落ち着いていこう、隣の芝生を見始めると平常心がたもてん、と判断してやや距離を置いて下流に移動。気を静めて岸沿い意識して、アップに投げていつものニョロニョロ中をデッドスロー、デッドスローと心の中で唱えつつ引いてくる。

 2回ほどショートバイトをかけ損なって、「今日のオレは釣れてねぇ」と悲観的になり始めたころ、ググッと確かな重み。よっしゃとガシガシあわせるとしっかりフッキングしたようだが、最初のダッシュは重くスピード感がない。こりゃコイかなと思いつつも、まあコイでも何でも釣れれば嬉しい釣果に卑しい人間なのでドキドキしつつ寄せにかかると、水面首振って跳ねた。おおっ本命のシーバスやんけと喜びも新たに寄せてくると足下までは素直に来たけど、なかなか顔が上がってこない。えらい足下で抵抗するし、デカいボラかなと疑い始めたあたりで魚体が見えた。シーバスくさいうえにサイズも良い。心臓の鼓動がまた一気にヒートアップする。

 まあでも落ち着いてやりとりできたと思う。シーバスならしばらく暴れさせたら大人しくなってくれるだろう。ということで時間をかけて顔を上げさせて、落としダモに誘導。バレてくれるなと祈りつつ何度かトライして頭を落としダモに入れることに成功。だがしかし、なんかシッポの方がタモ枠に収まりきれずにちょっと焦る。この時点ではなんか変だなぐらいには思っていたが、落ち着いてタモを揺すって魚体を収めてとりあえずガッツポーズ。

 割と高い足場にずるずるとロープ引っ張って落としダモ上げてくると、だんだん魚のサイズが分かってきた。ちょっと待ってくれ、何じゃこのでかい顔!シーバスってこんな顔してたっけ?と正直動揺する。

92ですわ

 60センチのタモ枠に肛門ぐらいまでしか収まってない。あんまり見たことないサイズにビビる。アワアワと写真撮って、久しぶりにメジャー出して測ったら90超えてる。92センチというところ。自己記録の85を大幅更新。口には拳がスコスコ入った。手が震えた。

 上流に移動して持ってるところを写真撮ってもらおうかとも一瞬迷ったが、80で成長に20年かかると聞いてるし、ここまで育ってくれたのを写真ごときのために殺したくないと思ったので急いでリリース。

 おかげで全体写った写真が「ちょっとピンぼけ」という有様だが、まあどうってことはない、死ぬ前の走馬燈用の画像はしっかり脳裏に焼き付けた。

 ご尊顔のアップはピントもあってたのでご覧あれ。

 何というか、年末のブログに春先のバチ抜けパターンは「はめれば悪くない結果が計算できそう」と書いていたが、正直、そうはいっても毎年海も川も変わるし、潮も魚も変わるから、そう言いながら苦戦するんだろうナぐらいに思ってた。自分で信じてなくて去年のオレごめん。

 リリースして、ちょっとフワフワした地に足が付かないような感触のまま、しばらく投げたが、反応なくちょっとポイントも自分も落ち着かせた方が良さそうなので、給水休憩。

 休憩後、バチの流れているのも確認できてバシャバシャやってる中、さすがに本物の流下量が増えてルアーには食わなくなってきたかなという感じだったが、小移動しながら釣っていると、たまにショートバイトがあるし、隣のお兄さんはコイゲットしてたので、まだチャンスあるだろうと投げ続ける。

 次のヒットは明らかに小さく、あげたらマルタだった。でも、マルタの小さい口にかけられているというのはしっかりデッドスローで引けて吸い込ませられている証拠だと思って投げ続ける。

マルタ

 しばらく反応がなく、水面もおとなしくなってきてそろそろ終了かなというタイミングでヒット。割とあっさり寄せてこれてゲットしたが、タモ枠近くあって60弱のまずまず喜ばしいサイズなのにちょっと小さく見える今宵。

60弱  

 その後はコイのスレ掛かりをあげて、水面反応も無くなったので2時間弱ぐらいで撤収。

 続けていれば、こんな夜もあるんだなとしみじみしつつ帰る。

 シーバス野郎の皆さん、春のバチ祭り開幕でっセ。

 

 

○1月18日

 遅くなってしまったけど、初釣りに湧水の川へ。

 天気も良くユスリカ系が飛んでいる中、ポチポチ反応はあり、始めてほどなくして一尾目ゲット。チビカワムツ。

 その後も、やや深くなったところを流すと反応が続き、カワムツが飽きない程度に釣れてくる。

 釣り下がっていき堰堤一つ超えたら、オイカワメインになってサイズは今一ながら反応はよく釣れ続ける。

 お昼はさんで2時間ほどで思ったより疲れたので撤収。体が重い。とりあえず今シーズンもスタート。

 

 

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